JPH1144625A - 揮発性有機塩素化合物の検出方法及びその検出装置 - Google Patents
揮発性有機塩素化合物の検出方法及びその検出装置Info
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- JPH1144625A JPH1144625A JP21823897A JP21823897A JPH1144625A JP H1144625 A JPH1144625 A JP H1144625A JP 21823897 A JP21823897 A JP 21823897A JP 21823897 A JP21823897 A JP 21823897A JP H1144625 A JPH1144625 A JP H1144625A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を選
択性良く検知する方法を及びその検出装置を提供する。 【解決手段】 気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物
を検出する方法において、該揮発性有機塩素化合物を選
択吸着する薄膜を表面に有する水晶振動子を検出器とし
て用いることを特徴とする揮発性有機塩素化合物の検出
方法。気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を検出す
る装置において、該揮発性有機塩素化合物を選択吸着す
る薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aを含む発振器A
と、気体非吸着性膜Bで表面を包囲した水晶振動子Bを
含む発振器Bとからなり、該水晶振動子Bは該薄膜Aを
表面に有する水晶振動子Aと同一振動特性を有するもの
とし、かつ該水晶振動子Aを気体中に含まれる該揮発性
有機塩素化合物の検出器として用い、該水晶振動子Bを
該水晶振動子Aの補償用水晶振動子として用い、該発振
器Aからの発振周波数を該発振器Bからの発振周波数で
補償するように構成したことを特徴とする揮発性有機塩
素化合物の検出装置。
択性良く検知する方法を及びその検出装置を提供する。 【解決手段】 気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物
を検出する方法において、該揮発性有機塩素化合物を選
択吸着する薄膜を表面に有する水晶振動子を検出器とし
て用いることを特徴とする揮発性有機塩素化合物の検出
方法。気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を検出す
る装置において、該揮発性有機塩素化合物を選択吸着す
る薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aを含む発振器A
と、気体非吸着性膜Bで表面を包囲した水晶振動子Bを
含む発振器Bとからなり、該水晶振動子Bは該薄膜Aを
表面に有する水晶振動子Aと同一振動特性を有するもの
とし、かつ該水晶振動子Aを気体中に含まれる該揮発性
有機塩素化合物の検出器として用い、該水晶振動子Bを
該水晶振動子Aの補償用水晶振動子として用い、該発振
器Aからの発振周波数を該発振器Bからの発振周波数で
補償するように構成したことを特徴とする揮発性有機塩
素化合物の検出装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密機械工場、ク
リーニング事業所等で、洗浄剤あるいは溶剤として大量
に使用され、その廃液による環境汚染が深刻な問題とな
っているトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等
の揮発性有機塩素化合物の濃度を、現場で、簡便迅速
に、連続測定・監視可能な検出方法及びその検出装置に
関する。
リーニング事業所等で、洗浄剤あるいは溶剤として大量
に使用され、その廃液による環境汚染が深刻な問題とな
っているトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等
の揮発性有機塩素化合物の濃度を、現場で、簡便迅速
に、連続測定・監視可能な検出方法及びその検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、揮発性有機塩素化合物の高感度検
出には、主にガスクロマトグラフ法が用いられてきた。
又、現場での作業環境の監視などには、より簡便な検知
管法も使われている。ガスクロマトグラフ法での揮発性
有機塩素化合物の検出は、操作が煩雑で時間を要するた
め、熟練した技術者が行ってきた。一方、現場で実施可
能な簡易検出法としては、発色試薬の呈色反応を利用し
た検知管法が用いられてきたが、干渉物質の影響を受け
やすく、また変色を測定者が目視する際に誤差を生じや
すい。さらに、これらの方法は現場でのサンプリングが
必要であるため、濃度を常時監視することは難しく、事
故・災害時等に、緊急に現場の濃度を遠隔地から監視す
ることができないという問題があった。この他に、水晶
振動子の表面に吸着した物質の質量に比例して発振周波
数が変化することを利用し、揮発性物質の濃度を簡便に
連続測定できることが知られているが、選択性が低く、
揮発性有機塩素化合物の高選択的な検出例は知られてい
ない。
出には、主にガスクロマトグラフ法が用いられてきた。
又、現場での作業環境の監視などには、より簡便な検知
管法も使われている。ガスクロマトグラフ法での揮発性
有機塩素化合物の検出は、操作が煩雑で時間を要するた
め、熟練した技術者が行ってきた。一方、現場で実施可
能な簡易検出法としては、発色試薬の呈色反応を利用し
た検知管法が用いられてきたが、干渉物質の影響を受け
やすく、また変色を測定者が目視する際に誤差を生じや
すい。さらに、これらの方法は現場でのサンプリングが
必要であるため、濃度を常時監視することは難しく、事
故・災害時等に、緊急に現場の濃度を遠隔地から監視す
ることができないという問題があった。この他に、水晶
振動子の表面に吸着した物質の質量に比例して発振周波
数が変化することを利用し、揮発性物質の濃度を簡便に
連続測定できることが知られているが、選択性が低く、
揮発性有機塩素化合物の高選択的な検出例は知られてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、気体中に含
まれる揮発性有機塩素化合物を選択性良く検知する方法
を及びその検出装置を提供することをその課題とする。
まれる揮発性有機塩素化合物を選択性良く検知する方法
を及びその検出装置を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、気体中に含まれる揮
発性有機塩素化合物を検出する方法において、該揮発性
有機塩素化合物を選択吸着する薄膜を表面に有する水晶
振動子を検出器として用いることを特徴とする揮発性有
機塩素化合物の検出方法が提供される。また、本発明に
よれば、気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を検出
する装置において、該揮発性有機塩素化合物を選択吸着
する薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aを含む発振器A
と、気体非吸着性膜Bで表面を包囲した水晶振動子Bを
含む発振器Bとからなり、該水晶振動子Bは該薄膜Aを
表面に有する水晶振動子Aと同一振動特性を有するもの
とし、かつ該水晶振動子Aを気体中に含まれる該揮発性
有機塩素化合物の検出器として用い、該水晶振動子Bを
該水晶振動子Aの補償用水晶振動子として用い、該発振
器Aからの発振周波数を該発振器Bからの発振周波数で
補償するように構成したことを特徴とする揮発性有機塩
素化合物の検出装置が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、気体中に含まれる揮
発性有機塩素化合物を検出する方法において、該揮発性
有機塩素化合物を選択吸着する薄膜を表面に有する水晶
振動子を検出器として用いることを特徴とする揮発性有
機塩素化合物の検出方法が提供される。また、本発明に
よれば、気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を検出
する装置において、該揮発性有機塩素化合物を選択吸着
する薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aを含む発振器A
と、気体非吸着性膜Bで表面を包囲した水晶振動子Bを
含む発振器Bとからなり、該水晶振動子Bは該薄膜Aを
表面に有する水晶振動子Aと同一振動特性を有するもの
とし、かつ該水晶振動子Aを気体中に含まれる該揮発性
有機塩素化合物の検出器として用い、該水晶振動子Bを
該水晶振動子Aの補償用水晶振動子として用い、該発振
器Aからの発振周波数を該発振器Bからの発振周波数で
補償するように構成したことを特徴とする揮発性有機塩
素化合物の検出装置が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、気体中の揮発
性有機塩素化合物(以下、単にVOCLとも略記する)
を検出するために、水晶振動子を用いる。この場合の水
晶振動子としては、従来公知ものを用いることができ、
特に制約されない。水晶振動子の振動周波数は1〜10
0MHz、好ましくは9〜27MHzである。本発明に
おいては、この水晶振動子の一方又は両方の表面には、
VOCLを選択的に吸着する薄膜Aを形成する。この場
合の薄膜Aの重さは振動子の発振を妨げない範囲が望ま
しく、一般的には、10μg以下、好ましくは5μg程
度である。VOCLに選択吸着性を示す薄膜材料として
は、従来公知の各種のものが使用可能であるが、本発明
の場合、特に、炭素数8以上の高級アルキル基又はアル
ケニル基がヘテロ原子(窒素、リン、イオウ、酸素等)
に結合した構造を有する脂質化合物の使用が好ましい。
このような脂質化合物としては、例えば、以下のものを
示すことができる。
性有機塩素化合物(以下、単にVOCLとも略記する)
を検出するために、水晶振動子を用いる。この場合の水
晶振動子としては、従来公知ものを用いることができ、
特に制約されない。水晶振動子の振動周波数は1〜10
0MHz、好ましくは9〜27MHzである。本発明に
おいては、この水晶振動子の一方又は両方の表面には、
VOCLを選択的に吸着する薄膜Aを形成する。この場
合の薄膜Aの重さは振動子の発振を妨げない範囲が望ま
しく、一般的には、10μg以下、好ましくは5μg程
度である。VOCLに選択吸着性を示す薄膜材料として
は、従来公知の各種のものが使用可能であるが、本発明
の場合、特に、炭素数8以上の高級アルキル基又はアル
ケニル基がヘテロ原子(窒素、リン、イオウ、酸素等)
に結合した構造を有する脂質化合物の使用が好ましい。
このような脂質化合物としては、例えば、以下のものを
示すことができる。
【0006】(1)下記一般式(1)で表される脂質化
合物
合物
【化1】 前記式中、R1及びR2は炭素数8〜22、好ましくは1
0〜18の高級アルキル基又はアルケニル基を示す。R
3は炭素数1〜8、好ましくは1〜6の低級アルキル基
を示す。R4は炭素数1〜8、好ましくは1〜6のアル
ケニル基を示す。
0〜18の高級アルキル基又はアルケニル基を示す。R
3は炭素数1〜8、好ましくは1〜6の低級アルキル基
を示す。R4は炭素数1〜8、好ましくは1〜6のアル
ケニル基を示す。
【0007】(2)下記一般式(2)で表される脂質化
合物
合物
【化2】 前記式中、R1及びR2は高級アルキル基又はアルケニル
基を示す。R3及びR5は低級アルキル基を示す。Phは
フェニレン基を示し、Lはポリエチレン鎖等の炭化水素
鎖を示す。
基を示す。R3及びR5は低級アルキル基を示す。Phは
フェニレン基を示し、Lはポリエチレン鎖等の炭化水素
鎖を示す。
【0008】(3)下記一般式(3)で表される脂質化
合物
合物
【化3】 前記式中、R1及びR2は高級アルキル基又はアルケニル
基を示し、R6は炭素数2〜8のアルキレン基を示し、
nは1〜10、好ましくは2〜6の数を示す。 (4)下記一般式(4)で表される脂質化合物
基を示し、R6は炭素数2〜8のアルキレン基を示し、
nは1〜10、好ましくは2〜6の数を示す。 (4)下記一般式(4)で表される脂質化合物
【化4】 前記式中、R1及びR2は高級アルキル基又はアルケニル
基を示す。
基を示す。
【0009】本発明で用いるVOCLに対して選択吸着
性を有する薄膜Aを有する水晶振動子は、これを所定の
空気や雰囲気等の気体中に配置すると、その気体中のV
OCLを選択的に吸着する。一方、水晶振動子の発振周
波数は、その表面吸着物質の質量増加に比例して変化す
る。従って、薄膜Aを有する水晶振動子の発振周波数を
測定することにより、薄膜Aに吸着したVOCLの量を
知ることができる。そして、このVOCLの吸着量か
ら、気体中のVOCL濃度を求めることができる。
性を有する薄膜Aを有する水晶振動子は、これを所定の
空気や雰囲気等の気体中に配置すると、その気体中のV
OCLを選択的に吸着する。一方、水晶振動子の発振周
波数は、その表面吸着物質の質量増加に比例して変化す
る。従って、薄膜Aを有する水晶振動子の発振周波数を
測定することにより、薄膜Aに吸着したVOCLの量を
知ることができる。そして、このVOCLの吸着量か
ら、気体中のVOCL濃度を求めることができる。
【0010】水晶振動子は、温度や湿度等に環境変化に
敏感で、その環境変化に応じて発振周波数が変動する。
この環境変化による測定誤差の補償は、検出器として用
いる水晶振動子の他にこれと同一の振動特性を有するも
う一つの水晶振動子を用いることにより行うことができ
る。即ち、その表面にVOCL吸着性脂質薄膜Aを形成
した水晶振動子A(検出器用水晶振動子)を用いて形成
した発振器Aと、その表面を気体非吸着性膜Bで気密的
に包囲した水晶振動子B(補償用水晶振動子)を用いて
形成した発振器Bを用い、発振器Aで得られる発振周波
数f(A)から、発振器Bで得られる発振周波数f
(B)を差引く。この場合、水晶振動子Bは、前記薄膜
Aを有する水晶振動子Aと同じ振動特性を有するものと
する。発振器Aで得られる発振周波数f(A)は、その
水晶振動子Aに基づく基本周波数f(SA)と、薄膜A
による変動周波数分f(SA)・aと、薄膜Aに対する
VOCL吸着量による変動周波数分f(SA)・bと環
境変化による変動周波数分f(SA)・cとの合計であ
る。一方、発振回路Bで得られる発振周波数f(B)
は、その気体非吸着性BがVOCL等の気体を実質上吸
着しないことから、前記発振周波数f(SA)から薄膜
Aに対するVOCL吸着量による変動周波数分f(S
A)・bを差引いたものである。従って、f(A)から
f(B)を差引くと、得られる周波数は、VOCLの吸
着量に対応する周波数変動分f(SA)・bとなる。
敏感で、その環境変化に応じて発振周波数が変動する。
この環境変化による測定誤差の補償は、検出器として用
いる水晶振動子の他にこれと同一の振動特性を有するも
う一つの水晶振動子を用いることにより行うことができ
る。即ち、その表面にVOCL吸着性脂質薄膜Aを形成
した水晶振動子A(検出器用水晶振動子)を用いて形成
した発振器Aと、その表面を気体非吸着性膜Bで気密的
に包囲した水晶振動子B(補償用水晶振動子)を用いて
形成した発振器Bを用い、発振器Aで得られる発振周波
数f(A)から、発振器Bで得られる発振周波数f
(B)を差引く。この場合、水晶振動子Bは、前記薄膜
Aを有する水晶振動子Aと同じ振動特性を有するものと
する。発振器Aで得られる発振周波数f(A)は、その
水晶振動子Aに基づく基本周波数f(SA)と、薄膜A
による変動周波数分f(SA)・aと、薄膜Aに対する
VOCL吸着量による変動周波数分f(SA)・bと環
境変化による変動周波数分f(SA)・cとの合計であ
る。一方、発振回路Bで得られる発振周波数f(B)
は、その気体非吸着性BがVOCL等の気体を実質上吸
着しないことから、前記発振周波数f(SA)から薄膜
Aに対するVOCL吸着量による変動周波数分f(S
A)・bを差引いたものである。従って、f(A)から
f(B)を差引くと、得られる周波数は、VOCLの吸
着量に対応する周波数変動分f(SA)・bとなる。
【0011】補償用の水晶振動子Bの表面に包囲する気
体非吸着性膜Bの材料としては、気体非吸着性の脂質化
合物、ガラス、金属(金、アルミニウム、銅等)、ポリ
マー等挙げられる。図1に水晶振動子Aの説明構造図を
示す。図1(a)はその平面図、図1(b)はそのA−
A断面図を示す。図2及び図3に補償用水晶振動子Bの
説明断面図を示す。図1〜図3において、1は水晶、2
は電極、3はVOCL選択吸着性薄膜A、4は気体非吸
着性膜Bを示す。膜Bの厚さは特に制約されないが、通
常、1〜1000nm、好ましくは1〜100nmであ
る。図2及び図3に示した補償用水晶振動子Bは、図1
に示した振動子Aと同一構造の振動子Bの表面を気体非
吸着性膜Bで気密的に包囲した構造を有するものであ
り、振動子の表面に形成した薄膜Aは、その気体非吸着
性膜Bで気密的に包囲されていることから、ガス中のV
OCLがその薄膜Aに吸着されることがない。
体非吸着性膜Bの材料としては、気体非吸着性の脂質化
合物、ガラス、金属(金、アルミニウム、銅等)、ポリ
マー等挙げられる。図1に水晶振動子Aの説明構造図を
示す。図1(a)はその平面図、図1(b)はそのA−
A断面図を示す。図2及び図3に補償用水晶振動子Bの
説明断面図を示す。図1〜図3において、1は水晶、2
は電極、3はVOCL選択吸着性薄膜A、4は気体非吸
着性膜Bを示す。膜Bの厚さは特に制約されないが、通
常、1〜1000nm、好ましくは1〜100nmであ
る。図2及び図3に示した補償用水晶振動子Bは、図1
に示した振動子Aと同一構造の振動子Bの表面を気体非
吸着性膜Bで気密的に包囲した構造を有するものであ
り、振動子の表面に形成した薄膜Aは、その気体非吸着
性膜Bで気密的に包囲されていることから、ガス中のV
OCLがその薄膜Aに吸着されることがない。
【0012】本発明による気体中に含まれるVOCLを
検出する装置は、該VOCLを選択吸着する薄膜Aを表
面に有する水晶振動子Aを含む発振器Aと、気体非吸着
性膜Bで表面を気密的に包囲した水晶振動子Bを含む発
振器Bを有することを特徴とする。この場合の発振器
は、発振回路(ピアースBC回路、ピアースBE回路
等)に水晶振動子を組込んだもので、従来公知のもので
ある。本発明では、薄膜Aを有する水晶振動子Aを気体
中に含まれる検出対象であるVOCLの検出器として用
い、気体非吸着性膜Bで表面を気密的に包囲された水晶
振動子Bを補償用水晶振動子として用いる。そして、水
晶振動子Aを含む発振器Aからの出力と、水晶振動子B
を含む発振器Bからの出力を制御器(コンピュータ等)
に導入して、両者の発振周波数の差Δfを測定し、この
Δfに基づいてVOCLの濃度を検知することができ
る。
検出する装置は、該VOCLを選択吸着する薄膜Aを表
面に有する水晶振動子Aを含む発振器Aと、気体非吸着
性膜Bで表面を気密的に包囲した水晶振動子Bを含む発
振器Bを有することを特徴とする。この場合の発振器
は、発振回路(ピアースBC回路、ピアースBE回路
等)に水晶振動子を組込んだもので、従来公知のもので
ある。本発明では、薄膜Aを有する水晶振動子Aを気体
中に含まれる検出対象であるVOCLの検出器として用
い、気体非吸着性膜Bで表面を気密的に包囲された水晶
振動子Bを補償用水晶振動子として用いる。そして、水
晶振動子Aを含む発振器Aからの出力と、水晶振動子B
を含む発振器Bからの出力を制御器(コンピュータ等)
に導入して、両者の発振周波数の差Δfを測定し、この
Δfに基づいてVOCLの濃度を検知することができ
る。
【0013】本発明によるVOCLの検出装置によれ
ば、気体中に含まれるVOCLの吸着量に基づく発振周
波数の変動分を、温度や湿度等の環境変化による発振周
波の変動分を補償した状態で容易に測定することができ
る。
ば、気体中に含まれるVOCLの吸着量に基づく発振周
波数の変動分を、温度や湿度等の環境変化による発振周
波の変動分を補償した状態で容易に測定することができ
る。
【0014】本発明でVOCLの検出器として用いる表
面に薄膜Aを有する水晶振動子は、複数個用いることが
できる。この場合、各水晶振動子表面に形成する薄膜の
吸着特性を変化させ、これによって、各薄膜の吸着特性
に対応するVOCLを選択的に吸着させることができ
る。そして、各薄膜に選択吸着されたVOCLの量比を
比較することにより、そのVOCLの種類を知ることが
できる。
面に薄膜Aを有する水晶振動子は、複数個用いることが
できる。この場合、各水晶振動子表面に形成する薄膜の
吸着特性を変化させ、これによって、各薄膜の吸着特性
に対応するVOCLを選択的に吸着させることができ
る。そして、各薄膜に選択吸着されたVOCLの量比を
比較することにより、そのVOCLの種類を知ることが
できる。
【0015】
【実地例】次に本発明を実地例によりさらに詳細に説明
する。
する。
【0016】実施例1 本発明を図面を参照しながら説明する。図4は気体試料
中のVOCL濃度を連続的に測定する際に使用する装置
の構成図である。同一の配管に4個の検出器1、2、3
及び4を直列に接続したフローセルと、試料及びブラン
クガス(空気)の供給装置と、試料ガスとブランクガス
の流路切替のための制御装置と、装置全体の制御及び検
出器出力の記録、解析のためのコンピュータから構成さ
れる。測定装置及び試料の変質及び劣化を防ぐためテフ
ロン製の配管材を使用する。次に、検出器の作成法を示
す。基本周波数9MHz、AT−cutの4つの水晶振
動子に以下の手順により脂質薄膜を被覆する。被覆に用
いた脂質の構造式を以下に示す。各々の脂質をジクロロ
メタンに溶解し、この溶液を水晶振動子の一方の電極上
に塗布する。被覆の前後で発振周波数が約5000Hz
減少するように塗布量を調節する。空気中で溶媒を蒸発
乾燥し、フローセルに組み込む。各々の検出器の周波数
変化はコンピューターで逐次記録し信号処理を行う。温
度変化による誤差を低減するためフローセルは25±
0.3℃に保つ。 (1)第1検出器1に用いた脂質[I]
中のVOCL濃度を連続的に測定する際に使用する装置
の構成図である。同一の配管に4個の検出器1、2、3
及び4を直列に接続したフローセルと、試料及びブラン
クガス(空気)の供給装置と、試料ガスとブランクガス
の流路切替のための制御装置と、装置全体の制御及び検
出器出力の記録、解析のためのコンピュータから構成さ
れる。測定装置及び試料の変質及び劣化を防ぐためテフ
ロン製の配管材を使用する。次に、検出器の作成法を示
す。基本周波数9MHz、AT−cutの4つの水晶振
動子に以下の手順により脂質薄膜を被覆する。被覆に用
いた脂質の構造式を以下に示す。各々の脂質をジクロロ
メタンに溶解し、この溶液を水晶振動子の一方の電極上
に塗布する。被覆の前後で発振周波数が約5000Hz
減少するように塗布量を調節する。空気中で溶媒を蒸発
乾燥し、フローセルに組み込む。各々の検出器の周波数
変化はコンピューターで逐次記録し信号処理を行う。温
度変化による誤差を低減するためフローセルは25±
0.3℃に保つ。 (1)第1検出器1に用いた脂質[I]
【化5】 (2)第2検出器2に用いた脂質[II]
【化6】 前記式中、PhはP−フェニレン基を示し、Lはポリエ
チレン鎖を示す。 (3)第3検出器に用いた脂質[III]
チレン鎖を示す。 (3)第3検出器に用いた脂質[III]
【化7】 (4)第4検出器に用いた脂質[IV]
【化8】
【0017】図5に脂質[I]の薄膜を表面に有する検
出器のトリクロロエチレンに対する時間応答特性を示
す。測定は次の操作により行った。 1.フローセルに空気のみを流す。 2.1000ppmのトリクロロエチレンを一定時間流
す。 3.再び空気のみを流す。 実験結果から、脂質[I]を被覆した検出器1では、試
料ガス導入後直ちに周波数が変化し、速やかに平衡値を
示すことが分かる。比較のため脂質[IV]を被覆した
検出器ではこのような応答は得られない。また、試料ガ
スの供給を止めると、元の周波数に速やかに回復する。
図6に脂質[I]で被覆した検出器1のトリクロロエチ
レン濃度と変動周波数の関係(検量線)を示す。濃度試
料の調整にはマスフローコントローラーを用い、100
0ppmトリクロロエチレン標準ガスをシリカゲルカラ
ムにて乾燥した空気で希釈した。この実験結果から、脂
質[I]で被覆した検出器は60〜1000ppmの広
い濃度領域で良好な直線性を示すことが分かる。簡易検
出に用いられる検知管法での測定濃度範囲は低濃度用検
知管を使用した場合、約0.5〜70ppm、高濃度用
検知管を使用した場合では、約20〜1300ppmで
ある。前記検出器は検知管法とほぼ同等の測定濃度範囲
を持つ。
出器のトリクロロエチレンに対する時間応答特性を示
す。測定は次の操作により行った。 1.フローセルに空気のみを流す。 2.1000ppmのトリクロロエチレンを一定時間流
す。 3.再び空気のみを流す。 実験結果から、脂質[I]を被覆した検出器1では、試
料ガス導入後直ちに周波数が変化し、速やかに平衡値を
示すことが分かる。比較のため脂質[IV]を被覆した
検出器ではこのような応答は得られない。また、試料ガ
スの供給を止めると、元の周波数に速やかに回復する。
図6に脂質[I]で被覆した検出器1のトリクロロエチ
レン濃度と変動周波数の関係(検量線)を示す。濃度試
料の調整にはマスフローコントローラーを用い、100
0ppmトリクロロエチレン標準ガスをシリカゲルカラ
ムにて乾燥した空気で希釈した。この実験結果から、脂
質[I]で被覆した検出器は60〜1000ppmの広
い濃度領域で良好な直線性を示すことが分かる。簡易検
出に用いられる検知管法での測定濃度範囲は低濃度用検
知管を使用した場合、約0.5〜70ppm、高濃度用
検知管を使用した場合では、約20〜1300ppmで
ある。前記検出器は検知管法とほぼ同等の測定濃度範囲
を持つ。
【0018】表1に脂質[I][II][III]及び[I
V]を被覆した検出器1、2、3及び4の揮発性有機塩
素化合物に対する選択性を示す。表1からわかるよう
に、異なる構造の脂質で水晶振動子を被覆することによ
り検出器の吸着選択性を変えられる。ここでは、試料と
してジクロロエタン(DCE)、トリクロロエチレン
(TCE)、テトラクロロエチレン(TECE)の飽和
ガスを使用した。被覆した脂質により吸着選択性が次の
ように変えられることが分かる。 DCEに対して、脂質[II]≫脂質[III]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 TCEに対して、脂質[II]≫脂質[III]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 TECEに対して、脂質[III]≫脂質[II]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 以上のことから、4種類の検出器の応答の強度比を用い
て、検知管法では困難な試料種の同定も可能である。例
をあげると、脂質[III]で被覆した検出器が最大の応
答を示す場合はその吸着物はTECEと決定できる。ま
た、脂質[III]と脂質[II]を比較し、応答強度比が
2倍の場合は、TCE、それ以下の場合はDCEが吸着
物と決定できる。このように検出対象の種類が濃度測定
と同時に決定できる。
V]を被覆した検出器1、2、3及び4の揮発性有機塩
素化合物に対する選択性を示す。表1からわかるよう
に、異なる構造の脂質で水晶振動子を被覆することによ
り検出器の吸着選択性を変えられる。ここでは、試料と
してジクロロエタン(DCE)、トリクロロエチレン
(TCE)、テトラクロロエチレン(TECE)の飽和
ガスを使用した。被覆した脂質により吸着選択性が次の
ように変えられることが分かる。 DCEに対して、脂質[II]≫脂質[III]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 TCEに対して、脂質[II]≫脂質[III]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 TECEに対して、脂質[III]≫脂質[II]≒脂質
[I]≫脂質[IV]。 以上のことから、4種類の検出器の応答の強度比を用い
て、検知管法では困難な試料種の同定も可能である。例
をあげると、脂質[III]で被覆した検出器が最大の応
答を示す場合はその吸着物はTECEと決定できる。ま
た、脂質[III]と脂質[II]を比較し、応答強度比が
2倍の場合は、TCE、それ以下の場合はDCEが吸着
物と決定できる。このように検出対象の種類が濃度測定
と同時に決定できる。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明は、揮発性有機塩素化合物を選択
的に吸着する薄膜で表面を被覆した水晶振動子を検出器
に用い、その水晶振動子の表面に吸着した物質の質量に
比例して水晶振動子の発振周波数が変化する現象を利用
して、揮発性有機塩素化合物濃度を測定する方法であ
る。本発明によれば、複数の検出器の応答強度比から揮
発性有機塩素化合物を識別することが可能で、温度等の
影響も補償できる。さらに、検知管法と同等の測定濃度
範囲を持ち、検知管法及びガスクロマトグラフィー法で
は困難な現場での完全自動測定を可能とすることから、
揮発性有機塩素化合物の漏洩事故に迅速に対処するため
の早期警報装置への応用の他、分析操作の省力化、分析
精度向上、安全性の向上の効果がある。本発明の検出装
置によれば、気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を
温度等の影響を補償した状態で容易に検出することがで
きる。
的に吸着する薄膜で表面を被覆した水晶振動子を検出器
に用い、その水晶振動子の表面に吸着した物質の質量に
比例して水晶振動子の発振周波数が変化する現象を利用
して、揮発性有機塩素化合物濃度を測定する方法であ
る。本発明によれば、複数の検出器の応答強度比から揮
発性有機塩素化合物を識別することが可能で、温度等の
影響も補償できる。さらに、検知管法と同等の測定濃度
範囲を持ち、検知管法及びガスクロマトグラフィー法で
は困難な現場での完全自動測定を可能とすることから、
揮発性有機塩素化合物の漏洩事故に迅速に対処するため
の早期警報装置への応用の他、分析操作の省力化、分析
精度向上、安全性の向上の効果がある。本発明の検出装
置によれば、気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物を
温度等の影響を補償した状態で容易に検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる検出器の説明構造図を示す。 a:平面図 b:断面図
【図2】本発明で用いる補償用検出器の説明断面図を示
す。
す。
【図3】本発明で用いる他の補償用検出器の説明断面図
を示す。
を示す。
【図4】本発明の方法を実施する場合に用いられる装置
の説明図を示す。
の説明図を示す。
【図5】脂質[I]の薄膜を表面に有する検出器のトリ
クロロエチレンに対する時間応答性曲線を示す。
クロロエチレンに対する時間応答性曲線を示す。
【図6】脂質[I]の薄膜を表面に有する検出器のトリ
クロロエチレン濃度と変動周波数△f(Hz)との関係
を示す。
クロロエチレン濃度と変動周波数△f(Hz)との関係
を示す。
1 水晶 2 電極 3 薄膜A 4 気体非吸着性膜B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 章 茨城県つくば市小野川16番3 工業技術院 資源環境技術総合研究所内 (72)発明者 野田 和俊 茨城県つくば市小野川16番3 工業技術院 資源環境技術総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物
を検出する方法において、該揮発性有機塩素化合物を選
択吸着する薄膜を表面に有する水晶振動子を検出器とし
て用いることを特徴とする揮発性有機塩素化合物の検出
方法。 - 【請求項2】 気体中に含まれる揮発性有機塩素化合物
を検出する装置において、該揮発性有機塩素化合物を選
択吸着する薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aを含む発
振器Aと、気体非吸着性膜Bで表面を気密的に包囲した
水晶振動子Bを含む発振器Bとからなり、該水晶振動子
Bは該薄膜Aを表面に有する水晶振動子Aと同一振動特
性を有するものとし、かつ該水晶振動子Aを気体中に含
まれる該揮発性有機塩素化合物の検出器として用い、該
水晶振動子Bを該水晶振動子Aの補償用水晶振動子とし
て用い、該発振器Aからの発振周波数を該発振器Bから
の発振周波数で補償するように構成したことを特徴とす
る揮発性有機塩素化合物の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21823897A JP3443632B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 揮発性有機塩素化合物の検出方法及びその検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21823897A JP3443632B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 揮発性有機塩素化合物の検出方法及びその検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144625A true JPH1144625A (ja) | 1999-02-16 |
JP3443632B2 JP3443632B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=16716767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21823897A Expired - Lifetime JP3443632B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 揮発性有機塩素化合物の検出方法及びその検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443632B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1045243A2 (en) * | 1999-04-16 | 2000-10-18 | Secretary of Agency of Industrial Science and Technology | Method of analyzing concentration of target substance using quartz oscillator and device therefor |
JP2003035647A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-07 | Kaken:Kk | 揮発性有機塩素化合物センサ |
WO2007114192A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry, Science And Technology | ガス検知素子及びその製造方法 |
JP2007271562A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kyocera Kinseki Corp | 微少質量測定用センサ、及びその使用方法 |
JP2018048930A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 太陽誘電株式会社 | ガスセンサ及びガス検出方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4817742B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2011-11-16 | キヤノン株式会社 | 土壌中の汚染物質の高濃度域方向検知方法 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP21823897A patent/JP3443632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1045243A2 (en) * | 1999-04-16 | 2000-10-18 | Secretary of Agency of Industrial Science and Technology | Method of analyzing concentration of target substance using quartz oscillator and device therefor |
EP1045243A3 (en) * | 1999-04-16 | 2002-01-09 | Secretary of Agency of Industrial Science and Technology | Method of analyzing concentration of target substance using quartz oscillator and device therefor |
JP2003035647A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-07 | Kaken:Kk | 揮発性有機塩素化合物センサ |
WO2007114192A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry, Science And Technology | ガス検知素子及びその製造方法 |
JPWO2007114192A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2009-08-13 | 財団法人北九州産業学術推進機構 | ガス検知素子及びその製造方法 |
JP4565092B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2010-10-20 | 財団法人北九州産業学術推進機構 | ガス検知素子及びその製造方法 |
JP2007271562A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kyocera Kinseki Corp | 微少質量測定用センサ、及びその使用方法 |
JP2018048930A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 太陽誘電株式会社 | ガスセンサ及びガス検出方法 |
CN107870183A (zh) * | 2016-09-23 | 2018-04-03 | 太阳诱电株式会社 | 气体传感器和气体检测方法 |
JP2021105621A (ja) * | 2016-09-23 | 2021-07-26 | 太陽誘電株式会社 | ガスセンサ及びガス検出方法 |
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---|---|
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