JPH11354889A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH11354889A
JPH11354889A JP10154693A JP15469398A JPH11354889A JP H11354889 A JPH11354889 A JP H11354889A JP 10154693 A JP10154693 A JP 10154693A JP 15469398 A JP15469398 A JP 15469398A JP H11354889 A JPH11354889 A JP H11354889A
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light
optical
laser
window
signal
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JP10154693A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mizuno
剛 水野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学ピックアップ等の光学装置において、そ
の光学部品点数の削減および光学的な配置設定に際して
のアライメントの簡単化を可能にし、装置全体の簡素
化、小型化を図ると共に、適切なフォーカスエラー信号
を得る。 【解決手段】 半導体レーザLDと、複数の反射面
1 ,M2 ,M3 から成る反射部4と、光検出素子PD
とが、同一半導体基体1に形成された光学素子7と、半
導体レーザLD上、反射部4上及び光検出素子PD上を
覆って設けられた窓構造素子20とを有し、反射部4は
少なくとも半導体レーザからの発射光を反射させる第1
の反射面M1 と、収束手段からの戻り光の一部を光検出
素子PDに照射させる第2の反射面M2 とを有して成
り、窓構造素子20は戻り光の一部を透過する光透過部
20wと、反射部4を経ないで直接光検出素子PDに向
かう戻り光が吸収される光吸収部23を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発光部から
の光を光記録媒体例えば光ディスク、相変化型光ディス
クなどの被照射部に照射し、被照射部からの反射による
戻り光を受光検出する場合に適用して好適な光学装置に
係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の光学装置、いわゆるコンパクトデ
ィスク(CD)プレーヤなどの光ディスクドライブや光
磁気ディスクドライブの光学ピックアップでは、グレー
ティングやビームスプリッタなどの各光学部品を個別に
組み立てるため装置全体の構成が複雑且つ大きくなり、
また、基板上にハイブリッドで組み立てる場合に光学的
な配置設定に際して厳しいアライメント精度を必要とし
ていた。
【0003】図11に従来のコンパクトディスク(C
D)の再生専用の光学ピックアップの一例の構成図を示
す。この光学ピックアップ81は、半導体レーザ82、
回折格子83、ビームスプリッタプレート84、対物レ
ンズ85及びフォトダイオードからなる受光素子86を
備えて成り、半導体レーザ82からのレーザ光Lがビー
ムスプリッタプレート84で反射され、対物レンズ85
で収束されて光ディスク90に照射され、この光ディス
ク90で反射された戻り光がビームスプリッタプレート
84を透過して受光素子86にて受光検出される。
【0004】しかしながら、この様な光学ピックアップ
81は、部品点数が多く、また非常に大型になるだけで
なく、その配置に高い精度が要求され、生産性の低いも
のであった。
【0005】ところで、光学ピックアップ等の光学装置
におけるトラッキングサーボの方法としては、通常プッ
シュプル法や3ビーム法やヘテロダイン法等が用いられ
ている。
【0006】このうち、従来から行われているプッシュ
プル法は、ディスク上において入射光の光スポットがト
ラックあるいはピットからずれたときに、ディスクによ
り生じる±1次回折光において強度差が生じ、これによ
り遠視野像が非対称となることから、例えば2個の検出
器によってこの非対称に応じた信号を取り出し、これら
信号を演算器によって演算することによって、光スポッ
トのずれを検出するものである(図12参照)。
【0007】図12にプッシュプル法を用いるトラッキ
ングサーボの概略構成図を示す。図12Bに示すよう
に、ディスク52表面のピットによる凹凸に光が照射さ
れると、凹凸により光が回折されて、0次回折光(主ビ
ームB)及び±1次回折光(副ビームB′)に分割され
る。また図12において、S0 ,S1 はそれぞれ0次回
折光、±1次回折光の照射スポットを示す。S0 が円と
なるのは、対物レンズの開口によるものである。
【0008】この場合には、図12Aに示すように、受
光部として2分割フォトダイオードPDR ,PDL が配
置形成される。これらフォトダイオードPDR ,PDL
の受光した信号を、図示しないが差動増幅器等で、例え
ば(PDL −PDR )のように演算処理して、トラッキ
ング信号としてトラッキングエラー信号TEを得ること
ができる。
【0009】そして、トラックと入射ビームの中心軸が
ずれている時には、±1次回折光の回折情報に差が生ず
るため、TE=(PDL −PDR )が0とならず、ずれ
た方向に応じて正又は負の値を示す。これにより、トラ
ックとのずれの方向や量を検出することができる。
【0010】プッシュプル法を用いるトラッキングサー
ボは、2分割フォトダイオードがあれば実現できるた
め、安価に構成することができるが、レンズのシフトに
対して、ディスクからの戻り光が受光面上で受光素子の
分割線に対して垂直にシフトし、信号に大きなオフセッ
トが生じる問題がある。
【0011】ここで、図13Aに示すように、レンズ5
1が横方向にシフトすると、それに従ってフォトダイオ
ードPDL ,PDR が受光する光のスポットも破線で示
すようにシフトし、トラッキングが合っていてもトラッ
キングエラー信号TE=0とならなくなる。また、図1
3Bに示すように、レンズ51がディスク52に対して
傾いた場合でも、受光する光のスポットが破線で示すよ
うにシフトし、トラッキングが合っていてもトラッキン
グエラー信号TE=0とならなくなる。
【0012】従来のプッシュプル信号の場合に、上述の
ようにレンズのシフトがトラッキングエラー信号に与え
る影響を図14に示す。尚、縦軸は相対値で表してい
る。ディスクは、グルーブのピッチが1.60μm、グ
ルーブのデプス(深さ)が波長/8、デューティ(du
ty:グルーブの比率)が65%のディスクとして計算
を行った。また、波長は0.78μmとした。
【0013】図14より、従来のプッシュプル信号では
レンズのシフトによって、トラッキングエラー信号もそ
れに応じて全体がシフトしていた。
【0014】また、プッシュプル法においては、再生用
レーザの波長をλ、ディスク52の透明基板の屈折率を
nとするとき、ディスク52のピットの深さがλ/4n
である場合に、0次回折光と±1次回折光との干渉によ
る信号が0となるため、原理的にトラッキングエラー信
号の検出ができなくなる。従って、ピットの深さがλ/
4nである規格のディスク52には用いることができな
い。例えば、DVD(Dedital Versatile Disk)−RO
M、DVD−Videoはこのピットの深さがλ/4n
の近傍となる規格であるため、プッシュプル法の適用は
できない。
【0015】また、3ビーム法では、回折格子により光
を分割して、主ビームとその両側に2本の副ビームを形
成し、図15に3ビーム法におけるディスク面でのスポ
ット位置を示すように、主ビームによるスポットS0
その両側の副ビームによるスポットS1 ,S2 をディス
ク52のグルーブ又はピットに照射して、2つの副ビー
ムの反射光をそれぞれ検出して、差信号を取ることによ
り、プッシュプル法と同様のトラッキングサーボを行う
ものである。
【0016】ここで、主ビームのスポットS0 がトラッ
ク中心からずれると、副ビームのスポットS1 ,S2
よる反射光が対称でなくなり、差信号によるトラッキン
グエラー信号が0から変動する。このトラッキングエラ
ー信号の変動量は、主ビームのスポットS0 のトラック
中心からのずれ量に対応して変化することから、トラッ
キングサーボを行うことができる。尚、主ビームの反射
光は、ディスク記録信号の検出に用いる。
【0017】この場合には上述のようなレンズシフトに
も対応することができるが、グレーティング等の回折格
子を通す必要があるため、部品点数が増えること、主ビ
ームの光量が減少することにより消費電力が増加するこ
と、調整が複雑であり、従って、製造コストもかかるこ
と等の欠点を有している。
【0018】この他、特にピット深さがλ/4nである
規格のディスクのトラッキングサーボに有効な方法に
は、位相差検出法がある。位相差検出法は、2次元ピッ
トの回折スペクトルをRF(高調波)信号をリファレン
スとして、ヘテロダイン検波する方法や、光検出器上で
検出された各信号をデジタル演算処理する方法により実
現されている。
【0019】位相差検出法においては、例えば、図16
に示すように、光軸を中心として、被照射部である光デ
ィスクの例えばピット列方向であるタンジェンシャル方
向T及びこの方向Tに垂直な方向に、縦横に4分割した
フォトダイオードPD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4 を形
成し、遠視野領域に設置する。そして、この4分割フォ
トダイオードPD1 〜PD4 で光ディスクからの戻り光
を検出する。図16中、中央の円はレンズの瞳に対応し
0次回折光のスポットに相当する。その他周囲の8つの
円は1次回折光のスポットに相当する。また、中央の点
線部はディスクのピットPに対応する像である。
【0020】そして、この4分割フォトダイオードPD
1 〜PD4 の構成に対して、例えば次のように信号処理
を行う。各フォトダイオードの検出信号の総和であるR
F信号(PD1 +PD2 +PD3 +PD4 )と各フォト
ダイオードの検出信号を演算した信号(例えばPD1
PD3 −PD2 −PD4 )とを、位相を考慮しながらヘ
テロダイン検波する。このときの演算信号の内容を数1
に示す。
【0021】
【数1】 演算信号=(PD1 +PD3 )−(PD2 +PD4 ) =C sin(2πvt /vp )sin (2πaωt/vp ) ただし、 vt :デトラック量 vp :ピット列の周期 a:読みとり位置の半径 ω:光ディスクの角速度 C:定数
【0022】ここで、数1のC sin(2πvt /vp
の部分は、RF信号(PD1 +PD2 +PD3 +P
4 )がcos(2πaωt/vp )であることを考慮
すると、これをリファレンスとして演算信号をヘテロダ
イン検波した場合に得られる信号となる。こうしてヘテ
ロダイン検波により得られた信号からデトラック量vt
を求めることができる。
【0023】この場合には、レンズシフトによるトラッ
キングエラー信号のオフセットが生じにくく、またピッ
ト深さがλ/4nである規格のディスクに有効である。
【0024】一方、前述の従来の光学装置の欠点を改善
するものとして、光学部品点数の削減および光学的な配
置設定に際してのアライメントの簡単化を可能にし、装
置全体の簡素化、小型化を図る目的で、レンズなど収束
手段の共焦点位置に発光部を配置し、この発光部のある
共焦点位置近傍に受光部を形成する、いわゆるCLC
(コンフォーカル・レーザ・カプラ)構成が考えられて
いる。
【0025】そして、本出願人は、前述のレンズシフト
やディスクの傾きに起因するトラッキングエラー信号の
オフセットをなくすために、上述の共焦点位置に受光部
を形成する分割フォトダイオードを配置し、これら分割
フォトダイオードによりプッシュプル法等を用いてトラ
ッキングサーボを行う光学装置を先に提案した(特願平
7−35528号出願「光学装置」参照)。
【0026】このような光学装置によれば、共焦点位置
近傍の受光部によるプッシュプル法(CPP法)によっ
てトラッキングエラー信号の検出を行うことから、レン
ズのオフセットやディスクの反りに対しても安定したト
ラッキングエラー信号の検出ができ、組み立て時のアラ
イメントが大幅に簡素化される。また、発光部と受光部
とが同一基板上に形成されているため、部品点数の削減
が図れ、製造コストの低廉化や高信頼性化が実現でき
る。
【0027】しかしながら、上述のCPP法では、共焦
点光学系特有の欠点を有している。特に、ジャストフォ
ーカスでなく、焦点深度内程度のごくわずかなフォーカ
スのずれが生じる場合に端的に現れる。
【0028】図17にその一例を示す。図17は、デフ
ォーカスが生じた場合のCPP法によるトラッキングエ
ラー信号とデトラック量との関係を示す数値計算結果の
一例である。ディスクは図14の計算で用いたものと同
じ形状のモデルとした。
【0029】図17より、±1μm以下の焦点深度内と
変わらない程度、あるいは焦点深度内でのデフォーカス
(通常、焦点深度内ではデフォーカスとは言わないが便
宜上こう呼ぶこととする)が生じる場合でも、CPP法
によるトラッキングエラー検出では、誤差を生じること
がわかる。また、図17中、曲線Gで示すデフォーカス
=−0.50μmの場合のように、本来のトラッキング
エラー信号(曲線Eで示すデフォーカス=0.00μm
の場合)とは周波数が異なる信号や、その他例えば倍の
周波数を有するトラッキングエラー信号になることがあ
る。また、曲線Hや曲線Iのように信号の正負が反転し
てしまうことがある。
【0030】一方、光ディスクの光学系では、信号の記
録・再生にあたり、トラッキングの制御と共にフォーカ
スの制御も必要となる。通常、フォーカスの制御では、
スポットサイズ法、非点収差法、ナイフエッジ法等の方
法により、対物レンズの焦点深度以下の程度にデフォー
カス量を抑制している。しかし、デフォーカス量は、常
時0μmにされるわけではなく、焦点深度内での微妙な
変動が絶えず生じており、従って、CPP法によるトラ
ッキングエラーの検出を行う場合には、ピット深さにつ
いて検討する前に、デフォーカスの影響を考慮した補正
法、または検出法を採用する必要がある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】一方、上述したCPP
法の課題を解決する方法として、本出願人が先に提案し
た光学装置(特願平8−88490号出願「光学装置」
参照)がある。
【0032】この光学装置では、前述のCLC構成と同
様の共焦点光学系を基本としながらも、被照射部からの
戻り光の共焦点位置に、戻り光の一部を受光素子側に反
射する反射面及びナイフエッジを構成する半導体構造を
設け、differential Push-Pull法(位相差プッシュプル
法)によく似た概念を持つCKE−PP法(共焦点ナイ
フエッジプッシュプル法)によりトラッキングサーボを
行うようにしている。
【0033】このCKE−PP法を適用する光学装置の
構成及び類似した構成によれば、上述したCPP法を適
用する光学装置と同様に半導体バッチプロセスを用いる
ことにより、組立に係わる誤差の発生、コスト高、アラ
イメントの難しさ、経時変化等の問題を全て解決するこ
とができ、非常に有効な解決手段となる。また、これと
同時に、CPP法における前述の課題も克服することが
できる。
【0034】しかしながら、このCKE−PP法及びこ
れに準ずる方法においては、後述するように、各サーボ
信号の検出、とりわけフォーカスサーボ信号の検出にお
いて、別の課題を有する。
【0035】上述のCKE−PP法を適用する構成の光
学装置(以下CKEデバイスと呼ぶ)では、合焦時に
は、共焦点近傍に配された半導体構造の反射面の大きさ
よりも回折限界となるスポット径の方が小さくなるよう
に設計されているため、検出信号として利用する戻り光
の一部は、ミラーを介してすべて検出器に入射される。
【0036】図18A〜図18Cに、このCKEデバイ
スにおけるフォーカスの状態と戻り光の光路との関係を
示す。図18Aは−側にデフォーカスした状態、図18
Bは合焦した状態、図18Cは+側にデフォーカスした
状態を示す。半導体レーザLDからの出射光LF は光デ
ィスク等の被照射部で反射されて、戻り光LR となり、
この戻り光LR の一部がその共焦点位置近傍に設けられ
た半導体構造61で反射されて分割フォトダイオードP
Dに入射する。この図18A〜図18Cの範囲内では、
半導体構造61の反射面62で反射された戻り光LR
分割フォトダイオードPDの範囲内にあり、分割フォト
ダイオードPDの検出信号を用いてフォーカスサーボを
行うことができる。
【0037】これに対して、デフォーカスが生じる場合
に、さらにデフォーカス量が大きくなってくると、図1
9に−側に大きくデフォーカスした状態を示すように、
戻り光LR のスポットサイズが半導体構造61の反射面
62より大きくなることがあり、このとき図中斜線で示
す一部の戻り光LR が、反射面62を経由することなく
分割フォトダイオードPDに直接入射してしまう。この
とき、直接入射する戻り光LR のため分割フォトダイオ
ードPDに入射する光量が増大するので、本来のフォー
カスエラー信号FEが埋もれて所定のフォーカスエラー
信号FEが得られなくなり、結果として適切なフォーカ
スサーボ信号が生成できなくなる場合が生じる。
【0038】ここで、図20に、実際のCKEデバイス
で観測されるフォーカスエラー信号FE及びプルイン信
号PIの典型的な例と、通常の光学系において同時に観
測したフォーカスエラー信号FE及びプルイン信号PI
とを比較して示す。尚、図中Jで示す位置は合焦(ジャ
ストフォーカス)の位置を示す。図20中、曲線Ipは
通常の光学系におけるプルイン信号PI、曲線Ifは通
常の光学系におけるフォーカスエラー信号FEをそれぞ
れ示し、一方曲線IIpはCKEデバイスにおけるプルイ
ン信号PI、曲線IIfはCKEデバイスにおけるフォー
カスエラー信号FEをそれぞれ示す。
【0039】図20より、これら通常の光学系とCKE
デバイスとの間には明らかな違いがある。通常の光学系
の場合には、曲線Ipに示すプルイン信号PIは合焦の
位置J近傍が信号量が大きく、デフォーカス量が増える
に従い信号量が小さくなってゆく。また合焦の位置Jを
中心としてほぼ対称な曲線になっている。また、フォー
カスエラー信号FEは、合焦の位置Jに信号量がゼロに
なる点があり、その前後で信号の符号が反転するS字形
状の曲線になっている。一方、CKEデバイスの場合に
は、曲線IIpに示すプルイン信号PIは合焦の位置J付
近の信号量が小さく、ある程度デフォーカスした位置で
信号量が最大となる。また、フォーカスエラー信号FE
は、合焦の位置J付近で信号量が最小であり、その前後
で信号が最大となる2つのピークを有する曲線になって
いる。
【0040】ここで、通常の場合のフォーカスサーボの
過程を、図21に順次示す。まず、図21Aに示すよう
なプルイン信号PIに対して、図21Bに示すようなウ
インドウWをかけ、おおまかな場所を検出する。次に、
そのウインドウW内で、図21Aに示すプルイン信号P
Iによって作ったタイミングに対して、図21Cに示す
フォーカスエラー信号FEのゼロクロス点Zを走査し
て、図21Dに示すような3箇所ではなく、図21Eに
示すような適正なゼロクロスウインドウW0をフォーカ
スエラー信号FEに対して発生させる。そして、このゼ
ロクロスウインドウW0を用いて合焦の位置Jを決め
て、合焦の位置Jを中心としてフォーカスサーボがかか
る仕組みである。
【0041】このため、図20の曲線IIpに見られるよ
うなCKEデバイスのプルイン信号PIでは、合焦の位
置J近傍の信号強度が小さいため、最初のウインドウW
がかけられず、結果としてフォーカスサーボをかけるこ
とができない。仮に、このウインドウWをかけることに
成功しても、図20の曲線IIfに示すように、CKEデ
バイスにおけるフォーカスエラー信号FEは、合焦の位
置Jでその近傍における最小値となるため、通常の場合
にあるようなゼロクロス点が存在せず、この後ゼロクロ
スウインドウW0を発生させる過程、即ちいわゆる負帰
還をかけるモードに移行できないことがわかる。
【0042】ここで、CKEデバイスにおけるフォーカ
スエラー信号の振る舞い、即ち図20の結果について具
体的に考える。まず、合焦時には、戻り光の10〜15
%(戻り光の開口数に依存)がRF信号用及びサーボ信
号用として利用され、フォトダイオードPDへの直接入
射光は0である。
【0043】これに対して、先に図19に示したように
三角錐形状の半導体構造61を超えるようなスポットサ
イズを形成するデフォーカス時においては、直接入射光
の成分が支配的になる。
【0044】従って、合焦の位置J付近でフォーカスエ
ラー信号FEの信号量が最小となり、ガウス分布にも依
存するが、半導体レーザLD側の分割フォトダイオード
PDの内、例えば半導体レーザLD側の4つのフォトダ
イオードまで届く程度のスポットサイズとなるデフォー
カス量でフォーカスエラー信号FEの信号量がほぼ最大
となる。さらに、フォーカスエラー信号FEは前後の分
割フォトダイオードPDで検出した光量の差として検出
するため、それ以上のデフォーカス量である場合には、
徐々に信号量が減衰していき、充分なデフォーカス量に
おいては、前後の分割フォトダイオードPDへの入射光
量が均一に近づき、ゼロ又は一定の信号量へ収束する。
【0045】尚、プルイン信号PIにおいては、フォー
カスエラー信号FEとは演算が異なるが、合焦の位置J
付近で信号量が最小となり、デフォーカスが生じる場合
においては、デフォーカス量に対応してガウス分布が徐
々に分割フォトダイオードPD上を移動して行く。この
ことを考慮すれば、図20の曲線IIpに示した結果は概
ね妥当なものと理解することができる。
【0046】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、光学ピックアップなどの光学装置において、その
光学部品点数の削減および光学的な配置設定に際しての
アライメントの簡単化を可能にし、装置全体の簡素化、
小型化を図ると共に、デフォーカス量が大きい場合にも
適切なフォーカスエラー信号が得られるようにするもの
である。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置は、半
導体レーザと、複数の反射面から成る反射部と、光検出
素子とが、同一半導体基体に形成された光学素子と、半
導体レーザからの発射光を光学記録媒体から成る被照射
部に収束照射し、更に被照射部から反射された戻り光を
収束させる収束手段と、半導体レーザ上、反射部上及び
光検出素子上を覆って設けられた窓構造素子とを有し、
反射部は少なくとも半導体レーザからの発射光を反射さ
せる第1の反射面と、収束手段からの戻り光の一部を光
検出素子に照射させる第2の反射面とを有して成り、こ
の反射部の第1の反射面及び第2の反射面は、収束手段
の共焦点近傍に形成され、窓構造素子は、戻り光の一部
を透過する光透過部と、反射部を経ないで直接光検出素
子に向かう戻り光が吸収される光吸収部を有するもので
ある。
【0048】上述の本発明の構成によれば、窓構造素子
の光吸収部により、反射部を経ないで直接光検出素子に
向かう戻り光が吸収されることにより、反射部で反射し
た光に直接入射光が加わって信号量が変化する問題を回
避することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体レーザと、複数
の反射面から成る反射部と、光検出素子とが、同一半導
体基体に形成された光学素子と、半導体レーザからの発
射光を光学記録媒体から成る被照射部に収束照射し、更
に被照射部から反射された戻り光を収束させる収束手段
と、半導体レーザ上、反射部上及び光検出素子上を覆っ
て設けられた窓構造素子とを有し、反射部は少なくとも
半導体レーザからの発射光を反射させる第1の反射面
と、収束手段からの戻り光の一部を光検出素子に照射さ
せる第2の反射面とを有して成り、反射部の第1の反射
面及び第2の反射面は、収束手段の共焦点近傍に形成さ
れ、窓構造素子は、戻り光の一部を透過する光透過部
と、反射部を経ないで直接光検出素子に向かう戻り光が
吸収される光吸収部を有する光学装置である。
【0050】また、本発明は、上記光学装置において、
光透過部が、収束手段の開口数より大きい開口数を有
し、戻り光の回折限界より大きく、かつ反射部を経ない
で直接光検出素子に向かう戻り光が光検出素子に入射し
ない大きさに形成されている構成とする。
【0051】また、本発明は、上記光学装置において、
窓構造素子が、半導体レーザの反射部とは反対側から出
射するレーザ光を吸収する第2の光吸収部を有して成る
構成とする。
【0052】本発明の光学装置の実施の形態に先立ち、
本発明を適用する光学装置を説明する。図1に本発明を
適用する光学装置の斜視図を示す。また、図2Aはこの
光学装置の側面図、図2Bは光学装置の光半導体素子の
平面図をそれぞれ示す。この光学装置10は、被照射部
が例えば記録ピットを有する光ディスク2で、この光デ
ィスク2に対してレーザ光を照射して記録の読み出しが
なされる光学ピックアップに適用した光学装置である。
【0053】この光学装置10は、同一の半導体基板1
上に基板面に沿う方向でかつ被照射部である光ディスク
2の例えばタンジェンシャル方向Tに平行な共振器長方
向を有する半導体レーザLDと、反射部としてこの半導
体レーザLDの一方の発射端面に面して設けられ半導体
レーザLDからの発射光LF を反射する反射面M1 を始
めとした3つの反射面M1 ,M2 ,M3 を有する三角錐
状の半導体構造4と、受光部として2つの4分割フォト
ダイオードPDR (PD1R,PD2R,PD3R,PD4R
及びPDL (PD1L,PD2L,PD3L,PD4L)からな
る光検出素子とが形成された光半導体素子7により構成
され、前述のCKEデバイスを構成する。
【0054】この光半導体素子7は、ウェーハ上に複数
の光半導体素子7を同時に形成するいわゆるウェーハ・
バッチ・プロセスにより、一連の半導体製造工程で製造
することができる。
【0055】また、2つの4分割フォトダイオードPD
R ,PDL は、共に互いに交差する2本の分割線により
略田の字状に4分割されている。
【0056】そして、反射面M1 により反射された発射
光LF は、収束手段である対物レンズ3により光ディス
ク2に収束照射され、光ディスク2から反射された戻り
光LR を、共通の対物レンズ3によって収束させ光半導
体素子7に戻す。
【0057】戻り光LR は、対物レンズ3により光回折
限界(即ちレンズの回折限界)近傍まで収束されるもの
であり、この光回折限界、即ち半導体レーザLDからの
発射光LF の波長をλ、対物レンズ3の開口数をN.
A.とするとき、発射光LF の直径を1.22λ/N.
A.より小とし、三角錐状の半導体構造4の発射光LF
を反射させる反射面M1 内に照射されるようにする。こ
こで、発光部4の光源として半導体レーザLDを用いる
と、その発射光LF の直径は、約1〜2μm程度とする
ことができる。一方、対物レンズ3の開口数N.A.が
例えば0.09〜0.1、発射光LF の波長λが780
nm程度の場合、回折限界は1.22λ/N.A.≒1
0μm程度となる。
【0058】三角錐状の半導体構造4は、光半導体素子
7に結晶成長させた所定の結晶面、例えば{111}B
結晶面により形成された反射面M1 と、例えば{11
0}結晶面により形成された2つの反射面M2 ,M3
からなり、前述の戻り光LR に関する対物レンズ3の共
焦点近傍位置に配置されて、レンズなど収束手段の共焦
点位置に発光部を配置し、この発光部のある共焦点位置
近傍に受光部を形成するいわゆるCLC(コンフォーカ
ル・レーザ・カプラ)構成とされている。この場合、通
常の成長条件下においては、半導体構造4を三角錐状に
成長させた後、自動的に結晶成長が停止するため、作製
プロセスの再現性に優れている。
【0059】そして、この三角錐状の半導体構造4の発
射光LF を反射させた一方の反射面M1 とは別の2つの
反射面M2 ,M3 によって、戻り光LR の一部が反射さ
れ、それぞれ第1の検出素子として右側の4分割フォト
ダイオードPDR (PD1R,PD2R,PD3R,P
4R),第2の検出素子として左側の4分割フォトダイ
オードPDL (PD1L,PD2L,PD3L,PD4L)に照
射される。
【0060】これら2つの4分割フォトダイオードPD
R ,PDL は、それぞれ反射鏡M2,M3 を挟んで三角
錐状の半導体構造4の頂点と反対側に配置され、半導体
レーザLDの形成部の半導体基板1表面から後退して形
成された凹部1aに形成されている。
【0061】このとき、CLC構成を成す共焦点光学系
においては、焦点位置近傍に回折した光線全て、即ち0
次及び±1次光で形成される各回折光が、共焦点上の同
一面内に、全て重なる特徴を有するために、戻ってきた
光の一部を切り取るような本実施の形態の場合において
も、すべての回折成分が4分割フォトダイオードPD
(PDR ,PDL )のある方向に全て伝搬する。
【0062】この場合、重なり合った各干渉成分を再び
空間的に分離するためには、ある程度の距離を伝搬させ
る必要があるが、図1に示すように、半導体レーザLD
の形成部における光半導体素子7の表面、即ち半導体レ
ーザLDの上面から距離d分後退した位置に形成した半
導体基板1の凹部1aに4分割フォトダイオードP
R ,PDL を形成することによって、三角錐状の半導
体構造4から4分割フォトダイオードPDR ,PDL
での戻り光LR の伝搬距離Lを稼いで、戻り光LRの回
折パターンを充分に分離することができる。
【0063】そして、4分割フォトダイオードPDR
PDL に光ディスク2からの戻り光LR が照射されるこ
とにより、各4分割フォトダイオードPD1R〜PD4R
PD1L〜PD4Lから得られる信号に対して、後述するよ
うに演算を行って、トラッキングエラー信号等を検出す
ることができる。また、4分割フォトダイオードPD1R
〜PD4R,PD1L〜PD4L全体によって、光ディスク2
上の記録の読み出しすなわちRF信号の検出を行うこと
ができる。
【0064】そして、上述の構成の光学装置10に対し
て、前述のCKE−PP法を用いてトラッキングエラー
信号TEを得る場合の計算式は、次の数2に示すように
なる。
【0065】
【数2】TE(CKE−PP)={(PD1L+PD3L
−(PD2L+PD4L)}−{(PD1R+PD3R)−(P
2R+PD4R)}
【0066】また、フォーカスエラー信号FEは、ナイ
フエッジ法に従って、次の数3に示す演算により得るこ
とができる。
【0067】
【数3】 FE=(PD1L−PD4L)+(PD1R−PD4R
【0068】次に、上述の構成の光学装置10におい
て、迷光即ち4分割フォトダイオードPDへの直接入射
光を除去する方法について説明する。前述の課題を確実
に解決するために、具体的には例えば次に挙げる2つの
方法が考えられる。
【0069】まず、第1の方法として、垂直入射光に対
して透過率が0%であり、三角錐形状の半導体構造4の
反射面M2 ,M3 により反射した斜め入射光に対して1
00%或いは100%にできるだけ近い透過率であるよ
うな設計値を実現する光学薄膜を用意し、この光学薄膜
を分割フォトダイオードPD上に直接形成する方法があ
る。
【0070】一方、第2の方法として、所定の光学薄膜
を施したガラス素子等を用いて、戻り光LR の内、分割
フォトダイオードPDに直接入射する光だけを除去でき
るような窓を有する窓構造素子を、光半導体素子7の上
面に設置する方法がある。
【0071】上述の第1の方法は、理想的ではあるが、
実際には実現が非常に困難である。第1の方法により分
割フォトダイオードPD上に光学薄膜を形成した場合の
一例のシミュレーション結果を図22A及び図22Bに
示す。この図22A及び図22Bは、分割フォトダイオ
ードPD上にAl2 3 層とシリコン層が交互に合計8
層積層された積層膜を用いた場合の反射率の入射角度依
存性をP波及びS波について示すものであり、図22A
は半導体レーザLDの波長が設計値通りの場合、図22
Bは半導体レーザLDの波長が設計値から3%ずれた場
合のシミュレーション結果をそれぞれ示す。
【0072】ここで、三角錐形状の半導体構造4から分
割フォトダイオードPDへ伝搬してゆく入射光は、レン
ズの戻り側の開口数N.A.や、半導体構造4の三角錐
の形状、及びデフォーカス量に依存しながら、発散光と
して分布しながら伝搬して行くため、フォトダイオード
PDへの入射角度が一様ではなく、入射角度がある程度
の範囲を有している。
【0073】図22Aより、P波については反射率が高
い入射角度範囲が狭く、一方S波については反射率が低
い入射角度範囲が狭くなっている。このため、この狭い
入射角度を外れると、例えばP波について直接入射光の
一部が光学薄膜を透過したり、例えばS波について半導
体構造で反射された光が光学薄膜で反射されフォトダイ
オードへPDの入射光が減少したりする。上述のように
半導体構造で反射された光の入射角度がある程度の範囲
を有しているので、これを図22Aで示したような狭い
入射角度範囲に納めようとすると、設計の自由度が少な
く厳しい設計が必要となる。
【0074】また、図22Bと図22Aとを比較する
と、波長が3%ずれたことによりP波・S波ともに入射
角度と反射率との関係が変化し、波長による変化も大き
いことがわかる。特にS波は波長が3%ずれたことによ
り反射率の変化がほとんどなくなり、直接入射光と半導
体構造で反射した入射光とを分離することが困難になる
ことがわかる。
【0075】即ちこの結果からもわかるように、直接入
射する戻り光LR と三角錐形状の半導体構造4で反射し
た戻り光LR とを分離するためには、光学薄膜の反射率
における入射角度依存性や波長依存性に厳しい設計が求
められる。そのため、例えば光学薄膜の積層膜の層数を
多くする(例えば20層にする)等の対策が必要とな
り、材料コストの上昇につながってしまう。
【0076】従って、分割フォトダイオードPD上に光
学薄膜を形成する上述の第1の方法では、設計に大きい
許容量を有し、かつ2層程度で実現可能である安価な光
学薄膜を設計することが難しい。
【0077】一方、上述の第2の方法では、窓構造素子
として例えば所定の光学薄膜を施したガラス素子等から
なるレーザウインドウを作製し、このレーザウインドウ
を、図1に示したCKEデバイスを構成する光学装置1
0の光半導体素子7上に、例えばウェーハ・バッチ・プ
ロセス、バイアホール、裏面電極等の技術を使って配置
形成することで実現可能となる。
【0078】続いて、この第2の方法を適用した本発明
の光学装置の実施の形態について説明する。本実施の形
態は、図3に示すように、上述した光学装置10の光半
導体素子7上に、窓構造素子としてガラス素子から成る
レーザウインドウ20を載置形成して光学装置100を
構成する。尚、ここでは、原理を理解しやすくするた
め、複数のデバイスを同時に形成するウェーハ・バッチ
・プロセスは用いず、単体のデバイスを用いて説明す
る。
【0079】このレーザウインドウ20には、半導体レ
ーザLDからの出射光LF 及び光ディスク等の被照射部
で反射した戻り光LR が透過する光透過部として窓20
wが形成され、この窓20wの周囲には、光吸収部とし
て戻り光LR が透過しないように裏面即ち半導体レーザ
LD側の主面に吸収層23が形成されている。
【0080】窓20wの周囲、特に窓20wの前方に吸
収層23が形成されていることにより、前述のデフォー
カス時において三角錐形状の半導体構造4を経ないで直
接4分割フォトダイオードPDへ入射していた戻り光L
R を吸収することができ、これにより本来あるはずのフ
ォーカスエラー信号FEが埋もれないようにすることが
できる。
【0081】また、レーザウインドウ20の窓20wの
後方にも第2の光吸収部として吸収層23を設けている
ため、リア側即ち半導体構造4とは反対側のレーザ光を
必要としない場合に、この不要なレーザ光を後方の吸収
層23により吸収し外部に出ないようにすることができ
る。即ち、レーザウインドウ20をリア側のレーザ光に
対する遮光用素子として用いることができる。
【0082】このレーザウインドウ20は、第1の台座
18及び第2の台座19を介して光半導体素子7に固着
され、窓20wが半導体レーザLDの出射端面及び三角
錐形状の半導体構造4の真上に位置するように配置形成
されている。
【0083】図4にこのレーザウインドウ20の平面図
を示す。図4Aは表面即ち収束手段及び被照射部側の主
面の平面図、図4Bは裏面即ち半導体レーザLD側の主
面の平面図を示す。
【0084】このレーザウインドウ20は、その主面が
略1字形状に形成され、先端側の一部が広い幅W1とな
っていて、残りの部分は半導体レーザLD用の配線やそ
の他光半導体素子7に接続する配線のスペースを確保す
るために、先端の幅W1より狭い幅W2となっている。
【0085】図4Aに示すように、レーザウインドウ2
0の表面には、全面に第1のAR(反射防止)コート面
21が形成されている。この第1のARコート面21
は、例えば半導体レーザLDから出射するレーザ光の波
長例えば780nmの光に対して、高い透過率例えば9
5%以上を有し、レーザ光が充分に透過するようなコー
ト面とする。また、後述するように紫外線UVを用いて
レーザウインドウ20の固着を行う場合には、第1のA
Rコート面21の紫外線UV(250〜350nm)に
対する透過率を例えば70%以上とする。
【0086】そして、図4Bに示すように、レーザウイ
ンドウ20の裏面には、窓20wとなる部分に第2のA
Rコート面22、窓20wの両側に無反射面からなる吸
収層23が形成され、残りの部分にUV透過面24が形
成されている。窓20wに相当する第2のARコート面
22は、例えば半導体レーザLDから出射するレーザ光
の波長例えば780nmの光に対して、高い透過率例え
ば98%以上を有し、レーザ光が充分に透過するような
コート面とする。吸収層23を構成する無反射面は、例
えば半導体レーザLDから出射するレーザ光の波長例え
ば780nmの光が反射しないで吸収されるように、例
えば黒印刷等により形成する。UV透過面24は、紫外
線UVを用いてレーザウインドウ20の固着を行う場合
に設けられるもので、紫外線UV(250〜350n
m)の透過率を例えば70%以上とする。
【0087】また、この図4Bに示すレーザウインドウ
20では、第2のARコート面22に半導体レーザLD
とレーザウインドウ20との位置合わせを行うためのマ
ーカー25が形成されている。
【0088】そして、このレーザウインドウ20の窓2
0wは、出射光LF に対してはレンズの出射側の開口数
N.A.より大きい開口数N.A.を有し、かつ戻り光
Rのレンズによる回折限界より広く、また戻り光LR
が直接4分割フォトダイオードPDに入射しない開口幅
とする。
【0089】例えば光学系の倍率を5倍とし、デフォー
カスは±5μmまでの範囲を考慮し、往路は鉛直方向の
光軸から±30°以内の範囲に光が出射され、復路は開
口数N.A.=0.15を確保できるように、また半導
体レーザLDのストライプ面、即ち光半導体素子7の上
端面から高さh=20μmに設置する設計とする。
【0090】因みに、この設計値での、戻り光LR から
見た4分割フォトダイオードPD側の見かけ上の窓20
wの幅(図4中L1)は半導体レーザLD端面から20
μmである。上述の設計値は、4分割フォトダイオード
PDに直接入射する軸外光の最低限度の除去を目的とし
ているため、広めにとってあり最適な設計値ではない
が、レーザウインドウ20を光半導体素子7に取り付け
る際にタンジェンシャル方向Tに微調整することによ
り、必要な光学系の開口数N.A.に対して細かな調整
を行うことができる。
【0091】そして、図5A〜図5C及び図6に、この
実施の形態の光学装置100におけるフォーカスの状態
と戻り光の光路との関係を示す。図5Aは−側にデフォ
ーカスした状態、図5Bは合焦した状態、図5Cは+側
にデフォーカスした状態を示し、また図6は−側に大き
くデフォーカスした状態を示す。
【0092】レーザウインドウ20の窓20wの部分が
レーザ光を透過するため、合焦した状態及びデフォーカ
ス量が小さい場合には、図5A〜図5Cに示すように、
先に図18に示した従来のCKEデバイスの場合と同様
に、戻り光LR の共焦点近傍に配置された三角錐形状の
半導体構造4に入射し、この半導体構造4の反射面
2 ,M3 で反射されて分割フォトダイオードPDに入
射する。
【0093】そして、本実施の形態の光学装置100で
は、図6に示すように−側に大きくデフォーカスした状
態でも、戻り光LR の内、斜線で示す直接分割フォトダ
イオードPDに向かう光がレーザウインドウ20の吸収
層23に吸収され、分割フォトダイオードPDには入射
しない。従って、図19に示したような分割フォトダイ
オードPDに直接入射する戻り光LR により本来のフォ
ーカスエラー信号が埋もれる問題を防止できる。
【0094】ここで、図3に示す第1の台座18及び第
2の台座19を用いる代わりに、未配線のCKEデバイ
スで代用したサンプル、即ち光半導体素子7に直接レー
ザウインドウ20を固着したサンプルについて、信号の
測定を行った。このサンプルでは、光半導体素子7に直
接レーザウインドウ20を固着しているため、レーザウ
インドウ20が半導体レーザLDのストライプ上のほぼ
直近にある。そして、デフォーカスの範囲を±2μm程
度と想定したために、分割フォトダイオードPD側から
見た窓20wの開口の長さ(L1)は、およそ10μm
とした。また、レーザウインドウ20は、UV硬化型樹
脂接着剤により光半導体素子7に接着した。
【0095】図7A及び図7Bに、このCKEデバイス
上に直接レーザウインドウ20を固着したサンプルの平
面図を示す。図7Aがレーザウインドウ20の配置前の
状態、図7Bがレーザウインドウ20の配置後の状態を
それぞれ示している。図中TLDは半導体レーザLD用の
接続端子を示し、T1L,T2L,T3L,T4L,T1R
2R,T3R,T4Rは分割フォトダイオードPD(P
1L,PD2L,PD3L,PD4L,PD1R,PD2R,PD
3R,PD4R)用の接続端子を示し、26は各端子からの
配線を示す。
【0096】図7A及び図7Bに示すように、分割フォ
トダイオード(PDL ,PDR )がレーザウインドウ2
0の窓20wの周囲にある吸収層23で覆われているた
め、直接入射する光を遮断することができる。また、半
導体レーザLD上には窓20wがあるので、出射光LF
及び戻り光LR が透過することができる。
【0097】図8に、この図7に示すCKEデバイス上
に直接レーザウインドウ20を固着したサンプルにより
得られたフォーカスエラー信号FE及びプルイン信号P
Iをそれぞれ曲線 IIIp及び曲線 IIIfに示す。また、
比較のために図20で示したと同様の従来構成における
フォーカスエラー信号FE及びプルイン信号PIの測定
値を曲線IVp及び曲線IVfに示す。
【0098】図8より、曲線 IIIpに示すプルイン信号
PIは、合焦の位置J付近をピークとして周辺にいくに
従い信号量が小さくなっている。そして、曲線 IIIfに
示すフォーカスエラー信号FEは、合焦の位置J付近を
ゼロクロス点としたS字形状の曲線となっている。即
ち、いずれの信号も適切なサーボ信号を生成するのに充
分なプロファイルが得られていることが分かる。
【0099】この結果を受けて、このサンプルを用い
て、実際にフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを
かけてコンパクトディスク(CD)の再生を行ったとこ
ろ、図9に示すような良好なRF信号のアイパターンが
観測された。
【0100】以上の結果から、単体のCKEデバイスを
補佐する形で、適切な機能を有する窓構造素子、例えば
上述のレーザウインドウ20をCKEデバイスに装着す
ることで、光学ピックアップとして良好な性能が引き出
せることが示された。
【0101】また、通常のパッケージに用いられている
ようなウインドウを取り付ける代わりに、上述のレーザ
ウインドウ20の窓20wでこのウインドウを兼用する
構成を採ることもでき、これによりレーザウインドウ2
0を設けたことによるコストの増加を抑制することがで
きる。従って、この場合には、部品点数を増加させない
でフォーカスエラー信号FEを改善することができる。
【0102】さらに、レーザウインドウ20は周知の技
術で作製することができるため、レーザウインドウ20
を形成しても、製造工程上はそれほどの困難を伴わな
い。そして、レーザウインドウ20を設けたことによ
り、信号特性等の良好な特性が得られるものであり、ト
レランスも十分確保できることが予想される。
【0103】次に、このレーザーウインドウ20を設け
た光学装置100の製造方法を図10を参照して説明す
る。ここでは、ウェーハ・バッチ・プロセスを用いた製
造方法を説明する。
【0104】まず、図10Aに示すように、あらかじめ
半導体基板に半導体レーザLDと受光素子PDを有する
デバイスすなわち光半導体素子7を多数形成した半導体
ウエ−ハ31と、レーザウインドウ20の材料となるガ
ラスウェーハ30を用意する。
【0105】ガラスウェーハ30は、あらかじめその裏
面に上述の吸収層23や第2のARコート面22、UV
透過面24等が形成されてレーザウインドウ20の窓2
0wが形成されたものを用いる。尚、図中31aがデバ
イス1個分を示す。
【0106】次に、図10Bに示すように、これらガラ
スウェーハ30と半導体ウェーハ31を、例えばUV樹
脂(紫外線硬化樹脂)等で接着し、積層体32を形成す
る。UV樹脂を用いる場合には、後に紫外線を照射して
接着固化させる。ガラスウェーハ30と半導体ウェーハ
31との接着は、例えば図3に示したような台座18,
19を介して行ってもよい。
【0107】この接着の後に、ガラスウェーハ30の表
面(図中上面)に第1のARコート面21を形成する。
【0108】次に、半導体ウェーハ31の裏面をラッピ
ングし、図示しないが、半導体ウェーハ31にコンタク
トホール34や電極パッド、配線などを形成する。その
後、図10Cに示すように、積層体32を縦横に切断
し、素子32aを得る。素子32aは、例えば図10E
に示すようにデバイス2個分の大きさに切断されてい
る。
【0109】次に、図10Dに示すように、この素子3
2aをヒートシンクを兼ねた配線基板33上にマウント
する。このとき、図10Eに拡大図を示すように、配線
基板33上に素子32aがマウントされる。
【0110】図示しないが、さらにこれを単位デバイス
毎に切断して、レーザウインドウ20と光半導体素子7
が固定された光学装置100が得られる。
【0111】上述の実施の形態の光学装置によれば、窓
構造素子としてレーザウインドウ20を配置形成するこ
とにより、下記の利点を有する。 (1)適切なフォーカスエラー信号が生成できる。 (2)従来型と同様にウェーハ・バッチ・プロセスによ
り製造することができるため、ウエハ対ウエハでアライ
メントを行うことができ、平行出しや位置合わせが容易
である。また、ウエハとウエハを貼り合わせた後に第1
のARコート面21等をすることが可能である。即ち、
精度の高いアライメントが実現でき、従来型と同様にア
ライメント調整の複雑さ、各部品の組立誤差と、これら
組立後の経時変化の問題、組立に係わるコスト上昇等の
問題を回避することができる。 (3)レーザウインドウ20は、周知の技術で作製可能
であり、製造工程にレーザーウインドウ20の形成工程
を付加しても、費用や時間等の負担が小さい。 (4)パッケージ化する際に、レーザウインドウ20の
窓20wを、通常のウインドウとして直接使用すること
ができるため、従来のCKEデバイスと比べても部品に
かかる材料コストが不利にならない。 (5)リア側即ち出射側とは反対の側のLD光を必要と
しない場合に、レーザウインドウ20をリア側のレーザ
光に対する遮光用素子として利用できる。
【0112】尚、上述の実施の形態においては、三角錐
形状の半導体構造4に形成した反射面M1 ,M2 により
戻り光LR の反射を行っているが、その他の戻り光を反
射する反射面を有する構成、例えば先に提案した三角柱
形状の半導体構造(特願平9−107579号等参照)
や屋根型の半導体構造(特願平9−296194号参
照)等を用いてもよく、また半導体の結晶面により反射
部を構成する代わりにガラス素子等の表面に反射面を形
成して反射部を構成してもよい。
【0113】本発明の光学装置は、上述の実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲でその他様々な構成が取り得る。
【0114】
【発明の効果】上述の本発明による光学装置によれば、
窓構造素子の光吸収部により戻り光が直接光検出素子に
入射することを防止できるため、適切なフォーカスエラ
ー信号が生成できる。
【0115】そして、窓構造素子をパッケージのウイン
ドウと兼用したときには、部品点数を増加させないでフ
ォーカスエラー信号を改善することができる。
【0116】また、半導体レーザの上記反射部とは反対
側から出射するレーザ光を吸収する第2の光吸収部を形
成したときには、出射側とは反対の側のレーザ出射光を
必要としない場合に、窓構造素子をこのレーザ出射光に
対する遮光用素子として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するCKEデバイス構成の光学装
置の概略構成図(斜視図)である。
【図2】A 図1の光学装置の側面図である。 B 図1の光学装置の光半導体素子の平面図である。
【図3】本発明の光学装置の一実施の形態の概略構成図
(側面図)である。
【図4】図3の光学装置のレーザウインドウの概略構成
図である。 A レーザウインドウの表面の平面図である。 B レーザウインドウの裏面の平面図である。
【図5】A〜C 図3の光学装置におけるフォーカスの
状態と戻り光の光路との関係を示す側面図である。
【図6】図3の光学装置におけるデフォーカス量が大き
いときの戻り光の光路の状態を示す側面図である。
【図7】A レーザウインドウを配置する前の状態を示
す図である。 B レーザウインドウを配置した状態を示す図である。
【図8】レーザウインドウを形成した光学装置と従来の
光学装置についてプルイン信号とフォーカスエラー信号
を示す図である。
【図9】 レーザウインドウを形成した光学装置におい
て検出したRF信号のアイパターンである。
【図10】A〜E 本発明の光学装置のウェーハ・バッ
チ・プロセスを用いた製造方法の製造工程図である。
【図11】従来の光学装置の概略構成図である。
【図12】A、B プッシュプル法によるトラッキング
サーボを説明する図である。
【図13】プッシュプル法における問題点を説明する図
である。 A レンズがシフトした場合のオフセットを示す図であ
る。 B レンズが傾いた場合のオフセットを示す図である。
【図14】従来のプッシュプル法によるトラッキングエ
ラー信号である。
【図15】3スポット法によるトラッキングサーボを説
明する図である。
【図16】位相差検出法によるトラッキングサーボを説
明する図である。
【図17】CPP法によるトラッキングエラー信号とデ
フォーカス量との関係を示す図である。
【図18】A〜C CKEデバイスにおけるフォーカス
の状態と戻り光の光路との関係を示す側面図である。
【図19】CKEデバイスにおけるデフォーカス量が大
きいときの戻り光の光路の状態を示す側面図である。
【図20】CKEデバイスと従来の光学装置についてプ
ルイン信号とフォーカスエラー信号を示す図である。
【図21】A〜E フォーカスサーボの流れを説明する
図である。
【図22】分割フォトダイオード上に光学薄膜を形成し
た場合の入射角と反射率との関係を示す図である。 A レーザの波長が設計値である場合の図である。 B レーザの波長が設計値から3%ずれた場合の図であ
る。
【符号の説明】
1,11 半導体基板、1a 凹部、2 光ディスク、
3 対物レンズ、4 三角錐状の半導体構造、7 光半
導体素子、10,100 光学装置、11、12、18
第1の台座、19 第2の台座、20 レーザウイン
ドウ、20w 窓、21 第1のARコート面、22
第2のARコート面、23 吸収層、24UV透過面、
25 マーカー、26 配線、30 ガラスウェーハ、
31 半導体ウェーハ、32 積層体、32a 素子、
33 配線基板、34 コンタクトホール、51 レン
ズ、52 ディスク、LF 発射光、LR 戻り光、M
1,M2 ,M3 反射面、LD 半導体レーザ、T デ
ィスクのタンジェンシャル方向、P ディスクのピッ
ト、PD,PD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4 ,PDR
PDL ,PD1R,PD2R,PD3R,PD4R,PD1L,P
2L,PD3L,PD4Lフォトダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザと、複数の反射面から成る
    反射部と、光検出素子とが、同一半導体基体に形成され
    た光学素子と、 上記半導体レーザからの発射光を光学記録媒体から成る
    被照射部に収束照射し、更に上記被照射部から反射され
    た戻り光を収束させる収束手段と、 上記半導体レーザ上、上記反射部上及び上記光検出素子
    上を覆って設けられた窓構造素子とを有し、 上記反射部は、少なくとも上記半導体レーザからの発射
    光を反射させる第1の反射面と、上記収束手段からの戻
    り光の一部を上記光検出素子に照射させる第2の反射面
    とを有して成り、 上記反射部の上記第1の反射面及び第2の反射面は、上
    記収束手段の共焦点近傍に形成され、 上記窓構造素子は、上記戻り光の一部を透過する光透過
    部と、上記反射部を経ないで直接上記光検出素子に向か
    う上記戻り光が吸収される光吸収部を有することを特徴
    とする光学装置。
  2. 【請求項2】 上記光透過部が、上記収束手段の開口数
    より大きい開口数を有し、上記戻り光の回折限界より大
    きく、かつ上記反射部を経ないで直接上記光検出素子に
    向かう上記戻り光が上記光検出素子に入射しない大きさ
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光
    学装置。
  3. 【請求項3】 上記窓構造素子が、上記半導体レーザの
    上記反射部とは反対側から出射するレーザ光を吸収する
    第2の光吸収部を有して成ることを特徴とする請求項1
    に記載の光学装置。
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