JPH1147081A - 内視鏡用シース - Google Patents

内視鏡用シース

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JPH1147081A
JPH1147081A JP9210232A JP21023297A JPH1147081A JP H1147081 A JPH1147081 A JP H1147081A JP 9210232 A JP9210232 A JP 9210232A JP 21023297 A JP21023297 A JP 21023297A JP H1147081 A JPH1147081 A JP H1147081A
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JP
Japan
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endoscope
sheath
distal end
insertion portion
stopper
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Application number
JP9210232A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yamaguchi
貴夫 山口
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常に明瞭な観察視野を確保することにより、術
者の負担を軽減することができる内視鏡を提供すること
にある。 【解決手段】内視鏡用シース2の先端部にフード部14
を設けることにより、血液や粘液等が透明板15に付着
するのを防止し、また、透明板15の少なくとも先端面
に防曇処理を施すことにより、透明板15が曇ってしま
うのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内を観察する
ために内視鏡と組み合わせて使用される内視鏡用シース
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内視鏡を体腔内に挿入するこ
とにより、この体腔内の観察等をする場合において、内
視鏡の観察視野を確保し、明瞭な画像を得ることは、内
視鏡を用いた観察等を円滑に進める上で重要なことであ
った。しかしながら、体腔内に挿入された内視鏡は、飛
散してくる血液や粘液により、また、不意に体内組織に
先端の対物レンズ面(カバーガラスの先端面)を接触さ
せてしまうことにより、対物レンズ面が汚れてしまい、
これにより明瞭な画像を得ることが妨げられていた。ま
た、内視鏡と体腔内の温度差により生ずる対物レンズ面
の結露(曇り)も明瞭な画像を得る妨げとなっていた。
【0003】特に、内視鏡下外科手術の際に、前述した
ように対物レンズが汚れたり曇ったりした場合には、一
旦、内視鏡を体腔内から抜去して対物レンズ面を清掃し
ていたため、手術が中断してしまうという問題があっ
た。
【0004】実開昭57−87702号公報や、特開平
8−117181号公報には、内視鏡先端と生体組織と
が接触することにより対物レンズ面が汚れてしまうのを
防ぐために、内視鏡に外装する内視鏡用シースの先端部
に、内視鏡先端面よりも突出したフード部材を設けたも
のが開示されている。
【0005】また、実開昭56−81702号公報に
は、内視鏡挿入部に棒状ヒータを埋設し、このヒータに
より対物レンズ及びリレーレンズが加熱され、結露によ
る曇りを防止することができる内視鏡が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の欠点)しかしながら、前述した実開昭57
−87702号公報や特開平8−117181号公報に
開示されているものは、対物レンズ面への血液等の付着
を回避するだけの構成であり、結露による曇りを防止す
ることができず、明瞭な観察視野を確保することが出来
なかった。また、実開昭56−81702号公報に開示
されているものは、対物レンズ面の汚れを防止する手段
を何ら有していない。
【0007】つまり、前述したいずれの従来技術も、対
物レンズ面への血液等の付着を防止する手段か、結露に
よる曇りを防止する手段の一方しか有していないため、
常に明瞭な観察視野を確保することができず、対物レン
ズ面が汚れたり曇ったりすることにより明瞭な観察視野
を確保できない場合には、体腔内より内視鏡を抜去し
て、対物レンズ面を清掃するしか方法がなく、操作が煩
雑となり、術者の負担を増大させていた。
【0008】(発明の目的)本発明は前記課題に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、対物レン
ズ面の汚れの付着や曇りを防止し、常に明瞭な観察視野
を確保することにより術者の負担を軽減することができ
る内視鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、対物光学系を先端に有する内視鏡挿入部
に装着する内視鏡用シースにおいて、この内視鏡用シー
スを前記内視鏡挿入部に装着したとき、前記内視鏡挿入
部の先端部よりも突出している略円筒形状の突出部と、
前記内視鏡挿入部の先端面の一部又は全部と当接するよ
うに前記突出部の内面に設けることにより、前記内視鏡
挿入部の先端側への移動を防止するストッパ部とを具備
し、前記ストッパ部が前記内視鏡先端面の一部と当接し
ている場合には、前記対物光学系の少なくとも先端面
に、また、前記ストッパ部が前記内視鏡先端面の全部と
当接している場合には、前記ストッパ部を透明な材質と
し、かつ、このストッパ部の少なくとも先端面に、それ
ぞれ防曇処理を施したことを特徴とするものである。前
記のように構成したので、対物レンズ面の汚れの付着や
曇りを防止し、常に明瞭な観察視野を確保することによ
り術者の負担を軽減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>図1乃至図3を参照して、本発明の
第1の実施形態を説明する。 (構成)図1は本発明の第1実施形態に係る内視鏡用シ
ースを内視鏡に装着した状態を示す図、図2は図1の縦
断面図、図3はカバーを装着した状態を示す図である。
【0011】図1に示すように、硬性の内視鏡1は内視
鏡用シース2に装着されている。この内視鏡1は図示し
ない光源装置と接続されるライトガイドケーブル3を備
え、その後端側にはTVカメラ4が接続されている。ま
た、図2に示すように、内視鏡1は、硬性直管からなる
内視鏡挿入部5の先端部に、カバーガラス6を先端に有
する対物光学系7を備えている。
【0012】内視鏡1の内視鏡挿入部5に装着する内視
鏡用シース2は、その基端側から先端側にかけて略円筒
形状のシース本体部11と、内視鏡挿入部5を同軸的に
挿通するシース挿入部12とを有している。
【0013】シース本体部11の凹部17には、弾性部
材より形成されるOリング13が取り付けられている。
このOリング13はシース本体部11の凹部17と内視
鏡挿入部5の外面との間において密に介在しており、内
視鏡用シース2内の内視鏡1を気密的または液密的に閉
塞している。Oリング13の材質としては、シリコンゴ
ム等の弾性合成樹脂が好ましい。また、シース挿入部1
2はできるだけ薄肉の金属あるいは樹脂等によりパイプ
状に形成されており、内視鏡挿入部5とほぼ同一の挿入
長を有している。
【0014】また、シース挿入部12の先端部は、内視
鏡挿入部5の先端部よりも先端側に突出したフード部1
4となっている。このフード部14は、Aで示される対
物光学系7の観察視野範囲内にその先端が入らないか、
または、若干入るように設けられているが、いずれにし
ても観察視野を妨げないように設けられている。
【0015】フード部14の基端部の内面には、メタク
リル樹脂(PMMA)や、ポリカーボネート樹脂(P
C)等の透明な樹脂からなる円盤状の透明板15が設け
られている。透明板15の後端面は、内視鏡用シース2
に装着された内視鏡1の先端面と密着しており、内視鏡
挿入部5が先端側へ移動するのを防止するストッパとし
ての役目も果たす。また、この透明板15の少なくとも
先端面には親水処理、疎水処理等の防曇処理が施されて
いる。
【0016】防曇処理の具体的な手段としては、樹脂に
対するコーティングやペレット混入あるいはシート状部
材を貼付する等がある。この防曇処理は透明板15の両
面に施すことがより好ましい。また、樹脂に対するコー
ティングとしては、真空蒸着、デッピング、スピンコー
トなどがある。
【0017】真空蒸着は親水基と疎水基をもつ高分子系
材料を透明な部材に真空下で蒸着し膜を形成する。デッ
ピングは前記透明な部材を処理液に浸漬して防曇層を形
成する。スピンコートは処理液材料を回転する透明な部
材の上に滴下して防曇膜を形成する。ペレット混入はプ
ラスチック成形材料のペレット中に界面活性剤を混入
し、成形後、透明な部材の表面に親水基で構成される膜
を形成する。シート状部材を貼付する方法は、例えば、
前記コーティングやペレット混入で作られた防曇膜を薄
いシート状にし、これを透明な部材の表面に貼り付け
る。
【0018】このような防曇処理を施したものは防曇コ
ートや吸水コートと呼ばれ、透明な部材の表面に付着し
た微細な水滴が粒状のまま存在することで曇りが生じる
ので、前述した防曇処理を施すことにより、水滴を一様
な膜状に分散させて透明な部材の表面を覆うことにより
曇りの除去防止を行うことができる。
【0019】なお、透明板15は、図2に示すようにシ
ース挿入部12と一体的に成形されていても良いし、ま
た、透過性の良好なガラス等の別部品として、シース挿
入部12のフード部14の基端部の内面に固着されてい
ても良い。
【0020】図3は、前述したシース本体部11から内
視鏡1の基端側にかけてカバー16を被せた状態を示す
図である。この図に示すように、本実施形態に係る内視
鏡用シース2のシース本体部11からライトガイドケー
ブル3、TVカメラ4を含んで手術室の非滅菌領域に至
るまでを、カバー16で覆っても良い。
【0021】(作用)まず、内視鏡1の内視鏡挿入部5
に内視鏡用シース2を装着する。このとき、内視鏡1の
カバーガラス6の先端面と透明板15の後端面とは密着
している。また、フード部14は内視鏡挿入部5の先端
部より突出しているので、シース挿入部12を伝って垂
れてきたり、術野から飛散してくる血液や粘液等の汚物
が透明板15に付着することを防止できる。また、体腔
内の温かく湿度の高い環境と接する透明板15の少なく
とも先端面に防曇処理を施したので、結露による曇りを
防止することができる。
【0022】(効果)以上説明したように、本実施の形
態によれば、内視鏡挿入部5の先端部より突出するフー
ド部14を設け、さらに、透明板15の少なくとも先端
面に防曇処理を施したので、透明板15の汚れの付着や
曇りを防止することができ、常に明瞭な観察視野を確保
することができる。また、従来のように観察視野を確保
するために内視鏡を体腔内より抜去する必要がなくな
り、術者の負担が軽減される。
【0023】さらに、出荷前または術前に、内視鏡用シ
ース2及びカバー16を滅菌しておき、内視鏡用シース
2及びカバー16にて、シース本体部11、ライトガイ
ドケーブル3、TVカメラ4より手術室の非滅菌領域に
至るまで覆うことにより、感染を確実に防止することが
出来る。また、予め滅菌された内視鏡用シース2を使い
捨てとすることにより、症例毎に内視鏡やその他の機器
の滅菌が不要となり、機器保守の負担が軽減され、手術
にかかるコストを低減させることができるとともに、滅
菌時間が不要となるので、内視鏡やその他の機器を迅速
に次の手術に用いることができる。なお、内視鏡用シー
ス2に装着される内視鏡1としては、本実施形態のよう
な硬性内視鏡に限らず、軟性内視鏡、電子式内視鏡等、
どのような種類のものでも良い。
【0024】<第2の実施形態>次に、図4を参照して
本発明の第2の実施形態を説明する。なお、この実施形
態は、フード部材20に発熱体22を埋設させた構成以
外は上述した第1の実施形態と基本的に同様の構成であ
る。従って、第1の実施形態と同様の構成部材について
は同一番号を付し、その説明を省略する。
【0025】(構成)図4は本発明の第2実施形態に係
る内視鏡用シースを内視鏡に装着した状態を示す縦断面
図である。
【0026】カバーガラス6の少なくとも先端面には、
前述したような防曇処理が施されている。また、シース
挿入部12は熱伝導性の高い金属等によりパイプ状に形
成されている。このシース挿入部12の内径は、内視鏡
挿入部5の外径よりもやや大きいものである。また、シ
ース挿入部12の先端部には略円筒形状のフード部材2
0が嵌着され、さらに接着剤等により固着されている。
フード部材20の基端側内周には内視鏡用シース2及び
内視鏡1の先端面と当接し、内視鏡挿入部5が先端側へ
移動するのを防止するストッパ部21が設けられてい
る。このストッパ部21の内径は、観察視野を妨げない
程度に内視鏡挿入部5の先端面の外径よりもやや小さく
なっている。
【0027】また、フード部材20は樹脂等の成型品に
より形成され、その内部には、電流が供給されることに
より発熱するニクロム線等の発熱体22がフード部材2
0のほぼ全長に亘って螺旋状に埋設されている。発熱体
22の基端部と接続されるリード線23は、フード部材
20の基端部から引き出されており、シース挿入部12
の先端側に設けられた挿通孔24から、シース挿入部1
2と内視鏡挿入部5の隙間に挿通され、シース本体部1
1を経て、外部に設けられた電源25と接続されてい
る。
【0028】(作用)電源25を作動させると、リード
線23を介して発熱体22に電流が供給され、発熱体2
2が発熱する。この熱は、発熱体22から熱伝導性の高
いシース挿入部12に伝わり、結果として、内視鏡挿入
部5全体が加温されることとなる。なお、発熱体22の
発熱量は、発熱体22の電気的な容量及び電源25の調
節により、人体がやけどしない程度に適宜コントロール
することができる。
【0029】(効果)以上説明したように、本実施形態
によれば、第1実施形態の効果に加えて、発熱体22に
電流を供給することにより内視鏡挿入部5全体を加温す
ることができ、体腔内と内視鏡1との温度差によりカバ
ーガラス6が結露してしまうことを未然に防ぐことがで
きる。
【0030】<第3の実施形態>次に、図5を参照して
本発明の第3の実施形態を説明する。なお、この実施形
態は、加温部材28をシース挿入部12に巻きつけた構
成以外は前述した第1の実施形態と基本的に同様の構成
である。従って、第1の実施形態と同様の構成部材につ
いては同一番号を付し、その説明を省略する。
【0031】(構成)図5は、本発明の第3実施形態に
係る内視鏡用シースを内視鏡に装着した状態を示す縦断
面図である。
【0032】カバーガラス6の少なくとも先端面には、
前述したような防曇処理が施されている。また、熱伝導
性の高い金属等によりパイプ状に形成されているシース
挿入部12の内径は、内視鏡挿入部5の外径にほぼ等し
く、その先端部には略円筒形状のフード部材30が嵌着
され、さらに接着剤等により固着されている。
【0033】シース挿入部12の外周には、ゴムや樹脂
等により形成される加温部材28が、フード部材30の
後端面よりシース本体部11の先端部にわたり巻きつけ
られており、接着剤等によりシース挿入部12と固着さ
れている。この加温部材28の内部には、ニクロム線等
の発熱体29が螺旋状に埋設されている。
【0034】加温部材28は、1枚のシート状であって
も良いし、また、帯状のものであっても良いが、内視鏡
挿入部5に巻きつけたときにフード部材30の外径を越
えないものとする。加温部材28が帯状の場合には、内
視鏡挿入部5に対して螺旋状に巻きつける。
【0035】発熱体29の後端より引き出されているリ
ード線31はシース本体部11の内部を通り外部の電源
25と電気的に接続されている。なお、図6に示すよう
に、加温部材28を用いずに、発熱体29をシース挿入
部12に直に埋設させる構成としても良い。
【0036】(作用)電源25を作動させると、リード
線31を介して発熱体29に電流が供給され、発熱体2
9が発熱する。この熱は、加温部材28により熱伝導性
の高いシース挿入部12に伝わり、結果として、内視鏡
挿入部5全体が加温されることとなる。なお、発熱体2
9の発熱量は、発熱体29の電気的な容量及び電源25
の調節により、人体がやけどしないように適宜コントロ
ールすることができる。
【0037】(効果)以上説明したように、本実施形態
によれば、第1実施形態の効果に加えて、発熱体29に
電流を供給することにより内視鏡1を加温することがで
き、体腔内と内視鏡1との温度差によりカバーガラス6
が結露してしまうことを防ぐことができる。しかも、加
温部材28は、熱伝導性の高い金属等により形成される
内視鏡挿入部5に直接的に巻きつけられているので、内
視鏡1に対する加温効果が高く、より一層カバーガラス
6の曇りを防止することができる。
【0038】<第4の実施形態>次に、図7を参照して
本発明の第4の実施形態を説明する。なお、この実施形
態は、ノズル部36を設けた構成以外は前述した第3の
実施形態と基本的に同様の構成である。従って、第3の
実施形態と同様の構成部材については同一番号を付し、
その説明を省略する。
【0039】(構成)図7は、本発明の第4実施形態に
係る内視鏡用シースを内視鏡に装着した状態を示す縦断
面図、図8は図7のB−B断面図である。
【0040】シース挿入部12の内径は、内視鏡挿入部
5の外径より大きく、このため、シース挿入部12に内
視鏡挿入部5を挿入した装着状態において、両者の間に
は流体供給管路34が形成されている。この管路34
は、シース本体部11より設けられている流体出入口3
7、チューブ39を介して送水/吸引源38に連結され
ている。
【0041】また、ストッパ部21の後端面はカバーガ
ラス6の先端面と密着して管路34を閉塞しているが、
この密着している部分には、図8に示すように管路34
と連通する窪み35が2つ設けられている。なお、窪み
35は少なくとも1つあれば良い。そして、ストッパ部
21の後端面、内視鏡1の先端面、窪み35により、ノ
ズル部36が形成される。
【0042】(作用)まず、送水/吸引源38より水を
供給すると、この水はチューブ39、流体出入口37及
び管路34を介して、ノズル部36より噴射され、カバ
ーガラス6の先端面が洗浄される。これにより、カバー
ガラス6の先端面に付着していた血液や粘液等が洗い流
される。なお、洗浄後にカバーガラス6の先端面に付着
している水は、送水/吸引源38で発生する負圧により
吸引除去される。また、水によるだけでなく、送水/吸
引源38より管路34及びノズル部36を介してカバー
ガラス6に空気を送り、カバーガラス6の先端面に付着
している汚物を吹き飛ばすようにしても良い。
【0043】(効果)以上説明したように、本実施形態
によれば、第3実施形態の効果に加えて、送水/吸引源
38よりカバーガラス6に対して送水、または、送気す
ることで、フード部材30で防ぐことができなかったカ
バーガラス6の先端面に付着した汚物を取り除くことが
でき、より明瞭な観察視野を確保することができる。
【0044】また、加温部材28により内視鏡1が加温
されるので、カバーガラス6の曇りを防止できるととも
に、管路34内を流れる水も加温されるので、冷水を送
水することでかえって対物レンズ6が曇ってしまうのを
防止することができる。
【0045】<第5の実施形態>次に、図9乃至図11
を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。なお、
この実施形態の構成は、前述した第3の実施形態と基本
的に同様の構成である。従って、第3の実施形態と同様
の構成部材については同一番号を付し、その説明を省略
する。
【0046】(構成)図9は、本発明の第5実施形態に
係る内視鏡用シースを内視鏡に装着した状態を示す縦断
面図、図10は図9のC−C断面図、図11は図10の
D−D断面図である。
【0047】図9及び図10に示すように、内視鏡用シ
ース2は二重管構造となっており、内管43、外管4
4、ストッパ部21の後端面、シース本体部11により
略円筒形状の空洞部45が形成されている。空洞部45
には、内管43及び外管44と当接しつつ、内視鏡挿入
部5の長手軸方向に棒状に延出する一対の仕切部材46
が設けられている。この仕切部材46により、空洞部4
5は流入管路47及び流出管路48に分割されるが、図
11に示すように、仕切部材46は内視鏡挿入部5の先
端部分には設けられていない。仕切部材46が設けられ
ていない部分が、流入管路47と流出管路48とを連通
させる連通孔49となっている。
【0048】シース本体部11には、流入管路47と連
通する流入口50と、流出管路48と連通する流出口5
1が設けられている。流入口50は、チューブ52を介
して、流入管路47及び流出管路48に対する送水/吸
引を行うローラポンプ54の吐出口56に接続され、ま
た、流出口51は、チューブ53を介して、ローラポン
プ54の吸引口57に接続されている。また、チューブ
52,53内を流れる水は、加温部55により加温され
る。なお、チューブ52,53は、加温部55内におい
てその表面積を増大させるように蛇行または螺旋してい
る。
【0049】(作用)ローラポンプ54の吐出口56よ
り水が吐出され、チューブ52内を流れる水が加温部5
5により加温される。加温された水は、順に、流入口5
0、流入管路47、連通孔49、流出管路48、流出口
51、チューブ53を循環し、ローラポンプ54の吸引
口57より吸引される。
【0050】(効果)以上説明したように、本実施形態
によれば、第3実施形態と同様の効果が得られる。
【0051】<付記項> 1.対物光学系を先端に有する内視鏡挿入部に装着する
内視鏡用シースにおいて、この内視鏡用シースを前記内
視鏡挿入部に装着したとき、前記内視鏡挿入部の先端部
よりも突出している略円筒形状の突出部と、前記内視鏡
挿入部の先端面の一部又は全部と当接するように前記突
出部の内面に設けることにより、前記内視鏡挿入部の先
端側への移動を防止するストッパ部とを具備し、前記ス
トッパ部が前記内視鏡先端面の一部と当接している場合
には、前記対物光学系の少なくとも先端面に、また、前
記ストッパ部が前記内視鏡先端面の全部と当接している
場合には、前記ストッパ部を透明な材質とし、かつ、こ
のストッパ部の少なくとも先端面に、それぞれ防曇処理
を施したことを特徴とする内視鏡用シース。
【0052】2.前記突出部内に発熱体を埋設し、この
発熱体に電流を供給することにより前記内視鏡挿入部を
加温することを特徴とする付記項1記載の内視鏡用シー
ス。
【0053】3.前記内視鏡用シースの外周を前記突出
部の外径を越えない程度に被覆材で覆い、この被覆材内
に発熱体を埋設し、この発熱体に電流を供給することに
より前記内視鏡挿入部を加温することを特徴とする付記
項1記載の内視鏡用シース。
【0054】4.前記内視鏡用シースのシース内に発熱
体を埋設し、この発熱体に電流を供給することにより前
記内視鏡挿入部を加温することを特徴とする付記項1記
載の内視鏡用シース。
【0055】5.前記内視鏡用シースの内径を前記内視
鏡挿入部の外径よりも大きくすることにより前記内視鏡
挿入部軸方向に管路を形成し、この管路と連通する窪み
を前記ストッパ部の後端面に少なくとも一つ設け、前記
管路に送水または送気することにより前記内視鏡挿入部
の先端面の汚れを除去することを特徴とする付記項3記
載の内視鏡用シース。
【0056】6.前記内視鏡用シースのシース内に管路
を設け、この管路を少なくとも2つに分割し、さらに、
分割された複数の空間同士を連通させ、この管路内に加
温された水を循環させることにより前記内視鏡挿入部を
加温することを特徴とする付記項1記載の内視鏡用シー
ス。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
物レンズ面の汚れの付着や曇りを防止し、常に明瞭な観
察視野を確保することができ、術中に対物レンズ面を清
掃するために内視鏡を体腔内より抜去する必要が無くな
る。よって、手術時間の短縮や手術ミスの防止が実現で
き、術者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡用シースを
内視鏡に装着した状態を示す図
【図2】図1の縦断面図
【図3】同実施形態に係るカバーを装着した状態を示す
【図4】本発明の第2実施形態に係る内視鏡用シースを
内視鏡に装着した状態を示す縦断面図
【図5】本発明の第3実施形態に係る内視鏡用シースを
内視鏡に装着した状態を示す縦断面図
【図6】本発明の第3実施形態に係る変形例を示す図
【図7】本発明の第4実施形態に係る内視鏡用シースを
内視鏡に装着した状態を示す縦断面図
【図8】図7のB−B断面図
【図9】本発明の第5実施形態に係る内視鏡用シースを
内視鏡に装着した状態を示す縦断面図
【図10】図9のC−C断面図
【図11】図10のD−D断面図
【符号の説明】
1 内視鏡 2 内視鏡用シース 5 内視鏡挿入部 6 カバーガラス 11 シース本体部 12 シース挿入部 14 フード部 15 透明板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物光学系を先端に有する内視鏡挿入部に
    装着する内視鏡用シースにおいて、 この内視鏡用シースを前記内視鏡挿入部に装着したと
    き、前記内視鏡挿入部の先端部よりも突出している略円
    筒形状の突出部と、 前記内視鏡挿入部の先端面の一部又は全部と当接するよ
    うに前記突出部の内面に設けることにより、前記内視鏡
    挿入部の先端側への移動を防止するストッパ部とを具備
    し、 前記ストッパ部が前記内視鏡先端面の一部と当接してい
    る場合には、前記対物光学系の少なくとも先端面に、 また、前記ストッパ部が前記内視鏡先端面の全部と当接
    している場合には、前記ストッパ部を透明な材質とし、
    かつ、このストッパ部の少なくとも先端面に、 それぞれ防曇処理を施したことを特徴とする内視鏡用シ
    ース。
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