JPH1142301A - ウッド型ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ウッド型ゴルフクラブヘッドInfo
- Publication number
- JPH1142301A JPH1142301A JP9215828A JP21582897A JPH1142301A JP H1142301 A JPH1142301 A JP H1142301A JP 9215828 A JP9215828 A JP 9215828A JP 21582897 A JP21582897 A JP 21582897A JP H1142301 A JPH1142301 A JP H1142301A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bulge
- center
- golf club
- club head
- head
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウッド型ゴルフクラブヘッドに於て、従来に
ない画期的なバルジ半径の設定により、構えたときに安
心感が得られると共に打球の左右への振れを小さくす
る。 【解決手段】 フェース面２を成す曲面の水平方向の部
分を、フェース面２の中心Ｃ近傍である中心部３と、中
心部３よりもトウ６側及びヒール７側の周辺部４，５と
に分けたとき、中心部３のバルジ半径Ｒよりも、周辺部
４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの方を、小さくする。中心部
３のバルジ半径Ｒと周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの
差を、20mm〜75mmに設定する。フェース面２の中心Ｃか
ら中心部３の端８，９までのトウ・ヒール方向水平距離
を、15mm〜30mmに設定する。
ない画期的なバルジ半径の設定により、構えたときに安
心感が得られると共に打球の左右への振れを小さくす
る。 【解決手段】 フェース面２を成す曲面の水平方向の部
分を、フェース面２の中心Ｃ近傍である中心部３と、中
心部３よりもトウ６側及びヒール７側の周辺部４，５と
に分けたとき、中心部３のバルジ半径Ｒよりも、周辺部
４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの方を、小さくする。中心部
３のバルジ半径Ｒと周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの
差を、20mm〜75mmに設定する。フェース面２の中心Ｃか
ら中心部３の端８，９までのトウ・ヒール方向水平距離
を、15mm〜30mmに設定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウッド型ゴルフク
ラブヘッドに関する。
ラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】ウッド型ゴルフクラブヘッドは、従来か
らボールの方向性を向上させる目的で、フェース面がフ
ェースバルジと呼ばれる凸型の曲面で形成されている。
これは、スイートスポットから打点が外れた場合、トウ
側に外れるとギア効果でボールにフックスピンがかか
り、右利きの場合ボールは左に曲がり、逆に、ヒール側
に外れるとスライススピンがかかり、ボールは右に曲が
るため、フェース面を一定の半径を持つ曲面にすること
で打球方向を矯正するためである。この半径を「フェー
スバルジ半径」又は単に「バルジ半径」と呼ぶ。従来の
ウッド型ゴルフクラブヘッドのバルジ半径は、その多く
は 254mm（10inch）が最適とされ、ほとんどのヘッドが
203mm〜 305mm（８inch〜12inch）の一定のバルジ半径
に設定されていた。
らボールの方向性を向上させる目的で、フェース面がフ
ェースバルジと呼ばれる凸型の曲面で形成されている。
これは、スイートスポットから打点が外れた場合、トウ
側に外れるとギア効果でボールにフックスピンがかか
り、右利きの場合ボールは左に曲がり、逆に、ヒール側
に外れるとスライススピンがかかり、ボールは右に曲が
るため、フェース面を一定の半径を持つ曲面にすること
で打球方向を矯正するためである。この半径を「フェー
スバルジ半径」又は単に「バルジ半径」と呼ぶ。従来の
ウッド型ゴルフクラブヘッドのバルジ半径は、その多く
は 254mm（10inch）が最適とされ、ほとんどのヘッドが
203mm〜 305mm（８inch〜12inch）の一定のバルジ半径
に設定されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーシモンヘッ
ドからメタルヘッドと呼ばれる金属製ヘッドに移行して
おり、かつ、技術の進歩により、年々ヘッドは大型化し
ている。それに伴い、ヘッドの慣性モーメントも、パー
シモンヘッド時代の1600〜2100ｇ・cm2 から、現在は、
3000ｇ・cm2 を越えるヘッドも多くなってきた。このた
め、ギア効果によるボールの曲がりも小さくなって、従
来のバルジ半径では最適と言えなくなってきた。
ドからメタルヘッドと呼ばれる金属製ヘッドに移行して
おり、かつ、技術の進歩により、年々ヘッドは大型化し
ている。それに伴い、ヘッドの慣性モーメントも、パー
シモンヘッド時代の1600〜2100ｇ・cm2 から、現在は、
3000ｇ・cm2 を越えるヘッドも多くなってきた。このた
め、ギア効果によるボールの曲がりも小さくなって、従
来のバルジ半径では最適と言えなくなってきた。
【０００４】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、従来にない画期的なバルジ半径の設定により、構え
たときに安心感が得られると共に打球の左右への振れを
少なくすることができるウッド型ゴルフクラブヘッドを
提供することを目的とする。
て、従来にない画期的なバルジ半径の設定により、構え
たときに安心感が得られると共に打球の左右への振れを
少なくすることができるウッド型ゴルフクラブヘッドを
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るウッド型ゴルフクラブヘッドは、フェ
ース面が凸型の曲面とされ、該曲面の水平方向の部分
を、フェース面の中心近傍である中心部と、該中心部よ
りもトウ側及びヒール側の周辺部とに分けたとき、上記
中心部のバルジ半径よりも、周辺部のバルジ半径の方
が、小さいものである。
めに本発明に係るウッド型ゴルフクラブヘッドは、フェ
ース面が凸型の曲面とされ、該曲面の水平方向の部分
を、フェース面の中心近傍である中心部と、該中心部よ
りもトウ側及びヒール側の周辺部とに分けたとき、上記
中心部のバルジ半径よりも、周辺部のバルジ半径の方
が、小さいものである。
【０００６】また、中心部のバルジ半径と周辺部のバル
ジ半径の差が、20mm〜75mmに設定されているのが好まし
い。また、フェース面の中心から中心部の端までのトウ
・ヒール方向水平距離が、15mm〜30mmに設定されている
のが望ましい。また、中心部のバルジ半径が、 250mm〜
356mmに設定されているのが好ましい。
ジ半径の差が、20mm〜75mmに設定されているのが好まし
い。また、フェース面の中心から中心部の端までのトウ
・ヒール方向水平距離が、15mm〜30mmに設定されている
のが望ましい。また、中心部のバルジ半径が、 250mm〜
356mmに設定されているのが好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
発明を詳説する。
【０００８】先ず、ウッド型ゴルフクラブヘッドに於け
るギア効果とバルジ半径について説明すると、図４に示
すように、ヘッドａのフェース面ｂのトウｃ寄りでゴル
フボールｄを打撃した場合、ヘッドａに、インパクト時
の衝撃によりヘッド重心ｇを中心とする矢印ｅ方向の瞬
間的回転運動が生じる。この際、フェース面ｂとゴルフ
ボールｄとの摩擦により、ゴルフボールｄには矢印ｅ方
向とは逆の矢印ｆ方向のフック回転が生じて打球は矢印
ｈの如く左に曲がる。また、フェース面ｂのヒールｉ寄
りでゴルフボールｎを打撃した場合、ヘッドａに、イン
パクト時の衝撃によりヘッド重心ｇを中心とする矢印ｊ
方向の瞬間的回転運動が生じて、これにより、ゴルフボ
ールｎには矢印ｊ方向とは逆の矢印ｋ方向のスライス回
転が生じて打球は矢印ｍの如く右に曲がる。
るギア効果とバルジ半径について説明すると、図４に示
すように、ヘッドａのフェース面ｂのトウｃ寄りでゴル
フボールｄを打撃した場合、ヘッドａに、インパクト時
の衝撃によりヘッド重心ｇを中心とする矢印ｅ方向の瞬
間的回転運動が生じる。この際、フェース面ｂとゴルフ
ボールｄとの摩擦により、ゴルフボールｄには矢印ｅ方
向とは逆の矢印ｆ方向のフック回転が生じて打球は矢印
ｈの如く左に曲がる。また、フェース面ｂのヒールｉ寄
りでゴルフボールｎを打撃した場合、ヘッドａに、イン
パクト時の衝撃によりヘッド重心ｇを中心とする矢印ｊ
方向の瞬間的回転運動が生じて、これにより、ゴルフボ
ールｎには矢印ｊ方向とは逆の矢印ｋ方向のスライス回
転が生じて打球は矢印ｍの如く右に曲がる。
【０００９】これが、いわゆる「ギア効果」と呼ばれる
効果であり、ウッド型ゴルフクラブヘッドでは、一般
に、このギア効果に起因する打球方向の振れを矯正する
ために、フェース面が「バルジ半径」と呼ばれる半径を
有する凸型の曲面として形成される。
効果であり、ウッド型ゴルフクラブヘッドでは、一般
に、このギア効果に起因する打球方向の振れを矯正する
ために、フェース面が「バルジ半径」と呼ばれる半径を
有する凸型の曲面として形成される。
【００１０】しかして、図１は、本発明に係るウッド型
ゴルフクラブヘッドの実施の一形態を示し、このヘッド
１は、金属製中空のメタルヘッドであり、フェース面２
（打球面）が凸型の曲面とされ、その曲面の水平方向の
部分を、フェース面２の中心Ｃ近傍である中心部３と、
その中心部３よりもトウ６側及びヒール７側の周辺部
４，５とに分けたとき、中心部３のバルジ半径Ｒより
も、周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの方が、小さく設
定されている。
ゴルフクラブヘッドの実施の一形態を示し、このヘッド
１は、金属製中空のメタルヘッドであり、フェース面２
（打球面）が凸型の曲面とされ、その曲面の水平方向の
部分を、フェース面２の中心Ｃ近傍である中心部３と、
その中心部３よりもトウ６側及びヒール７側の周辺部
４，５とに分けたとき、中心部３のバルジ半径Ｒより
も、周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの方が、小さく設
定されている。
【００１１】また、中心部３のバルジ半径Ｒと周辺部４
のバルジ半径Ｓ，Ｔの差を、20mm〜75mmに設定する。か
つ、中心部３のバルジ半径Ｒを、 250mm〜 356mmに設定
する。さらに、図２に示すように、フェース面２の中心
Ｃから中心部３の端８，９までのトウ・ヒール方向水平
距離Ａ，Ｂを、15mm〜30mmに設定する。
のバルジ半径Ｓ，Ｔの差を、20mm〜75mmに設定する。か
つ、中心部３のバルジ半径Ｒを、 250mm〜 356mmに設定
する。さらに、図２に示すように、フェース面２の中心
Ｃから中心部３の端８，９までのトウ・ヒール方向水平
距離Ａ，Ｂを、15mm〜30mmに設定する。
【００１２】また、中心部３のバルジ半径Ｒと周辺部４
のバルジ半径Ｓ，Ｔのさらに具体的な設定方法として
は、図１と図２に示すように、中心部３のバルジ半径Ｒ
と周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔを、夫々、一定に設
定するのが好ましが、図３に示すように、中心部３のバ
ルジ半径Ｒを一定とし、かつ、周辺部４のバルジ半径Ｓ
をトウ６側へ次第に小さくなるように設定し、かつ、周
辺部５のバルジ半径Ｔをヒール７側へ次第に小さくなる
ように設定するのも望ましい。あるいは、図示省略した
が、フェース面２全体を、中心Ｃからトウ６側とヒール
７側へバルジ半径Ｒ，Ｓ，Ｔが次第に小さくなるように
設定してもよい場合もある。
のバルジ半径Ｓ，Ｔのさらに具体的な設定方法として
は、図１と図２に示すように、中心部３のバルジ半径Ｒ
と周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔを、夫々、一定に設
定するのが好ましが、図３に示すように、中心部３のバ
ルジ半径Ｒを一定とし、かつ、周辺部４のバルジ半径Ｓ
をトウ６側へ次第に小さくなるように設定し、かつ、周
辺部５のバルジ半径Ｔをヒール７側へ次第に小さくなる
ように設定するのも望ましい。あるいは、図示省略した
が、フェース面２全体を、中心Ｃからトウ６側とヒール
７側へバルジ半径Ｒ，Ｓ，Ｔが次第に小さくなるように
設定してもよい場合もある。
【００１３】このように構成したことにより、打点の集
中する中心部３のバルジ半径Ｒが、ギア効果によるゴル
フボールの曲がりの小さいヘッド───即ち、慣性モー
メントが3000ｇ・cm2 を越える大型のメタルヘッド──
─に適した値となり、打球の左右方向の振れを小さくす
ることができる。しかも、上級者ではほとんど打球する
ことのない周辺部４，５のバルジ半径Ｒが中心部３のバ
ルジ半径Ｒよりも小さいので、構えたときの安心感をゴ
ルファーに与えることができる。また、初心者のゴルフ
ァーにあっては、中心部３から外れた周辺部４，５にて
打撃した場合には、ギア効果が大きく発揮されて、打球
方向の矯正が十分に行われる。
中する中心部３のバルジ半径Ｒが、ギア効果によるゴル
フボールの曲がりの小さいヘッド───即ち、慣性モー
メントが3000ｇ・cm2 を越える大型のメタルヘッド──
─に適した値となり、打球の左右方向の振れを小さくす
ることができる。しかも、上級者ではほとんど打球する
ことのない周辺部４，５のバルジ半径Ｒが中心部３のバ
ルジ半径Ｒよりも小さいので、構えたときの安心感をゴ
ルファーに与えることができる。また、初心者のゴルフ
ァーにあっては、中心部３から外れた周辺部４，５にて
打撃した場合には、ギア効果が大きく発揮されて、打球
方向の矯正が十分に行われる。
【００１４】そして、このウッド型ゴルフクラブヘッド
は、一般ゴルファーの中でも上級者に、より適したもの
となる。即ち、技術的に平均以上に優れているゴルファ
ーは、打点のばらつきが、フェース面２の中心Ｃからト
ウ側とヒール側へ夫々15mmの範囲内におさまるからであ
る。
は、一般ゴルファーの中でも上級者に、より適したもの
となる。即ち、技術的に平均以上に優れているゴルファ
ーは、打点のばらつきが、フェース面２の中心Ｃからト
ウ側とヒール側へ夫々15mmの範囲内におさまるからであ
る。
【００１５】なお、周辺部４，５のバルジ半径Ｒが中心
部３のバルジ半径Ｒと同じかそれよりも大きくなると、
ヘッド１がフック方向にかぶって見えるため、打球が
（右ききゴルファーに於て）左に振れそうな不安感をゴ
ルファーに与えてしまう。
部３のバルジ半径Ｒと同じかそれよりも大きくなると、
ヘッド１がフック方向にかぶって見えるため、打球が
（右ききゴルファーに於て）左に振れそうな不安感をゴ
ルファーに与えてしまう。
【００１６】また、中心部３のバルジ半径Ｒと周辺部４
のバルジ半径Ｓ，Ｔの差を、20mm〜75mmに設定した理由
は、その差が20mm未満では、ゴルファーによっては、ヘ
ッド１がフック方向にかぶって見えてしまうからであ
り、また、75mmを越えると、かえって外観上の違和感を
ゴルファーに与えてしまうからである。
のバルジ半径Ｓ，Ｔの差を、20mm〜75mmに設定した理由
は、その差が20mm未満では、ゴルファーによっては、ヘ
ッド１がフック方向にかぶって見えてしまうからであ
り、また、75mmを越えると、かえって外観上の違和感を
ゴルファーに与えてしまうからである。
【００１７】中心部３のバルジ半径Ｒを、 250mm〜 356
mmに設定した理由は、バルジ半径Ｒが 250mm未満の場合
には、曲率半径が小さ過ぎて、打撃直後のボール飛行方
向が外側へ向き、ギア効果によっても十分に修正がしき
れない。逆に、 356mmを越えた場合には、曲率半径が大
き過ぎて、打撃直後のボール飛行方向が正面を向き、そ
れにギア効果が加わるとギア効果によって（反対側の）
外側へボールが飛んでしまう。
mmに設定した理由は、バルジ半径Ｒが 250mm未満の場合
には、曲率半径が小さ過ぎて、打撃直後のボール飛行方
向が外側へ向き、ギア効果によっても十分に修正がしき
れない。逆に、 356mmを越えた場合には、曲率半径が大
き過ぎて、打撃直後のボール飛行方向が正面を向き、そ
れにギア効果が加わるとギア効果によって（反対側の）
外側へボールが飛んでしまう。
【００１８】フェース面２の中心Ｃから中心部３の端
８，９までのトウ・ヒール方向水平距離Ａ，Ｂを、15mm
〜30mmに設定した理由は、距離Ａ，Ｂが15mm未満では、
上級者でも中心部３で打撃できる確率が低くなってしま
うからであり、30mmを越えると、周辺部４，５が小さく
なるのでゴルファーによってはヘッド１がフック方向に
かぶって見えてしまうからである。
８，９までのトウ・ヒール方向水平距離Ａ，Ｂを、15mm
〜30mmに設定した理由は、距離Ａ，Ｂが15mm未満では、
上級者でも中心部３で打撃できる確率が低くなってしま
うからであり、30mmを越えると、周辺部４，５が小さく
なるのでゴルファーによってはヘッド１がフック方向に
かぶって見えてしまうからである。
【００１９】
【実施例】次に実施例を示す。本発明の実施例としての
ゴルフクラブヘッドと比較例のゴルフクラブヘッドを実
際に作成し、それらのヘッドに同一のカーボンシャフト
を装着して、同一長さのゴルフクラブを作成した。実施
例と比較例ともに、ヘッド材質を６−４Ｔｉ（チタン合
金）とし、同重量（ 192ｇ) のヘッドとした。その実施
例と比較例のヘッドのフェース面の中心部のバルジ半径
と、周辺部（トウ側、ヒール側）のバルジ半径を、次の
表１に示す。
ゴルフクラブヘッドと比較例のゴルフクラブヘッドを実
際に作成し、それらのヘッドに同一のカーボンシャフト
を装着して、同一長さのゴルフクラブを作成した。実施
例と比較例ともに、ヘッド材質を６−４Ｔｉ（チタン合
金）とし、同重量（ 192ｇ) のヘッドとした。その実施
例と比較例のヘッドのフェース面の中心部のバルジ半径
と、周辺部（トウ側、ヒール側）のバルジ半径を、次の
表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】上記実施例と比較例のゴルフクラブを用い
て、スイングロボットによる実打試験を行った。そのと
きの打点は、フェースの中心で打った場合（センターシ
ョット）と、中心からトウ方向に５mm, 10mm, 15mmの位
置で打った場合（トウショット）と、中心からヒール方
向に５mm, 10mm, 15mmの位置で打った場合（ヒールショ
ット）とした。そして、各打球の落下地点の飛距離（キ
ャリー）とその落下地点における左右方向の振れ（打撃
地点から目標方向へ伸ばした直線と落下地点との距離）
を計測した。その結果を図５と図６のグラフ図に示す。
なお、左右方向の振れの数値は＋が右、−が左を示す。
て、スイングロボットによる実打試験を行った。そのと
きの打点は、フェースの中心で打った場合（センターシ
ョット）と、中心からトウ方向に５mm, 10mm, 15mmの位
置で打った場合（トウショット）と、中心からヒール方
向に５mm, 10mm, 15mmの位置で打った場合（ヒールショ
ット）とした。そして、各打球の落下地点の飛距離（キ
ャリー）とその落下地点における左右方向の振れ（打撃
地点から目標方向へ伸ばした直線と落下地点との距離）
を計測した。その結果を図５と図６のグラフ図に示す。
なお、左右方向の振れの数値は＋が右、−が左を示す。
【００２２】上記図５と図６から、打球の左右方向の振
れが、実施例では右方向への最大値が 4.5yard、左方向
への最大値が 5.5yardであり、振れの範囲が10.0ヤード
であるのに対し、比較例では、右方向への最大値が19.5
yard、左方向への最大値が11.0yardであり、振れの範囲
が30.5yardと極めて大きい。また、飛距離は、実施例で
は最大値が 261yard、最小値でも 249yardと大きいのに
対し、比較例では、最大値が 255yard、最小値が 239ya
rdと小さい。このことから、実施例は、比較例に比し
て、方向性と飛距離性能との両方とも優れていることが
明らかである。
れが、実施例では右方向への最大値が 4.5yard、左方向
への最大値が 5.5yardであり、振れの範囲が10.0ヤード
であるのに対し、比較例では、右方向への最大値が19.5
yard、左方向への最大値が11.0yardであり、振れの範囲
が30.5yardと極めて大きい。また、飛距離は、実施例で
は最大値が 261yard、最小値でも 249yardと大きいのに
対し、比較例では、最大値が 255yard、最小値が 239ya
rdと小さい。このことから、実施例は、比較例に比し
て、方向性と飛距離性能との両方とも優れていることが
明らかである。
【００２３】次に、 100名のゴルファーに実施例及び比
較例のクラブを構えてもらい、安心感の優劣を判定させ
た。なお、この 100名のゴルファーのハンディキャップ
は15以内（平均10）であった。その結果を次の表２に示
す。
較例のクラブを構えてもらい、安心感の優劣を判定させ
た。なお、この 100名のゴルファーのハンディキャップ
は15以内（平均10）であった。その結果を次の表２に示
す。
【００２４】
【表２】
【００２５】上記表２より、「ヘッドの形状が好き」、
「構えやすい」、「安心感がある」と答えたゴルファー
が比較例よりも実施例の方が圧倒的に多い。従って、実
施例は、比較例に比して、外観上優れており、構え易く
かつ安心感のあるヘッドであると言える。
「構えやすい」、「安心感がある」と答えたゴルファー
が比較例よりも実施例の方が圧倒的に多い。従って、実
施例は、比較例に比して、外観上優れており、構え易く
かつ安心感のあるヘッドであると言える。
【００２６】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
著大な効果を奏する。
【００２７】請求項１記載のウッド型ゴルフクラブヘッ
ドによれば、打球の方向性が安定し、かつ、アドレスし
たときに構え易くなりゴルファーに安心感を与えること
ができる。従って、スコアアップを実現できる。そし
て、ギア効果によるゴルフボールの曲がりの小さいヘッ
ド───即ち、慣性モーメントが3000ｇ・cm2 を越える
大型のメタルヘッド───に最適となり、構えたときに
ヘッドがフック方向にかぶって見えることが無く、一般
ゴルファーの中でも上級者により適したウッド型ゴルフ
クラブヘッドを実現できる。
ドによれば、打球の方向性が安定し、かつ、アドレスし
たときに構え易くなりゴルファーに安心感を与えること
ができる。従って、スコアアップを実現できる。そし
て、ギア効果によるゴルフボールの曲がりの小さいヘッ
ド───即ち、慣性モーメントが3000ｇ・cm2 を越える
大型のメタルヘッド───に最適となり、構えたときに
ヘッドがフック方向にかぶって見えることが無く、一般
ゴルファーの中でも上級者により適したウッド型ゴルフ
クラブヘッドを実現できる。
【００２８】請求項２記載のウッド型ゴルフクラブヘッ
ドによれば、構えたときの安心感を一層確実に得ること
ができる。請求項３記載のウッド型ゴルフクラブヘッド
によれば、優れた打球方向性と構えたときの安心感の両
方が一層確実に得られる。請求項４記載のウッド型ゴル
フクラブヘッドによれば、フェース面２の中心部３のバ
ルジ半径Ｒが、大型のメタルヘッドに一層適した値とな
り、打球の左右方向の振れをより確実に小さくすること
ができる。
ドによれば、構えたときの安心感を一層確実に得ること
ができる。請求項３記載のウッド型ゴルフクラブヘッド
によれば、優れた打球方向性と構えたときの安心感の両
方が一層確実に得られる。請求項４記載のウッド型ゴル
フクラブヘッドによれば、フェース面２の中心部３のバ
ルジ半径Ｒが、大型のメタルヘッドに一層適した値とな
り、打球の左右方向の振れをより確実に小さくすること
ができる。
【図１】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図２】要部説明図である。
【図３】他の実施の形態の要部説明図である。
【図４】ギア効果の説明図である。
【図５】グラフ図である。
【図６】グラフ図である。
２ フェース面 ３ 中心部 ４ 周辺部 ５ 周辺部 ６ トウ ７ ヒール ８ 端 ９ 端 Ａ トウ・ヒール方向水平距離 Ｂ トウ・ヒール方向水平距離 Ｃ 中心 Ｒ バルジ半径 Ｓ バルジ半径 Ｔ バルジ半径
Claims (4)
- 【請求項１】 フェース面２が凸型の曲面とされ、該曲
面の水平方向の部分を、フェース面２の中心Ｃ近傍であ
る中心部３と、該中心部３よりもトウ６側及びヒール７
側の周辺部４，５とに分けたとき、上記中心部３のバル
ジ半径Ｒよりも、周辺部４，５のバルジ半径Ｓ，Ｔの方
が、小さいことを特徴とするウッド型ゴルフクラブヘッ
ド。 - 【請求項２】 中心部３のバルジ半径Ｒと周辺部４，５
のバルジ半径Ｓ，Ｔの差が、20mm〜75mmに設定されてい
る請求項１記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項３】 フェース面２の中心Ｃから中心部３の端
８，９までのトウ・ヒール方向水平距離Ａ，Ｂが、15mm
〜30mmに設定されている請求項１記載のウッド型ゴルフ
クラブヘッド。 - 【請求項４】 中心部３のバルジ半径Ｒが、 250mm〜 3
56mmに設定されている請求項１、２又は３記載のウッド
型ゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9215828A JPH1142301A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9215828A JPH1142301A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1142301A true JPH1142301A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16678943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9215828A Pending JPH1142301A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1142301A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6454664B1 (en) | 2000-11-27 | 2002-09-24 | Acushnet Company | Golf club head with multi-radius face |
| US6458043B1 (en) | 2001-04-18 | 2002-10-01 | Acushnet Company | Golf club head with multi-radius face |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP9215828A patent/JPH1142301A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6454664B1 (en) | 2000-11-27 | 2002-09-24 | Acushnet Company | Golf club head with multi-radius face |
| US6582322B2 (en) | 2000-11-27 | 2003-06-24 | Acushnet Company | Golf club head with multi-radius face |
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