JPH11354951A - 携帯型電子機器の放熱機構 - Google Patents

携帯型電子機器の放熱機構

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Publication number
JPH11354951A
JPH11354951A JP16208298A JP16208298A JPH11354951A JP H11354951 A JPH11354951 A JP H11354951A JP 16208298 A JP16208298 A JP 16208298A JP 16208298 A JP16208298 A JP 16208298A JP H11354951 A JPH11354951 A JP H11354951A
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JP
Japan
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heat
heat radiating
portable electronic
section
electronic device
Prior art date
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Pending
Application number
JP16208298A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kitahara
孝志 北原
Tadayoshi Shimanuki
忠好 島貫
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノートパソコンなどの携帯型電子機器に関し
て、自然空冷の効果を最大限に得ることができる携帯型
電子機器の放熱機構を提供する。 【解決手段】 高発熱素子に設置される受熱部と、携帯
型電子機器の筺体から突出自在に構成された放熱部と、
受熱部と放熱部とを接続する伝熱部とを備える。また、
放熱部は表示部に内蔵され、表示部の側面などから突出
自在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯型電子機器
の放熱機構に関し、特に、自然空冷の効果を最大限に得
ることを実現する携帯型電子機器の放熱機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコンなど、携帯・可搬
型情報処理装置の処理能力アップの要求に答えるため、
高機能、高性能のCPUが搭載されてきており、素子や
装置の消費電力は次第に増加してきている。そのため、
ヒューマンインタフェース(エルゴノ)から見た装置表
面温度の問題や、限られた空間での放熱処理が困難とな
っている。
【0003】もちろん高機能、高性能のCPUを搭載す
るにあたって、低消費電力モードの設定ができるように
したり、低電圧で駆動できるようにしたりするなど、様
々な工夫がなされているが装置表面温度の問題や、限ら
れた空間での放熱処理において解決するまでには至って
いないのが実情である。
【0004】図11は従来技術の図を示すものである。
同図において、ノート型パソコンなどの携帯型電子機器
101は、本体部106と、本体部106に回動自在に
連結される表示部108と、表示部108の背面に装着
された放熱部105とを備えている。
【0005】また、本体部106の内部には実装基板1
07を備え、当該実装基板107の上面には高発熱素子
102が実装されており、当該高発熱素子102と前記
放熱部105とは、高発熱素子102の上面に設置され
た受熱部103から例えばヒートパイプなどで形成され
た伝熱部104により熱的に連結されている。
【0006】上記の構成において、携帯型電子機器10
1の放熱機構は、受熱部103で高発熱素子102の発
熱を受熱して伝熱部104を介して放熱部105に伝熱
し、表示部108の背面から放熱している。その際に
は、放熱部105から表示部108への伝熱を遮断する
必要がある。また、表示部108の背面に放熱部105
があるために、放熱部105や表示部108自身の放熱
が妨げられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0008】1)表示部の背面に放熱部が装着されてい
ることにより、放熱部は表示部からの熱の影響を受ける
ために、放熱部周囲温度が上昇して放熱部温度と周囲温
度との温度差が小さくなることで、冷却効率が低下す
る。
【0009】2)表示部の背面に放熱部が装着されてい
ることにより、表示部は放熱部からの熱の影響を受ける
ために、表示部の温度が上昇することになり、放熱効率
が低下する。
【0010】3)表示部の背面に放熱部が装着されてい
ることにより、表示部と放熱部とを加えた厚み寸法が大
きくなり、ノート型パソコンなどの携帯型電子機器を薄
く形成することができない。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0012】放熱部を使用する時は、携帯型電子機器の
筺体から放熱部を突出させる。
【0013】上記の手段を取ることにより、放熱部と携
帯型電子機器の筺体との熱的干渉を避けることで、互い
に熱の影響が排除されるために、放熱部は、放熱部の周
囲温度が低下して放熱部の温度と周囲温度との温度差が
大きくなることで、冷却効率が向上する。また、携帯型
電子機器の筺体は、放熱部からの熱の影響が排除される
ために、携帯型電子機器の筺体温度を低下させるととも
に、放熱効率を上げる。さらに、携帯型電子機器を薄く
形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0015】本発明の携帯型電子機器の放熱機構は、高
発熱素子2に設置される受熱部3と、携帯型電子機器1
の筺体から突出自在に構成された放熱部5と、受熱部3
と放熱部5とを接続する伝熱部4とを備える。
【0016】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用する時は携帯型電子機器の筺体から放熱部を突
出させることで自然空冷の効果を最大限に得る。
【0017】さらに、図1および図2に示すように、前
記放熱部5は、表示部8に内蔵される。
【0018】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用しない時は放熱部を表示部に収納し、放熱部を
使用する時は放熱部を表示部から突出させる。これによ
り、放熱部は表示部からの熱の影響が排除されるため
に、放熱部の周囲温度が低下して放熱部の温度と周囲温
度との温度差が大きくなることで、冷却効率が向上す
る。さらに、放熱部を表示部に内蔵することによって携
帯型電子機器を薄く形成することができる。
【0019】また、図3に示すように、前記放熱部5
は、表示部8の背面に付設される。
【0020】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用しない時は放熱部を表示部の背面に収納し、放
熱部を使用する時は放熱部を表示部の背面から突出させ
る。これにより、放熱部は表示部からの熱の影響が排除
されるために、放熱部の周囲温度が低下して放熱部温度
と周囲温度との温度差が大きくなることで、冷却効率が
向上する。
【0021】さらに、図1に示すように、前記放熱部5
は、表示部8の側面から突出自在に構成される。
【0022】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用しない時は放熱部を表示部に収納し、放熱部を
使用する時は放熱部を表示部の側面から突出させる。こ
れにより、表示部は放熱部からの熱の影響が排除される
ために、表示部の温度を低下させるとともに、放熱効率
を上げることができる。また、放熱部は表示部からの熱
の影響が排除されるために、放熱部の温度と周囲温度と
の温度差が大きくなることで、冷却効率が向上する。
【0023】あるいは、図2に示すように、前記放熱部
5は、表示部8の上面から突出自在に構成される。
【0024】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用しない時は放熱部を表示部に収納し、放熱部を
使用する時は放熱部を表示部の上面から突出させる。こ
れにより、表示部は放熱部からの熱の影響が排除される
ために、表示部の温度を低下させるとともに、放熱効率
を上げることができる。また、放熱部は表示部からの熱
の影響が排除されるために、放熱部温度と周囲温度との
温度差が大きくなることで、冷却効率が向上する。
【0025】また、図3に示すように、前記放熱部5
は、表示部8の背面から突出自在に構成される。
【0026】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を使用しない時は放熱部を表示部の背面に収納し、放
熱部を使用する時は放熱部を表示部の背面から突出させ
る。これにより、表示部は放熱部からの熱の影響が排除
されるために、表示部の温度を低下させるとともに、放
熱効率を上げることができる。また、放熱部は表示部か
らの熱の影響が排除されるために、放熱部温度と周囲温
度との温度差が大きくなることで、冷却効率が向上す
る。
【0027】さらに、図4に示すように、前記放熱部5
は、伝熱部4の周囲に巻かれて形成され、表示部8から
突出自在なガイド部材15に係着させて引き出される。
【0028】あるいは、図5に示すように、前記放熱部
5は、折り目部17を有する矩形形状に形成され、表示
部8から突出自在な一対のガイド部材16に支持させて
引き出される。
【0029】あるいは、図6に示すように、前記放熱部
5は、折り目部27を有する扇形状に形成され、一端に
支点部26を持ち表示部8から回動自在なガイド部材2
5に係着させて扇状に広げる。
【0030】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部は伝熱部の周囲に巻かれて収納したり、あるいは折畳
んで収納したりすることができるので、放熱部を表示部
などにコンパクトに収納することができるとともに、携
帯型電子機器の表示部などから任意に引き出すことがで
きる。
【0031】また、図7に示すように、前記放熱部5
は、端部に回転支点部31を形成した表示部8の背面に
回動自在にして付設させる。
【0032】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部を表示部の背面にコンパクトに付設することができる
とともに、放熱部の回動範囲を180度まで任意に可能
とすることで、放熱部を使用する時は、表示部の側面に
突出させたり、表示部の背面に突出させたりできる。す
なわち、放熱部を任意の方向に突出させることができ
る。
【0033】また、図8に示すように、前記放熱部5
は、熱伝導性の高い材料からなる放熱層51と、放熱層
51の表面に熱伝導性の低い材料からなる断熱層52と
で構成され、前記断熱層52は多数の網目を有するメッ
シュ体54または散点状に配置する突起体55または通
気性の良好な通気性断熱体56からなる接触防護体53
で形成する。
【0034】上記の実施の形態をとることにより、操作
者などが高温となる放熱層への接触を接触防護体によっ
て防止する。
【0035】さらに、前記放熱層51は、アルミニウム
あるいは銅などの熱伝導性の良好な材料からなる金属箔
または薄板により形成する。
【0036】あるいは、図9に示すように、前記放熱層
51は、カーボングラファイト61などの繊維状にした
熱伝導性の高い材料で編まれた布状部材により形成す
る。なお、可動部分は、金属箔または薄板などからなる
熱伝導性の良好な熱伝導性補強部材63により補強する
ことが好ましい。
【0037】上記の実施の形態をとることにより、放熱
層を薄く形成することで放熱部の厚み寸法を小さくし、
収納をコンパクトにするとともに、携帯型電子機器の表
示部などからの引き出し操作を容易にする。
【0038】さらに、図10に示すように、前記放熱部
5は、放熱部内部の熱を放熱部表面に熱拡散する放熱孔
65を備える。
【0039】上記の実施の形態をとることにより、放熱
部の表面積を大きくすることで空気との接触面積が大き
くなり、自然空冷の効果を最大限に得る。
【0040】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図10によって説明する。なお、以下において、同じ箇
所は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略するこ
とがある。
【0041】図1は本発明の実施例の要部断面図を示
す。
【0042】同図(a)および同図(b)において、ノ
ート型パソコンなどの携帯型電子機器1は、本体部6
と、本体部6に回動自在に連結される表示部8と、表示
部8の両側面部に内蔵して表示部8の側面から突出自在
に構成された放熱部5とを備えている。また、本体部6
の内部には実装基板7を備え、当該実装基板7の上面に
は高発熱素子2が実装されている。当該高発熱素子2と
前記放熱部5とは、高発熱素子2の上面に設置された受
熱部3から例えば表示部8に略コ字形状に配置したヒー
トパイプなどからなる伝熱部4により熱的に連結されて
いる。
【0043】同図(c)において、放熱部5を使用する
時、つまり、携帯型電子機器1を使用する時あるいは高
発熱素子2が所定温度以上の場合は、放熱部5を表示部
8の側面から突出させる。これにより、受熱部3で高発
熱素子2の発熱を受熱して伝熱部4を介して表示部8の
側面に突出させた放熱部5に伝熱して放熱するものであ
る。
【0044】図2は本発明の実施例の要部断面図を示
す。
【0045】同図(a)および同図(b)において、ノ
ート型パソコンなどの携帯型電子機器1は、本体部6
と、本体部6に回動自在に連結される表示部8と、表示
部8の上面部に内蔵して表示部8の上面から突出自在に
構成された放熱部5とを備えている。また、本体部6の
内部には実装基板7を備え、当該実装基板7の上面には
高発熱素子2が実装されている。当該高発熱素子2と前
記放熱部5とは、高発熱素子2の上面に設置された受熱
部3から例えば表示部8に略T字形状に配置したヒート
パイプなどからなる伝熱部4により熱的に連結されてい
る。
【0046】同図(c)において、放熱部5を使用する
時、つまり、携帯型電子機器1を使用する時あるいは高
発熱素子2が所定温度以上の場合は、放熱部5を表示部
8の上面から突出させる。これにより、受熱部3で高発
熱素子2の発熱を受熱して伝熱部4を介して表示部8の
上面に突出させた放熱部5に伝熱して放熱するものであ
る。
【0047】図1および図2に示す構成において、放熱
部5を使用しない時は放熱部5を表示部8に収納し、放
熱部5を使用する時は放熱部5を表示部8から突出させ
るものである。これにより、放熱部5は表示部8からの
熱の影響が排除されるために、放熱部5周囲温度が低下
して放熱部5の温度と周囲温度との温度差が大きくなる
ことで、冷却効率が向上する。また、表示部8は放熱部
5からの熱の影響が排除されるために、表示部8の温度
を低下させるとともに、放熱効率を上げることができ
る。さらに、放熱部を表示部に内蔵することによって携
帯型電子機器を薄く形成することができる。
【0048】図3は本発明の実施例の要部断面図を示
す。
【0049】同図(a)および同図(b)において、ノ
ート型パソコンなどの携帯型電子機器1は、本体部6
と、本体部6に回動自在に連結される表示部8と、表示
部8の背面に付設して表示部8の背面から突出自在に構
成された放熱部5とを備えている。また、前述の図1と
同様に、本体部6の内部には実装基板7を備え、当該実
装基板7の上面には高発熱素子2が実装されている。当
該高発熱素子2と前記放熱部5とは、高発熱素子2の上
面に設置された受熱部3から例えば略コ字形状に形成し
たヒートパイプなどからなる伝熱部4により熱的に連結
されている。
【0050】同図(c)において、放熱部5を使用する
時、つまり、携帯型電子機器1を使用する時あるいは高
発熱素子2が所定温度以上の場合は、放熱部5を表示部
8の背面から表示部8の左右方向に突出させる。また、
表示部8の上方向に突出させてもよい。これにより、受
熱部3で高発熱素子2の発熱を受熱して伝熱部4を介し
て表示部8の背面から突出させた放熱部5に伝熱して放
熱するものである。
【0051】図3に示す構成において、放熱部5を使用
しない時は放熱部5を表示部8の背面に収納し、放熱部
5を使用する時は放熱部5を表示部8の背面から突出さ
せるものである。これにより、放熱部5は表示部8から
の熱の影響が排除されるために、放熱部5周囲温度が低
下して放熱部5の温度と周囲温度との温度差が大きくな
ることで、冷却効率が向上する。また、表示部8は放熱
部5からの熱の影響が排除されるために、表示部8の温
度を低下させるとともに、放熱効率を上げることができ
る。
【0052】図1ないし図3に示すように、要するに、
放熱部5を使用する時は、携帯型電子機器1の筺体から
放熱部5を突出させることで、携帯型電子機器の放熱に
おいて自然空冷の効果を最大限に得るものである。
【0053】以下、放熱部5を携帯型電子機器に収納す
る時および携帯型電子機器から突出させる時の構造を説
明する。
【0054】図4は本発明の実施例の図を示す。
【0055】同図(a)および同図(b)に示すよう
に、放熱部5の一端は伝熱部4の周囲にゼンマイのよう
に巻かれて熱的接続され、放熱部5の他端はガイド部材
15に係着されている。さらに、同図(c)に示すよう
に、ガイド部材15は表示部8から突出自在に形成され
ており、ガイド部材15を引き出すことによって放熱部
5は表示部8から突出することになる。
【0056】図5は本発明の実施例の要部断面図を示
す。
【0057】同図(a)および同図(b)に示すよう
に、放熱部5は、複数の折り目部17を有する矩形形状
に形成するとともに、蛇腹状に折畳み自在に形成されて
いる。放熱部5の一端は伝熱部4に熱的接続され、放熱
部5の上部および下部は表示部8から突出自在な一対の
ガイドレールからなるガイド部材16に支持させて引き
出される。
【0058】さらに、一対のガイド部材16は係止片1
9を設け、表示部8に設けた係止部18と係着させるこ
とで、放熱部5を所定位置に収納させることができる。
放熱部5を突出させる場合は、蛇腹状に折畳まれた放熱
部5の弾性を利用して飛び出させることができる。ある
いは、表示部8に設けたバネ部材からなる付勢要素20
によってガイド部材16を押圧することもできる。
【0059】図6は本発明の実施例の要部断面図を示
す。
【0060】同図に示すように、放熱部5は、複数の折
り目部27を有する扇形状に形成するとともに、蛇腹状
に折畳み自在に形成されている。放熱部5の一端は伝熱
部4に熱的接続され、他端は支点部26を中心に表示部
8の外側へ回動自在に形成されたガイド部材25に係着
させている。
【0061】放熱部5を使用する時は、ガイド部材25
を表示部8の外側へと回動することで放熱部5を扇状に
広げるものである。この時、蛇腹状に折畳まれた放熱部
5の弾性を利用して飛び出させることができる。また、
放熱部5を収納する時は、図示していないが、前述の図
5で示したような係着部をガイド部材25と表示部8と
に備え、ガイド部材25を表示部8の所定位置へと回動
する。
【0062】図4ないし図6に示す構成において、放熱
部5を表示部8などにコンパクトに収納することができ
るとともに、携帯型電子機器1の表示部8などから左右
方向あるいは上方向に任意に引き出すことができる。な
お、放熱部5を上方向へ突出させる場合は、放熱部5を
引き出した状態を保持する機構をガイド部材15,1
6,25と表示部8とに設けることもできる。
【0063】図7は本発明の実施例の図を示す。
【0064】同図(a)において、放熱部5は表示部8
の背面に回転支点部31を介して回動自在に付設されて
いる。なお、回転支点部31は表示部8の端部に形成さ
れ、伝熱部4が設けられている。放熱部5を使用する時
は、同図(b)に示すように、放熱部5の回動範囲を1
80度まで任意に可能とすることで、放熱部5を表示部
8の側面に突出させることができる。また、同図(c)
に示すように、放熱部5を表示部8の背面に突出させる
こともできる。要するに、放熱部5を任意の方向に突出
させるものである。
【0065】同図(d)に示すように、回転支点部31
は、ヒートパイプ32からなる伝熱部4と、伝熱部4の
周囲に固着したアルミニウムあるいは銅などの熱伝導性
の良好な材料からなる固定部材33と、固定部材33に
回動自在に装着されたアルミニウムあるいは銅などの熱
伝導性の良好な材料からなる回転部材34によって形成
された放熱部5とで構成される。なお、回転支点部31
の熱的接続特性を向上させるために、例えば固定部材3
3と回転部材34との間にオイルコンパウンドなどのグ
リスを塗布することが好ましい。
【0066】次に、放熱部5を形成する形態を説明す
る。
【0067】図8は本発明の実施例の図を示す。
【0068】同図において、放熱部5は、熱伝導性の高
い材料からなる放熱層51と、放熱層51の表面に熱伝
導性の低い材料からなる断熱層52とで構成される。な
お、同図(a)に示すように、断熱層52は格子状に多
数の網目を有するメッシュ体54からなる接触防護体5
3を形成する。あるいは、同図(b)に示すように、断
熱層52は散点状に配置する円錐形状の突起体55から
なる接触防護体53を形成する。あるいはまた、同図
(c)に示すように、断熱層52は例えば発泡樹脂部材
など通気性の良好な通気性断熱体56からなる接触防護
体53を形成する。この接触防護体53は放熱層51に
指が直接接触することを禁止するものである。
【0069】図8の構成において、放熱部5は放熱層5
1の熱を放熱するとともに、接触防護体53によって操
作者が高温となる放熱層51への接触を防止し、放熱部
5の体感温度を低減する。
【0070】また、図8に示した放熱層51は、アルミ
ニウムあるいは銅などの熱伝導性の良好な材料からなる
金属箔または薄板により形成することができる。
【0071】あるいは、図9に示すように、放熱部5の
放熱層51は、カーボングラファイト61などのように
繊維状にした熱伝導性の高い材料で編まれた布状部材に
より形成することもできる。この時は、折り目部などの
可動部分は、アルミニウムあるいは銅などの熱伝導性の
良好な材料からなる金属箔または薄板により形成された
熱伝導性補強部材63により補強することが好ましい。
【0072】図8および図9の構成において、放熱層5
1を薄く形成することで放熱部5の厚み寸法を小さく
し、収納をコンパクトにするとともに、携帯型電子機器
1の表示部8などからの引き出し操作を容易にする。
【0073】図10は本発明の実施例の図を示す。
【0074】同図において、放熱部5の放熱層51に放
熱部5内部の熱を放熱部5の表面に熱拡散するために所
定の間隔で放熱孔65を形成する。これによって、放熱
部5の表面積を大きくすることで空気との接触面積が大
きくなり、自然空冷の効果を最大限に得ることができ
る。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果が期待できる。
【0076】放熱部を使用する時は携帯型電子機器の筺
体から放熱部を突出させることによって、自然空冷の効
果を最大限に得ることができる。
【0077】さらに、放熱部を表示部に内蔵することに
よって携帯型電子機器を薄く形成することができる。
【0078】さらに、放熱部は表示部からの熱の影響が
排除されるために、放熱部の周囲温度が低下して放熱部
の温度と周囲温度との温度差を大きくすることができ、
冷却効率を向上させることができる。
【0079】また、表示部は放熱部からの熱の影響が排
除されるために、表示部の温度を低下させることができ
るとともに、放熱効率を上げることができる。
【0080】さらに、放熱部を表示部などにコンパクト
に収納することができるとともに、携帯型電子機器の表
示部などから任意に引き出すことができる。また、放熱
部を使用する時は、放熱部を任意の方向に突出させるこ
とができる。
【0081】さらに、放熱部は、操作者などが高温とな
る放熱層へ接触することを防止することができるととも
に、放熱部の体感温度を低減することができる。
【0082】さらに、放熱層を薄く形成することで放熱
部の厚み寸法を小さくし、コンパクトに収納することが
できるとともに、携帯型電子機器の表示部などからの引
き出し操作を容易にすることができる。
【0083】さらに、放熱部は放熱孔を備えることによ
って、放熱部の表面積を大きくすることで空気との接触
面積が大きくなり、自然空冷の効果を最大限に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部断面図である。
【図2】本発明の実施例の要部断面図である。
【図3】本発明の実施例の要部断面図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の要部断面図である。
【図6】本発明の実施例の要部断面図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】本発明の実施例の図である。
【図9】本発明の実施例の図である。
【図10】本発明の実施例の図である。
【図11】従来技術の図である。
【符号の説明】
1:携帯型電子機器 3:受熱部 4:伝熱部 5:放熱部 8:表示部 15:ガイド部材 16:ガイド部材 17:折り目部 25:ガイド部材 26:支点部 27:折り目部 31:回転支点部 51:放熱層 52:断熱層 53:接触防護体 61:カーボングラファイト(布状部材) 65:放熱孔

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高発熱素子に設置される受熱部(3)と、 携帯型電子機器の筺体から突出自在に構成された放熱部
    (5)と、 受熱部(3)と放熱部(5)とを接続する伝熱部(4)
    とを備える、 ことを特徴とする携帯型電子機器の放熱機構。
  2. 【請求項2】前記放熱部(5)は、表示部(8)に内蔵
    される、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器の放熱
    機構。
  3. 【請求項3】前記放熱部(5)は、表示部(8)の背面
    に付設される、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器の放熱
    機構。
  4. 【請求項4】前記放熱部(5)は、 表示部(8)の側面から突出自在に構成される、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  5. 【請求項5】前記放熱部(5)は、 表示部(8)の上面から突出自在に構成される、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  6. 【請求項6】前記放熱部(5)は、 表示部(8)の背面から突出自在に構成される、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  7. 【請求項7】前記放熱部(5)は、 伝熱部(4)の周囲に巻かれて形成され、 表示部(8)から突出自在なガイド部材(15)に係着
    させて引き出される、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  8. 【請求項8】前記放熱部(5)は、 折り目部(17)を有する矩形形状に形成され、 表示部(8)から突出自在な一対のガイド部材(16)
    に支持させて引き出される、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  9. 【請求項9】前記放熱部(5)は、 折り目部(27)を有する扇形状に形成され、 一端に支点部(26)を持ち表示部(8)から回動自在
    なガイド部材(25)に係着させて扇状に広げる、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載の携帯型電子機器の放熱機構。
  10. 【請求項10】前記放熱部(5)は、 端部に回転支点部(31)を形成した表示部(8)の背
    面に回動自在にして付設させる、 ことを特徴とする請求項1,3,4,5または6記載の
    携帯型電子機器の放熱機構。
  11. 【請求項11】前記放熱部(5)は、 熱伝導性の高い材料からなる放熱層(51)と、放熱層
    (51)の表面に熱伝導性の低い材料からなる断熱層
    (52)とで構成され、 前記断熱層(52)は多数の網目を有するメッシュ体ま
    たは散点状に配置する突起体または通気性の良好な通気
    性断熱体からなる接触防護体(53)で形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器の放熱
    機構。
  12. 【請求項12】前記放熱層(51)は、 熱伝導性の良好な材料からなる金属箔または薄板により
    形成する、 ことを特徴とする請求項11記載の携帯型電子機器の放
    熱機構。
  13. 【請求項13】前記放熱層(51)は、 繊維状にした熱伝導性の高い材料で編まれた布状部材に
    より形成する、 ことを特徴とする請求項11記載の携帯型電子機器の放
    熱機構。
  14. 【請求項14】前記放熱部(5)は、 放熱部内部の熱を放熱部表面に熱拡散する放熱孔(6
    5)を備える、 ことを特徴とする請求項11記載の携帯型電子機器の放
    熱機構。
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Cited By (3)

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US7502227B2 (en) 2004-12-17 2009-03-10 Fujitsu Limited Electronic apparatus
JP2014143112A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Stanley Electric Co Ltd 照明器具
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