JPH1143437A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

Info

Publication number
JPH1143437A
JPH1143437A JP996398A JP996398A JPH1143437A JP H1143437 A JPH1143437 A JP H1143437A JP 996398 A JP996398 A JP 996398A JP 996398 A JP996398 A JP 996398A JP H1143437 A JPH1143437 A JP H1143437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
external preparation
skin according
acid
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP996398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3483448B2 (ja
Inventor
Katsumi Murata
克巳 村田
Takashi Nozawa
孝志 野澤
Yoshio Wakayama
祥夫 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Soyfoods Co
Original Assignee
Kibun Food Chemifa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kibun Food Chemifa KK filed Critical Kibun Food Chemifa KK
Priority to JP00996398A priority Critical patent/JP3483448B2/ja
Priority to EP98109616A priority patent/EP0887070B1/en
Priority to US09/084,394 priority patent/US6348201B2/en
Priority to DE69828221T priority patent/DE69828221T2/de
Priority to CA002239295A priority patent/CA2239295C/en
Publication of JPH1143437A publication Critical patent/JPH1143437A/ja
Priority to US10/012,510 priority patent/US6514744B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3483448B2 publication Critical patent/JP3483448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顕著な保湿効果と肌荒れ防止効果を有する皮膚
外用剤を提供すること。 【解決手段】下記の式で表される構造を有するスフィン
ゴ糖脂質を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化7】 (上式において、R1はウロン酸、グルコサミン、ガラ
クトース、マンノースからなる群より選択される1〜4
個のヘキソースまたは1個のウロン酸で構成される糖部
分であり、R2はシクロアルキル基を有していてもよい
アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基であり、
3はアルキル基である。前記アルキル基、アルケニル
基およびアルキニル基は直鎖または分枝鎖であり、置換
されていてもいなくてもよい)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の構造を有す
るスフィンゴ糖脂質を含有する皮膚外用剤に関する。本
発明の皮膚外用剤は、優れた保湿効果と肌荒れ防止効果
を有しているため、化粧品および医薬品として広く使用
し得るものである。
【0002】
【従来の技術】肌荒れは、空気が乾燥しているときや肌
を洗浄する際に、皮膚表面から水分が過度に失われるこ
とによって引き起こされる。また、現代では多種多様な
化学物質が社会に氾濫していることから、これらの化学
物質に触れた皮膚の機能が阻害され、脂質分泌機能低下
などによる肌荒れ状態を招くことも多い。このため、肌
荒れを事前に防止し、優れた保湿作用を有する皮膚外用
剤を提供することが求められている。
【0003】保湿効果を有する活性化合物として、これ
までに水溶性のポリオールを中心として様々な化合物が
提供されてきた。その中には、プロピレングリコールの
ようにすでに実用化されているものもある。しかしなが
ら、実用化されている保湿性化合物の中には、適用した
ときに不快感が伴うものや、保湿効果が不十分であるも
のも多く、新たな保湿性化合物の開発が依然として求め
られている。
【0004】このような状況の中で、安全な保湿性化合
物としてスフィンゴ糖脂質が注目されている。たとえ
ば、特開平1−242690号公報、特開平2−485
20号公報、特開平4−159203号公報および特公
平6−80007号公報には、スフィンゴ糖脂質に皮膚
水分保湿効果があることが記載されている。しかしなが
ら、これらの公報の実施例において使用しているスフィ
ンゴ糖脂質の構造や組成は明らかにされていない。
【0005】また、特開平6−157283号公報に
は、特定の一般式で表されたスフィンゴ糖脂質を一構成
成分として含有することを特徴とする保湿用皮膚外用化
粧品が開示されている。しかしながら、一般式の糖部分
は単に糖残基と記載されているだけで、糖部分の詳細に
は言及されていない。このように、スフィンゴ糖脂質に
保湿効果があることは知られているが、保湿効果を有す
るスフィンゴ糖脂質の化学構造に関する研究はほとんど
なされていない。
【0006】保湿効果を有するスフィンゴ糖脂質を具体
的に特定しているものとして、特開昭61−28630
7号公報がある。この公報には、ガングリオシドに皮膚
保湿効果および皮膚柔軟効果があることが記載されてお
り、ガングリオシドやその塩を含む皮膚化粧料が開示さ
れている。ガングリオシドは、中性糖の他にアミノ糖と
シアル酸を含むことを特徴とするスフィンゴ糖脂質であ
る。また、特開平5−39485号公報、特開平7−1
33217号公報および特開平7−285827号公報
には、セレブロシドを使用した皮膚外用剤が開示されて
いる。セレブロシドは、脂肪酸、スフィンゴシン塩基お
よび中性糖(ガラクトースまたはグルコース)各1モル
からなるスフィンゴ糖脂質である。
【0007】このように皮膚に対する保湿効果を有する
スフィンゴ糖脂質は、数種類の構造が特定されているに
過ぎない。このため、一般にどのような構造を有するス
フィンゴ糖脂質に強力な保湿効果があるのかという点に
ついては、何ら明らかにされていない。このため、生物
からスフィンゴ糖脂質の混合物を取得した場合であって
も、強力な活性成分が不明であるために混合物のまま使
用に供することとなり、精製による的確な保湿作用の増
強を図ることができなかった。また、強力な活性を有す
るスフィンゴ糖脂質の一般構造が明らかにされていなか
ったため、合成による強力な保湿剤の調製もほとんどな
されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑みて、本発明者らは、強力な保湿効果や肌荒
れ防止効果を有するスフィンゴ糖脂質群の構造を特定す
ることを課題として研究を進めた。すなわち、本発明
は、優れた保湿効果と肌荒れ防止効果を有するスフィン
ゴ糖脂質群を特定し、これを含有する皮膚外用剤を提供
することを目的とする。また、本発明は、従来見出され
ているスフィンゴ糖脂質よりも保湿効果や肌荒れ防止効
果が強いスフィンゴ糖脂質を含有する皮膚外用剤を提供
することをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意検討を行なった結果、本発明者らは、特定の構
造を有するスフィンゴ糖脂質に優れた保湿効果と肌荒れ
防止効果があることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち、本発明は、下記の式で表される
構造を有するスフィンゴ糖脂質を含有することを特徴と
する皮膚外用剤を提供するものである。
【化4】
【0011】上式において、R1はウロン酸、グルコサ
ミン、ガラクトース、マンノースからなる群より選択さ
れる3〜4個のヘキソースまたは1個のウロン酸で構成
される糖部分である。3〜4個のヘキソースについて
は、ウロン酸、グルコサミン、ガラクトースおよびマン
ノースの中から1〜4個を組み合わせたものであれば、
各ヘキソースの数や結合順序、結合形式、光学異性はと
くに制限されない。R1の組み合わせの例として、ウロ
ン酸を唯一のヘキソースとするもの、ウロン酸、グルコ
サミン、ガラクトースおよびマンノースで構成される4
個のヘキソースからなるもの、ウロン酸、グルコサミン
およびガラクトースで構成される3個のヘキソースから
なるもの、ウロン酸、ガラクトースおよび2個のグルコ
ースで構成される4個のヘキソースからなるものを挙げ
ることができる。
【0012】R1の具体例として以下の構造A〜Dを例
示することができる。
【化5】
【0013】式(I)におけるR2は、シクロアルキル
基を有していてもよいアルキル基、アルケニル基または
アルキニル基である。R2の炭素数はとくに制限されな
いが、15〜25の範囲内であるのが好ましい。R2
アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は直鎖で
あっても分枝鎖であってもよく、また、水酸基などで置
換されていてもいなくてもよい。とくに、アルキル基の
鎖中にシクロプロピル基などのシクロアルキル基が存在
していてもよい。アルケニル基の二重結合の位置や、ア
ルキニル基の三重結合の位置はとくに制限されない。
【0014】R2の具体例として以下の構造a〜cを例
示することができる。
【化6】
【0015】式(I)におけるR3はアルキル基であ
る。R3がとりうるアルキル基は直鎖であっても分枝鎖
であってもよく、水酸基などで置換されていてもいなく
てもよい。アルキル基の炭素数は、通常1〜50の範囲
内であり、15〜25の範囲内であるのが好ましい。R
3の具体例として、炭素数12の直鎖アルキル基を例示
することができる。
【0016】本発明の皮膚外用剤に使用するのが好まし
いスフィンゴ糖脂質群として、式(I)のR1が構造
A、B、CまたはDで表される糖部分であって、R3
炭素数12の直鎖アルキル基であるスフィンゴ糖脂質群
を挙げることができる。また、別の好ましいスフィンゴ
糖脂質群として、式(I)のR2が構造a、bまたはc
で表され、R3が炭素数12の直鎖アルキル基であるス
フィンゴ糖脂質群を挙げることができる。とくに好まし
いスフィンゴ糖脂質群として、式(I)のR1が構造
A、B、CまたはDで表される糖部分であって、R2
構造a、bまたはcで表され、R3が炭素数12の直鎖
アルキル基であるスフィンゴ糖脂質群を挙げることがで
きる。
【0017】式(I)で表されるこれらのスフィンゴ糖
脂質は、本発明の皮膚外用剤に1種類のみを単独で含有
させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させても
よい。2種以上を組み合わせて含有させる場合の各成分
の比率はとくに制限されない。
【0018】式(I)で表されるスフィンゴ糖脂質は、
スフィンゴ糖脂質を有する菌体から抽出することによっ
て得ることができる。スフィンゴ糖脂質は、スフィンゴ
属に属する菌体中に含まれていることから、スフィンゴ
属に属する菌のいずれかを用いて抽出すれば式(I)で
表されるスフィンゴ糖脂質を得ることができる。式
(I)で表されるスフィンゴ糖脂質は、アセトンに対し
て不溶性であることから、抽出操作を行なう前に菌体を
アセトンで洗浄しておくのが好ましい。式(I)のスフ
ィンゴ糖脂質の抽出に用いる溶媒は、メタノールなどの
アルコール系溶媒またはアルコール系溶媒とクロロホル
ムなどの極性溶媒の混合溶媒にするのが収率の点で好ま
しい。ただし、スフィンゴ糖脂質溶解性の溶媒であれ
ば、これらの以外の溶媒を用いても構わない。
【0019】スフィンゴ糖脂質の混合物が得られた場合
は、本技術分野で周知の方法にしたがって各成分を分離
することができる。たとえば、クロマトグラフィー法に
よって、R1が構造A、構造B、構造C、構造Dの各ス
フィンゴ糖脂質は完全に分離することができる。溶出液
としてクロロホルム/メタノール混合溶液を用いた場合
は、構造A、構造C、構造D、構造Bの順に各スフィン
ゴ糖脂質が溶出するため、極めて簡便に分離することが
できる。充填剤、溶出液、溶出速度、圧力、温度などの
クロマトグラフィーの分離条件については、適宜調節す
ることができる。また、スフィンゴ糖脂質の混合物に含
まれる特定の物質のみに選択的に反応する試薬を作用さ
せて該物質の誘導体を調製し、その誘導体の化学的性質
または物理的性質を利用して分離を行なうこともでき
る。菌として、スフィンゴモナスパウシモビリス(Sphi
ngomonas paucimobilis)を用いた場合には、一般に式
(I)のR1が構造Aのスフィンゴ糖脂質と構造Bのス
フィンゴ糖脂質が得られる。また、スフィンゴモナスカ
プスラータ(Sphingomonas capsulata)を用いた場合
には、一般に式(I)のR1が構造Aのスフィンゴ糖脂
質と構造Cのスフィンゴ糖脂質が得られる。さらに、ス
フィンゴモナスアドハエシバ(Sphingomonas adhaesiv
a)を用いた場合には、一般に式(I)のR1が構造Aの
スフィンゴ糖脂質と構造Dのスフィンゴ糖脂質が得られ
る。したがって、これらの情報に基づいて菌を選択すれ
ば、目的とするスフィンゴ糖脂質を効率よく得ることが
できる。
【0020】式(I)で表されるスフィンゴ糖脂質は、
周知の合成法を組み合わせることによって合成すること
もできる。たとえば、糖とスフィンゴシン部分をあらか
じめ合成するか、菌体から抽出しておき、アミド結合を
形成することによって式(I)で表される各スフィンゴ
糖脂質を調製することができる。
【0021】式(I)で表されるスフィンゴ糖脂質を含
有する皮膚外用剤の形態は特に制限されない。したがっ
て、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれ
の状態をとるものであってもよい。このような状態を形
成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液
体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、
溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にし
たりすることもできる。
【0022】本発明の皮膚外用剤は、優れた保湿効果と
肌荒れ防止効果を有しており、皮膚表面に適度な潤いを
与え平滑性を保つことが確認されている。すなわち、本
発明の皮膚外用剤は、皮膚の水分を長時間にわたって保
持することができる。このような本発明の効果は、保湿
性が確認されているスフィンゴ糖脂質であるガングリオ
シドやガラクトセレブロシドよりもかなり優れている。
したがって、本発明の皮膚外用剤は、肌荒れ改善、角質
改善または肌の保護が必要とされる場合に極めて効果的
に使用することができる。また、本発明の皮膚外用剤
は、抗アトピー作用も有している。したがって、本発明
の皮膚外用剤は、アトピー性皮膚炎の予防および治療に
使用することもできる。
【0023】例えば、本発明の皮膚外用剤は化粧品や医
薬品として使用することができる。例えば、化粧石鹸、
シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャ
ドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧
油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パッ
ク、ひげそり用クリーム、びげそり用ローション、日焼
けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼
け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリー
ム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、
眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去
液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイ
ライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養
毛剤および育毛剤などとして使用することができる。ま
た、本発明の皮膚外用剤は、軟膏剤や湿布剤などとして
使用することもできる。
【0024】本発明の皮膚外用剤には、使用目的に応じ
てスフィンゴ糖脂質以外のさまざまな成分をさらに添加
させておくことができる。例えば、エモリエント効果改
善、使用感改善、使用後のかさつき軽減、可溶性改善、
乳化性改善、乳化安定性改善、油剤成分との相溶性改
善、使用後のつっぱり感軽減、肌への馴染み改善、皮膚
上におけるのびの改善、べたつきの軽減、肌荒れ防止、
美肌効果改善、皮膚保護効果改善、角質改善、表皮角化
正常化(皮膚のターンオーバー亢進による不全角化予
防、表皮肥厚化予防、表皮脂質代謝異常抑制)、老人性
乾皮症などの乾皮症軽減、ひび割れや落屑などの皮膚乾
燥状態改善、しわ発生抑制、しわ消滅、創傷治療、色素
沈着予防および改善、老化防止、ふけやかゆみの軽減、
脱毛軽減、頭皮疾患予防および治療、保存性改善、柔軟
性改善、弾力性改善、艶付与、メラニン色素産生抑制、
日焼け防止などを目的として適当な成分を添加させるこ
とができる。
【0025】本発明の皮膚外用剤に添加しうる成分とし
て、例えば、油脂成分、リン脂質、UV吸収剤、IR吸
収剤、乳化剤、界面活性剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止
剤、美白剤、ビタミン、アミノ酸、ホルモン、ペプチ
ド、生理活性植物抽出物、蛍光材料、顔料、色素、香
料、スクラブ剤、金属イオン封鎖剤、バインダー、増量
剤、増粘剤、糖類、栄養成分、pH調節剤、キレート
剤、殺菌剤、角質改善剤、角質溶解剤、抗生物質、皮膚
透過促進剤、血行促進剤、消炎剤、細胞賦活剤、抗炎症
剤、鎮痛剤、皮膚軟化剤、皮膚緩和剤、創傷治療剤、新
陳代謝促進剤などを使用目的に応じて適宜配合すること
ができる。また、式(I)で表されるスフィンゴ糖脂質
以外の保湿成分をさらに添加することもできる。
【0026】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
る油脂成分として、脂肪酸(例えばオレイン酸、ベヘン
酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、リノール酸、
γ−リノレン酸、コルンビン酸、エイコサ−(n−6,
9,13)−トリエン酸、アラキドン酸、α−リノレン
酸、チムノドン酸、ヘキサエン酸)、エステル油(例え
ばペンタエリスリトール−テトラ−2−エチルヘキサノ
エート、イソプロピルミリステート、ブチルステアレー
ト、ヘキシルラウレート、オクチルドデシルミリステー
ト、ジイソプロピルアジペート、ジイソプロピルセバケ
ート)、ロウ(例えばミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カ
ルナウバロウ、キャンデリラロウ、ワセリン)、動物油
および植物油(例えばミンク油、オリーブ油、ヒマシ
油、カカオ脂、パーム油、タラ肝油、牛脂、バター脂、
月見草油、コメヌカ油、スクワラン)、鉱物油(例えば
炭化水素系オイル、流動パラフィン)、シリコーンオイ
ル(例えばメチルフェニルシリコン、ジメチルシリコ
ン)、高級アルコール(例えばラウリルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、セチルアル
コール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラ
デカノール)およびこれらの誘導体を例示することがで
きる。また、有機酸として、α−ヒドロキシ酸、ヒドロ
キシカルボン酸、ジカルボン酸、グリチルチリン酸、グ
リチルレチン酸、メバロン酸(メバロノラクトン)など
を使用することができる。
【0027】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
るリン脂質として、モノアシルエステル型グリセロリン
脂質やジアシルエステル型グリセロリン脂質を例示する
ことができる。具体的には、リゾホスファチジルコリ
ン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスフ
ァチジルセリン、リゾホスファチジルイノシトール、ホ
スファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリ
ン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、
スフィンゴエミリンを挙げることができる。また、天然
由来のレシチン(例えば卵黄)や、上記具体例の水素添
加物も使用することができる。
【0028】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
るUV吸収剤として、オキシベンゾン(2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン)、オキシベンゾンスル
ホン酸、オキシベンゾンスルホン酸(三水塩)、グアイ
アズレン、サリチル酸エチレングリコール、サチチル酸
オクチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチ
ル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸メ
チル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、シノキサート
(p−メトキシケイ皮酸2−エトキシエチル)、ジ−p
−メトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキシル酸グリセ
リル、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロ
キシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、
ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エ
チル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルア
ミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸2−
エチルヘキシル、p−ヒドロキシアニソール、p−メト
キシケイ皮酸2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮
酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、2
−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン
酸ナトリウム、4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ベンゾイルメタン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、
グリセリル−p−ミノベンゾエート、オルトアミノ安息
香酸メチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、アミル−p−ジメチルアミノベンゾエート、2−
フェニルベンゾイミダゾール−5−スルフォン酸、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフ
ォン酸、ジカロイルトリオレエート、p−メトキシケイ
炭酸−2−エトキシエチル、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、グリセリル−モノ−2−エチルヘキサノイル−
ジ−p−メトキシベンゾフェノン、2−エチルヘキシル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2,
2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチ
ル−4−ビスヒドロキシプロピルアミノベゾエートを例
示することができる。
【0029】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
る乳化剤および界面活性剤として、ノニオン界面活性
剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤を挙げる
ことができる。ノニオン界面活性剤として、ソルビタン
エステル(例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト)、ポリオキシエチレンソルビタンエステル(例えば
ポリオキシエチレンソルビタンモノイソステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレエート)、グリセロー
ルエーテル(例えばグリセロールモノイソステアレー
ト、グリセロールモノミリステート)、ポリオキシエチ
レングリセロールエーテル(例えばポリオキシエチレン
グリセロールモノイソステアレート、ポリオキシエチレ
ングリセロールモノミリステート)、ポリグリセリン脂
肪酸エステル(例えばジグリセリルモノステアレート、
デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリルジ
イソステアレート)、グリセリン脂肪酸エステル(例え
ばグリセリルモノカプレート、グリセリルモノラウレー
ト、グリセリルモノミリステート、グリセリルモノパル
ミテート、グリセリルモノオレエート、グリセリルモノ
ステアレート、グリセリルモノリノレエート、グリセリ
ルモノイソステアレート、グリセリルモノジリノレエー
ト、グリセリルモノジカプレート)、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル(例えばポリオキシエチレ
ングリセリルモノミリステート、ポリオキシエチレング
リセリルモノオレエート、ポリオキシエチレングリセリ
ルモノステアレート)、ポリオキシエチレン分岐アルキ
ルエーテル(例えばポリオキシエチレンオクチルドデシ
ルアルコール、ポリオキシエチレン−2−デシルテトラ
デシルアルコール)、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル(例えばポリオキシエチレンオレイルアルコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテ
ル)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル
(例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシ
エチレンジヒドロコレステロールエーテル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油イソステアレート)、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル(例えばポリオキシ
エチレンオクチルフェノールエーテル)などを例示する
ことができる。
【0030】また、陰イオン界面活性剤として、高級脂
肪酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、バルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸)の塩
(例えばジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン
塩、アミノ酸塩、カリウム塩、ナトリウム塩)、エーテ
ルカルボン酸アルカリ塩、N−アシルアミノ酸塩、N−
アシルサルコン塩、高級アルキルスルホン酸塩を例示す
ることができる。さらに、陽イオン界面活性剤または両
性界面活性剤として、アルキル4級アンモニウム塩、ポ
リアミン、アルキルアミン塩などを例示することができ
る。
【0031】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
る粉末剤として、タルク、カオリン、フラー土、ゴム、
デンプン、シリカ、珪酸、珪酸アルミニウム水和物、化
学修飾珪酸アルミニウムマグネシウム、ポリアクリル酸
ナトリウム、テトラアルキルアリールアンモニウムスヌ
クタイト、トリアルキルアリールアンモニウムスヌクタ
イト、モノステアリン酸エチレングリコール、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリ
マー、チョーク、ガム質、エチレングリコールモノステ
アレート、エチレングリコールジステアレートを例示す
ることができる。
【0032】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
るポリオールとして、グリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソル
ビトール、エリスリトール、マルトトリオース、スレイ
トール、ショ糖、グルコース、マルトース、マルチトー
ス、フルクトース、キシリトースを例示することができ
る。
【0033】本発明の皮膚外用剤に使用することができ
るその他の材料として、ビタミン(例えばビタミンA、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB
12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミン
K)、アミノ酸(例えばプロリン、ロイシン、イソロイ
シン、アラニン、スレオニン、リジン、システイン、ア
ルギニン)、ホルモン(例えば卵胞ホルモン、プレグネ
ノロン、副腎皮質ホルモン)、ペプチド類(例えばケラ
チン、コラーゲン、エラスチン)、糖類(例えばポリオ
ールの項で例示したもの)、無機塩(例えば塩化ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、
硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、セスキ炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリ
ウム)、乳酸菌培養物、ステロール類(例えばコレステ
ロール、プロビタミンD3、カンペステロール、スチグ
マスタノール、スチグマステロール、5−ジヒドロコレ
ステロール、α−スピナステロール、コレステロール脂
肪酸エステル)、スフィンゴシン類(例えばスフィンゴ
シン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシ
ン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィン
ゴシン、スフィンガジエニン)、セラミド、プソイドセ
ラミド、サポニン、キチン誘導体、オリゴ糖(例えばマ
ルトース、キシロビオース、イソマントース、ラクトー
ス、スクロース、ラフィノース、マルトトリオース、キ
シロトリオース、マルトテトラオース、キシロテトラオ
ース、マルトペンタオース、キシロペンタオース、マル
トヘキサオース、キシロヘキサオース、マルトヘプタオ
ース、キシロヘプタオース)、酸性ムコ多糖(ヒアルロ
ン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパリ
ン、ヘパラン硫酸)、酵母エキスを例示することができ
る。
【0034】さらに、本発明の皮膚外用剤には、増粘剤
(例えばカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ア
ルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、ゼラチン、塩化ナトリウム等の電解質)、美白剤
(例えばアルブチン、アラントイン、ビタミンE誘導
体、グリチルリチン、アスコルビン酸リン酸エステルマ
グネシウム塩、コージ酸、パンテリン酸誘導体、プラセ
ンタエキス、ヨクイニン、緑茶、葛根、桑白皮、甘草、
オウゴン、アロエ、橙皮、カミツレ、霊芝)、皮膚保護
剤(例えばレチノール、レチノールエステル、レチノイ
ン酸)、皮膚軟化剤(例えばステアリルアルコール、グ
リセリルモノリシノレアート、ミンク油、セチルアルコ
ール、ステアリン酸、ヤシ油、ヒマシ油、オイソステア
リン酸)、皮膚緩和剤(例えばステアリルアルコール、
モノリシノール酸グリセリン、モノステアリン酸グリセ
リン、セチルアルコール)、皮膚透過促進剤(例えば2
−メチルプロパン−2−オール、2−プロパノール、エ
チル−2−ヒドロキシプロパノアート、2,5−ヘキサ
ンジオール、アセトン、テトラヒドロフラン)、生理活
性植物抽出物(例えばアロエ、アルニカ、カンゾウ、セ
ージ、センブリなどの抽出物)、保存剤(例えばp−ヒ
ドロキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、尿
素、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベ
ン、ブチルパラベン)、抗炎症剤(例えばサリチル
酸)、殺菌剤(例えばトリクロサン)、酸化防止剤(例
えばα−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエ
ン)、緩衝剤(例えばトリエタノールアミンまたは水酸
化ナトリウムと乳酸の組み合わせ)、角質溶解剤(例え
ば乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸)、スクラブ剤(例えばポリエチレン粉末)、顔料
(例えばカルシウム、バリウム及びアルミニウムのレー
キ、酸化鉄、二酸化チタン、雲母)などを使用すること
ができる。これら以外の材料についても、用途に応じて
本発明の皮膚外用剤に添加することができる。各成分の
添加量や添加方法については、本技術分野に周知の方法
に従うことができる。
【0035】本発明の皮膚外用剤は、保湿効果や抗アト
ピー効果が必要とされる場合に広く使用することができ
る。使用量は、所期の保湿効果を十分に奏する範囲内で
決定する。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す成分、割合、操作順序
等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更するこ
とができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具
体例に制限されるものではない。
【0037】以下の実施例1〜10では、式(I)で表
されるスフィンゴ糖脂質の活性成分として、表1に記載
される各成分を用いた。活性成分に含まれるスフィンゴ
糖脂質のR3はすべて炭素数12の直鎖アルキル基であ
る。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例1)化粧用乳液の製造 75℃で各成分を混合して調製した第1液を、75℃で
各成分を混合して調製した第2液に添加して、75℃で
十分に乳化することによって化粧用乳液を製造した。
【0040】
【表2】
【0041】(実施例2)化粧用美容液の製造 以下の表に記載される各成分を室温にて混合し、十分に
攪拌することによって化粧用美容液を製造した。
【0042】
【表3】
【0043】(実施例3)パウダーファンデーションの
製造 以下の表に記載される各成分を室温にて混合し、十分に
攪拌することによってパウダーファンデーションを製造
した。
【0044】
【表4】
【0045】(実施例4)美白パウダーの製造 以下の表に記載される各成分を室温で混合粉砕すること
によって美白パウダーを製造した。
【0046】
【表5】
【0047】(実施例5)エモリエントクリームの製造 以下の表に記載される1,3−ブチレングリコールと精
製水を混合し70℃に加熱した後、残余の成分の加熱溶
解混合物を加え、ホモミキサーで乳化粒子を均一化し冷
却することによりエモリエントクリームを製造した。
【0048】
【表6】
【0049】(実施例6)プレシェーブローションの製
造 以下の表に記載される各成分を室温にて混合し、十分に
攪拌することによってプレシェーブローションを製造し
た。
【0050】
【表7】
【0051】(実施例7)クレンジングフォームの製造 以下の表に記載されるステアリン酸、パルミチン酸、ミ
リスチン酸、ラウリン酸、ヤシ油および防腐剤を加熱溶
解して70℃に保ち、水酸化カリウムと精製水の混合物
を攪拌しつつ添加した後、残余の成分を添加し十分に攪
拌した後に脱気し冷却することによってクレンジングフ
ォームを製造した。
【0052】
【表8】
【0053】(実施例8)パックの製造 以下の表に記載される酸化チタンおよびタルクを精製水
に十分に分散した後、ソルビトールを添加し70℃に加
温溶解し、残余の成分の混合物を添加し十分攪拌した
後、脱気、冷却することによりペースト状パックを製造
した。
【0054】
【表9】
【0055】(実施例9)口紅の製造 以下の表に記載される各成分を70℃に加熱後混合し、
十分に攪拌し型入れして急冷することによって口紅を製
造した。
【0056】
【表10】
【0057】(実施例10)リップクリームの製造 以下の表に記載される活性成分、ステアリン酸、ステア
リルアルコール、ステアリン酸ブチルを70℃で加温後
混合し、残余の成分の混合物を添加し、十分に攪拌する
ことによってリップクリームを製造した。
【0058】
【表11】
【0059】(実施例11)頬紅の製造 以下の表に記載される香料と流動パラフィン以外の各成
分を室温で混合し、その後、香料と流動パラフィンを噴
霧して粉砕し、圧縮成形することによって頬紅をを製造
した。
【0060】
【表12】
【0061】(実施例12)アイライナーの製造 以下の表に記載されるカーボンブラックを粉砕後精製水
に分散し、残余の成分を室温にて混合することによって
アイライナーを製造した。
【0062】
【表13】
【0063】(実施例13)マスカラの製造 以下の表に記載される酸化鉄、精製水およびポリアクリ
ル酸エステルエマルジョンを70℃で混合し、残余の成
分を70℃で加熱溶解した混合物を添加して乳化分散す
ることによってマスカラを製造した。
【0064】
【表14】
【0065】(実施例14)眉墨の製造 以下の表に記載される粉末以外の各成分を融解混合し、
これに粉末成分を添加して練り合わせて成形することに
よって眉墨を製造した。
【0066】
【表15】
【0067】(実施例15)ハンドクリームの製造 以下の表に記載される各成分を70℃で加熱混合し、十
分に攪拌することによってハンドクリームを製造した。
【0068】
【表16】
【0069】(実施例16)毛髪用シャンプーの製造 以下の表に記載される各成分を70℃で加熱混合し、十
分に攪拌することによって毛髪用シャンプーを製造し
た。
【0070】
【表17】
【0071】(実施例17)毛髪用リンスの製造 以下の表に記載される各成分を70℃に加熱し混合し、
十分に攪拌することによって毛髪用リンスを製造した。
【0072】
【表18】
【0073】(実施例18)ヘアリキッドの製造 以下の表に記載される各成分を室温で混合することによ
ってヘアリキッドを製造した。
【0074】
【表19】
【0075】(実施例19)染毛剤の製造 以下の表に記載される各成分を室温で混合することによ
って染毛剤を製造した。
【0076】
【表20】
【0077】(実施例20)浴剤の製造 以下の表に記載される各成分を室温にて混合し、十分に
攪拌することによって浴剤を製造した。
【0078】
【表21】
【0079】(実施例21)抗アトピー軟膏の製造 以下の表に記載される各成分を70℃にて乳化分散し、
冷却することによって抗アトピー軟膏を製造した。
【0080】
【表22】
【0081】(試験例1)保湿効果および肌荒れ防止効
果試験 9週齢の雄ヘアレスマウス(Skh:hr−1、日本S
LC)を20匹用意し、後背部の直径2.5cmの円内
に0.5%トライトンX150(50μl)を均一にな
るように塗布した。塗布は、1日1回ずつ5日間行なっ
た。6日目からは、SEランプ(東芝医療機器(株)
製)を用いて中波長領域の紫外線を0.15J/cm2
で照射し、その後に以下の表の試料1〜3(0.5%ト
ライトンX150溶液)およびコントロール(0.5%
トライトンX150)を塗布した。この操作は1日1回
行ない、10日目まで続けた。各試料およびコントロー
ルのそれぞれについて、ヘアレスマウス5匹を用いて試
験を行なった。
【0082】
【表23】
【0083】10日目の中波長領域の紫外線照射と試料
塗布が終了したところで、経皮水分蒸散量をハイドログ
ラフAMU−3((株)フォーション製)を用いて測定
し、5匹の平均を求めた。結果は、コントロール(9g
/m2/h)を100とした相対値で以下の表に示し
た。
【0084】
【表24】
【0085】上表の結果から、本発明の試料はいずれも
経皮水分蒸散量が極めて少なく、強力な保湿効果を示す
ことが明らかにされた。また、10日間の試験終了後の
ヘアレスマウスの後背部を肉眼観察したところ、比較用
試料を塗布した場合と異なり、本発明の試料を塗布した
場合はいずれも肌荒れが認められなかった。このことか
ら、本発明の試料はいずれも強い肌荒れ防止効果を有す
ることが確認された。このような本発明の強力な保湿効
果および肌荒れ防止効果は、上記実施例のその他の組成
物についても認められた。
【0086】
【発明の効果】本明細書で開示したスフィンゴ糖脂質は
顕著な保湿効果と肌荒れ防止効果を有している。このた
め、このスフィンゴ糖脂質を含有する本発明の皮膚外用
剤は、保湿剤および肌荒れ防止剤として極めて有用であ
る。このため、皮膚に直接適用する化粧品や医薬品をは
じめとする多様な製品に、本発明の皮膚外用剤は広く使
用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/025 A61K 7/025 7/032 7/032 7/035 7/035 7/043 7/043 7/06 7/06 7/075 7/075 7/08 7/08 7/13 7/13 7/15 7/15 7/42 7/42 7/48 7/48 7/50 7/50 9/06 ABF 9/06 ABFG // C07H 15/04 C07H 15/04 E

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式で表される構造を有するスフィン
    ゴ糖脂質を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】 (上式において、R1はウロン酸、グルコサミン、ガラ
    クトース、マンノースからなる群より選択される1〜4
    個のヘキソースまたは1個のウロン酸で構成される糖部
    分であり、R2はシクロアルキル基を有していてもよい
    アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基であり、
    3はアルキル基である。前記アルキル基、アルケニル
    基およびアルキニル基は直鎖または分枝鎖であり、置換
    されていてもいなくてもよい)
  2. 【請求項2】R1が3または4個のヘキソースで構成さ
    れることを特徴とする請求項1の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】R1がウロン酸、グルコサミン、ガラクト
    ースおよびマンノースで構成される4個のヘキソースで
    構成される糖部分、ウロン酸、グルコサミンおよびガラ
    クトースで構成される3個のヘキソースで構成される糖
    部分、または、ウロン酸、ガラクトースおよび2個のグ
    ルコースで構成される糖部分であることを特徴とする請
    求項2の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】R1が下記の式のいずれかで表される構造
    を有することを特徴とする請求項1の皮膚外用剤。 【化2】
  5. 【請求項5】R2の炭素数が15〜25であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかの皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】R2が下記の式のいずれかで表される構造
    を有することを特徴とする請求項5の皮膚外用剤。 【化3】
  7. 【請求項7】R3が炭素数10〜20の置換または無置
    換の直鎖アルキル基であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかの皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】R3が炭素数12の直鎖アルキル基である
    ことを特徴とする請求項7の皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】R1が請求項4に記載される式:A〜Dの
    いずれかで表される構造を有し、R2が請求項6に記載
    される式:a〜cのいずれかで表される構造を有するこ
    とを特徴とする請求項8の皮膚外用剤。
  10. 【請求項10】美白剤、界面活性剤、色素、香料、防腐
    剤、顔料、防黴剤、酸化防止剤、UV吸収剤、赤外線吸
    収剤、蛍光材料、金属イオン封鎖剤、バインダー、増量
    剤、消炎剤、血行促進剤、細胞賦活剤および抗生物質か
    らなる群より選択される成分をさらに含有することを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかの皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】皮膚外用剤が化粧料であることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかの皮膚外用剤。
  12. 【請求項12】皮膚外用剤が、化粧石鹸、シャンプー、
    洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリー
    ム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化
    粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、ひげそり用
    クリーム、びげそり用ローション、日焼けオイル、日焼
    け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローショ
    ン、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデー
    ション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリー
    ム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用
    化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨
    き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛
    剤からなる群より選択される化粧料であることを特徴と
    する請求項11の皮膚外用剤。
  13. 【請求項13】皮膚外用剤が医薬品であることを特徴と
    する請求項1〜10の皮膚外用剤。
  14. 【請求項14】軟膏、湿布および薬用リップクリームか
    らなる群より選択されることを特徴とする請求項13の
    皮膚外用剤。
  15. 【請求項15】皮膚外用剤が抗アトピー剤であることを
    特徴とする請求項13の皮膚外用剤。
JP00996398A 1997-05-30 1998-01-21 皮膚外用剤 Expired - Fee Related JP3483448B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00996398A JP3483448B2 (ja) 1997-05-30 1998-01-21 皮膚外用剤
EP98109616A EP0887070B1 (en) 1997-05-30 1998-05-27 External composition for skin comprising sphingoglycolipid
US09/084,394 US6348201B2 (en) 1997-05-30 1998-05-27 External composition for skin comprising sphingoglycolipid
DE69828221T DE69828221T2 (de) 1997-05-30 1998-05-27 Äusserliches Hauptpflegemittel enthaltend ein Sphingoglycolipid
CA002239295A CA2239295C (en) 1997-05-30 1998-05-29 External composition for skin comprising sphingoglycolipid
US10/012,510 US6514744B2 (en) 1997-05-30 2001-12-12 External compositions for skin comprising sphingoglycolipid

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-141768 1997-05-30
JP14176897 1997-05-30
JP00996398A JP3483448B2 (ja) 1997-05-30 1998-01-21 皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1143437A true JPH1143437A (ja) 1999-02-16
JP3483448B2 JP3483448B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=26344795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00996398A Expired - Fee Related JP3483448B2 (ja) 1997-05-30 1998-01-21 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483448B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226353A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Unitika Ltd スフィンゴ糖脂質を含有する化粧品
US6723704B2 (en) 2000-06-29 2004-04-20 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. Sphingoglycolipid
WO2005079813A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. Nkt細胞活性化用組成物
JP2006320329A (ja) * 2004-02-19 2006-11-30 Kibun Food Chemifa Co Ltd NKT細胞活性化用組成物、IL−4産生促進用組成物、IFN−γ産生促進用組成物、樹状細胞活性化用組成物、IL−12産生促進用組成物、IL−10産生促進用組成物、NK細胞活性化用組成物、抗腫瘍作用組成物、抗アレルギー作用組成物、感染抵抗性増強用組成物、抗ウイルス作用組成物、IL−6産生促進用組成物、NO産出促進用組成物
WO2008114516A1 (ja) 2007-03-22 2008-09-25 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. リポソームおよびこれを含む免疫賦活活性用組成物。
JP2010208949A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Nippon Zettoc Co Ltd 化粧料およびその製造方法
JP2020100594A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 小林製薬株式会社 口唇用組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6723704B2 (en) 2000-06-29 2004-04-20 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. Sphingoglycolipid
JP2002226353A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Unitika Ltd スフィンゴ糖脂質を含有する化粧品
WO2005079813A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. Nkt細胞活性化用組成物
JP2006320329A (ja) * 2004-02-19 2006-11-30 Kibun Food Chemifa Co Ltd NKT細胞活性化用組成物、IL−4産生促進用組成物、IFN−γ産生促進用組成物、樹状細胞活性化用組成物、IL−12産生促進用組成物、IL−10産生促進用組成物、NK細胞活性化用組成物、抗腫瘍作用組成物、抗アレルギー作用組成物、感染抵抗性増強用組成物、抗ウイルス作用組成物、IL−6産生促進用組成物、NO産出促進用組成物
WO2008114516A1 (ja) 2007-03-22 2008-09-25 Kibun Food Chemifa Co., Ltd. リポソームおよびこれを含む免疫賦活活性用組成物。
JP2010208949A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Nippon Zettoc Co Ltd 化粧料およびその製造方法
JP2020100594A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 小林製薬株式会社 口唇用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3483448B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4099267B2 (ja) 乳化剤および乳化組成物
US6348201B2 (en) External composition for skin comprising sphingoglycolipid
US7854922B2 (en) Skin preparation for external use characterized by containing sugar derivative of α, α-trehalose
US20100008878A1 (en) Propylene glycol hyaluronate, and skincare preparation for external use comprising same
JP4548831B2 (ja) 水素添加レチノイドまたは水素添加レチノイド誘導体並びにその利用
JP3483448B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4173944B2 (ja) スフィンゴ糖脂質
JP3415104B2 (ja) ヒアルロン酸プロピレングリコールエステルおよびそれを用いた皮膚外用剤
JP2001212445A (ja) 乳化剤
US6710038B1 (en) Emulsification method using propylene glycol hyaluronate
JP2000344697A (ja) 長鎖分岐アルコール及びこれを用いた化粧料及び外用剤
DE60012866T2 (de) Propylenglykolhyaluronat und äusserlich anzuwendendes Hautpflegemittel, das dieses enthält
JPH09132512A (ja) ステロール脂肪酸エステルのラメラ構造体
EP1110971B1 (en) Propylene glycol hyaluronate and agent for external use to skin using the same
KR100835863B1 (ko) 나노유화기술에 의해 20-0-[α-L-아라비노피라노실(1-〉6)-β-D-글루코피라노실]-20(S)-프로토파낙사다이올을 함유하는 미세 유화 입자 및 이를 사용한 피부 외용제 조성물
JP3504137B2 (ja) スフィンゴモナス属の白色菌
JPH10330273A (ja) 皮膚外用剤の製造方法
JP2017031111A (ja) 肌質改善組成物、および化粧料
JPH0755886B2 (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030924

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees