JPH11353713A - 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置 - Google Patents

光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置

Info

Publication number
JPH11353713A
JPH11353713A JP10154244A JP15424498A JPH11353713A JP H11353713 A JPH11353713 A JP H11353713A JP 10154244 A JP10154244 A JP 10154244A JP 15424498 A JP15424498 A JP 15424498A JP H11353713 A JPH11353713 A JP H11353713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
optical recording
positioning
optical
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10154244A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Murota
公 室田
Kenji Ueda
健二 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Music Entertainment Japan Inc
Original Assignee
Sony Music Entertainment Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Music Entertainment Japan Inc filed Critical Sony Music Entertainment Japan Inc
Priority to JP10154244A priority Critical patent/JPH11353713A/ja
Publication of JPH11353713A publication Critical patent/JPH11353713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクに複数色を印刷する場合に、光デ
ィスクが回転方向に変位して基準となる位置が変わる
と、印刷位置が互いにずれて複数色からなる所定のデザ
インが綺麗に印刷されなくなる。 【解決手段】 情報信号の再生を行うためにレーザ光が
照射される信号記録域58を有する円盤状の光学記録媒
体に関する。信号記録域58の近傍に、受けた光を反射
して回転方向の基準となる位置を特定するバーコード6
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いる
ことにより回転方向の位置決めを行うことができる光デ
ィスクや光磁気ディスク等の円盤状の光学記録媒体、並
びに、この光学記録媒体を回転方向に位置決めするため
の光学記録媒体の位置決め方法及び位置決め装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CD(コンパクトディス
ク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光学記
録媒体としての光ディスクは、ポリカーボネート等のプ
ラスチックを主材料として薄い円盤状に形成されてい
る。この光ディスクの中央部にはセンタ穴が形成されて
おり、このセンタ穴を回転駆動機構のターンテーブルに
嵌合することにより、光ディスクがCDプレーヤやCD
−ROMドライブ等のディスク記憶装置に装着される。
【0003】このとき、光ディスクは、ターンテーブル
の中央部に設けられたセンタリングピンにより平面二軸
方向(X軸方向及びY軸方向)の位置決めがなされ、そ
の光ディスクの中心はターンテーブルの回転中心に略一
致される。そのため、ターンテーブルを回転駆動するこ
とにより、光ディスクが略同心上において回転駆動さ
れ、これにより、光学ピックアップ装置による情報信号
の再生(読出し)が可能となる。
【0004】このターンテーブルに装着された光ディス
クに対する情報信号の再生動作は、一方の面に対しての
み行われる。即ち、この種の光ディスクは、一面が情報
信号の再生が可能な信号記録域とされている一方、他面
は情報信号の再生には関係しないラベル面とされてい
る。このラベル面には、反対側の面となる信号記録域に
記録されている内容その他の所定事項を現す文字、図
形、模様等からなるデザインが印刷によって表示され、
或いは、そのようなデザインを表示した表示ラベルが貼
付されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ディスクにおいては、中央部に設けた
センタ穴により平面二軸方向に位置決め可能とされてい
るが、回転方向に対する位置決めの基準となるものがな
かったため、光ディスクの製造時において、次のような
課題が生じていた。
【0006】一般に、光ディスクのラベル面に複数色の
印刷を行う場合、一の印刷工程では1色しか印刷できな
いため、使用する色の数だけ印刷工程を繰り返す必要が
ある。この場合、第1の印刷工程から第2の印刷工程へ
移動する際に、光ディスクが回転方向に変位して基準と
なる位置が変わると、各色の印刷位置が互いにずれて複
数色からなる所定のデザインが綺麗に印刷されなくな
る。
【0007】そのため、従来では、全ての色を印刷し終
わるまで各色の印刷位置が互いにずれないように光ディ
スクを治具等に固定して搬送しなければならず、機構が
複雑で大がかりになり、装置全体が大型化されるという
課題があった。更に、光ディスクに印刷された文字や図
形等の印刷具合を機械で自動的に検査する場合には、治
具等による光ディスクの固定を開放する前に検査を行う
必要があり、開放した後には検査できなくなるという課
題があった。
【0008】また、自動包装機械によって光ディスクを
仕上げ包装する場合には、光ディスクに表示されたデザ
インの方向がばらばらの状態で包装用ケースに収納され
て固定されることになる。そのため、印刷面が見にくい
状態で包装用ケースに収納されることがあり、この場合
には、仕上げ包装された光ディスクを開封するユーザー
に対して好ましい印象を与えることができないという課
題があった。更に、包装用ケースが透明なプラスチック
で形成されている場合には、印刷された文字や図形等が
製品の内容表示となっているため、店頭に陳列したとき
に、その光ディスクをユーザーにアピールし難いという
課題もあった。
【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、光学記録媒体に回転方向の位置決めの
基準となる位置表示標識を設け、この位置表示標識に基
づいて光学記録媒体の位置決めを行うことにより、上記
課題を解決することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
に係る光学記録媒体は、情報信号の記録及び/又は再生
を行うためにレーザ光が照射される信号記録域を有する
円盤状の光学記録媒体において、信号記録域又はその近
傍に、受けた光を反射して回転方向の基準となる位置を
特定する位置表示標識を設けたことを特徴としている。
【0011】本発明の請求項2に係る光学記録媒体は、
位置表示標識は、太さの異なる線の組合せを円周方向に
配列して表したバーコードであることを特徴としてい
る。
【0012】本発明の請求項3に係る光学記録媒体の位
置決め方法は、円盤状の光学記録媒体にレーザ光を照射
して光学記録媒体に記録されている位置表示標識を検出
し、この位置表示標識に基づいて光学記録媒体の回転方
向の位置決めを行うようにしたことを特徴としている。
【0013】本発明の請求項4に係る光学記録媒体の位
置決め方法は、位置表示標識は、太さの異なる線の組合
せを円周方向に配列して表したバーコードであり、この
バーコードの適宜位置を位置決めのための基準位置とし
たことを特徴としている。
【0014】本発明の請求項5に係る光学記録媒体の位
置決め装置は、情報信号の記録及び/又は再生を行うた
めにレーザ光が照射される信号記録域を有する円盤状の
光学記録媒体を固定して回転駆動する回転駆動機構と、
この回転駆動機構により回転駆動される光学記録媒体に
対してレーザ光を照射して光学記録媒体に記録されてい
る位置表示標識を検出し、かつ、この位置表示標識に基
づいて光学記録媒体の回転方向の基準位置となる信号を
発生する標識検出機構と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0015】本発明の請求項6に係る光学記録媒体の位
置決め装置は、位置表示標識は、太さの異なる線の組合
せを円周方向に配列して表したバーコードであり、この
バーコードの適宜位置を位置決めのための基準位置とし
たことを特徴としている。
【0016】本発明の請求項7に係る光学記録媒体の位
置決め装置は、位置表示標識の読み取り不良を補償する
位置決め補償機構を設け、この位置決め補償機構は、位
置表示標識の基準パターンを登録する基準パターン登録
手段と、検出された位置表示標識の検出パターンと基準
パターンとを比較するパターン比較手段とを有し、この
パターン比較手段の比較により検出パターンの読み取り
不良を補償するようにしたことを特徴としている。
【0017】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1に係る光学記録媒体では、回転方向に精密に
位置決めすることができ、方向を一定に揃えることがで
きる光学記録媒体が得られる。
【0018】本発明の請求項2に係る光学記録媒体で
は、回転方向の基準となる位置を明確かつ確実に表示で
きると共に、読み取り側に埃が付着したり傷付けられた
りしたような場合にも標識としての機能を比較的容易に
回復することができる。
【0019】本発明の請求項3に係る光学記録媒体の位
置決め方法では、光学記録媒体を回転方向に精密に位置
決めすることができ、光学記録媒体の方向を一定に揃え
ることができる。
【0020】本発明の請求項4に係る光学記録媒体の位
置決め方法では、回転方向の基準となる位置を確実に検
出できると共に、読み取り側に埃が付着したり傷付けら
れたりしたような場合にも標識としての機能を比較的容
易に回復して、光学記録媒体の位置決めを行うことがで
きる。
【0021】本発明の請求項5に係る光学記録媒体の位
置決め装置では、光学記録媒体を回転方向に精密に位置
決めすることができ、光学記録媒体の方向を一定に揃え
ることができる。
【0022】本発明の請求項6に係る光学記録媒体の位
置決め装置では、回転方向の基準となる位置を確実に検
出できると共に、読み取り側に埃が付着したり傷付けら
れたりしたような場合にも標識としての機能を比較的容
易に回復して、光学記録媒体の位置決めを行うことがで
きる。
【0023】本発明の請求項7に係る光学記録媒体の位
置決め装置では、読み取り側に埃が付着したり傷付けら
れたりして読み取り不良が生じた場合にも、その読み取
り不良を補償して位置表示標識を正確に認識することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図6は、本発明の実施の例
を示すもので、図1は光学記録媒体の位置決め装置を示
す断面図、図2は位置決め装置の標識検出機構を示す断
面図、図3は位置決め装置の回転駆動機構の中央部を示
す断面図、図4は回転駆動機構の外周部を示す断面図、
図5は位置決め装置の使用状態の一例を示すディスク印
刷装置の説明図、図6は光学記録媒体の一例を示す平面
図である。
【0025】図1に示すように、この位置決め装置1
は、円盤状をなす光学記録媒体としての光ディスクDを
固定して回転駆動する回転駆動機構2と、この回転駆動
機構2により回転駆動される光ディスクDに対してレー
ザ光を照射して光ディスクDに記録されている位置表示
標識を検出する標識検出機構としてのレーザセンサ3
と、回転駆動機構2を支持するフレーム4等を備えてい
る。
【0026】フレーム4は、互いに平行とされる上下の
ベース板5,6と、両ベース板5,6を上下方向に所定
間隔離して連結支持する支柱7とを有している。支柱7
は、円柱状の支柱本体7aと、この支柱本体7aの軸方
向両端に設けられた円盤状の上下のフランジ7b,7c
とからなり、両フランジ7b,7cは溶接等の固着手段
により結合されて一体に構成されている。この支柱7
は、その軸方向が上下方向に設定されていて、下フラン
ジ7cに設けた軸方向外側に突出する嵌合部7dを下ベ
ース板6に設けた嵌合穴6aに嵌合することにより略垂
直に立設されている。そして、複数本の固定ねじ8aで
下フランジ7cを下ベース板6に固定すると共に、上フ
ランジ7bに上ベース板5が載置されている。
【0027】上ベース板5は、表裏面間に貫通する中央
穴5aを有し、この中央穴5aに支柱7の上端に嵌合さ
れたセンタ軸9が嵌合されている。そして、固定ピン1
0で上ベース板5を上フランジ7bに位置決めすると共
に、複数本の固定ねじ8bで上ベース板5が上フランジ
7bに締付固定されている。この支柱7を介して上下の
ベース板5,6が連結され、これにより、フレーム4が
一体的に構成されている。このフレーム4の上ベース板
5には、回転駆動機構2の支持台11が載置されてい
る。そして、支持台11の上には、円筒体の一端面を閉
じたような形状のセンタドラム12が載置されている。
【0028】支持台11には、上ベース板5の中央穴5
aに対応する同径の中央穴11aが設けられており、こ
れら中央穴5a,11aにはセンタドラム12の端面中
央部に設けた外側に突出する筒軸部12aが共通に嵌合
されている。この筒軸部12aを介して支持台11が上
ベース板5に位置決めされている。そして、センタドラ
ム12の筒軸部12aの穴には、センタ軸9の先端に設
けた小径部9aが嵌合されている。このセンタドラム1
2は複数本の固定ねじ8cで支持台11に固定され、ま
た、支持台11は複数本の固定ねじ8dで上ベース板5
に固定されている。
【0029】支持台11は、センタドラム12の周囲を
所定の隙間をあけて囲む側壁部11bと、この側壁部1
1bの上端を縁取るように設けた縁取り部11cとを有
している。そして、これら側壁部11b及び縁取り部1
1cは、周方向の一部において切欠き部13により切除
されて側方に開口されている。この支持台11の縁取り
部11cには、固定側となる軸受筒15が取り付けられ
ている。この軸受筒15の内部には一対のベアリング1
6a,16bを介して可動側となる回転テーブル17が
回転自在に支持されている。
【0030】回転テーブル17は、軸受筒15の穴内に
挿入される筒軸部17aと、この筒軸部17aの一方の
端面である上面に連続され且つ半径方向内外に適当な幅
で展開するように設けられたテーブル部17bとを有し
ている。図4に拡大して示すように、回転テーブル17
の筒軸部17aには軸受スリーブ18が嵌合されてい
て、この軸受スリーブ18の上端縁により、筒軸部17
aのテーブル部17b側に嵌合された上ベアリング16
aの内輪が適当な力で押圧されている。この軸受スリー
ブ18の下部には下ベアリング16bが嵌合されてい
て、下ベアリング16bの外輪と軸受筒15との間には
スペーサリング19が介在されている。
【0031】この下ベアリング16bの外輪が軸受筒1
5の下端面に取り付けた下押えリング20bによって支
持され、上ベアリング16aの外輪が軸受筒15の上端
面に取り付けた上押えリング20aによって支持されて
いる。そして、これら上下の押えリング20a,20b
は、それぞれ固定ねじ21a,21bにより軸受筒15
に締付固定されている。この上下のベアリング16a,
16b間には、中央に位置する中間リング22と、この
中間リング22の上下に位置する上下の中リング23
a,23bと、これら中リング23a,23bのそれぞ
れ外側に位置する上下の外リング24a,24bとが介
在されている。
【0032】これらのリング22,23a,23b及び
24a,24bは、断面形状がヨの字形となるように配
置されて軸受筒15に支持されている。そして、これら
のリング22,23a,23b及び24a,24bに対
向するよう内側には、所定の隙間をあけて上述した軸受
スリーブ18が配置されている。この軸受スリーブ18
とリング22,23a,23b及び24a,24bとで
囲まれた上下のリング状の空間部には、それぞれシール
部材25a,25bが装着されている。
【0033】このシール部材25a,25bは、適当な
大きさの弾性と耐摩耗性とを有するプラスチック等の材
料を使用して断面形状がコの字形をなすように形成され
ている。そして、各シール部材25a,25bは、それ
ぞれの基部を中間リング22側に配置し、互いに対向す
る一方の弾性片の側面を中リング23a,23bに接触
させ、他方の弾性片の側面を軸受スリーブ18に接触さ
せている。これにより、上下のシール部材25a,25
bを介して軸受スリーブ18と中間リング22との間の
機密性を確保している。
【0034】中間リング22の外周面及び内周面には、
それぞれ円周方向に連続する環状の外周溝22a及び内
周溝22bが設けられていると共に、両溝22a,22
bは半径方向に延びる複数の連通穴22cで互いに連通
されている。この中間リング22の外周溝22aに対向
するよう軸受筒15には、配管用のテーパネジ15aが
設けられている。このテーパネジ15aには、図示しな
いが、配管用の接続具が螺合されて接続され、この接続
具に接続される配管を介してバキューム装置に接続され
ている。
【0035】また、中間リング22の内周溝22bに対
向するよう軸受スリーブ18には、半径方向に延びる複
数の連通穴18aが設けられている。そして、軸受スリ
ーブ18の内周面には、円周方向に連続すると共に複数
の連通穴18aの内端部に連通する環状溝18bが設け
られている。この環状溝18bに対向するよう回転テー
ブル17の筒軸部17aには、一端が外周面に開口する
と共に他端が半径方向内側に延びる複数の半径方向穴2
6aが設けられている。これらの半径方向穴26aは、
一端がテーブル部17bに開口すると共に他端が軸方向
に延びる複数の軸方向穴26bにそれぞれ連通されてい
る。
【0036】この回転テーブル17の複数の軸方向穴2
6bは、テーブル部17bの端面に設けた半径方向溝2
7aに連通され、この半径方向溝27aの両端は、それ
ぞれ円周方向に延びる内外の環状溝27bに連通されて
いる。このテーブル部17bには、円盤状のテーブルプ
レート28を収納するための円形の凹部27cが設けら
れており、この凹部27cにテーブルプレート28を装
着することにより、大小2つの環状溝27bと両環状溝
27b間を連通する半径方向溝27aとで空気の通路が
形成される。
【0037】テーブルプレート28には、2つの環状溝
27bに対応させて複数の透孔28aが円周方向に適当
な間隔をあけて設けられている。このテーブルプレート
28の材質としては、レーザ光を良く透過させるために
透明ガラスが好適であるが、レーザ光を良く透過させる
ことができるものであれば透明なプラスチックを用いる
こともできる。このテーブルプレート28は、複数の固
定ねじでテーブル部17bに締付固定され、その中央部
に設けた貫通穴28bにはセンタ筒29が嵌合固定され
て一体的に構成されている。
【0038】センタ筒29は、軸方向の一端側に開口す
る円筒状の筒本体29aと、この筒本体29aの開口側
において半径方向外側に拡径するように設けたフランジ
29bとを有している。このフランジ29bの先端部を
テーブルプレート28の貫通穴28bに嵌合させると共
に、互いの接触部を接着剤等の固着手段で接合すること
により、センタ筒29がテーブルプレート28に固定さ
れている。このセンタ筒29の閉鎖側の端部には、中央
部を軸方向に貫通する軸方向穴29cが設けられてお
り、この軸方向穴29cにはセンタ軸30の固定部30
aが嵌合されている。
【0039】センタ軸30は、最も直径の小さい固定部
30aと、この固定部30aよりも若干直径が大きいガ
イド部30bと、このガイド部30bよりも更に直径の
大きなストッパ部30cとを有している。そして、ガイ
ド部30bの一端に固定部30aが連続し、他端にスト
ッパ部30cが連続している。このセンタ軸30の固定
部30aを固定ねじ31で側方から押圧して固定するこ
とにより、センタ軸30がセンタ筒29の開口穴29d
の略中央部に立設されている。そして、ガイド部30b
には、ボールガイド32を介してセンタリングピン33
がフローティング状態で支持されている。
【0040】センタリングピン33は、スリーブ状の筒
軸部33aと、この筒軸部33aの一端に連続する位置
決め部33bとを有している。筒軸部33aの内径はセ
ンタ軸30のガイド部30bの直径よりも適宜に小さく
形成されており、これらの隙間内にボールガイド32が
介在されている。更に、位置決め部33bは、その外径
が筒軸部33aの外径よりも適宜に大きく形成されてお
り、その外径の差に基づく段部にコイルばね34の一端
が着座されている。このコイルばね34は筒軸部33a
に緩く嵌合されていて、他端が開口穴29dの底面に着
座され、そのバネ力で位置決め部33b側に付勢されて
いる。
【0041】このセンタリングピン33の位置決め部3
3bは、その外周面が上部を細くしたテーパ形状とされ
ていて、このテーパの中途部で光ディスクDのセンタ穴
dを係止できるように構成されている。更に、位置決め
部33bには、センタ軸30のストッパ部30cを収納
できる凹部33cが設けられている。この凹部33cを
設けたことにより、筒軸部33aの長さがガイド部30
bよりも適度に短く設定されて、その長さの差の分だけ
センタリングピン33がセンタ軸30の軸方向へ移動可
能とされている。
【0042】また、ボールガイド32は、多数のボール
32aと、これらのボール32aを転がり自在に支持す
る円筒状のホルダ32bとを有している。ホルダ32b
には多数の支持穴が開口されており、各支持穴にボール
32aが1個づつ転がり自在に収納されている。このホ
ルダ32bに保持された多数のボール32aは、ガイド
部30bの外周面と筒軸部33aの内周面との間に適度
な摩擦力が発生するような大きさに設定されている。
【0043】かくして、コイルばね34の付勢力と、こ
の付勢力に抗してボール32aに発生する摩擦力とのバ
ランスにより、センタリングピン33を上下方向の中途
部に保持させるへフローティング状態を実現している。
このようなセンタリングピン33のフローティングを確
保するため、ボール32aの材質としては、適当な弾性
を有するエンジニアリングプラスチックが好適である。
【0044】また、回転テーブル17の内側には、光デ
ィスクDに対してレーザ光を照射して当該光ディスクD
に記録されている位置表示標識を検出して回転方向の位
置決めのために基準位置となる信号を発生する標識検出
機構としてのレーザセンサ40が配設されている。この
レーザセンサ40は、レーザ光を発射する投光センサ4
1と、この投光センサ41から発射された後光ディスク
Dの所定位置で反射されて戻ってきたレーザ光を受光す
る受光センサ42とから構成されている。これら投光セ
ンサ41及び受光センサ42はセンサブロック43を介
してセンサ支柱44に支持され、そのセンサ支柱44は
センタドラム12に固定されている。
【0045】投光センサ41及び受光センサ42は、図
2に拡大して断面図示するように、略同様の構造を備え
ており、それぞれセンサ筒体45と、2枚の集光レンズ
46a,46bと、レンズホルダ47とを有している。
そして、これらにレーザダイオード48を加えることに
よって投光センサ41が構成され、また、これらにフォ
トダイオード49を加えることによって受光センサ42
が構成されている。
【0046】センサ筒体45は、円筒状の筒本体50
と、この筒本体50の軸方向の一端に連結されるレンズ
カバー51と、筒本体50の軸方向の他端に連結される
支持キャップ52とを有している。筒本体50は、セン
サブロック43に設けた支持穴53aに嵌合される嵌合
部50aと、この嵌合部50aの一端に連続する若干大
径の基準部50bとから構成されている。そして、嵌合
部50aの外周面には円周方向に連続するネジ止め用の
環状溝54aが設けられ、基準部50bには半径方向に
延びるネジ穴54bが設けられている。
【0047】この筒本体50の中心部を軸方向へ貫通す
る穴55は、軸方向の所定範囲ごとにその目的の相違に
応じて内径が変化している。即ち、穴55は、嵌合部5
0a側に続く中径穴55a及びこれに続く大径穴55b
と、基準部50b側に続く小径穴55c及びこれに続く
大径穴55dとを有し、大径穴55dには支持キャップ
52が嵌合されている。更に、中径穴55aには内側の
集光レンズ46aが嵌合され、大径穴55bには、外側
の集光レンズ46bが取り付けられたリング状のレンズ
ホルダ47が嵌合されている。これらの集光レンズ46
a,46b及びレンズホルダ47は、筒本体50及びレ
ンズホルダ47に接着剤等の固着手段によってそれぞれ
固定されている。
【0048】支持キャップ52は、筒状の軸部52a
と、この軸部52aの一端に連続する鍔部52bとを有
し、大径穴55dに挿入される軸部52aの外周面を基
準部50bに螺合された固定ネジ56aで押圧すること
により、支持キャップ52が筒本体50に固定される。
この支持キャップ52の鍔部52bには、レーザ光の発
射口を軸部52aの穴内に挿入するようにしてレーザダ
イオード48が取り付けられており、このレーザダイオ
ード48も同様に、接着剤等の固着手段により固定され
ている。尚、フォトダイオード49もレーザダイオード
48と同様に、レーザ光の受光口を軸部52aの穴内に
挿入するようにして、支持キャップ52の鍔部52bに
接着剤等の固着手段で固定されている。
【0049】また、レンズカバー51は、レンズホルダ
47を完全に覆い隠すことができるように椀形に形成さ
れている。そして、レンズカバー51の中央部には、外
側の集光レンズ46bを露出させるためのレンズ穴51
aが設けられている。このレンズカバー51は、レンズ
ホルダ47の周縁部により位置決めされ、接着剤等の固
着手段で筒本体50に固定されている。
【0050】このような構成を有する投光センサ41及
び受光センサ42は、センサブロック43に左右対称に
設けられた支持穴43a,43bにそれぞれ着脱可能に
嵌合されている。このセンサブロック43は、投光セン
サ41及び受光センサ42の傾き角度を調整する際の回
動中心となる挿通穴43cを有し、この挿通穴43cの
中心を通り且つ上部の水平面43dと直角に交わる中心
線CLに対して、支持穴43aの中心と一致する投光セ
ンサ41の光軸OC1と、支持穴43bの中心と一致す
る受光センサ42の光軸OC2とが略左右対称となるよ
うに構成されている。従って、センサブロック43の中
心線CLと光軸OC1とのなす角度θ1は、中心線CL
と光軸OC2とのなす角度θ2と略同一となっている。
【0051】また、センサブロック43には、一端が側
方に開口され且つ他端が支持穴43a,43bにそれぞ
れ連通されるネジ穴43eが設けられている。このネジ
穴43eには固定ネジ56bが螺合されており、この固
定ネジ56bでセンサ筒体45の外周面を側方から押圧
することにより、投光センサ41及び受光センサ42が
センサブロック43にそれぞれ締付固定される。そし
て、固定ネジ56bを緩めてセンサ筒体45を光軸OC
方向へ進退動作させることにより、投光センサ41及び
受光センサ42の焦点深度を調整することができる。
【0052】かくして、レーザダイオード48から発射
されたレーザ光は、筒本体50の小径穴55cを通過す
る際に周囲の余分な光がカットされ、中央部の光のみが
穴55を通過して内側集光レンズ46aに入力される。
更に、レーザ光は、内側集光レンズ46aを通過してレ
ンズホルダ47の穴から外側集光レンズ46bに入力さ
れ、これを通過して所定の焦点に絞られた後、上述した
テーブルプレート28を通過してこれに載置されている
光ディスクDに入力される。
【0053】この光ディスクDに入力されたレーザ光
は、回転方向の位置決めをなすため光ディスクDの所定
位置に設けられた位置表示標識により反射されて、受光
センサ42に向かう。この受光センサ42に向かうレー
ザ光は、レンズカバー51のレンズ穴51aから外側集
光レンズ46bに入力され、レンズホルダ47の穴を通
過して内側集光レンズ46aに入力される。そして、内
側集光レンズ46aにて所定の焦点に絞られた後、受光
口から受光センサ42に入力される。この受光センサ4
2では、位置表示標識によるレーザ光の反射光に基づい
て位置表示標識に応じた検出信号が出力される。
【0054】従って、この受光センサ42の検出信号に
基づき、光ディスクDの回転方向の位置を特定すること
ができる。そのため、光ディスクDには、図6に示すよ
うに、位置表示標識の一具体例を示すバーコード60が
設けられている。
【0055】この光ディスクDは、直径が12cmのコ
ンパクトディスク(CD)を示すもので、一方の面に
は、予め所定の情報がピットの形で成形された信号記録
域57が設けられている。そして、この信号記録域57
の内側には、半径方向に所定の隙間をあけて情報表示域
58が設けられており、この情報表示域58の適当な位
置に、受けた光を反射して回転方向の基準となる位置を
特定するための位置表示標識であるバーコード60が設
けられている。このバーコード60は、縦線の太さとそ
れぞれの間隔の違いの組合せで数字や記号等を表してお
り、この太さの異なる線の組合せが円周方向に適当な長
さで配列されている。
【0056】このバーコード60は、通常の情報信号を
構成するピットと同様の構造を有するものであるが、人
が目で見えるようにするため1個当たりのピットの大き
さは通常のピットよりも著しく大きく形成されており、
例えば、直径120mmの光ディスクDにおいて、その
縦線の長さは1.5mm程度が好適である。このバーコ
ード60は、例えば、通常の情報信号のためのピットと
同様の方法で成形されるものである。
【0057】このバーコード60を読み込むために、上
述したレーザセンサ40の投光センサ41の焦点の直径
は、例えば、0.5mm程度と大きく設定され、これに
対応して受光センサ42の受光部も大きく設定されてい
る。そして、このレーザセンサ40は、回転テーブル1
7に装着された光ディスクDのバーコード60と対向す
る位置に配設されている。更に、検出精度を高めるた
め、検出目標となるバーコード60の上でレーザ光が集
光するように構成する。
【0058】このレーザセンサ40を保持するセンサブ
ロック43は、その集光レンズ46a,46bを上方へ
向けた状態でセンサ支柱44の上端部に取り付けられ、
挿通穴43cに挿通される取付ネジ61で締付固定され
ている。このセンサ支柱44は上下方向へ延びるように
設定されていて、その下部が複数の固定ネジ62でセン
タドラム12の側面に締付固定されている。このセンサ
支柱44と対向するようセンタドラム12のセンサ支柱
44と反対側の側面には、第2のセンサ支柱63が複数
の固定ネジ64aで締付固定されている。
【0059】この第2のセンサ支柱63の上端部には、
L字形のセンサブラケット65が固定ネジ64bで締付
固定されている。そして、センサブラケット65には、
検出口を上方へ向けた状態でディスク検出センサ66が
取り付けられている。このディスク検出センサ66は、
回転テーブル17に光ディスクDが装着されているか否
かを検出するもので、レーザセンサ40と同様にレーザ
光を光ディスクDに発射して反射光を検出し、その反射
光の検出の有無によって光ディスクDの有り無しを判断
するものである。
【0060】また、図1に示すように、回転テーブル1
7の筒軸部17aの下端には、リング状の従動プーリ6
7が一体的に取り付けられている。この従動プーリ67
は、筒軸部17aの下端幅よりも広幅とされて軸受スリ
ーブ18をも支持するようになっていて、複数の固定ネ
ジ68で締付固定されている。この従動プーリ67に
は、無端状のスチールベルト等からなる駆動ベルト69
の一端が掛け止められている。この駆動ベルト69の他
端は支持台11の切欠き部13から外部に導出され、上
ベース板5と平行に延在されて駆動プーリ70に掛け止
められている。
【0061】駆動プーリ70は駆動軸70aと一体に設
けられており、この駆動軸70aの両側に嵌合されたベ
アリング71a,71bを介して支持ブラケット72に
回転自在に支持されている。支持ブラケット72は、駆
動プーリ70を支持するプーリ支持部72aと、回転テ
ーブル17を回転駆動する駆動源の一具体例を示すステ
ッピングモータ76を支持するモータ支持部72bとを
備えており、両支持部72a,72bは一体に構成され
ている。
【0062】支持ブラケット72のプーリ支持部72a
は、上ベース板5に載置されるスライド板73aと、こ
のスライド板73aの上面に固定された上連結板73b
と、この上連結板73bに一端が固定され且つ他端側が
スライド板73aと平行に延在された軸受板73cとを
有している。そして、軸受板73cの穴に嵌合された上
ベアリング71aによって駆動軸70aの上部が支持さ
れ、スライド板73aの穴に嵌合された下ベアリング7
1bによって駆動軸70aの下部が支持されている。ス
ライド板73aと上連結板73b及び、上連結板73b
と軸受板73cとは、それぞれ固定ネジ74a等の固着
手段により締結されていると共に、位置決めピン74b
で位置決めされて一体化されている。
【0063】支持ブラケット72のモータ支持部72b
は、プーリ支持部72aの下方に連続するように設けら
れており、スライド板73aの下面に固定された下連結
板73dと、この下連結板73dに一端が固定され且つ
他端側がスライド板73aと平行に延在されたモータ枠
板73eとを有している。このモータ支持部72bをプ
ーリ支持部72aの下方に連続させるため、上ベース板
5には適当な大きさの開口穴75が設けられている。こ
の開口穴75を貫通する下連結板73dとスライド板7
3a及び、下連結板73dとモータ枠板73eとは、そ
れぞれ固定ネジ74a等の固着手段により締結されてい
ると共に、図示しない位置決めピンで位置決めされて一
体化されている。
【0064】モータ支持部72bのモータ枠板73eに
は貫通穴73fが設けられており、この貫通穴73fに
回転軸76aを挿通させた状態でステッピングモータ7
6が複数の固定ネジ77で締付固定されている。このス
テッピングモータ76の回転軸76aと駆動軸70aと
は、動力伝達用のカップリング78により連結されて動
力伝達可能とされている。
【0065】このような構成を有する支持ブラケット7
2には、駆動ベルト69が掛け渡された方向に延在する
調整ネジ79のネジ部が螺合されている。この調整ネジ
79は、上ベース板5に立設された支持片5bに回動可
能に貫通されている。この調整ネジ79を右又は左に回
転させ、支持片5bに対して支持ブラケット72を接近
又は離反させることにより、駆動ベルト69の張力を調
整できるようになっている。
【0066】また、図示しないが、位置決め装置1に
は、上述したレーザセンサ40、ディスク検出センサ6
6及びステッピングモータ76を駆動制御するためのパ
ーソナルコンピュータ等からなる制御装置が設けられて
いる。この制御装置は、このシステム全体の制御を行う
と共に、光ディスクDの位置決めに必要な計算をも行う
もので、そのためのモータコントロールボードや汎用I
/Oボード等の機能拡張ボードが設置されている。
【0067】かくして、この実施例において、上述した
レーザセンサ40には波長が780nm(ナノメータ)
のレーザ光を使用し、このレーザ光で光ディスクDの情
報表示域58に設けた位置表示標識としてのバーコード
60を検出する。このレーザセンサ40で読み取った信
号は、A/D変換器でA/D変換を行った後、汎用I/
Oボードを介してパーソナルコンピュータに取り込まれ
る。そして、このパーソナルコンピュータの計算によ
り、検出したバーコード60のイメージデータをビット
データに変換する。
【0068】このビットデータに基づき、モータコント
ロールボードがモータドライバに制御用のパルス信号を
出力する。その結果、このパルス信号を受けたモータド
ライバがステッピングモータ76を回転駆動することに
より、光ディスクDの精密な位置を検出することができ
る。そこで、このように検出された位置情報に基づいて
光ディスクDを精密に位置決めすることにより、光ディ
スクDの製造工程において、ラベル面に複数色を印刷す
るときに、各色の印刷が互いにずれないようにしてきれ
いな多色印刷を実現することができ、また、仕上げ包装
に際しては、包装用ケースに対して印刷されたデザイン
の方向を一定に揃えて収納することができる。
【0069】尚、光ディスクDに表示する位置表示標識
としては、ピットパターンにより構成されるバーコード
60に限られるものではなく、同じくピットパターンに
より構成される文字、図形、記号その他の標識を適用す
ることができる。更に、これらの標識は、光ディスクD
の基盤を成形するときに予め設けられるものばかりでな
く、基盤成形後においてレーザマーキング等で設けられ
る標識を検出対象とすることもできる。
【0070】また、上述したステッピングモータ76
は、光ディスクDを位置決めするために十分な停止精度
と分解能とを有するものであればよいものである。従っ
て、他の形式の原動機、例えば、サーボモータ、超音波
モータ、ダイレクトドライブモータ等の各種のアクチュ
エータを使用することができる。これらのモータにより
回転駆動される回転テーブル17の分解能として具体的
には、直径120mmのコンパクトディスクCDに印刷
するために位置決めする場合、スクリーン印刷の場合に
は0.019度、オフセット印刷の場合には0.010
度位の分解能があれば、十分にきれいな印刷画質を得る
ことができる。
【0071】このような構成を有する位置決め装置1
は、例えば、次のようにして使用することができる。ま
ず、図1に示すように、検出対象物である光ディスクD
を、回転駆動機構2の回転テーブル17に装着する。即
ち、回転テーブル17の中央部に設けたセンタリングピ
ン33の位置決め部33bを光ディスクDのセンタ穴d
に挿通し、光ディスクDをテーブルプレート28上に押
し付ける。
【0072】この場合、センタリングピン33がボール
ガイド22とコイルばね34との作用で上方に浮き上げ
られたようにフローティング状態で保持されていると共
に、位置決め部33bの外周面が先細のテーパ状に形成
されているため、その位置決め部33bをセンタ穴dに
確実に密着させることができる。これにより、センタ穴
dの直径誤差を吸収して光ディスクDを、テーブルプレ
ート28の面方向であるX軸及びY軸方向、並びにこの
面方向と垂直に交わるZ軸方向(高さ方向)のいずれに
対してもガタなく位置決めすることができる。
【0073】次に、制御装置によりバキューム装置を駆
動させて回転テーブル17側の空気を吸引し、光ディス
クDの下面に負圧を作用させてテーブルプレート28に
吸着する。このとき、バキューム装置を駆動すると、光
ディスクDの下面に存在する空気が、テーブルプレート
28の透孔28aからテーブル部17bの環状溝27b
側に吸引され、半径方向溝27aを経て筒軸部17aの
軸方向穴26b及び半径方向穴26aを介して軸受スリ
ーブ18の環状溝18bに移動する。更に、環状溝18
bまで移動した空気は、連通穴18aを介して内周溝2
2bに移動し、連通穴22c及び外周溝22aを経て軸
受筒15のテーパネジ15aまで移動する。
【0074】そして、図示しない配管を介してバキュー
ム装置に送られた後、その空気は大気中に放出される。
このようにして負圧が光ディスクDの下面に作用する
と、その吸引力で光ディスクDがテーブルプレート28
に吸着され、一体的に固定される。これにより、光ディ
スクDを回転テーブル17に装着するための作業が完了
する。
【0075】この光ディスクDの装着状態は、ディスク
検出サンセ66によって自動的に検出される。このディ
スク検出サンセ66はレーザ光の投光口を上方へ向けた
状態で略垂直に設置されていると共に、その上方を覆う
ように設けられたテーブルプレート28が透明ガラスで
形成されているため、このディスク検出サンセ66でレ
ーザ光を発射して戻り光の有無を検出することにより、
光ディスクDの有無を検出することができる。
【0076】その結果、光ディスクDが回転テーブル1
7に装着されていると判断された場合には、制御装置が
モータドライバに制御信号を出力してステッピングモー
タ76を回転駆動する。このステッピングモータ76に
駆動用パルスの制御信号が入力されると、その制御信号
に応じてステッピングモータ76が回転駆動される。こ
のステッピングモータ76の回転力は、回転軸76aか
らカップリング78を介して駆動軸70aに伝達され
る。そして、駆動軸70aと一体の駆動プーリ70から
駆動ベルト69を介して従動プーリ67に伝達され、こ
れにより、従動プーリ67と一体的に結合された回転テ
ーブル17が回転駆動される。
【0077】この回転テーブル17の回転が予め設定さ
れた所定速度に達したところで、レーザセンサ40を駆
動してレーザ光を光ディスクDに照射し、その反射光を
検出する。即ち、図2に示すように構成されているレー
ザセンサ40の投光センサ41からレーザ光を発射し、
このレーザ光を回転しているバーコード60上に集光さ
せる。このレーザ光を光ディスクDの円周方向に走査し
て検出目標となるバーコード60を認識し、その反射光
を対称位置に設定された受光センサ42で受光する。こ
れにより、バーコード60を構成するピットパターンが
検出され、そのピットパターンに応じた反射光の強弱を
検出することができる。
【0078】このバーコード60のイメージデータをビ
ットデータに変換し、そのデータ信号に基づいて制御装
置で所定の演算処理を実行することにより、このバーコ
ード60が持つ意味内容を知ることができると共に、こ
のバーコード60が存在する回転方向の位置を特定する
ことができる。
【0079】そこで、バーコード60の適当な位置、例
えば、バーコード60の最後端(エンドマーク60a)
或いは最前端(フロントマーク60b)を基準位置とす
ることにより、このバーコード60を用いて光ディスク
Dの円周方向の位置を特定することができる。そして、
レーザスポットがバーコード60の所定位置(例えば、
エンドマーク60a)で止まるように回転テーブル17
の位置を制御することにより、常に光ディスクDを所定
位置で位置決めすることができる。尚、バーコード60
の中途部を基準位置として用いてもよい。
【0080】この光ディスクDの円周方向の位置決め手
順は、上述したようにバーコード60の検出を1回の検
出動作で行うことができるが、バーコード60の検出を
2回に分けて行うことにより、より精度良い位置決めを
実行することができる。この2回位置決め手順は、ディ
スク全体からバーコード60のおおよその位置を割り出
すために行う1回目の検出と、1回目の結果を元にバー
コード60のみの検出を行う2回目の検出とからなるも
のである。1回目の検出では、光ディスクDを高速回転
させて早期にバーコード60の位置を検出し、2回目の
検出では、光ディスクDを低速回転に減速させてバーコ
ード60を精度良く検出するようにする。そして、2回
目のバーコード検出で得られたデータを元に、位置決め
の基準位置であるバーコード60のエンドマーク60a
等の所定位置の計算を行うようにする。
【0081】また、この実施例のように、検出目標とな
る位置表示標識としてバーコード60を用いることによ
り、光ディスクDの基盤に欠陥(傷や埃等の付着、成形
時のフローマーク等)があってバーコード60の一部が
検出不良となっている場合にも、その欠陥を補償して精
度良い位置決めを可能とすることができる。この欠陥補
償は、あるデザインを多数の光ディスクDに同様に印刷
したり、あるデザインを有する光ディスクDを一定の姿
勢で包装用ケースに収納する場合等に用いて、有効なも
のである。
【0082】この標識欠陥補償手順は、次の通りであ
る。即ち、この位置決め装置1では、基準位置として使
用しているバーコード60のエンドマーク60aが埃や
傷によって正常に読み取れなかった場合を想定し、バー
コード60の全体をレーザセンサ40で読み取ることに
より、位置計算を行う際に読み取れなかった部分を補償
して基準位置を特定するようにしている。この基準位置
を推測で求めるため、位置決め装置1にはバーコードの
基準となるパターン登録が必要不可欠であり、そのため
の登録手段と、登録された基準パターンとバーコード6
0から検出された検出パターンとを比較する比較手段と
が設けられている。
【0083】このパターン登録は、位置決めを行う対象
となる光ディスクDの最初の1枚で行うもので、1枚目
の光ディスクDに表示されているバーコード60を読み
込んでこれを基準とし、以後に供給される光ディスクD
は全て、この特定された光ディスクDと同一のものであ
ると仮定する。このように、1枚目の光ディスクDで基
準となるパターン登録を行うことにより、2枚目以降の
光ディスクDのバーコード60が正常に読めない場合で
も、バーコード60から検出された検出パターンと予め
登録された基準パターンとを比較することにより、光デ
ィスクDの同一性を判断することができる。その結果、
実際にはバーコード60のエンドマーク60aが存在し
ない場合にも、エンドマーク以外の部分が正常であれ
ば、エンドマーク60aが本来存在するであろう位置を
計算によって求めることができる。
【0084】逆に言うと、パターン登録のときにはバー
コード全体が完全に読めている必要がある。このパター
ン登録時、埃や傷等によってバーコード60の一部が読
めない状態になっている場合には、読み込めた内容の光
ディスクと判定され、2枚目以降に正常な光ディスクが
供給された場合にも、それらは全て正常ではない光ディ
スクであると判断されることになる。このような場合に
は、次の正常な光ディスクDでパターン登録をやり直
し、基準パターンの再登録を行うようにする。
【0085】上述したような構成を有する位置決め装置
1は、例えば、図5に示すようなディスク印刷装置80
に適用することができる。このディスク印刷装置80
は、光ディスクDのラベル面に所定のデザインを印刷す
るディスク印刷部81と、このディスク印刷部81に印
刷前の光ディスクDを供給するディスク供給部82と、
ディスク印刷部81で印刷された光ディスクDを排出す
るディスク排出部83とを備えている。そして、上述し
た実施例に係る位置決め装置1は、ディスク供給部82
に設置されている。
【0086】ディスク供給部82は、印刷前の光ディス
クDを多数枚積み重ねて保持するディスク保持機84
と、このディスク保持機84に保持されている光ディス
クDを1枚づつ取り出して位置決め装置1に搬送する搬
送アーム85と、この搬送アーム85で搬送されてきた
光ディスクDを所定位置に位置決めする位置決め装置1
とから構成されている。ディスク保持機84は回転板8
4aと、この回転板84a上の2箇所で多数の光ディス
クDを積層して保持する保持具84bとを有し、一方の
保持具84bの上方に搬送アーム85の一方の吸着盤8
5bが進退可能に対応される。
【0087】搬送アーム85は、V字状に形成されたア
ーム片85aと、このアーム片85aの両先端部に設け
た2個の吸着盤85b,85cとを有し、アーム片85
aは回動軸85dを中心として水平方向へ2段階に間欠
的に回動可能とされている。このアーム片85aに保持
された一方の吸着盤85bが保持具84bの上方に位置
するとき他方の吸着盤85cは位置決め装置1の回転テ
ーブル17の上方に位置する関係となるように、位置決
め装置1とディスク保持機84と搬送アーム85とが配
置されている。
【0088】ディスク印刷部81は、間欠的に回転駆動
される回転ベース81aと、この回転ベース81a上に
設けた4箇所のディスク固定部81b,81c,81
d,81eとを有し、各ディスク固定部81b〜81e
には、供給された状態のままで光ディスクDを固定して
保持することができるように真空吸着機構が設けられて
いる。この回転ベース81aの4箇所のディスク固定部
81b〜81eに対応させて、印刷前の光ディスクDが
供給される供給ボジション86と、光ディスクDのラベ
ル面に所定のデザインを印刷する印刷ポジション87
と、印刷されたインクを硬化させる硬化ポジション88
と、印刷完了後の光ディスクDを排出する排出ポジショ
ン89とが設けられている。
【0089】これら4箇所のポジション86〜89は、
回転ベース81aの回転中心を中心として四方へ放射状
に配置されており、位置決め装置1の近傍に供給ボジシ
ョン86が設定されている。そして、光ディスクDを搬
送するために搬送アーム85が回動して、一方の吸着盤
85bが回転テーブル17の上方に移動したとき、他方
の吸着盤85cが供給ボジション86に位置する関係と
なるように構成している。この供給ボジション86から
印刷ポジション87に光ディスクDが搬送されると、印
刷機構が作動してラベル面への印刷が自動的に行われ
る。
【0090】光ディスクDに印刷されたインキは、硬化
ポジション88において紫外線の照射を受けて硬化され
る。そして、排出ポジション89に移動して、排出アー
ム90で取り出されて、このディスク印刷装置80の外
に排出される。排出アーム90は、回動軸によって回動
可能に支持された直線状のアーム片90aと、このアー
ム片90aの自由端に設けられた吸着盤90bとを有し
ている。この吸着盤90bで印刷面を吸着することによ
って光ディスクDが固定ベース81eから取り出され、
その後、アーム片90aを回動させることにより、その
光ディスクDが外部ポジション91に搬送される。
【0091】このようなディスク印刷装置80におい
て、ディスク供給部82の位置決め装置1に光ディスク
Dが供給されると、この光ディスクDが上述したように
して位置決めされ、バーコード60の位置(エンドマー
ク60aが好適であるが、フロントマーク60bであっ
ても良く、また、その中途部に位置する任意のマークで
あっても良い。)に基づいて所定の位置で停止される。
そして、搬送アーム85の吸着盤85cで吸着されてデ
ィスク印刷部81の供給ポジション86に搬送され、そ
の固定ベース81bに吸着されて固定される。
【0092】このとき、光ディスクDは所定の位置決め
位置にて搬送アーム85に固定され、その固定状態を保
持して回動する搬送アーム85の回動運動により行われ
るため、その搬送先の固定ベース81bにおいて光ディ
スクDは、先の位置決め位置に対して常に所定の位置関
係を持って固定されることになる。その結果、次の印刷
ポジション87において、常に光ディスクDのバーコー
ド60のエンドマーク60aを基準とした所定位置に印
刷が施されることになる。従って、光ディスクDのラベ
ル面の所定位置にデザインを揃えて、常に一定の状態で
印刷することができる。
【0093】尚、複数色の印刷を行う場合には、次のよ
うな構成を採ることによって容易に対応することができ
る。例えば、図5に示した1個の回転ベース81aに関
連させて2色印刷を行う場合には、回転ベース81aの
ボジションを細分して、第2の印刷ポジション及び硬化
ポジション(3色を印刷する場合には、第3の印刷ポジ
ション及び硬化ポジション)を設けるようにする。この
場合には、光ディスクDが固定ベース81bに固定され
ると、その位置は排出ポジション89にて排出されるま
で変わらずに所定状態に保持されるため、位置決め作業
は1回で済むことになる。
【0094】更に、図5に示した回転ベース81aを印
刷する色の数だけ設けてライン上に接続する構成とする
ことによっても複数印刷に対応することができる。この
場合には、一の回転ベース81aから他の回転ベース8
1aに移動する際に位置がずれるおそれがあるため、そ
れぞれの回転ベース81aの前に位置決め装置1を設置
することが好ましい。
【0095】また、印刷後の光ディスクDを自動機械で
自動的に仕上げ包装する場合にも、この実施例に係る位
置決め装置1を用いて位置決めすることにより、光ディ
スクDの方向を一定にして包装用ケースにきれいに収納
することができる。これにより、光ディスクD上の印刷
が最も見やすい状態で包装用ケースに収納されるため、
包装を開封する際にユーザーに好ましい印象を与えるこ
とができる。更に、包装用ケースが透明である場合に
は、光ディスクD上の印刷が製品の内容を表示している
ため、店頭にきれいに陳列して何のディスクであるかを
ユーザーにアピールすることができる。
【0096】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、光学記録媒体として情報信号の再生を専用とした
コンパクトディスクCDに適用した例について説明した
が、同じく再生を専用としたCD−ROM(リードオン
リメモリ)に適用できることは勿論のこと、1度だけの
書き込みを可能としたCD−WO(ライトワンス)や何
回でも書き込みができるCD−RW(リライタブル)に
も適用できるものである。更に、光学記録媒体として
は、光ディスクのみならず光磁気ディスクにも適用でき
るものである。
【0097】また、上記実施例においては、位置表示標
識を情報表示域58に設けた例について説明したが、信
号記録域57に設けても良く、その他の部分に設けるこ
ともできるものである。このように、本発明は、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る光学記録媒体によれば、信号記録域又はその近傍
に、受けた光を反射して回転方向の基準となる位置を特
定する位置表示標識を設ける構成としたため、回転方向
に精密に位置決めすることができて方向を一定に揃える
ことができる光学記録媒体を提供できるという効果が得
られる。
【0099】本発明の請求項2に係る光学記録媒体によ
れば、位置表示標識が太さの異なる線の組合せを円周方
向に配列して表したバーコードであるため、回転方向の
基準となる位置を明確かつ確実に表示できると共に、読
み取り側に埃が付着したり傷付けられたりしたような場
合にも標識としての機能を容易に回復することができる
光学記録媒体を提供できるという効果が得られる。
【0100】本発明の請求項3に係る光学記録媒体の位
置決め方法によれば、円盤状の光学記録媒体にレーザ光
を照射して光学記録媒体に記録されている位置表示標識
を検出し、この位置表示標識に基づいて光学記録媒体の
回転方向の位置決めを行うようにしたため、光学記録媒
体を回転方向に精密に位置決めすることができ、光学記
録媒体の方向を一定に揃えることができるという効果が
得られる。
【0101】本発明の請求項4に係る光学記録媒体の位
置決め方法によれば、位置表示標識が太さの異なる線の
組合せを円周方向に配列して表したバーコードであり、
このバーコードの適宜位置を位置決めのための基準位置
としたため、回転方向の基準となる位置を確実に検出で
きると共に、読み取り側に埃が付着したり傷付けられた
りしたような場合にも標識としての機能を回復させて、
光学記録媒体の位置決めを行うことができるという効果
が得られる。
【0102】本発明の請求項5に係る光学記録媒体の位
置決め装置によれば、光学記録媒体を固定して回転駆動
する回転駆動機構と、光学記録媒体に対してレーザ光を
照射して光学記録媒体に記録されている位置表示標識を
検出し、かつ、この位置表示標識に基づいて光学記録媒
体の回転方向の基準位置となる信号を発生する標識検出
機構と、を備える構成としたため、光学記録媒体を回転
方向に精密に位置決めすることができ、光学記録媒体の
方向を一定に揃えることができる光学記録媒体の位置決
め装置を提供できるという効果が得られる。
【0103】本発明の請求項6に係る光学記録媒体の位
置決め装置によれば、位置表示標識が太さの異なる線の
組合せを円周方向に配列して表したバーコードであり、
このバーコードの適宜位置を位置決めのための基準位置
としたため、回転方向の基準となる位置を確実に検出で
きると共に、読み取り側に埃が付着したり傷付けられた
りしたような場合にも標識としての機能を回復させて、
光学記録媒体の位置決めを行うことができる光学記録媒
体の位置決め装置を提供できるという効果が得られる。
【0104】本発明の請求項7に係る光学記録媒体の位
置決め装置によれば、位置表示標識の読み取り不良を補
償する位置決め補償機構を設け、この位置決め補償機構
は、位置表示標識の基準パターンを登録する基準パター
ン登録手段と、検出された位置表示標識の検出パターン
と基準パターンとを比較するパターン比較手段とを有
し、このパターン比較手段の比較により検出パターンの
読み取り不良を補償するようにしたため、読み取り側に
埃が付着したり傷付けられたりして読み取り不良が生じ
た場合にも、その読み取り不良を補償して位置表示標識
を正確に認識することができる光学記録媒体の位置決め
装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学記録媒体の位置決め装置の一
実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す光学記録媒体の位置決め装置の標識
検出機構を示す断面図である。
【図3】図1に示す光学記録媒体の位置決め装置の回転
駆動機構の中央部を示す断面図である。
【図4】図1に示す光学記録媒体の位置決め装置の回転
駆動機構の外周部を示す断面図である。
【図5】図1に示す光学記録媒体の位置決め装置の使用
状態の一例を示すディスク印刷装置の説明図である。
【図6】本発明に係る光学記録媒体の一実施例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 位置決め装置、 2 回転駆動機構、 3 レーザ
センサ(標識検出機構)、 4 フレーム、 15 軸
受筒、 17 回転テーブル、 28 テーブルプレー
ト、 29 センタ筒、 30 センタ軸、 33 セ
ンタリングピン、 33b 位置決め部、 41 透光
センサ、 42受光センサ、 43 センサブロック、
58 情報表示域、 60 バーコード(位置表示標
識)、76 ステッピングモータ、 80 ディスク印
刷装置、 81 ディスク印刷部、 82 ディスク供
給部、 83 ディスク排出部、 D 光ディスク(光
学記録媒体)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号の記録及び/又は再生を行うた
    めにレーザ光が照射される信号記録域を有する円盤状の
    光学記録媒体において、 上記信号記録域又はその近傍に、受けた光を反射して回
    転方向の基準となる位置を特定する位置表示標識を設け
    たことを特徴とする光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学記録媒体において、 上記位置表示標識は、太さの異なる線の組合せを円周方
    向に配列して表したバーコードであることを特徴とする
    光学記録媒体。
  3. 【請求項3】 円盤状の光学記録媒体にレーザ光を照射
    して当該光学記録媒体に記録されている位置表示標識を
    検出し、この位置表示標識に基づいて光学記録媒体の回
    転方向の位置決めを行うようにしたことを特徴とする光
    学記録媒体の位置決め方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光学記録媒体の位置決め
    方法において、 上記位置表示標識は、太さの異なる線の組合せを円周方
    向に配列して表したバーコードであり、このバーコード
    の適宜位置を位置決めのための基準位置としたことを特
    徴とする光学記録媒体の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 情報信号の記録及び/又は再生を行うた
    めにレーザ光が照射される信号記録域を有する円盤状の
    光学記録媒体を固定して回転駆動する回転駆動機構と、 この回転駆動機構により回転駆動される上記光学記録媒
    体に対してレーザ光を照射して当該光学記録媒体に記録
    されている位置表示標識を検出し、かつ、この位置表示
    標識に基づいて光学記録媒体の回転方向の基準位置とな
    る信号を発生する標識検出機構と、 を備えたことを特徴とする光学記録媒体の位置決め装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光学記録媒体の位置決め
    装置において、 上記位置表示標識は、太さの異なる線の組合せを円周方
    向に配列して表したバーコードであり、このバーコード
    の適宜位置を位置決めのための基準位置としたことを特
    徴とする光学記録媒体の位置決め装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の光学記録媒体の位置決め
    装置において、 上記位置表示標識の読み取り不良を補償する位置決め補
    償機構を設け、当該位置決め補償機構は、位置表示標識
    の基準パターンを登録する基準パターン登録手段と、検
    出された位置表示標識の検出パターンと上記基準パター
    ンとを比較するパターン比較手段とを有し、このパター
    ン比較手段の比較により検出パターンの読み取り不良を
    補償するようにしたことを特徴とする光学記録媒体の位
    置決め装置。
JP10154244A 1998-06-03 1998-06-03 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置 Pending JPH11353713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154244A JPH11353713A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154244A JPH11353713A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11353713A true JPH11353713A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15579994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10154244A Pending JPH11353713A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11353713A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003270481A (ja) * 2002-02-07 2003-09-25 Qinetiq Ltd 光部品を整列させるための方法および装置
JP2004192735A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク記録装置及びその制御プログラム
KR100703377B1 (ko) 2005-06-14 2007-04-03 엘지전자 주식회사 라벨면에 위치식별용 패턴을 갖는 디스크 매체와 그패턴으로부터 위치를 판별하는 방법 및 장치
JP2007280504A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Seiko Epson Corp 印刷装置、パブリシャおよび印刷方法
WO2008096420A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Pioneer Corporation 記録媒体、該記録媒体に暗号鍵シールを貼り付けるための貼付キット、並びにその記録装置および再生装置
JP2008269688A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toshiba Samsung Storage Technology Corp 光ディスク及び光ディスク装置
JP2010040104A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 光ディスク自動記録装置および光ディスク自動記録システム
WO2013051087A1 (ja) * 2011-10-03 2013-04-11 パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング株式会社 描画基準角認識装置及び方法、コンピュータプログラム、並びにディスク装置
JP2017148406A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 富士フイルム株式会社 内視鏡

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003270481A (ja) * 2002-02-07 2003-09-25 Qinetiq Ltd 光部品を整列させるための方法および装置
JP2004192735A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク記録装置及びその制御プログラム
KR100703377B1 (ko) 2005-06-14 2007-04-03 엘지전자 주식회사 라벨면에 위치식별용 패턴을 갖는 디스크 매체와 그패턴으로부터 위치를 판별하는 방법 및 장치
JP2007280504A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Seiko Epson Corp 印刷装置、パブリシャおよび印刷方法
WO2008096420A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Pioneer Corporation 記録媒体、該記録媒体に暗号鍵シールを貼り付けるための貼付キット、並びにその記録装置および再生装置
JPWO2008096420A1 (ja) * 2007-02-07 2010-05-20 パイオニア株式会社 記録媒体、該記録媒体に暗号鍵シールを貼り付けるための貼付キット、並びにその記録装置および再生装置
JP2008269688A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toshiba Samsung Storage Technology Corp 光ディスク及び光ディスク装置
JP2010040104A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 光ディスク自動記録装置および光ディスク自動記録システム
WO2013051087A1 (ja) * 2011-10-03 2013-04-11 パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング株式会社 描画基準角認識装置及び方法、コンピュータプログラム、並びにディスク装置
JP2017148406A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 富士フイルム株式会社 内視鏡

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11353713A (ja) 光学記録媒体及びその位置決め方法並びに位置決め装置
EP0773372B1 (en) Rotation holding table for rotating and holding a storage disc thereon and a boss thereof
EP1930893B1 (en) Optical disc and method for manufacturing such optical disc
EP0492651A2 (en) Optical disk and disk chucking mechanism
JP4285538B2 (ja) ディスクドライブ装置
KR100975244B1 (ko) 광기록 매체에 대한 인쇄 방법 및 인쇄 장치 그리고 광기록매체
US20110128647A1 (en) Method of disk alignment using printed alignment marks
US8262218B2 (en) Optical recording/reproducing apparatus with label printing feature
JP2008176870A (ja) 記録媒体駆動装置、記録媒体、記録媒体駆動装置の駆動方法
JP3957247B2 (ja) レーベル印刷システム
KR101074738B1 (ko) 라이트 스크라이브 디스크를 위한 광디스크 장치
JP4644643B2 (ja) 光記録媒体に対する印刷方法及び印刷装置並びに光記録媒体
US20050219986A1 (en) Optical pickup adjusting optical disc, optical pickup adjusting device, and method
JP2006179159A (ja) 光ディスクレーベル面画像形成用スペーサおよび光ディスクレーベル面画像形成方法
JPH0594642A (ja) 光デイスク
JP2002334430A (ja) 磁気ディスク転写方法および装置
US20040263561A1 (en) System and method of printing within circular area
JP2007149314A (ja) 光記録媒体に対する印刷方法及び印刷装置
KR100501690B1 (ko) 자기디스크드라이브에서의클럭신호기록,독출장치및방법과그를위한구조의디스크
JPH08279189A (ja) 記録媒体
JP2510214B2 (ja) 光ディスクへのハブの取付方法
JPH01302589A (ja) 光ディスクのハブの取付方法及びその取付装置
JPH04209361A (ja) 光ディスク用ハブ取付け装置
JP2006134485A (ja) 転写装置及び方法
JP2010092533A (ja) ディスク記録及び/又は再生装置及びディスク状記録媒体の印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040305

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040525