JPH1135874A - 消臭性塗料組成物 - Google Patents
消臭性塗料組成物Info
- Publication number
- JPH1135874A JPH1135874A JP21249697A JP21249697A JPH1135874A JP H1135874 A JPH1135874 A JP H1135874A JP 21249697 A JP21249697 A JP 21249697A JP 21249697 A JP21249697 A JP 21249697A JP H1135874 A JPH1135874 A JP H1135874A
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- Japan
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- zeolite
- activated carbon
- tap water
- coating composition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばジャーポットややかん等で水道水を保
存あるいは煮沸するような場合に、その内側に塗布し
て、水道水の塩素臭などを顕著に低減させることのでき
る塗料組成物を提供する。 【解決手段】 活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂とを主成分とする消臭性塗料組成
物、特に、水道水中の塩素臭の消臭性塗料組成物であ
る。
存あるいは煮沸するような場合に、その内側に塗布し
て、水道水の塩素臭などを顕著に低減させることのでき
る塗料組成物を提供する。 【解決手段】 活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂とを主成分とする消臭性塗料組成
物、特に、水道水中の塩素臭の消臭性塗料組成物であ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水に含まれる
塩素の臭い（カルキ臭）を消臭する性能に優れた塗料組
成物に関する。
塩素の臭い（カルキ臭）を消臭する性能に優れた塗料組
成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】飲用等に使用される水道水は、近年の消
費者の嗜好の高度化などに伴い、塩素臭などがなく安全
かつ安価で、しかも手軽に提供され得るものであること
が望まれている。
費者の嗜好の高度化などに伴い、塩素臭などがなく安全
かつ安価で、しかも手軽に提供され得るものであること
が望まれている。
【０００３】水道水から塩素臭などを減少させる方法と
しては、従来、水道水をイオン交換膜に通す方法や、ジ
ャーポット内に活性炭等のフィルターを設けて水道水を
入れておく方法などが知られている。
しては、従来、水道水をイオン交換膜に通す方法や、ジ
ャーポット内に活性炭等のフィルターを設けて水道水を
入れておく方法などが知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来公知の方法では、新たに高価な器具や装置が必要と
なったり、これらの清掃に多大の手間や費用がかかった
りする他に、これらがかえって雑細菌やかび等の温床に
なることもある。
従来公知の方法では、新たに高価な器具や装置が必要と
なったり、これらの清掃に多大の手間や費用がかかった
りする他に、これらがかえって雑細菌やかび等の温床に
なることもある。
【０００５】本発明は、例えばジャーポットややかん等
で水道水を保存あるいは煮沸するような場合に、その内
側に塗布して、水道水の塩素臭などを顕著に低減させる
ことのできる塗料組成物を提供することを目的とする。
で水道水を保存あるいは煮沸するような場合に、その内
側に塗布して、水道水の塩素臭などを顕著に低減させる
ことのできる塗料組成物を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂とを主成分として含有すること、を
特徴とする消臭性塗料組成物である。
に、本発明は、活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂とを主成分として含有すること、を
特徴とする消臭性塗料組成物である。
【０００７】また本発明は、活性炭及び／又はゼオライ
トと、フッ素樹脂と、耐熱性樹脂と、添加剤と、溶剤と
からなること、を特徴とする水道水中の塩素臭の消臭性
塗料組成物である。
トと、フッ素樹脂と、耐熱性樹脂と、添加剤と、溶剤と
からなること、を特徴とする水道水中の塩素臭の消臭性
塗料組成物である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明における塗料組成物は、活
性炭及び／又はゼオライトと、フッ素樹脂と、耐熱性樹
脂とを主成分とする。このフッ素樹脂としては、ポリテ
トラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
（ＰＦＡ）、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体（ＦＥＰ）などが挙げられる。耐熱
性樹脂としては、ポリイミド、ポリベンゾイミダゾー
ル、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルホン（ＰＥ
Ｓ）、ポリフェニルサルホン、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、変性シリコーン樹脂などが挙げられる。これら
の樹脂はそれぞれ１種又は２種以上を混合して使用する
ことができる。
性炭及び／又はゼオライトと、フッ素樹脂と、耐熱性樹
脂とを主成分とする。このフッ素樹脂としては、ポリテ
トラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
（ＰＦＡ）、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体（ＦＥＰ）などが挙げられる。耐熱
性樹脂としては、ポリイミド、ポリベンゾイミダゾー
ル、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルホン（ＰＥ
Ｓ）、ポリフェニルサルホン、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、変性シリコーン樹脂などが挙げられる。これら
の樹脂はそれぞれ１種又は２種以上を混合して使用する
ことができる。
【０００９】活性炭としては、例えば、木材、褐炭、泥
炭などを活性化剤（塩化亜鉛、リン酸など）で処理して
乾留するか、あるいは木炭などを水蒸気で活性化した公
知の粒状や粉状の比表面積が大きいものはいずれも使用
することができる。特に、やしの実の殻から製造したも
のが比表面積が大きく、吸着力が高いので好ましい。ゼ
オライトとしては、天然ゼオライトと合成ゼオライトの
いずれでもよく、製鉄工業などからでるテクトアルミノ
ケイ酸塩を主成分とする吸着力のある人工のものを含
む。
炭などを活性化剤（塩化亜鉛、リン酸など）で処理して
乾留するか、あるいは木炭などを水蒸気で活性化した公
知の粒状や粉状の比表面積が大きいものはいずれも使用
することができる。特に、やしの実の殻から製造したも
のが比表面積が大きく、吸着力が高いので好ましい。ゼ
オライトとしては、天然ゼオライトと合成ゼオライトの
いずれでもよく、製鉄工業などからでるテクトアルミノ
ケイ酸塩を主成分とする吸着力のある人工のものを含
む。
【００１０】活性炭又はゼオライトの配合量は、耐熱性
樹脂１００重量部に対して３０〜６０重量部であること
が好ましい。また、活性炭とゼオライトを併用するとき
は、活性炭とゼオライトそれぞれの配合量は耐熱性樹脂
１００重量部に対して３０〜６０重量部であることが好
ましく、これらの合計配合量は耐熱性樹脂１００重量部
に対して１０〜７０重量部であることが好ましい。
樹脂１００重量部に対して３０〜６０重量部であること
が好ましい。また、活性炭とゼオライトを併用するとき
は、活性炭とゼオライトそれぞれの配合量は耐熱性樹脂
１００重量部に対して３０〜６０重量部であることが好
ましく、これらの合計配合量は耐熱性樹脂１００重量部
に対して１０〜７０重量部であることが好ましい。
【００１１】活性炭及び／又はゼオライトとフッ素樹脂
と耐熱性樹脂とは、通常、溶剤に分散、溶解して使用
し、そして必要によりその他の添加剤を配合して使用す
る。溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、Ｎ−メチル−２−ピロリドン（ＮＭＰ）な
どの高沸点高極性溶剤、メチルイソブチルケトン、メチ
ルエチルケトン（ＭＥＫ）、トルエン、水などが挙げら
れるが、ベース樹脂の溶解能の高い高沸点高極性溶剤、
これを含有する混合溶剤、あるいは更にこれらと水との
混合溶剤が好ましい。その他の添加剤としては、例え
ば、顔料などの各種着色剤といった塗料に通常配合され
る添加剤を挙げることができる。
と耐熱性樹脂とは、通常、溶剤に分散、溶解して使用
し、そして必要によりその他の添加剤を配合して使用す
る。溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、Ｎ−メチル−２−ピロリドン（ＮＭＰ）な
どの高沸点高極性溶剤、メチルイソブチルケトン、メチ
ルエチルケトン（ＭＥＫ）、トルエン、水などが挙げら
れるが、ベース樹脂の溶解能の高い高沸点高極性溶剤、
これを含有する混合溶剤、あるいは更にこれらと水との
混合溶剤が好ましい。その他の添加剤としては、例え
ば、顔料などの各種着色剤といった塗料に通常配合され
る添加剤を挙げることができる。
【００１２】この塗料組成物は、例えばジャーポットや
やかん等の水道水に接触する内面素材の表面に、エアレ
ススプレー機、エアスプレー機、浸漬、ロール塗装機、
ハケなどによる通常の塗装方法により塗布し乾燥して塗
装することができる。
やかん等の水道水に接触する内面素材の表面に、エアレ
ススプレー機、エアスプレー機、浸漬、ロール塗装機、
ハケなどによる通常の塗装方法により塗布し乾燥して塗
装することができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の塗料組成物
を内側に塗布して塗膜を形成したジャーポットややかん
等で水道水を保存したり煮沸することにより、高価な特
別の浄水器具、装置を必要とせず、メンテナンスの手間
や費用もかからず、水道水の塩素臭などを顕著に低減さ
せて安全で良質の水を経済的かつ簡易に供給することが
できる。
を内側に塗布して塗膜を形成したジャーポットややかん
等で水道水を保存したり煮沸することにより、高価な特
別の浄水器具、装置を必要とせず、メンテナンスの手間
や費用もかからず、水道水の塩素臭などを顕著に低減さ
せて安全で良質の水を経済的かつ簡易に供給することが
できる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定して
解釈されるものではない。実施例及び比較例において、
「部」は「重量部」を意味する。
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定して
解釈されるものではない。実施例及び比較例において、
「部」は「重量部」を意味する。
【００１５】実施例１〜３、比較例１ 表１に示す組成のＰＴＦＥ（ＩＣＩ社製）、ＰＥＳ（４
１００、住友化学工業株式会社製）、エポキシ樹脂、活
性炭、ゼオライト、顔料を、ＮＭＰとＭＥＫの９０：１
０（容量比）の混合溶剤に加え、サンドミルで混合、分
散して塗料を調製した。
１００、住友化学工業株式会社製）、エポキシ樹脂、活
性炭、ゼオライト、顔料を、ＮＭＰとＭＥＫの９０：１
０（容量比）の混合溶剤に加え、サンドミルで混合、分
散して塗料を調製した。
【００１６】この塗料を１５×１５×０．５ｍｍのショ
ットブラストしたステンレス３０４に乾燥膜厚が２０±
３μｍとなるように塗布し乾燥して、テストピースを作
製した。このテストピースについて、水道水の塩素臭の
消臭性試験を行った。塗料の組成とこの試験結果をまと
めて表１に示す。
ットブラストしたステンレス３０４に乾燥膜厚が２０±
３μｍとなるように塗布し乾燥して、テストピースを作
製した。このテストピースについて、水道水の塩素臭の
消臭性試験を行った。塗料の組成とこの試験結果をまと
めて表１に示す。
【００１７】〔水道水の塩素臭の消臭性試験方法〕塩素
含有量を３ｐｐｍに調整した水１リットル中にテストピ
ースを入れ、３０分間煮沸した後、冷却した水の残留塩
素の含有量を測定した。更に、この同じテストピースを
使用して、塩素含有量３ｐｐｍの調整水１リットル中で
の煮沸を（毎回調整水を入れ替えて）１０回、２０回、
３０回繰り返した後、冷却した水の残留塩素の含有量を
測定した。
含有量を３ｐｐｍに調整した水１リットル中にテストピ
ースを入れ、３０分間煮沸した後、冷却した水の残留塩
素の含有量を測定した。更に、この同じテストピースを
使用して、塩素含有量３ｐｐｍの調整水１リットル中で
の煮沸を（毎回調整水を入れ替えて）１０回、２０回、
３０回繰り返した後、冷却した水の残留塩素の含有量を
測定した。
【００１８】
【表１】
Claims (2)
- 【請求項１】 活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂とを主成分として含有すること、を
特徴とする消臭性塗料組成物。 - 【請求項２】 活性炭及び／又はゼオライトと、フッ素
樹脂と、耐熱性樹脂と、添加剤と、溶剤とからなるこ
と、を特徴とする水道水中の塩素臭の消臭性塗料組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21249697A JPH1135874A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 消臭性塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21249697A JPH1135874A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 消臭性塗料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1135874A true JPH1135874A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16623633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21249697A Pending JPH1135874A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 消臭性塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1135874A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008530311A (ja) * | 2005-02-16 | 2008-08-07 | ミードウエストベコ・コーポレーション | 吸着性塗料処方 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP21249697A patent/JPH1135874A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008530311A (ja) * | 2005-02-16 | 2008-08-07 | ミードウエストベコ・コーポレーション | 吸着性塗料処方 |
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