JPH1147344A - 人工芝滑走場 - Google Patents

人工芝滑走場

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JPH1147344A
JPH1147344A JP21348297A JP21348297A JPH1147344A JP H1147344 A JPH1147344 A JP H1147344A JP 21348297 A JP21348297 A JP 21348297A JP 21348297 A JP21348297 A JP 21348297A JP H1147344 A JPH1147344 A JP H1147344A
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slope
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mist
artificial grass
grass
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Hiroo Uchida
裕郎 内田
Mitsunari Sei
光成 清
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UCHIDA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、衣服を濡らしたり汚すことがな
く、四季を通じて使用することができる人工芝滑走場を
提供することを目的とするものである。 【解決手段】 人工芝2が貼り付けられた滑走斜面1の
頂部に、人工芝湿潤用のミスト発生装置3を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は橇遊びやスキー、ス
キージャンプあるいはウォーターシュート等を行うこと
ができる人工芝滑走場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人工芝滑走場は、コンクリートや
木製の土台上に接着された発泡ポリエチレン樹脂製の緩
衝材に、プラスチック製の芝生葉を植設した人工芝生を
接着するか、プラスチック製の芝生葉を無数に植設した
人工芝生をコンクリートや木製の土台に直接接着するの
を普通としていた。このようなプラスチック製の人工芝
生は弱くスキーや橇等の滑走により摩耗して長期間使用
できないうえに、摩擦抵抗が大きく遊戯者が転倒すると
火傷を負うおそれがあった。しかも、静電気が発生しや
すいという問題があり、使用の際には、人工芝に潤滑用
の水を散水し、且つ橇やスキー板にシリコンオイル等の
潤滑剤を塗布する必要があった。このため、潤滑に大量
の水を消費してランニングコストを上昇させるという問
題があるうえに、潤滑水の散水によりスキーや橇遊びを
する遊戯者に散水がかかって衣服を濡らすことがあり、
冬季には利用することは難しかった。さらに、大量の水
を散水するため、人工芝は水浸しとなり、橇やスキーの
滑走により潤滑剤や砂埃等のより汚れた水が飛散して遊
戯者の衣服を汚すという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、衣服を濡ら
したり汚すことがなく、四季を通じて使用することがで
きる人工芝滑走場を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、人工芝が貼り付けられた滑走斜面の頂部
に、人工芝湿潤用のミスト発生装置を設けた人工芝滑走
場を請求項1の発明とし、請求項1に記載の発明におい
て、ミスト発生装置の噴霧ノズルが滑走斜面の頂部上方
に配置されている人工芝滑走場を請求項2の発明とし、
ミスト発生装置の噴霧ノズルが滑走斜面の頂部両側に配
置されている人工芝滑走場を請求項3の発明とし、請求
項1または2または3に記載の発明において、滑走斜面
の両側が防風壁により覆われている人工芝滑走場を請求
項4の発明とし、請求項1または2または3または4に
記載の発明において、人工芝が無数のプラスチック細線
を束ねたブラシ状滑面と、該ブラシ状滑面の下面に敷設
されるプラスチック板とよりなるスライドユニットを多
数連結した人工芝滑走場を請求項5の発明とするもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。1は丘陵地等に構
築される滑走斜面であり、該滑走斜面1の表面には人工
芝2が貼り付けられている。3は前記人工芝2を湿潤さ
せるミスト発生装置であり、該ミスト発生装置3は超音
波振動子を用いて貯留水に振動を与えて煙状のミストを
発生させたうえ、滑走斜面1の頂部両側に対向して立設
される多数の噴霧ノズル4よりミストを噴霧するもの
で、該噴霧ノズル4より噴霧されるミストは滑走斜面1
の中央に向かいつつ斜面に沿って下方に流れてゆき、滑
走斜面1の全表面を湿潤させるものである。また、滑走
斜面1はベース5と人工芝2とよりなるもので、ベース
5はコンクリートあるいは木製の土台に貼り付けられた
厚さ約20mmの発泡ポリスチレン樹脂の緩衝材6と、
緩衝材6の上面に取り付けられたポロプロピレン樹脂製
のネット7とから形成される。そして、緩衝材6とネッ
ト7は土台にボルト止めされる金属帯8により固定され
る。
【0006】前記人工芝2は無数のプラスチック細線1
0を束ねたブラシ状滑面11と、該ブラシ状滑面11の
下面に敷設されるプラスチック板12とよりなるスライ
ドユニット13を多数個連結して形成したものである。
ブラシ状滑面11は線径約2mmのポリプロピレン樹脂
製のプラスチック細線10を束ねて、その上端をポリプ
ロピレン樹脂製の抱持具14にインサート成形したもの
である。また、前記プラスチック細線10は直線状では
なく、波状として橇やスキー板との接触面積を減らして
摩擦抵抗が低減されるようにしている。さらに、プラス
チック板12はポリプロピレン樹脂製で、ブラシ状滑面
11の上下長より短い上下長とし、人工芝2の表面はプ
ラスチック細線10により覆われるものである。さら
に、プラスチック板12の裏面に縦に形成される多数条
の補強リブ15は、プラスチック板12より短く、且つ
下側が高くなる傾斜形をしているため、プラスチック板
12は下側が膨出し、その膨出裏面の空間に隣り合って
連結されるブラシ状滑面11の抱持具14が介在される
ようになっている。このため、人工芝2の表面は凹凸の
少ない滑らかなものとなる。
【0007】また、ブラシ状滑面11とプラスチック板
12とよりなるスライドユニット13は横990mm、
上下幅510mmの大きさである。16はブラシ状滑面
11とプラスチック板12よりなるスライドユニット1
3をネット7に取り付けるプラスチック製の留め具であ
り、該留め具16は、のこぎり歯状のベルト16a と、
のこぎり歯状のベルト16aに係止できる爪付きのバッ
クル16bとからなる。17、18は抱持具14とプラ
スチック板12に透設されたベルト16a挿通用の孔で
ある。19は滑走斜面1の両側に設けられる防風壁であ
り、該防風壁19はミストが風で人工芝2以外の場所に
流れないようにしている。
【0008】このように構成されたものは、先ず、滑走
斜面1の頂部両側に取り付けられているミスト発生装置
3を作動させる。該ミスト発生装置3の作動により噴霧
ノズル4からミストは噴霧され、噴霧されたミストは両
側を防風壁19に囲われた滑走斜面1の中央部に向かっ
て流れ、傾斜斜面1頂部付近の人工芝2に降り注いで湿
潤させるとともに、滑走斜面1に沿って下方に流れて行
き、人工芝2の下方部を順次湿潤させ、やがて人工芝2
の全面を湿潤させる。このようにして湿潤された傾斜斜
面1でスキーや橇遊びをすれば、人工芝2は波状のプラ
スチック細線10に覆われたスライドユニット13を連
結したものであるから、摩擦抵抗は少ないうえに、ミス
トにより人工芝2が湿潤されることにより人工芝2は一
層摩擦抵抗を低減するので、スキー板や橇にシリコンオ
イルのような潤滑剤を塗布しなくとも滑走を楽しむこと
ができる。
【0009】しかも、噴霧されるミストは微粒子であ
り、空気中を浮遊して流れるミストが遊戯者の衣服を濡
らすことはない。さらに、人工芝2は表面をミストによ
り湿潤されるだけであり、人工芝2に付着した水膜は薄
いので、人工芝2表面が水浸しになることはなく、スキ
ーや橇による滑走によって水が飛散して遊戯者自身や周
囲の遊戯者の衣服を汚すこともない。なお、好ましい実
施の形態では、滑走斜面1は屋外に構築し、防風壁19
を立設したものとしているが、図4に示されるように、
傾斜斜面1全体を凹部に構築して両側の壁面を防風壁1
9としてもよい。また、傾斜斜面1を屋内に構築すれ
ば、防風壁19は不要となるうえに、滑走斜面1の上方
から下方にミストが流れるように空気流を制御して確実
にミストを人工芝2に付着させることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、ミスト発生装置により噴霧されたミストにより、傾
斜斜面の人工芝を湿潤するようにしたから、水の使用量
は少なくて済み、維持管理費を低減することができる。
しかも、ミストとして噴霧するから水を散水する場合の
ように衣服を濡らすことはなく、冬季もスキーや橇によ
る滑走ができ、年中営業することができる。また、ミス
ト発生装置の噴霧ノズルを滑走斜面の頂部上方に配置さ
せてミストの重みにより下方に流すようにしたから、ミ
ストの拡散にエネルギーを必要とず、維持費を低減でき
ることとなる。また、頂部両側に噴霧ノズルを対向して
配置することにより、ミスト発生装置の設置が簡単で施
工費を低減できることとなる。さらに、滑走斜面の両側
に防風壁を設けることにより、風による影響を低減して
人工芝へのミストの付着を高めることができる。さら
に、人工芝を無数のプラスチック細線を束ねたスライド
ユニットとすることにより、人工芝自体の摩擦抵抗を小
さいものにでき、スキー板や橇にシリコンオイル等の潤
滑剤を用いなくても滑走を行うことができる等種々の利
点を有するものである。従って、本発明は従来の問題点
を解消した人工芝滑走場として遊戯施設業界の発展に寄
与するとことろ大なものでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の好ましい実施の形態に用いられる人工
芝を示す一部切欠斜視図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態に用いられる人工
芝を示す断面図である。
【図4】本発明の他の好ましい実施の形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 滑走斜面 2 人工芝 3 ミスト発生装置 4 噴霧ノズル 10 プラスチック細線 11 ブラシ状滑面 12 プラスチック板 13 スライドユニット 19 防風壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工芝(2) が貼り付けられた滑走斜面
    (1) の頂部に、人工芝湿潤用のミスト発生装置(3) を設
    けたことを特徴とする人工芝滑走場。
  2. 【請求項2】 ミスト発生装置(3) の噴霧ノズル(4) が
    滑走斜面(1) の頂部上方に配置されている請求項1に記
    載の人工芝滑走場。
  3. 【請求項3】 ミスト発生装置(3) の噴霧ノズル(4) が
    滑走斜面(1) の頂部両側に配置されている請求項1に記
    載の人工芝滑走場。
  4. 【請求項4】 滑走斜面(1) の両側が防風壁(19)により
    覆われている請求項1または2または3に記載の人工芝
    滑走場。
  5. 【請求項5】 人工芝(2) が無数のプラスチック細線(1
    0)を束ねたブラシ状滑面(11)と、該ブラシ状滑面(11)の
    下面に敷設されるプラスチック板(12)とよりなるスライ
    ドユニット(13)を多数連結したものである請求項1また
    は2または3または4に記載の人工芝滑走場。
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