JPH1142686A - 管状部材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

管状部材の製造方法及び製造装置

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JPH1142686A
JPH1142686A JP20016697A JP20016697A JPH1142686A JP H1142686 A JPH1142686 A JP H1142686A JP 20016697 A JP20016697 A JP 20016697A JP 20016697 A JP20016697 A JP 20016697A JP H1142686 A JPH1142686 A JP H1142686A
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core
tubular member
cool air
molding
cooling
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JP20016697A
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English (en)
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Sumio Nakatake
純夫 中武
Koji Shimonishi
弘二 下西
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部のひけが少なく、かつ生産性が高い電気
融着継手の製造方法及び製造装置の開発をする。 【解決手段】 管状部材の製造装置は、大きく分けて、
電熱線巻き付け装置、端子取付け装置、投入・取り出し
装置、射出成形機、冷却装置6及び成形型によって構成
される。コア10は、内部に一端から他端にかけて連通
する冷媒通路が設けられている。冷媒通路は、開口部か
ら、芯部14の中心に沿って延び、円柱部の内部に入っ
て外周寄りに設けられた8筋の小穴に分岐する蓮根形状
をしている。冷却装置6は、冷風供給部31と、冷風回
収部32、送り部33、冷凍機34および送風機35に
よって構成されている。成形型から電気融着継手100
が付いたままの状態でコア10を取り出し、コア10を
冷却装置6に載置して冷媒通路6に冷風を通過させ、電
気融着継手100を内側から冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、管継手等の管状部材を射出成形
によって製造する方法に関するものである。本発明の管
状部材の製造方法は、電気融着継手を成形する方法とし
て好適である。また本発明は、電気融着継手等の管状部
材を製造する製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス管や給水等の配管を接続する部材と
して、電気融着継手が知られている。図6は、電気融着
継手の斜視図及び断面図である。電気融着継手100
は、短管形状をした合成樹脂製の配管部材であり、開口
部101の内面に電熱線102が埋設され、外周部に二
つの接続端子103が露出されたものである。そして電
気融着継手100では、開口部101内に熱可塑性樹脂
の管を挿入し、接続端子間103に通電して電熱線10
2を発熱させ、管及び電気融着継手100の一部を溶融
して両者を接合させる。
【0003】電気融着継手の製造には、射出成形が活用
されている。以下、図7乃至図9を参照しつつ、従来技
術の電気融着継手の製造方法を概説する。電気融着継手
の製造に使用される成形型110は、図8の様に、電気
融着継手100の外周部を成形する外型111と穴部を
成形する棒状の中子コア112から成る構成が採用され
る。また前記した成形型110は外型111が射出成形
機に取り付けられ、中子コア112は外型111から取
り外し可能である。
【0004】電気融着継手を製造する際には、最初に図
7(a)(b)の様に成形型110の中子コア112に
電熱線102を巻き付ける。そしてさらに図7(c)の
様に電熱線102の両端に端子103を取り付ける。次
いで図8の様に、電熱線102を巻き付けた状態の中子
コア112を、射出成形型(外型)111に収容する。
この状態で成形型110内に溶融樹脂を注入し、中子コ
ア112と外型111との間で形成される成形キャビテ
イに樹脂を充填する。溶融樹脂は成形型110内を流
れ、電熱線102の周囲を埋めると共に所定の短管形状
の本体部を形成する。
【0005】そして成形型110を冷却することにより
内部の樹脂を固化する。ここで従来技術においては、成
形型110の温度調節は、専ら外型111によって行わ
れ、外型111に設けられた熱媒配管に冷却水や冷風を
送ることにより、内部の樹脂が固化されていた。そして
その後、外型111を開き、図9(a)の様な中子コア
112と共に、短管状の本体の開口部内面に電熱線が埋
設された電気融着継手100を取り出す。そしてさらに
図9(b)の様に中子コア112を分割し、中子コア1
12から電気融着継手100を脱型する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の電気融着継
手の製造方法は普遍的に実施されている方法であるが、
金型構造上の制約から均等冷却が困難等の問題があり、
冷却時の不均一収縮による寸法不良が発生し易いという
不満がある。すなわち従来技術の電気融着継手の製造方
法は、樹脂の冷却を、温度を均一にしにくい外型側から
のみ行うので、樹脂は外側から冷却され、外側から順に
固まって行き、不均一冷却となって楕円形状になりやす
い。しかしながら電気融着継手100においては、内面
の寸法精度は特に重要であり、不均一収縮による楕円化
が発生したものは多くの場合不良品となる。
【0007】加えて電気融着継手100は、前記した様
に射出成形に先立って電熱線102の巻き付ける工程が
あり、後工程たる成形工程に不良が発生すると、前工程
での作業が全く無駄になってしまう。さらに電気融着継
手100では、樹脂の中に電熱線102が埋設されてい
るので、樹脂の再生利用が困難である。このような事情
に加えて、当業者の間では、生産性をさらに向上させた
い要求もある。そこで本発明は、従来技術の上記した問
題点に注目し、不均一冷却による寸法不良が少なく、か
つ生産性が高い管状部材の製造方法の開発を課題とする
ものである。また本発明は、上記した製造方法を活用し
た製造装置及び成形型開発を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1記載の発明は、外型と取り外し可
能な中子コアから成る成形型を使用し、管状部材を射出
成形する管状部材の製造方法において、中子コアは冷却
媒体が通過する冷媒通路を有し、前記中子コアを外型に
装着して中子コアの外周部に管状部材を成形し、管状部
材と共に中子コアを外型から取り外し、冷媒通路に冷却
媒体噴射ノズルを介して中子コアの冷媒通路に冷却媒体
を通過させ、中子コア側から成形物たる管状部材を冷却
した後、管状部材を中子コアから分離することを特徴と
する管状部材の製造方法である。
【0009】本発明の管状部材の製造方法では、冷媒通
路が設けられた中子コアを使用するので、中子コア側か
ら管状部材を冷却することができる。そのため本発明の
管状部材の製造方法では、樹脂をむらなく冷却すること
ができ、不均一冷却による寸法不良が少ない。また本発
明の管状部材の製造方法では、管状部材と共に中子コア
を外型から取り外してから中子コアに付いた管状部材を
冷却するものであり、従来の様に金型内で樹脂を完全冷
却するものではないから、管状部材が成形型内に止まっ
ている時間が短く、生産性が高い。
【0010】また上記した発明を改良した請求項2に記
載の発明は、中子コアの冷媒通路は、中子コアの一端か
ら他端にかけて連通し、冷却媒体には冷風を使用し、該
冷風を中子コアの一端側から導入して他端側へ排出し、
排出された冷風を回収して循環させることを特徴とする
請求項1記載の管状部材の製造方法である。
【0011】本発明の管状部材の製造方法では、冷却媒
体に冷風を使用するので、成形型が錆びたり製品が汚れ
るといった不具合が無い。また本発明では、排出された
冷風を回収して再利用するので、省エネルギー効果も高
い。
【0012】さらに上記した製造方法を実現するのに好
適な請求項3記載の製造装置の発明は、一端から他端に
かけて連通する冷媒通路が設けられた中子コア及び外型
によって構成される成形型と、前記中子コアと同一構造
の複数の予備中子コアと、射出成形装置及び冷却装置を
備え、射出成形装置には外型が装着され、冷却装置は冷
風を吹き出すと共に前記中子コアの冷媒通路に当接又は
挿入可能な複数のノズルを備え、射出成形装置に装着さ
れた外型に前記複数の中子コアを順次装着して中子コア
の外周部に管状部材を次々に成形し、管状部材と共に中
子コアを順次外型から取り外し、該中子コアの冷媒通路
に冷却装置のノズルに当接又は挿入して中子コアの内側
から管状部材を冷却可能であることを特徴とする管状部
材の製造装置である。なおノズルは、中子コアの冷媒通
路の一部や開口部に直接当接してもよく、また他の部材
を介在させた形で両者が当接する構成とすることも可能
である。
【0013】本発明の管状部材の製造装置では、成形工
程と冷却工程を分離し、生産性の向上と均一な冷却とを
実現するものである。すなわち本発明の管状部材の製造
装置は、複数の中子コアを有し、射出成形装置に装着さ
れた外型に前記複数の中子コアを順次装着して中子コア
の外周部に管状部材を次々に成形する。そして成形され
た管状部材は、中子コアごと成形型から取り出し、冷却
装置のノズルを中子コアの冷媒通路に当接又は挿入して
中子コアの内側から管状部材を冷却する。
【0014】また上記した発明をさらに改良した請求項
4記載の発明は、冷却装置は、冷風主管と冷風回収部及
び冷風循環装置及び中子コア送り手段を備え、ノズルは
冷風主管に接続され、冷風循環装置は冷風主管及び冷風
回収部に接続されていて中子コアを含めた冷風循環回路
が構成されていることを特徴とする管状部材の製造装置
である。
【0015】本発明の管状部材の製造方法では、冷却装
置は、冷風主管、ノズル、中子コア、冷風回収部、冷風
循環装置の間で一連の冷風循環回路が構成され、冷気の
有効利用が図られている。また冷却装置は、送り手段を
備えているので、射出成形機から取り出された中子コア
を冷却しつつ、次工程に中子コアを運ぶことができる。
【0016】また上記した発明への採用が望ましい請求
項5記載の成形型の発明は、外型と取り外し可能な中子
コアとを備え、管状部材を成形する射出成形型におい
て、中子コアは管状部材の内面を成形する成形部と芯部
を有し、且つ中子コアには一端から他端にかけて連通す
る冷媒通路が設けられ、該冷媒通路は芯部の端面に開口
し、成形部近傍においては成形面に近接する複数の流路
に分岐されていることを特徴とする管状部材を成形する
射出成形型である。
【0017】本発明の射出成形型は、中子コアに、一端
から他端にかけて連通する冷媒通路が設けられている。
そのため本発明の成形型では、中子コアの内部に冷媒を
通過させることができる。また本発明の射出成形型で
は、冷媒通路は、成形部近傍において成形面に近接する
複数の流路に分岐されている。そのため本発明の射出成
形型は、成形品の内面を冷却する効果が高い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の管状部材の
製造装置のレイアウト図である。図2は、本発明の管状
部材の製造装置で採用する成形型の中子コアの正面断面
図及びそのA−A断面図である。図3は、図1の管状部
材の製造装置で採用する冷却装置の正面図及び側面図で
ある。図4は、図2の冷却装置の要部拡大断面図であ
る。図5は、他の実施形態の中子コアの正面断面図及び
そのB−B断面図である。
【0019】図1に示す管状部材の製造装置1は、大き
く分けて、電熱線巻き付け装置2、端子取付け装置3、
投入・取り出し装置4、射出成形機5、冷却装置6及び
成形型7によって構成される。そして電熱線巻き付け装
置2、端子取付け装置3、投入・取り出し装置4の間
は、コンベア装置9によって接続されている。また管状
部材の製造装置1では、予備中子コアを含めた多数の中
子コア10が使用される。
【0020】管状部材の製造装置1の各構成の内、電熱
線巻き付け装置2、端子取付け装置3、投入・取り出し
装置4、射出成形機5は、公知のそれと何ら異なるもの
ではなく、特に説明を要しない。本実施形態の管状部材
の製造装置1において、特徴的な構成要素は、冷却装置
6と、中子コア10である。
【0021】すなわち本実施形態の管状部材の製造装置
1では、従来技術と同様に外型11と中子コア10とを
有する成形型7が使用されるが、中子コア10に冷却機
能が付加されている。中子コア10の構造は、図2の通
りである。中子コア10は、中央から二つに分割可能な
構造となっており、組み合わされた状態では、棒状をし
ている。外観形状をより具体的に説明すると、中子コア
10の長手方向の中央部分に太い円柱部13があり、両
端に芯部14が設けられている。そして円柱部13と芯
部14の境界部分にはフランジ形状部15が設けられて
いる。さらに芯部14の先端部、言い換えれば中子コア
10の両端部にもフランジ形状部18が設けられてい
る。なお、上記した円柱部13のさらにその中央部は、
電気融着継手100の内面を成形する成形部16となっ
ている。
【0022】本実施形態で採用する中子コア10では、
その内部に、一端から他端にかけて連通する冷媒通路2
0が設けられている。冷媒通路20は、前記した芯部1
4の端面、すなわちフランジ形状部18の部位に開口し
ている。また冷媒通路20は、フランジ形状部18の開
口部22から、芯部14の中心に沿って延び、円柱部1
3の内部に入って外周寄りに設けられた8筋の小穴25
に分岐している。すなわち円柱部13のA−A断面図
(図2 b)で明らかな様に、円柱部13の内部では、
成形面に近接した位置に8本の小穴25が設けられ、蓮
根形状をしている。
【0023】冷却装置6は、冷風供給部31と、冷風回
収部32、送り部33、冷凍機(冷風発生装置)34お
よび送風機(冷風循環装置)35によって構成されてい
る。また図示しないダンパーが設けられている。冷風供
給部31から説明すると次の通りである。冷却装置6は
架台30を有し、この架台30の長手方向に沿って、冷
風主管38が設けられている。そして冷風主管38の上
面部からは、複数の枝管40が一定の間隔を開けて多数
設けられている。また枝管40の先端には、伸縮自在な
チューブ41が取り付けられ、さらにチューブ41はノ
ズル42の入り側に接続されている。
【0024】ここでノズル42は、先端側(吐出側)が
テーパー形状をした部材である。また各ノズル42は、
4個づつが一組となって、昇降板45に取り付けられて
いる。昇降板45は、板状であり、図3、4の様に中央
部分の下面にエアーシリンダー48が取り付けられてい
る。また昇降板45の下面であって、エアーシリンダー
48の両側の部位には、ガイド棒とスリーブからなるガ
イド部材49が設けられ、昇降板45の動作を上下の平
行移動だけに規制している。従って昇降板45は、シリ
ンダーの伸縮に応じて上下に移動し、これに伴ってノズ
ル42が昇降する。
【0025】冷風回収部32は、前記した冷風主管38
の上部に平行に配されたものであり、断面形状が長方形
の空気ダクトである。また冷風回収部32の下面には、
中子コアとの接続穴が設けられている。
【0026】送り部33は、コマ送りが可能なコンベア
装置であり、一定間隔でパレット50が設けられてい
る。パレット50には、中子コアの端部のフランジ形状
部18と略同一形状の窪み51が設けられている。また
パレット50の中央部には、コンベア装置と共に上下に
貫通する貫通穴52が設けられている。さらに貫通穴5
2の下面には、前記したノズル42と略一致するテーパ
部53が設けられている。送り部33の動作は、前記し
た昇降板45の動作と同期しており、送り部33の動作
が停止した状態で昇降板45が上下移動し、昇降板45
が下部にある状態の時に送り部33が移動動作を行う。
【0027】また冷凍機34は、具体的にはエアーチラ
ーであり、送風機35はブロワーである。上記した冷風
供給部31、冷風回収部32、冷凍機34および送風機
35は、冷風回収部32が冷凍機34を介して送風機3
5の吸気側に接続され、送風機35の排気側は冷風供給
部31と接続されている。また後記する様にノズル42
が中子コア10の冷媒通路20と当接され、冷媒通路2
0の他端側は冷風回収部32に近接するので、冷風供給
部31、中子コア10、冷風回収部32、冷凍機34、
送風機35、冷風供給部31の順に冷気が循環する循環
回路が構成される。また当該回路のいずれかの部位に必
要に応じ冷風停止用のダンパーを設けてもよい。
【0028】次に、本実施形態の管状部材の製造装置1
の作用を、電気融着継手100の製造工程を追って説明
する。
【0029】本実施形態の管状部材の製造装置1では、
電熱線巻き付け装置2で中子コア10に電熱線102を
巻き付け、端子取付け装置3で電熱線102の両端に端
子103を取り付ける。これらの工程は、図7を参照し
つつ説明した従来技術と同一である。そしてこの状態の
中子コア10を、投入・取り出し装置4のハンドで掴
み、射出成形機5内に搬送し、射出成形機5に取り付け
られた成形型7の外型11の、所定位置に中子コア10
をセットする。なお本実施形態では、所謂二個取りの成
形型7が採用されており、外型11には二つの中子コア
10が装着される。
【0030】次いで、成形型7のキャビティにポリエチ
レン樹脂やポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱
可塑性樹脂を充填する。そして充填が終了した後に、外
型11を冷却して内部の電気融着継手100を固化させ
るが、本実施形態では、電気融着継手100が完全に冷
却される前に、外型11を開き、中子コア10を取り出
す。この時の中子コア10には、外周面に電気融着継手
100が成形されており、中子コア10は、成形品たる
電気融着継手100と共に取り出されることとなる。取
り出された中子コアの様子は、従来技術で説明した図9
(a)と同等である。
【0031】そして本実施形態の製造装置1では、取り
出した中子コア10を電気融着継手100を付けた状態
のままで、冷却装置6に載置する。すなわち図9(a)
と同等の状態のままで冷却装置6に載置する。より具体
的には、図4に示した様に、送り部33のパレット50
の窪み51に、中子コア10のフランジ形状部18を嵌
め込み、中子コア10を縦置きに載置する。
【0032】冷却装置6の送り部33は、前記した様に
コマ送り的な動作をするものであり、一定時間停止し、
次の一定時間で一コマ移動し、また一定時間停止すると
いった動作を繰り返す。そして本実施形態では、送り部
33が停止状態にある時、エアーシリンダー48が伸長
して昇降板45が上昇してノズル42を引き上げる。そ
してノズル42は、送り部33のテーパ部53と当接す
る。すなわちノズル42は、送り部33のテーパ部53
を介して冷媒通路20の開口部22と当接する。またノ
ズル42の先端部分は、中子コア10の冷媒通路20内
に入る。そして図示しないダンパーが開かれてノズル4
2から冷風を噴射され、中子コア10の冷媒通路20内
に冷風が吹き込まれる。
【0033】冷媒通路20は、前記した様に内部で成形
面に近接した8本の小穴25が設けられ、冷風は、中子
コア10内において、成形面に近接した部位を流れる。
そのため中子コア10の成形面の温度が低下し、中子コ
ア10に付いた電気融着継手100は、内部側から冷却
される。そして中子コア10の冷媒通路20を通過した
冷風は、中子コア10の他方の開口22から排出され、
冷風回収部32内に入る。冷風の温度は、中子コア10
と熱交換することによって幾分上昇しているが、冷風回
収部32から冷凍機34を通過することによって、再度
冷却され送風機35で加圧されて冷風主管38に送ら
れ、冷風主管38、中子コア10、冷風回収部32、冷
凍機34及び送風機35の間を循環する。なお、必要に
応じて冷却装置6の近傍に扇風機やスポットクーラを配
置し、中子コア10の外側に冷風を当て、中子コアの内
外から電気融着継手100を冷却しても良い。
【0034】そして一定時間が経過すると、エアーシリ
ンダー48のロッドが縮み、昇降板45が下降してノズ
ル42が送り部33のテーパ部53を離れる。続いて送
り部33が動作し、中子コア10は次の位置に移動す
る。次の位置でも、先と同様の動作が繰り返され、昇降
板45が上昇してノズル42の先端部分は、中子コア1
0の冷媒通路20内に入り、ノズル42を介して中子コ
ア10の冷媒通路20内に冷風が吹き込まれ、冷風は中
子コア10内で成形面に近接した部位を流れて電気融着
継手100は内部側から冷却される。また冷風は、冷風
回収部32によって回収されて再利用される。
【0035】上記した工程を何度も繰り返し、中子コア
10は次第に冷却されて行く。そして冷却装置6の端部
まで送られた中子コア10は、作業者によって冷却装置
6から取り外される。そして従来技術と同様に中子コア
10を分割して成形品たる電気融着継手100が分離さ
れる。
【0036】このようにして製造された電気融着継手1
00は、中子コア側から樹脂が冷却されて作られたもの
であるから、各部の冷却速度のバランスが良く、不均一
冷却による寸法不良が少ない。
【0037】以上説明した実施形態では、中子コア10
は、蓮根状の小穴25が設けられたものを例示して説明
した。上記した蓮根状の小穴25を有する中子コア10
は、成形面の冷却効率が高く、推奨される構成である
が、例えば図5の様な、中心部に一本の冷媒通路61を
持つ中子コア60を使用することも可能である。中子コ
ア60の各部の構成は、前記した中子コア10と同一の
部分に同一の符号を付すことにより省略する。
【0038】さらに前記した実施形態は、電気融着継手
の製造を例に説明したが、本発明は、電気融着継手の製
造に限定されるものではなく、通常の管継手の他、管状
をした部材の成形に広く応用することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の管状部材の製造方法で
は、中子コア側から成形物たる管状部材を冷却すること
ができるので、樹脂をむらなく冷却することができ、ひ
け等の不均一冷却による寸法不良が少ない効果がある。
そのため本発明の製造方法は、成形品の歩留りが高い効
果がある。また本発明の管状部材の製造方法では、従来
の様に金型内で樹脂を完全冷却するものではないから、
管状部材が成形型内に止まっている時間が短く、生産性
が高い効果がある。
【0040】また請求項2記載の管状部材の製造方法
は、排出された冷風を回収して再利用するので、省エネ
ルギー効果が高い。
【0041】さらに請求項3記載の管状部材の製造装置
は、成形工程と冷却工程を分離し、生産性の向上と均一
な冷却に寄与する効果がある。
【0042】また請求項4記載の管状部材の製造装置
は、冷風主管、ノズル、中子コア、冷風回収部、冷風循
環装置の間で一連の冷風循環回路が構成され、冷気の有
効利用を図ることができる効果がある。
【0043】また請求項5記載の成形型の発明は、本発
明の射出成形型は、成形品の内面を効率良く冷却するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の管状部材の製造装置のレイ
アウト図である。
【図2】本発明の管状部材の製造装置で採用する成形型
の中子コアの正面断面図及びそのA−A断面図である。
【図3】図1の管状部材の製造装置で採用する冷却装置
の正面図及び側面図である。
【図4】図2の冷却装置の要部拡大断面図である。
【図5】他の実施形態の中子コアの正面断面図及びその
B−B断面図である。
【図6】電気融着継手の斜視図及び断面図である。
【図7】電気融着継手の製造工程の内、中子コアへの電
熱線の巻き付け工程を示す説明図である。
【図8】電気融着継手の製造工程の内、射出成形工程を
示す説明図である。
【図9】電気融着継手の製造工程の内、中子コアから電
気融着継手を脱型する工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 管状部材の製造装置 2 電熱線巻き付け装置 3 端子取付け装置 4 投入・取り出し装置 5 射出成形機 6 冷却装置 7 成形型 10,60 中子コア 11 外型 16 成形部 20,61 冷媒通路 25 小穴 31 冷風供給部 32 冷風回収部 33 送り部 34 冷凍機 35 送風機 42 ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外型と取り外し可能な中子コアから成る
    成形型を使用し、管状部材を射出成形する管状部材の製
    造方法において、中子コアは冷却媒体が通過する冷媒通
    路を有し、前記中子コアを外型に装着して中子コアの外
    周部に管状部材を成形し、管状部材と共に中子コアを外
    型から取り外し、冷媒通路に冷却媒体噴射ノズルを介し
    て中子コアの冷媒通路に冷却媒体を通過させ、中子コア
    側から成形物たる管状部材を冷却した後、管状部材を中
    子コアから分離することを特徴とする管状部材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 中子コアの冷媒通路は、中子コアの一端
    から他端にかけて連通し、冷却媒体には冷風を使用し、
    該冷風を中子コアの一端側から導入して他端側へ排出
    し、排出された冷風を回収して循環させることを特徴と
    する請求項1記載の管状部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 一端から他端にかけて連通する冷媒通路
    が設けられた中子コア及び外型によって構成される成形
    型と、前記中子コアと同一構造の複数の予備中子コア
    と、射出成形装置及び冷却装置を備え、射出成形装置に
    は外型が装着され、冷却装置は冷風を吹き出すと共に前
    記中子コアの冷媒通路に当接又は挿入可能な複数のノズ
    ルを備え、射出成形装置に装着された外型に前記複数の
    中子コアを順次装着して中子コアの外周部に管状部材を
    次々に成形し、管状部材と共に中子コアを順次外型から
    取り外し、該中子コアの冷媒通路に冷却装置のノズルに
    当接又は挿入して中子コアの内側から管状部材を冷却可
    能であることを特徴とする管状部材の製造装置。
  4. 【請求項4】 冷却装置は、冷風主管と冷風回収部及び
    冷風循環装置及び中子コア送り手段を備え、ノズルは冷
    風主管に接続され、冷風循環装置は冷風主管及び冷風回
    収部に接続されていて中子コアを含めた冷風循環回路が
    構成されていることを特徴とする管状部材の製造装置。
  5. 【請求項5】 外型と取り外し可能な中子コアとを備
    え、管状部材を成形する射出成形型において、中子コア
    は管状部材の内面を成形する成形部と芯部を有し、且つ
    中子コアには一端から他端にかけて連通する冷媒通路が
    設けられ、該冷媒通路は芯部の端面に開口し、成形部近
    傍においては成形面に近接する複数の流路に分岐されて
    いることを特徴とする管状部材を成形する射出成形型。
JP20016697A 1997-07-25 1997-07-25 管状部材の製造方法及び製造装置 Pending JPH1142686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102218789A (zh) * 2010-04-13 2011-10-19 孙金军 热溶管模具自动进出模机构
CN104260291A (zh) * 2014-08-22 2015-01-07 永高股份有限公司 紧凑型检查井井座模具脱模机构

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