JPH1136849A - 多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装置 - Google Patents
多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装置Info
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- JPH1136849A JPH1136849A JP9198679A JP19867997A JPH1136849A JP H1136849 A JPH1136849 A JP H1136849A JP 9198679 A JP9198679 A JP 9198679A JP 19867997 A JP19867997 A JP 19867997A JP H1136849 A JPH1136849 A JP H1136849A
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Abstract
向型等の内燃機関の集合排気通路に配置した触媒コンバ
ータの劣化検出能力の向上。 【解決手段】 各気筒群の集合排気系に上流側空燃比セ
ンサ13A、13B、排気合流部15a下流に触媒1
6、触媒16下流の集合排気管15に下流側空燃比セン
サ17をそれぞれ配置する。空燃比センサ13A、13
B、17は排気空燃比に連続的にリニアに対応する信号
を出力する。制御回路10は、各気筒群の空燃比をそれ
ぞれの上流側空燃比センサ出力に基づいて個別に制御す
ると共に、各上流側空燃比センサ出力の軌跡長を比較
し、一方が他方に対し短い場合は、短い方を補正し、補
正された軌跡長を含めて上流側空燃比センサの代表軌跡
長をもとめ、それと、下流側空燃比センサの軌跡長から
触媒の劣化の有無を判定する。
Description
型、水平対向型のように気筒が気筒群に分割されて配列
され、各気筒の排気ポートから出た排気通路が各気筒群
毎に集合される多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装
置に関する。
燃比センサを配置し上流側空燃比センサの出力基づいて
空燃比が理論空燃比になるようにフィードバック制御
し、下流側空燃比センサによって上流側空燃比センサに
基づくフィードバック制御を補正するいわゆるダブル空
燃比センサシステム、あるいはダブルO2 センサシステ
ムが公知である(特開昭61−286550号公報等参
照)。
ステムにおいて、上流側空燃比センサの出力の軌跡長L
VOSと下流側空燃比センサの軌跡長LVOMYとの比
LVOS/LVOMから触媒の劣化を検出する方法が開
発されている。また、さらに、軌跡長の比の加えて上流
側空燃比センサの出力と所定の基準値で囲まれる面積A
VOSと下流側空燃比センサの出力と所定の基準値で囲
まれる面積AVOMとの比AVOS/AVOMとから触
媒の劣化を検出する方法も開発されている(特開平5−
163989号公報参照)。
の排気ポートから出た排気通路が一次集合排気管により
各気筒群毎に集合され、一次集合排気管がさらに二次集
合排気管により集合されて触媒に連結されているものに
ついてもダブル空燃比センサシステムが提案されている
(特開昭64−8332号公報参照)。上記公報の装置
では、触媒の上流側となる各一次集合排気管の集合部に
上流側空燃比センサが配設され、触媒下流側の排気管に
下流側空燃比センサが配設され、各上流側空燃比センサ
の出力に基づいて各気筒群の空燃比が理論空燃比になる
ように各々フィードバック制御し、下流側空燃比センサ
の出力に基づいて全気筒の空燃比制御が補正される。
テムにおいては、実際に触媒に流入する排気ガスは、各
気筒群からの排気ガスの混合したものである。したがっ
て、上流側と下流側の空燃比センサの出力の軌跡長の
比、あるいは、加えて、面積比から触媒の劣化を判定す
る場合も、実際に触媒に流入する排気ガスの空燃比が、
いずれの上流側空燃比センサの出力とも一致していない
ために正確な触媒の劣化の検出ができない。
された2つの上流側空燃比センサの出力の平均値から二
次集合排気管の集合部、すなわち、触媒の直上流の空燃
比を推定し、この推定値に基づき、触媒の劣化を検出す
る方法が提案されている(特開平6−173661号公
報参照)。
装置では、一方の上流側空燃比センサが劣化した場合、
あるいは、各空燃比センサの出力特性が異なった場合に
は、排気通路の二次集合部の空燃比が正しく推定でき
ず、その結果、触媒劣化を精度良く判定することができ
ない。
ートから出た排気通路が一次集合排気管により各気筒群
毎に集合され、一次集合排気管がさらに二次集合排気管
により集合されて触媒に連結されているものについて、
触媒劣化を精度良く判定するできる装置を提供すること
を目的とする。また、一方の上流側の空燃比センサ劣化
したことを検出することのできる装置を提供することを
目的とする。
ば、各気筒の排気ポートから出る排気ガスを気筒群毎に
集合する一次集合排気管と、各一次集合排気管の集合さ
れた出口から出た排気ガスを集合して触媒に導く二次集
合排気管と、各一次集合排気管の集合部に配設され、触
媒の上流側において、排気空燃比にリニアに対応する信
号を出力する上流側空燃比センサと、触媒の下流側の排
気管に配設された下流側空燃比センサと、少なくとも各
上流側空燃比センサの出力と理論空燃比との偏差に基づ
いて各気筒群の空燃比が理論空燃比になるように各々フ
ィードバック制御する制御手段と、フィードバック制御
中の所定期間内での各上流側空燃比センサの出力の軌跡
長を演算する上流側空燃比センサ出力軌跡長演算手段
と、各上流側空燃比センサの出力の軌跡長から、上流側
空燃比センサの出力の軌跡長を代表する代表上流側空燃
比センサ出力軌跡長を演算する代表上流側空燃比センサ
出力軌跡長演算手段と、フィードバック制御中の所定期
間内での下流側空燃比センサの出力の軌跡長を演算する
下流側空燃比センサ出力軌跡長演算手段と、代表上流側
空燃比センサ出力軌跡長と、下流側空燃比センサ出力軌
跡長に基づいて触媒の劣化を検出する触媒劣化検出手段
とを具備している多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断
装置であって、代表上流側空燃比センサ出力軌跡長演算
手段が、上流側空燃比センサの出力の軌跡長を比較演算
する軌跡長比較演算手段と、軌跡長比較演算により短い
軌跡長があることが確認された場合に短い軌跡長を長い
軌跡長と同じになるように補正する軌跡長補正手段と、
を含み、軌跡長補正手段により補正された上流側空燃比
センサの出力の軌跡長を含む上流側空燃比センサの出力
の軌跡長から代表上流側空燃比センサ出力軌跡長を演算
する排気浄化装置の診断装置が提供される。
空燃比センサの出力の軌跡長が比較演算され、その結果
に基づき少なくとも一方の、上流側空燃比センサの出力
の軌跡長が補正される。そして、補正された上流側空燃
比センサの出力の軌跡長を含む上流側空燃比センサの出
力の軌跡長から代表上流側空燃比センサ出力軌跡長が演
算され、代表上流側空燃比センサ出力軌跡長と、下流側
空燃比センサ出力軌跡長に基づいて触媒の劣化が検出さ
れる。
において、軌跡長比較演算手段が上流側空燃比センサの
出力の軌跡長の比を演算する軌跡長比演算手段であっ
て、軌跡長補正手段が軌跡長補正可否判定手段を含み、
軌跡長補正可否判定手段が軌跡長の比から、軌跡長を補
正して使用することができるかどうかを判定し、軌跡長
を補正して使用することができないと判定された場合に
は、触媒劣化検出手段が触媒の劣化の検出をおこなわな
いようにされた排気浄化装置の診断装置が提供される。
空燃比センサの出力の軌跡長の比が演算され、その比か
ら軌跡長を補正できると判定される範囲内にない場合に
は、触媒の劣化の検出をおこなわない。
ートから出る排気ガスを気筒群毎に集合する一次集合排
気管と、各一次集合排気管の集合された出口から出た排
気ガスを集合して触媒に導く二次集合排気管と、各一次
集合排気管の集合部に配設され、触媒の上流側におい
て、排気空燃比にリニアに対応する信号を出力する上流
側空燃比センサと、触媒の下流側の排気管に配設された
下流側空燃比センサと、少なくとも各上流側空燃比セン
サの出力と理論空燃比との偏差に基づいて各気筒群の空
燃比が理論空燃比になるように各々フィードバック制御
する制御手段と、フィードバック制御中の所定期間内で
の各上流側空燃比センサの出力の軌跡長を演算する上流
側空燃比センサ出力軌跡長演算手段と、上流側空燃比セ
ンサの出力の軌跡長を比較演算する軌跡長比較演算手段
と、軌跡長比較演算結果から、一方の上流側空燃比セン
サが劣化したことを検出するセンサ劣化検出手段とを具
備する排気浄化装置の診断装置が提供される。
空燃比センサの出力の軌跡長を比較演算し、その結果に
より、一方の上流側空燃比センサが劣化したことが検出
される。
において、さらに、劣化が生じた空燃比センサが配され
ている側の気筒群に対するフィードバック制御のゲイン
が大きくなるように補正するゲイン補正手段を具備する
排気浄化装置の診断装置が提供される。この様に構成さ
れた診断装置では、劣化が生じた空燃比センサが配され
ている側の気筒群に対するフィードバック制御のゲイン
が大きくなるように補正される。
において、さらに、劣化が生じた空燃比センサの出力を
劣化が生じていない空燃比センサの出力に近づくように
補正する劣化空燃比センサ出力補正手段を具備する排気
浄化装置の診断装置が提供される。この様に構成された
診断装置では、劣化が生じた空燃比センサの出力が劣化
が生じていない空燃比センサの出力に近づくように補正
される。
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る触媒劣化検
出装置を適用する内燃機関の一実施の形態を示す全体概
略図である。図1においては、機関本体1のシリンダは
V字型に2つのバンクに配列されたV型機関が示されて
おり、機関本体1の吸気通路2にはエアフローメータ3
が設けられている。エアフローメータ3は吸入空気量を
直接計測するものであって、ポテンショメータを内蔵し
て吸入空気量に比例したアナログ電圧の出力信号を発生
する。この出力信号は制御回路10のマルチプレクサ内
蔵A/D変換器101に供給されている。ディストリビ
ュータ4には、たとえばクランク角720°毎に基準位
置検出用パルス信号を発生するクランク角センサ5およ
びクランク角30°毎に基準位置検出用パルス信号を発
生するクランク角センサ6が設けられている。これらク
ランク角センサ5,6のパルス信号は制御回路10の入
出力インターフェイス102に供給され、このうち、ク
ランク角センサ6の出力はCPU103の割込み端子に
供給される。
給系から加圧燃料を吸気ポートへ供給するための燃料噴
射弁7A,7Bが設けられている。8A,8Bは点火栓
である。また、機関本体1のシリンダブロックのウォー
タジャケット(図示省略)には、冷却水の温度を検出す
るための水温センサ9が設けられている。水温センサ9
は冷却水の温度THWに応じたアナログ電圧の電気信号
を発生する。この出力もA/D変換器101に供給され
ている。
ク(以下、Bバンク)の排気マニホールド11A,11
Bより下流の排気系には、それぞれ、排気ガス中の3つ
の有毒成分HC,CO,NOx を同時に浄化する三元触
媒12A,12Bが設けられている。この触媒12A,
12Bはエンジン始動時の暖機を短時間で行なえるよう
に、小容量とされ、エンジンルームに設けられる。
流側空燃比センサ13Aが設けられ、また、触媒12B
の上流側の排気管14Bには上流側空燃比センサ13B
が設けられている。さらに、2つの排気管14A,14
Bはその下流において合流部15aにおいて合流してお
り、この合流部15a下流の集合排気管15には、三元
触媒を収容する触媒(メインキャタリスト)16が設け
られている。この触媒16は比較的大きいため、車体の
床下に設けられる。
空燃比センサ17が設けられている。上流側空燃比セン
サ13A,13B及び下流側空燃比センサ17は排気ガ
ス中の酸素成分濃度に応じた電気信号を発生する。すな
わち、空燃比センサ13A,13B,17は、通常のO
2 センサが空燃比が理論空燃比に対してリーン側かリッ
チ側になっているかに応じて、異なる出力電圧発生する
のに対して、排気中の酸素成分濃度にリニアに対応す
る、つまり排気空燃比と一対一に対応する出力信号を発
生する。すなわち、通常のO2 センサが排気空燃比が理
論空燃比に対してリッチかリーンかの信号しか出力しな
いのに対して、本実施の形態の空燃比センサは排気空燃
比にリニアに対応した出力信号を発生するものである。
のタイプがある。図2は一般的な空燃比センサの構造を
模式的に示している。空燃比センサ210は、白金電極
211、212の間にジルコニア等の固体電解質213
を配置し、陰極(排気側電極)212面上に排気ガス中
の酸素分子の陰極への到達を制限するセラミックコーテ
ィング層よりなる拡散律速層214を設けた構造となっ
ている。
度以上で両電極211、212間に電圧を印加すると陰
極212側で酸素分子がイオン化され、イオン化した酸
素分子が固体電解質213内を陽極211に向かって移
動して陽極211で再び酸素分子になる酸素ポンプ作用
を生じる。この酸素ポンプ作用により、電極211、2
12間には単位時間に移動した酸素分子の量に比例する
電流が流れる。しかし、拡散律速層214により陰極へ
の酸素分子の到達が制限されるため、この出力電流は或
る一定値で飽和し、電圧を上げても電流は増加しなくな
る。
度に略比例する。従って、印加電圧を適当に設定するこ
とにより、酸素濃度と略比例する出力電流を得ることが
できる。本実施の形態では、この出力電流は電圧信号に
変換され、制御回路10のA/D変換器101に供給さ
れる。排気中の酸素濃度と空燃比とは一対一の相関があ
るので、上記出力電圧は排気空燃比にリニアに対応し、
上記出力電流により排気空燃比を知ることができる。
イクロコンピュータとして構成され、A/D変換器10
1、入出力インターフェイス102、CPU103の他
に、ROM104,RAM105、バックアップRAM
106、クロック発生回路107等が設けられている。
また、吸気通路2のスロットル弁18には、スロットル
弁18が全閉か否かを検出するためのアイドルスイッチ
19が設けられており、この出力信号は制御回路10の
入出力インターフェイス102に供給される。
吸気弁であって、減速時あるいはアイドル時に2次空気
を排気マニホールド11A,11Bに供給してHC、C
Oのエミッションを低減するためのものである。また、
制御回路10において、ダウンカウンタ108A、フリ
ップフロップ109A、および駆動回路110AはAバ
ンクの燃料噴射弁7Aを制御するためのものであり、ダ
ウンカウンタ108B、フリップフロップ109B、お
よび駆動回路110BはBバンクの燃料噴射弁7Bを制
御するものである。
噴射量TAUA(TAUB)が演算されると、燃料噴射
量TAUA(TAUB)がダウンカウンタ108A(1
08B)にプリセットされると共にフリップフロップ1
09A(109B)もセットされる。この結果、駆動回
路110A(110B)が燃料噴射弁7A(7B)の付
勢を開始する。他方、ダウンカウンタ108A(108
B)がクロック信号(図示せず)を計数して最後にその
キャリアウト端子が“1”レベルとなったときに、フリ
ップフロップ109A(109B)がセットされて駆動
回路110A(110B)は燃料噴射弁7A(7B)の
付勢を停止する。つまり、上述の燃料噴射量TAUA
(TAUB)だけ燃料噴射弁7A(7B)は付勢され、
従って、燃料噴射量TAUA(TAUB)に応じた量の
燃料が機関本体1の各A,Bバンクの燃料室に送り込ま
れることになる。
D変換器101のA/D変換終了時、入出力インターフ
ェイス102がクランク角センサ6のパルス信号を受信
した時、クロック発生回路107からの割込信号を受信
した時、等である。エアフローメータ3の吸入空気量デ
ータQおよび冷却水温データTHW、空燃比センサ13
A、13B、17の出力V1A,V1B,V2 は所定時間毎
に実行されるA/D変換ルーチンによって取込まれてR
AM105の所定領域に格納される。つまり、RAM1
05におけるデータQおよびTHWは所定時間毎に更新
されている。また、回転速度データNe はクランク角セ
ンサ6の30度毎に割込みによって演算されてRAM1
05の所定領域に格納される。
ィードバック制御、(2)下流側空燃比センサ出力に基
づく第二の空燃比フィードバック制御、について説明す
る。
の空燃比は上流側空燃比センサ13A,13Bの出力に
基づいて、それぞれ互いに独立してフィードバック制御
されている。図3及び図4、図5は上流側空燃比センサ
13A,13Bの出力V1A,V1BにもとづいてAバンク
用、Bバンク用空燃比補正係数FAFA,FAFBを演
算する第一の空燃比フィードバック制御ルーチンであっ
て、所定時間たとえば4ms毎に実行される。
空燃比センサ13A,13Bによる空燃比のフィードバ
ック制御実行条件が成立しているか否かを判別する。た
とえば、冷却水温が所定値以下の時、機関始動中、始動
後増量中、暖機増量中、パワー増量中、触媒過熱防止の
ためのOTP増量中、上流側空燃比センサ13A、13
Bの出力信号が一度も変化していない時、燃料カット
中、等はいずれもフィードバック制御条件が不成立であ
り、その他の場合がフィードバック制御条件成立であ
る。フィードバック制御条件が不成立のときには、ステ
ップ312に進み空燃比フィードバック制御フラグXM
FBを“0”にしてステップ313でルーチンを終了す
る。
が成立している場合には、ステップ302でフラグXw
をリセット(=“0”)してステップ303に進む、フ
ラグXw はこれからフィードバック制御を行う気筒バン
クを示すフラグでXw =“0”はAバンクを、Xw =
“1”はBバンクを意味する。ステップ303〜306
ではフラグXw の値に応じてRAM105のアドレスセ
ットが行われる。すなわちXw =“0”であればAバン
ク用にRAM105のアドレスがセットされ、ステップ
307で実行するサブルーチンのパラメータはAバンク
用のものが使用される(この場合、以下のサブルーチン
の説明中パラメータの添字“i”は“A”を意味するも
のとする。)同様にXw =“1”の場合にはBバンク用
にRAM105のアドレスセットが行われる。この場合
以下のサブルーチンの説明中パラメータの添字“i”は
“B”を意味するものとする。)
FAFi(この場合、Xw =“0”であるのでFAFi
はFAFA、すなわちAバンク用の空燃比補正係数を意
味する)演算サブルーチン(後述)が実行され、次いで
ステップ309ではXw が1か否かが判定され、Xw ≠
1の場合はステップ310でXw をセット(=“1”)
してステップ303に戻る。またXw =“1”の場合に
はステップ311で空燃比フィードバック制御が行われ
ていることを示すために空燃比フィードバック制御フラ
グXMFBを“1”にセットした後ステップ313でル
ーチンを終了する。すなわち、本ルーチンが実行される
とまずAバンクの空燃比補正係数FAFAが演算され、
続いてBバンクの空燃比補正係数FAFBが演算され
る。
係数FAFA,FAFB演算サブルーチンが図4、図5
に示されている。なお、以下の説明中iで示す文字はフ
ラグXw の値に応じてA又はBを表すものとする。ステ
ップ401では、上流側空燃比センサ13iの出力V1i
をA/D変換して取込み、ステップ402にてV1iが比
較電圧VR1以上か否かを判別する。ここで、比較電圧V
R1は理論空燃比に相当する出力電圧である。つまり、ス
テップ402では空燃比がリッチかリーンかを判別す
る。
403にてディレイカウンタCDLYiが正か否かを判
別し、CDLYi>0であればステップ404にてCD
LYiを0とし、ステップ405に進む。ステップ40
5では、ディレイカウンタCDLYiを1減算し、ステ
ップ406,407にてディレイカウンタCDLYiを
最小値TDLでガードする。
最小値TDLに到達したときにはステップ408にて空
燃比フラグF1iを“0”(リーン)とする。なお、最
小値TDLは上流側空燃比センサ13iの出力において
リッチからリーンへの変化があってもリッチ状態である
との判断を保持するためのリーン遅延状態であって、負
の値で定義される。
テップ409にてディレイカウンタCDLYiが負か否
かを判別し、CDLYi>0であればステップ410に
てCDLYiを0とし、ステップ411に進む。ステッ
プ411ではディレイカウンタCDLYiを1加算し、
ステップ412,413にてディレイカウンタCDLY
iを最大値TDRでガードする。
最大値TDRに到達したときはステップ414にて空燃
比フラグF1iを“1”(リッチ)とする。なお、最大
値TDRは上流側空燃比センサ13iの出力においてリ
ーンからリッチへの変化があってもリーン状態であると
の判断を保持するためのリッチ遅延状態であって、正の
値で定義される。
は、空燃比フラグF1iの符号が反転したか否かを判別
する、すなわち遅延処理後の空燃比が反転したか否かを
判別する。空燃比が反転していれば、ステップ416に
て、空燃比フラグF1iの値により、リッチからリーン
への反転か、リーンからリッチへの反転かを判別する。
リッチからリーンへの反転であれば、ステップ417に
てリッチスキップ量RSRをRAM105より読出し、
FAFi←FAFA+RSRとスキップ的に増大させ、
逆に、リーンからリッチへの反転であれば、ステップ4
18にてリーンスキップ量RSLをRAM105より読
出し、FAFi←FAFi−RSLとスキップ的に減少
させる。つまり、スキップ処理を行う。ここでスキップ
量RSRは後述のルーチン(図7,8)で算出され、ス
キップ量RSLは、例えばRSL=10%−RSRによ
り算出される。
符号が反転していなければ、ステップ419,420,
421にて積分処理を行う。つまり、ステップ419に
て、F1i=“0”か否かを判別し、F1i=“0”
(リーン)であればステップ420にてFAFi←FA
Fi+KIRとし、他方、F1i=“1”(リッチ)で
あればステップ421にてFAFi←FAFi−KIL
とする。
プ量RSR,RSLに比して十分小さく設定してあり、
つまり、KIR(KIL)<RSR(RSL)である。
従って、ステップ420はリーン状態(F1i=
“0”)で燃料噴射量を徐々に増大させ、ステップ42
1はリッチ状態(F1i=“1”)で燃料噴射量を徐々
に減少させる。
7,418,420,421にて演算された空燃比補正
係数FAFiは最小値たとえば0.8にてガードされ、
また、最大値たとえば1.2にてガードされる。これに
より、何らかの原因で空燃比補正係数FAFiが大きく
なり過ぎ、もしくは小さくなり過ぎた場合に、その値で
機関の空燃比を制御してオーバリッチ、オーバリーンに
なるのを防ぐ。ガードされたFAFiはRAM105に
格納され、サブルーチンは終了する。
Xw の値に応じてAバンクとBバンクとについて交互に
実行されるため、FAFAとFAFBとが個別に計算さ
れ、各バンクの空燃比は互いに独立に制御される。
補足説明するタイミング図であって、たとえばAバンク
について示している。上流側空燃比センサ13Aの出力
V1Aにより図6の(A)に示すごとくリッチ、リーン判
別の空燃比信号A/Fが得られると、ディレイカウンタ
CDLYAは、図6の(B)に示すごとく、リッチ状態
でカウントアップされ、リーン状態でカウントダウンさ
れる。この結果、図6の(C)に示すごとく、遅延処理
された空燃比信号A/F′(フラグF1Aに相当)が形
成される。
がリーンからリッチに変化しても、遅延処理された空燃
比信号A/F′はリッチ遅延時間TDRだけリーンに保
持された後に時刻t2 にてリッチに変化する。時刻t3
にて空燃比信号A/Fがリッチからリーンに変化して
も、遅延処理された空燃比信号A/F′はリーン遅延時
間(−TDL)相当だけリッチに保持された後に時刻t
4 にてリーンに変化する。
6 , t7 のごとくリッチ遅延時間TDRの短い期間で反
転すると、ディレイカウンタCDLYが最大値TDRに
到達するのに時間を要し、この結果、時刻t8 にて遅延
処理後の空燃比信号A/F′が反転される。つまり、遅
延処理後の空燃比信号A/F′は遅延処理前の空燃比信
号A/Fに比べて安定となる。このように遅延処理後の
安定した空燃比信号A/F′にもとづいて図6(D)に
示す空燃比補正係数FAFAが得られる。
ードバック制御について説明する。第二の空燃比フィー
ドバック制御としては、第一の空燃比フィードバック制
御定数としてのスキップ量RSR,RSL、積分定数K
IR,KIL、遅延時間TDR,TDL、もしくは上流
側空燃比センサ13A,13Bの出力V 1A ,V1Bの比較
電圧VR1を可変にするシステムと、第二の空燃比補正係
数FAF2を導入するシステムとがある。
比較電圧を下流側空燃比センサ17によって可変とする
ことはそれぞれに長所がある。たとえば、遅延時間は非
常に微妙な空燃比の調整が可能であり、また、スキップ
量は、遅延時間のように空燃比のフィードバック周期を
長くすることなくレスポンスの良い制御が可能である。
従って、これら可変量は当然2つ以上組み合わされて用
いられ得る。
としてのスキップ量を可変にした場合のダブル空燃比セ
ンサシステムについて説明する。リッチスキップ量RS
Rを大きくすると、A,B両バンクの制御空燃比をリッ
チ側に移行でき、また、リーンスキップ量RSLを小さ
くしてもA,B両バンクの制御空燃比をリッチ側に移行
でき、他方、リーンスキップ量RSLを大きくすると、
A,B両バンクの制御空燃比をリーン側に移行でき、ま
た、リッチスキップ量RSRを小さくしてもA,B両バ
ンクの制御空燃比をリーン側に移行できる。したがっ
て、下流側空燃比センサ17の出力V2 に応じてリッチ
スキップ量RSRまたはリーンスキップ量RSLを補正
することにより空燃比が制御できる。
力V2 にもとづく第2の空燃比フィードバック制御ルー
チンであって、所定時間たとえば512ms毎に実行され
る。ステップ701〜706では、下流側空燃比センサ
17によるフィードバック制御条件が成立しているか否
かを判別する。たとえば、上流側空燃比センサ13によ
るフィードバック制御条件の不成立(ステップ701で
XMFB≠“1”)に加えて、冷却水温THWが所定値
(たとえば70℃)以下のとき(ステップ702)、ス
ロットル弁16が全閉(LL=“1”)のとき(ステッ
プ703)、回転速度Ne 、車速、アイドルスイッチ1
9の信号LL、冷却水温THW等にもとづいて2次空気
が導入されているとき(ステップ704)、軽負荷のと
き(Q/Ne <X1 )(ステップ705)、下流側空燃
比センサ17が活性化していないとき(ステップ70
6)、等がフィードバック制御条件が不成立であり、そ
の他の場合がフィードバック制御条件成立である。フィ
ードバック制御条件不成立であれば、ステップ719に
進み、空燃比フィードバックフラグXSFBをリセット
し(“0”)、フィードバック制御条件成立であればス
テップ708に進み、空燃比フィードバックフラグXS
FBをセットする(“1”)。
17の出力V2 をA/D変換して取り込み、ステップ7
10にてV2 が比較電圧VR2以上か否かを判別する、つ
まり、空燃比がリッチかリーンかを判別する。なお、比
較電圧VR2は触媒16の上流、下流で生ガスの影響によ
る出力特性が異なることおよび劣化速度が異なること等
を考慮して上流側空燃比センサ13の出力の比較電圧V
R1より低く設定されているが、この設定は任意でもよ
い。
ステップ711、712,713に進み、V2 <V
R2(リッチ)であればステップ714,715,716
に進む。
RSR+ΔRS(一定値)とし、つまり、リッチスキッ
プ量RSRを増大させて空燃比をリッチ側に移行させ、
ステップ712,713では、RSRを最大値MAX
(=7.5%)にてガードし、他方、ステップ714に
てRSR←RSR−ΔRSとし、つまり、リッチスキッ
プ量RSRを減少させて空燃比をリーン側に移行させ、
ステップ715,716にてRSRを最小値MIN(=
2.5%)にてガードする。
われないレベルの値であり、また、最大値MAXは空燃
比変動によりドライバビリティの悪化が発生しないレベ
ルの値である。
SLを、 RSL←10%−RSR とする。つまり、RSR+RSL=10%とする。ステ
ップ718では、スキップ量RSR,RSLをRAM1
05に格納し、ステップ720(図7)に進みルーチン
を終了する。
より計算された空燃比補正係数FAFA,FAFBを用
いて各バンクの燃料噴射量TAUA,TAUBを演算す
るルーチンであって、所定クランク角毎、例えば360
℃A毎に実行される。ステップ901では、RAM10
5より吸入空気量データQおよび回転速度データNe を
読出して基本噴射量TAUPをTAUP←α・Q/Ne
(αは定数)により演算する。なお、基本噴射量TAU
Pは、理論空燃比を得るための燃料噴射量、αは定数で
ある。
量TAUAを、TAUA←TAUP・FAFA・β+γ
(β,γは他の運転状態パラメータで定まる補正量)に
より演算する。
UAをAバンク用ダウンカウンタ108Aにセットする
と共にフリップフロップ109Aをセットして燃料噴射
を開始させる。同様に、ステップ904では、Bバンク
用最終噴射量TAUBを、TAUB←TAUP・FAF
B・β+γにより演算する。次いで、ステップ905に
て、噴射量TAUBをBバンク用ダウンカウンタ108
Bにセットすると共にフリップフロップ109Bをセッ
トして燃料噴射を開始させる。そして、ステップ906
にてこのルーチンは終了する。
くはTAUBに相当する時間が経過すると、ダウンカウ
ンタ108Aもしくは108Bのキャリアウト信号によ
ってフリップフロップ109Aもしくは109Bがリセ
ットされて燃料噴射は終了する。
の作動の説明である。以下に本発明による特徴部分を含
む上記説明してきた排気浄化装置の診断装置の内容につ
いて説明する。初めに、その考え方を説明する。図2
0、21、22には、それぞれ、定常走行実施時と、加
減速時における、 (A)Aバンク側の上流側空燃比センサ13Aの出力V
1A (B)Bバンク側の上流側空燃比センサ13Bの出力V
1B (C)Aバンク側の上流側空燃比センサ13Aの出力V
1AとBバンク側の上流側空燃比センサ13Bの出力V1B
の平均値VM =(V1A+V1B)/2が示されている。
る場合を示し、 図21はBバンク側の上流側空燃比セ
ンサ13Bが劣化しているがその程度が大きくない場合
を示し、図22はBバンク側の上流側空燃比センサ13
Bが劣化していてその程度が大きい場合を示している。
比センサ13Bの出力V1BはAバンク側の上流側空燃比
センサ13Aの出力V1Aに対して位相のずれは発生して
おらず平均値VM もV1Aに対して位相のずれを発生して
いない。そこで、本実施の形態においては、図21のよ
うな場合には、劣化している方の空燃比センサの出力の
軌跡長を補正して、その値と劣化していない方の軌跡長
とから、2つのセンサの軌跡長の代表値として平均値を
求め、その値と、下流側空燃比センサの出力の軌跡長か
ら触媒の劣化を判定する。
側空燃比センサ13Bの出力V1BはAバンク側の上流側
空燃比センサ13Aの出力V1Aに対して位相のずれが発
生しており、平均値VM もV1Aに対して位相のずれを発
生している。このような場合は、上記のように劣化して
いる方の空燃比センサの出力の軌跡長を補正して、それ
を利用して触媒の劣化を判定することは不適当である。
2のような場合には、触媒の劣化の判定はおこなわな
い。そして、劣化したセンサのフィードバック制御のF
AFを補正し、劣化していない方のセンサの出力に近づ
けるか、あるいは、劣化したセンサの出力の振幅(スト
イキオ値からの変位)を補正して劣化していない方のセ
ンサの出力に近づけて排気エミッションの悪化を防止す
る。図22の(B)で点線で示されるのが補正された出
力である。
は以下のように作動する。 (1)Aバンク、Bバンクの各上流側空燃比センサの軌
跡長、および下流側空燃比センサの軌跡長を演算する。 (2)上流側空燃比センサの軌跡長の比(以下、上流側
空燃比センサ軌跡長比という)を演算する。
出可能範囲内にあるか否かを判定する。 (4)上流側空燃比センサ軌跡長比が検出可能範囲内に
ある場合は、 4a−軌跡長の比が1になるように、軌跡長が小さい方
の軌跡長を補正する。 4b−補正された軌跡長と、他方の補正されない軌跡長
から、上流側空燃比センサの代表軌跡長をもとめる。
と、下流側空燃比センサの軌跡長の比から触媒の劣化を
判定する。 (5)上流側空燃比センサ軌跡長比が検出可能範囲内に
ない場合は、 5a−フィードバック制御のフィードバックゲインを補
正する。また、別の実施の形態では、 5a’−センサの出力を補正する。
ャートを参照しながら、作動の詳細を説明する。ステッ
プ1001では実行条件が成立しているか否かが判断さ
れる。触媒劣化検出条件は、例えば、上流側空燃比セン
サ出力による空燃比フィードバック制御が実行中である
こと(XMFB=“1”)、下流側空燃比センサ出力に
よる空燃比フィードバック制御が実行中であること(フ
ラグXSFB=“1”)等である。これらの条件のいず
れかが成立していない場合にはステップ1002以下の
ステップを実行することなく図11のステップ1023
に進みルーチンを終了する。
立していた場合には、ステップ1002で、次式によっ
て、Aバンク側の上流側空燃比センサ13Aの軌跡長L
VMAと、Bバンク側の上流側空燃比センサ13Bの軌
跡長LVMBを演算する。 LVMA←LVMA+|V1A−V1A(n-1) | LVMB←LVMB+|V1B−V1B(n-1) | また、ステップ1003で、次式によって、下流側空燃
比センサの軌跡長LVSを演算する。図14が上記の計
算を説明する図である。
値であることを示す。
センサ軌跡長比RABを次式により演算する。 RAB←LVMB/LVMA 次に、ステップ1005で、上流側空燃比センサ軌跡長
比RABの値から検出可能範囲内にあるか否かを判定す
る。
1005における判定について説明する。図15は横軸
をAバンク側の上流側空燃比センサ13Aの軌跡長LV
MAとし、縦軸をBバンク側の上流側空燃比センサ13
Bの軌跡長LVMBとしたグラフである。
をプロットすると、両者が等しい場合には、RABは45
度の傾きのRNORMの線上にある。しかし、Bバンク
側の上流側空燃比センサ13Bは正常であるが、Aバン
ク側の上流側空燃比センサ13Aが劣化してその軌跡長
LVMAが小さくなった場合には、RABはRNORMの
線の左上側に来る。逆に、Aバンク側の上流側空燃比セ
ンサ13Aは正常であるが、Bバンク側の上流側空燃比
センサ13Bが劣化してその軌跡長LVMBが小さくな
った場合には、RABはRNORMの線の右下側に来る。
小さくなればなるほど、RNORMの線からの乖離が大
きくなる。逆に言えば、RABがRNORMから大きく異
なっていれば、一方の、空燃比センサがかなり劣化して
いるということである。より、詳細に言えば、RABが、
RNORMよりかなり小さければ、Bバンク側の上流側
空燃比センサ13Bが劣化しており、RABが、RNOR
Mよりかなり大きければ、Aバンク側の上流側空燃比セ
ンサ13Aがかなり劣化している、ということである。
サの軌跡長を補正して、触媒の劣化判定をおこなうが、
劣化の度合いが大きいものを補正すると許容できない誤
差が発生する可能性があるので、そのような場合は、触
媒の劣化判定をおこなわない。そこで、RNORMより
小さい敷居値RDTRAと、RNORMより大きい敷居
値RDTRBを予め設定しておき、RABがRDTRAよ
りもさらに小さい場合と、RDTRBよりもさらに大き
い場合は、触媒の劣化判定をおこなわないようにする。
これが、ステップ1005で行われる動作である。
の劣化判定をおこなってもよい場合、すなわち、図15
において、RABがRDTRAとRDTRBの間にある場
合には、ステップ1006に進み、RABとRNORMの
大小を比較演算して、Aバンク側の上流側空燃比センサ
13Aが劣化しているのか、Bバンク側の上流側空燃比
センサ13Bが劣化しているのかを判定する。ステップ
1005で、否定判定された場合は以降のステップをお
こなわずにリターンする。
か否かを判定しているので、肯定判定された場合は、A
バンク側の上流側空燃比センサ13Aが劣化しているの
でステップ1007に進んで、Aバンク側の上流側空燃
比センサ13Aの軌跡長LVMAが大きくなるように、
補正値KA を乗じる。逆に、ステップ1006で否定判
定された場合は、Bバンク側の上流側空燃比センサ13
Bが劣化しているのでステップ1008に進んで、Bバ
ンク側の上流側空燃比センサ13Bの軌跡長LVMBが
大きくなるように、補正値KB を乗じる。なお、補正値
KA 、KB は図16に示すような値として記憶されてい
る。
ップ1007、1008で補正されたAバンク側の上流
側空燃比センサ13Aの軌跡長LVMAと、Bバンク側
の上流側空燃比センサ13Bの軌跡長LVMBを加算演
算して、代表空燃比センサ軌跡長LVMを演算する。
の+1カウントアップがおこなわれ、ステップ1011
ではCTが所定の値C0 を越えたか否かが判定される。
なお、ここで、C0 は、この実施の形態においては、2
0秒に相当するルーチンの実行回数である。ステップ1
011で肯定判定された場合は、ステップ1012でC
Tをクリアして、ステップ1013以下を実施して触媒
の劣化判定を実行する。すなわち、本実施の形態におい
ては、20秒毎に触媒の劣化判定がおこなわれる。
にもとづいて触媒の劣化の判定が実行される。ステップ
1013で触媒が劣化していると判定された場合は、ス
テップ1014においてアラームフラグALMをセット
(=“1”)するとともに、ステップ1015で触媒劣
化アラームを付勢して触媒の劣化を運転者に報知する。
また触媒が劣化していないと判定された場合にはステッ
プ1016でアラームフラグALMのリセット(=
“0”)が行われ、ステップ1017で触媒劣化アラー
ムの消勢が行われる。また、これらの動作終了後ステッ
プ1018では次回の修理、点検に備えてアラームフラ
グALMがバックアップラムRAM106に格納され
る。
劣化検出動作に備えて、パラメータLVMA、LVM
B、LVM、LVS、AVS、RAB等がクリアされる。
場合には、ステップ1020に飛ぶ。ステップ1020
では、RABがRDTRAよりも大きいか否かが判定され
る。肯定判定された場合はステップ1021でAバンク
側の上流側空燃比センサ13Aが劣化しているのでAバ
ンク側の上流側空燃比センサ13Aのフィードバック制
御の制御係数FAFAに補正値MA を乗じて補正し、否
定判定された場合はステップ1022でBバンク側の上
流側空燃比センサ13Bが劣化しているのでBバンク側
の上流側空燃比センサ13Bのフィードバック制御の制
御係数FAFBに補正値MB を乗じて補正するが、これ
らの補正値はMA ,MB は図18に示すマップからもと
められる。
Aバンク側の上流側空燃比センサ13A、あるいは、B
バンク側の上流側空燃比センサ13Bの一方が他方に対
して劣化している場合であって、劣化の度合いが小さい
場合、すなわち、図15においてRABがRDTRAとR
DTRBの間にある場合には、劣化している方の空燃比
センサの軌跡長を図16に示す補正値KA またはKB で
補正し、その補正された軌跡長をも利用して、上流側空
燃比センサの軌跡長の代表値LVMをもとめ、このLV
Mと、下流側空燃比センサの軌跡長LVSから、図17
にもとづいて触媒の劣化を判定する。
合であって、劣化の度合いが大きい場合、すなわち、図
15においてRABがRDTRAとRDTRBの間にない
場合には、フィードバック制御の制御係数FAFAまた
はFAFBを補正値MA またはMB で補正して、制御性
が確保され排気エミッションの悪化が防止される。
合であって、劣化の度合いが大きい場合に、フィードバ
ック制御の制御係数を補正するのではなくて、空燃比セ
ンサの出力そのものを補正することも可能であって、図
13に示したのがその場合のフローチャートである。A
バンク側の上流側空燃比センサ13Aが劣化している場
合には、図12のステップ1021に相当するステップ
1021aにおいて、以下の式により出力V 1 Aを補正
する。
場合には、図12のステップ1022に相当するステッ
プ1022aにおいて、以下の式によって出力V1Bを補
正する。 V1B←(V1B−VS )×NB +VS ここで、VS はストイキオの時の出力である。
つの気筒群を有する内燃機関に適用した場合についての
み説明したが、本発明は三つ以上の気筒群を有する内燃
機関にも同様に適用可能である。また、本実施の形態で
は、下流側空燃比センサ17も排気空燃比とリニアな出
力を発生する空燃比センサとしてあるが、この下流側空
燃比センサについては理論空燃比を境にして出力が反転
するいわゆるZ特性を有するO2 センサでもよい。
排気ポートから出る排気ガスが気筒群毎に一次集合排気
管で集合され、各一次集合排気管の集合された出口から
出た排気ガスが二次集合排気管により再集合されて触媒
に導くようにされていて、一次集合排気管の出口毎に配
置された上流側空燃比センサの出力と、触媒の下流側に
配置された下流側空燃比センサと出力によって、各気筒
群毎にフィードバック制御をおこない、上流側空燃比セ
ンサの出力の軌跡長と下流側空燃比センサの出力の軌跡
長から触媒の劣化を判定するタイプの内燃機関の排気ガ
ス浄化装置において、各上流側の空燃比センサの出力が
同等でなくて、他よりも軌跡長が短いものがある場合
に、他に対する比が予め定めた範囲内にあって補正でき
ると判断された場合は補正をおこなって、その補正され
たものを含めて上流側の空燃比センサの出力の軌跡長の
代表値が決定され、それを利用して触媒の劣化判定が実
行される。したがって、触媒の上流側の空燃比が実際の
空燃比と乖離することが防止され触媒の劣化の判定の精
度が向上するとともに劣化の判定の機会の減少を防止す
ることができる。
出力が劣化した空燃比センサを特定することができ、特
に請求項4、5の発明によれば、劣化した空燃比センサ
の劣化の度合いが大きい場合に、機関のフィードバック
制御の制御性の悪化が回復され排気エミッションの悪化
が防止される。
機関の一実施の形態を示す全体概略図である。
である。
作を説明するフローチャートである。
作を説明するフローチャートの一部である。
作を説明するフローチャートの一部である。
足説明するタイミング図である。
作を説明するフローチャートの一部である。
作を説明するフローチャートの一部である。
ローチャートである。
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
出動作を示すフローチャートの一部である。
す図である。
跡長と、Bバンク側の上流側空燃比センサの出力の軌跡
長の関係からセンサの劣化を説明する図である。
補正するための補正係数を示す図である。
空燃比センサ出力の軌跡長から触媒劣化を判定するため
のマップである。
めの補正係数を示す図である。
正係数を示す図である。
の合成出力との関係を示す図である(両バンクとも劣化
していない場合)。
の合成出力との関係を示す図である(Bバンクの空燃比
センサが劣化しているが劣化程度が大きくない場合)。
の合成出力との関係を示す図である(Bバンクの空燃比
センサが劣化していて劣化程度が大きい場合)。
Claims (5)
- 【請求項1】 各気筒の排気ポートから出る排気ガスを
気筒群毎に集合する一次集合排気管と、 各一次集合排気管の集合された出口から出た排気ガスを
集合して触媒に導く二次集合排気管と、 各一次集合排気管の集合部に配設され、触媒の上流側に
おいて、排気空燃比にリニアに対応する信号を出力する
上流側空燃比センサと、 触媒の下流側の排気管に配設された下流側空燃比センサ
と、 少なくとも各上流側空燃比センサの出力と理論空燃比と
の偏差に基づいて各気筒群の空燃比が理論空燃比になる
ように各々フィードバック制御する制御手段と、 フィードバック制御中の所定期間内での各上流側空燃比
センサの出力の軌跡長を演算する上流側空燃比センサ出
力軌跡長演算手段と、 各上流側空燃比センサの出力の軌跡長から、上流側空燃
比センサの出力の軌跡長を代表する代表上流側空燃比セ
ンサ出力軌跡長を演算する代表上流側空燃比センサ出力
軌跡長演算手段と、 フィードバック制御中の所定期間内での下流側空燃比セ
ンサの出力の軌跡長を演算する下流側空燃比センサ出力
軌跡長演算手段と、 代表上流側空燃比センサ出力軌跡長と、下流側空燃比セ
ンサ出力軌跡長に基づいて触媒の劣化を検出する触媒劣
化検出手段とを具備している多気筒内燃機関の排気浄化
装置の診断装置であって、 代表上流側空燃比センサ出力軌跡長演算手段が、 上流側空燃比センサの出力の軌跡長を比較演算する軌跡
長比較演算手段と、 軌跡長比較演算により短い軌跡長があることが確認され
た場合に短い軌跡長を長い軌跡長と同じになるように補
正する軌跡長補正手段と、を含み、 軌跡長補正手段により補正された上流側空燃比センサの
出力の軌跡長を含む上流側空燃比センサの出力の軌跡長
から代表上流側空燃比センサ出力軌跡長を演算すること
を特徴とする排気浄化装置の診断装置。 - 【請求項2】 軌跡長比較演算手段が上流側空燃比セン
サの出力の軌跡長の比を演算する軌跡長比演算手段であ
って、 軌跡長補正手段が軌跡長補正可否判定手段を含み、軌跡
長補正可否判定手段が軌跡長の比から、軌跡長を補正し
て使用することができるかどうかを判定し、 軌跡長を補正して使用することができないと判定された
場合には、触媒劣化検出手段が触媒の劣化の検出をおこ
なわないことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装
置の診断装置。 - 【請求項3】 各気筒の排気ポートから出る排気ガスを
気筒群毎に集合する一次集合排気管と、 各一次集合排気管の集合された出口から出た排気ガスを
集合して触媒に導く二次集合排気管と、 各一次集合排気管の集合部に配設され、触媒の上流側に
おいて、排気空燃比にリニアに対応する信号を出力する
上流側空燃比センサと、 触媒の下流側の排気管に配設された下流側空燃比センサ
と、 少なくとも各上流側空燃比センサの出力と理論空燃比と
の偏差に基づいて各気筒群の空燃比が理論空燃比になる
ように各々フィードバック制御する制御手段と 、フィードバック制御中の所定期間内での各上流側空燃
比センサの出力の軌跡長を演算する上流側空燃比センサ
出力軌跡長演算手段と、 上流側空燃比センサの出力の軌跡長を比較演算する軌跡
長比較演算手段と、 軌跡長比較演算結果から、一方の上流側空燃比センサが
劣化したことを検出するセンサ劣化検出手段とを具備す
ることを特徴とする排気浄化装置の診断装置。 - 【請求項4】 さらに、劣化が生じた空燃比センサが配
されている側の気筒群に対するフィードバック制御のゲ
インが大きくなるように補正するゲイン補正手段を具備
することを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置の
診断装置。 - 【請求項5】 さらに、劣化が生じた空燃比センサの出
力を劣化が生じていない空燃比センサの出力に近づくよ
うに補正する劣化空燃比センサ出力補正手段を具備する
ことを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置の診断
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19867997A JP3395586B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19867997A JP3395586B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1136849A true JPH1136849A (ja) | 1999-02-09 |
JP3395586B2 JP3395586B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=16395253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19867997A Expired - Lifetime JP3395586B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 多気筒内燃機関の排気浄化装置の診断装置 |
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Country | Link |
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US6349540B1 (en) | 1999-09-30 | 2002-02-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Catalyst deterioration determining apparatus for internal combustion engine, and control method for the apparatus |
EP1091109A3 (en) * | 1999-10-08 | 2003-01-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Air-fuel ratio control apparatus for multicylinder internal ombustion engine |
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1997
- 1997-07-24 JP JP19867997A patent/JP3395586B2/ja not_active Expired - Lifetime
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