JPH1147460A - 包丁及びその製造方法 - Google Patents

包丁及びその製造方法

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JPH1147460A
JPH1147460A JP21184197A JP21184197A JPH1147460A JP H1147460 A JPH1147460 A JP H1147460A JP 21184197 A JP21184197 A JP 21184197A JP 21184197 A JP21184197 A JP 21184197A JP H1147460 A JPH1147460 A JP H1147460A
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JP
Japan
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kitchen knife
blade
core
welding
stainless steel
Prior art date
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Application number
JP21184197A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sawada
紀夫 澤田
Chuichi Ino
忠一 伊野
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NENOHI KK
Original Assignee
NENOHI KK
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Publication date
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Publication of JPH1147460A publication Critical patent/JPH1147460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、製造コストを低減できるとと
もに、曲がりにくく折れにくい包丁及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 刃部14を炭素含有率の高い硬質のステ
ンレス鋼で形成するとともに、背部15及び中子16を
炭素含有率の低い軟質のステンレス鋼で一体に形成す
る。そして各部材をフラッシュバット溶接により接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、包丁及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に包丁は、硬質の金属であるステン
レス等により刃先及び中子を含む全体が一体に形成され
ている。そして、中子部分に口金や木又は合成樹脂製の
柄を付けて構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
包丁は、硬質の金属より、中子に柄取付用の孔あけ加工
等を施すことから、製造に手間がかかるとともに、硬質
金属は一般に高価であることから材料費が高く製造コス
トがかかるという問題があった。また、硬質の金属の使
用により、中子の部分には応力が集中することが多く、
また、中子には口金が溶接されることも多く、このよう
な場合には、集中応力や熱によって、中子の部分が折れ
易い等の問題もあった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、製造が容易で、製造コストを低減できる
とともに、曲がりにくく、折れにくい包丁及びその製造
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、硬質の金属を刃先側に
配置するとともに、軟質の金属を背側に配置して、両者
を溶接することにより形成したことを要旨としている。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記軟質の金属に中子を形成したこと
を要旨としている。請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、前記硬質の金属及
び軟質の金属は炭素の含有率が異なるステンレスが用い
られることを要旨としている。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記溶接はフラッシュバット溶接であ
ることを要旨としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1に示すよう
に、本実施形態における包丁11は、刀身12と、柄1
3(2点鎖線で示す)とから構成されている。
【0009】図2に示すように、前記刀身12は、刃先
側に配置される刃部14と、背部15と、中子16とか
ら構成されている。前記刃部14はステンレス鋼によっ
て形成され、その縁部には刃が形成されるとともに、上
端部には溶接部21となる上端面19を有している。こ
のステンレス鋼は、炭素の含有率が高いものが使用され
ている。これにより、刃部14は高い硬度を有し、実施
形態の包丁は、良好な切れ味を示すことができる。ま
た、材質がステンレス鋼であることから錆びにくいとい
う利点も有している。
【0010】前記背部15はステンレス鋼によって形成
され、下端部には溶接部21となる下端面20を有する
とともに、背部15を延伸することにより前記中子16
が一体に形成されている。また、中子16には目孔17
が透設され、柄13(2点鎖線で示す)を設ける場合
に、この目孔17に目釘(図示されない)が止められ
る。背部15及び中子16を形成するステンレス鋼は、
炭素の含有率が低く、刃部14より軟質である。これに
より、実施形態の包丁11は、刃部14に比べて、背部
15及び中子16の部分は折れにくくなっている。さら
に、軟質のステンレス鋼は硬質のステンレス鋼に比べ、
材料費が安く製造コストを低減することができる。ま
た、刃部14同様に、ステンレス鋼で形成されているこ
とから錆びにくいという利点を有している。
【0011】続いて、実施形態の包丁11の製造方法に
ついて説明する。実施形態の包丁11を製造する場合に
は、背部15と、別体として構成された刃部14とがフ
ラッシュバット溶接されることによって製造する。ま
ず、刃部14の上端面19と、背部15の下端面20と
を接触させた状態で、図1において矢印で示したA,B
点に電極を当てて、電圧を印加する。このようにして刃
部14と背部15とが溶接され、溶接部21は、直線状
を示す。その後、溶接された溶接部21を図示しない研
磨行程によって研磨し、口金18、柄13(2点鎖線で
示す)が中子16に取付けられる。
【0012】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 実施形態の包丁11によれば、背部15及び中子1
6には材料費の安い軟質のステンレス鋼を用いたことに
より、全体を硬質のステンレス鋼を用いた場合に比べて
製造コストの低減を図ることができる。 ・ 実施形態の包丁11によれば、中子16には軟質の
ステンレス鋼が用いられている。このため、実施形態の
包丁11は、例えば、口金18の部分で中子16が折れ
ることを防止することができる。 ・ 実施形態の包丁11によれば、硬質のステンレス鋼
と軟質のステンレス鋼とは、炭素含有率が異なるだけの
同じステンレススチールを用いたことから、溶接する際
に容易に一体化し、接合しやすくすることができる。 ・ 実施形態の包丁11によれば、刀身12の刃部14
には硬質のステンレス鋼が用いられるとともに、背部1
5には軟質のステンレス鋼が用いられている。この硬質
の金属と軟質の金属の組み合わせにより、刀身12が曲
がることを防止することができる。 ・ 実施形態の包丁11によれば、フラッシュバット溶
接を採用したことにより、部材を確実に溶接することが
できるとともに、溶接箇所の外観を良好なものとするこ
とができる。
【0013】なお、本実施形態は、以下のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 図3に示すように、刃部14の上端面19と背部2
0の下端面20を波形に形成し、波形の溶接部21を得
ること。
【0014】このように構成することで、いわゆる「に
おい」の形状を醸し出すことができ、外観をさらに良好
なものとすることができる。 ・ 本実施形態をフラッシュバット溶接以外の溶接方
法、例えばアルゴン溶接等で製造すること。 ・ 本実施形態をステンレス鋼以外の金属、例えば刃部
に鋼、背部及び中子に軟鉄等を用いて具体化すること。
【0015】このように構成することで、消費者の好
み、製造コスト等に合わせた包丁を製造することができ
る。次に、前記実施形態より把握できる請求項記載の発
明以外の技術的思想について以下にその効果とともに記
載する。 ・ 前記硬質の金属及び軟質の金属には異なる種類の金
属が用いられる請求項1又は請求項2に記載の包丁。
【0016】このように構成することで、製造コストあ
るいは消費者の所望に合わせた包丁を提供することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、製造が容易で、製造コストを低減できるととも
に、曲がりにくく、折れにくい包丁を得ることができ
る。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、特に中子が折れにくい包
丁を得ることができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、溶接固定を良好にすることができる請求項4に記載
の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え
て、溶接箇所の外観を良好なものとすることができると
ともに、溶接を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の包丁を側面より見た状態を示す平
面図。
【図2】 刃部と背部及び中子を示す平面図。
【図3】 別形態の包丁を示す平面図。
【符号の説明】
11…包丁、14…刃先側となる刃部、15…背側とな
る背部、16…中子、A…溶接における電極部、B…溶
接における電極部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の金属を刃先側に配置するととも
    に、軟質の金属を背側に配置して、両者を溶接すること
    により形成した包丁。
  2. 【請求項2】 前記軟質の金属部に中子を形成した請求
    項1に記載の包丁。
  3. 【請求項3】 前記硬質の金属及び軟質の金属は炭素の
    含有率が異なるステンレススチールが用いられる請求項
    1又は2に記載の包丁。
  4. 【請求項4】 前記溶接はフラッシュバット溶接である
    請求項1〜3のいずれかに記載の包丁の製造方法。
JP21184197A 1997-08-06 1997-08-06 包丁及びその製造方法 Pending JPH1147460A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259857A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Kai Usa Ltd Dba Kershaw Knives 複合ナイフ・ブレード
CN102126119A (zh) * 2011-03-25 2011-07-20 重庆大足永红厨业有限公司 一种菜刀的制作方法

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