JPH1135750A - 耐傷付き性熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

耐傷付き性熱可塑性エラストマー組成物

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JPH1135750A
JPH1135750A JP19758397A JP19758397A JPH1135750A JP H1135750 A JPH1135750 A JP H1135750A JP 19758397 A JP19758397 A JP 19758397A JP 19758397 A JP19758397 A JP 19758397A JP H1135750 A JPH1135750 A JP H1135750A
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JP
Japan
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olefin
thermoplastic elastomer
rubber
weight
rubber component
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JP19758397A
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Kouichi Yamamoto
晃市 山本
Kenji Fujitani
憲治 藤谷
Tokuhito Suzuki
得仁 鈴木
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Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
Japan Polyolefins Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮永久ひずみ等のゴム特性、表面の耐傷付
き性に優れ、表面にブリードを発生させることのない熱
可塑性エラストマー組成物。 【解決手段】 部分的にあるいは完全に架橋したゴム成
分を含むオレフィン系熱可塑性エラストマー100重量
部に対して、粘度が10万センチストークス以上である
ポリオルガノシロキサンが0.5〜10重量部添加され
ている。柔軟性に富み、圧縮永久ひずみ等のゴム特性、
耐熱性、機械強度、成形加工性に優れ、且つ時間の経過
とともに熱可塑性エラストマー表面にブリードが発生す
ることなく、布やツメ等による傷に対して優れた表面耐
傷付き性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性エラストマ
ーに関するものであり、更に詳しくは柔軟性に富み、圧
縮永久ひずみ等のゴム特性、耐熱性、機械強度、成形加
工性に優れ、且つ時間の経過とともに熱可塑性エラスト
マー表面にブリードが発生することなく、布やツメ等に
よる傷に対して優れた表面耐傷付き性を有する熱可塑性
エラストマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系熱可塑性エラストマーは、
軽量でリサイクルが容易であることから、省エネルギ
ー、省資源タイプのエラストマーとして、特に加硫ゴム
の代替品として各種自動車部品、工業機械部品、電気・
電子部品、建材部品等に広く使用されている。特に近
年、地球環境保護の観点から、焼却時に有害なガスを発
生する塩化ビニル樹脂に代わって、有害なガスが発生し
ないオレフィン系熱可塑性エラストマーが使われるよう
になってきている。しかしながら、従来のオレフィン系
熱可塑性エラストマーは、塩化ビニル樹脂と比較して、
布やツメ等による表面の耐傷付性が劣るという欠点があ
り、その改良が強く望まれている。そこで、これらオレ
フィン系熱可塑性エラストマーの表面耐傷付き性を向上
させるため、オレフィン系熱可塑性エラストマーに高級
脂肪酸アミド(オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等)
を添加し、これら高級脂肪酸アミドを熱可塑性エラスト
マーの表面にブリードさせることにより、耐傷付き性を
向上させる方法が見い出された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のであると布等が熱可塑性エラストマーの表面と接触す
ることにより、熱可塑性エラストマーの表面の高級脂肪
酸アミドが削り取られ、表面耐傷付き性が大きく損なわ
れるという欠点があった。また、粘度が低い(10万セ
ンチスト−クス(以下cstとする)未満)のシリコー
ンオイルを熱可塑性エラストマーに添加することにより
表面耐傷付き性を向上させる方法があるが、この方法で
は熱可塑性エラストマーの表面滑り性が充分でないた
め、表面耐傷付き性があまり良好でなく且つ、時間の経
過とともに熱可塑性エラストマー表面にシリコーンオイ
ルがブリードし外観を損ねるという欠点があった。ま
た、ポリプロピレンと架橋していないオレフィン系ゴム
あるいはスチレン系ゴムからなる組成物に粘度が10万
cst以上のシリコーンオイルを添加した組成物が提案
されているが、ゴム成分が架橋していないため、耐傷付
性が不十分であった。本発明は前記課題を解決するため
になされたもので、圧縮永久ひずみ等のゴム特性、表面
の耐傷付き性に優れ、且つ時間の経過とともに表面にブ
リードを発生させることのない熱可塑性エラストマー組
成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討した結果、部分的にあるいは完全に架橋した
ゴム成分を含むオレフィン系熱可塑性エラストマーと特
定のポリオルガノシロキサンからなる組成物が前記目的
にかなったものであることを見出し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、部分的にあるいは完
全に架橋したゴム成分を含むオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー100重量部に対して粘度が10万センチスト
ークス以上であるポリオルガノシロキサンを0.5〜1
0重量部添加した耐傷付性に優れた熱可塑性エラストマ
ー組成物を提供するものである。ここで、粘度とは、JI
S Z8803に準じ、25℃の条件にて測定される数値をい
う。この際、ポリオルガノシロキサンは可塑度が1〜3
であることが望ましい。また、部分的にあるいは完全に
架橋したゴム成分を含むオレフィン系熱可塑性エラスト
マー中のゴム成分のゲル分率は20重量%以上であるこ
とが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の部分的にあるいは完全に
架橋したゴム成分を含むオレフィン系熱可塑性エラスト
マーは従来公知の方法によって製造することができる。
具体的にはオレフィン系樹脂とオレフィン系ゴムと必要
に応じて軟化剤を含有するブレンド物を有機過酸化物の
存在下で動的に熱処理することにより得ることができ
る。これらの有機過酸化物の存在下に動的に架橋する方
法は、例えば、特公昭53−34210号公報、特開昭
53−149240号公報、特開平1−197544号
公報等に記載されている。オレフィン系樹脂としてはエ
チレンおよびプロピレン、ブテン−1、4−メチルペン
テン−1などのα−オレフィンの単独重合体もしくはこ
れらの共重合体が挙げられる。中でもプロピレン系樹
脂、たとえばアイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レンとエチレンまたはブテン−1、ヘキセン−1などの
α−オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体な
どが特に好ましい。オレフィン系ゴムとしてはエチレン
−α−オレフィン共重合体ゴムあるいはエチレン−α−
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムが挙げられる。
また、必要に応じてプロセスオイル等のゴム用軟化剤を
添加してもよい。
【0007】また、本発明においては、本発明の目的を
損なわない範囲で、上記ゴム成分として、オレフィン系
ゴム以外のゴムとを組み合わせて用いることもできる。
このようなゴム成分としては、たとえば、スチレン−ブ
タジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、ブ
チルゴム(IIR)等のジエンゴム、ポリイソブチレン
ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS)およびその水素添加物(SEBS)、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SI
S)およびその水素添加物(SEPS)、スチレン−イ
ソプレン・ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水
素添加物(SEEPS)などが挙げられる。
【0008】その他の部分的に架橋したゴム成分を含む
熱可塑性エラストマーの製造方法については例えば、特
開平1−292065号公報等に記載されている。ま
た、完全に架橋したゴム成分を含む熱可塑性エラストマ
ーの製造方法については例えば、特公昭55−1844
8号公報、特公昭58−46138号公報等に記載され
ている。
【0009】本発明において良好な耐傷付性および圧縮
永久ひずみ特性を得るためには、下記測定方法で求めた
ゴム成分のゲル分率が20重量%以上であることが望ま
しい。 ゲル分率(%)=(組成物中の架橋されたゴムの重量/
組成物中のゴムの全重量)×100 組成物中の架橋されたゴムの重量は以下の方法により求
まる。組成物を圧縮成形し、厚さ0.4mmの試験片を
作成する。この試験片を1.5g精秤し、これを300
メッシュの金網に入れ、約250mlのp−キシレンを
用いて6時間ソックスレー沸点抽出を行なう。抽出後の
サンプルを一昼夜真空乾燥器中で乾燥し、抽出残の重量
を秤量する。ゲル分率は50重量%以上であればより好
ましい。
【0010】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ンは粘度(JIS Z8803、25℃)が10万センチストー
クス以上のものである。100万cst以上であればよ
り好ましい。粘度が10万cst未満では得られる熱可
塑性エラストマーの表面外観が時間の経過とともに悪化
するので好ましくない。本発明のポリジオルガノシロキ
サンは本質的にジオルガノシロキサン単位からなり、有
機基/珪素原子の比が約2である。有機基は、たとえば
ジメチルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単
位、ジフェニルシロキサン単位、メチルビニルシロキサ
ン単位、メチルアリルシロキサン単位およびフェニルビ
ニルシロキサン単位の如きジオルガノシロキサン単位と
して存在するメチル、フェニル、ビニルおよびアリルか
ら選ばれる。但し、前記ゴム成分の架橋反応時に添加す
る場合には、ビニルおよびアリル含有量の少ないものが
好ましい。
【0011】更により高度な耐傷付性を付与するには可
塑度が1〜3のポリオルガノシロキサンが特に好まし
い。可塑度は、JIS C2123の解説 参考試験方法1項に
よるものである。放置時間は60分、圧縮時間は3分間
である。
【0012】ポリオルガノシロキサンの配合量は熱可塑
性エラストマー100重量部に対して0.5〜10重量
部である。1〜8重量部であればより好ましい。配合量
が0.5重量部未満では十分な耐傷付性が得られない。
配合量が10重量部を越えると熱可塑性エラストマーと
の混ざりが悪くなり、機械的強度が低下するため好まし
くない。
【0013】ポリオルガノシロキサンは部分的にあるい
は完全に架橋したゴム成分を含むオレフィン系熱可塑性
エラストマーを製造する際に添加してもよいし、あるい
はこれら熱可塑性エラストマーを製造した後、溶融混練
してもよい。また、予めPP等のオレフィン系樹脂等と
ブレンドしたマスターバッチを前記オレフィン系熱可塑
性エラストマーにペレットブレンドし、射出成形、押出
成形を行なってもよい。
【0014】本発明の組成物は更に必要に応じて、酸化
防止剤、滑剤、耐候剤、造核剤、着色剤、難燃剤、各種
フィラー等を添加しても良い。本発明の組成物を製造す
る方法としては、通常の樹脂組成物、ゴム組成物の製造
に用いられる一般的な全ての方法を採用できる。基本的
には機械的溶融混練方法であり、これらには単軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、各種ニーダー、
ブラベンダー、ロール等が用いられる。本発明の熱可塑
性エラストマーは一般に使用される熱可塑性樹脂成形機
を用いて成形することが可能であって、射出成形、押出
成形、カレンダー成形、ブロー成形等の各種の成形方法
が適用可能である。
【0015】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに詳述する。後述する実施例及び比較例において配合
した各成分は以下の通りである。 〈EP−1〉 エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
体ゴム(日本合成ゴム製「EP57P」) プロピレン含量:28重量%,ヨウ素化:15,ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃):90 〈EP−2〉 エチレン−プロピレン共重合体ゴム(日本合成ゴム製
「EP02P」) プロピレン含量:26重量%,ムーニー粘度ML
1+4(100℃):24 〈SEB−1〉 スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水
素添加物(旭化成工業製「タフテックH1052」) スチレン含量:20重量%,MFR(230℃、2.1
6kg):12g/10分 〈PP−1〉 ホモポリプロピレン(日本ポリオレフィン製「SA51
0」) MFR(230℃、2.16kg):0.5g/10分 〈PP−2〉 ランダムポリプロピレン(日本ポリオレフィン製「MD
772H」) MFR(230℃、2.16kg):27g/10分 〈架橋剤〉 有機過酸化物:2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブ
チルペルオキシ)−ヘキサン(化薬アクゾ製「カヤヘキ
サAD」) 〈架橋助剤〉 トリアリルイソシアヌレート(TAIC) 〈オイル〉 パラフィン系オイル(出光興産製「プロセスオイル P
W−380」) 流動点:−15℃、動粘度@98℃:38.1cst、
引火点:300℃ 〈Si−1〉 ストレートシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサ
ン)(東レダウコーニング製「シリコーンオイル BY
16-140」) 粘度:100万cst以上、可塑度:1.5〜2.0、比
重0.98(25℃)屈折率1.404(25℃) 〈Si−2〉 ストレートシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサ
ン)(東レダウコーニング製「シリコーンオイル SH
200-10万」) 粘度10万cst(25℃)、比重0.98(25℃)
屈折率1.404(25℃) 〈Si−3〉 ストレートシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサ
ン)(東レダウコーニング製「シリコーンオイル SH
200-1万」) 粘度1万cst(25℃)、比重0.98(25℃)屈
折率1.404(25℃) 〈Si−MP〉 ホモポリプロピレン(MFR:8g/10分)100重量
部に対して前記Si−1を100重量部をバンバリーミ
キサーを用いて溶融混練したマスターペレット。
【0016】[実施例1〜6、比較例1〜3]表1に示
す配合で架橋剤を除く各成分をバンバリーミキサーによ
り、窒素雰囲気中、180℃で5分間混練した後、ロー
ルを通し、シートカッターによりペレットを製造した。
次に該ペレット100重量部と架橋剤をヘンシェルミキ
サーで混合し、このペレットを同方向二軸押出機KTX
−37を用い、溶融混練し、部分架橋タイプの熱可塑性
エラストマーのペレットを得た。この組成物についてプ
レス成形を行い、後述する諸物性の評価を行なった。結
果を実施例1〜6については表1に示し、比較例1〜3
については表2に示した。 [実施例7、比較例4]表1,2に示す配合で架橋剤お
よびSi−MPを除く各成分をバンバリーミキサーによ
り、窒素雰囲気中、180℃で5分間混練した後、ロー
ルを通し、シートカッターによりペレットを製造した。
次に該ペレット100重量部と架橋剤0.5重量部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、このペレットを同方向二軸
押出機KTX−37を用い、溶融混練し、部分架橋タイ
プの熱可塑性エラストマーのペレットを得た。次にこの
ペレット100重量部にSi−MPを実施例7について
は5重量部、比較例4については30重量部をドライブ
レンドし、このブレンド物について射出成形を行い、以
下の諸物性の評価を行い、評価結果を表1,2に示し
た。
【0017】〔ゲル分率〕組成物を圧縮成形し、厚さ
0.4mmの試験片を作成した。この試験片を1.5g精
秤し、これを300メッシュの金網に入れ、約250m
lのp−キシレンを用いて6時間ソックスレー沸点抽出
を行なった。抽出後のサンプルを一昼夜真空乾燥器中で
乾燥し、抽出残の重量を秤量し、組成物中の架橋された
ゴムの重量を求めた。そして、次式によりゲル分率を算
出した。 ゲル分率(%)=(組成物中の架橋されたゴムの重量/
組成物中のゴムの全重量)×100 〔引張試験〕JIS K6301に準拠し3号ダンベルを用い
て、引張速度200mm/分の条件で破断強度および破
断伸びを測定した。尚、試験ダンベルは射出成形平板を
M方向に打ち抜いたものを使用した。 〔硬度(ショアA)〕ASTM D2240に従い、測定した。 〔圧縮永久ひずみ〕JIS K6301に準拠し、温度70℃、
圧縮時間22時間の条件で測定した。 〔表面耐傷付き性試験〕150×150×2mmの射出成形平板
を作成した。HEIDON社製学振式摩耗試験機HEIDON-14DR
に薬局片ガーゼ(5枚重ね)を摩耗治具にセットし、射
出成形平板表面に摩耗治具を乗せ、垂直荷重500g、
移動速度300mm/min、移動距離50mmにて1回ずつ
測定を行なった。測定部分を目視にて観察し、摩耗の跡
がはっきりと観察された場合を×、跡が僅かに観察され
た場合を△、跡が全く観察されなかった場合を○と評価
した。 〔経時変化〕各サンプルを台の上に各々重ならないよう
に乗せ、2カ月間23℃の状態にて保存した後、サンプ
ル表面の外観を目視にて観察し、表面にブリードが発生
した場合を×、全く発生しない場合を○とした。さら
に、2ヵ月経過後の表面外観の評価後、引張試験と耐傷
付き性試験を行った。 〔可塑度〕JIS C2123の解説 参考試験方法1項により
求めた。但し、放置時間は60分、圧縮時間は3分間と
した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1,2から明らかなように、本実施例の
オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物であると、優
れたゴム特性を有する上に、耐傷付き性に優れており、
しかもこれらの特長は経時的にも殆ど劣化することがな
い。さらに、シリコーンオイルのブリードもない。
【0021】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、柔軟性に富み、圧縮永久ひずみ等のゴム特性、耐熱
性、機械強度、成形加工性に優れ、且つ時間の経過とと
もに熱可塑性エラストマー表面にブリードが発生するこ
となく、布やツメ等による傷に対して優れた表面耐傷付
き性を有する。また、軽量でリサイクルが容易であり省
エネルギー、省資源タイプのエラストマーであり、環境
面からも良好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83:04 53:02) (72)発明者 鈴木 得仁 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社川崎研究所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的にあるいは完全に架橋したゴム成
    分を含むオレフィン系熱可塑性エラストマー100重量
    部に対して、粘度が10万センチストークス以上である
    ポリオルガノシロキサンが0.5〜10重量部添加され
    ていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリオルガノシロキサンの可塑度が
    1〜3であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性
    エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 前記オレフィン系熱可塑性エラストマー
    中のゴム成分のゲル分率が20重量%以上であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
JP19758397A 1997-07-23 1997-07-23 耐傷付き性熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH1135750A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347178A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Japan Polyolefins Co Ltd 複合成形体
CN107108999A (zh) * 2014-12-12 2017-08-29 瓦克化学股份公司 含有不存在乙烯基的线性超高分子量聚二甲基硅氧烷的聚合物母料

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