JPH11353388A - 販売車両の流通管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別記号の簡単な入力操作によって、車両の
諸元を迅速かつ正確に表示することにより、車両の流通
管理上の事務処理を著しく簡単にする。 【解決手段】 諸元等記憶手段１２と、表示手段１４
と、プリント手段１６とを備えて構成する。諸元等記憶
手段１２は、車両個々のメーカー名，車種名等の車両名
称と、固有番号等の識別記号と、その性能，装備等の諸
元とを関連させて入力し、これをコンピュータのデータ
ベース１８に記憶する。表示手段１４は、識別記号の入
力によりデータベース１８から特定車両の諸元を取り出
して画面２０に表示する。プリント手段１６は、表示し
た画面２０をプリントアウトする。識別記号として車両
の型式指定番号および類別区分番号を用い、これによっ
て車両の個体識別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両の仕入れ，販
売の管理および在庫の管理を、能率的かつ省力的に行う
ことができる販売車両の流通管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両の販売価格は車種によって異なり、
更には同一車種にあってもグレードや装備品の違いによ
っても価格差が生ずる。特に、中古車の販売市場ではメ
ーカー名や色等によっても価格差が生ずる要因になる。
従って、中古車両を仕入れて販売する過程において、カ
タログや諸元表等または現車からそれぞれの車両の性能
を示す諸元およびオプション品等を調べ、これらから仕
入れ価格や販売価格を決定し、そして、これを伝票や見
積票にその都度記載して表示するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の販売車両の流通管理では、車両を仕入れる際およ
び車両を販売する際にそれぞれの諸元および装備品等を
調べて、その結果から仕入れ価格や販売価格を決定する
ようになっているが、仕入れおよび販売する車両毎にそ
の都度、諸元，装備品等の調査が必要があり、特に、中
古車両の販売市場では国内車のみならず外国車も多種類
に亘って混在し、それぞれの車両の調査に多大な時間お
よび労力を必要とするという課題があった。

【０００４】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、識別記号の簡単な入力操作によって、車両の諸元を
迅速かつ正確に表示することにより、車両の流通管理上
の事務処理を著しく簡単にできる販売車両の流通管理装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項１に示す本発明の販売車両の流通管理装置に
あっては、車両個々の車両名称および識別記号と、その
性能，装備等の諸元とを関連させて入力し、これをデー
タベースに記憶させる諸元等記憶手段と、上記識別記号
の入力により上記データベースから特定車両の諸元を取
り出して画面に表示する表示手段と、表示した画面をプ
リントアウトするプリント手段とを備え、上記識別記号
として車両の型式指定番号および類別区分番号を用い、
これら型式指定番号および類別区分番号の入力により、
これに対応した車両の諸元を表示させる構成とする。

【０００６】また、請求項２に示す本発明の販売車両の
流通管理装置にあっては、上記表示手段の表示画面に、
標準装備品，メーカーオプション品およびメーカーオプ
ション一覧品のリストを同時に表示させることが望まし
い。

【０００７】以上の構成により本発明の販売車両の流通
管理装置の作用を以下述べると、請求項１では諸元等記
憶手段によって、予め車両個々の車両名称および識別記
号と、その性能，装備等の諸元とを関連させてデータベ
ースに記憶させてあるため、識別記号を入力することに
よりデータベースから情報を引き出して、表示手段の画
面に調べようとする車両の諸元を容易に表示させること
ができる。従って、この表示された諸元から車両の仕入
れおよび販売の価格を容易に判断することができ、か
つ、この表示された内容をプリントアウトすることによ
り、これを書類として用いることができるため、事務処
理を迅速かつ正確に行うことができる。

【０００８】ここで、上記識別記号として車両の型式指
定番号および類別区分番号を用いるようになっており、
予めデータベースに記憶させておく車両の情報量を著し
く増大することができる。つまり、上記型式指定番号お
よび上記類別区分番号は、前者の型式指定番号によって
メーカーが決めた車種を表し、後者の類別区分番号によ
って車両の性能や装備および価格を表したもので、これ
ら型式指定番号および類別区分番号は一般には車検証に
記載されるが、この車検証以外にも市販の諸元表等から
調べることが可能である。そこで、上記型式指定番号お
よび上記類別区分番号と諸元とを関連付けてデータベー
スに記憶させておくことにより、現車および車検証が無
い場合にもこれら型式指定番号および類別区分番号から
不特定多数の車両の諸元を導き出すことができる。

【０００９】即ち、一般に車両の諸元は現車または車検
証がある場合に、フル型式番号および車台番号を用いて
調べることができるが、これら現車または車検証が無い
場合には、不特定多数の車両の諸元を予め上記諸元等記
憶手段のデータベースに記憶させることができない。こ
れに対して上述したように上記型式指定番号および上記
類別区分番号を用いることにより、予め多数の車両諸元
をデータベースに記憶させておくことができるため、情
報量を著しく増大することができる。

【００１０】従って、仕入れや販売等によって車両を流
通させる過程において、上記型式指定番号および類別区
分番号を単に入力することにより、これら型式指定番号
および類別区分番号から特定車両の諸元を直ちに表示さ
せることができる。このため、車両の流通過程で諸元を
カタログや諸元表および現車からその都度調べるという
複雑な作業を省略することができ、かつ、各種車両の諸
元を迅速かつ正確に取り出すことができるため、事務処
理を著しく簡便にすることができる。

【００１１】また、請求項２では上記表示手段の表示画
面に、標準装備品，メーカーオプション品およびメーカ
ーオプション一覧品のリストを同時に表示させるように
したので、車両の諸元と同じ画面で装備品を参照できる
ようになり、諸元と装備品を関連付けて車両の価格設定
等の管理をより正確に行うことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図１，図２は本発明の販
売車両の流通管理装置の一実施形態を示し、図１は流通
管理装置の基本構造を示す概略構成図、図２は流通管理
装置の表示手段で表示される画面の一例を示す説明図で
ある。

【００１３】即ち、本実施形態の販売車両の流通管理装
置１０の基本構成は、図１に示すように諸元等記憶手段
１２と、表示手段１４と、プリント手段１６とを備えて
構成される。諸元等記憶手段１２は、車両個々のメーカ
ー名，車種名等の車両名称ａと、固有番号等の識別記号
ｂと、その性能，装備等の諸元ｃとを関連させて入力
し、これをコンピュータのデータベース１８に記憶させ
る。表示手段１４は、上記識別記号ｂの入力により上記
データベース１８から特定車両の諸元ｃを取り出して図
２に示す画面２０に表示する。プリント手段１６は、表
示した画面２０をプリントアウトする。

【００１４】上記車両名称ａは、上記画面２０に表した
ようにメーカ名，車種および形状，型式，シフト，グレ
ードの各種類が表され、車種では車両の通常名称、形状
ではセダンやハードトップなどの形態、型式ではメーカ
ーが決めた特定番号、シフトではＡＴ（オートトランス
ミッション）またはＭＴ（マニュアルミッション）等の
シフトの種類、グレードではその車両の性能が表され
る。

【００１５】また、上記識別記号ｂは、車両の個体識別
に用いられるもので、一般にフル型式番号Ｐや車台番号
Ｑ，Ｒが用いられる。フル型式番号Ｐは現車に刻印され
るものであり、かつ、車台番号Ｑ，Ｒは車検証に記載さ
れるとともに現車に刻印されるものである。従って、現
車および車検証が無い場合は、これらフル型式番号Ｐや
車台番号Ｑ，Ｒを諸元ｃと関連付けて入力することはで
きなくなってしまう。つまり、上記フル型式番号Ｐや車
台番号Ｑ，Ｒは車検証および現車のあるものに限定され
るため、データベース１８に記憶される量が著しく減少
し、延いては、不特定多数の情報を必要とするデータベ
ース１８としての機能を成すことができなくなってしま
う。

【００１６】ここで、本実施形態では識別記号ｂとして
車両の型式指定番号Ｘおよび類別区分番号Ｙを用い、こ
れによって車両の個体識別を行わせるようになってい
る。つまり、これら型式指定番号Ｘおよび類別区分番号
Ｙは、前者の型式指定番号Ｘによってメーカーが決めた
車種を表し、後者の類別区分番号Ｙによって車両の性能
や装備および価格を表したもので、これら型式指定番号
Ｘおよび類別区分番号Ｙから諸元ｃを導き出すことがで
きる。これら型式指定番号Ｘおよび類別区分番号Ｙは、
一般には車検証に記載されるが、この車検証以外にも市
販の諸元表等から調べることが可能である。そこで、上
記型式指定番号Ｘおよび上記類別区分番号Ｙを用いるこ
とにより、現車および車検証が無い場合にも、不特定多
数の車両諸元ｃを予めデータベース１８に記憶させてお
くことができる。

【００１７】そして、このようにしてデータベース１８
に多数の車両諸元ｃを記憶させた状態で、上記表示手段
１４に調べようとする車両の型式指定番号Ｘおよび類別
区分番号Ｙを入力することにより、図２に示したように
画面２０に諸元ｃを表示させるようになっている。勿
論、本実施形態では識別記号ｂとしてフル型式番号Ｐお
よび車台番号Ｑ，Ｒが分かっているときは、これらを上
記諸元ｃと関連付けてデータベース１８に記憶させてお
き、これらフル型式番号Ｐまたは車台番号Ｑ，Ｒを入力
することによっても諸元ｃを表示できるようになってい
る。また、上記表示手段１４の表示画面２０には、標準
装備品，メーカーオプション品およびメーカーオプショ
ン一覧品のリストｄを同時に表示するようになってい
る。

【００１８】上記データベース１８に入力される諸元ｃ
としては、その情報は詳しければ詳しいほど良く、カタ
ログや市販の諸元情報および車検証または現車がある場
合はこの現車から探すことになる。例えば、上記諸元ｃ
は１つの車種で数十〜略百種類も存在し、その情報量は
膨大なものとなる。本実施形態では上記画面２０には基
本的な諸元ｃを表示した場合を示し、例えば、車体色コ
ード，色，新車時価格，エンジン型式，排気量，燃料の
種類，全長，全幅，全高，車両重量，乗車定員，最大積
載量，車両総重量等を表示できるようになっている。

【００１９】また、これら以外の諸元ｃとして、例え
ば、最小回転半径，燃料消費率，タイヤサイズ，ホイー
ルベース・トレッド，室内サイズ，エンジン名，ボア
径，圧縮比，最高出力・トルク，タンク容量，サスペン
ションタイプ，ブレーキタイプ，駆動方式，変速比，最
終減速比等の更に詳しい情報を入力して記憶しておき、
これら詳細諸元ｃを必要に応じてサブ画面で表示するよ
うになっている。

【００２０】以上の構成により本実施形態の販売車両の
流通管理装置１０にあっては、諸元等記憶手段１２によ
って、予め車両個々の車両名称ａおよび識別記号ｂと、
その性能，装備等の諸元ｃとを関連させてデータベース
１８に記憶させてあるため、識別記号ｂを入力すること
によりデータベース１８から情報を引き出して、表示手
段１４の画面２０に調べようとする車両の諸元ｃを容易
に表示させることができる。

【００２１】このとき、本実施形態では上記識別記号ｂ
として車両の型式指定番号Ｘおよび類別区分番号Ｙを用
いたので、これらが記載される車検証以外にも市販の諸
元表等から調べることが可能となって、現車および車検
証が無い場合にも不特定多数の車両諸元を予めデータベ
ース１８に記憶させておくことができる。このため、こ
のデータベース１８に記憶させる車両の情報量を著しく
増大することができる。

【００２２】従って、車両を仕入れる場合および販売す
る場合に、上記型式指定番号Ｘおよび類別区分番号Ｙを
入力することにより、これら番号Ｘ，Ｙから諸元ｃを直
ちに表示させることができるため、車両の仕入れ，販売
にあたって、その車両の諸元ｃをカタログや諸元表から
その都度調べるという複雑な作業を省略して、迅速かつ
正確に表示させることができる。このため、この表示さ
れた諸元ｃから車両の仕入れおよび販売の価格を容易に
判断することができる。また、この画面２０に表示され
た内容をプリント手段１６でプリントアウトすることに
より、これを書類として用いることができるようにな
り、上記諸元ｃ情報の表示と相俟って事務処理を迅速か
つ正確に行うことができる。

【００２３】また、本実施形態では上記表示手段１４の
表示画面２０に、標準装備品，メーカーオプション品お
よびメーカーオプション一覧品のリストｄを同時に表示
させるようにしたので、車両の諸元ｃと同じ画面２０で
装備品を参照できるようになり、諸元ｃと装備品の関連
付けて車両の価格設定を正確に行うことができる。この
とき、表示された上記メーカーオプション品およびメー
カーオプション一覧品は、現車がある場合は、これを参
照して画面２０上で適宜追加および削除が可能となって
いる。

【００２４】ところで、本実施形態ではデータベース１
８から情報を引き出して画面２０に表示した諸元ｃを、
車両の仕入れおよび販売の見積りに用いる場合を開示し
たが、これ以外にも各種の事務処理に用いることがで
き、例えば、オークションの出品データや顧客用の選択
資料および在庫確認時の参考資料等として用いることが
できる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１に
示す販売車両の流通管理装置にあっては、諸元等記憶手
段と、表示手段と、プリント手段とを備え、諸元等記憶
手段によって、予め車両個々の車両名称および識別記号
と、その性能，装備等の諸元とを関連させてデータベー
スに記憶させるため、識別記号を入力することによりデ
ータベースから情報を引き出して、表示手段の画面に調
べようとする車両の諸元を容易に表示させることができ
る。従って、この表示された諸元から車両の仕入れおよ
び販売の価格を容易に判断することができ、かつ、この
表示された内容をプリントアウトすることによりこれを
書類として用いることができるため、事務処理を迅速か
つ正確に行うことができる。

【００２６】また、上記識別記号としてメーカーが決め
た車種を表す型式指定番号と、車両の性能や装置および
価格を表す類別区分番号を用いたので、市販の諸元表か
らこれら型式指定番号および類別区分番号とその諸元を
関連させてデータベースに記憶させておくことができる
ため、現車および車検証が無い状態で車両の情報を入力
することができる。このため、該データベースに予め記
憶させる不特定多数の車両の情報量を著しく増大するこ
とができる。

【００２７】従って、車両の仕入れや販売等の流通過程
において、上記型式指定番号および類別区分番号を入力
することにより、これら型式指定番号および類別区分番
号から諸元を直ちに表示させることができる。このた
め、車両の流通過程で諸元をカタログや諸元表からその
都度調べるという複雑な作業を省略することができ、か
つ、各種車両の諸元を迅速かつ正確に取り出すことがで
きるため、事務処理を著しく簡便にすることができる。

【００２８】また、請求項２に示す販売車両の流通管理
装置にあっては、上記表示手段の表示画面に、標準装備
品，メーカーオプション品およびメーカーオプション一
覧品のリストを同時に表示させるようにしたので、車両
の諸元と同じ画面で装備品を参照できるようになり、諸
元と装備品の関連付けて車両の価格設定をより正確に行
うことができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す流通管理装置の基本
構造を示す概略構成図である。。

【図２】本発明の一実施形態を示す流通管理装置の表示
手段で表示される画面の一例を拡大した説明図である。

【符号の説明】

１０ 流通管理装置 １２ 諸元等記憶手段 １４ 表示手段 １６ プリント手段 １８ データベース ２０ 画面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両個々の車両名称および識別記号と、
   その性能，装備等の諸元とを関連させて入力し、これを
   データベースに記憶させる諸元等記憶手段と、上記識別
   記号の入力により上記データベースから特定車両の諸元
   を取り出して画面に表示する表示手段と、表示した画面
   をプリントアウトするプリント手段とを備え、上記識別
   記号として車両の型式指定番号および類別区分番号を用
   い、これら型式指定番号および類別区分番号の入力によ
   り、これに対応した車両の諸元を表示させることを特徴
   とする販売車両の流通管理装置。
2. 【請求項２】 上記表示手段の表示画面に、標準装備
   品，メーカーオプション品およびメーカーオプション一
   覧品のリストを同時に表示することを特徴とする請求項
   １に記載の販売車両の流通管理装置。