JPH1135956A - 石炭と水の混合ペーストの粘度計測装置及び制御方法 - Google Patents
石炭と水の混合ペーストの粘度計測装置及び制御方法Info
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- JPH1135956A JPH1135956A JP19238297A JP19238297A JPH1135956A JP H1135956 A JPH1135956 A JP H1135956A JP 19238297 A JP19238297 A JP 19238297A JP 19238297 A JP19238297 A JP 19238297A JP H1135956 A JPH1135956 A JP H1135956A
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Abstract
れた粘度に応じて粘度調整制御を行って、性状の安定し
たCWPを連続的に流動層ボイラの火炉に供給する。 【解決手段】 粗粉炭と微粉炭・水スラリー及び水を混
練して加圧流動層ボイラ用のCWPを製造する装置にお
いて、前記粗粉炭と微粉炭・水スラリーを混練する混練
機出口もしくは該混練機出口とCWP貯蔵タンクを接続
する配管部に、当該部分を流過するCWPの一部を連続
的に分流して取り出す案内板と、該案内板で取り出され
たCWPを収容する粘度計測容器と、該粘度計測容器に
内装され収容されたCWPの撹拌トルクを計測する撹拌
計測手段と、前記粘度計測容器の底部に設けられたゲー
トバルブと、を含んでCWPの粘度を計測する粘度計測
手段を構成し、かつ、前記粘度計測手段の出力を入力と
して前記混練機に供給する微粉炭・水スラリーもしくは
水の量を制御する粘度制御手段を設ける。
Description
たペーストの製造装置に係り、特にペースト配管を閉塞
することなく燃焼炉内へ安定にペーストを供給できる石
炭と水を混合したペーストの粘度計測装置及び粘度制御
方法に関する。
ば加圧流動層ボイラ(以下、PFBCという)に用いら
れる。PFBCの火炉で、前記燃料が燃焼し流動層内に
設置された伝熱管内で蒸気を発生させて蒸気タービンを
駆動させる。更にPFBCで発生した高圧かつ高温の燃
焼ガスでガスタービンを駆動させて高効率に電力を得る
加圧流動層ボイラ複合発電プラントが知られている。前
記PFBでCは、石炭粒子を加圧状態の流動層火炉内に
安定して供給することが課題の一つである。
へ供給する燃料を石炭と水を混合して製造する装置の例
を示す。図示の装置において、原炭ホッパ10内の原炭
は粗粉砕機20で粉砕されて粗粉炭となり、粗粉炭ライ
ン1を経て粗粉炭ホッパ30へ導かれる。粗粉炭ホッパ
30の粗粉炭の一部が湿式微粉砕機(チューブミル)4
0で微粉砕され、水と混合されて微粉炭・水スラリーと
なって微粉炭スラリータンク50に送られる。
練機80に送られ、石灰石ホッパ70から送られた石灰
石、微粉炭スラリータンク50から微粉炭スラリーポン
プ60により圧送される微粉炭・水スラリー、及び水供
給ライン3から供給される水と混合されてペースト状の
流体、すなわち石炭・水混合ペースト(以下、CWPと
いう)が生成される。生成されたCWPは、混練機出口
81を経てCWP貯蔵タンク90に送られ、ここで一時
貯蔵される。流動層火炉へのCWP供給は、CWP貯蔵
タンク90のCWPをCWPポンプ100で昇圧し、C
WP供給ライン101を経て図示されていない流動層の
火炉壁に設けられたCWP噴霧ノズルに供給する湿式供
給方式である。
発電効率を高レベルに維持する上で石炭に添加する水の
量をできるだけ少なくすることが重要である。このた
め、添加水量が限定されたCWPは粘度が高く、しかも
製造コスト低減のために石炭粒子分散用の薬剤を添加し
ないので流動性に極めて乏しい。更に、CWPは、最大
径が4〜10mmで重量平均粒径は1〜4mmと竜度が粗い
ため、低水分のCWPを得るため相当量の微粒子を含ん
だ粒度構成が要求される。すなわち、CWP中の石炭粒
子は、数十ミクロンの微粒子から最大10mm程度の粗粒
子までの幅広い粒径範囲で存在するという特徴がある。
製造するためには、CWPの粘度は5〜20Pa・sの範
囲に調整することが望ましい。CWPの粘度が20Pa・
s以上であると、CWPポンプの吸込口でCWPの閉塞
が発生し、CWPのポンプ輸送ができなくなるという問
題がある。一方、CWPの粘度が5Pa・sより低い場合
には粗粒子が沈降し、固液分離が起こって配管内で閉塞
するという問題がある。CWPの粘度は、主にCWP中
の石炭濃度と相関がある。すなわち、石炭濃度が高い場
合、CWPの粘度は増加し、逆に石炭濃度が低い場合に
は粘度が低下する。したがって、CWPの粘度を調整す
るためには、CWP中の石炭濃度を管理する方法が最も
効果的である。しかし、従来法では特開昭62−155
433号公報に示すように、CWP中の水分の管理が行
われていないため、CWPの石炭濃度、すなわち、粘度
の変動が大きいという問題があった。
は、石炭粉砕後の粒度構成により、添加する水分量が異
なって来る。水分量を一定量とすると石炭の粒度構成に
より、得られるCWPの粘度が大きく変動し、CWPを
配管で火炉にポンプ輸送することが不可能になる。
772号公報に開示したように、CWPの粘度計測をオ
ンラインで行うために、図12に示すように、CWP貯
蔵タンク90とCWPポンプ100の間に屈曲状流路1
27を設け、この屈曲状流路127にCWPの撹拌抵抗
検出手段126を設ける方法を提案した。この方法で
は、CWPの粘度計測は、CWPが屈曲状流路127内
を流れている状態で行っている。この流路におけるオン
ライン計測において、CWPの粘度値が異常であること
が検知されると、CWPの撹拌抵抗検出手段126の入
り口側に、配管6より水もしくは微粉炭・水スラリーを
供給する手段が設けられ、粘度の調整が行われるように
なっている。
原炭及び粉砕炭中に含まれる水分量が変動し、安定な流
動性のよいCWPを製造することができないという問題
がある。更に、上記従来技術では、CWP粘度計測を、
CWP貯蔵タンクとCWPポンプの間のCWP流路で行
っている。そのため、次のような問題がある。
ている状態で行っているため、粘度値の精度が悪くな
る。これは、流路内のCWPの流速がピン型ロータのピ
ンに力を作用し、撹拌トルク値が不安定になり、計測精
度が低下するのである。また、CWPの粘度を計測して
いる流路内のCWPの流速が、ボイラ負荷により変化す
ることも精度低下の原因となっている。
検出した時点ではCWP供給圧力が上昇し、配管の閉塞
に対処できない。これは、CWP流路に設けたCWPの
粘度計測するための撹拌トルク検出器では、粘度調整用
の水もしくは微粉炭・水スラリーを供給しても撹拌効果
が低く、粘度値がバラツキを生ずる。そのため、CWP
の粘度制御が困難となる。
入すると、下側のピン部付近で空気層ができやすく、屈
曲した流路内にロータを挿入するとCWPの流れが不均
一になり、計測精度が低下する。また、屈曲した流路内
にロータを挿入するとCWPが閉塞しやすくなる。
る。
よりCWPの性状が大きく変動する点に配慮されていな
かった。その上、CWPを用いるプラントの大型化に伴
い、CWP貯蔵タンクが大容量になり、CWP貯蔵タン
ク内でのCWP粘度調整は困難になっている。
はCWPの粘度が上昇し、上限値に達すると配管内の圧
力損失が高くなり、CWPポンプによる加圧、圧送が困
難になる。
ンで計測し、計測結果に応じて粘度調整を制御すること
で、性状の安定なCWPを連続的に供給することにあ
る。
発明の第1の手段は、粗粉炭と微粉炭・水スラリー及び
水を混練して加圧流動層ボイラ用の石炭・水混合ペース
トを製造する装置において、前記粗粉炭と微粉炭・水ス
ラリーを混練する混練機出口もしくは該混練機出口と石
炭・水混合ペースト貯蔵タンクを接続する配管部に石炭
・水混合ペーストの粘度を計測する粘度計測手段を設
け、かつ、前記粘度計測手段の出力を入力として前記混
練機に供給する微粉炭・水スラリーもしくは水の量を制
御する粘度制御手段を設けたことを特徴とする。
は、上記第1の手段において、前記粘度計測手段を、混
練機出口もしくは該混練機出口と石炭・水混合ペースト
貯蔵タンクを接続する配管部から当該部分を流過する石
炭・水混合ペーストの一部を連続的に分流して取り出す
案内板と、該案内板で取り出された石炭・水混合ペース
トを収容する粘度計測容器と、該粘度計測容器に内装さ
れ収容された石炭・水混合ペーストの撹拌トルクを計測
する撹拌計測手段と、前記粘度計測容器の底部に設けら
れ該底部の少なくとも一部を開閉する開閉手段と、を含
んで構成したことを特徴とする。
は、上記第2の手段において、前記撹拌計測手段を、粘
度計測容器に収容された石炭・水混合ペーストを撹拌す
るピン型ロータを含んで構成したことを特徴とする。
は、上記第2または第3の手段において、前記案内板は
水平面に対して少なくとも45度の角度をなして配置さ
れ、下端側が前記粘度計測容器に結合されていることを
特徴とする。
は、上記第2乃至第4のいずれかの手段において、前記
開閉手段を、ゲートバルブもしくは一端に設けられたヒ
ンジ部を中心にして回転するバタフライ状バルブと、前
記ゲートバルブもしくはバタフライ状バルブを開閉駆動
するシリンダとを含んで構成したことを特徴とする。
は、上記第2乃至第5のいずれかの手段において、前記
傾斜した案内板の上方に、該案内板の最大傾斜方向に直
交する方向の幅全体に亘って該案内板の上面と所定の間
隔をおいて配置され、該案内板の上面を移動して粘度計
測容器に流入する石炭・水混合ペーストの量を制限する
手段を設けたことを特徴とする。
は、上記第3乃至第6のいずれかの手段において、前記
ピン型ロータの回転軸の周囲の、少なくとも粘度計測容
器に収容された石炭・水混合ペーストの上面近傍となる
位置に、カバーを設けたことを特徴とする。
は、粗粉炭と微粉炭・水スラリー及び水を混練して加圧
流動層ボイラ用の石炭・水混合ペーストを製造する装置
で石炭・水混合ペーストの粘度を計測する方法におい
て、前記粗粉炭と微粉炭・水スラリーを混練する混練機
出口もしくは該混練機出口と石炭・水混合ペースト貯蔵
タンクを接続する配管部から石炭・水混合ペーストの一
部を分流して取り出し、取り出した石炭・水混合ペース
トを一時容器内に保持し、該保持された石炭・水混合ペ
ーストの粘度を計測し、この手順を繰返して行うことを
特徴とする上記の課題を達成する本発明の第9の手段
は、上記第8の手段において、計測して得られた石炭・
水混合ペーストの粘度に基づいて、石炭・水混合ペース
トの粘度調整用の微粉炭・水スラリーもしくは水を混練
機入り口に供給することを特徴とする。
粘度を制御する方法においては、CWPの製造装置の混
練機で製造されたCWPの一部は傾斜した案内板上に排
出、落下され、落下したCWPはその案内板の上を滑り
落ちて粘度計測容器内に導かれる。粘度計測容器にCW
Pが充填されると、ピン型ロータが回転され、撹拌トル
クが計測されて粘度が求められる。CWPの粘度計測が
完了すると粘度計測容器の底部のゲートバルブが開か
れ、CWPが排出される。排出されたCWPは、CWP
貯蔵タンクに導かれる。
ち、再び混練機出口から排出されるCWPの一部を案内
板上を滑らせて粘度計測容器内へ導き、粘度計測が開始
される。このように、CWPの粘度計測操作が繰り返さ
れる。CWPの粘度計測は、粘度計測容器内に充填され
たCWPが静止した状態で行われる。そのため、計測粘
度値は信頼性の高い値が得られる。粘度計測の操作は、
CWP粘度計測を間歇的に行ったものである。混練機出
口から排出されるCWPの一部が粘度計測容器内に充填
され始めると、充填されるCWPがロータに衝突するた
め検出される粘度値は高くなり、CWPの量が一定の充
填量に達すると検出される粘度値が一定となる。
とにより、装置運転時間の経過に伴ってCWPの粘度が
変動した場合、例えば粘度が上昇した場合、上限の粘度
制限値に達すると、CWP粘度調整用の微粉炭スラリー
ポンプの吐出容量、あるいは混練機に供給される水の量
を増加させる制御が働き、混練機で生成されるCWPの
粘度を低下させるから、適正な粘度値内でCWPを搬
送、供給することができる。
おいて、製造したCWPの粘度が上昇して流動性が悪く
なると、CWPのポンプによる加圧、圧送が困難にな
る。そのため、CWPの粘度を計測及び制御する方法に
ついて説明する。一般に、CWPの粘度計測は、CWP
の撹拌抵抗から求めている。図14及び図15に、CW
P中の微粉炭量及び水分量に対応するCWPの粘度の関
係を示す。
囲内に保つには、CWP中の微粉炭の重量割合を適正な
範囲内にする必要がある。また、図15に示すように、
CWP中の水分量が多くなると粘度が小さくなることが
わかる。したがって、微粉炭と水を混合した微粉炭・水
スラリーをCWPに加えて粘度調整することが可能であ
る。また、特願平4−259527号に記載されている
ように、加圧流動層ボイラの燃料として適したCWP
は、その中に含まれる粉砕炭の粒径に望ましい分布があ
ることを本発明者らは見出した。すなわち、上記出願に
は、重量平均径が0.03〜0.07mmの範囲にある石炭の微粒
子群をあらかじめ水と混合して微粉炭・水スラリーとし
た後に、重量平均径が1.0〜2.0mmの範囲にある石炭の粗
粒子群と混合してCWPを製造する技術が開示されてい
る。
には、CWPが低水分量であることと同時に石炭粒子が
沈降分離しにくいことが必要要件である。石炭粒子の粒
度構成はこの二つの要件と密接に関係する。すなわち、
CWPとして最適な粒度構成は水分量を最小にし、沈降
分離を起こしにくい粒度条件によって決めることができ
る。
量割合が10〜20重量%の範囲ではCWPの水分量が
最小となり、且つ分離しにくい。石炭の粒径0.02mm以下
の微粒子が20重量%より多い場合、粘度が上昇して流
動性を保つために水分量を多くする必要がある。また、
粒径1mm以上の粒子の重量割合が50〜70重量%の範
囲ではCWP中の水分量が最小になり、且つ分離しにく
い。粒径1mm以上の粗粒子が50重量%より少ない場合
にはCWPが沈降分離を起こしやすく、粒径1mm以上の
粗粒子が70重量%より多い場合には水分量が多くな
る。
中の粒径分布範囲から外れた場合には、その粘度が上昇
して取扱が困難になる。したがって、製造したCWP粘
度の設定値がずれた場合には、この粉砕炭の粒径分布が
最適範囲からずれたものと考えられ、微粉炭・水スラリ
ーを添加することで修正できる。ここで、微粉炭・水ス
ラリー中の微粉炭の重量平均径は0.03〜0.07mm程度であ
る。
0.07mm程度の微粉炭を含むCWPの粘度の変動は最も少
ない。したがって、好ましくは粒径が0.03〜0.07mmであ
る粉砕炭を含む微粉炭・水スラリーをCWPの粘度調整
に用いることで、CWPの粒径分布を適正な値に戻すこ
ともできる。なお、微粉炭・水スラリーの水分量は特に
限定していない。
るものに対して微粉炭・水スラリーを5kg/hの割合で
添加した場合のCWPの粘度値の変動を示すものである
が、水分量が50%前後の広い範囲で粘度が安定してい
ることがわかった。したがって、加圧流動層ボイラに供
給する直前でのCWPの粘度調整には、ほぼ上記水分量
の範囲の微粉炭・水スラリーを添加することが最も望ま
しい。
細に説明する。図1、図2、図3に本発明を適用したC
WP製造装置の一例を示す。図1は、CWP製造装置に
おけるオンラインCWP粘度計測装置を示す系統図であ
る。図1に示す装置は、原炭が格納されている原炭ホッ
パ10と、原炭ホッパ10の下方に配置されて原炭を粗
粉砕して粗粉炭とする粗粉砕機20と、粗粉砕機20で
生成された粗粉炭を粗粉炭ホッパ30に導く粗粉炭ライ
ン1と、粗粉炭ホッパ30の出側に接続され粗粉炭を微
粉砕する湿式微粉砕機(以下、チューブミルという)4
0と、チューブミル40に接続された水供給ライン2
と、チューブミル40出側に接続された微粉炭スラリー
タンク50と、この微粉炭スラリータンク50に装着さ
れた撹拌機52と、微粉炭スラリータンク50に吸込口
を接続して配置された微粉炭スラリーポンプ60と、前
記粗粉炭ホッパ30の出側に粗粉炭供給ライン31で接
続された混練機80と、微粉炭スラリーポンプ60の出
側と前記混練機80とを接続する微粉炭スラリー供給ラ
イン51と、石灰石が格納される石灰石ホッパ70と、
石灰石ホッパ70の出側と前記混練機80とを接続する
石灰石供給ライン71と、前記混練機80に接続されて
水を混練機80に供給する水供給ライン3と、前記混練
機80の混練機出口81に取り付けられた粘度計測手段
であるCWP粘度計測装置125と、混練機出口81の
下方に配置され排出CWPライン4で混練機出口81に
接続されたCWP貯蔵タンク90と、CWP貯蔵タンク
90に装着された撹拌機91と、CWP貯蔵タンク90
に吸込口を接続して配置されたCWPポンプ100と、
CWPポンプ100の吐出側に接続されたCWP供給ラ
イン101と、前記CWP粘度計測装置125の出力を
入力として前記微粉炭スラリーポンプ60を制御する粘
度制御手段であるCWP粘度制御装置130と、を含ん
で構成されている。
形成され、その下端に排出CWPライン4が接続されて
いる。本発明の第1の実施例である前記CWP粘度計測
装置125は、図2に示されているように、前記混練機
出口区画の一部をなすようにして形成された粘度計測容
器110と、水平方向に対して傾斜して配置され上端を
混練機出口81の直下に位置させ下端を前記粘度計測容
器110の上部に位置させた案内板105と、粘度計測
容器110に回転軸を鉛直方向にして内装されたピン型
ロータ115と、前記回転軸に結合された電動機121
及びCWPの撹拌トルク計120と、粘度計測容器11
0の底部に装着されたゲートバルブ140と、このゲー
トバルブ140を開閉するシリンダ150と、を含んで
構成されている。
開閉手段を構成している。シリンダ150は油圧駆動も
しくは空気圧駆動とし、シリンダ150に代えてゲート
バルブ140を開閉する電動機を設けてもよい。案内板
105は、水平面となす角度θを少なくとも45度とす
るのが望ましく、また、必要量のCWPが粘度計測容器
110に送りこまれたら、その上端部を混練機出口81
の直下から退避させる等の動作をさせてそれ以上CWP
が案内板上に落下しないように構成しておくのがよい。
粘度計測容器110の上端は混練機出口区画の外側にあ
り、粘度計測容器110の下端は混練機出口区画の内部
となっている。つまり、前記ゲートバルブ140は粘度
計測容器110と混練機出口区画を連通する構成となっ
ている。また、ピン型ロータ115と前記電動機121
と撹拌トルク計120とで、撹拌計測手段を構成する。
れたCWPの一部を一旦バイパスルートに取り出し、そ
の粘度を混練機80の出口に設けられたCWP粘度計測
装置125で検知し、CWP粘度計測装置125の出力
を入力とするCWP粘度制御装置130で検出された粘
度に応じて、微粉炭スラリーポンプ60の吐出量と水供
給ライン3からの給水量の双方もしくは一方を制御し、
前記粘度計測を終了したCWPは再び系統に戻すように
なっている。図2には示していないが、CWP粘度調整
用の微粉炭・水スラリーポンプや給水配管を別に設けて
もよい。
出口81から排出され、混練機出口区画を経て排出CW
Pライン4に導かれるが、混練機出口81から排出され
たCWPの一部が前記排出CWPライン4に導かれる前
に前記案内板105上を滑り落ちて一旦バイパスされ、
系外に設けた粘度計測容器110内に導かれる。粘度計
測容器110内には、CWPの粘度計測用のピン型ロー
タ115が設置されており、その上部にはさきに述べた
ように、撹拌トルク計120と電動機121が結合され
ている。粘度計測容器110の底部にはシリンダ150
で開閉されるゲートバルブ140が設置されており、粘
度計測が終了したCWPは、矢印5の流れにのって再び
本流の排出CWPライン4に至るルートに戻るように構
成されている。
れたゲートバルブ140に代えて、図3に示されている
ような、一方の端部をヒンジで粘度計測容器110の底
面に固着され、シリンダで駆動されて前記ヒンジを中心
に回転して開閉するバタフライ状バルブ145としても
よい。また、ここでは図示していないが、案内板105
はその裏面に加振器を設置すると効果的であり、案内板
に代えてベルトコンベアを設けてもよい。
Pの撹拌トルクと粘度較正用標準液(シリコンオイル)
の粘度の関係をあらかじめ求めておき、CWPの撹拌ト
ルクを検出して前記あらかじめ求めた関係を参照するこ
とで求められる。
る。図1で説明したように、混練機80内に、粗粉炭供
給ライン31から粗粉炭を、微粉炭スラリー供給ライン
51から微粉炭・水スラリーを、石灰石供給ライン71
から石灰石を、水供給ライン3から水を、それぞれ供給
し、混練機80でよく混合してCWPを製造する。図2
に示すように、混練機80で製造されたCWPは混練機
出口81から排出されて排出CWPライン4を経てCW
P貯蔵タンク90に導かれるが、混練機出口81から排
出されたCWPの一部は傾斜した案内板105の上に落
ちる。案内板105の上に落ちたCWPは、その上を滑
って粘度計測容器110内に導かれる。粘度計測容器1
10内にCWPが充填されると、ピン型ロータ115が
CWPを撹拌しながら所定の速度で回転される。撹拌ト
ルク計120により回転に要するトルク(撹拌トルク)
が測定され、粘度制御装置130に出力される。粘度制
御装置130において、あらかじめ作成された図4に示
す撹拌トルクと標準粘度の関係から、粘度が求められ
る。CWPの粘度計測が終了すると、粘度計測容器11
0の底部のゲートバルブ140が開かれ、CWPが排出
される。排出されたCWPは、排出CWPライン4を経
てCWP貯蔵タンク90に導かれる。粘度計測を終了し
たCWPが排出されたらゲートバルブ140が閉じら
れ、再び混練機出口81から排出されるCWPの一部が
案内板105の上を滑らせて粘度計測容器110に導か
れて粘度計測が開始される。このようにしてCWP粘度
計測が繰り返される。CWP貯蔵タンク90に一時貯蔵
されたCWPは、CWPポンプ100により加圧され、
CWP供給ライン101を経て図示されていない加圧流
動層ボイラの火炉に供給される。
Pが粘度計測容器110内で静止した状態(移動してい
ない状態)で行われているため、計測粘度値は信頼性の
高い値が得られる。図5は、上記手順の粘度計測操作を
行い、その結果をグラフ化して示したものである。図示
のように、粘度計測は間歇的に行われている。混練機出
口81から排出されるCWPの一部が粘度計測容器11
0に充填され始めると回転ロータに衝突し粘度値は高く
なり、一定の充填量に達すると、検出される粘度値がほ
ぼ一定となる。
とにより、CWP粘度制御装置130において混練機8
0から排出されるCWPの粘度値の上昇を検出し、検出
される粘度値があらかじめ設定された上限値を超えた
ら、微粉炭スラリーポンプ60の吐出量を増加させて、
CWP粘度調整用の微粉炭・水スラリーの混練機80へ
の供給量を増やし、混練機80から排出されるCWPの
粘度値を適正な範囲内に維持する。図6はこの制御の例
を示すもので、一点鎖線はあらかじめ設定されている粘
度値の上限値と下限値を示し、実線が検出された粘度値
を示している。図示の例では、運転時間の経過とともに
次第に粘度値が上昇し、ある時点で上限値を超えてい
る。粘度値が上限値を超えた時点で微粉炭・水スラリー
の供給量があらかじめ定められた量だけ増加され、検出
される粘度値は、上限値を超えてしばらくしてから微粉
炭・水スラリーの供給量増加の効果で、上昇から下降に
転じて、上限値以下、下限値以上に安定している。
す。本実施例は、CWP粘度計測装置125を、混練機
出口区画からCWP貯蔵タンク90にCWPを導く排出
CWPライン160に設置したものであり、排出CWP
ライン160内を流れるCWPの一部をバイパスしてC
WP粘度計測装置125に導き、粘度計測後、計測を終
了したCWPを排出CWPライン160に戻すようにし
たものである。図8に本実施例のCWP粘度計測装置1
25の構成の概要を示す。案内板105は、排出CWP
ライン160の内部に突出して配置され、粘度計測容器
110は排出CWPライン160の外壁外面に突出して
装着されている。本実施例の動作は前記第1の実施例と
同様であるので、同一の符号を付して説明は省略する。
量を調整するためのプレート(CWP量調整用プレー
ト)106を設けた例を示す。CWP量調整用プレート
106は、CWPが案内板105上を滑る方向(最大傾
斜方向)に対して45〜70度傾斜して配置され、案内
板105上面との間に間隔Hをおいてある。間隔Hは、
案内板105の幅Lの1.0倍以上としてあり、CWP
量調整用プレート106は案内板105の幅(最大傾斜
方向に直交する方向の案内板寸法)全体に亘ってその上
に配置されている。このCWP量調整用プレート106
は、混練機出口81から排出される排出されたCWPの
一部(イ)を案内板105の上を滑らせて粘度計測容器
110に導くとき、案内板105の上を滑るCWPが前
記間隔Hを通過するようにし、粘度計測容器110に導
入される量を、前記間隔Hを通過できる量に制限するも
のである。案内板105上のCWP量(CWPの高さ)
は粘度計測容器110に充填される量を表示するもので
あり、例えばCWP供給量が多い場合には、粘度計測容
器110内の上部にCWPが盛り上がるため、図8に示
すピン型ロータ115の回転軸の周囲にCWPが付着固
化し、粘度値の計測誤差を招く恐れがある。CWP量調
整用プレート106は、粘度計測容器110に導入され
るCWP量を制限することで上記問題を解消するもので
ある。
周囲に、CWP付着防止用カバー170を設けた例を示
す。CWP付着防止用カバー170は、粘度計測容器1
10に充填されているCWPの表面が空気と接触する部
分、つまり、粘度計測容器110内に充填されたCWP
の上面となる位置近傍のピン型ロータ115の回転軸の
片側(好ましくは周囲)に、回転軸を覆うように取り付
けられ、その表面にCWPを付着固化させることで、回
転軸の周囲にCWPが付着固化することを防止する。
度がオンラインで精度よく計測することができ、粘度の
調整を精度よく効率的に行うことができる。そのため、
CWP貯蔵タンク内多量のCWPを無駄にすることな
く、石炭濃度及び粘度が一定で安定したCWPを流動層
火炉へ供給でき、CWP輸送配管の閉塞の恐れが低減さ
れる。
示す系統図である。
置を示す断面図である。
ン状バルブを用いた例を示す断面図である。
の関係を示す概念図である。
的に示す図である。
応して行われた制御の例を示す概念図である。
置の例を示す系統図である。
る。
である。
例を示す断面図である。
的に示す図である。
的に示す図である。
係の例を示す概念図である。
の関係の例を示す概念図である。
曲状流路 130 CWP粘度制御装置 140 ゲートバルブ 145 バタフライ状バルブ 150 シリンダ 160 排出CWPライン 170 CWP付着防止用カバー
Claims (9)
- 【請求項1】 粗粉炭と微粉炭・水スラリー及び水を混
練して加圧流動層ボイラ用の石炭・水混合ペーストを製
造する装置において、 前記粗粉炭と微粉炭・水スラリーを混練する混練機出口
もしくは該混練機出口と石炭・水混合ペースト貯蔵タン
クを接続する配管部に石炭・水混合ペーストの粘度を計
測する粘度計測手段を設け、かつ、前記粘度計測手段の
出力を入力として前記混練機に供給する微粉炭・水スラ
リーもしくは水の量を制御する粘度制御手段を設けたこ
とを特徴とする石炭・水混合ペースト製造装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の石炭・水混合ペースト製
造装置において、 前記粘度計測手段は、混練機出口もしくは該混練機出口
と石炭・水混合ペースト貯蔵タンクを接続する配管部か
ら当該部分を流過する石炭・水混合ペーストの一部を連
続的に分流して取り出す案内板と、該案内板で取り出さ
れた石炭・水混合ペーストを収容する粘度計測容器と、
該粘度計測容器に内装され収容された石炭・水混合ペー
ストの撹拌トルクを計測する撹拌計測手段と、前記粘度
計測容器の底部に設けられ該底部の少なくとも一部を開
閉する開閉手段と、を含んでなることを特徴とする石炭
・水混合ペースト製造装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の石炭・水混合ペースト製
造装置において、前記撹拌計測手段は、粘度計測容器に
収容された石炭・水混合ペーストを撹拌するピン型ロー
タを含んでなることを特徴とする石炭・水混合ペースト
製造装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の石炭・水混合ペ
ースト製造装置において、 前記案内板は水平面に対して少なくとも45度の角度を
なして配置され、下端側が前記粘度計測容器に結合され
ていることを特徴とする石炭・水混合ペースト製造装
置。 - 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載の石炭
・水混合ペースト製造装置において、前記開閉手段は、
ゲートバルブもしくは一端に設けられたヒンジ部を中心
にして回転するバタフライ状バルブと、前記ゲートバル
ブもしくはバタフライ状バルブを開閉駆動するシリンダ
とを含んでなることを特徴とする石炭・水混合ペースト
製造装置。 - 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載の石炭
・水混合ペースト製造装置において、 前記傾斜した案内板の上方に、該案内板の最大傾斜方向
に直交する方向の幅全体に亘って該案内板の上面と所定
の間隔をおいて配置され、該案内板の上面を移動して粘
度計測容器に流入する石炭・水混合ペーストの量を制限
する手段を設けたことを特徴とする石炭・水混合ペース
ト製造装置。 - 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれかに記載の石炭
・水混合ペースト製造装置において、 前記ピン型ロータの回転軸の周囲の、少なくとも粘度計
測容器に収容された石炭・水混合ペーストの上面近傍と
なる位置に、カバーを設けたことを特徴とする石炭・水
混合ペースト製造装置。 - 【請求項8】 粗粉炭と微粉炭・水スラリー及び水を混
練して加圧流動層ボイラ用の石炭・水混合ペーストを製
造する装置において、 前記粗粉炭と微粉炭・水スラリーを混練する混練機出口
もしくは該混練機出口と石炭・水混合ペースト貯蔵タン
クを接続する配管部から石炭・水混合ペーストの一部を
分流して取り出し、取り出した石炭・水混合ペーストを
一時容器内に保持し、該保持された石炭・水混合ペース
トの粘度を計測し、この手順を繰返して行うことを特徴
とする石炭・水混合ペーストの粘度計測方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の石炭・水混合ペースト
の粘度計測方法において、 計測して得られた石炭・水混合ペーストの粘度に基づい
て、石炭・水混合ペーストの粘度調整用の微粉炭・水ス
ラリーもしくは水を混練機入り口に供給することを特徴
とする石炭・水混合ペーストの粘度計測方法。
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JP19238297A JP3932373B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 石炭と水の混合ペーストの粘度計測方法及び粘度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1135956A true JPH1135956A (ja) | 1999-02-09 |
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ID=16290375
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JP19238297A Expired - Lifetime JP3932373B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 石炭と水の混合ペーストの粘度計測方法及び粘度制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3932373B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113049445A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-06-29 | 中国矿业大学(北京) | 基于深度学习的水煤浆流动性检测装置及其检测方法 |
CN114350420A (zh) * | 2022-01-17 | 2022-04-15 | 神华准格尔能源有限责任公司 | 一种低成本煤泥基水煤浆的制备方法及其应用 |
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1997
- 1997-07-17 JP JP19238297A patent/JP3932373B2/ja not_active Expired - Lifetime
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