JPH1140746A - サージ保護回路装置およびこれに用いる半導体素子構造 - Google Patents

サージ保護回路装置およびこれに用いる半導体素子構造

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JPH1140746A
JPH1140746A JP18952997A JP18952997A JPH1140746A JP H1140746 A JPH1140746 A JP H1140746A JP 18952997 A JP18952997 A JP 18952997A JP 18952997 A JP18952997 A JP 18952997A JP H1140746 A JPH1140746 A JP H1140746A
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JP
Japan
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protection circuit
surge
surge protection
circuit device
semiconductor element
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JP18952997A
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Inventor
Norio Tosaka
範雄 東坂
Akira Ota
彰 太田
Tetsuya Hirama
哲也 平間
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サージ電圧に対して高い耐圧性を有するサー
ジ保護回路装置を提供する。また、この回路装置に用い
る半導体素子構造を提供する。 【解決手段】 GaAs基板17上にゲートメタル19
を形成し、これをサージ電圧が印加される電極とした。
このゲートメタル19を取り囲むようにオーミックメタ
ル20を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おけるサージ保護回路装置およびサージ保護回路装置に
用いる半導体素子構造に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路(LS
I)のサージ保護回路として、従来から図11に示すよ
うなものが採用されている。図11を参照して、このサ
ージ保護回路では、入力パッド1から印加されたサージ
電圧は、ダイオード2またはダイオード3によってクラ
ンプされ、さらに抵抗4によりエネルギーが減衰され
る。これにより、LSI内部をサージ電圧による破壊か
ら保護している。
【0003】ダイオード2,3は、一般的にトランジス
タのゲートを正極とし、ソースとドレインを共通接続し
たものを負極として用いている。つまり、サージ保護回
路において形成された半導体素子としてのトランジスタ
をダイオードとして機能させており、この場合、トラン
ジスタは、図12に示すように、ゲート5がゲートメタ
ルにより構成され、ソース6,ドレイン7がオーミック
メタルで構成されている。
【0004】このようなサージ保護回路は、集積回路内
において、たとえば図13に示すようなパターンに配置
される。図13を参照して、入力パッド1からサージ電
圧が印加されると、ダイオード2のオーミック電極6に
当該サージ電圧が加わるが、このオーミック電極6に対
向するダイオード3のオーミック電極8にはグランドレ
ベルが加わっているため、たとえば、ダイオード3のオ
ーミック電極9とダイオード2のオーミック電極6との
間の電位差が大きくなる。
【0005】かかる場合、シリコンLSIでは、素子間
は絶縁膜で分離されるので絶縁耐圧が高く問題はない。
しかし、半絶縁性基板を用いるGaAs等の化合物半導
体LSIでは、絶縁耐圧がシリコンに比べて低く、また
耐圧の程度も基板材料により異なることが多い。従っ
て、従来のサージ保護回路を化合物半導体LSIに採用
した場合には、サージ印加時にサージ保護回路がサージ
入力に耐えられず、すなわち、オーミック電極6とオー
ミック電極9との間で短絡が発生し、サージ保護回路が
破壊してしまうおそれがあるという不都合があった。な
お、かかる不都合は、ダイオード形状が図12に示すよ
うな形状である限り、一般的に生じる不都合である。
【0006】また、オーミック電極6とオーミック電極
9との対向距離を大きくとり、両者間の絶縁耐圧を向上
させることによって上記不都合を回避することができる
が、このようにすれば、ICチップの占める面積が増大
し、コストの面で問題が生じると共に、ICチップの小
型化を推し進める最近の設計思想に反することになる。
【0007】本発明は、かかる背景に基づいてなされた
ものであり、サージ電圧に対して高い耐圧性を有するサ
ージ保護回路装置およびこれに用いられる半導体素子構
造の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
る半導体素子構造は、半導体集積回路におけるサージ保
護回路装置に用いられる半導体素子構造であって、基板
上に形成され、サージ保護回路の入力端子からサージ電
圧が印加されるゲートメタルと、基板上に形成され、ゲ
ートメタルを取り囲んで配置されたオーミックメタルと
を有することを特徴とするものである。
【0009】本発明(請求項2)に係る半導体素子構造
は、半導体集積回路におけるサージ保護回路装置に用い
られる半導体素子構造であって、基板上に形成され、サ
ージ保護回路の入力端子からサージ電圧が印加されるオ
ーミックメタルと、基板上に形成され、オーミックメタ
ルを取り囲んで配置されたゲートメタルとを有すること
を特徴とするものである。
【0010】本発明(請求項3)に係る半導体素子構造
は、半導体集積回路におけるサージ保護回路装置に用い
られる半導体素子構造であって、基板に形成された抵抗
注入領域と、基板の抵抗注入領域上の中央部に形成さ
れ、サージ電圧が印加されるコアオーミックメタル部
と、基板の抵抗注入領域上に形成され、コアオーミック
メタル部を取り囲んで配置された環状オーミックメタル
部とを有することを特徴とするものである。
【0011】本発明(請求項4)に係るサージ保護回路
装置は、半導体集積回路におけるサージ保護回路装置に
おいて、サージ電圧が印加される入力端子と、入力端子
に接続され、入力端子から印加されるサージ電圧をクラ
ンプする半導体素子とを備え、上記半導体素子は、上記
請求項1または2記載の半導体素子構造を有しているこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明(請求項5)に係るサージ保護回路
装置は、請求項4記載のサージ保護回路装置において、
半導体素子構造のゲートメタルまたはオーミックメタル
は、入力端子を兼ねていることを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明(請求項6)に係るサージ保護回路
装置は、請求項4または5記載のサージ保護回路におい
て、サージ電圧により生じるエネルギを減衰させる半導
体素子をさらに備えており、当該半導体素子は、上記請
求項3記載の半導体素子構造を有していることを特徴と
するものである。
【0014】本発明(請求項7)に係るサージ保護回路
装置は、請求項4ないし6のいずれかに記載のサージ保
護回路装置において、入力端子は、半導体素子の上方に
積層した状態で配置されており、入力端子と半導体素子
とは、配線層により接続されていることを特徴とするも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1に係るサ
ージ保護回路装置10の構成を示す平面図である。図1
を参照して、サージ保護回路装置10は、LSIに印加
されるサージ電圧によるLSI内部の損傷を防止するた
めのものであって、LSI基板上に形成されている。具
体的にこのサージ保護回路装置10は、入力端子として
の入力パッド11と、半導体素子としてのダイオード1
2,13と、他の半導体素子としての保護抵抗14と、
これらを電気的に接続する配線15とを有している。入
力パッド11は、LSIパッケージ側とボンディングワ
イヤ16で電気的に接続されている。
【0016】図2は、ダイオード12の構造を示す拡大
平面図であり、図3は、断面図である。図2および図3
を参照して、ダイオード12は、LSIのGaAs基板
17(図3参照)上に形成されており、その構造は、G
aAs基板17上に形成された導電性不純物注入領域1
8と、導電性不純物注入領域18の中央部に配置された
ゲートメタル19と、ゲートメタル19を取り囲むよう
に配置された環状のオーミックメタル20とを有してい
る。
【0017】また、図4は、ダイオード13の構造を示
す拡大平面図であり、図5は、断面図である。図4およ
び図5を参照して、ダイオード13は、上記GaAs基
板17(図5参照)上に形成されており、その構造は、
GaAs基板17上に形成された導電性不純物注入領域
21と、導電性不純物注入領域21の中央部に配置され
たオーミックメタル22と、オーミックメタル22を取
り囲むように配置された環状のゲートメタル23とを有
している。
【0018】再び図1を参照して、保護抵抗14は、上
記GaAs基板17(図1では図示せず)上に形成され
ており、その構造は、GaAs基板上に形成された抵抗
注入領域24と、この抵抗注入領域24の両端に形成さ
れたオーミックメタル25,26とを有している。
【0019】そして、配線15によって、入力パッド1
1と、ダイオード12のゲートメタル19と、ダイオー
ド13のオーミックメタル22と、保護抵抗14のオー
ミックメタル25とが電気的に導通状態となるように接
続されている。また、ダイオード12のオーミックメタ
ル20は、電源側に接続され、ダイオード13のゲート
メタル23は、グランドレベルに接続されている。
【0020】本実施の形態に係るサージ保護回路装置1
0によれば、次のようにしてサージ電圧からLSI内部
を保護することができる。
【0021】まず、正のサージ電圧が入力パッド11に
印加されると、このサージ電圧は、ダイオード12のゲ
ートメタル19およびダイオード13のオーミックメタ
ル22へ印加されるが、ダイオードの整流作用により、
入力パッド11からの入力としてのサージ電圧は、ダイ
オード12のゲートメタル19からオーミックメタル2
0へ出力されることになる。また、当該サージ電圧は、
保護抵抗14側へも印加され、当該保護抵抗14により
そのエネルギが減衰される。
【0022】この場合、ダイオード12のゲートメタル
19は、電源(定電位)に接続されたオーミックメタル
20により囲まれているので、サージ電圧により生じる
電流は、ゲートメタル19からオーミックメタル20へ
流れた後、電源側へ流れる。つまり、サージ電圧により
生じる電流は、ダイオード12の内部に確実に閉じ込め
た状態で、電源側へ逃がすことができる。
【0023】このように、ゲートメタル19をオーミッ
クメタル20により取り囲むという構造を有するダイオ
ード12は、サージ電圧に対して高い耐圧性を有するこ
とができる。その結果、サージ保護回路10は、サージ
電圧に対して高い耐圧性を備えることができ、従来のサ
ージ保護回路において発生していた絶縁破壊を防止する
ことができる。
【0024】また、負のサージ電圧が入力パッド11に
印加された場合には、この入力としてのサージ電圧は、
ダイオード13のオーミックメタル22からゲートメタ
ル23へ出力されることになるが、ダイオード13のオ
ーミックメタル22は、グランドレベル(定電位)に接
続されたゲートメタル23により囲まれているので、サ
ージ電圧により生じる電流は、オーミックメタル22か
らゲートメタル22へ流れた後、グランド側へ流れる。
つまり、サージ電圧により生じる電流は、正のサージ電
圧が印加された場合と同様に、ダイオード13の内部に
確実に閉じ込めた状態で、グランド側へ逃がすことがで
きる。
【0025】このように、オーミックメタル22をゲー
トメタル23により取り囲むという構造を有するダイオ
ード13は、サージ電圧に対して高い耐圧性を有するこ
とができる。その結果、サージ保護回路10は、サージ
電圧に対して高い耐圧性を備えることができ、従来のサ
ージ保護回路において発生していた絶縁破壊を防止する
ことができる。
【0026】特に、本実施の形態では、ダイオード12
側においては、サージ電圧が入力されるゲートメタル1
9とこれを囲むオーミックメタル20との間の電位差
は、サージ入力時にはきわめて大きくなるが、この部分
は、ダイオード12を構成するための導電性の不純物注
入領域18(図3参照)となっている。このため、サー
ジ電圧がゲートメタル19に印加された場合には、発生
する電流が導電性不純物注入領域18を通ってオーミッ
クメタル20へ容易に流れるので、オーミックメタル2
0から外部への電流の漏れを効果的に防止でき、その結
果、サージ保護回路10は、サージ電圧に対して一層高
い耐圧性を備えることができるという利点がある。この
点については、ダイオード13側についても同様であ
る。
【0027】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について説明する。図6は、本発明の実施の形態2に
係るサージ保護回路装置30の構成を示す平面図であ
る。本実施の形態に係るサージ保護回路装置30が実施
の形態1に係るサージ保護回路装置10と異なる点は、
図6に示すように、入力端子としての入力パッド11
(図1参照)を排除して、ダイオード12のゲートメタ
ル19およびダイオード13のオーミックメタル22
を、入力端子として使用している点である。なお、その
他の構成については実施の形態1と同様であるので、同
様の構成については、図6において図1で示したのと同
様の参照符号を付してその説明を省略する。
【0028】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様の作用効果を奏する。加えて、本実施の形態では、ダ
イオード12のゲートメタル19およびダイオード13
のオーミックメタル22は、サージ保護回路装置30の
入力端子を兼ねているから、サージ保護回路装置30を
コンパクトに設計することができる。その結果、LSI
全体としての小型化および低コストを図ることができる
という効果を奏する。
【0029】ところで、本サージ保護回路装置30で
は、サージ電圧に対する耐圧性を向上させるためには、
ダイオード12,13の大きさを大きくすれば良いが、
ダイオード12,13のサイズを大きくすると、チップ
サイズ全体としてのサイズの増大を招き、コスト的にも
不利である。
【0030】しかし、本実施の形態に係るサージ保護回
路装置30では、上記ゲートメタル19およびオーミッ
クメタル22を入力端子として使用することによりチッ
プサイズの小型化が図れるが、チップサイズを従来のも
のと変わらないものとすれば、結果的にダイオード1
2,13のサイズを大きくすることができる。つまり、
本実施の形態では、サージ保護回路装置30のサージ電
圧に対する耐圧性を向上させることも可能である。
【0031】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係
るサージ保護回路装置40の構成を示す平面図である。
また、図8は、図7におけるA−A断面図である。本実
施の形態の特徴とするところは、図8に示すように、入
力端子としての入力パッド41とダイオード12,13
とは、絶縁層42を用いて積層されており、入力パッド
41は、ダイオード12,13の上方に配置されている
点、入力パッド41とダイオード12,13とは、絶縁
層42内に形成された配線層43により電気的に接続さ
れている点、および保護抵抗50は、上記実施の形態1
および実施の形態2とは異なる、後述する素子構造が採
用されている点にある。
【0032】なお、本実施の形態の構成のうち、上記実
施の形態1で示した構成と同様のものについては、図7
および図8において図1で示したのと同様の参照符号を
付してその説明は省略する。以下、本実施の形態の構成
についてさらに詳しく説明する。
【0033】図8を参照して、各ダイオード12,13
は、実施の形態1で示したのと同様の構成である。これ
ら各ダイオード12,13は、GaAs基板17上に絶
縁層42の形成および所要の金属パターン形成により構
成することができる。配線層43についても同様に、所
要の配線パターンにより形成することができる。この配
線層43によって、図7に示すように、ダイオード12
のゲートメタル19とダイオード13のオーミックメタ
ル22とが電気的に接続され、かつ、これらが保護抵抗
50と電気的に接続されている。
【0034】配線層43の上には、入力パッド41が形
成されている。この入力パッド41についても、絶縁層
42の形成および所要の配線パターン形成により構成す
ることができる。また、絶縁層42の上部には、開口4
4が形成されており、入力パッド41の上面45が露出
されている。そして、この開口44を通して、入力パッ
ド41は、LSIパッケージ側とボンディングワイヤ1
6により電気的に接続されている。
【0035】また、図9は、保護抵抗50の平面図であ
り、図10は、断面図である。これらの図により、保護
抵抗50の素子構造を示している。
【0036】図9および図10を参照して、本実施の形
態に係る保護抵抗50は、GaAs基板17に形成され
た抵抗注入領域51と、抵抗注入領域51の上に配置さ
れたコアオーミックメタル部52と、コアオーミックメ
タル部52を取り囲むように配置された環状オーミック
メタル部53とを有している。本実施の形態では、環状
オーミックメタル部53は、コアオーミックメタル部5
2を取り囲むと共に抵抗注入領域51をも取り囲む状態
で配置されている。また、環状オーミックメタル部53
は、抵抗注入領域51の外側を取り囲むように形成され
ているが、抵抗注入領域51によって環状オーミックメ
タル部53の外側を取り囲むように構成することもでき
る。
【0037】本実施の形態によれば、上記実施の形態1
と同様の作用効果を奏する。加えて、本実施の形態で
は、入力パッド41とダイオード12,13とを積層構
造にしているので、チップ上におけるサージ保護回路装
置40の所要面積を小さくすることができる。これによ
り、サージ保護回路装置40をコンパクトに設計するこ
とができ、チップの小型化を図ることができるという効
果を奏する。
【0038】また、保護抵抗50は、コアオーミックメ
タル部52を環状オーミックメタル部53で囲んでいる
ので、LSI内部への信号を環状オーミックメタル部5
3から取り出すことができる。詳しく説明すると、サー
ジ電圧は、保護抵抗50側へも印加されるが、この場
合、電流は、コアオーミックメタル部52から抵抗注入
領域51を経て環状オーミックメタル部53からLSI
側へ流れる。つまり、保護抵抗50では、サージ電圧に
よるエネルギを減衰させると共に、保護抵抗50から外
部へ電流が漏れるのを防止することができる。その結
果、サージ保護回路装置40では、より一層絶縁耐圧を
上昇させることができるという効果を奏する。
【0039】また、本実施の形態では、入力パッド41
とダイオード12,13とが積層構造となっているが、
保護抵抗50をもこれらと積層構造にすることができ
る。これにより、サージ保護回路装置40をきわめてコ
ンパクトに設計でき、チップの小型化を進めることがで
きるという効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】請求項1に係る半導体素子構造によれ
ば、サージ電圧が発生した場合、これはゲートメタルに
印加されるが、このゲートメタルは、オーミックメタル
により取り囲まれているから、サージ電圧により生じる
電流を当該半導体素子構造の内部に確実に閉じ込めるこ
とができる。従って、当該半導体素子構造は、サージ電
圧に対して高い耐圧性を有することができるという効果
がある。これにより、当該半導体素子構造をサージ保護
回路に適用した場合には、サージ電圧に対して高い耐圧
性を有するサージ保護回路を実現することが可能であ
る。
【0041】請求項2に係る半導体素子構造によれば、
サージ電圧が発生した場合、これはオーミックメタルに
印加されるが、このオーミックメタルは、ゲートメタル
により取り囲まれているから、サージ電圧により生じる
電流を当該半導体素子構造の内部に確実に閉じ込めるこ
とができる。従って、当該半導体素子構造は、サージ電
圧に対して高い耐圧性を有することができるという効果
がある。これにより、当該半導体素子構造をサージ保護
回路に適用した場合には、サージ電圧に対して高い耐圧
性を有するサージ保護回路を実現することが可能であ
る。
【0042】請求項3に係る半導体素子構造によれば、
サージ電圧が発生した場合、これはコアオーミックメタ
ル部に印加されるが、このコアオーミックメタル部は、
環状オーミックメタル部により取り囲まれているから、
サージ電圧により生じる電流を当該半導体素子構造の内
部に確実に閉じ込めることができる。しかも、コアオー
ミックメタル部と環状オーミックメタル部とは、抵抗注
入領域によって接続されているから、サージ電圧が印加
された場合のエネルギを抵抗注入領域により減衰させる
ことができる。これにより、サージ電圧に対してきわめ
て高い耐圧性を有することができるという効果がある。
その結果、当該半導体素子構造をサージ保護回路に適用
した場合には、サージ電圧に対してきわめて高い耐圧性
を有するサージ保護回路を実現することが可能である。
【0043】請求項4に係るサージ保護回路装置によれ
ば、発生したサージ電圧は、半導体素子に印加される
が、この半導体素子によりサージ電圧がクランプされ
る。すなわち、サージ電圧がゲートメタルに印加される
が、このゲートメタルは、オーミックメタルにより取り
囲まれているから、サージ電圧により生じる電流を当該
半導体素子の内部に確実に閉じ込めることができる。ま
た、サージ電圧がオーミックメタルに印加された場合で
は、このオーミックメタルがゲートメタルにより取り囲
まれているから、サージ電圧により生じる電流を当該半
導体素子の内部に確実に閉じ込めることができる。従っ
て、サージ電圧に対して高い耐圧性を有するサージ保護
回路装置を提供することができるという効果を奏する。
【0044】請求項5に係るサージ保護回路装置によれ
ば、請求項4に係る発明と同様の作用効果を奏する。加
えて、半導体素子のゲートメタルまたはオーミックメタ
ルは、回路の入力端子を兼ねているから、サージ保護回
路装置をコンパクトに設計することができるという効果
を奏する。
【0045】請求項6に係るサージ保護回路装置によれ
ば、請求項4または5に係る発明と同様の作用効果を奏
する。加えて、サージ電圧により生じるエネルギを減衰
させる半導体素子により、サージ電圧により生じたエネ
ルギを減衰させることができる。これにより、サージ電
圧に対してきわめて高い耐圧性を有するサージ保護回路
装置を提供することができるという効果を奏する。
【0046】請求項7に係るサージ保護回路装置によれ
ば、請求項4ないし6のいずれかに係る発明と同様の作
用効果を奏する。加えて、回路の入力端子と半導体素子
とを積層構造にしているので、サージ保護回路装置をコ
ンパクトに設計することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るサージ保護回
路装置の構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るダイオードの
構造を示す拡大平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係るダイオードの
構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る他のダイオー
ドの構造を示す拡大平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る他のダイオー
ドの構造を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係るサージ保護回
路装置構成を示す平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係るサージ保護回
路装置構成を示す平面図である。
【図8】 図7におけるA−A断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る保護抵抗の平
面図である。
【図10】 本発明の実施の形態3に係る保護抵抗の断
面図である。
【図11】 従来のサージ保護回路の回路図である。
【図12】 従来のサージ保護回路に使用されるダイオ
ードの構造を示す模式図である。
【図13】 従来のサージ保護回路の構造を示す平面図
である。
【符号の説明】
10 サージ保護回路装置、11 入力パッド(入
力端子)、12 ダイオード(半導体素子)、13
ダイオード(半導体素子)、14 保護抵抗(半導
体素子)、19 ゲートメタル、20 オーミック
メタル、22 オーミックメタル、23 ゲートメ
タル、30 サージ保護回路装置、40 サージ保
護回路装置、41 入力パッド、42 絶縁層、4
3 配線層、50 保護抵抗、51 抵抗注入領
域、52 コアオーミックメタル、53 環状オー
ミックメタル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路におけるサージ保護回路
    装置に用いられる半導体素子構造であって、 基板上に形成され、サージ保護回路の入力端子からサー
    ジ電圧が印加されるゲートメタルと、 基板上に形成され、ゲートメタルを取り囲んで配置され
    たオーミックメタルとを有することを特徴とする半導体
    素子構造。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路におけるサージ保護回路
    装置に用いられる半導体素子構造であって、 基板上に形成され、サージ保護回路の入力端子からサー
    ジ電圧が印加されるオーミックメタルと、 基板上に形成され、オーミックメタルを取り囲んで配置
    されたゲートメタルとを有することを特徴とする半導体
    素子構造。
  3. 【請求項3】 半導体集積回路におけるサージ保護回路
    装置に用いられる半導体素子構造であって、 基板に形成された抵抗注入領域と、 基板の抵抗注入領域上の中央部に形成され、サージ電圧
    が印加されるコアオーミックメタル部と、 基板の抵抗注入領域上に形成され、コアオーミックメタ
    ル部を取り囲んで配置された環状オーミックメタル部と
    を有することを特徴とする半導体素子構造。
  4. 【請求項4】 半導体集積回路におけるサージ保護回路
    装置において、 サージ電圧が印加される入力端子と、 入力端子に接続され、入力端子から印加されるサージ電
    圧をクランプする半導体素子とを備え、 上記半導体素子は、上記請求項1または2記載の半導体
    素子構造を有していることを特徴とするサージ保護回路
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のサージ保護回路装置にお
    いて、 半導体素子構造のゲートメタルまたはオーミックメタル
    は、入力端子を兼ねていることを特徴とするサージ保護
    回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のサージ保護回路
    において、 サージ電圧により生じるエネルギを減衰させる半導体素
    子をさらに備えており、 当該半導体素子は、上記請求項3記載の半導体素子構造
    を有していることを特徴とするサージ保護回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかに記載のサ
    ージ保護回路装置において、 入力端子は、半導体素子の上方に積層した状態で配置さ
    れており、 入力端子と半導体素子とは、配線層により接続されてい
    ることを特徴とするサージ保護回路装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002170929A (ja) * 2000-11-29 2002-06-14 Fujitsu Ltd 半導体装置
US7907434B2 (en) 2000-11-29 2011-03-15 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor apparatus having a large-size bus connection

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JP2002170929A (ja) * 2000-11-29 2002-06-14 Fujitsu Ltd 半導体装置
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