JPS5850943Y2 - 自動スキ−用ワツクス塗布装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスキー用ワックス塗布装置に関するものである
。

従来のスキー用ワックス塗布装置はスキーを外し、乾燥
させ、汚れを落してから行なう装置であるため、この種
の装置によるワックス塗布作業が面倒であり、手作業で
行なわれるのが通常であった。

従って、スキー板にとってワックス塗布が大切なことを
認識していたとしてもワックス塗布を怠たることが多い
のが現状であった。

本考案はスキー用ワックス塗布に際して、スキーを外す
ことなく、本考案に係る自動スキー用ワックス塗布装置
に乗ることにより、自動的にワックス塗布が行ないうる
ようにしたものである。

ここで本考案の概要を示すと、基台上に同一方向に回転
する搬送ローラーを所望個数設け、搬送ローラー間にス
キー板進行方向に順次、雪及び汚れ落しローラー、乾燥
ローラー、均しローラーを各々搬送ローラーと逆方向に
回転するよう設け、乾燥ローラーとワックス塗布ローラ
ー間に乾燥熱風吹出口を設けたことを特徴とする自動ス
キー用ワックス塗布装置である。

以下図示の実施例に従い更に詳細に説明する。

本考案の全体を示す一部切欠の正面図である第１図にお
いて１は基台であり、基台１は第４図に示されるように
一端に登り階段２１があり、第１図破断線両側に現われ
るように人工芝が植設された床板２が設けられ、階段３
と反対側端部には床板２と連接されて下り斜面３が、床
板２同様人工芝を植設されて設けられている。

床板２は基台１上に存在するが要部説明のため破断線内
側では図示を省略しである。

尚、図中１５は手摺パイプであり、１６はコインボック
スであり、２０は緊急停止ボタンである。

基台１には所望個数の搬送ローラー４が設けられており
、夫々の搬送ローラー４はベルト５等により同一方向に
回転するよう連設されており、そのうち−の搬送ローラ
ー４は基台１下に設置された駆動モーターＭとチェーン
６等により連動している。

尚図示の実施例における搬送ローラー４は総て駆動モー
ターＭの力により回転するものであるが、総てがそうで
ある必要はなく、幾つかを従動ローラーとすることもで
きるものである。

この搬送ローラー４の間に特殊ローラー及び乾燥熱風吹
出口が設けられている。

これ等につき第２図及び第３図にもとづきスキー板Ａ進
行方向（第３図中矢印方向）手前側より逐次説明する。

最初の特殊ローラーは雪及び汚れ落しローラー７であり
、ブラッシング等で成るブラシローラーである。

第２の特殊ローラーも雪及び汚れ落しローラー７′であ
り、該ローラー７′はゴムベラを植設したゴムベラロー
ラーでなり、ブラシローラーである第１雪及び汚れ落し
ローラー７で落しきれなかった個所を再度完全に落さん
とするものである。

雪及び汚れ落しローラー７．７′は駆動搬送ローラー４
の歯車８等により搬送ローラー４と反対方向に回転する
ように連結されている。

第３の特殊ローラーは乾燥ローラー９であり、モツプを
植設したローラーを使用し、下方より乾燥熱風発生機１
０と熱露路１１で連結された乾燥熱風吹出口１２より吹
出す熱風により、常時乾燥状態とされている。

この乾燥ローラー９も、歯車８等により、搬送ローラー
４と反対方向に回転するよう連結されている。

この乾燥ローラー９の進行方向側の搬送ローラー４間に
は上記とは別の乾燥熱風吹出口１２′が設けられており
、スキー板に直接熱風を吹きかけ、乾燥ローラー９で不
充分な部分を完全に乾燥させる。

第４の特殊ローラーはワックス塗布ローラー１３であり
、スポンジローラー等ワックスを吸収しやすい材質で威
る。

ワックス塗布ローラー１３の下方に設置されたワックス
槽１４内の水性ワックスＢに下部３分の１程度浸されて
いる。

このワックス塗布ローラー１３も他特殊ローラーと同様
搬送ローラー４と反対方向に回転するよう連結されてい
る。

最後の特殊ローラーは均しローラー１５であり、乾燥ロ
ーラー９と同様、モツプローラーであり、搬送ローラー
４と反対方向に回転するよう連結されている。

第４図は雪排出室の断面説明図である。

本考案のスタート部分（段階付近）では多量の雪が落ち
るため基台１内に熱伝動率のよい斜面床１６を有する室
１７を形成し、乾燥熱風発生機１０より熱風路１１を通
して室１７内の斜面床１６を暖め、雪排出を行う機構を
有している。

第５図はワックス槽１４の説明図であり、１８か゛ワッ
クス供給口、１９はレベルメーターである。

以下本考案の使用方法とともに発揮する効果について説
明する。

先ずスキーを装着したまま階段２１を昇り、搬送ローラ
ー４上に進行方向を向いて乗る。

その後本装置をスタートさせると、駆動モーターＭが回
転し、駆動力がチェーン６及びベルト５を介して搬送ロ
ーラー４に伝わり、同一方向に回転しだす。

これによりスキーを装着した人を自動的に移動する。

何個かの搬送ローラー４の後第１雪及び汚れ落しローラ
ー７上にスキー板Ａが来て雪及び汚れを落す。

次に搬送ローラー４に引かれて第２雪及び汚れ落しロー
ラー７′上に来る。

この第２雪及び汚れ落しローラー７′はゴムベラローラ
ーであるので、先のブラシローラーでとれなかった雪や
汚れを拭き取ってしまう。

その上、この雪及び汚れ落しローラー７．７′はスキー
板Ａ進行方向とは逆方向に回転しているため、その機能
を十分に発揮する。

次に又搬送ローラー４に引かれて、乾燥ローラー９上に
スキー板Ａは移動する。

乾燥ローラー９はモツプローラーで成り、スキー板Ａ進
行と逆方向に回転しておりかつ常時下方より熱風を吹き
つけられ乾燥しているため有効に水分の拭き取りが行な
われる。

次に又搬送ローラー９に引かれて、乾燥熱風吹出口１２
′上を通過する。

この吹出された熱風により拭き取ることが困難な水分を
完全に乾燥させることができるのである。

その後スキー板Ａはワックス塗布ローラー１３上に引か
れ、該ローラー１３によってスキー板Ａにワックスが自
動的に塗布され、その後均しローラー１５によりワック
スを平均的に均して、ワックス塗布作業は終了する。

その後スキー板Ａは搬送ローラー４により移動し、下り
斜面３を滑り降り、雪上にもどるのである。

本考案は叙上のように作動するため、スキー場における
ゲレンデ゛に設置することか゛でき、スキーを楽しみな
がら、スキーを外すことなくワックス塗布が行ないうる
ちのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体を示す一部切欠の正面
図であり、第２図は同平面図、第３図は特殊ローラーの
説明図、第４図は雪排出室の断面図、第５図はワックス
槽の説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．基台上に同一方向に回転する搬送ローラーを所望個
   数設け、搬送ローラー間にスキー板進行方向に順次、雪
   及び汚れ落しローラー、乾燥ローラー、ワックス塗布ロ
   ーラー、均しローラーを各々搬送ローラーと逆方向に回
   転するよう設け、乾燥ローラーとワックス塗布ローラー
   間に乾燥熱風吹出口を設けたことを特徴とする自動スキ
   ー用ワックス塗布装置。 ２、雪及び汚れ落しローラーをブラツシローラー及びゴ
   ムベラローラーとし、乾燥ローラー及び均しローラーを
   モツプローラーとし、ワックス塗布ローラーをスポンジ
   ローラーとした実用新案登録請求の範囲第１項記載の自
   動スキー用ワックス塗布装置。