JPH1138285A - 光ファイバユニット - Google Patents
光ファイバユニットInfo
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- JPH1138285A JPH1138285A JP9197389A JP19738997A JPH1138285A JP H1138285 A JPH1138285 A JP H1138285A JP 9197389 A JP9197389 A JP 9197389A JP 19738997 A JP19738997 A JP 19738997A JP H1138285 A JPH1138285 A JP H1138285A
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Abstract
と 【解決手段】 抗張力体10として使用する1140デ
ニールの芳香族ポリアミド繊維1本を、溶融押出機のク
ロスヘッドダイに導入し、15m/minの速度で引き
取りながら、その周囲に260℃のPBT樹脂を供給し
て、押出被覆しユニット本体14を作製した。抗張力体
10の埋設位置は、ユニット本体14の底部14aの中
央で、かつ、その中心が底部14aの底面から0.15
mmの位置にした。得られたユニット本体14は、底部
14aの両端から上方に向けて、一対の側壁部14bが
立設された略U字形断面であった。ユニット本体14を
縦横に切り分けて底部14aの上面(溝底面)の平面度
を測定したところ、凹凸の高低差は、0.05mmで、
かつ、その凹凸の曲率半径は、凹面および凸面ともに
0.4mm以上の曲面ないしは平面で構成されていた。
Description
バを実装した光ファイバケーブルに用いられる一溝状光
ファイバユニットに関し、特に、複数本を撚り合わせて
使用する光ファイバユニットに関するものである。
バケーブルとして、例えば、特開平5−241055号
には、図5に示すような構造が提案されている。同図に
示した光ファイバケーブルは、中央に配置される螺旋ス
ペーサ1と、この螺旋スペーサ1の外周に配置される複
数の光ファイバユニット2とを有している。
を収納する複数の螺旋溝4が形成され、各螺旋溝4内に
は、光ファイバ3が段状に収納され、その外周に押え巻
きテープ5が捲回されている。
れた凹形形状のユニット本体6と、このユニット本体6
内に段状に積層収納された光ファイバ7とから構成され
ていて、押え巻きテープ5の外周面に沿って、光ファイ
バユニット2を相互に隣接するように撚り合わせて、光
ファイバユニット2の外周に押え巻きテープ8を捲回し
て、テープ8の外周をシース9で被覆した階層構造にな
っている。
は、ユニット2中おける光ファイバ7の位置によって撚
込み率が異なるため、ユニット本体6の撚り合わせと、
ユニット本体6への光ファイバ7の撚り合わせ集合と
は、主にタンデム工程で行う必要がある。
号公報に開示されているように、ユニット本体6に対し
て、与えられたサプライ張力により、伸び歪みが残留す
ることを防止するために、ユニット本体6の断面内に抗
張力体を埋設することは、有効な手段である。
成されたユニット本体6の底部に配置する場合があり、
特に、ユニット本体6の底部をケーブルの中心に配置さ
れた螺旋スペーサ1やテンションメンバ部材に向けて撚
り合わせた光ファイバケーブルにおいては、例えば、実
開平5−38613号公報に開示されているように、ケ
ーブルを曲げたときに生じ易い側壁部の倒れ込みを防止
するためにも、抗張力体は、底部に配置することが望ま
しい。
うち、光ファイバユニット2をSZ状に撚り合わせる構
造の場合、SZの反転部でユニット2を横方向に曲げて
撚り合わせることになるが、このときに側壁部に抗張力
体が存在すると、曲げに対して、外側に位置する側壁の
倒れ込みが生じるため、抗張力体は、ユニット本体6の
底部に配置することが望ましい。
体を配置した場合には、以下に説明する技術的な問題が
あった。
体6の底部に抗張力体を配置すると、光ファイバ7を収
納する溝底部に若干の凹凸が発生する。例えば、熱可塑
性樹脂からなるユニット本体6に抗張力体を埋設する場
合、抗張力体をダイ内に導入して、口金より溶融した樹
脂と一緒に押出すという製造方法が採られるが、熱可塑
性樹脂のユニット本体6底部の厚み方向に対する樹脂の
収縮量に対して、抗張力体の存在している部位の収縮量
が小さくなるため、結果的に溝底部に凹凸が発生する。
ト本体6の底部の肉厚が厚い場合や、抗張力体が極端に
細い場合には、問題とならないが、ユニット2を撚り合
わせた構造の光ファイバケーブルでは、高密度化,細径
化が求められており、実際のユニット本体6の底部肉厚
は、0.4〜1.5mm程度と非常に薄く、また、使用
している抗張力体も無視できない程度の太さを有してい
るので、問題となる程度の凹凸が発生している。
張力が加わると、ユニット2内に収納されている光ファ
イバ7には、ケーブル中心に向かって、押付けられる力
が発生する場合が多いので、ユニット本体6の底部に凹
凸があると、光ファイバ7が凹凸に乗り上げることで、
マイクロベンドが発生し、光伝送特性が低下する。
ば、冷却後に刃物で削り取ったり、加熱したプレートや
ローラを押付けて平滑化する方法が考えられるが、余分
な工程を追加することになり、経済的でないし、バリや
別の段差が発生する可能性もある。
ット本体6を構成する熱可塑性樹脂に無機物などの添加
物を配合する方法も考えられるが、このような方法で
は、無機物がユニット本体6の内面の平滑性を阻害する
可能性があって好ましくない。
されたものであって、その目的とするところは、底部に
抗張力体を配置した場合でも、溝底部に伝送特性を悪化
させる程度の凹凸がなく、光ファイバの伝送特性の低下
を招くことがない光ファイバユニットを提供することに
ある。
め、本発明は、中央に配置された螺旋スロットないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線を収納して複数本が撚り合わされる横断面が実質
上U字形に形成された合成樹脂製の光ファイバユニット
において、前記光ファイバユニットは、光ファイバ収納
溝が設けられたユニット本体と、このユニット本体の底
部に埋設配置された抗張力体とを有し、前記抗張力体
は、その中心が前記ユニット本体の底部の肉厚中心線よ
りも外方に位置している。この構成によれば、ユニット
本体樹脂の成形収縮時に抗張力体を配置したことの影響
が、溝底部の内面側に及ぶことが低減されるので、凹凸
の発生を抑えることができる。また、本発明の光ファイ
バユニットでは、前記抗張力体は、その全体を前記ユニ
ット本体の底部の肉厚中心線よりも外方に位置させるこ
とができる。この構成によれば、抗張力体が溝底部内面
から大きく離間するので、より一層凹凸の発生を抑制す
ることができる。なお、抗張力体は、その一部がユニッ
ト本体の底部より露出していてもよい。
について添付図面を参照にして説明する。実施例1 抗張力体10として使用する芳香族ポリアミド繊維(1
140デニールのケブラーヤーン)1本を、溶融押出機
のクロスヘッドダイに導入し、15m/minの速度で
引き取りながら、その周囲に260℃のPBT樹脂を供
給して、押出被覆し、図1(A)に示すような横断面形
状のユニット本体14を作製した。
の両端から上方に向けて、一対の側壁部14bが立設さ
れた略U字形断面であって、外幅7.0mm,底幅5.
3mm,高さ5.2mm,溝外幅4.6mm,溝内幅
3.8mm,溝深さ4.7であった。
ユニット本体14の底部14aの中央で、かつ、その中
心が底部14aの底面から0.15mmの位置にした。
の断面を観察したところ、図1(B)に示したように、
底部14aの上面の凹凸の高低差が、0.05mmであ
り、凹凸部の曲率半径が0.4mmの曲面で構成されて
いた。
せたテンションメンバを中心として、幅4.6mm,深
さ4.6mmの溝を10個備えた、外径が24.5mm
Φの高密度ポリエチレン製のSZ螺旋スペーサ1(SZ
反転角300°,反転ピッチ360mm)に対し、厚み
0.3mm、幅2.1mmの8芯光ファイバテープ3を
一溝に10枚ずつ積層挿入して、押え巻きテープ(不織
布)5を隙間なく巻き付けた。
14の底部14aを中心側に向けた状態で、8芯の光フ
ァイバテープ7を10枚ずつ実装しながら、押え巻きテ
ープ5の外周に15本をSZ状(SZ反転角300°,
反転ピッチ360mm)に撚り合わせた後に、その外周
に押え巻きテープ(不織布)8を隙間なく巻き付け、さ
らにその外周にポリエチレンシース9で被覆し、図5に
示した構造とほぼ同じ構造で、長さ200m,外径45
mmΦの2000芯光ファイバケーブルを得た。
イバユニット部の波長1.55μmでの伝送損失を測定
したところ、15本の全てが0.21〜0.25dB/
kmの範囲に納まっており、伝送損失の増加は、認めら
れなかった。
アミド繊維(1420デニールのケブラーヤーン)を1
本使用し、その埋設位置がユニット本体14の底部14
aの中央で、かつ、抗張力体全体が底部14aの肉厚中
心線Lよりも、外方(溝と反対側)に位置するように調
整したこと以外は、実施例1と同一の条件でユニット本
体14を得た。
の断面を観察したところ、底部14aの上面の凹凸の高
低差が、0.035mmであり、凸部,凹部は、ともに
曲率半径が0.5mm以上の曲面で構成されていた。
底部14aの底面には、ケブラーヤーンの一部が露出し
ていた。
1と同様の方法で200mの光ケーブルを作製した後
に、光ファイバユニット部の伝送損失を測定したとこ
ろ、全ての光ファイバで伝送損失の増加は、認められな
かった。
維を使用し、その中心を溝底部内面から0.2mmとし
たこと以外は、実施例1と同様な同一の条件で、図3に
示すようなユニット本体を作製した。得られたユニット
本体を切断して、その断面を観察したところ、底部の上
面の凹凸の高低差が、0.10mmであり、凹凸部の曲
率半径が0.15mmの曲面で構成されていた。
同様の方法で200mの光ケーブルを作製した後に、光
ファイバユニット部の波長1.55μmでの伝送損失を
測定したところ、溝底に接した中央部の2本が、0.7
0,0.85dB/kmとなっていた。
ールのケブラーヤーン)を1本使用し、その埋設位置
が、図4に示すように、ユニット底部の肉厚中心線Lに
対して、収納溝側に偏位させたこと以外は、実施例2と
同様な同一の条件でユニット本体を作製した。
通であり、溝底面は、0.2R程度の緩やかな曲面で構
成されているものの、その凹凸の高低差が、0.13m
mであった。
同様の方法で200mの光ケーブルを作製した後に、光
ファイバユニット部の波長1.55μmでの伝送損失を
測定したところ、溝底に近い位置の部分で、0.5dB
/kmを越えるものが数本あった。
ト2を螺旋スペーサ1の外周にSZ状に撚合せ集合させ
る場合を例示したが、本発明の実施は、この構成に限定
されることはなく、光ファイバユニット2をテンション
メンバの外周に直接撚合せ集合させる構成にも適用する
ことができる。
発明にかかる光ファイバユニットによれば、溝底部に伝
送特性を悪化させる程度の凹凸がなく、光ファイバの伝
送特性の低下を招くことがないので、長期的に安定した
高伝送特性を確保することができる。
に用いるユニット本体の断面図と、同断面図の要部拡大
図である。
に用いるユニット本体の断面図である。
ト本体の断面図と、同断面図の要部拡大図である。
ト本体の断面図と、同断面図の要部拡大図である。
を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 中央に配置された螺旋スロットないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線を収納して複数本が撚り合わされる横断面が実質
上U字形に形成された合成樹脂製の光ファイバユニット
において、 前記光ファイバユニットは、光ファイバ収納溝が設けら
れたユニット本体と、このユニット本体の底部に埋設配
置された抗張力体とを有し、 前記抗張力体は、その中心が前記ユニット本体の底部の
肉厚中心線よりも外方に位置していることを特徴とする
光ファイバユニット。 - 【請求項2】 前記抗張力体は、その全体が前記ユニッ
ト本体の底部の肉厚中心線よりも外方に位置しているこ
とを特徴とする請求項1記載の光ファイバユニット。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197389A JP2993916B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 光ファイバユニット |
CN98116102A CN1131443C (zh) | 1997-07-15 | 1998-07-14 | 光缆及光缆用衬套 |
KR1019980028286A KR100510252B1 (ko) | 1997-07-15 | 1998-07-14 | 광케이블 및 광케이블용 스페이서 |
TW087111435A TW498174B (en) | 1997-07-15 | 1998-07-14 | Optical cable and spacer for optical cable |
US09/115,837 US6122426A (en) | 1997-07-15 | 1998-07-15 | Optical cable and optical cable chamber element |
HK99101231A HK1016269A1 (en) | 1997-07-15 | 1999-03-24 | Optical cable and spacers used thereon |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197389A JP2993916B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 光ファイバユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1138285A true JPH1138285A (ja) | 1999-02-12 |
JP2993916B2 JP2993916B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=16373703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9197389A Expired - Fee Related JP2993916B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-23 | 光ファイバユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2993916B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298417A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Jfe Container Co Ltd | 缶容器、ドラム缶、及び缶容器の内面溶接方法 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP9197389A patent/JP2993916B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298417A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Jfe Container Co Ltd | 缶容器、ドラム缶、及び缶容器の内面溶接方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2993916B2 (ja) | 1999-12-27 |
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