JPH08279189A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPH08279189A
JPH08279189A JP7082738A JP8273895A JPH08279189A JP H08279189 A JPH08279189 A JP H08279189A JP 7082738 A JP7082738 A JP 7082738A JP 8273895 A JP8273895 A JP 8273895A JP H08279189 A JPH08279189 A JP H08279189A
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JP
Japan
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disk
disc
recording
tray
protective
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Pending
Application number
JP7082738A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Koike
重明 小池
Ryuichi Asano
隆一 浅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録面と非記録面とで光の反射率を変えること
で、ディスクの表裏を簡単に判別できるようにする。 【構成】ガラス基盤1に記録膜2が被着形成される。記
録膜2を覆うように保護基盤6がガラス基盤1に貼着さ
れる。保護基盤6の外面に梨地処理が施される。そうす
るとガラス基盤1の面と保護基盤6の外面とで光の反射
率が相違するから、この反射率の違いに基づく反射光の
強弱から表裏を判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気ディスクなどに適
用して好適な円盤状の記録媒体に関し、特に媒体基盤の
記録面側と非記録面側との光反射率を異ならせることに
よって記録媒体の表裏判別等を容易にしたものである。
【0002】
【従来の技術】AVサーバーなどとして使用することが
できる光ディスク装置等においては、人がディスクを交
換する手動タイプと機械が自動的にディスクを交換する
自動タイプのものがあり、一般に、後者のディスクの自
動交換装置をチェンジャーと呼んでいる。
【0003】チェンジャーには複数のディスク(保護ケ
ースの取り付けられていないディスク単体)が収納さ
れ、チェンジャーに設けられたディスク搬送用ハンドに
よって、複数のディスクを収納しているボックス(ビ
ン)から必要なディスクを取出してディスクドライブ装
置のトレー(ディスクトレー)上に運び、またトレー上
からディスクを受け取ってボックスに収納する。
【0004】図15は従来装置のディスク交換を説明す
るためのディスクドライブ装置の平面図、図16はその
IX矢視側面図である。図15に示すように、ディスク
ドライブ装置のベース71の中央にはディスク10を回
転駆動するスピンドル72が位置し、スピンドル72に
はマグネットチャック式のターンテーブル70が取り付
けられている。スピンドル72を挟んでその両側にはデ
ィスク10を保持し、上下に搬送するためのディスクト
レー73が配置されている。
【0005】両側のディスクトレー73は同様な構成を
有する。図16に示すように、各ディスクトレー73は
ベース71に植設された支柱74に支持されてディスク
10の回転面に対して垂直なディスク脱着方向(図16
で上下方向)に移動可能とされると共に、圧縮ばね75
によって上方へ付勢されている。
【0006】これらのディスクトレー73はディスク1
0の対向する外周縁部の一部(図15で斜交線で示す部
分)に係合してそれを支持するようになっており、ディ
スクトレー73が上昇しているときは、図16の右側図
に示すように、ディスクトレー73に支持されたディス
ク10はスピンドル72より上方に位置する。また、圧
縮ばね75のばね力に抗してディスクトレー73を降下
させると、図16の左側図に示すように、ディスクトレ
ー73はターンテーブル70に載置されたディスク10
の面よりもさらに下になる。
【0007】スピンドル72やディスクトレー73の上
方にはこれらを覆うように、図15にその一部を破断し
て示す押圧板76が配設されている。押圧板76は図1
5で左右の端縁部を側板(図示せず)に支持され、駆動
装置(図示せず)によってディスク脱着方向(図16で
上下方向)に移動させられるようになっている。この押
圧板76にはディスクトレー73に対向する位置に押し
ピン77が固着されていて、押圧板76の下降時に押し
ピン77がディスクトレー73に当接してそれを圧縮ば
ね75のばね力に抗して押し下げる。
【0008】チェンジャーのディスクハンド78は、一
対の支持棒79と、各支持棒79にそれぞれ2個づつ固
定され、スピンドル72の方向に向けられた合計4個の
爪状のトレー(ハンドトレー)80を有しており、4個
のハンドトレー80の上にディスク10を載せることが
できるようになっている。図17に示すように支持棒7
9は図示しない駆動装置によってベース71と押圧板7
6との間の空間に対して進入、退避でき、且つ上下に移
動できるようになっている。
【0009】このような従来装置において、スピンドル
72に対するディスク10の交換は次のようにして行わ
れている。ディスク10を装着するときは先ず、図17
に示すようにディスクハンド78はそのハンドトレー8
0にディスク10が載せられ、この状態で図16のよう
にベース71と押圧板76との間に進入してディスク1
0をディスクトレー73と押圧板76との間に入れる。
所定位置に到達したら降下してディスク10をディスク
トレー73上に受け渡し、ディスクハンド78は退避す
る(図16の右側図および図17参照)。
【0010】その後、押圧板76を駆動装置により降下
させて押しピン77でディスクトレー73を下降位置ま
で押し下げ、その過程でディスク10をスピンドル72
上に移す(図16の左側図)。そこでディスク10はス
ピンドル72に取り付けられたマグネットチャック式の
ターンテーブル70によってチャッキングされ、ディス
ク10の装着が完了する。
【0011】ディスク10をターンテーブル70から離
脱させるときは先ず押圧板76を上昇させる。すると、
圧縮ばね75のばね力によりディスクトレー73が上昇
し、その過程でディスクトレー73はディスク10をス
ピンドル72からターンテーブル70のマグネット吸着
力に打ち勝って剥し取り、図16の右側図の状態に至
る。その後は、装着時とは逆に、ディスクハンド78が
降下した状態でベース71と押圧板76の間に進入し、
上昇してディスクトレー73からディスク10を受け取
り、その後ディスクハンド78はディスク10を載せた
状態でベース71と押圧板76の間から退避する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】データの記録再生を行
なうものであればディスク10としては光磁気ディスク
などが使用され、再生専用であるならば光ディスクなど
が使用される。図18はこれらのディスク10の構成を
示す。
【0013】図18およびその側面図である図19から
も明らかなように、ディスク10の媒体基盤1としては
線膨張係数の少ないガラスなどが使用され、このガラス
基盤1の一の面にホットポリマーによる2段階のプロセ
スでグルーブやプリフォーマットが形成され、その上面
に記録膜2がスパッタなどによって被着形成される。そ
してこの記録膜2を保護するための保護基盤3が接着剤
によってガラス基盤1に被着形成される。5は接着剤層
を示す。ガラス基盤1の中央部にはチャッキング用のハ
ブ4が設けられ、図の例ではその上面側がターンテーブ
ル70と対向するように搬送される。
【0014】上述したディスク10は片面記録であるか
ら、ディスク10が天地を逆にして挿入したときにはこ
のディスク10よりデータを読み取ることができない。
そのためディスク10の表裏判別が必要である。
【0015】ディスク10の表裏判別はディスク回転中
に得られるトラッキングエラー信号の有無で判別するよ
うにしている。トラッキングエラー信号がないときには
ディスク10が正常にセットされていることになり、ト
ラッキングエラー信号が得られているときはディスク1
0に記録されたトラック情報を正しく読み取っていない
からで、ディスク10が反対に挿入されていることにな
る。
【0016】このようにトラッキングエラー信号に基づ
いてディスク10の表裏判別を行なうにはディスク10
を回転駆動しなければならない。そのためには片面記録
のディスク10であってもこれを正しくチャッキングで
きるようにするため、例えばハブ4を両面用ハブ構成と
しなければならない。
【0017】そのため、従来のディスク表裏判別手段で
は、ディスク10自体の構成が複雑化する問題の他に、
ディスク10を実際に回転駆動させるまではその表裏を
判別できないから表裏判別までの時間がかかる欠点があ
る。ディスク10自体にその表裏を判別できるような工
夫がなされていれば、例えば検出光だけで表裏判別を比
較的簡単に行なうことができるし、ディスクを実際に回
転駆動することも必要ない。
【0018】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したもので、記録面側と非記録面側とで光の反射
率を変えることによって表裏や異常セットを正確に判別
できるようにしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ためこの発明に係る記録媒体は、記録膜が被着形成され
た円盤状をなす媒体基盤の記録面側と非記録面側とで光
の反射率を異ならせたことを特徴とする。
【0020】
【作用】ディスクトレーにディスクが載置される直前に
検出光をディスクに当て、その反射光のレベルからディ
スクの表裏が判別される。反射光量が多いときには記録
面側がターンテーブルと対峙していることになり、反射
光量が少ないときは非記録面側がターンテーブルと対峙
していることになる。したがって反射光量に基づくセン
サ出力を判別する信号処理手段に供給すれば、ディスク
の表裏を簡単に判別できる。
【0021】この判別処理はターンテーブルにディスク
がチャッキングされる前に行なわれるものであるから、
判別処理時間が短縮され、またディスクに設けられるハ
ブは片面記録用のハブを用いればよいことになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る記録媒体を上述したディ
スク記録再生装置に適用した場合について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0023】図1は本発明に係る記録媒体10の一例を
示す斜視図であって、本例では記録媒体10として光磁
気ディスクを例示する。以下ディスクという。
【0024】記録媒体としての基盤1は線膨張係数の小
さな円盤状のガラス基盤が使用され、ガラス基盤1の一
の面には所定の範囲に亘りスパッタなどによって記録膜
2が一様に被着形成される。そしてこの記録膜2を覆う
ように保護基盤6がガラス基盤1に張り合わせられて合
体される。ガラス基盤1の中央部にはチャッキング用の
ハブ4が取り付けられている。ハブ4はガラス基盤1の
面より僅かに突出する。接着剤としてはホットメルト系
の接着剤や両面接着テープなどを使用することができ
る。
【0025】ガラス基盤1の外周縁(エッジ部)は保護
用リブ7で覆われる。この例では保護基盤6の外周部に
一体成形されたフランジが保護用リブ7として使用され
る。保護用リブ7は図4に示すようにその長さLaはガ
ラス基盤1表面までの長さLbよりも僅かに突出するよ
うに選定される。その突出量aは0.0〜1.5mm程
度であり、この例では0.5mmを採用した。
【0026】この保護用リブ7によって外部から加わる
衝撃が吸収され、ガラス基盤1には直接伝わらないので
ガラス基盤1の衝撃による損傷を未然に防止できる。ま
た図3のようにガラス基盤1側が下側となるようにディ
スク10が載置面8に置かれたようなときでも保護用リ
ブ7とハブ4のそれぞれがガラス基盤1の面より僅かに
突出しているので、図4のようにガラス基盤1は載置面
8と当接しない。これで載置時の衝撃がガラス基盤1に
は直接伝わらないようになっている。
【0027】保護基盤6としてはポリカーボネート樹脂
やABS樹脂などを使用することができる。ガラス基盤
1との材質の相違から使用温度下での線膨張係数に差が
生ずるため、ガラス基盤1が伸びその外周縁が保護用リ
ブ7の内周面に圧接してガラス基盤1や保護基盤3が変
形することが考えられる。その対策として両者の間で図
4に示すような間隙b(0.5mm程度)を作ってい
る。保護用リブ7の厚みは1.0mm位である。
【0028】図5は保護用リブ7の詳細を示す。保護用
リブ7の外周縁は図のようにストレート部7aとこれに
連なるテーパー部7bとして形成されているが、その寸
法などはディスク10をハンドリングするハンドトレー
80やディスクトレー73との関係から定められるもの
である。テーパー部7bは保護基盤成型時に使用される
金型からの抜きをよくするためにも必要である。これは
樹脂成型する場合、外面6a側は金型のキャビティー側
に、凹部6b側をコアにして成形されるから、コア側の
向きにテーパーを付けることで金型の抜き性が改善され
るからである。
【0029】ディスク10をビンから出し入れする場合
や、ドライブ装置に搬送するときには、図15に示すデ
ィスクハンド78は急速に図17の矢印方向に動くた
め、ディスク10はハンドトレー80やディスクトレー
73内で比較的大きな加速度を受けることになる。
【0030】そのためハンドトレー80は図6のように
内面テーパー部81と底部82とで構成され、段部83
でディスク10が支えられる。ディスク10のハンドリ
ングが正しく行なわれず段部83よりも外側にずれて受
け渡されたようなときでも、ディスク10がスムースに
段部83側に滑り落ちるようにするため内面テーパー部
81が形成されている。保護用リブ7にもテーパー部7
bが形成されているため、ディスク10は一層段部83
にホールドされ易くなる。
【0031】段部83の内面によって形成されるストレ
ート部は保護用リブ7のストレート部7aにほどよく密
接するように、ハンドトレー80のディスク10に対す
る取り付け位置が選定される他、それぞれの寸法関係は
以下のように選ばれている。ただしその値は一例であ
る。ディスク10としては8インチディスクを例示す
る。
【0032】リブ7の長さA=2.6mm リブ7のテーパー部7bの長さB=1.1mm リブ7のストレート部7aの長さ(A−B)=1.5m
m 段部83の長さC=2.2mm したがって保護用リブ7のストレート部7aと段部83
のストレート部の互いに接触している長さDは1.1m
mとなる。このように相互に接触する長さDが1mm以
上あると、ディスク交換時のアクセスでハンド78が矢
印p方向に急激に動き、ディスク10に対してハンドト
レー80内で矢印p方向に動く力が働いても、ディスク
10がハンドトレー80から外れるようなことはない。
したがってハンド78の高速アクセスに対しても安定し
た動作を保つことができる。
【0033】ドライブ装置側に設けられたディスクトレ
ー73とは図7に示すような関係になる。同図において
ディスクトレー73は内面テーパー部86を有し、また
底部フランジ87が形成され、その両者間にストレート
な係合段部88が形成される。係合段部88によってデ
ィスク10がガタなく正しくディスクトレー73に載置
されることになる。内面テーパー部86を形成したのは
上述したのと同じく、ディスク10が正しく受け渡され
なくても内面テーパー部86の範囲内でのズレであれば
段部88側に滑り落ちてホールドされるようにするため
である。
【0034】装置の小型化を達成するためにはディスク
トレー73の厚みEはできるだけ薄い方がよいので、こ
の例では段部88の長さLは1.0mmに選ばれてい
る。これに対して保護用リブ7に設けられたテーパー部
7bの寸法は1.1mmであり、しかもテーパーがかか
っている。そのため、もしテーパー部7bのテーパー角
度が大きかったり、テーパー部7bのコーナー部Rの丸
みが大きいと、ディスクトレー73に対するディスク1
0のずれ量K(ディスクトレー73の係合段部88の面
と保護用リブ7とのなす距離)が大きくなってしまうか
らターンテーブル70に対するディスク10の位置だし
精度が低下してしまう。
【0035】そこで図5の例ではテーパー部7bのテー
パー角度は最大1.0°までとし、またコーナー部Rの
寸法Gは0.2mm以下に選定されている。このような
値に選んだときには、ディスク10のずれ量Kは微小で
あり、位置だしを行なうことができる。
【0036】図7に示すように底部フランジ87にはそ
の所定位置に透孔89が穿設され、ここにディスク10
の表裏判別センサ90が取り付けられる。表裏判別セン
サ90は反射型光センサを使用することができる。
【0037】表裏判別センサ90はディスクトレー73
上に載置されたディスク10からの光反射率の違いから
表裏を判別するようにしている。この例ではガラス基盤
1からの反射光は強く、保護基盤6からの反射光は弱く
なるようにする。ガラス基盤1の反射率は非常に高いの
で特別な工夫は必要ないが、保護基盤6に関してはその
反射光を弱くするため以下のような工夫が施される。
【0038】保護基盤6については、基盤材料としてポ
リカーボネート樹脂を使用し黒色とする。図5のように
保護基盤6の外面6aに対して梨地処理が施される。梨
地は例えば番ていが#80番を使用したブラスト処理で
よい。梨地処理は部分的でも、その全面でもよい。部分
的に施すときにはディスク10が正常にセットされたと
きに検出光が当たると考えられる領域(帯状領域)に対
して行なわれ、全面に施すときは最外周領域(ほぼリブ
7の幅)6cを除いて梨地処理が行なわれる。最外周領
域6cまで梨地処理を施すと外周端面に横バリが発生
し、今度はこの横バリを取り除くための仕上げ処理を施
さなければならないからである。しかし、最外周領域6
cの幅はできるだけ狭いのがよい。あまり広いとディス
ク10が正常に載置されたときでも最外周領域6cに検
出光が当たる場合があり、誤った検出を誘発するおそれ
があるからである。
【0039】また図7のようにディスク10がKだけず
れた状態でディスクトレー73に正常にセットされたと
きでも最外周領域6cの内側に検出光を照射できるよう
にしなければならない。そのため、図7のように段部8
8の内面からガラス基盤1の端面までの距離Mよりもさ
らに内側となるように表裏判別センサ90が配されるこ
とになる。
【0040】内側ならばどの位置でもよい訳ではなく、
図9のようにディスク10がずれてディスクトレー73
に乗り上げ、斜めにセットされたときにはこれを異常セ
ットとして判断できるようにすることをも考慮して、表
裏判別センサ90の取り付け位置は距離Mにできるだけ
近ずいた位置に選ばれる。
【0041】そうすると、図7のような正常セット時は
ガラス基盤1側が表裏判別センサ90と対向することに
なるので、このときの反射光は強い。これに対して図8
のように正常にセットされたものの保護基盤6が対向す
るように表裏逆転した状態でセットされたときは逆に反
射光が弱いので、この光の強弱を判別すれば表裏判別が
可能になる。
【0042】またガラス基盤1側ではあるが正常にセッ
トされず、例えば図9のように底部フランジ87にディ
スク端面がかかるようにセットされたときには、他方の
ディスク端面は他方のディスクトレー73に設けられた
内面テーパー部86を跨ぐようにセットされていること
になる。このようにディスクトレー73にディスク10
が乗り上げたときで、ディスクトレー73の内面テーパ
ー部86の幅(本装置では幅が約5mm)以上ずれてセ
ットされたときには、図9のように表裏判別センサ90
はディスク10の外に出ることになるので、この場合に
は図9に示すディスクトレー73に設けられた表裏判別
センサ90では反射光が検出されない。他方の表裏判別
センサ90では反射光の戻り量は極僅かであるから反射
光が検出されない場合と殆ど変わらないので、センサ出
力を監視することによって異常セット状態をも判別でき
る。
【0043】図10は反射形センサとして構成される表
裏判別センサ90の具体的な構成例である。図10では
発光素子として例えば発光ダイオード91が使用され、
受光素子としてはホトトランジスタ94が使用される。
駆動電圧は抵抗器92を介して発光ダイオード91に与
えられる。同様に駆動電圧が抵抗器93を介してホトト
ランジスタ94に与えられる。そして接続中点qから出
力端子95が導出される。
【0044】図7のようにガラス基盤1が対向するよう
にして正常にセットされたときにはディスク10からの
反射光は強いので、このとき端子95に得られる検出出
力(センサ出力)は小さい(図11曲線La参照)。図
8のようにディスク10が反対にセットされたときには
反射光が弱いのでこのとき端子95に得られるセンサ出
力は大きくなる(図11曲線Lb参照)。また、図9の
ように正常にセットされなかった場合にはセンサ出力
(約5V、図11曲線Lc参照)は図8の場合よりも大
きくなる。これらセンサ出力レベルの違いに基づいて表
裏および異常セット判断処理が行なわれる。
【0045】ここで、表裏判別センサ90のディスク1
0までの対向距離とセンサ出力レベルとの関係は図11
のようになり、対向距離1〜3mm位までが最も安定し
たセンサ出力となることが判る。そのため、ディスク1
0がディスクトレー73に完全に載置されたときでも1
mm程度の対向距離が保てるように表裏判別センサ90
が配置される。具体的には図7のように底部フランジ8
7の面よりも下側に表裏判別センサ90が配置される。
表裏判別センサ90は取り付け基板96に固定される。
【0046】表裏判別のセンサ開始タイミングとしては
ディスクトレー73にディスク10が完全に載置される
直前から行なわれる。例えば底部フランジ87から2m
m位のところまで降下したときをセンサ開始タイミング
とする。
【0047】図12は表裏および異常セット判別処理装
置100の一例である。図15のようにドライブ装置に
は一対のディスクトレー73が設けられているので、そ
のそれぞれに表裏判別センサ90(90A,90B)が
設けられる。これら表裏判別センサ90A,90Bのセ
ンサ出力Sa,Sbが対応するA/D変換器101A,
101Bに供給されてディジタル信号に変換される。デ
ィジタル化されたこれら一対の比較出力が制御部として
機能するマイコン103に供給されて、比較出力の値に
応じた処理がソフト的に行なわれる。
【0048】つまり、このマイコン103ではまず図1
1に示すような2つの基準レベルREFaとREFbが
設定される。第1の基準レベルREFaは表裏判別のた
めに使用されるもので、第2の基準レベルREFbは異
常セット状態を判別するために使用される。
【0049】センサ出力Sa,Sbが第1の基準レベル
REFaより小さいときはディスク10が図7のように
正常にセットされていると判断する。センサ出力Sa,
Sbが第1の基準レベルREFaよりも大きいときで、
第2の基準レベルREFbよりも小さいときは、図8の
ように表裏を間違えてディスク10がセットされている
ものと判断する。そしてセンサ出力Sa,Sbが共に第
2の基準レベルREFbよりも大きいときには図9のよ
うな異常セット状態であると判断する。
【0050】マイコン103より得られる制御出力でド
ライバ104が制御され、これによって押圧板76の昇
降機構105の昇降状態が制御される。またランプ10
6の点灯状態が制御され、さらにはLCDなどの表示部
107の表示状態が制御される。
【0051】例えば図7のようにディスク10の表裏を
間違えることなくしかも正常にセットされているときに
は比較出力は共にローレベルであるからこのときは押圧
板昇降機構105が動作してディスク10がディスクト
レー73に載置される。図8の状態のときにはこのとき
に得られるマイコン103の制御出力で押圧板76の昇
降が禁止される。そしてランプ106が警告点灯(若し
くは点滅)されると共にエラー表示信号が生成されて表
示部107がその旨の表示(例えば「裏返しセット」)
がなされる。これによってオペレータは適切な爾後処理
ができる。図9のような異常セットのときにも押圧版7
6の昇降禁止および警告点灯、さらには警告表示(例え
ば「乗り上げセット」)がなされる。
【0052】押圧板76の昇降が禁止されるので、ディ
スク10がターンテーブル70にチャッキングされる前
に異常状態を検出できる。そのためディスク10が破損
するようなことはない。これはディスク10に設けられ
たハブ4は図2に示すように表面側(記録面側)からだ
けが正しくチャッキングできるような構造となっている
から、裏面側(保護面側)からではチャッキングでき
ず、その状態で回転するとディスク10が暴れるほか、
図9のようにディスクトレー73に正常にセットされな
い状態で昇降すると、ターンテーブル70にチャッキン
グされず、ディスク10の破損につながるからである。
【0053】ディスク10をチャッキングする前に異常
セットを判別できるので、例えばディスク10に設けら
れたハブ4として両面装着型のものを使用する必要がな
い。ディスク10を回転させたときに得られるトラッキ
ングエラー信号の有無で表裏判別を行なうようにする
と、ディスク10を裏側からでもチャッキングできる構
造としなければならないからである。
【0054】図12に示した一対のコンパレータ101
A,101Bの比較処理はソフト的に行なうことができ
るので、これらを省略しセンサ出力を直接マイコン10
3に入力するようにしてもよい。
【0055】保護基盤6の光反射率を下げる手段として
は梨地を打つ他に、保護基盤6の色付けがある。保護基
盤6を黒色とするための色付けとしては3色位の有機色
素を混合することが考えられる。表裏判別光として赤外
線を使用する場合には、赤外線を透過してしまうことが
予想されるので、そのようなときには黒色系顔料にカー
ボン系を加えれば、赤外線透過を防止できる。
【0056】図1では保護基盤6の外周縁にこれと一体
に保護用リブ7を形成したが、図13のように環状体1
10を保護用リブとして保護基盤6に貼着して構成する
こともできる。この場合、保護基盤6はガラス基盤1よ
りも1周りその外径が大きくなされ、その延長された環
状部に環状体110が貼着される。環状体110は保護
基盤6と同一材質でもよければ、別のもの例えばゴムな
どの弾性体を使用することができる。
【0057】弾性体を使用するときには衝撃吸収効果が
大きい。保護基盤6は単なる円盤を使用できるため、ガ
ラス基盤1を張り合わせるときに使用する接着剤はロー
ラなどを使用して一挙に塗布することができるようにな
り、組立作業性を大幅に改善できる。
【0058】図14に示す例はガラス基盤1と同径の保
護基盤6が使用され、その外周端面とガラス基盤1の外
周縁をそれぞれ覆うような形状の環状体112が保護基
盤6に貼着される。したがって環状体112の長さはL
aである。
【0059】この構成によれば環状体112の接着剤貼
着面積が増えるので環状体112を保護基盤6に確実に
固定できる。さらに環状体112とガラス基盤1との空
隙内に保護基盤6と同じ線膨張係数のスペーサ113を
充填すれば、このスペーサ113によって環状体112
をより強固に取り付け固定できる。環状体112として
はゴムなどの弾性体を使用できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では記録面
側と非記録面側とで光反射率を積極的に変えるようにし
たものである。
【0061】このような記録媒体を使用すれば、記録媒
体自身に検出光を当てたときの反射光のレベルは、記録
面側と非記録面側とではかなりの差異が生ずる。したが
って反射光の強弱だけで記録媒体の表裏を簡単かつ確実
に判別できる。
【0062】そのためこの記録媒体を使用すれば記録媒
体がターンテーブルにチャッキングされる前の段階で表
裏を判別できるから表裏判別時間を大幅に短縮できる。
もちろん記録媒体が間違って挿入されたときには、この
記録媒体がターンテーブルにチャッキングされる前に記
録媒体の搬送動作を中止できるので、記録媒体に設けら
れるハブを両面装着型に変更する必要がなくなり、それ
だけ記録媒体の製造コストを下げることができるなどの
特徴を有する。したがってこの発明はAVサーバーやそ
の他の光磁気記録再生装置において使用される光磁気デ
ィスクなどのディスク状記録媒体に適用して極めて好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される記録媒体の一例を示す斜視
図である。
【図2】その断面図である。
【図3】記録媒体の記録面側を載置面に当てたときの説
明図である。
【図4】そのA部拡大図である。
【図5】保護用リブの一部拡大図である。
【図6】ハンド側トレーとディスクの関係を示す図であ
る。
【図7】正常にセットされたときのドライバー側トレー
とディスクの関係を示す図である。
【図8】表裏反対にセットされたときのドライバー側ト
レーとディスクの関係を示す図である。
【図9】異常セット時におけるドライバー側トレーとデ
ィスクの関係を示す図である。
【図10】表裏判別センサの一例を示す接続図である。
【図11】センサ出力とディスク間距離との関係を示す
特性図である。
【図12】表裏判別処理装置の一例を示す系統図であ
る。
【図13】記録媒体の他の例を示す一部断面図である。
【図14】記録媒体の他の例を示す一部断面図である。
【図15】ディスク再生装置の一例を示す要部の平面図
である。
【図16】トレーの昇降状態を示す図である。
【図17】ハンドとドライバとの関係を示す図である。
【図18】記録媒体の斜視図である。
【図19】その断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基盤 2 記録膜 3,6 保護基盤 7,112 保護用リブ 10 記録媒体(ディスク) 72 スピンドル 73 ディスクトレー 78 ディスクハンド 80 ハンドトレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録膜が被着形成された円盤状をなす媒
    体基盤の記録面側と非記録面側とで光の反射率を異なら
    せたことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記媒体基盤の非記録面側に保護基盤が
    貼着され、 この保護基盤の外面側の光反射率が上記記録面側より低
    くなされたことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記保護基盤の外面側の所定の領域が梨
    地処理されたことを特徴とする請求項1記載の記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 上記保護基盤としてカーボンを含む黒色
    樹脂が使用されたことを特徴とする請求項3記載の記録
    媒体。
JP7082738A 1995-04-07 1995-04-07 記録媒体 Pending JPH08279189A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106869A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yamaha Corporation 光ディスク記憶媒体
EP4057036A1 (en) * 2021-03-10 2022-09-14 Viavi Solutions Inc. Diffusive optical device

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