JPH113599A - 半導体記憶装置及びデータ処理装置 - Google Patents

半導体記憶装置及びデータ処理装置

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JPH113599A
JPH113599A JP15469697A JP15469697A JPH113599A JP H113599 A JPH113599 A JP H113599A JP 15469697 A JP15469697 A JP 15469697A JP 15469697 A JP15469697 A JP 15469697A JP H113599 A JPH113599 A JP H113599A
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JP
Japan
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bit
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Withdrawn
Application number
JP15469697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sekiguchi
和男 関口
Kenji Matsumoto
賢司 松本
Yoshiki Kawajiri
良樹 川尻
Naohiro Hasegawa
直宏 長谷川
Yasushi Nakano
寧 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作マージンを拡大することにより、歩留り
の向上を図ることにある。 【解決手段】 2本のリファレンス線R1,R2を設
け、そのリファレンス線R1,R2をビット線選択に同
期して切り換えるためのスイッチ73,74を設ける。
上記リファレンス線の切り換えにより、差動段側から見
た場合のビット線とリファレンス線とで線間容量の見え
方を等しくし、当該線間容量による影響の低減を図るこ
とで、動作マージンの拡大を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置、
さらにはプログラムメモリなどとして使用される読出し
専用のROM(リード・オンリ・メモリ)に関し、例え
ばデータ処理装置のプログラムメモリとしてあるいはプ
リンタに搭載されるフォントメモリに適用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】マスクROMは、データの書込みがウェ
ーハプロセス中で行われる。このデータの書込み方式、
すなわち、マスクROMのプログラム方式には、メモリ
セルトランジスタの拡散層の有無(メモリトランジスタ
の有無)でデータの論理値”1”又は”0”を定義する
拡散層プログラム方式、チャネル・イオン注入によって
メモリセルトランジスタの閾値電圧を変えてデータをプ
ログラムするイオン注入プログラム方式等がある。マス
クROMのメモリ配置に関してはNOR型とNAND型
等がある。NOR型のROMは横ROMと称されること
もあり、ワード線とビット線がX,Y方向に配置され、
それぞれの交点位置にメモリセルがマトリクス状に配置
された構成を有し、アドレス信号で選択されるべきワー
ド線がメモリセルの選択レベルにされ、アドレス信号で
非選択とされるべきワード線がメモリセルの非選択レベ
ルにされることにより、当該ワード線に選択端子が結合
されたメモリセルを介してビット線に電流が流れるか否
かによって記憶情報の読み出しが行われる。NAND型
のROMは縦ROMと称されることもあり、複数個のメ
モリセルの直列接続回路の一端がビット線に結合され、
アドレス信号で選択されるべきワード線はメモリセルの
非選択レベルにされ、アドレス信号で非選択とされるべ
きワード線はメモリセルの選択レベルにされることによ
り、直列接続回路に直流電流経路が形成されるか否かに
よって、記憶情報の読み出しが行われる。
【0003】尚、マスクROMについて記載された文献
の例としては株式会社培風館より昭和61年2月10日
に発行された「超高速MOSデバイス」第316頁〜3
18頁がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マスクROMにおいて
は、複数のビット線とは別に、このビット線の信号レベ
ルを差動アンプで差動増幅する際のレファレンスレベル
を形成するためにリファレンスビット線(単に「リファ
レンス線」という)が形成されている。
【0005】このリファレンス線と、当該リファレンス
線間に隣接配置されるビット線との間の線間容量による
影響は、リファレンス線を挟むように、当該リファレン
ス線の両側に低電位側電源Vss線を形成することで排
除される。これは、リファレンス線の両側に形成された
低電位側電源Vss線がシールドとして機能するからで
ある。ところが、そのようなマスクROMについて本願
発明者が検討したところ、ビット線の容量とリファレン
ス線の容量が異り、そのために、データ線の信号を差動
増幅する際に誤動作を生ずるおそれのあることが確認さ
れている。
【0006】つまり、複数のビット線のうち隣接ビット
が選択されると、ビット線同士の線間容量によりクロス
トークが発生するが、リファレンス線は一つのメモリマ
ットにおいて1本であるためリファレンス線相互のクロ
ストークは発生しない。このため、差動アンプ側から
は、丁度ビット線の容量とリファレンス線の容量が異な
っているように見え、十分なマージンを確保することが
できない。そのため、高速読み出しを行うと、差動アン
プで誤動作を生ずる。
【0007】本発明の別の目的は、動作マージンを拡大
することにより、歩留りの向上を図るための技術を提供
することにある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、互いに隣接配置され、それぞれ
差動増幅手段(52)による信号増幅における参照レベ
ルを形成するための複数のリファレンス線(R1,R
2)と、アドレス信号の変化に同期して、上記参照レベ
ル形成に関与されるするリファレンス線を切り換えるた
めのスイッチ手段(73,74)とを含んで半導体記憶
装置を構成する。
【0011】上記した手段によれば、差動増幅手段側か
ら見た場合のビット線とリファレンス線とで線間容量の
見え方が等しくなり、周辺素子から外乱ノイズ等が入っ
た場合でも、ビット線とリファレンス線とでは互いに同
様の挙動を示し、そしてそのような挙動が差動増幅手段
で差動増幅されることにより相殺される。また、ビット
線とリファレンス線とのレベル差が常に確保されるの
で、安定読み出しができる。このことが、動作マージン
を拡大することにより、歩留りの向上を達成する。
【0012】さらに、ビット線とリファレンス線との間
の線間容量による影響を上記シールドによって排除する
ため、上記リファレンス線と上記ビット線との間に、電
源ラインによるシールド86,87を形成することがで
きる。
【0013】このとき、上記ビット線及び上記リファレ
ンス線をプリチャージするためのプリチャージ回路(5
7,67)を設けることができ、上記ビット線及び上記
リファレンス線の一端にはそれぞれ上記ビット線及び上
記リファレンス線の電荷を放出するためのダミーMOS
回路(43)を形成することができる。
【0014】上記構成の半導体記憶装置は、それをアク
セス可能な中央処理装置とともにデータ処理装置に適用
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2には、本発明にかかるデータ
処理装置の一例であるコンピュータシステムが示され
る。
【0016】このコンピュータシステムは、システムバ
スBUSを介して、マイクロコンピュータ31、DRA
M(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ)32、SRAM33(スタティック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)、ROM(リード・オンリ・メ
モリ)34、周辺装置制御部35、表示制御部36など
が、互いに信号のやり取り可能に結合され、予め定めら
れたプログラムに従って所定のデータ処理を行う。上記
マイクロコンピュータ31は、本システムの論理的中核
とされ、主として、アドレス指定、情報の読み出しと書
き込み、データの演算、命令のシーケンス、割り込の受
付け、記憶装置と入出力装置との情報交換の起動等の機
能を有し、演算制御部や、バス制御部、メモリアクセス
制御部などから構成される。上記DRAM32や、SR
AM33、及びROM34は内部記憶装置として位置付
けられている。DRAM32は、マイクロコンピュータ
31での計算や制御における作業領域として利用され
る。SRAM33はマイクロコンピュータ31で実行さ
れるプログラムなどがロードされるメインメモリとして
機能する。ROM34には読出し専用のプログラム例え
ばオペーティングシステムが格納される。周辺装置制御
部35によって、ハードディスクなどの外部憶装置38
の動作制御や、キーボード39などからの情報入力制御
が行われる。また、上記表示制御部36によってCRT
ディスプレイ40への情報表示制御が行われる。この表
示制御部36には描画処理のための半導体チップや画像
メモリなどが含まれる。
【0017】図3には上記ROM34の構成例が示され
る。
【0018】ROM34はマスクROMとされ、公知の
半導体集積回路製造技術により単結晶シリコン基板など
の一つの半導体基板に形成される。
【0019】44は、複数のワード線とそれに交差する
ように形成された複数のビット線及びリファレンス線、
並びに複数のメモリセルが配列されて成るメモリマット
であり、このビット線及びリファレンス線の電荷放出の
ためのダミーMOS回路43が結合されている。ロウア
ドレスバッファ41が設けられ、外部から入力されたロ
ウアドレスがこのアドレスバッファを介して後段のロウ
デコーダ42に入力されるようになっている。ロウデコ
ーダ42は、入力されたロウアドレスをデコードして上
記メモリマット44のワード線を駆動するための信号を
形成する。カラムアドレスバッファ45が設けられ、外
部から入力されたカラムアドレスがこのカラムアドレス
バッファ45を介してカラムデコーダ46に入力される
ようになっている。メモリマット44のビット線に対応
する複数のカラムスイッチが配置されて成るカラムスイ
ッチ回路48が設けられる。カラムスイッチ回路48の
後段にはメモリマットから読み出された信号を増幅する
ためのセンスアンプ部49が設けられ、このセンスアン
プ部49の出力信号が、後段の出力回路50を介して外
部出力される。また、チップ選択状態を指示するための
チップ選択信号CE*(*はロウアクティブ又は信号反
転を意味する)や、出力データの有効性を指示するため
のアウトプットイネーブル信号OE*などの各種制御信
号がコントローラ47に入力されると、コントローラ4
7は、それに基づいて各部の動作制御信号を生成する。
【0020】図4には上記カラムアドレスバッファ45
及びカラムデコーダ46の構成例が示される。
【0021】例えば、カラムアドレスが2ビット構成
で、それをA1,A2で示すとき、カラムアドレスバッ
ファ45は、カラムアドレス信号A1を取り込むための
入力回路451とカラムアドレス信号A2を取り込むた
めの入力回路452とを含んで成る。このとき、カラム
デコーダ46は、上記入力回路451から出力されたリ
ファレンス線選択信号A1Yの論理を反転するためのイ
ンバータ464、上記入力回路452の出力アドレス信
号A2Yの論理を反転するためのインバータ463と、
リファレンス線選択信号A1Y,A1YB,A2Y,A
2YBをプリデコードすることによりビット線選択信号
Y1〜Y4を得るためのビット線プリデコード回路46
1、及びそれの後段に配置されたビット線デコード回路
462を含んで成る。
【0022】図1には上記ROM34の主要部の詳細な
構成例が示される。
【0023】メモリマット44は、特に制限されない
が、イオン注入プログラム方式が採用され、チャネル・
イオン注入によってメモリトランジスタの閾値電圧が変
えられてプログラムされており、メモリセルトランジス
タの直列接続回路に直流電流経路が形成されるか否かに
よって、記憶情報の読み出しが行われる。メモリマット
44を形成する全てのnチャンネル型MOSトランジス
タのゲート電極には対応するワード線84が結合されて
いる。ワード線84はロウデコーダ42の出力信号に基
づいて選択的に駆動される。B1,B2,B3,B4で
示されるのがビット線、R1,R2で示されるのがリフ
ァレンス線である。ビット線B1,B2,B3,B4及
びリファレンス線R1,R2の一端には、対応するビッ
ト線やリファレンス線の電化を放出するためのダミーM
OS回路43が結合される。ダミーMOS回路43を形
成するMOSトランジスタは、nチャンネル型MOSト
ランジスタ81又はPチャンネル型MOSトランジスタ
によって駆動されることで、一種の抵抗として機能す
る。また、ビット線B2やB3とリファレンス線R1,
R2との間のクロストークを防止するため、ビット線B
2とリファレンス線R1との間、及びビット線B3とリ
ファレンス線R21との間に、低電位側電源Vssライ
ンによるグランド86,87が設けられる。
【0024】カラムスイッチ回路48は、ビット線デコ
ード回路462の出力信号によって動作制御される選択
スイッチ71〜76を含む。この選択スイッチ71〜7
6はnチャンネル型MOSトランジスタによって形成さ
れる。ビット線B1,B2,B3,B4は上記選択スイ
ッチ71,72,75,76を介してコモンビット線9
1に結合され、リファレンス線R1,R2は、選択スイ
ッチ73,74を介してコモンリファレンス線92に結
合される。コモンビット線91及びコモンデータ線92
はセンスアンプ部49に結合されている。上記選択スイ
ッチ71,72,75,76のゲート電極には、カラム
デコーダ46の出力信号であるビット線選択信号Y1,
Y2,Y3,Y4が入力される。また、上記選択スイッ
チ73,74のゲート電極にはリファレンス線選択信号
A1YB,A1Yが入力されるようになっている。
【0025】センスアンプ部49は、ビット線やリファ
レンス線をプリチャージするためのプリチャージ回路や
ビット線やリファレンス線に流れる電流を電圧に変換す
る機能を備え、上記コモンビット線91及びコモンリフ
ァレンス線92に流れる電流を電圧に変換してからそれ
を差動増幅する。
【0026】図6には上記センスアンプ部49の構成例
が示される。
【0027】図6に示されるように、センスアンプ49
は、コモンビット線91に流れる電流を電圧に変換する
ための電流電圧変換回路IV1、コモンリファレンス線
92に流れる電流を電圧に変換するための電流電圧変換
回路IV2、イコライズ信号EQR*によって動作制御
されるイコライズ用のPチャンネル型MOSトランジス
タ57,67、及び差動段52を含んで成る。イコライ
ズ用のPチャンネル型MOSトランジスタ57,67
は、それぞれコモンリファレンス線92、あるいは相補
ビット線91をプリチャージするプリチャージ手段とし
ての機能を有する。
【0028】電流電圧変換回路IV1は次のように構成
される。
【0029】pチャンネル型MOSトランジスタ63
と、nチャンネル型MOSトランジスタ64とが直列接
続され、このnチャンネル型MOSトランジスタ64に
nチャンネル型MOSトランジスタ65が並列接続され
る。抵抗68を介して高電位側電源Vddに結合された
nチャンネル型MOSトランジスタ66が設けられ、こ
のソース電極がコモンビット線91、及びnチャンネル
型MOSトランジスタ65のドレイン電極に結合され
る。センスアンプ選択信号φSA*がローレベルにアサ
ートされたとき、pチャンネル型MOSトランジスタ6
3がオンされ、nチャンネル型MOSトランジスタ64
がオフされる。nチャンネル型MOSトランジスタ66
のソース電極側からnチャンネル型MOSトランジスタ
65を介してnチャンネル型MOSトランジスタ66の
ゲート電極にかけて帰還ループが形成され、コモンビッ
ト線91に流れる電流に応じた電圧が、nチャンネル型
MOSトランジスタ66のドレイン電極から取り出すこ
とができる。
【0030】電流電圧変換回路IV2も上記電流電圧変
換回路IV1と同様に構成される。
【0031】pチャンネル型MOSトランジスタ53
と、nチャンネル型MOSトランジスタ54とが直列接
続され、このnチャンネル型MOSトランジスタ54に
nチャンネル型MOSトランジスタ55が並列接続され
る。抵抗58を介して高電位側電源Vddに結合された
nチャンネル型MOSトランジスタ56が設けられ、こ
のソース電極がコモンリファレンス線92、及びnチャ
ンネル型MOSトランジスタ55のドレイン電極に結合
される。センスアンプ選択信号φSA*がローレベルに
アサートされたとき、pチャンネル型MOSトランジス
タ53がオンされ、nチャンネル型MOSトランジスタ
54がオフされることで、コモンリファレンス線92の
に流れる電流に応じた電圧が、nチャンネル型MOSト
ランジスタ566のドレイン電極から取り出すことがで
きる。
【0032】nチャンネル型MOSトランジスタ56,
66のドレイン電極の電圧レベル差が、差動段52によ
って増幅され、後段の出力回路50に伝達される。
【0033】図5には、入力されたアドレス信号に対応
する各部の状態が示される。
【0034】アドレス信号A2,A1が「0,0」の場
合、リファレンス線選択信号A1Y,A1YBが「0,
1」とされてリファレンス線R1が選択され、ビット線
選択信号Y1,Y2,Y3,Y4が「1,0,0,0」
とされてビット線B1が選択される。アドレス信号A
2,A1が「0,1」の場合、リファレンス線選択信号
A1Y,A1YBが「1,0」とされてリファレンス線
R2が選択され、ビット線選択信号Y1,Y2,Y3,
Y4が「0,1,0,0」とされてビット線B2が選択
される。アドレス信号A2,A1が「1,0」の場合、
リファレンス線選択信号A1Y,A1YBが「0,1」
とされてリファレンス線R1が選択され、ビット線選択
信号Y1,Y2,Y3,Y4が「0,0,1,0」とさ
れてビット線B3が選択される。アドレス信号A2,A
1が「1,1」の場合、リファレンス線選択信号A1
Y,A1YBが「1,0」とされてリファレンス線R2
が選択され、ビット線選択信号Y1,Y2,Y3,Y4
が「0,0,0,1」とされてビット線B1が選択され
る。
【0035】つまり、カラムアドレス信号の最下位ビッ
トであるアドレス信号A1の論理が変わる毎に、2本の
リファレンス線R1,R2が交互に選択される。ここ
で、リファレンス線が1本の場合を考えてみる。リファ
レンス線が1本の場合には、リファレンス線の切り換え
は行われないから、ビット線B1〜B4の選択にかかわ
らず、上記1本のリファレンス線が常に使用されること
になる。従って、複数のビット線のうち隣接ビットが選
択されると、ビット線同士の線間容量によりクロストー
クが発生するが、リファレンス線は一つのメモリマット
において1本であり、しかも、そのリファレンス線を挟
むように低電位側電源Vssラインによるシールド8
6,87が形成されるから、リファレンス線相互のクロ
ストークは発生し得ない。
【0036】そしてその場合には、センスアンプ部49
からは、丁度ビット線の容量とリファレンス線の容量と
が異なっているように見え、データ線の信号をセンスア
ンプ部49で差動増幅する際に誤動作を生ずる。
【0037】それに対して、図1に示される構成では、
2本のリファレンス線R1,R2が設けられ、そのリフ
ァレンス線R1,R2がビット線選択に同期して切り換
えられることから、センスアンプ部49側から見た場合
のビット線とリファレンス線とで線間容量の見え方が等
しくなる。このため、周辺素子から外乱ノイズ等が入っ
た場合でも、ビット線とリファレンス線とでは互いに同
様の挙動を示すことになり、そしてそのような挙動は、
差動段52で差動増幅されることにより相殺されるか
ら、差動段52の出力信号には現れない。また、ビット
線とリファレンス線とのレベル差が常に確保されるの
で、安定読み出しができる。つまり、レファレンス線が
1本のみの場合は、直前のサイクルのプリチャージによ
る電荷をダミーMOS回路43を介して十分に放出する
ことができず、その蓄積電荷のためにレファレンス線の
プリチャージレベルが不所望な値になるおそれがある
が、上記のようにビット線選択が行われる毎に、2本の
リファレンス線R1,R2が交互に選択される場合に
は、選択されたリファレンス線の電荷は2サイクル前に
プリチャージされており、それが選択された段階で十分
に電荷放出されているから、ビット線とリファレンス線
とのレベル差が常に確保され、それによって安定読み出
しができるようになる。
【0038】上記した例によれば以下の作用効果が得ら
れる。
【0039】(1)2本のリファレンス線R1,R2が
設けられ、そのリファレンス線R1,R2がビット線選
択に同期して切り換えられることから、センスアンプ部
49側から見た場合のビット線とリファレンス線とで線
間容量の見え方が等しくなり、周辺素子から外乱ノイズ
等が入った場合でも、ビット線とリファレンス線とでは
互いに同様の挙動を示し、そしてそのような挙動が差動
段52で差動増幅されることにより相殺される。また、
ビット線とリファレンス線とのレベル差が常に確保され
るので、安定読み出しができる。それによって、ROM
34の歩留りの向上を図ることができる。
【0040】(2)リファレンス線R1,R2の両側に
低電位側電源Vssラインによるシールド86,87を
形成することにより、ビット線とリファレンス線との間
の線間容量による影響を上記シールドによって排除する
ことができる。
【0041】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0042】例えば、ビット線の電荷を強制的にディス
チャージするための第1ディスチャージ用MOSトラン
ジスタを設けるとともに、リファレンス線の蓄積電荷を
強制的にディスチャージするための第2ディスチャージ
用MOSトランジスタを設け、この第1ディスチャージ
用MOSトランジスタ及び第2ディスチャージ用MOS
トランジスタをそれぞれビット線選択信号及びリファレ
ンス線選択信号に同期動作させることにより、プリチャ
ージ直前のビット線及びリファレンス線の状態を完全に
低電位側電源Vssレベルに揃える。それにより、ビッ
ト線とリファレンス線とのプリチャージ開始レベルが互
いに等しくなるから、安定動作を図ることができる。
【0043】また、リファレンス線を3本以上設け、そ
れらをビット線選択に同期して切り換えるようにしても
良い。
【0044】さらに、ビット線B1〜B4をそれぞれ2
本づつ配列することができる。
【0045】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるコンピ
ュータシステムに搭載されたマスクROMについて説明
したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例え
ば、プリンタなどに搭載されるフォントメモリや、マイ
クロコンピュータにオンチップ化された半導体記憶装置
に適用することができる。
【0046】本発明は、少なくとも複数のビット線を備
えることを条件に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0048】すなわち、差動増幅手段側から見た場合の
ビット線とリファレンス線とで線間容量の見え方が等し
くなり、周辺素子から外乱ノイズ等が入った場合でも、
ビット線とリファレンス線とでは互いに同様の挙動を示
し、そしてそのような挙動が差動増幅手段で差動増幅さ
れることにより相殺される。また、ビット線とリファレ
ンス線とのレベル差が常に確保されるので、安定読み出
しができる。それによって動作マージンを拡大すること
ができるので、歩留りの向上を図ることができる。上記
歩留りの向上により、半導体記憶装置の製造コストの低
減、さらには、それを含むデータ処理装置の製造コスト
低減を図ることができる。
【0049】さらに、リファレンス線とビット線との間
に、電源ラインによるシールドを形成することにより、
ビット線とリファレンス線との間の線間容量による影響
を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマスクROMの主要部構成例回
路図である。
【図2】上記マスクROMを含むコンピュータシステム
の構成例ブロック図である。
【図3】上記マスクROMの全体的な構成例ブロック図
である。
【図4】上記マスクROMにおけるアドレスバッファ及
びカラムデコーダの構成例ブロック図である。
【図5】上記マスクROMへ入力されたアドレス信号に
対応する各部の状態説明図である。
【図6】上記マスクROMに含まれるセンスアンプ部の
構成例回路図である。
【符号の説明】
41 アドレスバッファ 42 ロウデコーダ 43 ダミーMOS回路 44 メモリマット 45 アドレスバッファ 46 カラムデコーダ 47 コントローラ 48 カラムスイッチ回路 49 センスアンプ部 50 出力回路 52 差動段 86,87 シールド 91 コモンビット線 92 コモンリファレンス線 461 ビット線プリデコード回路 462 ビット線デコード回路 B1〜B4 ビット線 R1,R2 リファレンス線 IV1,IV2 電流電圧変換回路
フロントページの続き (72)発明者 松本 賢司 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 川尻 良樹 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 長谷川 直宏 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内 (72)発明者 中野 寧 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレス信号に基づいて選択される複数
    のビット線と、 選択されたビット線の信号を増幅するための差動増幅手
    段と、 を含む半導体記憶装置において、 互いに隣接配置され、それぞれ上記差動増幅手段による
    信号増幅における参照レベルを形成するための複数のリ
    ファレンス線と、 上記ビット線選択に同期して、上記参照レベル形成に関
    与されるするリファレンス線を切り換えるためのスイッ
    チ手段とを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記リファレンス線と上記ビット線との
    間に、電源ラインによるシールドが形成された請求項1
    記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記ビット線及び上記リファレンス線を
    プリチャージするためのプリチャージ回路が設けられ、
    上記ビット線及び上記リファレンス線の一端にはそれぞ
    れ上記ビット線及び上記リファレンス線の電荷を放出す
    るためのダミーMOS回路が形成された請求項1又は2
    記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の半
    導体記憶装置と、それをアクセス可能な中央処理装置と
    を含んで成るデータ処理装置。
JP15469697A 1997-06-12 1997-06-12 半導体記憶装置及びデータ処理装置 Withdrawn JPH113599A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6339556B1 (en) 1999-11-15 2002-01-15 Nec Corporation Semiconductor memory device
JP2005078698A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mentor Graphics Corp 不揮発性半導体記憶装置

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US6339556B1 (en) 1999-11-15 2002-01-15 Nec Corporation Semiconductor memory device
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