JPH1137362A - 管継手用管離脱防止装置 - Google Patents

管継手用管離脱防止装置

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JPH1137362A
JPH1137362A JP9198217A JP19821797A JPH1137362A JP H1137362 A JPH1137362 A JP H1137362A JP 9198217 A JP9198217 A JP 9198217A JP 19821797 A JP19821797 A JP 19821797A JP H1137362 A JPH1137362 A JP H1137362A
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SK Kawanishi Co Ltd
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KAWANISHI SUIDO KIKI KK
SK Kawanishi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】曲げモーメントが発生せず、高い水圧であって
も離脱阻止力があり、また組立作業も簡単な管離脱防止
装置を提供する。 【解決手段】一方の管の外周面上に緊締される二分割さ
れた締付金具と、他方の管の外周面上に緊締される二分
割された係止金具と、前記締付金具と係止金具とを連結
する連結棒とで管離脱防止装置を構成する。そして、前
記連結棒には、継手部分の受口側の外周面に沿って平行
に配設された大径部分と、該部分から内径側へ折曲され
た部分と、挿口側の外周面に沿って平行に配設された小
径部分とを設ける。これによれば、連結棒は管と管のそ
れぞれ外周面に近接した状態で配設されることになり、
管と管との間に水圧による管軸方向の離脱力が作用した
場合であっても、連結棒と締付金具との連結部に大きな
曲げモーメントが発生することがなく、例えば、40K
gf/cm2 という高い水圧であっても管どうしの離脱
を阻止する働きがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中埋設用の管と
管とが可撓性を持って且つ伸縮自在に接続された継手部
分における管離脱防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の地中埋設用の管と管とが可撓性を
持って且つ伸縮自在に接続される継手としては、例え
ば、本出願人が実願昭59−151520号で先に出願
した図8及び図9に示す技術と、実公昭53−5144
8号公報に掲載された図10に示す技術とがある。
【0003】本出願人が先に出願した技術は、水道管1
の挿口側外周面上に環状のゴムパッキン2を装着して、
その管端部を水道管3の受口へ内嵌し、両水道管1及び
3との間の水密性を保持している。この場合、水道管1
の外径は水道管3の受口部の内径よりも小さく設定され
ており、前記嵌合状態にあって、水道管1の外周面と水
道管3の受口部の内周面との間には所定の間隙4が形成
されている。この間隙4は、自動車の走行や地震等によ
って土壌が移動した場合に、水道管1と3の継手部分が
径方向へ変位して所定範囲内の撓みが生ずるのを許容す
べく、該変位を吸収すると共に、継手部分の各管端部の
損傷を防止するためのものである。
【0004】而して、このような管継手部分にあって
は、上述した可撓性を具備する他に、更に水道管1が水
道管3から離脱してはならず、そのための防止装置が必
要である。本出願人が先に出願した管離脱防止装置は、
それぞれ二分割された締付金具5及び係止金具6とから
成る。締付金具5の水道管1との接触面には、図9に示
すような鋳肌をそのまま利用したり、機械加工等により
その表面を粗くした滑り止め7が形成されている。な
お、係止金具6は、水道管3の大径部8により、図9の
左側方向への移動が規制されているので、滑り止めは施
されていない。
【0005】締付金具5の分割片5a及び5bと、係止
金具6の分割片6a及び6bの両端側には、それぞれフ
ランジ9が形成されており、ボルト10及びナット11
で締結されている。また対向する各フランジ9,9どう
しの間には、連結棒12を挿通するための空間13が形
成されている。前記空間13へ挿通された連結棒12
は、その両端側にフランジ9の側端面9aに当接して水
道管1の抜け止めを防止するためのT字状の抜止部14
が形成されている。
【0006】このような管継手にあって、水道管1と3
とが可撓性を有することは前述した通りである。更に、
この管継手では、連結棒12の抜止部14とフランジ9
の側端面9aとの間の遊びの寸法範囲内において、水道
管3に対して水道管1は伸縮自在である。前記連結棒1
2の両端側の抜止部14,14が締付金具5及び係止金
具6の各フランジ9へ当接した後は、それ以後の水道管
1の移動が拘束され、抜け止めがなされる。なお、可撓
角は、通常、塩化ビニール管の場合で±4度に設定され
ており、伸縮量は10mmに設定されている。
【0007】一方、実公昭53−51448号公報に掲
載された従来技術は、二つ割りの締付金具5及び係止金
具6を用い、これを連結棒15で可撓伸縮自在に連結す
るという基本的な点で、本出願人が先に出願した図8及
び図9に示す従来技術と同じである。異なるところは、
二つ割りの締付金具5及び係止金具6と、連結棒15と
の連結方法にある。この図10に示す従来技術は、締付
金具5の分割片5a及び5bをボルト10とナット11
で連結し、係止金具6の分割片6a及び6bについて
は、連結棒15に設けた窓孔16によって両分割片6a
及び6bのフランジ9,9を挟持するようにしている。
連結棒15の他端側は、長孔17を介して前記ボルト1
0に連結されている。尚、二つ割り金具6のフランジ
9,9の端縁には、連結棒15の窓孔16からの抜け止
めを行うための折り返し片18,18が形成されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8及び図
9に示す従来技術にあっては、連結棒12が水道管1の
外周面から寸法Lだけ離れており、水道管1と水道管3
との間に高い水圧による管軸方向の離脱力が作用した場
合に、前記寸法Lによって締付金具5に曲げモーメント
が発生していた。すなわち、水道管1と水道管3との間
に離脱力が作用すると、締付金具5は水道管1の外周面
に固定されているため、これと一体的に動作し、図9の
左方向(矢符イ方向)へ移動しようとする。これに対し
て離脱防止装置は、連結棒12が締付金具5と係止金具
6とに当接してそれ以降の離脱を防止しようとするの
で、締付金具5と連結棒12とが当接する部分では、締
付金具5には図9の右方向(矢符ロ方向)の反力が作用
する。このように、締付金具5に、寸法Lだけ離れた位
置で、反対方向の力が作用する結果、締付金具5を変形
させようとする曲げモーメントが発生していた。
【0009】そのため、連結棒12が二つ割りの締付金
具5から外方向へ逸脱しようとしたり、またフランジ9
の連結棒12と接触している部分の幅寸法がU字状溝の
分だけ小さいため、これを変形させる原因となり、変形
した場合には、連結棒12が締付金具5から外れたり、
変形により締付不良になったりし、水道管1が水道管3
から逸脱するという問題があった。この曲げモーメント
による問題は、図10に示す従来技術の場合も同じであ
る。
【0010】なお、前記寸法Lは、水道管1と水道管3
との間において、パッキン2を介在させて水密性を保持
する必要上、水道管3のパッキン2の部分の外径寸法が
膨出して大きくなり、連結棒12及び15はこれを回避
しなければならず、必然的に寸法Lが大きくなっていた
ものである。そのため、従来の水道管1と3どうしの離
脱力を阻止する力は、20Kgf/cm2 という低い水
圧にしか耐えることができなかった。
【0011】また図10に示す従来技術にあっては、水
道管1と水道管3との間に水圧による管軸方向の離脱力
が作用した場合に、係止金具6の各分割片6a及び6b
のフランジ9,9どうしの間に隙間があるため、このフ
ランジ9,9どうしを中心にして分割片6a及び6bが
同図の図(B)で示す側面から見た状態においてくの字
状に折れ曲がり、環状の端縁部(エッジ)の一部が水道
管3の径が大きくなるテーパー面の部分へ局所的に食い
込んで、該部分に応力が集中し、水道管3を損傷させる
という欠点があった。特に、水道管3が塩化ビニール製
の管である場合には、低温ぜいせい破壊を生じさせると
いう問題があった。
【0012】更に、前記従来のいずれのものも、係止金
具6を水道管3へ仮に装着する場合に、その分割片6a
及び6bの双方を手で把持しておき、その状態で連結棒
12,15を装着しなければならず、その作業がし難
く、煩雑になるという欠点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、曲げモーメ
ントが発生せず、高い水圧であっても離脱阻止力があ
り、また組立作業も簡単な管離脱防止装置を提供せんと
するものである。
【0014】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した手段は、管と管とが可撓性を持って且つ伸縮
自在に接続された継手部分において、一方の管の外周面
上に緊締される二分割された締付金具と、他方の管の外
周面上に緊締される二分割された係止金具と、前記締付
金具と係止金具とを連結する連結棒とから成り、当該連
結棒は、継手部分の受口側の外周面に沿って平行に配設
された大径部分と、該部分から内径側へ折曲された部分
と、挿口側の外周面に沿って平行に配設された小径部分
とを有している。
【0015】これによれば、連結棒は管と管のそれぞれ
外周面に近接した状態で配設されることになり、管と管
との間に水圧による管軸方向の離脱力が作用した場合で
あっても、連結棒と締付金具との連結部に大きな曲げモ
ーメントが発生することがなく、例えば、40Kgf/
cm2 という高い水圧であっても管どうしの離脱を阻止
する働きがある。
【0016】また本発明に係る締付金具は、二分割され
た両端部分にボルト等の締結用のフランジが対向して水
平状に形成されており、前記連結棒はボルトよりも内径
寄りに配設されている。従って、管どうしに作用する離
脱力を締付金具の全幅で受け止めることができるように
なり、容易に変形することがない。
【0017】更に、本発明に係る係止金具は、二分割さ
れた両端部分に対向するフランジ部が垂直状に形成され
ており、該フランジ部の一方側には相手方のフランジ部
端面へ当接する凸状支持部が形成されると共に、フラン
ジ部どうしの中間部分には連結棒挿通用の溝が形成され
ており、また各フランジ部の外寄りには斜め後方へ突出
する係止凸部が形成されている。そのため、係止金具の
分割片のそれぞれの凸状支持部どうしを係合させること
により、手で把持しなくても仮装着が可能である。
【0018】更に、本発明に係る連結棒は、その両端側
に締付金具と係止金具の各フランジに係合する抜止部が
T字状に形成されており、また係止金具側にあっては前
記抜止部よりも所定寸法締付金具側へ寄った位置に係止
金具の溝からの抜け止めを防止するための突起が形成さ
れている。そのため、抜止部と突起との間隔を、係止金
具の係止凸部の寸法よりも小さくすることにより、斜め
後方からの装着は可能であるが、連結棒を管に沿わせて
これと平行な姿勢にした状態では係止金具から外れなく
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。な
お、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1〜図
6は本発明の第1の実施の形態に係るものであり、図1
の図(A)は締付金具19と、係止金具20と、連結棒
21の装着後の状態を示す部分断面平面図、図(B)は
同側面図、図2の図(A)は同装着後の状態を示す正面
図であり、図(B)は同背面図である。図3の図(A)
〜図(F)はそれぞれ係止金具20の分割片の一つを示
す正面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図であ
る。図4は係止金具20の分割片の一対を示す斜視図で
ある。図5の図(A)〜図(D)は係止金具20の正面
図、平面図、左側面図、右側面図である。図6の図
(A)は係止金具20の分割片20aと20bの組み付
け要領を説明するための平面図、図(B)は係止金具2
0への連結棒21の組み付け要領を説明するための平面
図である。
【0020】同図に示す如く、この実施の形態に係る締
付金具19は、半割り状の二つの分割片19a及び19
bとからなる。各分割片19aと、19bは全く同一の
構成物である。これらの端部には、水平状のフランジ
9,9が形成されており、Tボルト22とナット23を
介して締結されるようになっている。而して、この締付
金具19にあっては、Tボルト22と水道管1との間の
空間24を通じて連結棒21の小径部21cが挿通され
るようになっている。つまり、連結棒21はTボルト2
2よりも内径寄りに装着されるようになっている。
【0021】また係止金具20も半割り状の二つの分割
片20a及び20bとからなっており、各分割片20a
と20bとは全く同一の構成物である。各分割片20a
及び20bは、図3の部品図及び図4の斜視図に詳細を
示す通りであり、これらの両端部には、垂直状のフラン
ジ25aと、25bとが形成されている。しかも、フラ
ンジ25aは、分割片20a及び20bの前後幅のう
ち、後面側の半分に相当する肉厚を有し、またフランジ
25bは同様に前面側の半分に相当する肉厚を有してい
る。更に、フランジ25aの上下端面には、分割片20
a及び20bを組み付けた場合の相手方フランジ25b
の上下端面へ当接し得る凸状支持部26a及び26bが
突出形成されている。更に、これらのフランジ25a及
び25bの中間部には、連結棒21を装着するための溝
27が形成されている。更にまた、フランジ25aの後
面側の外寄りには、斜め後方へ突出する係止凸部28が
突出形成されている。
【0022】一方、連結棒21は、その両端側にT字状
の抜止部29,29が形成されており、水道管3の受口
部の外周面に沿って配設された部分は大径部21aとさ
れ、水道管3の管端を越えて水道管1の外周面へ対応す
る部分において内径側へ折り曲げられた折曲部21bが
形成され、更に水道管1の外周面に沿って配設された部
分には小径部21cが形成されている。また大径部21
aの抜止部29から中心側へ所定寸法Xだけ寄った位置
には、抜止用の突起30が形成されている。この寸法X
は、係止金具20へ装着した後の連結棒21の抜け止め
を行うために、係止金具20の各分割片20a及び20
bの係止凸部28の部分の最大幅寸法Yよりも小さく、
しかも係止凸部28を除く部分の幅寸法Zよりも大きく
設定されている。すなわち、Y>X>Zの関係にある。
更に、Xは、Zの寸法(フランジ25aの凸状支持部2
6aの水平方向の突出寸法)と、フランジ25bの厚み
の寸法とを足した寸法よりも小さいことが必要である。
【0023】次に、このように構成された管継手用の管
離脱防止装置の組み立て要領及び使用態様について説明
する。管離脱防止装置の組み立ては、水道管1の挿口を
水道管3の受口にパッキン2を介して挿入した後に行
う。先ず、図6の図(A)に示すように、係止金具20
の各分割片20a及び20bを水道管3の上下方向から
配置し、両分割片20a及び20bの各フランジ25
a,25aが後方(同図の右方向)を向くようにそれぞ
れを斜めにセットする。そして、両分割片20a及び2
0bを水道管3と直交する方向へひねり、フランジ25
a,25aの上下の凸状支持部26a及び26bが対向
するフランジ25b,25bの上下端面に当接して係合
させ、水道管3の径が大きくなるテーパー面部へ寄せ
る。この係合状態にあって、係止金具20は、図5に示
すように、各分割片20a及び20bのフランジ25
a,25aが他方のフランジ25b,25bをいわゆる
抱きかかえるようになり、しかも水道管3のテーパー面
部と接しているため、両分割片20a及び20bが脱落
することはない。つまり、水道管3の外周面に係止金具
20を仮装着することが可能である。
【0024】然る後は、連結棒21を準備し、図6の図
(B)で示す如く、斜めにした状態で係止金具20へ装
着する。装着は、連結棒21の大径部21aを係止金具
20の両分割片20a及び20bの溝27へ装入すると
共に、抜止部29と突起30との間に係止金具20の係
止凸部28を挿通案内する。そして、連結棒21を同図
の矢符で示すように、その全体を管軸と平行になるよう
に回動させる。管軸と平行になった後は、抜止部29と
突起30との間の寸法Xが係止金具20の係止凸部28
の部分の最大幅Yよりも小さく設定されているため、連
結棒21が容易に抜け落ちることはない。
【0025】このように、係止金具20の分割片20a
及び20bどうしを嵌め合わせた後は、これを手で把持
しなくても脱落することがない。しかも、係止金具20
に連結棒21をセットした後は、連結棒21も係止金具
20から脱落することがない。そのため、これらの装着
作業は極めて簡単なものとなり、両側面の連結棒21,
21を左右の手で同時にセットすることも可能である。
【0026】然る後は、締付金具19の組み付けを行
う。先ず、水道管1の下方側に締付金具19の分割片1
9bを配置し、連結棒21,21の小径部21c,21
cを分割片19bの両端のフランジ9,9上に載置す
る。そして、水道管1の上方側に締付金具19の分割片
19aを載置し、上下の分割片19a及び19bのフラ
ンジ9,9どうしをTボルト22及びナット23で締結
すればよい。このとき、Tボルト22及びナット23
は、予め組み付けた状態でフランジ9,9どうしのU字
状溝を介して横方向から簡単に装着することが可能であ
る。これにより、連結棒21の小径部21cは、Tボル
ト22と水道管1の外周面との間に位置するようにな
る。
【0027】これにより、連結棒21は水道管3及び水
道管1の外周面に近接した状態でこれに沿って配設され
ることになり、特に、小径部21cが水道管1から遠く
離れることがないので、水道管1と水道管3との間に水
圧による離脱方向の力が作用した場合であっても、水道
管1と連結棒21とによって締付金具19へ作用する相
反する方向の力が、極めて近接した寸法内で発生するの
で、締付金具19にこれを変形させるような大きな曲げ
モーメントが発生することはない。すなわち、連結棒2
1に締付金具19から外れようとするような力が作用す
ることはない。また水道管1に近接して連結棒21の小
径部21cを配設しているため、前記離脱力を締付金具
19の全幅寸法の部分で受け持つことができ、締付金具
19が容易に変形するようなこともない。
【0028】更に、係止金具20にあっては、前記離脱
力は、連結棒21の抜止部29と各分割片20a及び2
0bの垂直状のフランジ25a,25aと接触すること
でこれに伝達されることになり、両方の分割片20a及
び20bが同一の方向へ引っ張られるので、分割片20
a及び20bがくの字状に変形することもない。つま
り、分割片20a及び20bのフランジ25a,25b
が垂直状に分割されて前後に位置し、連結棒21とはフ
ランジ25aの全面が接触した状態で管どうしの離脱力
を受けるので、分割片20a及び20bどうしの間でく
の字状に変形することがなくなるものである。参考まで
に説明すると、従来のものは分割片6a及び6bのフラ
ンジ9,9が上下で分割されており、上下の両方のフラ
ンジ9,9に対して連結棒12,15による離脱力が作
用するので、分割片どうしがくの字状に変形していた。
【0029】図7は本発明の第2の実施の形態に係るも
のであり、図(A)は締付金具19と、係止金具20
と、連結棒21の装着後の状態を示す部分断面平面図、
図(B)は同側面図である。同図に示すように、この実
施の形態では、締付金具19の分割片19a及び19b
の対向するフランジ9,9部分に、ボックス部31a,
31bを形成している。その他の構成並びに作用効果に
ついては、前述した第1の実施の形態の場合と同じであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の技術は、一
方の管の外周面上に緊締される二分割された締付金具
と、他方の管の外周面上に緊締される二分割された係止
金具と、前記締付金具と係止金具とを連結する連結棒と
から成る管離脱防止装置であって、前記連結棒は、継手
部分の受口側の外周面に沿って平行に配設された大径部
分と、該部分から内径側へ折曲された部分と、挿口側の
外周面に沿って平行に配設された小径部分とを有してい
る。そのため、連結棒は管と管のそれぞれ外周面に近接
した状態で配設されることになり、管と管との間に水圧
による管軸方向の離脱力が作用した場合であっても、離
脱力は、締付金具に対して管と連結棒とが近接している
ため、従来のように大きな曲げモーメントが発生するこ
とがない。従って、例えば、40Kgf/cm2 という
高い水圧であっても、管を損傷することなく管どうしの
離脱を阻止することが可能である。
【0031】また連結棒を介して係止金具へ作用する離
脱力は、係止金具の片方の分割片の垂直状のフランジと
接触することでこれに伝達されることになり、両方の分
割片が同一の方向へ引っ張られるので、分割片どうしの
間でくの字状に変形することもない。
【0032】更にこれらの組み付けは、係止金具の分割
片どうしを嵌め合わせた後は、これらから手を離しても
下方の分割片が脱落することはなく、また係止金具へ連
結棒を装着した後は、連結棒自体も脱落することがな
い。そのため、組み付け作業が極めて簡単となり、左右
の連結棒を両手で同時に装着することも可能である。
【0033】更にまた、連結棒を締付ボルトと管との間
に配設しているため、連結棒と締付金具との間に作用す
る離脱力を締付金具の全幅域で受けることができ、その
外側に位置する締付ボルトの装着部をU字状の溝に形成
できる。そのため、締付ボルトとナットとを分離しなく
ても、締付金具への装着が可能となり、管継手作業を迅
速に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、
図(A)は装着後の状態を示す部分断面平面図、図
(B)は同側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、
図(A)は装着後の状態を示す正面図、図(B)は同背
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、
図(A)は正面図、図(B)は平面図、図(C)は底面
図、図(D)は左側面図、図(E)は右側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る係止金具の斜
視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る係止金具を示
すものであり、図(A)は正面図、図(B)は平面図、
図(C)は左側面図、図(D)は右側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るものであり、
図(A)は係止金具と分割片との組み付け要領を説明す
るための平面図、図(B)は係止金具と連結棒の組み付
け要領を説明するための平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るものであり、
図(A)は装着後の状態を示す部分断面平面図、図
(B)は同側面図である。
【図8】従来の管離脱防止装置を示す斜視図である。
【図9】従来の管離脱防止装置を示す半縦断面図であ
る。
【図10】従来の別な管離脱防止装置を示すものであ
り、図(A)は縦断面図、図(B)は側面図、図(C)
は縦断面正面図である。
【符号の説明】
1…水道管 2…ゴムパッキン 3…水道管 4…空間 19…締付金具 19a,19b…締付金具の分割片 20…係止金具 20a,20b…係止金具の分割片 21…連結棒 21a…連結棒の大径部 21b…連結棒の折曲部 21c…連結棒の小径部 22…Tボルト 23…ナット 25a,25b…係止金具のフランジ 26a,26b…凸状支持部 27…溝 28…係止凸部 29…抜止部 30…突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管と管とが可撓性を持って且つ伸縮自在に
    接続された継手部分において、一方の管の外周面上に緊
    締される二分割された締付金具と、他方の管の外周面上
    に緊締される二分割された係止金具と、前記締付金具と
    係止金具とを連結する連結棒とから成り、当該連結棒
    は、継手部分の受口側の外周面に沿って平行に配設され
    た大径部分と、該部分から内径側へ折曲された部分と、
    挿口側の外周面に沿って平行に配設された小径部分とを
    有していることを特徴とする管継手用管離脱防止装置。
  2. 【請求項2】締付金具は、二分割された両端部分にボル
    ト等の締結用のフランジが対向して水平状に形成されて
    おり、前記連結棒はボルトよりも内径寄りに配設されて
    いることを特徴とする前記請求項1に記載の管継手用管
    離脱防止装置。
  3. 【請求項3】係止金具は、二分割された両端部分に対向
    するフランジ部が垂直状に形成されており、該フランジ
    部の一方側には相手方のフランジ部端面へ当接する凸状
    支持部が形成されると共に、フランジ部どうしの中間部
    分には連結棒挿通用の溝が形成されており、また各フラ
    ンジ部の外寄りには斜め後方へ突出する係止凸部が形成
    されていることを特徴とする前記請求項1に記載の管継
    手用管離脱防止装置。
  4. 【請求項4】連結棒は、その両端側に締付金具と係止金
    具の各フランジに係合する抜止部がT字状に形成されて
    おり、また係止金具側にあっては前記抜止部よりも所定
    寸法締付金具側へ寄った位置に係止金具の溝からの抜け
    止めを防止するための突起が形成されていることを特徴
    とする前記請求項1に記載の管継手用管離脱防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101995528B1 (ko) * 2018-11-01 2019-09-30 주식회사 고리 신축 및 내진용 클램프가 구비된 경질 폴리염화비닐 관

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