JPH114706A - 装着帯を有する電子機器及びチェーン構造 - Google Patents

装着帯を有する電子機器及びチェーン構造

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JPH114706A
JPH114706A JP9063649A JP6364997A JPH114706A JP H114706 A JPH114706 A JP H114706A JP 9063649 A JP9063649 A JP 9063649A JP 6364997 A JP6364997 A JP 6364997A JP H114706 A JPH114706 A JP H114706A
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健二 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着帯を有する電子機器において、装着帯の
内部に導電性部材を収容した構造に対して、装着帯の製
造容易、導電性部材を収容した装着帯の耐久性、デザイ
ン性、装着性等の向上を図る。 【解決手段】 駒部材は外鞘部材310と内駒部材22
0を組み合わせて構成され、これら複数の駒部材を隣同
士連結してバンドが構成される。各駒部材の間の回転角
は、内駒部材220の厚さと外鞘部材310内の収容空
間の高さとの関係によって規制される。このバンドの内
部には貫通部が形成されており、この貫通部に導電線3
0を通すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチェーン構造及びそ
の構造を持った装着帯を有する電子機器に係り、特に、
電池を内蔵した電子腕時計又は脈拍や体温等の測定機
能、通信機能等を備えた腕時計その他の導電性部材を装
着帯内に配設した電子機器の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計型電子機器に使用される導
電性部材が内蔵されたバンドの材質、構造、腕時計型電
子機器本体とバンドの取付構造、腕時計型電子機器本体
のバンド取付部の構造は、実開昭56−114492号
公報、実開昭56−114493号公報、実開昭58−
65908号公報、実開昭58−77492号公報、実
開昭62−71589号公報、特開昭63−19710
3号公報、特開平1−279603号公報、実開平3−
30890号公報、実開平3−30891号公報、実開
平3−30892号公報に提案されている。
【0003】これらの各公報に記載されているバンド材
質は、いずれも非金属である天然皮革、合成皮革、絶縁
性高分子樹脂、エラストマ状繊維である。バンド構造に
ついては、皮革の中に磁性粉を配し、バンド幅方向側面
に金属片を付加した構造、皮革の中にフレキシブルな例
えば箔やメッシュ状の金属板を配した構造、絶縁性高分
子樹脂の中に導電性高分子樹脂を配した構造、樹脂の中
にフレキシブルな回路基板を配した構造、合成樹脂の中
にフレキシブルシートを配してスイッチ機能を設けた構
造、及びエラストマ状繊維からなる弾力性のある織物の
中にワイヤを配した構造が各々記載されている。
【0004】また、特開昭63−197103号公報及
び特開平1−279603号公報においては、金属拡張
バンドの引き続くリンクを通して導体をジグザグさせる
構成についての記載がある。
【0005】腕時計型電子機器本体とバンドの取付構造
については、バネ棒による取付け、腕時計型電子機器本
体を構成する胴と裏蓋とでバンドを挟み込んで取付ける
方法、腕時計型電子機器本体にバンドをネジ止め固定す
る方法、及び腕時計型電子機器本体を上下から挟み込ん
で腕時計型電子機器本体とバンド本体とを一体にした方
法が記載されている。
【0006】腕時計型電子機器本体のバンド取付部につ
いては、腕時計型電子機器本体を上下から挟み込んで腕
時計型電子機器本体とバンド本体とを一体にした構造の
ものを除き、全て腕時計側で周知の「屋根つきかん」構
造となっている。
【0007】電子腕時計においては、時計本体内に太陽
電池や回転錘の回転運動をコイル電流に変換する発電装
置等を設けたものがある。後者の場合には、発電装置の
発生する電力を腕時計本体内に内蔵された2次電池(例
えば電気2重層を構成する大容量コンデンサ)に蓄電
し、この蓄電された電力により時計の駆動モータ、IC
や表示装置等が駆動される。
【0008】一方、通常の電子腕時計では、実開昭58
−77493号と実開平3−30892号等に回路等を
バンド内に収容する旨の記載があり、また、実開昭59
−137588号と実開昭、59−137589号には
圧電素子や電磁コイル、整流回路及びバッテリーをバン
ド内に収容する旨の記載がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の腕時計型電子機
器に使用される導電性部材を内蔵したバンドの材質、構
造、腕時計型電子機器本体とバンドの取付構造、腕時計
型電子機器本体のバンド取付部の構造においては、腕へ
の装着性、バンドのフィット性、強度、耐久性、デザイ
ン上の制約等の点について、次のような解決すべき課題
がある。
【0010】先ず第1にバンドの材質については、上記
従来例では絶縁性を確保する必要から大部分が非金属で
構成されており、腕時計において使用環境、耐久性及び
デザイン上の理由から金属住のバンドが多用されている
現況を考慮すると、需要を換気する上で重要なバンドデ
ザインについて狭い範囲の選択しかできず、商品体系上
好ましくないという問題がある。第2にバンドの構造に
ついては、上記従来例毎に以下のような問題がある。
【0011】1)皮革又は合成樹脂バンドの幅方向側面
に金属板を付加した構造のものは、曲げ剛性が大きくな
り、フィット性が低下する。
【0012】2)皮革又は合成樹脂をベースとしてその
中に金属板を配した場合、金属板の厚さが薄ければフィ
ット性は皮革又は合成樹脂バンド単独の場合と同程度の
フィット性が得られるが、バンドの屈曲やねじり、長期
間の継続使用により金属板が切断したり亀裂が入ったり
して耐久性に問題が出る。
【0013】3)バンド構造としてエラストマ状樹脂か
らなる弾力性のある織物を使用した場合はこの種の拡張
バンドに特有の欠点をもつ。すなわち、バンドの長さ及
び弾力性を腕の太さ、好み等により調整したい場合に
は、予めバンド長や弾力性を変えた複数種類のバンドを
用意しておく必要がある。また、腕への装着と取外しの
際には必ずバンドを大きく拡張させなければならないた
め、バンドに収容する内部構造の柔軟性を大きく取ると
ともに変形に対する耐久性を確保した構造とする必要も
ある。
【0014】4)上記拡張バンド内のワイヤは、柔軟性
及び変形に対する耐久性の確保のためにジグザグ形状に
配設されているが、腕への装着と取外しの際には多少と
もワイヤに引張応力が作用する一方ワイヤ自体には伸縮
性を付与できないため、継続使用により大きな変形が繰
り返し起きると、ジグザグ形状を保持することができ
ず、ジグザグ形状に粗密が発生し、フィット性にも影響
が出る。まだ、織物の端末固定部においてワイヤが固定
されているので、腕時計型電子機器を床下に落下させる
等大きな応力を加えると、当該端末固定部においてワイ
ヤ自体が変形する恐れがある。
【0015】織物内にワイヤをジグザグ形状に織り込ん
だ構造のものは、脱着時に作用する引張力に応じた変位
量及び変位過程が織物とワイヤとで異なるので、無負荷
時と装着時のバンド長が異なる場合(バンドが伸ばされ
た状態で腕に装着された場合)は、バンドに歪みが発生
し、フイット性が低下する。同じ理由でワイヤを織り込
んだ織物がワイヤ近傍で切れてしまうという欠点もあ
る。
【0016】織物をスリーブ状として、その中にワイヤ
を螺旋状に編んだものを挿通する場合には、曲げ剛性が
大きくなり、フィット性が低下するという問題がある。
【0017】5)特開昭63−197103号公報、特
開平1−279603号公報においては金属拡張バンド
の引き続くリンクを通して導体をジクザグ形状に配設す
る旨の記載があるが、拡張バンドに関して上記と同様の
欠点がある上に、金属性拡張バンドのリンク機構は複雑
であり、しかもその内部にワイヤをジグザグ形状に収容
する必要があるために組立工程が複雑になって高価にな
り、さらに、金属拡張バンドの平面形状は単純であるた
め高級感がなく、デザインの多様化を図ることが困難で
ある。
【0018】第3に、腕時計型電子機器本体とバンド取
付構造については、上記従来例毎に以下に示すような問
題点がある。
【0019】1)バネ棒方式を採用している場合、時計
本体に対してバンドはバネ棒を中心として回動するか
ら、時計本体とバンドとの間に必要な電気的接点部は、
常時ある圧力を持って接触していなければ所定の目的を
達成できない。したがって、時計本体とバンドとは所定
の接触圧のもとで回転可能に取付けられるため、ぎこち
ない回転運動とならざるを得ない。また、長期継続使用
において、接点端子間には当該接触圧下での相対回動運
動が繰り返し発生するため、接点端子が磨耗し、使用と
ともに接触圧力が低下する。さらに、接点端子間の相対
回転運動が必要であるために、確実な防水性を付与する
ことも困難である。
【0020】2)時計本体を構成する胴と裏蓋とでバン
ドを挟み込んで取付ける場合、胴に対して腕側へ所定の
角度を付けてバンドを取付けなければならないが、上記
皮革又は合成樹脂等を使用したバンドでは、内部の導電
性部材の存在により自重による充分な屈曲が得られず、
バンドを強制的に腕周りに屈曲させながら留金を操作す
る必要があるため装着作業が困難であり、この操作難に
より時計を落下させる恐れもある。この場合、時計本体
とバンドとの取付部における屈曲により生ずるねじり、
伸び、縮み等に応じてバンド内の導電性部材が切れた
り、亀裂が入ったり、例えばシリコン樹脂をバンドに使
用した場合にはバンド本体に亀裂が入ったりする問題も
ある。
【0021】3)時計本体にバンドをネジ止め固定する
場合、時計本体を上下から挟み込んで時計本体とバンド
とを一体にした場合についても基本的には上記2)で述
べた内容と同様の欠点がある。
【0022】第4に、腕時計型電子機器本体のバンド取
付部の構造については以下のような問題がある。従来、
時計本体側か剛性の高い金属製であるのに対し、殆どの
文献においてバンドは本体よりも強度の低い非金属であ
るため、非金属バンドをその表面側又は裏面側の一方で
時計本体に固定したのではバンドの屈曲によりバンド固
定部付近で最大曲げモーメントが作用し、当該位置でバ
ンドが破損し易い。そこで、時計本体のバンド取付部の
構造を「屋根つきかん」構造とし、屋根部と裏蓋とでバ
ンドを挟む取付構造をとらざるを得ない。このことは、
需要者の視覚に最も訴え易い非常に重要な時計本体の平
面形状デザインを著しく制約する結果となり、デザイン
バラエティを富ませることができないという欠点を生
む。
【0023】次に、電池を内蔵した電子腕時計において
は、以下のような問題がある。上記発電装置内蔵の電子
腕時計においては2次電池の容量をなるべく大きくする
ことが望ましいが、時計本体内に内蔵されるため容積に
制限かあり、しかも充電許容回数等の性能を満たすため
に特定の2次電池しか使用できないため蓄電容量が充分
でない。例えば通常の腕時計では腕から外した状態で数
日間の駆動に堪えうる程度である。また、発電装置で発
生した電力により2次電池を過充電させないためにリミ
ッタ回路が内蔵され、余剰電力は捨てている。例えば腕
に装看した人が通常の生活をした場合、発電装置で発生
する電力の半分程度を捨てていることになる。
【0024】また、上記各文献に記載された腕時計は、
いずれもバンド内に電池等を配置して時計本体以外にそ
れらの収容空間を形成している点で進歩が認められる
が、バンド内で回路や配線が切断されたり、発電部がバ
ンドの撓みにより故障する等、実際にバンド内に電池を
収容した場合に起こる事故や耐久性に対する対策が何ら
講じられていない。
【0025】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題は、バンド内に導電性部材を
収容した腕時計型電子機器において、上記のようなバン
ド自体又はその取付構造における諸問題を解決するとと
もに、バンド内蔵部の断線や故障の少ない耐久性の高い
構造を実現することにある。特に、導電線などの導電性
部材をバンド内に通すのに適したバンドの構造を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の装着帯を有する
電子機器は、本体と導電性部材が内部に組み込まれた装
着帯とからなる装着帯を有する電子機器において、装着
帯は、その延長方向に導電性部材の挿通用の開口部を備
えた複数の駒部材を相互に回動可能に連結して構成さ
れ、駒部材は、隣接する他の前記駒部材に対する回動角
を制限する回動制限構造を備えていることを特徴とす
る。
【0027】ここで、駒部材を、前記導電性部材を挿通
する内駒部材と、該内駒部材を所定の回動角度範囲内で
回動可能に収容する外鞘部材とから構成する場合があ
る。このとき、外鞘部材に内駒部材の一部を露出可能な
開口部を設け、開口部から露出した内駒部材の一部を隣
接する外鞘部材に連結することが好ましい。また、内駒
部材を、装着帯の表裏に分割された少なくとも一対の板
状部材で構成する場合、開口部を有する一枚の板状部材
を開口部において折曲して略U字状に成形して構成する
場合がある。
【0028】また、隣接する一対の駒部材を回動可能に
連結する接続部材を設ける場合があり、この場合、接続
部材を、装着帯の表面側においてその幅方向に伸びる橋
状部により接続された形状とすることが好ましい。ま
た、接続部材を、駒部材に対してその回動軸線に沿って
係合する係合片部を先端に備えた屈曲形状に突出する係
合腕部を一体に設けることが好ましい。
【0029】また、本発明のチェーン構造は、複数の駒
部材を相互に回動可能に連結して構成されるものであっ
て、駒部材は、隣接する他の前記駒部材に対する回動角
を制限する回動制限構造を備えていると共に、チェーン
構造の延長方向に開口部を備え、駒部材を連結してチェ
ーン構造を構成したときにチェーン内部を連通する貫通
部が形成されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る装着帯を有する電子機器の実施例を説明する。
【0031】〔実施例1〕図1乃至図4は本発明に係る
電子機器の実施例1を示すものである。図1に示すよう
に、バンド11は、金属製のエンドピース21と、これ
に接続されるとともに相互に接続されてベースを構成す
る複数の駒部材31と、エンドピース21の反対側に取
付けられたセンサボックス40とからなる。図2に示す
ように1バンド11の内部には導電性部材である一対の
導電線30,30が配設され、この導電線30は合成樹
脂等の絶縁物で被覆された導線である。導電線30の端
部30aには絶縁被覆を例えば加熱したことにより周回
方向に溶かして形成した環状の凹溝が設けられ、その先
の絶縁被覆を除去された線端はハンダ等により固められ
ている。
【0032】図3に示すように、エンドピース21はエ
ンドピース片21aと21bとからなり、駒部材31は
駒片31aと31bとから構成されている。エンドビー
ス片21aには、図2に示すように本体取付用のネジ穴
91とエンドピース片固定用のネジ穴92が穿設されて
いる。エンドピース片21bには、ネジ穴91に対応す
る貫通孔と、ネジ穴92に対応する位置に図示しないザ
グリ部を備えた貫通孔とが穿設されている。エンドピー
ス片21a,21bは、それぞれ導電線30と後述する
パイプ50を収容する凹部21cを備えている。駒片3
1aにはそれぞれ3つずつのネジ穴93が穿設され、駒
片31bにおけるネジ孔93に対応する位置には図示し
ない貫通孔が穿設されている。駒片31a,31bにも
導電線30及びパイプ50を収容する凹部31c,31
dが穿設されている。
【0033】エンドピース21と駒部材31との間及ひ
隣接する駒部材31の間には、バンド11の延長方向と
直交する方向に配向された金属製のパイプ50が収容さ
れ、その内部に上記導電線30が挿通されている。導電
線30は、パイプ50を挿通して蛇行状にバンド内に延
長し、センサボックス40内に収容されたセンサに導電
接続されている。パイプ50はエンドピース21及び駒
部材31により回動自在に挟持され、エンドビース21
と駒部材31及び隣接する駒部材31同士を回動自在に
連結している。バンド11の組立は以下のようにして行
われる。エンドピース片21a、所要数の駒片31a及
びセンサボックス40を平面上に並べた後、所要数のパ
イプ50に挿通した導電線30の端末近傍をエンドピー
ス片21aの凹部21cにセットし、導電線30に挿通
したパイプ50をエンドピース片21aと駒片31aと
の連結部に配置して、エンドピース片21aと21bと
をネジ止め固定する。次に、駒片31aの凹部31cに
導電線30をセットし、隣接する駒片31aの連結部に
導電線30を挿通したパイブ50を配置して、駒片31
aと31bとをネジ止め固定する。以下、同様に順次駒
片をネジ止めしJ最後に、上記端部30aと同様の構造
を形成した導電線30の他端に、防水用のパッキング
(図示せず)をセットしてセンサボックス40に穿設さ
れた導通孔に当該パッキングとともに導電線30を圧入
する。
【0034】図4に示すように、腕時計本体は胴60と
裏蓋70とからなり、胴60の側面には導通孔が形成さ
れて導電線30の端部30aを収容するようになってい
る。また、胴60の下面にはパッキング84が収容され
た凹溝と、裏蓋70の取付用ネジ穴(図示せず)とが設
けられている。裏蓋70には、胴60にネジ止めするた
めの図示しない貫通孔と、エンドピース21を取付ける
ための図示しない貫通孔が設けられている。裏蓋70
は、胴60の底面下において時計の12時方向及び6時
方向に胴60から一部突出するように形成されている。
【0035】腕時計本体とバンドとは、エンドピース2
1より突出した導電線30の端部30aをパッキング8
1とともに胴60の導通孔に圧入し、エンドピース21
と裏蓋70とをネジ80で固定することにより、取付け
られる。ここで、エンドピース21内に挿通されている
導電線30は、その収容用の凹部21cにより挟圧され
るか、若しくは凹部21cの内部で接着されることによ
り、導電線30の延長方向に保持することが望ましい。
このように導電線30がエンドピース21内に保持され
ていることにより、バンド11が変形した場合でも胴6
0の内部に導入された導電線30の端部30aは常に胴
60に対して移動せず、導電線30の接続部の耐久性を
確保することができる。
【0036】バンド11は腕時計本体の12時側と6時
側とにそれぞれ取付けられるので、一方を導電性部材の
収容された上記バンド11としJ通常のバンドとして形
成される他方に、例えばへアピン等を用いたバンドの長
さ調節機構を設けることもできる。導電性部材の収容さ
れたバンド11の長さ調節を行う場合には、通常の腕時
計用バンドに使用される公知のフリーアジャストタイプ
形式とすれば良い。
【0037】〔実施例2〕図5乃至図7は本発明の実施
例2を示すものである。エンドピース22はエンドピー
ス片22aと22bとから構成され、図5に示すよう
に、エンドピース片22aには、エンドピース片22b
に形成された図示しない貫通孔に対応したネジ穴94が
穿設されている。エンドピース片22aには導電線30
を収容するようにその延長方向に形成された実施例1と
同様の凹部22cの他に、当該凹部22cに対して直交
する凹溝22dが形成されている。図6示すように、エ
ンドピース片22bには、バネ棒42を収容するための
凹溝22eが形成されている。凹溝22eは、バネ棒4
2を収容するためのものであり、このバネ棒を迂回する
ために湾曲する導電線30の脹らみを凹溝22dが収容
する。エンドピース22は、同様に駒片32aと32b
とから構成された駒部材32に接続されている。駒片3
2aは実施例1.の駒片31aと同様の構造であり、駒
片31bと同一の駒片32bに形成された図示しない貫
通孔に対応するネジ穴95が穿設されている。
【0038】図7に示すように、腕時計本体は胴61と
裏蓋71とからなり、胴61の側面には導電線30を導
入するための導通孔が形成され、胴61の下面には防水
用パッキング84を収容するための凹溝が形成されてい
るら胴61の内側側面には裏蓋71に形成された図示し
ないダボと係合する図示しないダボ溝が設けられ、相互
に嶺合している。
【0039】腕時計本体とバンドとの取付方法は以下の
通りである。エンドピース片22bの凹溝22eにバネ
棒42を収容する点を除いて上記実施例1と同様に組立
られたバンドのエンドピース22を、バネ棒42の端部
を押して胴61の図示しない「かんまた」内に保持し、
胴61の「かん」61aの突出方向に沿って移動させ、
エンドピース22の端面より突出した導電線30の端部
30aにパッキング82をセットする。パッキング82
をセットした端部30aを胴61の導通孔に圧入し、そ
の後、バネ棒42の端部を胴61の「かん」61aの
「かん穴」に係合させる。エンドピース22は、胴61
の側面とバネ棒42との間でガタを極力抑制できる寸法
であること、及び、エンドピース片22aのバンド厚さ
方向上部と、エンドピース片22bのバンド厚さ方向下
部とを、胴61の側面に接触させること等により、バン
ドの回動に伴うエンドピース片22の回動を極力抑制す
ることが、防水性確保の点から望ましい。
【0040】〔実施例3〕図8乃至図10は本発明に係
る実施例3を示すものである。この実施例3は、天然皮
革、合成皮革、合成樹脂等の材質を用いたバンド13を
示すものである。バンド13は、エンドピース片23a
と23bとからなる金属製又は樹脂製のエンドピース2
3と、天然皮革、合成皮革、合成樹脂等の材質を用いた
表部材33aと裏部材33bとからなるベース33と、
尾錠43とを有する。
【0041】エンドピース片23a,23bには導電線
30及びパイプ51を収容するための凹部23cが形成
されている。エンドピース片23aには、腕時計本体取
付用のネジ穴96と、エンドピース片固定用のネジ穴9
7とが設けられ、エンドピース片23bには、ネジ穴9
6に対応する貫通孔と、ネジ穴97に対応する図示しな
いザグリ部付き貫通孔が設けられている。
【0042】ベース33を構成する表部材33aと裏部
材33bは、それぞれ樹脂、例えばウレタンゴムで形成
され、その成形時に導電線30及びパイプ51を収容す
るための凹部33c、及び、図示しないセンサユニット
を収容するための凹部が形成される。ベース33は、裏
部材33bの成形品に導電線30を挿通したパイプ5
1、導電線30、及びセンサ(図示せず)をセットした
後、表部材33aを接着することにより形成される。こ
の後、エンドピース片23aにベース33から突出した
パイプ51及び導電線30を配置し、エンドピース片2
3aと23bとをネジ止め固定する。尾錠43は、表部
材33aと裏部材33bとの接着時に取付けられる。
【0043】パイプ51は、バンドに加わるねじりモー
メントや引張力等の負荷に対して充分に耐えられるよう
に、ベース33の幅方向端部近傍まで伸びている。パイ
プ51の反エンドピース側には切欠部51aが形成さ
れ、この切欠部51aからバンド長さ方向に屈曲させた
導電線30をベース33内に配設している。このことに
より、エンドピース23とべース33との連結強度を高
めるとともにべース33の連結部の形状を保持すること
ができる。なお、エンドピース23の材質は金属、非金
属を問わない。また、凹部23cの大きさは、実施例2
の凹部22cともに、実施例1に述べた凹部21cと同
様である。バンドの長さ調節は、通常の場合と同様に尾
錠43が係合する他側のベースに形成された孔の位置に
よる。
【0044】〔実施例4〕図11及び図12は本発明に
係る実施例4を示すものである。実施例4は、実施例3
と同様のベース33を備えているが、エンドピース24
にバネ棒42が挿通される構造となっている点で異な
る。エンドピース24はエンドピース片24aと24b
とからなり、エンドピース片24aには固定用のネジ穴
98が形成され、このネジ穴98はエンドピース片24
bに形成された図示しない貫通孔に対応している。エン
ドピース片24aには、導電線30用の凹部24cの他
に、バネ棒42の挿通により迂回する導電線30の湾曲
部を収容する凹溝24dが穿設され、エンドピース片2
4bにはJバネ棒42を収容する凹溝24eが設けられ
ている。その他の導電線収容用の凹部等の構造、バンド
の組立方法及び本体への取付方法は実施例1又は実施例
3と同様である。
【0045】以上説明した各実施例は、バンド内に血
圧、脈拍、体温等の測定用センサを内蔵した電子腕時計
を例に、そのバンド構造とバンド取付構造を示したもの
であるが、当該センサに限らず、バンド内に通信用アン
テナや以下一に説明する2次電池等を収容する場合にも
バンド内に導電線を配設する場合等、バンド内に導電性
部材を収容したものであればいかなるものであっても本
発明を適用できる。
【0046】〔実施例5〕次に、上記各実施例で示した
腕時計において、バンド内に2次電池を収容した場合の
実施例を説明する。図13に示すように、本実施例は電
子腕時計に関するものであり、時計駆動装置、発電装置
及び2次電池を内蔵した時計本体1と、皮革、樹脂又は
相互に連結された複数の金属駒部材等からなるバンド2
から概略構成される。本実施例では、バンド2の時計本
体寄りに2次電池101,102を収容し、2次電池1
01,102と時計本体とを導電線103で接続してい
る。2次電池101,102には種々のものを用いるこ
とができるが、充放電許容回数の点で電気2重層コンデ
ンサ、電圧復帰特性やエネルギー密度の点でポリアセン
リチウムキャパシタ等が好ましい。2次電池の数は1個
でもよく、又は必要に応じて任意数設けてもよい。
【0047】図14は本実施例の電力供給系の回路を示
すものであり、発電装置Gは後述するように回転錘の回
転力によりロータを回転させ、電磁コイルに起電力を発
生させて出力電流を得るものである。発電装置Gに対し
並列にリミッタ回路1と逆流防止ダイオードD1が接続
されている。リミッタ回路1は2次電池の過充電防止の
ための回路である。整流ダイオードD2は発電装置Gの
電磁コイルで発生する交流電流を半波整流し、かつ電流
の逆流を防止するためのものである。
【0048】発電装置G及びリミッタ回路1に対し並列
に接続された大容量コンデンサSCは時計本体に内蔵さ
れる2次電池であり、発電装置Gの発生した電力を蓄電
するようになっている。また、制御駆動回路Pは時計用
の駆動モータ(或いは表示装置)Rを駆動するととも
に、リミッタ回路1、後述する昇圧回路B及び後述する
選択開閉回路SWを制御するための集積回路である。な
お、CBは制御駆動回路Pのためのバックアップコンデ
ンサである。
【0049】バンド内蔵部Tは図13のバンド2内に収
容される部分であり、時計本体に収容された大容量コン
デンサSCに対して並列に接続された補助2次電池であ
るバンド内蔵コンデンサC1,C2からなる。
【0050】昇圧回路Bは、発電回路Gで発生し各2次
電池に蓄電された電力を制御駆動回路Pの稼働電圧まで
昇圧するためめ回路である。2次電池であるコンデンサ
の出力電圧は充電量によって大きく変動するため、制御
駆動回路Pの動作を常時維持するために、コンデンサの
出力電圧に応じて、制御駆動回路P及びバックアップコ
ンデンサCB側の電位を例えば2倍、3倍等に昇圧す
る。この具体的な回路構成は特開昭60−203887
号、特開昭61−124887号等に記載されている。
【0051】この実施例では簡易な回路構成で蓄電容量
を増大できる点で実用的なものであり、通常の時計本体
内の回路構成を変更することなく適用できる。ただし、
所定出力電位にまで充電させるための時間が長くなるの
で、上記昇圧回路Bによって駆動電圧を確保する回路構
成は必須となる。
【0052】図15は上記バンド内蔵部Tを選択開閉回
路SWにより接続/遮断できるように構成したものであ
る。選択開閉回路SWは制御駆動回路Pからの指令に基
づいて時計本体の回路部分とバンド内蔵部Tとの接続状
態を選択的に変更するものである。この選択開閉回路と
しては制御駆動回路Pの制御信号によって動作する単な
る開閉スイッチでもよく、また、自身で検知した電圧や
電流等に基づいて回路を開閉するものでもよい。選択開
閉回路SWは通常時計本体内のIC内に設けられるが、
選択開閉回路SWを別のICで構成しバンド内に設ける
ことも可能である。
【0053】この実施例では、大容量コンデンサSCが
充電状態になると、過充電を防止するために制御駆動回
路Pが選択開閉回路SWに閉路信号を送出し、バンド内
蔵部Tを本体回路部分に接続させる。すると、バンド内
蔵コンデンサC1,C2の接続により合成容量が増大し
て過充電が防止され、さらに充電が行われる。また、2
次電池の出力電圧が時計の許容最低電圧以下に低下する
と、選択開開回路SWに開路信号が送出され、バンド内
蔵コンデンサC1,C2が切り離される。また、選択開
閉回路SWでは充電電流が検知され、特に充電開始時に
おいて充電電流を所定値以下に制限して本体側の電圧低
下を防止するとともに、例えばバンド内蔵コンデンサや
バンド内配線等が短絡する等の事故が発生した場合には
開路することにより電力の消失を防止する。バンド内蔵
部Tに断線又は短絡事故が発生した場合に、時計本体側
に設けた表示装置又は発音装置で警報を行うことも可能
である。
【0054】なお、全2次電池に充電しても過充電の危
険が生ずる場合には、従来と同様にリミッタ回路1を動
作させる。しかし、バンド内に2次電池を設けることに
より少なくとも収容容積の点においては制限が大幅に緩
和されるため、このような事態の生ずる機会は従来より
も格段に減少する。
【0055】このように、バンド内蔵部Tと本体回路部
分との接続を断続する選択開閉回路により、蓄電量の少
ない場合には補助2次電池を切離し、2次電池の容量を
小さくして電圧を維持できる。また、蓄電量が多い場合
にはバンド内の補助2次電池を接続して2次電池の容量
を増大させることにより発生電力を捨てることなく蓄電
できるJさらに、充電時には選択開開回路を遮断して本
体側の電圧低下を防止することもでき、しかもバンド内
で短絡等の事故が発生した場合にも選択開開回路を遮断
して自動的に時計本体の機能停止を回避することができ
る。
【0056】上記実施例の特徴は図16に示す変形例に
おいてもそのまま該当する。この例はバンド内蔵部Tの
バンド内蔵コンデンサC1,C2のそれぞれに対応した
選択開閉回路S1,S2を直列に接続している点のみが
上記実施例と異なる。各選択開閉回路S1,S2は上記
選択開開回路SWと同等の機能を有し、通常時計本体内
のIC内に構成される。もちろん、バンド内に別のIC
として組入れてもよい。この例では、特にバンド内に多
数の補助2次電池を設置した場合や各補助2次電池が大
容量である場合に制御性が向上する。例えば、上述の本
体側電圧を補助2次電池の容量調整により維持できる点
や複数の補助2次電池のうち事故発生部のみを切り離せ
る点で効果的である。
【0057】図17は他の変形例を示すものであり、図
13に示す電子腕時計と同様のバンド2の内部に、図1
4及び図15に示す発電装置Gと同様の発電装置111
を2次電池104とともに収容したものである。発電装
置111と2次電池104とは導電線112で接続さ
れ、2次電池104と時計本体とは導電線105で接続
されている。発電装置111は、図23に示すように、
偏芯した重量配分をもつ回転錘142と、この回転錘1
42に対し増速輸列143,144を介して接続され、
回転方向に着磁されたロータ145と、ロータ145を
貫通孔内に収容するコ字型板状のステータ146と、ス
テータ146の両端に各々ねじ止めされた鉄芯147
と、鉄芯147の周りに巻回された電磁コイル148と
からなる。2次電池104と発電装置111とはバンド
内に設けられた空間内に収容されている。バンド自体が
導電体である場合にはそれぞれが絶縁性のケースに収め
られた上でバンド内に配置される。
【0058】図18乃至図22はバンド内に上記実施例
の2次電池を収容する場合に好適なバンド構造を示すも
のである。第18図に示すバンド15は、時計本体に接
続される好ましくは金属製のエンドピース25と、エン
ドビース25に回動自在に連結され、バンドの主要部を
構成する好ましくは皮革や合成樹脂製のべース35とか
ら概略構成される。エンドピース25は、エンドピース
片25aとエンドピース片25b(図示せず)から構成
され、ベース35は表部材35aと裏部材35b(図示
せず)とから構成される。
【0059】図19に示すように、エンドピース片25
aには本体に固定するためのねじ穴123a,123d
と、エンドピース片25bに固定するためのねじ穴12
3b,123c,123eが形成されている。また、導
電線30及び連結パイプ52を収容する凹部123fが
形成されている。エンドピース片25bには、エンドピ
ース片25aのねじ穴123b,123c,123eに
対応する位置に貫通孔(図示せず)及びザグリ部(締結
ボルトの頭部がエンドピース片25bの底面から突出し
ないようにするもの。図示せず。)が形成されている。
また、エンドピース片25bの上面には、エンドピース
片25aの凹部123fと同様の凹部が形成されてい
る。
【0060】ここで導電線30は導線に絶縁樹脂被覆を
施したものであり、時計本体側に接続する端部30aの
周面には接続部のパッキングに嵌合させるために絶縁被
覆に形成された環状の凹溝があり、また、先端は絶縁被
覆が除去されている。連結パイプ52はエンドピース2
5の凹部に回動自在に嵌合するとともにべース35の表
部材35aと裏部材3・5bの間に接着固定され、その
内部を貫通するように導電線30が挿通されている。連
結パイプ52はべース35の連結部を支持し連結を確実
に行うためにベース35の側端まで伸びているが、エン
ドピース25とは逆測に切欠部52aが形威され、この
切欠部52aから導電線30がベース35内に引き出さ
れている。ベース35の内部には導電線30と2次電池
101が接着挟持されている。2次電池101には選択
開閉回路や開閉スイッチ等を内蔵させてもよく、或いは
専用の選択開閉回路を別個にベース内に内蔵させてもよ
い。もちろんこれらの回路部分は時計本体に収容しても
よい。
【0061】連結パイプ52はエンドピース25とベー
ス35とを回動自在に連結するとともに、エンドピース
25内の導電線30の部分をその延長方向に対して固定
し、時計本体に接続される端部30aに負荷がかからな
いようにしている。また、切欠部52aはベース35内
の導電線30の部分が延長方向に多少移動できるように
している。
【0062】図20に示すバンド16は、ベースとして
金属製の駒部材36を複数連結したものを採用した例で
ある。エンドピース26は上記25と同様であるので説
明を省略する。駒部材36は駒片36aと36b(図示
せず)とからなり、図21に示す駒片36aには、駒片
36bに固定するためのねじ穴134a,134b,1
34cが形成されている。また、導電線30及びパイプ
53を収容する凹部134dと、2次電池101を収容
するための凹部134eが穿設されている。これらの凹
部は駒片36bにも同様に形成されている。駒片36b
には、駒片36aのねじ穴134a,134b,134
cに対応する位置に貫通孔(図示せず)及びザグリ部
(締結ボルトの頭部が裏部材36bの底面から突出しな
いようにするもの。図示せず。)が形成されている。円
筒状のパイプ53は、エンドピースと駒部材の凹部に回
動自在に嵌合して両者を回動自在に連結する。2次電池
101は、絶縁ケースに収容されて又は絶縁シートを貼
着した凹部134e内に収容されている。
【0063】図22はバンドを構成するエンドピース2
7と時計本体の胴62との接続部分を示すものであり、
図18乃至図21に示す例においても同様に構成される
ものである。このバンドはエンドピース27と複数の駒
部材37を連結したものであるが、図19に示すものと
ほぼ同様であるので説明は省略する。胴62の側面には
エンドピース27を接続する部分において導電線の端部
30aを受け入れる配線孔を備えている。導電線30は
配線孔内に挿入され、その先端部は時計内部の接続端子
に接続され、環状の凹溝にパッキング83が嵌合された
状態で固定される。時計本体の裏蓋72は側方へ延長さ
れた支持部72aを備え、この支持部72aの上にエン
ドピース27が配置され、ねじ止めされる。なお、エン
ドピースの取付構造は上記のように固定構造ではなく、
ばね棒を介して間接的に連結したものでもよい。
【0064】このように、ベースは時計本体に接続され
たエンドピースに回動自在に連結され、しかも導電線を
挿通したパイプを回動軸に対し平行に配置しているた
め、バンドの装着性を妨げることなく導電線の本体側の
接続点や2次電池側の接続点に負荷が加わることを防止
できる。また、パイプ自体を連結軸としているので、部
品点数が削減されるとともに組立も容易になる。
【0065】上記実施例は電子腕時計に本発明を適用し
た一例であるが、本発明は、腕その他の身体各部に装着
するための固定バンドを有する電子機器であれば、電子
血圧計、通信機器、電子手帳等の機能を有するいかなる
機器であっても適用できるものである。また、発電装置
としては太陽電池や他の公知の発電機構が使用可能であ
ることはもちろんである。
【0066】次に、主として電子腕時計としての防水構
造と、バンドの耐久性とを主要観点として製作した異な
る実施例の細部構成を説明する。その中で最初に、導電
性部材の被覆構造及び接続構造に関する複数の実施例を
順次説明する。なお、以下の各実施例を採用する電子機
器としての全体構成は、上記各実施例で説明した構成と
概略において共通する。
【0067】〔実施例6〕図24及び図25は実施例6
を説明するための説明図である。図24に示す絶縁包囲
部材150は、IIR(ブチルゴム)又はNBR(アク
リロニトリルプタジエンゴム)等の弾性を有する絶縁高
分子材料で成形されている。絶縁包囲部材150は、図
25に示すように、導電端子部材155の周囲に被覆さ
れた状態で使用される。この場合、導電端子部材155
を金型内に収容して、インサート成形により絶縁包囲部
材150を成形することが好ましい。
【0068】ここで、絶縁包囲部材150としては、図
示のように単独の導電体を挿通させる場合に限らず、複
数の導電体を包囲するように形成してもよい。この場
合、複数の導電体は、相互に絶縁性を保つために、絶縁
包囲部材150の内部に構成された絶縁性樹脂中に埋設
されることが好ましい。
【0069】図25は上記絶縁包囲部材150及び導電
端子部材155を腕時計の胴63とエンドピース28と
の間の接続に用いた例を示すものである。腕時計本体の
胴63は裏蓋73に対しネジ85により固定され、裏蓋
73の張出部に対してネジ86a,86bによりエンド
ピース28が固定されている。隣接する胴63とエンド
ピース28の対向する側面には、対応する位置にそれぞ
れ導通孔が形成され、この両導通孔に絶縁包囲部材15
0を装備した導電端子部材155が圧入されている。絶
縁包囲部材150は、図24に示すように、リング状に
形成された凸状シール部151,152を備えている。
この凸状シール部は、それぞれ胴63の導通孔とエンド
ピース28の導通孔に圧入され、絶縁包囲部材150と
両導通孔との間をシールする。
【0070】絶縁包囲部材150は、防水用のパッキン
グと、導電性部材間及び導電性部材と時計本体又はバン
ドとの間の絶縁材とを兼用している。したがって、絶縁
被覆とパッキングとの間の位置が予め規定されるため、
組立が容易になり、製造コストを低減することができ
る。また、汗や水等が直接導通端子部材155に付着し
ないために耐蝕性を考慮する必要がなく、導電端子部材
155の材質を電気的特性のみを基準として選択でき
る。さらに、絶縁被覆の上に別体のシール部材を嵌合さ
せる必要がないため、端子部の径を小さくすることがで
き、胴63の薄型化を図ることができる。
【0071】導電端子部材155は、エンドピース28
内に電池等を内蔵する場合、直接電池の電極又は接続金
具に接続される。また、バンド内に上記各実施例と同様
の導電線30を配設する場合には、エンドピース28内
で導電線30にハンダ等により接続してもよく、或い
は、導電端子部材155の代わりに導電線30自体を絶
縁包囲部材150に挿通する構成としてもよい。
【0072】ここで、図25では裏蓋73を介してエン
ドピース28を胴63に対して固定しているが、エンド
ピース28をかん付き構造等により胴63に対して回動
可能に構成してもよい。この場合、絶縁包囲部材150
はエンドピース28の回動変位に追随できるように充分
な弾性もしくは可撓性を備えた材質で構成される必要が
ある。また、導電端子部材や導電線等の導電性部材には
エンドピースの回動に追随できるようにヒンジ構造等の
曲折部を設け、また、エンドピースの回動に伴う導電部
材の延長方向(長さ方向)の変位を吸収するためにスラ
イド構造を設けることが望ましい。
【0073】〔実施例7〕図26には本発明に係る実施
例7の構造を示す。腕時計本体の胴64とエンドピース
29とは、裏蓋74を介してそれぞれネジ85,86に
より接続固定されている。導電線30は、その両端で導
電端子部材156,157に挿入され、絶縁包囲部材1
60の端部に形成された拡径部161,162に被覆さ
れている。拡径部161,162には凸状シール部16
3,164が一体成形されている。絶縁包囲部材160
は、拡径部161,162の間において導電線30を完
全に被覆するように連続形成されている。導電線30を
絶縁包囲部材160で被覆したものの両端部は、胴64
の側面に穿設された導通孔と、バンドのベースを構成す
る駒部材のうち、電池、センサ等を内蔵する駒部材39
に形成された導通孔とに圧入されている。胴64の内部
では、導電端子部材156の先端から突出した導電線3
0の端部が、内部に取付けられた回路基板64aに接続
された弾性端子片64bに圧接されている。
【0074】図27は上記実施例の変形例を示すもので
ある。この変形例では、絶縁包囲部材168は導電線3
0の外径よりも大きな内径を有し、導電線30と絶縁包
囲部材168との間に間隙が存在している。絶縁包囲部
材168の端部165には凸状シール部166が形成さ
れ、時計の胴64の側面に穿設された導通孔に挿入され
ている。端部165は、胴64の内部から圧入された筒
状の嵌合部材167により導通孔の内面との間に挟持さ
れ、胴64に対して固着されている。胴64が金属等の
導電体である場合には、嵌合部材167は絶縁不良を防
止するために絶縁体で構成することが好ましい。嵌合部
材167が圧入された後に導電線30は弾性端子片64
bに鑞付け等で導電接続される。この例では、絶縁包囲
部材168は可撓性のある材料で製造されているととも
にエンドピース29,が時計本体の胴64に対してかん
65により回動可能に取り付けられている。したがっ
て、このエンドピース29’が回動すると、絶縁包囲部
材168は回動方向に応じて変形する。この場合、内部
に収容された導電線30は周囲の絶縁包囲部材168と
の間に間隙を有するので、絶縁包囲部材168の変形に
より受ける応力が低減される。嵌合部材167は、絶縁
包囲部材168の端部165を確実に固定するととも
に、内部に挿通された導電線30の屈曲を防止するよう
に所定長さ分だけ支持している。ここで、導電線30の
屈曲に起因する長さ方向の変位は弾性端子片64bの弾
性により吸収されるようになっている。この場合、例え
ば、エンドピース29’の回動軸線近傍に導電線30を
屈曲可能とするヒンジ構造部、或いは、導電線30の一
部に摺動可能に重合したスライド構造部を設けることに
より、導電線30の導通を維持したまま、導電線30の
長さ方向の変位を吸収し、導電線30を屈曲させる応力
を解消することができる。
【0075】上記図26及び図27に示す配線構造は上
記実施例1乃至実施例4に示したバンド内に配設する場
合に適したものであり、特に図26に示す絶縁包囲部材
160は図28に示すようにインサート成形により製造
することが好ましい。導電線30と導電端子部材15
6,157とは予め嵌合された上で必要に応じて鑞付
け、溶着、カシメ等により固着される。導電端子部材1
56,157の表面上には環状溝156a,157aか
形成されており、さらに、金型A及びBのキャビティに
は、環状溝156a,157aに対応させて環状凹部
a,bが形成されている。この金型内に実施例6と同様
の弾性を有する合成樹脂材料を射出し固化させて図26
に示す絶縁包囲部材160を成形する。
【0076】本実施例は、配線と端子部とを一体の絶縁
包囲部材で被覆しているので、導電線30の端子部(若
しくは接続部)における絶縁作業を組立時に行う必要が
なく製造コストを低減することができる。また、凸状シ
ール部を一体に形成しているため、防水性と絶縁性とを
確実に充足することかできるとともに、接続部の径を小
さくできるため、胴64の薄型化を図ることかできる。
【0077】本実施例に示す配線構造は実施例6と同様
の効果を奏するが、両端部にて拡径しているために、例
えば実施例1乃至実施例4に適用する際に、パイプ5
0,51に挿通させることが困難な場合が考えられる。
この場合には、パイプを形状記憶合金製の開口部を有す
るロール状の板状体で構成し、高温相にて開口部が開
き、低温相にて開口部が閉鎖するように予め処理し、加
熱して開口部を開かせて拡径した状態で配線を挿通し、
冷却して開口部が閉鎖された状態でバンド内に配設すれ
ばよい。
【0078】〔実施例8〕図29には本発明に係る実施
例8を示す。この実施例では、実施例7と同様の端部構
造をもつ絶縁包囲部材170が胴64とエンドピース2
9の間に接続されている。この実施例において実施例7
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例では、図29に示すように、絶縁包囲部材17
0の他方の端部172は導電線30の周囲を被覆した状
態のまま終端している。この端部を図30に示すよう
に、取付板180の貫通孔182,183に挿通し、さ
らにシール部材であるパッキング82に挿通して、バン
ド内に収容されるセンサ又は電池用の収容部材190に
形成された導通孔192,193に挿入する。
【0079】取付板180には固定孔181,184が
形成され、この固定孔181,184を通してネジ8
7,88を収容部材190のネジ穴191,194に螺
入することにより、図31に示すように、導電線30が
収容部材190に固定される。収容部材190の導通孔
192,193の開口縁にはパッキング82収容用の凹
部192a,193aが形成され、パッキング82は、
この凹部192a,193aの内部に収容された状態
で、取付板180と収容部材190の間に挟圧保持さ
れ、その挟圧による変形により、導電線30を締め付け
保持するようになっている。
【0080】収容部材190の導電線30の取付側には
取付板180を収容できる凹入部190aか形成され、
この凹入部190aは、導通孔192,193を通して
収容凹部190bに連通している。収容凹部190bに
は、センサ、電池等の電子機能部品が収容される。な
お、収容部材190の上面には図示しない蓋部材が取付
けられ、収容凹部190bが密閉されるようになってい
る。該蓋部材の取付けは、ネジ止め、カシメ等の周知の
方法で行われ、蓋部材と収容部材との取付構造はパッキ
ングを挟圧する構造、段差形状による嵌合等、任意に構
成できる。なお、上記収容部材190はバンドの駒部材
の内部に配置されるようになっていても、或いは収容部
材190自体がベースの駒部材、バンドの中どめ(締め
具)として構成されていてもよい。
【0081】この実施例では端部172が拡径していな
いため、バンド構造を完成させてから絶縁包囲部材17
0の被覆する導電線30をバンド内に挿通できるため製
造が容易になる。また、電子機能部品に対する配線接続
も確実に行うことができる。導電線30は取付板180
により収容部材190に対して確実に固定され、導電線
30と電子機能部品との接続点に負荷がかかることを防
止できる。
【0082】次に、バンドのベースの構成として複数の
駒部材を相互に回動可能に連結した構成をもつ複数の実
施例を順次説明する。
【0083】〔実施例9〕図32乃至図36には本発明
に係る駒部材の実施例9を示す。この実施例9は駒部材
の外郭を構成する外鞘部材と、この外鞘部材の内部に回
動可能に収容されて、隣接する外鞘部材間を接続する機
能を持つ内駒部材とから構成されている。外鞘部材及び
内駒部材は金属、非金属を問わず任意の材質で構成でき
るが、通常は金属製の板材で形成される。
【0084】図32は内駒部材の種々の構成例を示す斜
視図である。内駒部材210,220,230は、それ
ぞれ一枚の板材をプレス加工等により折曲して形成した
ものである。それぞれ折曲された板状部の間を導電性部
材が挿通できるように、開口部211,221,22
2,231,232が形成されている。これらの種々の
内駒部材のうち、外鞘部材とのフィット性、回動持性を
考慮すると、端部を曲面形状とした内駒部材230が最
も好ましい。
【0085】内駒部材240,250は2枚の板状体2
41と242、251と252で構成する例を示すもの
であり、各板状体には、鉤状に突出する突起部241
a,242a,251a,251b,252a,252
bが設けられ、これらの突起部が対向する他方の板状体
の表面に当接することにより、導電性部材の挿通する開
口及び空間が確保される。このように内駒部材を2体に
分割することにより、それぞれの板状体に対して、例え
ば板状体241’241”に示すように凹凸形状部24
1c’,241c”を設けることができる等、デザイン
上の変化を付けることが容易になる。
【0086】図33は上記内駒部材220と、この内駒
部材220を収容可能な外鞘部材310とを組み合わせ
たベース構造を示すものである。外鞘部材310は、板
材を角筒状に屈曲させて形成したものであり、前後面に
開口部311,312を備えるとともに、左右側面に開
蓋部313,314を備えている。内駒部材220は開
蓋部313又は314から外鞘部材310内に挿入さ
れ、開口部221を備えた後端部を開口部311から外
部に露出させる。このとき、内駒部材220は、その横
幅の変化により開口部311から脱出できないようにな
っている。
【0087】同様に隣接する外鞘部材にも他の内駒部材
220を挿入し、当該他の内駒部材220における開口
部311から突出した後端部を、外鞘部材310の前側
の開口部312から内部に導入する。この状態で連結部
材320を左右の開蓋部313,314から打ち込み、
圧入すると、連結部材320の突出軸321,322か
内駒部材220の上下の板状部の間に遊びを持って挿入
され、図34に示すように、内駒部材220を介して外
鞘部材310が相互に連結された状態となる。
【0088】このバンドは、上記のように組立てた後、
バレル研磨を施して表面を鏡面とし、洗浄後、外鞘部材
の表面のみに例えばスジ目加工を施すことにより、外鞘
部材の表面のスジ目と、凹部となる内駒部材の表面の鏡
面とが鮮やかな対称をなす良質のデザインをマスキング
作業なしで構成できる。
【0089】このバンド構造は、組立後に導電性部材を
挿通可能である点で本発明の構成に適したものである。
図34に示すようにバンドを直線状態にすれば、開口部
に導電線30を挿し入れるだけで容易に配線できる。
【0090】各駒部材の間の回動角は、内駒部材の厚さ
と外鞘部材内の収容空間の高さとの関係により設定する
ことができる。すなわち、バンドの曲折に伴って内駒部
材の前後端が外鞘部材内部の上下面に当接する角度で隣
接する駒部材間の回動が規制されるので、バンドにおい
て局部的に大きな曲折角が発生することがなく、内部に
挿通される導電性部材の変形疲労を低減できる。ただ
し、回動角を小さくすると装着性を悪化させるので、内
駒部材と外鞘部材の厚さの比率は、装着性と導電性部材
の可撓性及び耐久性との兼ね合いにより適宜設定するこ
とが望ましい。
【0091】図35は内駒部材240を用いたバンド構
造を示すものであり、外鞘部材310及び連結部材32
0は図33のものと同様である。組立方法も2枚の板状
体241’,242を外鞘部材310の内部に収容する
点を除いて図33に示すものと同様である。この例で
は、板状体241’に形成された凹凸形状部241c’
により外鞘部材310の間に一部露出する内駒部材の外
観を変えることができ、たとえば、図34に示される外
鞘部材310間に形成される内駒部材の露出する凹部を
図36に示すように平坦化することも可能である。
【0092】なお、図33及び図35に示す外鞘部材3
10の開口部311,312の開口縁の形状は、図示の
ような直線形状に限らず、波形状、凹凸形状等の種々の
形状に容易に加工することができるため、外観のバラエ
ティを富ませることができるとともに、このような開口
縁形状のみの変更は製造コストの上昇を抑制できるとい
う利点もある。
【0093】図37には、内駒部材210と、外鞘部材
330との組合せにより形成されるバンド構造を示す。
外鞘部材330は、後部に開口部331を備え、前方に
突出した前収容部332が形成され、この前収容部33
2の前面に開口部333が形成されている。内駒部材2
10は開蓋部334又は335から外鞘部材330の内
部に導入され、その開口部211の開口縁が外鞘部材3
30の開口部333から前方へ引き出される。この開口
部211の開口縁は、隣接する外鞘部材330の開口部
331からその内部に導入され、連結部材320の突出
軸321に係合される。
【0094】このようにして組み立てられたバンドは、
図38に示すように、前収容部332を隣接する外鞘部
材330の開口部331に組み合わせた状態で、相互に
連結される。この構造によれば、開口部333の開口縁
は、内部に挿通される導電性部材30との間に内駒部材
210が介挿されていることにより、導電性部材30と
直接接触することがないため、開口部333の開口縁形
状を鋭利な形状のままにしても支障がなく、切削等によ
り形成できる。一方、外鞘部材330の前収容部332
は隣接する外鞘部材330の開口部と組合せられるの
で、外鞘部材330間に内駒部材が大きく露出すること
もなく、外観を整えることが可能である。
【0095】図39に示す駒部材350は、図37及び
図38に示す内駒部材210と外駒部材330の機能を
単一部材で実現するものである。駒部材350は後部に
突出する舌状部350a,350bの間に開口部351
を設けたものであり、舌状部350aの左右側面側には
一対の突起部353,354が形成されている。開口部
351の開口縁は隣接する駒部材350の前部にある開
口部352から内部に導入され、図37及び図38に示
す連結部材320の突出軸342に係合される。これら
の構造によれば単独の駒部材によりきわめて容易に組立
作業ができ、組立コストの低減を図ることができる。
【0096】本実施例においては、バンド内に2本の導
電性部材を挿通させた場合について説明したが、2本以
外の1又は3本以上の導電性部材をバンドに挿通させて
もよく、また、バンド内に積層箔から成る導電性部材や
樹脂ベース上に配線パターンを形成したフレキシブルシ
ート(基板)を挿通させてもよい。
【0097】〔実施例10〕図40は本発明にかかる実
施例10を示すものである。この実施例10は駒部材3
60の間を接続部材370を介して接続したバンド構造
を持つものである。駒部材360は、角筒形状で上記実
施例9の外鞘部材又は駒部材とほぼ同様の形状を持ち、
前部及び後部に開口部361,362を備え、左右側面
部に開蓋部363,364を備えている。一方、接続部
材370は中央に駒部材360の幅とほぼ等しい長さの
橋状部371を有し、この橋状部371の両端にそれぞ
れ角筒状の筒状部372,373を備えている。
【0098】この接続部材370には、橋状部381の
両側に係合板382,383を備えた係合部材380が
挿入され、一対の駒部材360は、接続部材370の筒
状部372と373との間にそれぞれ前方及び後方から
挿入される。係合部材380の係合板382,383の
表面上には、それぞれ係合リブ384,385が設けら
れているので、左右から接続部材370の筒状部37
2,373に連結部材390を打ち込むと、連結部材3
90の底面上に形成されている係合溝393と係合部材
380の係合リブ384,385が嵌合する。このとき
同時に、連結部材390の突出軸391,392が接続
部材370の筒状部372,373を通して駒部材36
0の開蓋部363,364に係合するので、図41に示
すように駒部材360と接続部材370とが交互に連結
された状態となる。
【0099】このバンド構造では、駒部材360と接続
部材370との2部材で構成される点では上記実施例9
と同様の構成であるが、実施例9における内駒部材に対
応する駒部材360の露出面積を大きくとることが可能
であり、もちろん、当該露出面積を小さくすることも可
能であるから、実施例9よりもさらにデザイン上の制約
を少なくすることができる。
【0100】また、この実施例10では、図41及び図
42に示すように、駒部材360間の間隔を大きくとっ
ても橋状部371の幅を調整するだけで内部の導電線が
露出することがなく、デザイン上好都合である。そし
て、駒部材360の間隔を接続部材370の形状変更に
よりきわめて簡単に変更することができることも明らか
である。
【0101】この実施例10では接続部材370と係合
部材380とを別部材で構成しているが、両部材を一体
に形成することも可能であり、例えば接続部材370の
下部側にもう一つの橋状部を設けるようにしてもよい。
また、連結部材390と係合部材380との係合構造に
代えて、接続部材370の筒状部372,373に対し
て連結部材390が直接係合する構造となっていてもよ
い。さらに、図43に示す駒部材360’のように、露
出面に凹凸形状部360c’を設けること等も可能であ
り、その他、上記各開口部の開口縁の縁形状等について
も種々のデザイン的な変形を施すことができる。
【0102】〔実施例11〕図44乃至図46には本発
明に係る実施例11の構造を示す。この実施例11は楕
円筒状の駒部材400を、接続部材410を介して連結
したバンド構造を示すものである。駒部材400は、前
後に導電性部材を挿通させるための開口部401,40
2を備え、左右側面部に開蓋部403,404を備えて
いる。接続部材410は、上枠部411及び下枠部41
2と、左右の側面部413,414とにより構成される
矩形枠状体であり、側面部413,414からはそれぞ
れ係合腕部415,416,417,418が突出して
いる。係合腕部415,416,417,418は、一
度前後方向に伸びた後、再び基部側に折り返され、その
後、さらに屈曲して、側面部413,414の内側で中
央部に向かって延伸する係合端部415a(図示せ
ず),416a,417a,418aが設けられてい
る。
【0103】このバンド構造の接続部材410は、下枠
部412にある突当部412aの存在が示す(図44)
ように、板材を折曲してロ字状に成形したものである。
図45に示すように駒部材400と接続部材410とを
組立る方法は以下の通りである。接続部材410は、係
合腕部415,416,417,418を形成した後J
上枠部411、下枠部412、側面部413,414を
形成するために折曲されるが、折曲する前に、駒部材4
00を接続部材410に隣接させ、上枠部411と側面
部413,414とを折曲により形成する際に、係合端
部415a(図示せず),416a,417a,418
aを駒部材400の開蓋部403,404に係合させ
る。最後に、側面部413,414と下枠部412とを
折曲により形成して、突当部412aにて閉鎖する。
【0104】このようにして組立られた本実施例では、
係合腕部を設けることにより、バンド構造を駒部材と接
続部材の2部品のみで構成することができ、製造コスト
を低減できるという効果を有する。また、係合腕部を屈
曲形状としているため、その可撓性及び弾力性を屈曲形
状や長さにより調整することができ、内部に挿通する導
電性部材を保護するために、バンドに適度な回動抵抗を
付与したり、駒部材間の回動角の規制を行うことかでき
る。ここで、係合腕部の弾性が隣接する駒部材間の圧接
力を生むようにするために、或いは、バンドが伸びた状
態で隣接する駒部材が相互に接触しないようにするため
に、それぞれ隣接する係合腕部の位置間隔を設定するこ
ともできる。
【0105】なお、この実施例11においても駒部材及
び接続部材のデザイン上の自由度は高く、例えば図46
に点線で示すように、駒部材400の上面に凹凸形状部
400Cを設けたり、駒部材400の開蓋部の上下にお
いて突出縁400dを設けることもでき、接続部材41
0においても同様である。
【0106】〔実施例12〕最後に、図47及び図48
を参照して導電性部材の異なる態様を示す実施例12を
説明する。導電性部材としては、通常、上記各実施例に
示された絶縁被覆を備えた導電線を用いるが、特に導電
性部材の耐久性を考慮した場合、バンドの変形に伴う繰
り返し応力に晒されて亀裂が発生したり、切断したりす
る危険性がある。このため、図47に示すように、螺旋
状又は波状に屈曲した導電線500を使用することが好
ましい。導電線500は、螺旋状又は波状の形状により
その延長方向に大きな伸縮性を備えており、バンドの変
形に対して延長方向に容易に伸縮できるとともに容易に
屈曲できるため、バンドの繰り返し変形に対する耐久性
を高めることができる。
【0107】導電線500は、バンドの変形に対する追
従を妨げず、しかもその変形に際して不必要な接触によ
る磨耗や螺旋形状又は波形状部分の偏りを防止するため
に、図48に示すように、その形状を保持しうる絶縁管
510内に収容され、当該絶縁管の端部から露出する導
電端子部材520に接続される。通常、導電線500は
その全長にわたり螺旋状又は波状に屈曲した形状を備え
ているが、部分的にのみ当該形状に加工されていてもよ
い。特に、大きな変形をうける部分、例えば図47のパ
イプ50に挿通されている部分のみを螺旋形状に成形し
てもよい。このように部分的にのみ導電線を屈曲形状と
することにより、製造コストを低減することができると
ともに、導電線500の平均収容径を低減し、バンドを
薄型化することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、装着帯を
構成する複数の駒部材が回動角度範囲を制限された状態
で連結されているので、内部に挿通された導電性部材に
大きく局部的な変形が加わることを防止でき、断線事故
の防止と耐久性の向上を図ることかできる。このような
装着帯(またはチェーン)の具体的構造としては、請求
項2乃至請求項9に記載された構造とすることができ
る。これらの構造は、内部に挿通された導電性部材の移
動を制限せず、しかも少なくとも所定の回動範囲内で回
動自在に組立られるものである。
【0109】特に、請求項4によれば、内駒部材のデザ
インを容易に変更することができ、請求項5によれば部
品点数を増加させずに製造コストの低減を図ることがで
きる。また、請求項7によれば駒部材間の連結部を橋状
部により被覆することができるので、導電性部材の表出
を防止しつつ駒部材間の間隔を自由に変更できる。請求
項8によれば、接続部材に係合腕部を一体に設けること
により、連結のための係合部材を別個に用意する必要が
ないので、部品点数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のバンド構成を示す平面
図である。
【図2】同実施例におけるバンド内の構造を示す分解平
面図である。
【図3】同実施例におけるバンド内の構造を示す縦断面
図である。
【図4】同実施例における本体とバンドとの取付構造を
示す概略断面図である。
【図5】本発明に係る実施例2のバンド内の構造を示す
分解平面図である。
【図6】同実施例におけるバンド内の構造を示す縦断面
図である。
【図7】同実施例における本体とバンドとの取付構造を
示す概略断面図である。
【図8】本発明に係る実施例3のバンド構造を示す平面
図である。
【図9】同実施例におけるバンド内の構造を示す分解平
面図である。
【図10】同実施例におけるバンド内の構造を示す縦断
面図である。
【図11】本発明に係る実施例4のバンド内の構造を示
す分解平面図である。
【図12】同実施例におけるバンド内の構造を示す縦断
面図である。
【図13】本発明に係る実施例5の全体構成を示す斜視
図でる。
【図14】同実施例における電力供給系の例を示す概略
回路構成図である。
【図15】同実施例における電力供給系の別の例を示す
概略回路構成図である。
【図16】同実施例における電力供給系のさらに別の例
を示す概略回路構成図である。
【図17】同実施例の変形例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図18】同実施例におけるバンド構造の例を示す全体
構成図である。
【図19】同バンドの内部詳細図である。
【図20】同実施例におけるバンド構造の他の例を示す
全体構成図である。
【図21】同バンドの内部詳細図である。
【図22】同実施例における時計本体とバンドとの接続
部分の例を示す断面図である。
【図23】図16に示す変形例に適用する発電装置の内
部構造を示す説明図である。
【図24】本発明に係る実施例6における絶縁包囲部材
の形状を示す斜視図である。
【図25】同実施例の本体とエンドピースとの間の導電
接続構造を示す縦断面図である。
【図26】本発明に係る実施例7における本体とエンド
ピースとの間の導電接続構造を示す縦断面図である。
【図27】同実施例7の変形例を示す縦断面図である。
【図28】同実施例7における絶縁被覆された導電線を
製造するための金型構造を示す縦断面図である。
【図29】本発明に係る実施例8における本体とエンド
ピースとの間の導電接続構造を示す縦断面図である。
【図30】同実施例8における導電線と収容部材との間
の接続構造を示す斜視図である。
【図31】同実施例8における導電線と収容部材との間
の接続状態を示す断面図である。
【図32】本発明に係る実施例9における内駒部材の構
成例を示す斜視図である。
【図33】同実施例9のバンド構造を示す分解斜視図で
ある。
【図34】同実施例9の組立斜視図である。
【図35】同実施例9のバンド構造の異なる例を示す分
解斜視図である。
【図36】同バンドの組立斜視図である。
【図37】同実施例9のバンド構造の異なる例を示す分
解斜視図である。
【図38】同バンドの組立斜視図である。
【図39】内駒部材と外鞘部材とを単一部材で構成した
駒部材の構造を示す斜視図である。
【図40】本発明に係る実施例10のバンド構造を示す
分解斜視図である。
【図41】同実施例10の組立斜視図である。
【図42】同実施例10におけるバンドの内部構造を示
す断面図である。
【図43】同実施例10と同様の駒部材に凹凸形状部を
形成した駒部材を示す斜視図である。
【図44】本発明に係る実施例11のバンド構造を示す
分解斜視図である。
【図45】同実施例11のバンド構造を示す断面図であ
る。
【図46】同実施例11の概略斜視図である。
【図47】本発明に係る実施例12のバンド構造を示す
分解平面図である。
【図48】同実施例12の導電性部材の構造を示す拡大
説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 健二 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 宮下 立身 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鶴渕 明志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と導電性部材が内部に組み込まれた
    装着帯とからなる装着帯を有する電子機器において、 前記装着帯は、その延長方向に前記導電性部材の挿通用
    の開口部を備えた複数の駒部材を相互に回動可能に連結
    して構成され、前記駒部材は、隣接する他の前記駒部材
    に対する回動角を制限する回動制限構造を備えているこ
    とを特徴とする装着帯を有する電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記駒部材は、前記
    導電性部材を挿通する内駒部材と、該内駒部材を所定の
    回動角度範囲内で回動可能に収容する外鞘部材とを備え
    ることを特徴とする装着帯を有する電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記外鞘部材は前記
    内駒部材の一部を露出可能な開口部を備え、該開口部か
    ら露出した前記内駒部材の一部を隣接する外鞘部材に連
    結されてなることを特徴とする装着帯を有する電子機
    器。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記内駒部材は、前
    記装着帯の表裏に分割された少なくとも一対の板状部材
    で構成されていることを特徴とする装着帯を有する電子
    機器。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記内駒部材は、開
    口部を有する一枚の板状部材を該開口部において折曲し
    て略U字状に成形してなることを特徴とする装着帯を有
    する電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項1において、隣接する一対の前記
    駒部材を回動可能に連結する接続部材を備えたことを特
    徴とする装着帯を有する電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記接続部材は、前
    記装着帯の表面側においてその幅方向に伸びる橋状部に
    より接続された形状を備えていることを特徴とする装着
    帯を有する電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記接続部材は、前
    記駒部材に対してその回動軸線に沿って係合する係合片
    部を先端に備えた屈曲形状に突出する係合腕部を一体に
    備えていることを特徴とする装着帯を有する電子機器。
  9. 【請求項9】 複数の駒部材を相互に回動可能に連結し
    て構成されたチェーン構造において、 前記駒部材は、隣接する他の前記駒部材に対する回動角
    を制限する回動制限構造を備えていると共に、前記チェ
    ーン構造の延長方向に開口部を備え、前記駒部材を連結
    してチェーン構造を構成したときに前記チェーン内部を
    連通する貫通部が形成されることを特徴とするチェーン
    構造。
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