JPH1140223A - 気密端子およびその形成方法 - Google Patents

気密端子およびその形成方法

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JPH1140223A
JPH1140223A JP19725897A JP19725897A JPH1140223A JP H1140223 A JPH1140223 A JP H1140223A JP 19725897 A JP19725897 A JP 19725897A JP 19725897 A JP19725897 A JP 19725897A JP H1140223 A JPH1140223 A JP H1140223A
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康秀 吉川
Toshiichi Taira
敏一 平
Koichi Koizumi
孝一 小泉
Futoshi Tsuyuki
太 露木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より低コストで気密端子が形成できるように
することを目的とする。 【解決手段】 ステム103の電極ピン105取り付け
箇所のスルーホールには、まず、メッキ(金属膜)10
8が形成されている。また、電極ピン105の領域10
3a側は、スルーホールの開口部を覆うように、平板状
のふた(底板)105aが形成されている。そして、こ
のふた105aが、その開口部を塞ぐように、メッキ1
08と当接する部分で圧着されている。そして、電極ピ
ン105が配置されているスルーホール内の電極ピン1
05との隙間に、ハンダ107が充填されて封止された
状態となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電極ピンなどが
隔壁を通して固定された気密端子およびその形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサパッケージには、耐圧性,シ
ール性,電気的絶縁性などの特性が必要となる。また、
微圧測定においては、センサ素子へパッケージから発生
する応力を伝えない構造が必要となる。以上に示したよ
うな特性が必要となる圧力センサパッケージの気密端子
部分は、図6に示すように構成されている。すなわち、
まず、圧力を検出するセンサチップ601は、シリコン
などからなる台座602上に配置されている。また、圧
力センサパッケージを構成するステム603は、圧力室
となる窪んだ領域603aをダイヤフラム604で外部
と隔離している。
【0003】そして、その領域603a内にはシリコー
ンオイルが充填され、ステム603の領域603a中央
部には、台座602が配置されている。一方、台座60
2上のセンサチップ601に対する電気的な接続は、電
極ピン605により行われるようになっている。すなわ
ち、センサチップ601と電極ピン605とがリード線
606で接続されている。そして、その電極ピン605
は、ステム603の所定の箇所に形成されたスルーホー
ルで、ガラス部材607により気密封止(ガラスハーメ
チック)され、電極ピン605のステム取り付け箇所よ
り、内部のシリコーンオイルが漏れ出ないようになって
いる。以上に示したように、電極ピンとパッケージとの
間の接合部分は気密封止されているが、この気密の方法
としては、上述したガラスハーメチックの他に、ロウ付
けによる気密封止もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の気密封止では、まず、熱処理温度が高い
ため、他の部品に対する損傷を保護するなどの必要があ
り、製造のコスト上昇を招いていた。また、隙間に高温
処理によりガラスを充填するようにしているため、各部
品の組み付け寸法に余裕がなかった。ここで、ガラスハ
ーメチックに関して簡単に説明する。このガラスによる
気密封止では、ステムの電極ピン取り出し穴(スルーホ
ール)に電極ピンを配置し、そこに、所定の大きさのガ
ラスペレットを挿入し、400〜1000℃に加熱し
て、そのガラスペレットを溶融させ、隙間を埋めるよう
にしている。このとき、隙間を埋めるガラス部材は冷却
すると収縮するが、この収縮したときの厚さが、隙間の
間隔よりも厚い場合、ステムのスルーホールは押し広げ
られ、電極ピンは締め付けられる。そして、この結果、
ハーメチック(焼きバメ)が成立し、気密端子が形成さ
れる。このように、従来より用いられているガラスハー
メチックでは、非常に高温の処理が必要となる。
【0005】また、ガラスハーメチックでは、隙間に充
填されるガラス部材にボイドが発生することがある。ボ
イドが存在すると、気密性の低下原因となる。しかし、
発生したボイドは、除去することができない。この場
合、気密性の低下を抑制するために、隙間の距離や隙間
に充填するガラス部材の濡れ性などを適正化したり、隙
間に充填するガラス部材の量を増加するなどで、ハーメ
チックの力を増加させることで防ぐようにしている。一
方、ロウ付けにおいても、450℃以上の高温処理が必
要になるため、ガラスハーメチックと同様に、高温処理
が必要なためによる問題があった。また、このロウ付け
では、ロウ付けを行う接合面の状態によって、ロウ付け
する材料の濡れ性が影響を受けやすく、気密不良が発生
しやすいという問題もあった。
【0006】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、より低コストで気密端子
が形成できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の気密端子は、
絶縁性の基台と、その基台の所定位置に形成されたスル
ーホールと、基台表面のスルーホール周辺に形成された
金属膜と、基台の厚さ以上の長さを備えた棒状のピンと
その一端に直交して備えられた板状の底板とからなり、
その底板が基台裏面のスルーホール周辺部に当接してス
ルーホール開口部を塞いだ状態で、ピンがスルーホール
に貫入された電極ピンと、金属膜,スルーホール内のピ
ン側面,スルーホール内に露出している底板表面,およ
び,スルーホール側壁に接してスルーホールとピンの隙
間に充填されたハンダとから構成するようにした。すな
わち、上述した構成とすることで、電極ピンは基台のス
ルーホール部でハンダにより気密封止された状態となっ
ている。また、この発明の気密端子の形成方法は、第1
に、所定値にスルーホールが形成された絶縁性の基台表
面のスルーホール周辺に金属膜を形成し、第2に、電極
ピンの一端に直交して備えられた底板が基台裏面のスル
ーホール周辺部に当接した状態で、スルーホールに電極
ピンのピンの部分を貫入し、底板でスルーホール開口部
を気密に塞ぎ、第3に、基台表面のスルーホール周辺に
形成された金属膜上に、電極ピンの径より大きくスルー
ホールの径より小さい径の穴を中央部に有したハンダ材
を、電極ピンがハンダ材の穴に貫通した状態で載置す
る。次に、第4に、還元性の気体雰囲気中でハンダ材を
加熱して融解し、その融解したハンダ材を電極ピンおよ
び基台表面のスルーホール周辺に形成された金属膜上に
密着させ、融解しているハンダ材によりスルーホール開
口部を塞ぎ、第5に、スルーホールを塞いでいる溶融し
ているハンダ材の外側を真空排気状態とすることで、溶
融しているハンダ材を介して底板と融解しているハンダ
材とで塞がれたスルーホール内を脱気する。そして、第
6に、スルーホールを塞いでいる溶融しているハンダ材
の外側の真空排気状態を解消し、溶融しているハンダ材
をスルーホール内に押し込み、溶融しているハンダ材で
スルーホール内が充填された状態とするようにした。以
上示したことにより、電極ピンが基台のスルーホール部
でハンダにより気密封止された状態が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態にお
ける気密端子の構成を示す断面図である。ここでは、気
密端子を圧力センサパッケージに適用した場合で説明す
る。この圧力センサパッケージは、図1に示すように、
まず、圧力を検出するセンサチップ101は、シリコン
などからなる台座102上に配置されている。また、圧
力センサパッケージを構成するアルミナセラミックから
なるステム103は、圧力室となる窪んだ領域103a
をダイヤフラム104で外部と隔離している。そして、
その領域103a内にはシリコーンオイルが充填され、
ステム103の領域103a中央部には、台座102が
配置されている。
【0009】一方、台座102上のセンサチップ101
に対する電気的な接続は、電極ピン105により行われ
るようになっている。すなわち、センサチップ101と
電極ピン105とがリード線106で接続されている。
この電極ピン105としては、鉄,ニッケル,コバル
ト,クロム等の合金からなり、インバー効果を有する低
膨張率を有する材料を用いる。例えば、42アロイ,5
0アロイ,コバール,インバー,スーパーインバーなど
を用いても良い。
【0010】そして、その電極ピン105は、ステム1
03の所定の箇所で、ハンダ107により気密封止(ハ
ーメチック)され、ステム103の電極ピン105取り
付け箇所より、内部のシリコーンオイルが漏れ出ないよ
うになっている。すなわち、ステム103の電極ピン1
05取り付け箇所のスルーホールには、まず、メッキ
(金属膜)108が形成されている。また、電極ピン1
05の領域103a側は、スルーホールの開口部を覆う
ように、平板状のふた(底板)105aが形成されてい
る。そして、このふた105aが、その開口部を塞ぐよ
うに、メッキ108と当接する部分で圧着されている。
そして、電極ピン105が配置されているスルーホール
内の電極ピン105との隙間に、ハンダ107が充填さ
れて封止された状態となっている。
【0011】次に、この気密端子の形成方法について説
明する。まず、図2(a)に示すように、ステム103
のスルーホール形成部分にメッキ108を施す。このメ
ッキ108は、メッキ材として金を用い、無電解メッキ
により形成した。なお、この段階では、図1に示すダイ
ヤフラム104はステム103に取り付けられていな
い。次いで、図2(b)に示すように、電極ピン105
をステム103のスルーホール内に通し、ふた105a
を、ステム103内側のスルーホールの開口周辺部に当
接する。このとき、ふた105aにより、開口部が全て
塞がれるようにする。そして、ふた105のステム10
3に当接している部分で、ふた105をステム103に
圧着する。この圧着は、例えば、ハンドプレスで約2G
Paの圧力をかけることで行う。このことにより、スル
ーホールのふた105aが当接している部分におけるH
eリークが、10-7Pa・m3/sec以下に抑えられ
る。
【0012】次に、図3(c)に示すように、ステム1
03の外側のスルーホール開口部に、中央に穴の開いた
Sn−Ag共晶のハンダ材301を、その穴に電極ピン
105を通して配置する。このとき、ハンダ材301の
周辺部は、ステム103の外側におけるスルーホール開
口部のメッキ108形成部に当接した状態となってい
る。なお、ハンダ材301の中央部の穴は、電極ピン1
05の径より大きく、スルーホールの径より小さくす
る。次に、電極ピン105を配置し、ハンダ材301を
配置したステム103を、真空容器を構成している加熱
炉内に投入する。次いで、その炉内を真空排気し、その
後炉内に水素を導入し、炉内を還元性雰囲気とする。
【0013】次いで、炉内に配置した電極ピン105が
スルーホール内に差し込まれて圧着されたステム10
3,および,ハンダ材301を加熱し、図3(d)に示
すように、ハンダ材301を溶融させた状態とする。こ
のときの加熱温度は250℃程度とする。ハンダ材30
1の融点は220℃程度であり、250℃に加熱するこ
とで、ハンダ材301は数10-3Pa・s以下の超低粘
度状態となる。
【0014】次いで、加熱をしたまま、炉内を真空排気
し、所定時間真空状態を保つ。この結果、図3(e)に
示すように、電極ピン105のふた105aと溶融した
ハンダ材301とで封じられたスルーホール内のガス
が、溶融したハンダ材301をとおして抜けていく。そ
して、スルーホール内が、真空排気された炉内と同様の
真空状態となる。次に、真空排気状態を停止し、炉内に
ガスを導入して大気圧状態とする。ここで、炉内に導入
するガスとしては、Arなどの不活性ガスとする。ま
た、この段階においても、加熱は継続している。
【0015】この結果、図4(f)に示すように、炉内
のガスの圧力により、溶融しているハンダ材301は、
減圧されているスルーホール内に押し込まれる。そし
て、スルーホール内が溶融したハンダ材301で完全に
充填された後、加熱を停止して冷却すれば、図4(g)
に示すように、電極ピン105が、ステム103の所定
の箇所で、ハンダ107により気密封止される。この
後、台座102上のセンサチップ101と電極ピン10
5とをリード線106で接続し、ステム103の領域1
03aにシリコーンオイルを充填し、ステム103にダ
イヤフラム104を取り付けることで、圧力センサパッ
ケージがほぼ完成する。
【0016】ところで、ハーメチックとなる条件は、過
熱した状態でスルーホール内に押し込まれた溶融したハ
ンダ材301が、冷却により収縮したときの厚さより、
元々の冷却時のステム103と電極ピン105との隙間
が小さいときである。図4(g)に示すように、室温時
の電極ピン105の外形をφ1、ステム103の電極ピ
ン105が差し込まれるスルーホールの穴径をφ2とお
く。また、電極ピン105の熱による線膨張係数をk、
ステム103の熱による線膨張係数をm、ハンダ材30
1の熱による線膨張係数をn、加熱時の温度をt、室温
をt0とすると、加熱時のステム103と電極ピン10
5の隙間Wh は、次の(1)式で示される。 Wh=[φ2{1+m×(t-t0)}-φ1×{1+k×(t-t0)}]/2・・・(1)
【0017】この隙間に押し込められたハンダ材301
が、冷却され室温になったときの厚さDは、次の(2)
式で示される。 D=Wh×{1+n×(t0−t)}・・・(2) また、室温時のステム103と電極ピン105の隙間W
は、次の(3)式で示される。 W=(φ2−φ1)/2・・・(3) ここで、ハーメチックとなる条件はW<Dなので、ハー
メチックとなるφ1とφ2の関係は、以下の(4)式で
示すようになる。 φ2/φ1 <{(n-k)+n×k×(t-t0)}/{(n-m)+n×m×(t-t0)}・・・(4)
【0018】ところで、上述では、電極ピン105を気
密封止するステム103のスルーホールにおいて、その
側壁およびステム103の外側さらに内側の開口周辺ま
でメッキ108を形成するようにしているが、これに限
るものではない。このメッキは、図5(a)に示すよう
に、ハンダ材301がステム103に当接する部分に、
メッキ501が施されていればよい。すなわち、ハンダ
材301を溶融させた時点では、図5(b)に示すよう
に、電極ピン105とスルーホールとの隙間に、溶融さ
せたハンダ材301が、入っていかない状態となってい
ればよい。
【0019】ここで、メッキが存在しないと、溶融した
ハンダは、電極ピンを伝わって、不均一にスルーホール
内に入り込んでしまう。このように不均一にハンダが入
り込んでしまっては、気密封止が不完全になってしま
う。そのため、少なくとも、図5に示すようにメッキ5
01を形成しておけば、溶融したハンダ301は、電極
ピン105とメッキ501とになじんで広がる。そし
て、溶融したハンダ301により、スルーホールの開口
部を塞いだ状態が得られる。
【0020】なお、上記実施の形態では、メッキ材とし
て金を用いるようにしたが、これに限るものではなく、
金,銀,銅,ニッケル,錫,白金,パラジウムなど他の
メッキ材料を用いるようにしても良い。また、上記実施
の形態では、ステム材料としてアルミナセラミックを用
いるようにしたが、これに限るものではない。ステム材
料としては、他のファインセラミックス等、次に示す絶
縁材料を用いるようにしても良い。サファイア,石英,
ムライト,ジルコニア,チタニア,ガラス,窒化シリコ
ン,窒化アルミニウム,炭化シリコン,および,ホウ化
チタンなどの酸化物や窒化物や炭化物もしくはホウ化物
系のセラミック。また、ナイロン,アクリルとスチレン
によるプラスチック(ABS,AS樹脂),エポキシ樹
脂,メラミン樹脂,アミド樹脂,ポリエチレンテレフタ
レート,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレー
ト,フェノール樹脂,ポリイミド樹脂,ポリメタクリル
酸メチル,ポリアセタール,ポリプロピレン,ポリフェ
ニレンサルファイド,ポリスチレン,フッ素樹脂,ポリ
塩化ビニル,シリコーン樹脂,ユリア樹脂,ポリエステ
ル系の樹脂などである。
【0021】また、上述では、ハンダ材としてSn−A
g共晶を用いるようにしたが、これに限るものではな
く、錫,鉛,銀,金,銅,鉄,アンチモン,ニッケル,
ビスマス,インジウム,シリコン,リチウム,ボロン,
リン,亜鉛,カドミウム,アルミニウム,チタン,マン
ガンなどの材料からなる合金を用いるようにしても良
い。但し、可能な限り低膨張率を有する材料を用いるよ
うにした方が望ましい。低膨張率を有するハンダ材とし
ては、例えば、錫に対して銀が3.5%のものがある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、所
定値にスルーホールが形成された絶縁性の基台表面のス
ルーホール周辺に金属膜を形成し、基台の厚さ以上の長
さを備えた棒状のピンとその一端に直交して備えられた
板状の底板とから構成された電極ピンの底板が基台裏面
のスルーホール周辺部に当接した状態で、スルーホール
に電極ピンのピンを貫入し、底板でスルーホール開口部
を気密に塞ぎ、基台表面のスルーホール周辺に形成され
た金属膜上に、電極ピンの径より大きくスルーホールの
径より小さい径の穴を中央部に有したハンダ材を、電極
ピンがハンダ材の穴に貫通した状態で載置する。次に、
還元性の気体雰囲気中でハンダ材を加熱して融解し、そ
の融解したハンダ材を電極ピンおよび基台表面のスルー
ホール周辺に形成された金属膜上に密着させ、融解して
いるハンダ材によりスルーホール開口部を塞ぎ、スルー
ホールを塞いでいる溶融しているハンダ材の外側を真空
排気状態とすることで、溶融しているハンダ材を介して
底板と融解しているハンダ材とで塞がれたスルーホール
内を脱気する。そして、スルーホールを塞いでいる溶融
しているハンダ材の外側の真空排気状態を解消し、溶融
しているハンダ材をスルーホール内に押し込み、溶融し
ているハンダ材でスルーホール内が充填された状態とす
るようにした。
【0023】以上に示したことにより、電極ピンが基台
のスルーホール部でハンダにより気密封止された状態が
得られる。すなわち、この発明によれば、ハンダにより
電極ピンの気密封止を行うようにしているので、その形
成時に高温にすることがなく、気密端子の形成により他
の部品に対して損傷を与えることがない。また、ハンダ
を用いているので、ガラスハーメチックに比較して各部
品の組み付け寸法に余裕がある。したがって、この発明
によれば、製造コストの上昇を招かことが無く、より安
価に気密端子が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における気密端子の構
成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態における気密端子の形
成方法について説明する断面図である。
【図3】 図2に続く、気密端子の形成方法について説
明する断面図である。
【図4】 図3に続く、気密端子の形成方法について説
明する断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態における気密端子の形
成方法について説明する断面図である。
【図6】 従来よりある気密端子の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
101…センサチップ、102…台座、103…ステ
ム、103a…領域、104…ダイヤフラム、105…
電極ピン、105a…ふた(底板)、106…リード
線、107…ハンダ、108…メッキ(金属膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 孝一 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武ハ ネウエル株式会社内 (72)発明者 露木 太 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武ハ ネウエル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基台と、 前記基台の所定位置に形成されたスルーホールと、 前記基台表面の前記スルーホール周辺に形成された金属
    膜と、 前記基台の厚さ以上の長さを備えた棒状のピンとその一
    端に直交して備えられた板状の底板とからなり、その底
    板が前記基台裏面の前記スルーホール周辺部に当接して
    前記スルーホール開口部を塞いだ状態で、前記ピンが前
    記スルーホールに貫入された電極ピンと、 前記金属膜,前記スルーホール内の前記ピン側面,前記
    スルーホール内に露出している前記底板表面,および,
    前記スルーホール側壁に接して前記スルーホールと前記
    電極ピンの隙間に充填されたハンダとから構成されたこ
    とを特徴とする気密端子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の気密端子において、 前記金属膜が、前記スルーホール側壁に形成されている
    ことを特徴とする気密端子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の気密端子におい
    て、 前記金属膜が、前記基台裏面の前記スルーホール周辺に
    形成されていることを特徴とする気密端子。
  4. 【請求項4】 所定値にスルーホールが形成された絶縁
    性の基台表面の前記スルーホール周辺に金属膜を形成す
    る第1の工程と、 前記基台の厚さ以上の長さを備えた棒状のピンとその一
    端に直交して備えられた板状の底板とから構成された電
    極ピンの前記底板が前記基台裏面の前記スルーホール周
    辺部に当接した状態で、前記スルーホールに前記ピンを
    貫入し、前記底板で前記スルーホール開口部を気密に塞
    ぐ第2の工程と、 前記基台表面の前記スルーホール周辺に形成された金属
    膜上に、前記ピンの径より大きく前記スルーホールの径
    より小さい径の穴を中央部に有したハンダ材を、前記電
    極ピンが前記ハンダ材の穴に貫通した状態で載置する第
    3の工程と、 還元性の気体雰囲気中で前記ハンダ材を加熱して融解
    し、その融解したハンダ材を前記電極ピンおよび前記基
    台表面の前記スルーホール周辺に形成された金属膜上に
    密着させ、融解しているハンダ材により前記スルーホー
    ル開口部を塞ぐ第4の工程と、 前記スルーホールを塞いでいる前記溶融しているハンダ
    材の外側を真空排気状態とすることで、前記溶融してい
    るハンダ材を介して前記底板と前記融解しているハンダ
    材とで塞がれた前記スルーホール内を脱気する第5の工
    程と、 前記スルーホールを塞いでいる前記溶融しているハンダ
    材の外側の真空排気状態を解消し、前記溶融しているハ
    ンダ材を前記スルーホール内に押し込み、前記溶融して
    いるハンダ材で前記スルーホール内が充填された状態と
    する第6の工程とを備えたことを特徴とする気密端子の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の気密端子の形成方法にお
    いて、 前記第6の工程で、前記スルーホールを塞いでいる前記
    溶融しているハンダ材の外側に不活性ガスを導入するこ
    とで真空状態を解消することを特徴とする気密端子の形
    成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の気密端子の形成方法にお
    いて、 前記第6の工程で、前記スルーホールを塞いでいる前記
    溶融しているハンダ材の外側に還元性ガスを導入するこ
    とで真空状態を解消することを特徴とする気密端子の形
    成方法。
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