JPH1144283A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH1144283A
JPH1144283A JP20150997A JP20150997A JPH1144283A JP H1144283 A JPH1144283 A JP H1144283A JP 20150997 A JP20150997 A JP 20150997A JP 20150997 A JP20150997 A JP 20150997A JP H1144283 A JPH1144283 A JP H1144283A
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JP
Japan
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ignition
time
preignition
determination
cpu
Prior art date
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Application number
JP20150997A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Oguro
浩和 小黒
Takahide Abe
孝秀 阿部
Yuichiro Sawada
祐一郎 澤田
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】点火プラグによる点火直前のプレイグニッショ
ンを正確に検出する。 【解決手段】ECU20内のCPU31は、エンジン1
の回転に伴う所定クランク角毎に、点火コイル5への点
火信号に対応する通電開始時刻並びに点火時刻を求め、
該求めた通電開始及び点火時刻に応じて点火プラグ2を
点火動作させると共に、点火直前に発生するプレイグニ
ッションの有無を判定する。プレイグニッションの有無
は、イオン電流信号により判定されるようになってい
る。また、CPU31は、通電開始時刻近傍のくすぶり
割込みにてその時の最新の点火時刻に基づきプレイグ判
定時刻をセットし、そのプレイグ判定時刻のセット後に
点火時刻が更新された場合、更新後の点火時刻に基づい
てプレイグ判定時刻を再セットする。この場合、加減速
などに伴う急な回転変動によって点火時刻が変更された
としても、その点火時刻の変更に対応してプレイグ判定
時刻が適正にセットできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点火プラグによる
点火直前に発生するプレイグニッションの有無を判定す
るようにしたエンジン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、エンジンが高圧縮比される傾
向にあり、こうした高圧縮の条件下では、燃焼室内の温
度が高くなり点火プラグによる点火時期よりも早期に燃
料が自然着火し、いわゆるプレイグニッションといった
異常燃焼が生じ易くなる。また一般に、プラグ温度が高
い場合なども、プレイグニッションが生じ易くなること
が知られている。そのため従来より、このプレイグニッ
ション発生を燃料燃焼時に流れるイオン電流により判定
する技術が各種提案されている。
【0003】具体的には、その時々のエンジン運転状態
に応じた点火時期及び回転数センサの信号を基に点火時
刻を演算する。そして、該演算した点火時刻よりも所定
時間だけ早い時刻に、イオン電流量に基づきプレイグニ
ッション発生の有無を判定する。プレイグニッション有
りが判定された場合には、燃焼室内の温度を下げるべく
燃料噴射量が増量補正されるなどの処置が施されるよう
になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来既存の技
術では、急激な加減速時など、エンジン回転速度が急変
する場合において、点火時刻が不用意に変わると、実際
にプレイグニッションが発生時していてもそのプレイグ
ニッションが判定できなくなるという問題があった。
【0005】つまり、点火信号IGTが図8(a)のよ
うに設定された場合、IGT信号の立ち上がり(通電開
始時刻)に対応して点火コイルの通電が開始される一
方、IGT信号の立ち下がり(点火時刻)に対応して点
火プラグが点火動作する。このとき、点火時刻の所定時
間前(例えば32μs前)にプレイグニッションの判定
時刻がセットされる(図の時刻t1)。しかし、エンジ
ン回転速度の急変により点火信号IGTが例えば図8
(b)に示す「IGT’」のように変わると、点火時刻
が不用意に早まる。かかる場合、実際のプレイグニッシ
ョンによるイオン電流信号が図8(c)の如く発生して
いても、そのイオン電流信号が検出できなくなる。すな
わち、プレイグニッションの判定時刻として当初からセ
ットされていた時刻t1では、プレイグニッションが検
出できなくなる。なお因みに、図8(c)に二点鎖線で
示す矩形状の波形は、点火プラグのくすぶりによるイオ
ン電流信号を示す。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、点火プラグによ
る点火直前のプレイグニッションを正確に検出すること
ができるエンジン制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、点火コイルの通電開始
時刻近傍にてその時の最新の点火時刻に基づき、プレイ
グニッション判定時刻をセットする第1の時刻セット手
段と、前記第1の時刻セット手段によるプレイグニッシ
ョン判定時刻のセット後に点火時刻が更新された場合、
更新後の点火時刻に基づきプレイグニッション判定時刻
を再セットする第2の時刻セット手段とを備える。
【0008】上記構成によれば、点火コイルの通電開始
時刻近傍にてプレイグニッション判定時刻がセットされ
た後、加減速などに伴う急な回転変動によって点火時刻
が変更されたとしても、その点火時刻の変更に対応して
プレイグニッションの判定時刻が適正にセットできる。
その結果、点火プラグによる点火直前のプレイグニッシ
ョンを正確に検出するといった本発明の目的が達せられ
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記点火コイ
ルの通電開始後において、点火プラグの対向電極間に流
れる電流値から当該プラグのくすぶりを検出する手段を
備え、前記第1の時刻セット手段は、前記くすぶりの検
出時にプレイグニッション判定時刻のセットを行う。こ
の場合、くすぶりの割込みタイミングにてプレイグニッ
ション判定時刻がセットでき、くすぶり判定時刻をセッ
トするためのレジスタと、プレイグニッション判定時刻
をセットするためのレジスタとを共用することができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記第2の時
刻セット手段によるプレイグニッション判定時刻のセッ
ト時において、前記第1の時刻セット手段による先の当
該判定時刻に達していないかを判断し、先にセットした
判定時刻に達していれば、直ちにプレイグニッションの
判定を実施する。これは、プレイグニッションの判定を
確実に実施するためのガードであって、上記構成によれ
ば、判定時刻の再セットが間に合わなくなってプレイグ
ニッションが判定不能になるといった事態が回避でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を車両用エンジン
の点火制御システムに具体化した一実施の形態を図面に
従って説明する。本実施の形態の点火制御システムは、
火花点火式4気筒エンジンに適用され、当該エンジンの
点火制御を司る電子制御装置(以下、ECUという)
は、エンジン運転状態に基づいて各気筒毎に設けられた
点火プラグの点火時期を最適時期に制御すると共に、点
火プラグの発火による燃料燃焼状態をイオン電流信号か
ら検知してエンジン制御に反映させる。また特に、本制
御システムでは、点火プラグによる燃料着火直前に発生
するイオン電流に基づき、プレイグニッションや当該プ
ラグのくすぶりを検知するといった構成を有する。以
下、点火制御システムの詳細を説明する。
【0012】図1は、本実施の形態における制御装置の
概要を示す構成図である。エンジン1は第1気筒(#
1)〜第4気筒(#4)までの4つの気筒を有してお
り、図1にはその代表として第1気筒に関する概略構成
を示す。エンジン1のシリンダヘッドには点火プラグ2
が配設されており、プラグ先端の対向電極は燃焼室3内
に突出している。また、点火プラグ2にはイグナイタ4
が接続されている。
【0013】イグナイタ4において、点火コイル5の二
次側巻線の一端は前記点火プラグ2に接続され、他端は
イオン電流検出回路7を介して接地されている。また、
点火コイル5の一次側巻線の一端はバッテリ電源+Bに
接続され、他端はECU20からの点火信号IGTによ
りON・OFFするトランジスタ6のコレクタに接続さ
れている。この場合、トランジスタ6がONされると、
バッテリ電源+Bより点火コイル5に一次電流が流れ
る。そしてそのコイル通電後、トランジスタ6がOFF
されると、点火コイル5の二次側に高電圧が誘起され、
点火プラグ2に点火火花が発生して、燃焼室3内に流入
した燃料(ガソリン混合気)が燃焼に供される。
【0014】イオン電流検出回路7は、一対のツェナー
ダイオード8,9、コンデンサ10及び抵抗11から構
成されている。かかる構成において、トランジスタ6が
ONからOFFに切り替えられ、点火プラグ2が発火す
ると、ツェナーダイオード8によって規定される電圧で
コンデンサ10に電荷が蓄積される。そして、燃料の燃
焼により点火プラグ2の近傍領域がイオン化されると、
通電経路が形成され、コンデンサ10に蓄積された電荷
がイオン電流として流れる。このイオン電流は、抵抗1
1の両端電位差として検出される。
【0015】イオン電流の検出値は、反転増幅器12を
介してV/I変換器(電圧−電流変換器)13に取り込
まれ、このV/I変換器13からECU20に対して出
力される。なお図示は省略するが、上記構成のイグナイ
タ4は第2気筒(#2)〜第4気筒(#4)にも同様の
構成で設けられている。
【0016】次に、ECU20の構成を説明する。EC
U20は、第1〜第4気筒の各々に対応するI/V変換
器(電流−電圧変換器)21,22,23,24を有
し、このうちI/V変換器21には前記イグナイタ4の
V/I変換器13が接続されている(他の変換器22〜
24にもそれぞれ図示しないイグナイタのV/I変換器
が接続されている)。各I/V変換器21〜24の出力
は、一対のMPX(マルチプレクサ)25,26に各々
入力される。
【0017】一方のMPX25の出力は、失火を検出す
るためのP/H回路(ピークホールド回路)27に逐次
入力され、他方のMPX26の出力は、プレイグニッシ
ョン並びにくすぶりを検出するためのハードラッチ回路
28に逐次入力される。なお上記回路27,28にはそ
れぞれ、ノイズマスク回路29,30が並列に接続され
ている。
【0018】ECU20における制御動作の中枢をなす
CPU31は、アナログ信号を取り込んでデジタル信号
に変換するAD変換器32と、外部との入出力信号を管
理するI/Oポート33とを内蔵する。そして、CPU
31は、I/Oポート33を介して以下の信号を入出力
する。すなわち、各気筒毎の点火信号IGT1,IGT
2,IGT3,IGT4を各々に対応するイグナイタに
出力する。また、前記失火用P/H回路27に対し、P
/H値をリセットするためのリセット信号と、P/Hゲ
ート区間を設定するためのゲート信号とを出力する。さ
らに、イオン電流値に基づくプレイグニッション判定用
並びにくすぶり検出用のラッチ信号を前記ハードラッチ
回路28から受信すると共に、同回路28にタイミング
信号を出力する。
【0019】CPU31には、エンジン1の回転に伴い
等クランク角(本実施の形態では、30°CA毎)のパ
ルス信号を出力する周知の回転数センサ35が接続され
ており、CPU31は、このパルス信号(以下、NEパ
ルスという)に基づきエンジン回転数を検知したり、所
定の割り込み処理を起動させたりする。また、CPU3
1は、その時々のエンジン回転数及びエンジン負荷(例
えば、吸気圧或いはスロットル開度)に応じて各気筒の
燃焼毎に点火信号IGTを生成する。
【0020】またここで、CPU31は、30°CA毎
のNEパルスに同期させて所定の割込み処理を起動さ
せ、その時々の点火信号IGTやエンジン回転数(瞬時
回転速度)に対応する点火コイル5の通電開始時刻や点
火プラグ2の点火時刻をアウトプットコンペアレジスタ
にセットしたり、その他通電時(IGON時)や点火時
(IGOFF時)といったIGT割込みなどにより、く
すぶりの判定時刻やプレイグニッションの判定時刻をア
ウトプットコンペアレジスタにセットするようにしてい
る。
【0021】次に、本実施の形態における点火制御シス
テムの作用を説明する。先ずここで、図2及び図3は共
に、点火制御の概要を示すタイムチャートであり、この
うち図2は、点火コイル5の通電期間中(IGT=ON
期間中)に30°CA毎のNE割込みがある場合につい
て示し、図3は、通電期間中(IGT=ON期間中)に
30°CA毎のNE割込みがない場合について示す。各
図中の「IGT1」は今回の点火気筒の点火信号を示
し、「IGT2」は前回の点火気筒の点火信号を示す。
【0022】図2において、BTDC(上死点前)12
0°CA,BTDC90°CA…といった30°CA毎
のNE割込みのタイミングでは、点火信号IGTに基づ
く通電開始時刻がその都度レジスタにセットされる。因
みに、これらNE割込みでは、逐次演算される点火時刻
が「点火予想時刻」としてCPU内蔵のメモリに格納さ
れる。そして、IGT=ON中に点火時刻直前のNE割
込みが入ると、そのNE割込み時に演算した点火時刻が
直ちにレジスタにセットされる。
【0023】図3では、前記図2と同様にBTDC12
0°CA,BTDC90°CA…といった30°CA毎
のNE割込みのタイミングで、点火信号IGTに基づく
通電開始時刻がその都度レジスタにセットされる。そし
て、IGT=OFF中に点火時刻直前のNE割込みが入
ると、その際に演算した点火時刻が「点火予想時刻」と
して一旦CPU内蔵のメモリに格納される。その後、通
電のIGT割込みでは、前記点火時刻直前のNE割込み
でメモリに格納した点火予想時刻がレジスタにセットさ
れる。
【0024】また、上記図2及び図3において、点火信
号IGTの立上がり(通電)及び立下がり(点火)に対
応するIGT割込みのうち、点火時のIGT割込みで
は、次の点火気筒に対して通電開始時刻が仮セットされ
る。
【0025】一方、図4はプレイグニッション並びにく
すぶり判定の概要を示すタイムチャートである。図4に
おいて、通電時のIGT割込みでは、くすぶり判定時刻
が「通電開始時刻+T1」としてレジスタにセットされ
る(T1は、例えば1ms程度)。また、くすぶり判定
時の割込みでは、BTDC120°CA,BTDC90
°CAのNE割込みにてメモリに格納された点火予想時
刻を基に、プレイグニッションの判定時刻(以下、プレ
イグ判定時刻という)が「点火予想時刻−T2」として
レジスタにセットされる(T2は、例えば32μs程
度)。
【0026】つまり、図4のIGT=ON期間内(点火
コイル5の通電期間内)では、点火直前のイオン電流波
形に基づき点火プラグ2のくすぶりやプレイグニッショ
ンの有無が判定されるようになっている(イオン電流波
形は、前記図8を参照のこと)。
【0027】さらに本実施の形態における装置の特徴と
して、IGT=ON中に点火時刻直前のNE割込みが入
ると、その点火時刻直前のNE割込みで点火時刻が更新
され、更新後の点火時刻に基づき「点火時刻−T2」と
してプレイグ判定時刻がレジスタに再セットされる。か
かる場合、くすぶり判定の割込み時にセットされたプレ
イグ判定時刻(=点火予想時刻−T2)と、点火時刻直
前のNE割込み時に再セットされたプレイグ判定時刻
(=点火時刻−T2)とが一致しなければ、その時刻差
が修正されることになる。こうしたプレイグ判定時刻の
再セットにより、プレイグニッション判定時の割込み
(以下、プレイグ割込みという)では、最適時期でのプ
レイグニッション判定が実現できる。
【0028】次に、上記図2〜図4の動作を実現するた
めにCPU31が実施する各種演算処理を図5〜図7の
フローチャートを用いて順を追って説明する。図5は、
30°CA周期のNEパルス毎に起動されるNE割込み
ルーチンを示すフローチャートである。
【0029】図5のルーチンが起動されると、CPU3
1は、先ずステップ101で今回の割込みがBTDC1
20°CAでのNE割込みであるか否かを判別する。ま
た、ステップ102で今回の割込みがBTDC90°C
AでのNE割込みであるか否かを判別する。ステップ1
01,102のいずれかが肯定判別される場合、CPU
31は、ステップ103で点火コイル5の通電開始時刻
(IGT→ONの時刻)をアウトプットコンペアレジス
タにセットする。またCPU31は、続くステップ10
4で点火予想時刻(IGT→OFFの予想時刻)をメモ
リに格納する。なおこれら通電開始時刻や点火予想時刻
は、各気筒の点火毎に演算される点火信号IGTやその
時々のエンジン回転数(瞬時回転速度)に応じて演算さ
れるようになっている。
【0030】その後、CPU31は、ステップ105で
点火信号IGTのON中に、すなわち点火コイル5の通
電中に、点火時刻直前のNE割込みが有るかどうかを予
測し、その予測結果に応じたフラグ操作を行う。具体的
には、コイル通電中に点火時刻直前のNE割込みが有る
と予測される場合(前記図2のような場合)、その旨を
表すフラグに「1」をセットする。
【0031】さらにその後、CPU31は、ステップ1
06で今回の割込みが点火時刻直前のNE割込みである
か否かを判別する。点火時刻直前のNE割込みでなけれ
ば(ステップ106がNO)、CPU31はそのまま本
ルーチンを終了し、点火時刻直前のNE割込みであれば
(ステップ106がYES)、ステップ107に進む。
【0032】ステップ107では、CPU31は、点火
信号IGTのON中であるか否かを判別する。かかる場
合において、前記図3に示すように、点火時刻直前のN
E割込み時にIGT=OFFであれば、CPU31は、
ステップ107を否定判別してステップ108に進む。
そして、CPU31は、ステップ108で点火時刻をC
PU内蔵のメモリに格納すると共に、続くステップ10
9で点火予想時刻をCPU内蔵のメモリに格納し(但し
ここでは、点火時刻=点火予想時刻)、その後本ルーチ
ンを一旦終了する。
【0033】また、前記図2に示すように、点火時刻直
前のNE割込み時にIGT=ONであれば、CPU31
は、ステップ107を肯定判別してステップ110に進
む。そして、CPU31は、ステップ110で点火時刻
(IGT→OFFの時刻)をアウトプットコンペアレジ
スタにセットする。
【0034】その後、CPU31は、ステップ111で
今現在の時刻がプレイグ判定時刻に至っていないか否か
を判別する。そして、ステップ111が肯定判別される
ことを条件に、CPU31は、ステップ112でプレイ
グ判定時刻の再セットを行う(プレイグ判定時刻=点火
時刻−T2)。また、ステップ112が否定判別される
ことを条件に、CPU31は、ステップ113で後述す
るプレイグ割込みの処理(図7)を直ちに起動させるよ
う指令する。
【0035】つまり通常は、点火時刻直前のNE割込み
が点火時刻よりも500μs程度早く、上記ステップ1
11が否定判別されることはないものの、本実施の形態
では、ガードとしてステップ111の判別を行い、プレ
イグニッションの判定漏れのないようにしている。
【0036】その後、CPU31は、ステップ114で
次の点火気筒に対する点火信号IGTに基づき、通電開
始時刻をアウトプットコンペアレジスタに仮セットし
て、本ルーチンを終了する。
【0037】図6は、点火信号IGTによる通電時期及
び点火時期に起動されるIGT割込みルーチンを示すフ
ローチャートである。CPU31は、先ずステップ20
1で今回のIGT割込みが点火割込み、すなわちIGT
信号の立ち下がりに対応するものであるか否かを判別
し、同ステップ201が否定判別されることを条件に、
ステップ202でくすぶり判定時刻をアウトプットコン
ペアレジスタにセットする(くすぶり判定時刻=通電開
始時刻+T1)。
【0038】またその後、CPU31は、ステップ20
3でコイル通電中(IGT=ON中)に点火時刻直前の
NE割込みがあるかどうかを判別する。なおこの判別
は、前記図5のステップ105で操作されるフラグの状
態に応じて行われる。そして、ステップ203が否定判
別されることを条件に、CPU31は、ステップ204
で点火時刻をアウトプットコンペアレジスタにセット
し、その後本ルーチンを終了する。
【0039】図7は、くすぶり判定時及びプレイグニッ
ション判定時に起動されるくすぶり・プレイグ割込みル
ーチンを示すフローチャートである。CPU31は、先
ずステップ301で今回の割込みがプレイグ割込みであ
るか否かを判別する。今回の割込みがプレイグ割込みで
ない場合、すなわちくすぶり割り込みである場合、CP
U31はステップ302に進んで、点火予想時刻からプ
レイグ判定時刻を求め(プレイグ判定時刻=点火予想時
刻−T2)、その求めた時刻をアウトプットコンペアレ
ジスタにセットする。
【0040】一方、今回の割込みがプレイグ割込みの場
合、CPU31はステップ303に進んでプレイグニッ
ション発生の有無を判定する。具体的には、プレイグ判
定時刻でのイオン電流値を読み込み、この値が所定のし
きい値を越えればプレイグニッション有りと判定する。
プレイグニッション有りと判定された場合のみ、CPU
31はステップ304に進み、イオン電流波形に基づい
て点火プラグ2のくすぶりの有無を判定する。なお、ス
テップ303,304では、ハードラッチ回路28のデ
ータが取り込まれて該データにより各々の判定が実施さ
れる。
【0041】この場合、くすぶり有りであれば、そのま
ま本ルーチンを終了する。つまり、点火プラグ2がくす
ぶり状態にある場合、図8(c)の二点鎖線で示すよう
に、その際のイオン電流値はIGT=ON中において略
ピーク値で維持される。そのため、くすぶり状態下で
は、実際のプレイグニッションの有無に関係なく前記ス
テップ303が常に肯定判別される。従って、前記ステ
ップ303が肯定判別されていても、実際にプレイグニ
ッションが発生しているとは断定できず、後述するステ
ップ305のプレイグ判定時処理を実施しない。因み
に、点火プラグ2のくすぶりはエンジン1の低回転運転
時など、一時的に発生することが多いため、本実施の形
態ではくすぶり回避の処理を別途実施することはない。
【0042】また、点火プラグ2がくすぶり状態でな
く、ステップ304が否定判別された場合、CPU31
は、ステップ305でプレイグ判定時処理を実施する。
つまり、例えばプラグ温度が高いといったプレイグニッ
ションが発生し易い状態を回避すべく、燃料噴射量を増
量するなどの指令を図示しない燃料噴射ECUに送信す
る。
【0043】なお本実施の形態では、前記図7のステッ
プ302が請求項記載の「第1の時刻セット手段」に相
当し、前記図5のステップ110〜112が「第2の時
刻セット手段」に相当する。
【0044】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)本実施の形態では、くすぶり割込みにてその時の
最新の点火時刻に基づきプレイグ判定時刻をセットし、
そのプレイグ判定時刻のセット後に点火時刻が更新され
た場合(具体的には、IGT=ON中の点火時刻直前の
NE割込みで点火時刻が更新された場合)、更新後の点
火時刻に基づいてプレイグ判定時刻を再セットするよう
にした。上記構成によれば、加減速などに伴う急な回転
変動によって点火時刻が変更されたとしても、その点火
時刻の変更に対応してプレイグ判定時刻が適正にセット
できる。その結果、点火プラグ2による点火直前のプレ
イグニッションを正確に検出することが可能となる。
【0045】(b)既述の通り、くすぶり割込み時にプ
レイグ判定時刻をセットすることにより、くすぶり判定
時刻をセットするレジスタと、プレイグ判定時刻をセッ
トするレジスタとを共通化することができる。
【0046】(c)プレイグ判定時刻の再セット時にお
いて、既にセットされている先のプレイグ判定時刻に達
していないかを判断し、先の判定時刻に達していれば、
直ちにプレイグニッションの判定を実施するようにし
た。そのため、判定時刻の再セットが間に合わなくなっ
てプレイグニッションが判定不能になるといった事態が
回避できる。
【0047】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて実現できる。上記実施の形態では、点火プ
ラグ2のくすぶりとプレイグニッションとを共に判定す
るように構成していたが、少なくともプレイグニッショ
ンの発生を判定するものであればよい。プレイグニッシ
ョンのみを判定する場合、通電時のIGT割込みにてプ
レイグ判定時刻をセットするようにすればよい。
【0048】上記実施の形態では、プレイグ判定時刻の
再セット前に、先にセットしたプレイグ判定時刻に達し
ていないことを確認した上で、プレイグ判定時刻を再セ
ットしたが(前記図5のステップ111〜113)、こ
うしたガードのための処理を削除して演算の簡素化を図
ってもよい。
【0049】上記実施の形態では、BTDC120°C
A,BTDC90°CAといった2回のNE割込みに
て、通電時間をセットすると共に点火予想時刻をメモリ
に格納したが、この構成を変更してもよい。例えばBT
DC90°CAでの通電開始時刻の再セットの処理を削
除したり、点火予想時刻の設定を3回以上行うようにし
たりしてもよい。これら各時刻の設定は、エンジンの気
筒数に応じて適宜変更されるとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における点火制御システムの
概要を示す構成図。
【図2】点火制御の概要を説明するためのタイムチャー
ト。
【図3】点火制御の概要を説明するためのタイムチャー
ト。
【図4】くすぶり・プレイグニッションの判定動作を説
明するためのタイムチャート。
【図5】NE30°CAの割込みルーチンを示すフロー
チャート。
【図6】IGT割込みルーチンを示すフローチャート。
【図7】くすぶり・プレイグ割込みルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図8】従来技術の問題を説明するためのタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1…エンジン、2…点火プラグ、5…点火コイル、7…
イオン電流検出回路、20…ECU(電子制御装置)、
31…第1の時刻セット手段,第2の時刻セット手段を
構成するCPU、35…回転数センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 祐一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの回転に伴う所定クランク角毎
    に、点火コイルへの点火信号に対応する通電開始時刻並
    びに点火時刻を求め、該求めた通電開始及び点火時刻に
    応じて点火プラグを点火動作させると共に、点火直前に
    発生するプレイグニッションの有無を判定するようにし
    たエンジン制御装置において、 前記点火コイルの通電開始時刻近傍にてその時の最新の
    点火時刻に基づき、プレイグニッション判定時刻をセッ
    トする第1の時刻セット手段と、 前記第1の時刻セット手段によるプレイグニッション判
    定時刻のセット後に点火時刻が更新された場合、更新後
    の点火時刻に基づきプレイグニッション判定時刻を再セ
    ットする第2の時刻セット手段とを備えることを特徴と
    するエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】前記点火コイルの通電開始後において、点
    火プラグの対向電極間に流れる電流値から当該プラグの
    くすぶりを検出する手段を備え、 前記第1の時刻セット手段は、前記くすぶりの検出時に
    プレイグニッション判定時刻のセットを行う請求項1に
    記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】前記第2の時刻セット手段によるプレイグ
    ニッション判定時刻のセット時において、前記第1の時
    刻セット手段による先の当該判定時刻に達していないか
    を判断し、先にセットした判定時刻に達していれば、直
    ちにプレイグニッションの判定を実施する請求項1又は
    請求項2に記載のエンジン制御装置。
JP20150997A 1997-07-28 1997-07-28 エンジン制御装置 Pending JPH1144283A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030545A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Mazda Motor Corp 車両用エンジンの制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009030545A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Mazda Motor Corp 車両用エンジンの制御装置

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