JPH1135848A - 常温硬化性水性エマルジョン塗料 - Google Patents

常温硬化性水性エマルジョン塗料

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JPH1135848A
JPH1135848A JP9192223A JP19222397A JPH1135848A JP H1135848 A JPH1135848 A JP H1135848A JP 9192223 A JP9192223 A JP 9192223A JP 19222397 A JP19222397 A JP 19222397A JP H1135848 A JPH1135848 A JP H1135848A
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博治 佐々木
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和義 常田
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    • C09D133/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D133/04Homopolymers or copolymers of esters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常温で硬化可能であり、吸着性のある顔料を含
有していても貯蔵安定性に優れており、汚染物質の染み
出しのない塗膜を形成することが可能な水性エマルジョ
ン塗料を提供すること。 【解決手段】カプロラクトン変性アセトアセトキシ(メ
タ)アクリレートからなる重合性モノマー(a)と、カ
ルボキシル基及びエチレン性二重結合を有する重合性モ
ノマー(b)と、該重合性モノマー(a)及び重合性モ
ノマー(b)と共重合可能なエチレン性二重結合を有す
る重合性モノマー(c)との共重合体を含む水性エマル
ジョン樹脂及び顔料を含有する常温硬化性水性エマルジ
ョン塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温で硬化可能な
水性エマルジョン塗料に関するものであり、特にタバコ
のヤニ、煤、手垢、油煙、雨漏りのシミ等の汚染物に対
して吸着性のある顔料を含有していても貯蔵安定性に優
れ、且つ汚染物の染み出しのない塗膜を形成することが
可能な水性エマルジョン塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物、一般家屋及び車両等の室内の
壁、天井等の塗装においては、一般に、環境衛生、消防
法等の観点から水性エマルジョン塗料が使用されること
が多い。又、塗装の塗替時期になるとそれらの室内面は
タバコのヤニ、煤、手垢、油煙、雨漏りのシミ等で汚染
されている場合が多いので、塗替塗装時に塗膜が乾燥す
るまでの間にそれらの汚染物が染み出てくるケースがし
ばしば生じる。特にタバコのヤニ等の汚染物は水溶性の
成分を多く含んでいるので、塗替塗装時に水性アニオン
性エマルジョン塗料を塗装した場合には、汚染物の染み
出しが顕著となる。従って、白または淡彩色に仕上げる
場合には、水性塗料の使用が困難であり、それで有機溶
剤系塗料をやむなく使用するか、あるいはカチオン性水
性シーラーを予め塗装し、上塗り塗装する必要が生じて
くる。即ち、カチオン性水性シーラーを使用する場合に
は、上塗に水性アニオン性エマルジョン塗料を塗装する
ことになるので塗装工程が増加し、コスト的にも不利で
ある。
【0003】又、特開平5−43821号公報に開示さ
れているカルボニル基とヒドラジド基との反応を利用し
た水性エマルジョン塗料の硬化系では汚染物の染み出し
を十分に抑えることができず、更にヒドラジド基の架橋
反応物は加水分解するため耐水性が十分とは言えなかっ
た。特開平5−59304号公報、特開平5−5930
5号公報、特開平6−207124号公報、特開平6−
207125号公報に開示されているハイドロタルサイ
ト類、活性アルミナ及び/又は活性白土(これらは吸着
性のある顔料である)を顔料分として含有せしめた水性
エマルジョン塗料においては長期の貯蔵安定性に欠け
る。特開平8−104829号公報に開示されている
α、β−不飽和カルボニル基のような分極した二重結合
へ活性メチレン基が付加するマイケル付加反応を硬化メ
カニズムとして利用する系では吸着性のある顔料を使用
した際に長期の貯蔵安定性に欠ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を解決するためになされたものであり、
常温で硬化可能であり、吸着性のある顔料を含有してい
ても貯蔵安定性を悪くなることがなく、前述の汚染物質
の染み出しのない塗膜を形成することが可能な水性エマ
ルジョン塗料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために種々の研究を行った結果、水性エマル
ジョン塗料を構成する結合剤である樹脂として特定の構
造を有するアセトアセチル基含有の(メタ)アクリレー
トからなる重合性モノマーと、カルボキシル基及びエチ
レン性二重結合を有する重合性モノマーとを必須成分と
する共重合体を使用することにより、架橋剤を併用しな
くとも常温で自己架橋による硬化が可能であり、顔料と
して吸着性のある顔料を配合しても貯蔵安定性に優れて
おり、タバコのヤニ、煤、手垢、油煙、雨漏りのシミ等
の汚染物の染み出しのない塗膜を形成することができる
水性エマルジョン塗料を提供し得るという知見を得て本
発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、(a)一般式(I)
【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、nは1又は
2を表す。)で示される重合性モノマー、(b)カルボ
キシル基及びエチレン性二重結合を有する重合性モノマ
ー、及び(c)上記の重合性モノマー(a)及び重合性
モノマー(b)と共重合可能なエチレン性二重結合を有
する重合性モノマーの共重合体を含む水性エマルジョン
樹脂及び顔料を含有することを特徴とする常温硬化性水
性エマルジョン塗料を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の水性エマルジョン塗料は、水性エマルジ
ョン樹脂と顔料とを必須成分として含有する塗料であ
る。本発明において使用する水性エマルジョン樹脂は、
前記一般式(I)で示されるカプロラクトン変性アセト
アセトキシ(メタ)アクリレートからなる重合性モノマ
ー(a)と、カルボキシル基及びエチレン性二重結合を
有する重合性モノマー(b)と、該重合性モノマー
(a)及び重合性モノマー(b)と共重合可能なエチレ
ン性二重結合を有する重合性モノマー(c)との共重合
体を含む水性エマルジョン樹脂である。
【0008】上記の重合性モノマー(a)の市販品とし
ては、例えばダイセル化学工業社製の商品名「プラクセ
ルATFA1」、「プラクセルATFA2」、「プラク
セルATFM1」、「プラクセルATFM2」が代表的
なものとして挙げられる。上記の重合性モノマー(b)
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸等が代表的なものとして挙げられ
る。
【0009】上記の重合性モノマー(c)としては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル
酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタク
リル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸のC1 〜C24
のアルキルまたはシクロアルキルエステル;アクリル酸
メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリ
ル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、ア
クリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブチル
等の(メタ)アクリル酸のC1 〜C18のアルコキシアル
キルエスエル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリ
レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等の(メ
タ)アクリル酸のC2 〜C8 のヒドロキシアルキルエス
テル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレ
ン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン等の芳香族
不飽和単量体;エチレン、プロピレン、ブチレン、ペン
テン等のオレフィン;ブタジエン、イソプレン、クロロ
プレン等のジエン化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル
ピバレート、ベオバモノマー(シェルジャパン社製商品
名)等が代表的なものとして挙げられ、これらは2種以
上使用することも可能である。
【0010】これらモノマーの使用割合については、生
成共重合体が自己架橋して三次元架橋の硬化塗膜を形成
することができるように、重合性モノマー(a)と重合
性モノマー(b)とのモル比〔(a)/(b)〕で0.
1〜10であり、好ましくは0.5〜3である割合が適
当であり、この範囲内で十分な三次元架橋の硬化塗膜が
形成され、汚染物の染み出しの防止効果が大となる。又
重合性モノマー(a)と重合性モノマー(b)との合計
量は、重合性モノマー(c)を含む全モノマー中0.5
〜60重量%、好ましくは1〜10重量%であることが
適当である。なお、重合性モノマー(a)と重合性モノ
マー(b)との合計量が0.5重量%より少ない場合に
は汚染物の染み出しの防止効果が低下する傾向にあり、
一方、60重量%より多いと塗料の粘度が高くなる傾向
にある。
【0011】本発明において使用する水性エマルジョン
樹脂は、これら重合性モノマーを水中にて乳化剤の存在
下で常法に従って乳化重合する方法、あるいはこれら重
合性モノマーを親水性有機溶剤中で常法に従って溶液重
合し、アンモニア、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどの中和剤で中和した
後、水分散化し、更に必要に応じ有機溶剤を除去する方
法等により製造される。エマルジョン樹脂の分子量は重
量平均分子量で数十万から数百万であることが適当であ
る。
【0012】本発明においては、顔料として、酸化チタ
ン、ベンガラ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、炭
酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、アルミナ、ミョ
ウバン、白土、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、ケイソウ土等の各種塗料用着色顔料や体質顔料が特
に制限なく利用できる。本発明の水性エマルジョン塗料
は、タバコのヤニ、煤、手垢、油煙、雨漏りのシミ等の
汚染物に対して吸着性のある顔料を含有していても貯蔵
安定性に優れており、そのような吸着性のある顔料とし
ては、吸着性及び塗料の貯蔵安定性の点で、フライポン
タイト、活性亜鉛華及び珪酸マグネシウムが特に好適で
ある。顔料は、塗料固形分に占める体積濃度(PVC)
が70%以下、好ましくは10〜60%となるような量
で配合することが好ましい。
【0013】フライポンタイトは、代表的には、基本的
な化学構造式: (Zn3-x Alx )(Si2-x Alx ) O5(OH)4 〔式中、xは0〜1.75、好ましくは0.3〜1.0
である。〕で示され、酸化物として表わした組成がSi
2 5〜45モル%、ZnO35〜65モル%及びAl
2 3 0〜60モル%の微細積層板状結晶を有し、平均
粒子径が約0.5〜20μmであり、比表面積が約20
〜300m2 /gである微粒子である。
【0014】このようなフライポンタイトは、特公平4
−51485号公報、特公平5−44405号公報、特
公平5−44406号公報等に記載されている。又、市
販品としては「ミズカナイトHP」、「ミズカナイトA
P」(何れも水澤化学工業社製商品名)等があり、その
組成の一例として5ZnO・Al2 3・3SiO2
5H2 O/4SiO2 がある。
【0015】活性亜鉛華は、粒子径が0.2μm以下で
あり、通常の亜鉛華に比べて粒子径が小さく、又、比表
面積が約50〜150m2 /gの微粒子である。市販品
としては「活性亜鉛華アゾー」(正同化学工業社製商品
名)等がある。珪酸マグネシウムとしては、代表的に
は、化学構造式: 2MgO・6SiO2 ・XH2 O で示される含水珪酸マグネシウムが挙げられ、平均粒径
約1〜20μmの微粒子である。市販品としては「キョ
ーワード600」(協和化学工業社製商品名)、「エー
ドプラス」(水澤化学工業社製商品名)等がある。
【0016】本発明の水性エマルジョン塗料は、以上に
説明した水性エマルジョン樹脂、顔料及び水を含有し、
更に、必要に応じてメタノール、エタノール、メチルセ
ロソルブ、エチレングリコール等の各種親水性有機溶
剤、中和剤、増粘剤、消泡剤、造膜助剤、防腐剤、防カ
ビ剤、抗菌剤、凍結防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加
剤などを含有していてもよい。
【0017】本発明の水性エマルジョン塗料は固形分が
30〜80重量%、好ましくは50〜75重量%となる
ような配合であることが好ましい。本発明の水性エマル
ジョン塗料は、被塗物表面にプライマーを介して、又は
介さないで、ハケ、スプレー、ローラー等の塗装手段に
より塗装し、自然乾燥もしくは強制乾燥することにより
汚染物質の染み出しのない塗膜を形成することができ
る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明について、実施例により更に
詳細に説明する。なお、実施例中の「部」及び「%」
は、特に断りのない限り重量基準で示す。 <共重合体水性エマルジョン(1)の調製>攪拌機、還
流冷却管、窒素導入管及び温度計を備えた4つ口フラス
コに脱イオン水375部及びアニオン性乳化剤0.7部
を加え、フラスコ内を窒素置換した後、80℃に保持し
た。この中に過硫酸アンモニウム0.7部を添加し、1
0分間攪拌した後にスチレン225部、メタクリル酸メ
チル210部、アクリル酸ブチル300部、アクリル酸
7.5部及びプラクセルATFA1(ダイセル化学工業
社製の商品名、前記一般式(I)においてRが水素原子
であり、nが1であるモノマー)7.5部を含むモノマ
ー混合物と脱イオン水375部、アニオン性乳化剤2
2.5部及び過硫酸アンモニウム3部を含む水溶液とか
らなるプレエマルジョン(A)を3時間かけて滴下し
た。プレエマルジョン(A)の滴下が終了してから30
分間経過後に、過硫酸アンモニウム0.4部を脱イオン
水12部に溶かした溶液12.4部を30分かけて滴下
し、滴下終了後さらに2時間、80℃に保った後40℃
に冷却し、アンモニア水によりpHを約9に調節して、
固形分50.3%の共重合体水性エマルジョン(1)を
製造した。
【0019】<共重合体水性エマルジョン(2)〜
(7)の調製>プレエマルジョンの組成を表1に示した
ように変更する以外は、共重合体水性エマルジョン
(1)の場合と同様にして共重合体水性エマルジョン
(2)〜(7)を製造した。表1中の数値の単位は部で
あり、プラクセルATFA2(ダイセル化学工業社製の
商品名)は前記一般式(I)においてRが水素原子であ
り、nが2であるモノマーである。
【0020】
【表1】
【0021】<顔料ペーストの調製>ステンレス容器に
下記成分を入れ、攪拌機にて30分間攪拌して顔料ペー
ストを製造した。 上 水 90部 チタン白 140部 炭酸カルシウム 80部 エチレングリコール 5部 分散剤 3部 消泡剤 2部 増粘剤 1部
【0022】実施例1 上記の顔料ペースト321部に対し、共重合体水性エマ
ルジョン(1)170部、フライポンタイト(「ミズカ
ナイトHP」、水澤化学工業社製商品名)40部及び上
水10部を配合し、20分間攪拌して塗料を製造した。 実施例2〜8及び比較例1〜8 組成を表2に示すように変更した以外は実施例1の場合
と同様にして塗料を製造した。なお、フライポンタイト
として「ミズカナイトHP」(水澤化学工業社製商品
名)を用い、活性亜鉛華として「活性亜鉛華アゾー」
(正同化学工業社製商品名)を用い、珪酸マグネシウム
として「キョーワード600」(協和化学工業社製商品
名)を用いた。
【0023】
【表2】
【0024】実施例1〜8及び比較例1〜8で得られた
塗料につき、性能評価するため以下の方法で試験した。
その結果は表2の下段に示す通りであった。 <貯蔵安定性試験>塗料をビーカー中に入れ、室温で3
0日間放置した後、塗料の状態を下記の評価基準で判定
した。 ○:粘度変化がほとんどなく、ゲル化発生は認められな
かった。 △:粘度変化が多少認められた。 ×:粘度変化が著しいか、又はゲル化発生が認められ
た。
【0025】<染み止め性試験>タバコの葉50gにイ
オン交換水500ccを加え、室温で24時間放置して
タバコの葉抽出液を得た。このタバコの葉抽出液を減圧
下80℃で煮沸してタバコの葉抽出液を200cc以下
になるまで濃縮した後、イオン交換水を加えて200c
cとして染み出し性試験用タバコの葉抽出液を得た。市
販の白色エマルジョン塗料を塗布した石膏ボードに、前
記抽出液を6ミルアプリケーターにて塗布し、1週間室
温で放置した。次いで各実施例、比較例で得られた塗料
を6ミルアプリケーターで、2回塗りし、2日間室温で
乾燥させ、得られた各塗膜の表面の状態を目視で下記の
評価基準で判定した。 ◎:汚染物の染み出しが全く乃至はほとんど認められな
かった。 ○:軽い汚染物の染み出しは認められるものの実用的に
は問題なし。 △:かなり汚染物の染み出しが確認できた。 ×:全面的に汚染物の染み出しが見られ、変色が著しか
った。
【0026】<耐水性試験>各実施例、比較例で得られ
た塗料をガラス板表面に6ミルアプリケーターで塗装
し、7日間室温で乾燥させた後、該塗装ガラス板を水中
に5日間半没させ、塗膜状態を目視で下記の評価基準で
判定した。 ◎:異常なし。 ○:極くわずかフクレは認められるものの実用的には問
題なし。 △:全面的にフクレが認められる。 ×:塗膜が溶出。
【0027】表2より明らかの通り、本発明の水性エマ
ルジョン塗料である実施例1〜8の塗料は、いずれも、
貯蔵安定性、染み止め性、耐水性とも良好であった。特
にフライポンタイト、活性亜鉛華、珪酸マグネシウムを
配合した実施例1〜7の塗料は染み止め性に優れてい
た。一方、一般式(I)に示されるモノマーの代わりに
アセトアセトキシエチルメタクリレートを使用した共重
合体を含有する比較例1の塗料は貯蔵安定性が劣ってい
た。又一般式(I)に示されるモノマー、及びカルボキ
シル基及びエチレン性二重結合を有する重合性モノマー
の何れか一方のみを含む共重合体を含有する比較例2〜
8の塗料は貯蔵安定性と染み止め性のいずれかが悪かっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョン塗料は常温で
硬化可能であり、タバコのヤニ、煤、手垢、油煙、雨漏
りのシミ等の汚染物に対して吸着性のある顔料を含有し
ていても貯蔵安定性に優れており、且つそのような汚染
物質の染み出しのない塗膜を形成することができ、それ
故、これら汚染物質で汚染されている室内の塗替用塗料
として好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常田 和義 栃木県那須郡西那須野町下永田1−981 つかさコーポ203 (72)発明者 外村 貞一 神奈川県大和市草柳1−10−7

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、nは1又は
    2を表す。)で示される重合性モノマー、(b)カルボ
    キシル基及びエチレン性二重結合を有する重合性モノマ
    ー、及び(c)上記の重合性モノマー(a)及び重合性
    モノマー(b)と共重合可能なエチレン性二重結合を有
    する重合性モノマーの共重合体を含む水性エマルジョン
    樹脂及び顔料を含有することを特徴とする常温硬化性水
    性エマルジョン塗料。
  2. 【請求項2】共重合体を構成する重合性モノマー(a)
    と重合性モノマー(b)とのモル比〔(a)/(b)〕
    が0.1〜10であり、重合性モノマー(a)と重合性
    モノマー(b)との合計量が、重合性モノマー(c)を
    含む全モノマー中0.5〜60重量%であることを特徴
    とする、請求項1記載の常温硬化性水性エマルジョン塗
    料。
  3. 【請求項3】顔料がフライポンタイト、活性亜鉛華及び
    珪酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも一
    種であることを特徴とする、請求項1又は2記載の常温
    硬化性水性エマルジョン塗料。
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