JPH1142397A - 物干し用ハンガー吊具およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物干しに多数の洗濯物を一定間隔を置いて配
置することができかつ物干しからの取り外しを簡単に行
うことができる。 【解決手段】 物干し１０が通る内径を有する一対のリ
ング部２２と、これら一対のリング部２２を連結しハン
ガー係止部を形成する連結部３から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物干しに多数の洗
濯物を一定間隔を置いて配置することができかつ物干し
から簡単に取り外すことができる物干し用ハンガー吊具
およびその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】物干しロープの長手方向に間隔を置いて
リング保持部を設け、各リング保持部にリングを設け、
リング保持部に設けたリングにハンガーのフック部を係
止するようにした物干し用ハンガー吊具は、たとえば、
実開昭５５−５８１８６号公報に記載されている。

【０００３】また、ばね鋼板やゴム板を素材として、円
弧部とこの円弧部から延びる脚部を有し、脚部にハンガ
ーを吊り下げる孔を設け、円弧部で物干しを挟着するよ
うにした物干し用ハンガー吊具は、たとえば、実用新案
登録第３０３４６３５号公報に記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】実開昭５５−５８１８
６号公報記載の物干し用ハンガー吊具は、多数の洗濯物
を一定間隔を置いて配置することはできるものの、ハン
ガーをハンガー吊具から取り外すためには、利用者が物
干しロープに沿って移動してハンガーをリング保持部に
設けたリングから取り外さなければならず、ハンガーの
ハンガー吊具からの取り外しがめんどうであるという問
題点がある。

【０００５】実用新案登録第３０３４６３５号公報記載
の物干し用ハンガー吊具は、円弧部で物干しを挟着し
て、その位置に固定するものであるから、多数の洗濯物
を一定間隔を置いて配置することはできるものの、ハン
ガーをハンガー吊具から取り外すためには、利用者が物
干しに沿って移動してハンガーを脚部に設けた孔から外
なければならず、ハンガーのハンガー吊具からの取り外
しがめんどうであるという問題点がある。

【０００６】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、多数の洗濯物を一定間隔を置いて配置するととも
に、ハンガーをハンガー吊具から取り外すためには、利
用者が物干しに沿って移動することを必要としない物干
し用ハンガー吊具およびその製造方法を提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の物干し用ハンガ
ー吊具は、物干しが通る内径を有する一対のリング部
と、これら一対のリング部を連結しハンガー係止部を形
成する連結部とから構成され、物干しに挿通した際に、
一対のリング部がハンガー係止部に吊り下げられたハン
ガーすなわち洗濯物同士の間隔を規制し、また、物干し
に対して回動自在であるから、ハンガーも物干しに対し
て回動するので、風が吹いても、洗濯物同士が絡み合う
ことがなく、また、物干しを手前を下にして斜めにする
ことで、洗濯物が物干しに沿って摺動し、利用者が物干
しに沿って移動することなく洗濯物を物干しから簡単に
取り外すことができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
つき説明する。

【０００９】図１は本発明による物干し用ハンガー吊具
の斜視図を示す。この物干し用ハンガー吊具１は、物干
し１０が緩く通る程度の寸法の内径をなす一対のリング
部２，２と、これら一対のリング部２，２を間隔を置い
て連結しハンガ係止部を形成する連結部３とから構成さ
れる。多数の物干し用ハンガー吊具１，１…を物干し１
０に挿通した際，隣り合う物干し用ハンガー吊具１，１
の間隔が一対のリング部２，２の間隔によって決まる。
一対のリング部２，２を連結する連結部３にハンガー４
のフック部５が掛け止めされ、連結部３がハンガ係止部
を形成する。

【００１０】上記物干し用ハンガー吊具１は、好ましく
は、金属線を素材として折り曲げ成形することが作られ
るが、合成樹脂材料を成形型で一体成形することで作る
こともできる。

【００１１】図２は物干し用ハンガー吊具１を金属線で
製造する方法を示す。

【００１２】金属線または表面を樹脂で被覆した金属線
を用意し、この金属線を所定長さに切断し、切断したた
金属線の両端をハンダ付け等の接合手段で接合し、図２
（イ）に示すように円形に成形した金属線素材６を作
る。

【００１３】つぎに、円形に成形した金属線素材６の直
径線７を中心にした２つの半円部分６ａ，６ｂを、直径
線７を中心にして互いに反対方向に捩じることで、図２
（ロ）に示すように、一対のリンク部６ａ´，６ｂ´を
連結部８で連結した８の字状に成形した金属線素材６を
作る。

【００１４】つぎに、８の字状に成形した金属線素材６
を、図２（ハ）に示すように、各リング部６ａ´，６ｂ
´が互いに近付く方向に連結部８を中心に折り曲げる。
これにより、各リング部６ａ´，６ｂ´はほぼ平行に位
置させる。リング部６ａ´とリング部６ｂ´の間隔は連
結部８の長さにより決められる。この連結部８がハンガ
ー係止部を形成し、ハンガー係止部にハンガ４が掛け止
めされる。

【００１５】使用に際して、物干し用ハンガー吊具１
は、図３に示すように、物干し１０に装着される。図３
では説明の便宜のために１つだけを示すが、実際は多数
の物干し用ハンガー吊具１が互いに接するように配置さ
れる。物干し用ハンガー吊具１は、一対のリング部２，
２の間隔を置いて配置され、連結部３のハンガー係止部
にハンガー４のフック部５が掛け止めされる。ハンガー
４には通常の方法で洗濯物１１が掛け止めされる。した
がって、ハンガー４に設けた洗濯物１１は互いに一定の
間隔を置いて配置される。

【００１６】物干し用ハンガー吊具１は、図３に示すよ
うに、連結部３が下方に位置し、各リング部２の内径が
物干し１０を緩く通す程度の寸法であるから、物干し１
０に対して回動自在かつ軸方向に摺動自在である。した
がって、物干し用ハンガー吊具１は、屋外で風の強い時
には、物干し１０に対して回動するので、連結部３に掛
け止めされるハンガー４が連結部３から外れて落ちてし
まうことがない。

【００１７】また、乾いた多数の洗濯物１１を物干し１
０から取り外すには、物干し１０を手前側が下になるよ
うに傾けることで、物干し用ハンガー吊具１が物干し１
０に沿って軸方向に摺動するので、従来のもののよう
に、利用者が物干し１０に沿って移動することなく、洗
濯物１１を物干し１０から取り外すことができる。

【００１８】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、物干
しに装着した時、一対のリング部がハンガーすなわち洗
濯物同士の間隔となるので、多数の洗濯物を一定間隔を
置いて配置することができ、物干しに対して回動するの
で、風が吹いても、洗濯物同士が絡み合うことがなく、
また、物干しを斜めにすることで、軸方向に摺動し、洗
濯物を物干しから簡単に取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による物干し用ハンガー吊具の斜視図。

【図２】本発明による物干し用ハンガー吊具の製造手順
を示す図。

【図３】本発明による物干し用ハンガー吊具の使用状態
を示す図。

【符号の説明】

１ 物干し用ハンガー吊具 ２ リング部 ３ 連結部 ４ ハンガー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】物干しが通る内径を有する一対のリング部
   と、これら一対のリング部を連結しハンガー係止部を形
   成する連結部を有する物干し用ハンガー吊具。
2. 【請求項２】金属線材を用いてリング部分を作り、この
   リング部分を８の字を形成するように直径線を中心に捩
   じり、８の字状リング部分を各リング部が互いに近付く
   方向に折り曲げ、各リング部の連結部でハンガー係止部
   を形成することを特徴とする物干し用ハンガー吊具の製
   造方法。