JPH1137126A - 車両用樹脂部品の取付け構造 - Google Patents

車両用樹脂部品の取付け構造

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JPH1137126A
JPH1137126A JP9197318A JP19731897A JPH1137126A JP H1137126 A JPH1137126 A JP H1137126A JP 9197318 A JP9197318 A JP 9197318A JP 19731897 A JP19731897 A JP 19731897A JP H1137126 A JPH1137126 A JP H1137126A
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JP
Japan
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panel
grommet
stone guard
vehicle body
mounting structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP9197318A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Shima
和久 島
Yokichi Shiroya
四木千 代谷
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂部品(ストーンガード)の長手方向,及
び上下方向における熱膨張差を吸収して熱変形による外
観の悪化を防止できる車両用樹脂部品の取付け構造を提
供する。 【解決手段】 ロッカパネル5(車体パネル)に形成さ
れた塗装用液抜き孔6(取付け孔)にグロメット15を
介してストーンガード10(樹脂部品)を取付ける場合
に、上記グロメット15を、上記液抜き孔6の周縁を挟
持する環状溝16aを有する嵌合部16と、上記ストー
ンガード10が締め付け固定されるボス部17と、該ボ
ス部17と嵌合部16との間に一体に形成された撓み吸
収部18とを同心円状に形成したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体パネ
ルに樹脂部品を取付けるための構造に関する。本発明
は、例えば車体前後方向に延びるロッカパネルにストー
ンガードを取付ける場合に好適であるので、以下これを
例にとって説明する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、走行中の車輪からの
飛石等から車体を保護するためにロッカパネルの外面を
覆うように樹脂製のストーンガードを配設する場合があ
る。このストーンガードの取付け構造としては、従来、
例えば図4に示すように、ストーンガード50の上縁部
に形成された係止部51にくさび形状のクリップ52を
装着し、該クリップ52をロッカパネル53の嵌合孔5
3aに嵌挿し、上記ストーンガード50の下縁部をロッ
カパネル53の取付け孔53bに嵌挿されたグロメット
54に螺子55により締め付け固定したものがある。
【0003】また上記ロッカパネル53との熱膨張差に
よりストーンガード50が熱変形するのを防止するため
に、上記係止部51をクリップ52に対して前後方向に
スライド可能とし、これによりストーンガード50の前
後方向(長手方向)における熱膨張差を吸収するように
している(例えば、実開昭64−35209号公報参
照)。また、実開平2−60049号公報には、ストー
ンガードに前後方向に延びる板状の係合部を形成し、該
係合部をロッカパネルに固定されたリテーナで前後方向
にスライド可能に挟持した構造のものが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各構造のものでは、ストーンガードの長手方向にお
ける熱膨張差は吸収できるものの、これと直角方向の上
下方向における熱膨張差は吸収することができず、スト
ーンガードが熱変形する場合がある(図4の二点鎖線参
照)。その結果、ストーンガードの各クリップ固定部分
の割線部Aに隙間が生じ、該割線部Aが波状に変形する
場合があり、外観が悪化するという問題が生じる。
【0005】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、ストーンガードの前後方向,及び上下方向の熱
膨張差を吸収して熱変形による外観の悪化を防止できる
車両用樹脂部品の取付け構造を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
パネルに形成された取付け孔にグロメットを装着し、該
グロメットに樹脂部品を固定するようにした車両用樹脂
部品の取付け構造において、上記グロメットを、上記取
付け孔の縁部を挟持する溝を有する嵌合部と、上記樹脂
部品が固定されるボス部と、該ボス部と嵌合部との間に
一体に形成された撓み吸収部とを同心円状に形成したも
のとしたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、上
記車体パネルが車体下部に配設された車体前後方向に延
びるロッカパネルであり、上記樹脂部品が飛石等から車
体パネルを保護するために上記ロッカパネルの外面を覆
うように配設されたストーンガードであることを特徴と
している。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、上
記ロッカパネルの取付け孔は電着塗装用液抜き孔が兼用
されていることを特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る車両用樹脂部
品の取付け構造によれば、グロメットの車体パネルの取
付け孔の縁部を挟持する嵌合部と樹脂部品が固定される
ボス部との間に何れの方向にも屈曲可能の撓み吸収部を
設けたので、樹脂部品の何れの方向の熱膨張差について
も上記撓み吸収部が屈曲変形することにより吸収でき、
熱変形による外観低下を防止できる効果がある。
【0010】請求項2の発明では、車体前後方向に延び
るロッカパネルに上記グロメットを介してストーンガー
ドを取付けたので、ストーンガードの長手方向,及び上
下方向のロッカパネルとの熱膨張差を吸収でき、熱変形
による外観の悪化を防止できる効果がある。
【0011】請求項3の発明では、グロメットの取付け
孔に電着塗装用液抜き孔を兼用したので、取付け孔を別
途形成する必要がなく、また液抜き孔を塞ぐプラグを不
要にでき、コストを低減できる効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図3は、本発明の
一実施形態による自動車用ストーンガードの取付け構造
を説明するための図であり、図1はストーンガードの取
付け状態を示す断面図、図2はグロメットの装着状態を
示す断面図、図3はストーンガードが配設された自動車
の側面図である。
【0013】図において、1は自動車の車体であり、こ
れはルーフパネル2の左, 右側部にサイドパネル3を配
設し、該サイドパネル3に形成されたドア開口にフロン
トドア4を開閉自在に配置した概略構造のものである。
上記各サイドパネル3の下端には車体前後方向に延びる
ロッカパネル5が配設されており、該ロッカパネル5に
よりドア開口の下縁が形成されている。
【0014】上記ロッカパネル5はアウタパネル5aと
インナパネル5bとを接合してなる閉断面筒状のもの
で、左,右のロッカパネル5,5間にフロアパネル(不
図示)が配設されている。上記ロッカパネル5の外面及
び内面には電着塗装皮膜(不図示)が施されており、こ
れは電着塗装工程において塗料浴中に車体1全体を浸漬
することにより形成されたものである。
【0015】上記アウタパネル5aの下縁部には長手方
向に間隔をあけて複数個の電着塗装用液抜き孔6が形成
されている。この液抜き孔6は上記電着塗装工程におい
てロッカパネル5内に進入した塗料を確実に排出できる
ように後述する他の取付け孔より大径に形成されてい
る。また上記アウタパネル5aの上部の各液抜き孔6に
対応する部分には該液抜き孔6より小径の嵌合孔7が形
成されている。
【0016】上記アウタパネル5aの外面には該アウタ
パネル5aに沿って延び、これを覆う樹脂製のストーン
ガード10が配設されており、該ストーンガード10は
前輪11等により跳ね上げられた飛石からロッカパネル
5及びフロントドア4,サイドパネル3等を保護するた
めのものである。
【0017】上記ストーンガード10は横断面大略L字
状のもので、これの上縁10aはアウタパネル5aの段
落ち部5cに略連続面をなすように当接しており、これ
により割線部Aの見栄えを高めている。また下縁10b
はアウタパネル5aの下面に外側から回り込むように位
置しており、車体側方から見て外方に露出しないよう内
側に隠れている。
【0018】上記ストーンガード10の内面の上記各嵌
合孔7に対向する部分には車体前後方向に長い長孔状の
係合溝12aを有する係合部12が一体形成されてお
り、この係合部12には樹脂製のクリップ13が装着さ
れている。このクリップ13は、上記係合溝12aにス
ライド可能に係合する頭部13aと、上記嵌合孔7の周
縁に嵌合する嵌合溝13cを有するくさび状のクリップ
本体13bとからなり、該クリップ本体13bを嵌合孔
7に押し込むことによりストーンガード10の上部は前
後方向にスライド可能にアウタパネル5aに取り付けら
れている。
【0019】上記アウタパネル5aの液抜き孔6には本
実施形態の特徴をなす樹脂製のグロメット15が装着さ
れている。このグロメット15は概略円盤状のもので、
外周縁に環状溝16aが形成された嵌合部16と、軸心
に螺子孔17aが形成された円柱状のボス部17と、該
ボス部17と嵌合部16との間に一体に形成された断面
大略U字状の撓み吸収部18とから構成されており、該
撓み吸収部18は半径方向に屈曲可能となっている。そ
して上記環状溝16aは上記塗装孔6の周縁に嵌合して
おり、上記ボス部17にはストーンガード10の下縁1
0bが螺子19により締め付け固定されている。
【0020】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態では、ストーンガード10が熱膨張した
場合、上記ロッカパネル5との長手方向の膨張差は、係
止部12がクリップ13に対して前後方向にスライドす
るとともに、グロメット15の撓み吸収部18が前後方
向に撓むことにより吸収される。また上記ストーンガー
ド10とロッカアーム5との上下方向の膨張差はグロメ
ット15の撓み吸収部18が上下方向に撓むことにより
吸収される。
【0021】このように本実施形態によれば、グロメッ
ト15の液抜き孔6とボス部17との間に半径方向に屈
曲可能な撓み吸収部18を形成したので、ストーンガー
ド10の長手方向,及び上下方向の両方の熱膨張差を吸
収でき、ひいては熱変形による割線部Aの隙間の発生を
防止でき、外観の悪化を防止できる。
【0022】本実施形態では、グロメット15の取付け
に電着塗装用の液抜き孔6を兼用したので、グロメット
取付け用の孔を別途形成する必要がなく、それだけ加工
コストを低減できる。また上記液抜き孔6を塞ぐプラグ
を不要にでき、この点からもコストの低減が可能であ
る。
【0023】なお、上記実施形態では、ロッカパネル5
にストーンガード10を取付ける場合を例にとって説明
したが、本発明の取付け構造の適用範囲はこれに限られ
るものではない。例えば、車輪の上方を覆うホイルハウ
スのオーバーフェンダに樹脂製プロテクタを装着する場
合、あるいはドアの外面にプロテクタを装着する場合に
も適用でき、さらには車体の前,後端に配設される樹脂
製バンパにも適用可能であり、要は車体パネルに熱膨張
係数の大きい樹脂部品を取付ける場合に顕著な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車用ストーンガ
ードの取付け構造を説明するための断面図(図3のI−
I線断面図)である。
【図2】上記実施形態のグロメットの装着状態を示す断
面図及び平面図である。
【図3】上記実施形態のストーンガードが配設された自
動車の側面図である。
【図4】従来のストーンガード取付け構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
5 ロッカパネル(車体パネル) 6 塗装用液抜き孔(取付け孔) 10 ストーンガード(樹脂部品) 15 グロメット 16 嵌合部 17 ボス部 18 撓み吸収部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに形成された取付け孔にグロ
    メットを装着し、該グロメットに樹脂部品を固定するよ
    うにした車両用樹脂部品の取付け構造において、上記グ
    ロメットを、上記取付け孔の縁部を挟持する溝を有する
    嵌合部と、上記樹脂部品が取付け固定されるボス部と、
    該ボス部と嵌合部との間に一体に形成された撓み吸収部
    とを同心円状に形成したものとしたことを特徴とする車
    両用樹脂部品の取付け構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記車体パネルが車
    体下部に配設され車体前後方向に延びるロッカパネルで
    あり、上記樹脂部品が飛石等から車体パネルを保護する
    ために上記ロッカパネルの外面を覆うように配設された
    ストーンガードであることを特徴とする車両用樹脂部品
    の取付け構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記ロッカパネルの
    取付け孔は電着塗装用液抜き孔が兼用されていることを
    特徴とする車両用樹脂部品の取付け構造。
JP9197318A 1997-07-23 1997-07-23 車両用樹脂部品の取付け構造 Pending JPH1137126A (ja)

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Effective date: 20021029