JPH1141957A - 超音波モータのステータ及び振動板 - Google Patents

超音波モータのステータ及び振動板

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JPH1141957A
JPH1141957A JP9198269A JP19826997A JPH1141957A JP H1141957 A JPH1141957 A JP H1141957A JP 9198269 A JP9198269 A JP 9198269A JP 19826997 A JP19826997 A JP 19826997A JP H1141957 A JPH1141957 A JP H1141957A
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JP
Japan
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contact
stator
rotor
diaphragm
base
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JP9198269A
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Takashi Fukui
孝 福井
Takayoshi Suzuki
隆由 鈴木
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高トルクを得ることができ、しかもプレス加工
で形成でき、そのプレス加工の際にプレス金型にかかる
負荷を軽減することができる超音波モータのステータを
提供する。 【解決手段】ステータを構成する振動板8は、外周にロ
ータと接触するステータ接触部8dを有している。この
ステータ接触部8dは、圧電素子10が固着されたベー
スリング9と接触する基礎辺8eと、基礎辺8eから径
方向に立ち上げられた延出辺8fと、延出辺8fから円
周方向に延出され、ロータと面接触するための接触面8
gsを有する接触辺8gとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波モータのステ
ータに係り、詳しくは、ステータを構成する振動板の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鋼板等の板材をプレス加工にて形
成した振動板を用いて製作したステータが提案されてい
る。これは製作のし易さ及びコスト低減を図る上で益々
注目されている。そのステータを用いた超音波モータ
は、例えば、特開平8−214569号公報に開示され
ている。該ステータは、振動板、該振動板の外周部下面
に接合したベースリング、及び、該ベースリングの下面
に接着した圧電素子を備えている。
【0003】振動板は、鋼板等の板材をプレス加工にて
形成される。振動板は、中央部に形成した固定部と、そ
の固定部の外周に形成され振動抑制部と、その振動抑制
部の外周に形成されロータと接触する環状のステータ接
触部とからなる。このステータ接触部は、該公報におい
て、外周端部を上方に屈曲形成した形状、断面クランク
状に形成した形状、断面クランク状に形成し、かつ径方
向にスリットを形成し櫛歯状とした形状が示されてい
る。
【0004】しかしながら、上記したステータ接触部の
いずれの形状も周方向に撓み難い形状なため、圧電素子
の駆動に基づいて生じる進行波振動は、その進行方向の
振動成分が小さい。従って、そのステータを用いた超音
波モータは、高トルクが得られ難い。
【0005】そこで、上記問題点を解消する技術として
特開平8−298793号公報に示した超音波モータが
提案されている。この超音波モータのステータは、上記
同様に、振動板(振動体)、該振動板の外周部下面に接
合したベースリング(リング状金属部材)、及び、該ベ
ースリングの下面に接着した圧電素子(電気−機械エネ
ルギー変換素子)を備えている。
【0006】振動板には、プレス加工により、径方向に
折り曲げられたステータ接触部としての複数の突起と、
各突起の略中央に位置する溝が形成されている。このよ
うにすると、ステータ接触部は周方向に撓み易くなるた
め、圧電素子の駆動に基づいて生じる進行波振動は、そ
の進行方向の振動成分が大きくなる。従って、このステ
ータを用いた超音波モータは、高トルクを得ることがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平8−
298793号公報に示した振動板は、一対の櫛歯状の
プレス金型を相対させ、かつ互いの櫛歯が互い違いにな
るように配置して加圧し、板状の振動板を波状に形成す
ることで各突起及び溝が形成される。すると、プレス金
型の櫛歯に過大な負荷が加わることになるため、該金型
の寿命は短くなり、このことが振動板の製造コストの上
昇につながっていた。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高トルクを得ること
ができ、しかもプレス加工で形成でき、そのプレス加工
の際にプレス金型にかかる負荷を軽減することができる
超音波モータのステータ及びそのステータを構成する振
動板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、外周にロータと接触するステータ接触部を有した振
動板と、前記振動板の外周部に固着されるベースリング
と、前記ベースリングに固着され、該ベースリングを介
して前記振動板の外周に形成したステータ接触部に進行
波振動を発生させる圧電素子とを備えた超音波モータの
ステータであって、前記振動板のステータ接触部は、前
記ベースリングと接触する基礎辺と、前記基礎辺から径
方向に立ち上げられた延出辺と、前記延出辺から円周方
向に延出され、前記ロータと面接触するための接触面を
有する接触辺とからなることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記接触辺は、
前記延出辺から円周方向の一方に延出して形成されたこ
とを要旨とする。請求項3に記載の発明は、外周にロー
タと接触するためのステータ接触部を有し、該ステータ
接触部は、圧電素子にて発生した振動を伝搬すための基
礎辺と、前記基礎辺から径方向に立ち上げられた延出辺
と、前記延出辺から円周方向に延出され、前記ロータと
面接触するための接触面を有する接触辺とからなること
を要旨とする。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、延出辺は
ベースリングと接触する基礎辺から径方向に立ち上げら
れ、接触辺は延出辺から円周方向に延出されロータと面
接触するための接触面を有する。すると、ステータ接触
部は、延出辺が径方向に長くのびているので周方向に撓
み易くなる。又、接触辺の接触面とロータとが面接触す
るため、接触辺からロータに振動が効率よく伝搬する。
従って、このステータを用いた超音波モータは高トルク
を得ることができる。又、ステータ接触部はプレス加工
にて形成でき、そのプレス加工の際に、接触辺が形成さ
れる側は自由端であるため、プレス金型には過大な負荷
が加わることはない。従って、プレス金型にかかる負荷
を軽減することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、接触辺は
延出辺から円周方向の一方に延出して形成されることか
ら、圧電素子の駆動に基づく進行波振動は、接触辺がの
びる方向の振動成分が特に大きくなる。従って、このス
テータを用いた超音波モータは接触辺ののびる方向に生
じた進行波振動によって回転するとき、更に高トルクを
得ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、延出辺は
圧電素子にて発生した振動を伝搬すための基礎辺から径
方向に立ち上げられ、接触辺は延出辺から円周方向に延
出されロータと面接触するための接触面を有する。する
と、ステータ接触部は、径方向に延出辺が長くのびてい
るので周方向に撓み易くなる。又、接触辺の接触面とロ
ータとが面接触するため、接触辺からロータに振動が効
率よく伝搬する。従って、この振動板を備えたステータ
を用いる超音波モータは、高トルクを得ることができ
る。又、ステータ接触部はプレス加工にて形成でき、そ
のプレス加工の際に、接触辺が形成される側は自由端で
あるため、プレス金型には過大な負荷が加わることはな
い。従って、プレス金型にかかる負荷を軽減することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1〜図3に従って説明する。図1は超音波モ
ータの断面を示し、モータハウジング1は基台2とカバ
ー3とから構成されている。そして、基台の中央部には
載置部2aが突出形成され、その載置部2aの中央部に
は挿通孔2bが形成されている。挿通孔2bにはボール
ベアリング4が設けられ、該ベアリング4は該挿通孔2
bを介してケース1内に嵌挿された回転軸5を回転可能
に支持している。又、カバー3の上部中央に形成した張
り出し凹部3aにはボールベアリング6が設けられ、該
ベアリング6は回転軸5の基端部を回転可能に支持して
いる。つまり、回転軸5は、ボールベアリング4,6を
介してモータハウジング1に対して回転可能に支持され
ている。
【0015】基台2の載置部2aの上面にはステータ7
が固着されている。図2は、ステータの一部切り欠き斜
視図である。ステータ7は、振動板8、ベースリング
9、圧電素子10及び基台11を備えている。振動板8
は円形状の鋼板よりなり、前記基台2の載置部2aと対
応する中央位置を固定部8aとしている。その固定部8
aの中央には前記載置部2aの挿通孔2bと連通する挿
通孔8bが形成されて前記回転軸5が嵌挿するようにな
っている。固定部8aの外周には幅狭の振動減衰部8c
が形成され、その振動減衰部8cの外周には前記回転軸
5の方向から見てクランク状に屈曲形成された環状のス
テータ接触部8dが形成されている。
【0016】ステータ接触部8dの下部には環状のベー
スリング9が固着されている。又、ベースリング9の下
面には環状の圧電素子10が固着されている。尚、圧電
素子10は公知の方法で分極処理が施され、その分極さ
れた各箇所には公知の電極(図示しない)が設けられて
いる。更に、前記固定部8aの下面には、中央部に貫通
孔11aが形成された環状の基板11が接合されてい
る。
【0017】又、前記したステータ接触部8dは、振動
減衰部8cの外周から径方向外側にのび、かつベースリ
ング9と接触する基礎辺8eと、その基礎辺8eから上
方に垂直に立設した延出辺8fと、その延出辺8fから
円周方向の一方へ水平にのびる接触辺8gとからなる。
つまり、延出辺8fは、プレス加工にて基礎辺8eから
上方にほぼ直角に向かって径方向に屈曲することによっ
て形成される。又、接触辺8gは、同じくプレス加工に
て延出辺8fの先端部から円周方向の一方に屈曲するこ
とよって形成される。このとき、接触辺8gが形成され
る側は自由端であるため、ステータ接触部8dをプレス
加工にて形成するとき、プレス金型には過大な負荷が加
わることはない。
【0018】このようにすると、ステータ接触部8d
は、延出辺8fが径方向に長くのびているため周方向に
撓み易くなる。しかも、接触辺8gは延出辺8fから円
周方向の一方へのびているため、進行波振動は接触辺8
gがのびる方向の振動成分が特に大きくなる。又、接触
辺8gは、その上面に後記するロータ12との接触面8
gsを有し、該接触面8gsにてロータ12と面接触す
るようになっている。従って、接触辺8gとロータ12
との接触面積が大きいため、接触辺8gからロータ12
に振動が効率よく伝搬する。
【0019】尚、この場合、延出辺8fは径方向に長く
のびていることから、その断面を広くすることが可能で
ある。従って、基礎辺8eから接触辺8gに伝搬する振
動の効率を向上することが可能である。
【0020】ステータ7の上方には円形のロータ12が
配設されている。ロータ12の中央には挿入孔12aが
形成されている。この挿入孔12aには前記回転軸5の
軸嵌合部5aに挿入され、該ロータ12は軸嵌合部5a
に対して軸方向に移動可能でかつ回転不能に支持されて
いる。従って、ロータ12を回転させると、回転軸5は
ロータ12とともに回転する。
【0021】ロータ12は、その外周部が上下方向に突
出した環状のロータ接触部13が形成されている。ロー
タ接触部13はロータ12の外周に形成された円環体で
あって、そのロータ接触部13の下面にはライニング材
14が固着されている。このライニング材14の下面
は、前記ステータ接触部8dの接触辺8gの上面に当接
している。
【0022】前記回転軸5の軸嵌合部5aには加圧プレ
ート15aが挿通され、加圧プレート15aは軸嵌合部
5aに対して軸線方向に移動かつ回転不能に支持されて
いる。加圧プレート15aの下面には、金属板を円錐台
形状に形成してなる弾性部材15bが配設され、該弾性
部材15bの下側開口端部は前記ロータ12の上面に配
設した防振ゴム16に当接している。前記加圧プレート
15aと前記上側ボールベアリング6の間の回転軸5に
はカラー17及びワッシャ18が挿通されている。そし
て、弾性部材15bは、加圧プレート15aにより防振
ゴム16を介して前記ロータ12を下方に加圧する。す
ると、ロータ12のロータ接触部13におけるライニン
グ材14の下面は、ステータ接触部8cの接触辺8gの
上面に圧接するようになっている。尚、この圧接力は、
前記ワッシャ18の厚さを変更することにより調整する
ことが可能である。
【0023】そして、このように構成された超音波モー
タは、公知の方法にて圧電素子10に電圧を印加するこ
とにより、圧電素子10を振動させる。この振動はベー
スリング9を介して延出辺8fに伝わり該延出辺8fに
伝わった振動は接触辺8gに伝わり、その接触辺8gの
接触面8gsに進行波が発生する。この進行波によりロ
ータ12は回転し、ロータ12の回転により回転軸5は
回転することになる。
【0024】このとき、ステータ接触部8dは延出辺8
fが径方向に長くのびているので周方向に撓み易く、接
触辺8gの接触面8gsとロータ12とは面接触してい
ることから、圧電素子10にて生ずる振動が効率よく進
行波振動としてロータ12に伝搬される。従って、この
ステータ7を備えた超音波モータは高トルクになる。
【0025】しかも、接触辺8gは延出辺8fから円周
方向の一方へのびているため、進行波振動は接触辺8g
がのびる方向の振動成分が特に大きくなる。従って、接
触辺8gののびる方向にロータ12が回転すると、超音
波モータは更に高トルクになる。従って、一方の回転の
みに特に高トルクが必要とされる装置の駆動源として本
実施形態の超音波モータを使用すれば、モータを特に大
型化することなく高トルクを発生することができるた
め、該装置の小型化に貢献できる。
【0026】次に、上記のように構成した超音波モータ
のステータの特徴を以下に記載する。 (1)ステータ接触部8dは、ベースリング9と接触す
る基礎辺8eと、その基礎辺8eから上方に垂直に立設
した延出辺8fと、その延出辺8fから円周方向の一方
へ水平にのびる接触辺8gとから構成した。このように
構成すると、ステータ接触部8dは、延出辺8fが径方
向に長くのびているので周方向に撓み易くなる。又、接
触辺8gの接触面8gsとロータ12とが面接触するた
め、接触辺8gからロータ12に振動が効率よく伝搬す
る。従って、超音波モータを高トルクにすることができ
る。
【0027】(2)又、延出辺8fは、プレス加工にて
基礎辺8eから上方にほぼ直角に向かって径方向に屈曲
することによって形成され、接触辺8gは、同じくプレ
ス加工にて延出辺8fの先端部から円周方向に屈曲する
ことよって形成される。このとき、接触辺8gが形成さ
れる側は自由端であるため、ステータ接触部8dをプレ
ス加工にて形成するとき、プレス金型には過大な負荷が
加わることはない。従って、プレス金型にかかる負荷を
軽減することができ、プレス金型の寿命を延ばすことが
できる。
【0028】(3)しかも、接触辺8gは、延出辺8f
から円周方向の一方へ水平にのびている。従って、圧電
素子10の駆動に基づく進行波振動は、接触辺8gがの
びる方向の振動成分が特に大きくなる。その結果、超音
波モータは接触辺8gののびる方向に生じた進行波振動
によって回転するとき、更に高トルクを得ることができ
る。
【0029】(4)ステータ接触部8dの内方には、振
動減衰部8cを有している。従って、圧電素子10にて
生じた振動が振動板8の中心方向へ伝搬する振動を減衰
することができるため、その振動を効率よくロータ12
に伝搬することができる。その結果、超音波モータの高
トルク化に貢献することができる。
【0030】尚、本発明は上記形態に限定されることは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のように
してもよい。 ○上記実施の形態では、ステータ接触部8dを、振動減
衰部8cの外周から径方向外側にのび、かつベースリン
グ9と接触する基礎辺8eと、その基礎辺8eから上方
に垂直に立設した延出辺8fと、その延出辺8fから円
周方向の一方へ水平にのびる接触辺8gとから構成した
が、この形状に限定されるものではない。
【0031】例えば、図4及び図5に示すように、延出
辺8fを基礎辺8eから上方に斜状に立ち上げてもよ
い。このように構成しても、上記実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
【0032】又、図6及び図7に示すように、接触辺8
gの先端部を下方に屈曲してもよい。このように構成す
れば、仮に振動板8の形成時に接触辺8gの先端部にば
り等が生じてもロータ12に干渉しないため、ロータ1
2の回転に支障を来すことはない。
【0033】又、図8及び図9に示すように、延出辺8
fを高く立ち上げて形成してもよい。このように構成す
れば、ステータ接触部8dは更に周方向へ撓み易くな
り、より振動し易くすることができる。
【0034】又、図10及び図11に示すように、延出
辺8fを基礎辺8eから上方に緩やかに立ち上げてもよ
い。このように構成すれば、プレス加工時にステータ接
触部8dを屈曲形成するための負荷が小さくてよく、プ
レス金型への負荷が軽減できる。
【0035】又、図12及び図13に示すように、延出
辺8fを低く立ち上げてもよい。このように構成すれ
ば、ステータ7を薄く形成できるため、超音波モータの
薄型に貢献できる。
【0036】又、図14及び図15に示すように、隣り
合う接触辺8gを相対向するように形成してもよい。こ
のように構成すれば、両方向ともに平均して高トルクを
得ることができる。
【0037】○上記実施の形態では、ステータ接触部8
dの内方に振動減衰部8cを形成したが、特に形成しな
くてもよい。 ○上記実施の形態では、振動板8をプレス加工にて形成
したが、プレス加工以外の方法で形成してもよい。例え
ば、振動板8を焼結法にて形成してもよく、又切削加工
にて形成してもよい。
【0038】上記実施の各形態から把握できる請求項以
外の技術思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (イ)前記振動板(8)のステータ接触部(8d)より
内方に位置する部位には、前記圧電素子(10)にて生
じた振動の該振動板(8)の中心方向への伝搬を抑制す
る振動減衰部(8c)を有することを特徴とする請求項
1又は2のいずれかに記載の超音波モータのステータ。
このように構成すれば、振動減衰部は、圧電素子にて生
じた振動の該振動板の中心方向への伝搬を抑制する。従
って、圧電素子にて生じた振動を効率よくロータに伝搬
することができるため、超音波モータの高トルク化に貢
献することができる。
【0039】(ロ)請求項1、2、及び、上記(イ)の
いずれかに記載のステータを備えた超音波モータ。この
ように構成すれば、超音波モータは高トルクを得ること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高トルクを得ることができ、しかもプレス加工で形成で
き、そのプレス加工の際にプレス金型にかかる負荷を軽
減することができる超音波モータのステータ及びそのス
テータを構成する振動板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の超音波モータの断面図。
【図2】同じくステータの一部切り欠いた斜視図。
【図3】図2においてA1矢印方向から見たステータと
ロータを示す部分拡大図。
【図4】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図5】図4においてA2矢印方向から見たステータと
ロータを示す部分拡大図。
【図6】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図7】図6においてA3矢印方向から見たステータと
ロータを示す部分拡大図。
【図8】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図9】図8においてA4矢印方向から見たステータと
ロータを示す部分拡大図。
【図10】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図11】図10においてA5矢印方向から見たステー
タとロータを示す部分拡大図。
【図12】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図13】図12においてA6矢印方向から見たステー
タとロータを示す部分拡大図。
【図14】別例のステータの一部切り欠いた斜視図。
【図15】図14においてA7矢印方向から見たステー
タとロータを示す部分拡大図。
【符号の説明】
8…振動板、8c…振動減衰部、8d…ステータ接触
部、8e…基礎辺、8f…延出辺、8g…接触辺、8g
s…接触面、9…ベースリング、10…圧電素子、12
…ロータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にロータ(12)と接触するステー
    タ接触部(8d)を有した振動板(8)と、 前記振動板(8)の外周部に固着されるベースリング
    (9)と、 前記ベースリング(9)に固着され、該ベースリング
    (9)を介して前記振動板(8)の外周に形成したステ
    ータ接触部(8d)に進行波振動を発生させる圧電素子
    (10)とを備えた超音波モータのステータであって、 前記振動板(8)のステータ接触部(8d)は、 前記ベースリング(9)と接触する基礎辺(8e)と、 前記基礎辺(8e)から径方向に立ち上げられた延出辺
    (8f)と、 前記延出辺(8f)から円周方向に延出され、前記ロー
    タ(12)と面接触するための接触面(8gs)を有す
    る接触辺(8g)とからなることを特徴とする超音波モ
    ータのステータ。
  2. 【請求項2】 前記接触辺(8g)は、前記延出辺(8
    f)から円周方向の一方に延出して形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の超音波モータのステータ。
  3. 【請求項3】 外周にロータ(12)と接触するための
    ステータ接触部(8d)を有し、 該ステータ接触部(8d)は、 圧電素子(10)にて発生した振動を伝搬すための基礎
    辺(8e)と、 前記基礎辺(8e)から径方向に立ち上げられた延出辺
    (8f)と、 前記延出辺(8f)から円周方向に延出され、前記ロー
    タ(12)と面接触するための接触面(8gs)を有す
    る接触辺(8g)とからなることを特徴とする振動板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011217595A (ja) * 2010-03-16 2011-10-27 Canon Inc 振動波駆動装置とその振動体の製造方法
US8987972B2 (en) 2010-03-16 2015-03-24 Canon Kabushiki Kaisha Vibrator in vibration type driving apparatus and manufacturing method thereof

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