JPH1136803A - ガスタービン - Google Patents
ガスタービンInfo
- Publication number
- JPH1136803A JPH1136803A JP18803397A JP18803397A JPH1136803A JP H1136803 A JPH1136803 A JP H1136803A JP 18803397 A JP18803397 A JP 18803397A JP 18803397 A JP18803397 A JP 18803397A JP H1136803 A JPH1136803 A JP H1136803A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- gas turbine
- stub shaft
- steam supply
- bearing
- Prior art date
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- Pending
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸受の加熱を防止して、ガスタービンの安定
した運転を行なう。 【解決手段】 ケーシング7内にスタブシャフト1が配
置され、スタブシャフト1は軸受3によって回転自在に
支持されている。スタブシャフト1にはディスク11,
12,13が保持されており、ディスク11,12,1
3の外周に動翼14,15,16が固着されている。ス
タブシャフト1内に設けられた蒸気供給流路8から蒸気
が動翼14,15,16側へ送られる。動翼14,15
を冷却して高温となった蒸気は、蒸気回収流路35を経
て間隙37内に入り、出口38から蒸気回収口5へ排出
される。出口35はディスク11,12,13と軸受3
との間に設けられており、蒸気回収流路35内の高温蒸
気によって軸受3が加熱されることはない。
した運転を行なう。 【解決手段】 ケーシング7内にスタブシャフト1が配
置され、スタブシャフト1は軸受3によって回転自在に
支持されている。スタブシャフト1にはディスク11,
12,13が保持されており、ディスク11,12,1
3の外周に動翼14,15,16が固着されている。ス
タブシャフト1内に設けられた蒸気供給流路8から蒸気
が動翼14,15,16側へ送られる。動翼14,15
を冷却して高温となった蒸気は、蒸気回収流路35を経
て間隙37内に入り、出口38から蒸気回収口5へ排出
される。出口35はディスク11,12,13と軸受3
との間に設けられており、蒸気回収流路35内の高温蒸
気によって軸受3が加熱されることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却用蒸気を用いて
動翼を冷却する蒸気冷却方式のガスタービンに係り、と
りわけ軸受の加熱を効果的に防止することができるガス
タービンに関する。
動翼を冷却する蒸気冷却方式のガスタービンに係り、と
りわけ軸受の加熱を効果的に防止することができるガス
タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に発電用ガスタービンは回転自在に
設けられた動翼を備え、この動翼に燃焼器から排出され
る燃焼ガスを吹付けて動力を得ている。このようなター
ビンにおいて、効率向上のため燃焼器から排出される燃
焼ガス温度を上昇させている。このため、燃焼ガスを受
けて作動する動翼は高温にさらされることになる。そこ
で、従来の発電用ガスタービンでは、高温に耐える動翼
材質の開発が行われるととともに、動翼を冷却する技術
の開発が行われている。従来、動翼を冷却する技術とし
ては圧縮機から冷却用空気を動翼へ導入するものがあっ
たが、近年、蒸気を冷却に利用するガスタービンが開発
されている。このガスタービンの場合、冷却用蒸気は動
翼を冷却した後、動翼の外へ排出される。動翼から排出
されたガスは熱回収蒸気発生器で熱を回収されるが、冷
却蒸気が含まれているため発電効率の上昇はあまり期待
できない。
設けられた動翼を備え、この動翼に燃焼器から排出され
る燃焼ガスを吹付けて動力を得ている。このようなター
ビンにおいて、効率向上のため燃焼器から排出される燃
焼ガス温度を上昇させている。このため、燃焼ガスを受
けて作動する動翼は高温にさらされることになる。そこ
で、従来の発電用ガスタービンでは、高温に耐える動翼
材質の開発が行われるととともに、動翼を冷却する技術
の開発が行われている。従来、動翼を冷却する技術とし
ては圧縮機から冷却用空気を動翼へ導入するものがあっ
たが、近年、蒸気を冷却に利用するガスタービンが開発
されている。このガスタービンの場合、冷却用蒸気は動
翼を冷却した後、動翼の外へ排出される。動翼から排出
されたガスは熱回収蒸気発生器で熱を回収されるが、冷
却蒸気が含まれているため発電効率の上昇はあまり期待
できない。
【0003】そこで、冷却用蒸気をガスから分離して回
収することにより発電効率を上げる技術が提案されてい
る(特開平8−277725)。この技術は動翼保持用
シャフトを支持している軸受の近傍を冷却済の高温蒸気
が通るため軸受の機能を損なう恐れがあり、発電用ガス
タービンの安定運転に影響することが考えられる。
収することにより発電効率を上げる技術が提案されてい
る(特開平8−277725)。この技術は動翼保持用
シャフトを支持している軸受の近傍を冷却済の高温蒸気
が通るため軸受の機能を損なう恐れがあり、発電用ガス
タービンの安定運転に影響することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】安定に運転することが
求められる発電用ガスタービンにおいて、軸受は発電用
ガスタービンの動翼等の自重を支えるだけでなく、動翼
保持用、シャフトが安定に回転するために重要な要素で
ある。この軸受が高温にさらされると軸受内に供給され
る潤滑油が損傷を受け、ひいては軸受金あるいはジャー
ナルが損傷を受け、ガスタービンを停止しなければなら
ないこともある。
求められる発電用ガスタービンにおいて、軸受は発電用
ガスタービンの動翼等の自重を支えるだけでなく、動翼
保持用、シャフトが安定に回転するために重要な要素で
ある。この軸受が高温にさらされると軸受内に供給され
る潤滑油が損傷を受け、ひいては軸受金あるいはジャー
ナルが損傷を受け、ガスタービンを停止しなければなら
ないこともある。
【0005】本発明の目的は発電用ガスタービンの効率
を落とさずに、かつ安定に運転するために冷却用蒸気を
動翼に供給することができ、かつこの冷却済蒸気を回収
するとともに軸受に影響を与えない構造を持ったガスタ
ービンを提供することを目的とする。
を落とさずに、かつ安定に運転するために冷却用蒸気を
動翼に供給することができ、かつこの冷却済蒸気を回収
するとともに軸受に影響を与えない構造を持ったガスタ
ービンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多段に設けら
れたノズルを有するケーシングと、ケーシング内に回転
自在に配置されるとともに軸受によって支持されたスタ
ブシャフトと、スタブシャフトにディスクを介して固着
されるとともに軸受から軸方向に離間して、多段のノズ
ル間に配置された動翼とを備え、前記スタブシャフト内
に冷却用蒸気供給流路を設けるとともに、この冷却用蒸
気供給流路から各動翼まで達する蒸気供給分岐路を設
け、各動翼からの蒸気を蒸気回収分岐路を経て蒸気回収
流路へ回収し、この蒸気回収流路の出口を軸方向に関し
て動翼と軸受との間に配置したことを特徴とするガスタ
ービンである。
れたノズルを有するケーシングと、ケーシング内に回転
自在に配置されるとともに軸受によって支持されたスタ
ブシャフトと、スタブシャフトにディスクを介して固着
されるとともに軸受から軸方向に離間して、多段のノズ
ル間に配置された動翼とを備え、前記スタブシャフト内
に冷却用蒸気供給流路を設けるとともに、この冷却用蒸
気供給流路から各動翼まで達する蒸気供給分岐路を設
け、各動翼からの蒸気を蒸気回収分岐路を経て蒸気回収
流路へ回収し、この蒸気回収流路の出口を軸方向に関し
て動翼と軸受との間に配置したことを特徴とするガスタ
ービンである。
【0007】本発明によれば、蒸気供給流路によって供
給される蒸気は、蒸気供給分岐路を経て動翼に送られて
動翼を冷却する。動翼を冷却して高温となった蒸気は蒸
気回収分岐路を経て蒸気回収流路を通り、出口から外方
へ排出される。この場合、蒸気回収流路の出口は軸受と
動翼との間に位置しているので、動翼を冷却して高温と
なった蒸気回収流路内の蒸気が軸受を加熱することはな
い。
給される蒸気は、蒸気供給分岐路を経て動翼に送られて
動翼を冷却する。動翼を冷却して高温となった蒸気は蒸
気回収分岐路を経て蒸気回収流路を通り、出口から外方
へ排出される。この場合、蒸気回収流路の出口は軸受と
動翼との間に位置しているので、動翼を冷却して高温と
なった蒸気回収流路内の蒸気が軸受を加熱することはな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明によるガスタ
ービンの一実施の形態を示す図である。
施の形態について説明する。図1は本発明によるガスタ
ービンの一実施の形態を示す図である。
【0009】図1に示すように、ガスタービンは内面に
多段ノズル21,22,23が設けられたケーシング7
と、ケーシング7内に配設され、ケーシング7内に配置
された軸受3によって回転自在に支持されたスタブシャ
フト1および中間軸2とを備えている。この場合、軸受
3はスタブシャフト1の軸方向に設けられている。
多段ノズル21,22,23が設けられたケーシング7
と、ケーシング7内に配設され、ケーシング7内に配置
された軸受3によって回転自在に支持されたスタブシャ
フト1および中間軸2とを備えている。この場合、軸受
3はスタブシャフト1の軸方向に設けられている。
【0010】またスタブシャフト1と中間軸2は、互い
に間で複数、例えば3段のディスク11,12,13を
挟持するとともに、各ディスク11,12,13は接合
部10において高速回転体として密着接合されている。
さらにまた、各ディスク11,12,13の外周には、
動翼14,15,16が植設されている。このようにし
てスタブシャフト1、中間軸2、ディスク11,12,
13および動翼14,15,16によりタービンロータ
20が構成されている。
に間で複数、例えば3段のディスク11,12,13を
挟持するとともに、各ディスク11,12,13は接合
部10において高速回転体として密着接合されている。
さらにまた、各ディスク11,12,13の外周には、
動翼14,15,16が植設されている。このようにし
てスタブシャフト1、中間軸2、ディスク11,12,
13および動翼14,15,16によりタービンロータ
20が構成されている。
【0011】また、このようにして構成されたタービン
ロータ20は、中間軸2を介して圧縮機ロータ(図示せ
ず)に連結されている。さらにまた、ケーシング7側の
ノズル21,22,23と、タービンロータ20側の動
翼14,15,16は交互に配置されており、ノズル2
1,22,23と動翼14,15,16との間にはガス
経路50が形成されている。そして圧縮機(図示せず)
で圧縮された空気が燃焼器で燃焼されて高温、高圧の作
動ガスとなり、この作動ガスがガス流路50内を膨張し
ながら流れることによって、タービンロータ20が回転
する。
ロータ20は、中間軸2を介して圧縮機ロータ(図示せ
ず)に連結されている。さらにまた、ケーシング7側の
ノズル21,22,23と、タービンロータ20側の動
翼14,15,16は交互に配置されており、ノズル2
1,22,23と動翼14,15,16との間にはガス
経路50が形成されている。そして圧縮機(図示せず)
で圧縮された空気が燃焼器で燃焼されて高温、高圧の作
動ガスとなり、この作動ガスがガス流路50内を膨張し
ながら流れることによって、タービンロータ20が回転
する。
【0012】次に冷却用蒸気の流路について説明する。
【0013】動翼14,15,16のうち初段及び2段
の動翼14,15を蒸気によって冷却するために、スタ
ブシャフト1内にはスタブシャフト1の軸端面に設けら
れた蒸気供給口4から延びた蒸気案内管6が設けられて
おり、この蒸気案内管6はスタブシャフト1からディス
ク11,12,13側へ延びて蒸気供給流路8を形成し
ている。
の動翼14,15を蒸気によって冷却するために、スタ
ブシャフト1内にはスタブシャフト1の軸端面に設けら
れた蒸気供給口4から延びた蒸気案内管6が設けられて
おり、この蒸気案内管6はスタブシャフト1からディス
ク11,12,13側へ延びて蒸気供給流路8を形成し
ている。
【0014】またディスク11,12,13間には、接
合部10より内周側に内側蒸気供給分岐路31,32が
形成され、各内側蒸気供給分岐路31,32はディスク
11,12,13間に形成されるとともに接合部10よ
り外周側に位置する外側蒸気供給分岐路33,34に流
路45,46を介して連通している。
合部10より内周側に内側蒸気供給分岐路31,32が
形成され、各内側蒸気供給分岐路31,32はディスク
11,12,13間に形成されるとともに接合部10よ
り外周側に位置する外側蒸気供給分岐路33,34に流
路45,46を介して連通している。
【0015】このうち内側蒸気供給分岐路31,32
は、蒸気案内管6に形成された開口6aを介して蒸気供
給流路8に連通し、また外側蒸気供給分岐路33,34
はディスク11,12に設けられた流路41,43を介
して各動翼14,15に連通している。この場合、内側
蒸気供給分岐路31,32、流路45,46、外側蒸気
供給分岐路33,34および流路41,43によって蒸
気供給分岐路が構成されている。
は、蒸気案内管6に形成された開口6aを介して蒸気供
給流路8に連通し、また外側蒸気供給分岐路33,34
はディスク11,12に設けられた流路41,43を介
して各動翼14,15に連通している。この場合、内側
蒸気供給分岐路31,32、流路45,46、外側蒸気
供給分岐路33,34および流路41,43によって蒸
気供給分岐路が構成されている。
【0016】また、各動翼14,15にはディスク1
4,15に設けられた流路42,44を介して蒸気回収
流路35が連通しており、この蒸気回収流路35はディ
スク11,12,13の接合部10近傍にスタブシャフ
ト1と平行して設けられている。この場合、流路42,
44によって、蒸気回収分岐路が構成されている。
4,15に設けられた流路42,44を介して蒸気回収
流路35が連通しており、この蒸気回収流路35はディ
スク11,12,13の接合部10近傍にスタブシャフ
ト1と平行して設けられている。この場合、流路42,
44によって、蒸気回収分岐路が構成されている。
【0017】また、ディスク13とスタブシャフト1と
の間には間隙37が形成され、蒸気回収流路35はこの
間隙37に開口部38を介して連通している。さらに、
間隙37にはスタブシャフト1と平行に延びる蒸気回収
口5が、回収流路出口38を介して連通している。
の間には間隙37が形成され、蒸気回収流路35はこの
間隙37に開口部38を介して連通している。さらに、
間隙37にはスタブシャフト1と平行に延びる蒸気回収
口5が、回収流路出口38を介して連通している。
【0018】なお、図1に示すように、蒸気回収流路3
5は、第2段および第3段ディスク12,13を貫通し
て初段ディスク11内で閉止されており、また蒸気回収
流路出口38はスタブシャフト1の第3段ディスク13
側の斜面に形成されている。このため蒸気回収流路出口
38は、スタブシャフト1の軸方向に関して動翼14,
15,16を保持するディスク11,12,13と、軸
受3との間に配置されている。
5は、第2段および第3段ディスク12,13を貫通し
て初段ディスク11内で閉止されており、また蒸気回収
流路出口38はスタブシャフト1の第3段ディスク13
側の斜面に形成されている。このため蒸気回収流路出口
38は、スタブシャフト1の軸方向に関して動翼14,
15,16を保持するディスク11,12,13と、軸
受3との間に配置されている。
【0019】また図1において、隙間37、蒸気回収流
路出口37および蒸気回収口5はスタブシャフト1の外
周に、スタブシャフト1を中心として複数個対象に設け
られている。さらに内側蒸気供給分岐路31,32は外
周に向ってその形状が徐々に拡大しており、また間隙3
7も外周へ向ってその形状が徐々に拡大している。
路出口37および蒸気回収口5はスタブシャフト1の外
周に、スタブシャフト1を中心として複数個対象に設け
られている。さらに内側蒸気供給分岐路31,32は外
周に向ってその形状が徐々に拡大しており、また間隙3
7も外周へ向ってその形状が徐々に拡大している。
【0020】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。まず空気が燃焼器で燃焼され
て高温、高圧の作動ガスとなり、この作動ガスがガス流
路50内を膨張しながら流れることによってタービンロ
ータ20が回転する。
の作用について説明する。まず空気が燃焼器で燃焼され
て高温、高圧の作動ガスとなり、この作動ガスがガス流
路50内を膨張しながら流れることによってタービンロ
ータ20が回転する。
【0021】この間、蒸気供給源(図示せず)から送ら
れた冷却用蒸気はスタブシャフト1の軸端に設けられた
蒸気供給口4に入り、さらに冷却用蒸気は蒸気供給口4
から蒸気案内管6内に形成された蒸気供給流路8を軸方
向に向って流れ、その後開口6aを介して2系統に分流
する。
れた冷却用蒸気はスタブシャフト1の軸端に設けられた
蒸気供給口4に入り、さらに冷却用蒸気は蒸気供給口4
から蒸気案内管6内に形成された蒸気供給流路8を軸方
向に向って流れ、その後開口6aを介して2系統に分流
する。
【0022】第1の系統は初段動翼14を冷却する冷却
用蒸気系統であって、蒸気供給流路8からの蒸気は開口
6aから内側蒸気供給分岐路31、流路45、外側蒸気
供給分岐路33、および流路41を経て初段動翼14に
供給されて動翼14を冷却する。動翼14を冷却した後
蒸気は流路42を経て蒸気回収流路35に流入する。
用蒸気系統であって、蒸気供給流路8からの蒸気は開口
6aから内側蒸気供給分岐路31、流路45、外側蒸気
供給分岐路33、および流路41を経て初段動翼14に
供給されて動翼14を冷却する。動翼14を冷却した後
蒸気は流路42を経て蒸気回収流路35に流入する。
【0023】第2の系統は2段動翼15を冷却する冷却
用蒸気系統であって、蒸気供給流路8からの蒸気は開口
6aから内側蒸気供給分岐路32、流路46、外側蒸気
供給分岐路および流路43を経て2段動翼15に供給さ
れる。2段動翼16を冷却した後、蒸気は流路44を経
て蒸気回収流路35に流入し、第1系統の回収蒸気と合
流して蒸気回収流路35内を流れる。蒸気回収流路35
内の蒸気は冷却済の高温蒸気となっている。
用蒸気系統であって、蒸気供給流路8からの蒸気は開口
6aから内側蒸気供給分岐路32、流路46、外側蒸気
供給分岐路および流路43を経て2段動翼15に供給さ
れる。2段動翼16を冷却した後、蒸気は流路44を経
て蒸気回収流路35に流入し、第1系統の回収蒸気と合
流して蒸気回収流路35内を流れる。蒸気回収流路35
内の蒸気は冷却済の高温蒸気となっている。
【0024】次に蒸気回収流路35を通った蒸気は、開
口部36を経て間隙37に流入し、スタブシャフト1の
斜側面に設けられた蒸気回収流路出口38から排出され
て蒸気回収口5によって回収される。
口部36を経て間隙37に流入し、スタブシャフト1の
斜側面に設けられた蒸気回収流路出口38から排出され
て蒸気回収口5によって回収される。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、先ず
ディスク11,12,13の接合部10近傍を貫通して
形成された蒸気供給流路8には低温の供給蒸気が流れる
ため、ディスク11,12,13の接合部10近傍の温
度を略供給蒸気の低温度に保持することができる。この
ため接合部10の熱歪みや熱応力の発生が軽減し、ディ
スク11,12,13を高速回転体として安定して維持
することができ、ディスク11,12,13側の回転力
を円滑に動翼14,15,16側へ伝達できる。さら
に、スタブシャフトを支持している軸受3の温度を極力
低温に保つ必要があるが、高温となった回収蒸気をディ
スク11,12,13と軸受3との間に設けられた蒸気
回収流路出口38から外側に排出するので、軸受3の温
度上昇を最小限に抑えることができる。以上のことか
ら、本実施の形態によればガスタービンの効率を落とす
ことなく、かつ安定に運転することができ、冷却用蒸気
を動翼14,15に供給し、かつこの蒸気を回収すると
ともに軸受3に影響を与えない構造を持つことができ
る。
ディスク11,12,13の接合部10近傍を貫通して
形成された蒸気供給流路8には低温の供給蒸気が流れる
ため、ディスク11,12,13の接合部10近傍の温
度を略供給蒸気の低温度に保持することができる。この
ため接合部10の熱歪みや熱応力の発生が軽減し、ディ
スク11,12,13を高速回転体として安定して維持
することができ、ディスク11,12,13側の回転力
を円滑に動翼14,15,16側へ伝達できる。さら
に、スタブシャフトを支持している軸受3の温度を極力
低温に保つ必要があるが、高温となった回収蒸気をディ
スク11,12,13と軸受3との間に設けられた蒸気
回収流路出口38から外側に排出するので、軸受3の温
度上昇を最小限に抑えることができる。以上のことか
ら、本実施の形態によればガスタービンの効率を落とす
ことなく、かつ安定に運転することができ、冷却用蒸気
を動翼14,15に供給し、かつこの蒸気を回収すると
ともに軸受3に影響を与えない構造を持つことができ
る。
【0026】また、供給蒸気は内側蒸気供給分岐路3
1,32、流路45,46、外側蒸気供給分岐路33,
34および流路41,43を経て動翼14,15に供給
され、回収蒸気は流路42,44から蒸気回収流路35
を経て回収されるので、高温の燃焼ガスにさらされる動
翼14,15の内部に蒸気を通すことができ、このため
ガスタービンを安定に運転できる。
1,32、流路45,46、外側蒸気供給分岐路33,
34および流路41,43を経て動翼14,15に供給
され、回収蒸気は流路42,44から蒸気回収流路35
を経て回収されるので、高温の燃焼ガスにさらされる動
翼14,15の内部に蒸気を通すことができ、このため
ガスタービンを安定に運転できる。
【0027】なお、図1において冷却用蒸気は動翼1
4,15の後縁を先に通過しているが、冷却用蒸気は動
翼14,15の前縁を先に通過してから後縁を通過する
ように動翼14,15に流路を形成することができる。
またガスタービンの低速回転中に蒸気供給流路8を通し
て空気供給源から乾燥空気を供給したり、別個に設けら
れた蒸気供給源から蒸気を供給してもよい。この場合は
タービン内を通った空気または蒸気を蒸気回収流路35
から回収する。このように構成されたガスタービンによ
れば、ガスタービンが高速回転を始める前に、蒸気供給
系統8,31,32,45,46,33,35,41,
42あるいは蒸気回収系統42,44,35内に残留し
た水分を外方へ排除することができる。また、供給され
る空気または蒸気が高温であればガスタービン内の蒸気
供給流路8を予熱することができるので、ガスタービン
が高速回転するときに供給される蒸気が蒸気供給流路8
を通るときにガスタービンによって冷却されることがな
く、蒸気が液化するのを防ぐことができる。
4,15の後縁を先に通過しているが、冷却用蒸気は動
翼14,15の前縁を先に通過してから後縁を通過する
ように動翼14,15に流路を形成することができる。
またガスタービンの低速回転中に蒸気供給流路8を通し
て空気供給源から乾燥空気を供給したり、別個に設けら
れた蒸気供給源から蒸気を供給してもよい。この場合は
タービン内を通った空気または蒸気を蒸気回収流路35
から回収する。このように構成されたガスタービンによ
れば、ガスタービンが高速回転を始める前に、蒸気供給
系統8,31,32,45,46,33,35,41,
42あるいは蒸気回収系統42,44,35内に残留し
た水分を外方へ排除することができる。また、供給され
る空気または蒸気が高温であればガスタービン内の蒸気
供給流路8を予熱することができるので、ガスタービン
が高速回転するときに供給される蒸気が蒸気供給流路8
を通るときにガスタービンによって冷却されることがな
く、蒸気が液化するのを防ぐことができる。
【0028】すなわち蒸気供給系統8,31,32,4
5,46,33,35,41,42内または蒸気回収系
統42,44,35内に水分が残留しているとガスター
ビンの不釣り合いの原因になり振動を生じたり、場合に
よっては自励振動を生ずることもあるので、高速回転を
始める前にこれらの部分から残留水分を除去することに
より運転に支障をきたす原因を取り除くことができ、ガ
スタービンの安定運転が可能になる。
5,46,33,35,41,42内または蒸気回収系
統42,44,35内に水分が残留しているとガスター
ビンの不釣り合いの原因になり振動を生じたり、場合に
よっては自励振動を生ずることもあるので、高速回転を
始める前にこれらの部分から残留水分を除去することに
より運転に支障をきたす原因を取り除くことができ、ガ
スタービンの安定運転が可能になる。
【0029】次に図2および図3により本発明の第2の
実施の形態について説明する。図2および図3に示す第
2の実施の形態は、スタブシャフト1内に冷却用蒸気供
給流路8を形成する蒸気案内管6を設置するとともに、
スタブシャフト1内面と蒸気案内管6との間に空間51
を形成し、さらに空間51を閉止部材52,53によっ
て密閉したものである。
実施の形態について説明する。図2および図3に示す第
2の実施の形態は、スタブシャフト1内に冷却用蒸気供
給流路8を形成する蒸気案内管6を設置するとともに、
スタブシャフト1内面と蒸気案内管6との間に空間51
を形成し、さらに空間51を閉止部材52,53によっ
て密閉したものである。
【0030】図2および図3において、図1に示す第1
の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説
明は省略する。
の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0031】図2および図3において、蒸気案内管6と
スタブシャフト1の間に空間51があるために、蒸気案
内管6内の蒸気供給流路8を通る冷却用蒸気から軸受3
への熱伝達が抑えられる。また、間隙37内に流入する
高温の回収蒸気は閉止部材53によって空間51を通る
ことを妨げられるので、軸受3を加熱することなく蒸気
回収流路出口38から蒸気回収口5へ導かれる。
スタブシャフト1の間に空間51があるために、蒸気案
内管6内の蒸気供給流路8を通る冷却用蒸気から軸受3
への熱伝達が抑えられる。また、間隙37内に流入する
高温の回収蒸気は閉止部材53によって空間51を通る
ことを妨げられるので、軸受3を加熱することなく蒸気
回収流路出口38から蒸気回収口5へ導かれる。
【0032】このため、スタブシャフト1の回転を支持
している軸受3の温度は極力低温に保たれ、蒸気の供給
に基づく軸受3の温度上昇を最小限に止めることができ
る。
している軸受3の温度は極力低温に保たれ、蒸気の供給
に基づく軸受3の温度上昇を最小限に止めることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蒸気回収流路の出口が軸受と動翼との間に位置している
ので、動翼を冷却して高温となった蒸気回収流路内の蒸
気が軸受を加熱することはない。このためスタブシャフ
トを軸受によって安定して回転自在に支持することがで
きるので、ガスタービンの運転効率を向上させることが
できるとともに、安定したタービンの運転を行なうこと
ができる。
蒸気回収流路の出口が軸受と動翼との間に位置している
ので、動翼を冷却して高温となった蒸気回収流路内の蒸
気が軸受を加熱することはない。このためスタブシャフ
トを軸受によって安定して回転自在に支持することがで
きるので、ガスタービンの運転効率を向上させることが
できるとともに、安定したタービンの運転を行なうこと
ができる。
【図1】本発明によるガスタービンの第1の実施の形態
を示す断面図。
を示す断面図。
【図2】本発明によるガスタービンの第2の実施の形態
を示す拡大断面図。
を示す拡大断面図。
【図3】本発明によるガスタービンの第2の実施の形態
を示す軸受部分の断面図。
を示す軸受部分の断面図。
1 スタブシャフト 2 中間軸 3 軸受 4 蒸気供給口 5 蒸気回収口 6 蒸気案内管 7 ケーシング 8 蒸気供給流路 10 接合部 11,12,13 ディスク 14,15,16 動翼 21,22,23 静翼 31,32 内側蒸気回収分岐路 33,34 外側蒸気回収分岐路 35 蒸気回収流路 37 間隙 38 蒸気回収流路出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02C 7/18 F02C 7/18 A (72)発明者 平 野 俊 夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内
Claims (6)
- 【請求項1】多段に設けられたノズルを有するケーシン
グと、 ケーシング内に回転自在に配置されるとともに軸受によ
って支持されたスタブシャフトと、 スタブシャフトにディスクを介して固着されるとともに
軸受から軸方向に離間して、多段のノズル間に配置され
た動翼とを備え、 前記スタブシャフト内に冷却用蒸気供給流路を設けると
ともに、この冷却用蒸気供給流路から各動翼まで達する
蒸気供給分岐路を設け、 各動翼からの蒸気を蒸気回収分岐路を経て蒸気回収流路
へ回収し、この蒸気回収流路の出口を軸方向に関して動
翼と軸受との間に配置したことを特徴とするガスタービ
ン。 - 【請求項2】蒸気供給分岐路は冷却用蒸気供給流路に連
通するとともにディスク間に形成された内側蒸気供給分
岐路を有し、 この内側蒸気供給分岐路は外周に向ってその形状が拡大
していることを特徴とする請求項1記載のガスタービ
ン。 - 【請求項3】各ディスクは接合部によって互いに接合さ
れ、 蒸気回収流路は各ディスクの接合部近傍を貫通して軸方
向に延びていることを特徴とする請求項1記載のガスタ
ービン。 - 【請求項4】蒸気回収流路はディスクとスタブシャフト
との間に設けられた間隙を介して出口に連通し、 蒸気回収流路の出口は蒸気回収口に連通していることを
特徴とする請求項1記載のガスタービン。 - 【請求項5】冷却用蒸気供給流路はスタブシャフト内に
設けられた蒸気案内管内に形成され、スタブシャフト内
面と蒸気案内管との間に空間が形成されていることを特
徴とする請求項1記載のガスタービン。 - 【請求項6】冷却用蒸気供給流路には、蒸気供給源およ
び乾燥空気供給源が各々接続されていることを特徴とす
る請求項1記載のガスタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18803397A JPH1136803A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | ガスタービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18803397A JPH1136803A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | ガスタービン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136803A true JPH1136803A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16216499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18803397A Pending JPH1136803A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | ガスタービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1136803A (ja) |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18803397A patent/JPH1136803A/ja active Pending
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