JPH1137247A - 直線作動機 - Google Patents

直線作動機

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JPH1137247A
JPH1137247A JP19841297A JP19841297A JPH1137247A JP H1137247 A JPH1137247 A JP H1137247A JP 19841297 A JP19841297 A JP 19841297A JP 19841297 A JP19841297 A JP 19841297A JP H1137247 A JPH1137247 A JP H1137247A
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JP
Japan
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screw shaft
nut
linear actuator
oil
segment
Prior art date
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Pending
Application number
JP19841297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Tsuruzono
隆規 鶴薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Publication of JPH1137247A publication Critical patent/JPH1137247A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ軸とナットの螺合面に恒久的に潤滑油の
給油を行うことができる直線作動機を提供すること。 【解決手段】 直線作動機10は、モータ14により回
転駆動されるねじ軸20を備えている。ねじ軸20に
は、ナット22が螺合している。ナット22には作動杆
24が取付けられている。ナット22の基端部22A側
にはホルダー28によって給油体30が取付けられてい
る。給油体30は、ねじ軸20の周方向に2分割された
半片のセグメントからなる。各セグメントは、ねじ軸2
0のねじ溝形状に適合する内周面を有する。凹溝に輪ば
ね32を捲回すると、それぞれのセグメントの内周面は
ねじ軸20のねじ溝表面に圧接する。給油体30は多孔
質樹脂に潤滑油を含浸させたものである。給油体30の
セグメントは、回転駆動されるねじ軸20のねじ溝表面
に潤滑油を供給し、ねじ溝表面に油膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動されるね
じ軸と、このねじ軸に螺合してねじ軸が回転駆動された
とき軸方向に直動するナットと、このナットに取付けら
れた作動杆を有する直線作動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直線作動機は、特公平2−409
02号公報に記載されるように、モータによって回転駆
動されるねじ軸と、このねじ軸に螺合するナットと、ナ
ットに取付けられた作動杆を有する。ねじ軸、ナット及
び作動杆は、ハウジングに取付けられた外筒に内包され
ており、特に、ナっト及び作動杆は外筒に摺動自在に支
持されている。前記公報記載の直線作動機では、ねじ軸
にナットが直接螺合しているが、他の直線作動機には、
ねじ軸にボールを介してナットが螺合するものもある。
いずれにしても、所期寿命の維持と、円滑の作動のため
に、ねじ軸とナットとの螺合面に油膜を形成するため定
期的に潤滑油の給油を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ねじ軸及び
ナットは、外筒に内包されており、螺合面の給油を行う
には、この外筒をハウジングから取り外し、さらには、
作動杆をナットから取り外さなければならない。定期的
な給油の度に、このような煩雑な作業はきわめて面倒で
ある。しかも、直線作動機は既に他の装置類に取付けら
れた状態にあることが多く、直線作動機の取付け状態に
よっては、外筒の取り外し作業や作動杆の取り外し作業
が困難であったり、さらには、その作業ができなかった
りすることもある。そのため、直線作動機の所期寿命が
達成されず、早期に使用不能となることがあった。本発
明の目的は、ねじ軸とナットの螺合面に恒久的に潤滑油
の給油を行うことができる直線作動機を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動され
るねじ軸と、該ねじ軸に螺合して該ねじ軸が回転駆動さ
れたとき軸方向に直動するナットと、該ナットに取付け
られて前記ねじ軸を囲繞する作動杆を有する直線作動機
において、前記ナットの端面に、潤滑油を含浸させた多
孔質樹脂からなる給油体を前記ねじ軸のねじ溝表面に当
接させて取付けた直線作動機により前記課題を解決し
た。
【0005】
【作用】ねじ軸が回転駆動されると、これに螺合するナ
ット及びナットに取付けられた作動杆が軸方向に直動
し、作動杆に取付けられた例えば扉が開閉する。ナット
が軸方向に移動する際、その端部に取付けられた給油体
がねじ軸のねじ溝表面と摺接し、ねじ溝表面に潤滑油の
油膜を形成する。なお、本発明において「螺合する」と
は、ねじ軸にナットが直接螺合することをいうほか、ボ
ールねじのようにねじ軸のボールを介してナットが螺合
することを意味する。従って、ナットがねじ軸と直接螺
合する場合には、ねじ軸のねじ溝表面に形成された潤滑
油の油膜はナットに形成される。また、ナットがボール
を介してねじ軸を螺合する場合には、ねじ軸のねじ溝表
面に形成された潤滑油の油膜はボールを介してナットに
も形成される。このようにして、ねじ軸が回転駆動され
る度、給油体に含浸した潤滑油がねじ軸及びナットに油
膜として供給されるので、半永久的に外部から潤滑油を
供給することなく、直線作動機を使用することができ
る。
【0006】なお、前記給油体を前記ねじ軸の周方向に
分割した複数のセグメントから構成し、セグメントの外
周に該セグメントを前記ねじ軸のねじ溝に圧接する輪ば
ねを設けると、給油体のそれぞれのセグメントがねじ溝
表面に押付けられるので、ねじ溝における潤滑油の油膜
の形成が確実になるとともに、このセグメントがダスト
シートとして機能するので、ナット内部への異物の侵入
が防止される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による直線作動
機の実施例を説明する。図1は、直線作動機の全体を示
す断面図であり、直線作動機10は、ハウジング12に
固着されたモータ14の出力軸16から減速機18を介
して回転駆動されるねじ軸20を備えている。ねじ軸2
0には、ボールを介してナット22が螺合している。ナ
ット22には作動杆24が取付けられている。ハウジン
グ12には、ねじ軸20、ナット22及び作動杆24を
囲繞するように外筒26が固着されている。そして、ナ
ット22が外筒26の内周面で案内されるとともに、作
動杆24がねじ軸20の端部20A及び外筒26の内周
面で案内されている。ねじ軸20が回転駆動されると、
これに螺合するナット22がねじ軸20の軸方向に直動
し、作動杆24が外筒26から出没する。
【0008】本発明の直線作動機10は、さらに、図2
及び図3に示すように、ナット22の基端部22A側に
ホルダー28によって給油体30が取付けられている。
給油体30は、ねじ軸20の周方向に2分割された半片
のセグメントからなる。それぞれのセグメントは、ねじ
軸20のねじ溝形状に適合する内周面を有する。また、
それぞれのセグメントは外周面に周方向の凹溝を有す
る。ねじ軸20を挟むようにしてセグメントを配置し、
凹溝に輪ばね32を捲回すると、それぞれのセグメント
の内周面はねじ軸20のねじ溝表面に圧接する。それぞ
れのセグメントは、輪ばね32の収縮力によって、その
内周面をねじ溝表面に押付けらる。ホルダー28はナッ
ト22と略々同じ外径を有する。ホルダー28は、その
一端に側壁28Aを有する。輪ばね32が捲回されたセ
グメントは、側壁28Aに当接するようにホルダー28
内に装入されている。また、ホルダー28内周面には環
状溝が形成されている。輪ばね32はセグメントの外周
から拡径しており、前記環状溝に係合する。これによっ
て、輪ばね32を備えたセグメントはホルダー28内に
保持される。そして、ホルダー28はナット22の外周
の穿設孔に差し込まれるピン34によってナット22に
固定される。なお、ホルダー28内で給油体の回転を防
止するために、セグメントの外周面に穿設孔を設け、前
記ピン34をホルダー28及びセグメントの穿設孔に差
し込むようにしておくことが望ましい。
【0009】給油体30は多孔質樹脂からなる。多孔質
樹脂としては、例えば、プラスチック発泡体や、ラテッ
クスフォームを利用することができる。給油体30は、
このような多孔質樹脂に潤滑油を含浸させたものであ
る。従って、輪ばね32によって圧接する給油体30の
セグメントは、ねじ軸20の回転時に、ねじ溝に押付け
られながら摺動する。このようにして、給油体30のセ
グメントは、回転駆動されるねじ軸20のねじ溝表面に
潤滑油を供給し、ねじ溝表面に油膜を形成する。ねじ溝
表面に油膜として供給された潤滑油は、ナット22がね
じ軸20上を移動する際、ボールを介してナット22に
も供給される。また、セグメントがねじ溝表面に圧接す
ることにより、それぞれのセグメントがダストシールと
して機能し、ナット22内への異物の侵入を防止する。
【0010】図4は本発明による直線作動機の他の実施
例を示している。本実施例は、ナット22に取付けられ
た作動杆24に給油体36を設けた例を示してる。作動
杆24はねじ部によりナット22に取付けられている。
作動杆24の内周面には、ナット22のねじ部22Bに
隣接して給油体36が設けられている。給油体36は、
2分割された半片のセグメントからなる。それぞれのセ
グメントは、ねじ軸20のねじ溝に適合する形状の内周
面を有する。それぞれのセグメントは外周面に周方向の
凹溝を有する。ねじ軸20を挟むようにしてセグメント
を配置し、凹溝に輪ばね38を捲回すると、それぞれの
セグメントの内周面はねじ軸20のねじ溝表面に圧接す
る。この状態で給油体36を作動杆24に装入すると、
作動杆24の内周に形成された環状溝に輪ばね38が係
合する。また、作動杆24には穿設孔が形成されてお
り、この穿設孔にはピン40が差し込まれている。給油
体36をピン40に当接させ、さらに、作動杆24のね
じ部にナット22のねじ部22Aを螺合させると、給油
体36はナット22とピン40に挟装される。給油体3
6はナット22とピン40との間の摩擦力によって回転
を拘束されるが、他の回転拘束手段、例えば、作動杆を
貫通するピンによって回転を拘束してもよい。
【0011】以上の実施例では、ナットのそれぞれの端
部に給油体を取付ける例を示したが、ナットの両端部に
図1及び図4に示すようにして給油体を設けてもよい。
なお、給油体による直線作動機の潤滑に加えて、予めね
じ軸のねじ溝表面にグリースを塗布しておくこにより、
恒久的にねじ軸及びナットに潤滑油の油膜を形成した状
態にしておくことができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、ねじ軸の
ねじ溝表面に給油体から油膜形成に必要な潤滑油が半永
久的に供給されるので、直線作動機の取付け後において
も、作動杆やこれに取付けられた装置を取り外して潤滑
油を供給するメンテナンスを行うことなくその直線作動
機を使用することができる。特に、本発明の直線作動機
は、取付け後に分解が困難な場合に有用である。
【0013】そして、給油体を分割してセグメントと
し、そのセグメントを輪ばねによってねじ軸に圧接させ
ることにより、ねじ軸を挟むように給油体をねじ軸に取
付けることができ直線作動機の組立てが容易で製作費も
廉価である。さらに、ねじ軸のねじ溝表面に圧接するセ
グメントが油膜を確実に形成するとともに、ダストシー
ルとして機能するのでナット内への異物の侵入を防止し
て直線作動機の寿命が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による直線作動機の実施例を示す断面
図。
【図2】 図1のナットの拡大正面図。
【図3】 給油体及びホルダーの断面図。
【図4】 本発明による直線作動機の他の実施例を示す
断面図。
【符号の説明】
10 直線作動機 12 ハウジング 20 ねじ軸 22 ナット 24 作動杆 26 外筒 28 ホルダー 30,36 給油体 32,38 輪ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるねじ軸と、該ねじ軸に螺
    合して該ねじ軸が回転駆動されたとき軸方向に直動する
    ナットと、該ナットに取付けられて前記ねじ軸を囲繞す
    る作動杆を有する直線作動機において、 前記ナットの端面に、潤滑油を含浸させた多孔質樹脂か
    らなる給油体を前記ねじ軸のねじ溝表面に当接させて取
    付けたことを特徴とする、直線作動機。
  2. 【請求項2】 前記給油体を前記ねじ軸の周方向に分割
    した複数のセグメントから構成し、セグメントの外周に
    該セグメントを前記ねじ軸のねじ溝に圧接する輪ばねを
    設けた、第1項の直線作動機。
JP19841297A 1997-07-24 1997-07-24 直線作動機 Pending JPH1137247A (ja)

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JP19841297A JPH1137247A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 直線作動機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007091584A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Thk Co., Ltd. 低騒音ねじ装置
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