JPH11352931A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆動装置

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JPH11352931A
JPH11352931A JP11148630A JP14863099A JPH11352931A JP H11352931 A JPH11352931 A JP H11352931A JP 11148630 A JP11148630 A JP 11148630A JP 14863099 A JP14863099 A JP 14863099A JP H11352931 A JPH11352931 A JP H11352931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの高い表示を可能とするプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法および駆動装置を得
る。 【解決手段】 実施例のプラズマディスプレイパネル
は、表示領域1が第1、第2、…、第nサブフィールド
でプライミング放電の点灯状態が構成される。パネルの
駆動は、少なくとも1つ以上の各サブフィールド毎に、
また、サブフィールドのそれぞれのセル2毎にプライミ
ング放電が実行される。放電は、例えば、サブフィール
ド毎にプライミング放電のデータ数を計数し、サブフィ
ールドの各セル2毎にプライミング放電を行う。この手
順によれば、データ電極と走査電極との適宜組み合わせ
により、各々のセル2へ印加されるパルス電圧およびプ
ライミングの実行の有無を自由に構成し、実質的なプラ
イミング放電の回数を削減させ、表示のコントラストを
高めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネルの駆動方法および駆動装置に関し、特に、高精細
大表示容量のカラープラズマディスプレイパネルに用い
て、高コントラストの情報表示端末や平面形テレビ等を
実現するプラズマディスプレイパネルの駆動方法および
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマディスプレイパネルの駆
動方法および駆動装置は、一般に、ガス放電によって発
生した紫外線で蛍光体を励起発光させ可視光を得て表示
動作させる。また、放電方式により交流型と直流型に分
類できる。従来技術例として交流型を以下に示す。交流
型の場合、主に2電極対向放電型と3電極面放電型があ
る。カラープラズマディスプレイパネルの構造としては
3電極型が優れているので、ここではこの3電極面放電
型を例に採る。但し、本発明は交流型、直流型のいずれ
にも適用が可能である。3電極交流面放電型プラズマデ
ィスプレイパネルの断面構成例を示した図8において、
前面基板40に面放電を行う走査電極、及び維特電極と
して透明電極41を形成する。透明電極41は、通常I
TOもしくはSnOで形成する。しかし、シート抵抗
が高いためパス電極42を、例えばアルミ薄膜、クロム
/銅/クロムの3層構造の薄膜や、銀の厚膜で形成す
る。この上を低融点鉛ガラスによる透明絶縁層43で被
覆する。これは厚膜印刷によって形成する。さらに黒色
隔壁45を厚膜印刷で形成する。これらの表面を保護層
44で被覆する。
【0003】保護層44は、Mg0薄膜を電子ビーム蒸
着で形成する。後面基板49にはデータ電極48をアル
ミ薄膜や銀厚膜で形成し、白色絶縁層47で被覆する。
これは低融点鉛ガラスに、白色の顔料として酸化チタン
やアルミナの粉未を混合したものを、厚膜印刷で形成す
る。さらに白色隔壁46を厚膜印刷で形成する。蛍光体
50は、白色絶縁層47の表面と白色隔壁46の側面に
厚膜印刷によって形成する。そして前面基板40に形成
された透明電極41と、後面基板49に形成さ7たデー
タ電極48とが相互に対向し、且つ直行し、2種類の隔
壁45、46と共に組合せ封止する。封止の形成された
パネル内部には、放電可能なガス、例えばHe、Ne、
Xe等の混合ガスが500torr程度封入される。
【0004】図9に3電極交流面放電型プラズマディス
プレイパネルのメモリー駆動波形の従来例を示す。透明
電極41は、一本おきに走査電極と維持電極になってい
る。すなわち隔壁で区切られた一つの放電セル内に走査
電極と維持電極が一本ずつ並んでいる。この隣合う透明
電極41(走査電極と維持電極)の間に、維持パルス7
2及び73を印加し面放電を発生させ表示放電を行う。
表示データの書き込みは、走査電極に走査パルス74
を、データ電極にデータパルス75を印加し、走査電極
とデータ電極の間に書き込み放電を発生させることによ
って行う。図9はn+1本目の走査電極に書き込む場合
である。この時、走査パルス74、維持パルス72及び
維持パルス73は負極性の電圧パルスであるが、これに
対し、データ電極に印加されるデータパルス75は正極
性の電圧パルスである。これはデータ書き込みの放電に
よる陽イオンが、蛍光体に損傷を与えないようにするた
めである。
【0005】書き込まれたデータは維持パルス72と7
3の間で放電が継続される。この表示放電は後述する維
持放電期間が終了し維持電圧が印加されなくなると停止
する。プラズマディスプレイパネルが大表示容量になる
と走査電極の本数が増え、走査電極1本あたりのアクセ
ス時間が短くなる。従って、走査パルスを印加できる時
間が短くなる。短い走査パルスで確実に書き込み放電を
発生させるには、書き込みの前に放電セル内に荷電粒子
を滞留させるプライミング放電を起こせばよい。
【0006】図9のプライミングパルス70では、全て
の走査電極にプライミング放電が発生するように十分に
高い電圧を印加する。そしてこのプライミング放電によ
って生じた壁電荷を消去するために、プライミング消去
パルス71を印加する。プライミング消去パルス71
は、確実な消去を行うために非常に鈍った波形を印加す
る。これによって、走査パルスを印加する前に全てのセ
ルに荷電粒子が滞留することになる。各パルスの印加電
圧は、例えば維持パルス150V、走査パルス170
V、データパルス70V、プライミングパルス250
V、プライミング消去パルス150Vである。
【0007】図10は、8個のサブフィールド(SF1
〜SF8)を持つ8bit=256階調のシーケンスで
あり、1フィールド期間中のプライミング放電のタイミ
ング、走査タイミング及び維持期間の例を示す。各サブ
フィールドは走査期間60と維持期間61に分離されて
いる。各サブフィールドの最初に、全走査電極と維持電
極の間にプライミングパルスを印加し、全画面で同時に
プライミング放電63を発生させる。この後、走査期間
60の間に、走査電極がn本ある場合、n本の走査電極
を順次走査し各放電セルに電荷の形でデータを書き込
む。走査期間60において、n本目までの走査が完了し
た時点で維持期間61となり、維持パルスが印加されデ
ータが書き込まれた放電セルは維持放電を行う。維持期
間61が終了すると、維持パルスが終了するので維持放
電は停止する。これにより最初のサブフィールド(SF
1)が完了する。後は同様の走査をSF2〜SF8まで
行い、これらのサブフィールドを適宜選択することによ
って階調表示を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆動
装置では、各サブフィールドの始めに一括してパネル全
画面にわたってプライミング放電を発生させた後、順次
走査する。このプライミング放電を全てのサブフィール
ドの初めに同様に行っている。1回のプライミング放電
では上述の従来例の場合、プライミングパルスとプライ
ミング消去パルスで2回放電する。これを8サブフィー
ルドで行うと、合計16回/1フィールドあたり常に発
光してしまう。しかもプライミングパルスは維持パルス
に比べ高電圧なので輝度も高い。従って、パネル全体が
データのない場合でも白っぽく発光し、いわゆる黒浮き
した状態となりコントラストを著しく低下させる問題を
伴う。
【0009】本発明は、コントラストの高い表示を可能
とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆
動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
は、サブフィールドを用いて階調表示を行い、少なくと
も1つ以上のサブフィールドでプライミング放電を発生
させるプラズマディスプレイパネルの駆動方法であり、
少なくとも1つ以上のサブフィールド毎にプライミング
放電を予め決められた所定のセルに発生させることを特
徴としている。
【0011】また、上記の予め決められた所定のセル
は、サブフィールド毎に表示データを計数した計数値
と、予め決められた規則とに基づいたセルとし、上記の
プライミング放電を走査電極m本おきまたはデータ電極
m本おきに発生させ、プライミング放電の回数を各セル
の少なくとも1フィールド毎の合計が全てのセルにおい
て実質的に等しくするとよい。さらに、プライミング放
電をサブフィールド毎に走査電極の奇数本目にあたるセ
ルと偶数本目にあたるセルとに交互に発生させるとよ
い。
【0012】なお、上記のプライミング放電をサブフィ
ールド毎に前記走査電極の奇数本目にあたるセルと偶数
本目にあたるセルとに交互に発生させ、当該サブフィー
ルドのデータ数を計数しデータ数の多いセルにプライミ
ング放電を発生させ、さらに、当該サブフィールドの一
つ前のサブフィールドのデータ数を計数し、データ数の
少ないセルにプライミング放電を発生させるとよい。
【0013】なお、プライミング放電をサブフィールド
毎に走査電極の奇数本目にあたるセルと偶数本目にあた
るセルとで、計数したデータの多い方の走査電極にあた
るセルにプライミング放電を発生させ、プライミング放
電を発生させる一つ前の各サブフィールドのデータ数を
計数し、走査電極の奇数本目にあたるセルと偶数本目に
あたるセルとで、計数したデータの少ない方の走査電極
にあたるセルにプライミング放電を発生させるとよい。
本発明の他のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
は、サブフィールドを用いて階調表示を行い、少なくと
も1つ以上のサブフィールドでプライミング放電を発生
させるプラズマディスプレイパネルの駆動方法であり、
走査電極またはデータ電極に沿って走査電極またはデー
タ電極m本おき(mは1以上の自然数)の第1のセル群
にプライミングパルスを印加してプライミング放電を発
生させるプライミング放電工程と、第1のセル群と異な
る第2のセル群にプライミングパルスより電圧値の低い
サブパルスを第2のセル群に印加するサブパルス印加工
程とを有し、第1のセル群のプライミングによって発生
した荷電粒子を第2のセル群に誘引させることを特徴と
している。
【0014】また、サブパルスの電圧値は、プライミン
グ放電発生以上の値で形成される弱放電プライミングパ
ルスとされ、第2のセル群には第1のセル群より弱いプ
ライミング放電を発生させ、プライミング放電を発生さ
せる第1および第2のセル群をサブフィールド毎に入れ
替えるとよい。
【0015】さらに、上記のプラズマディスプレイパネ
ルの駆動方法の少なくとも何れか1、または全てのセル
でプライミング放電を発生させる方法を選択して用い、
この選択は、輝度の重みの順位の高いサブフィールドは
全てのセルでプライミング放電を発生させるとよい。本
発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、サブ
フィールドを用いて階調表示を行い、n個(nは1以上
の自然数)に分割されたサブフィールドでプライミング
放電を発生させるプラズマディスプレイパネルの駆動装
置であり、サブフィールドを駆動する2以上の駆動手段
を有し、プライミング放電を予め決められた所定のセル
に発生させることを特徴としている。
【0016】また、他のプラズマディスプレイパネルの
駆動装置は、サブフィールドを用いて階調表示を行い、
少なくとも1つ以上のサブフィールドでプライミング放
電を発生させるプラズマディスプレイパネルの駆動装置
であり、走査電極またはデータ電極に沿って走査電極ま
たはデータ電極m本おき(mは1以上の自然数)の第1
のセル群にプライミングパルスを印加してプライミング
放電を発生させるプライミング放電手段と、第1のセル
群と異なる第2のセル群にプライミングパルスより電圧
値の低いサブパルスを第2のセル群に印加するサブパル
ス印加手段とを有し、第1のセル群のプライミングによ
って発生した荷電粒子を第2のセル群に誘引させること
を特徴としている。
【作用】したがって、本発明のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動方法および駆動装置によれば、少なくとも1
つ以上のサブフィールド毎にプライミング放電を予め決
められた所定のセルに発生させる。よって、サブフィー
ルド毎に予め定められたセルのプライミング放電を発生
させることができる。
【0017】また、他のプラズマディスプレイパネルの
駆動方法および駆動装置によれば、走査電極またはデー
タ電極に沿って走査電極またはデータ電極m本おきの第
1のセル群にプライミングパルスを印加してプライミン
グ放電を発生させ、第1のセル群と異なる第2のセル群
にプライミングパルスより電圧値の低いサブパルスを印
加する。よって、第1のセル群のプライミングによって
発生した荷電粒子を第2のセル群に誘引させることが可
能となる。
【0018】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法および駆動装置の実施
例を詳細に説明する。図1〜図7を参照すると、本発明
のプラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆動装
置の実施例が示されている。
【0019】次に本発明の実施例を3電極交流型面放電
プラズマディスプレイパネルにおいて説明する。本実施
例は、3電極交流型面放電プラズマディスプレイパネル
としたが、本発明は2電極型の交流プラズマディスプレ
イパネルは勿論、直流型プラズマディスプレイパネルに
も適用できる。
【0020】図1は、1フィールドをn個のサブフィー
ルドに分割する場合の実施例である。本実施例は、表示
領域1が、第1サブフィールド、第2サブフィールド、
及び第nサブフィールドでプライミング放電の点灯状態
が構成される場合を示している。尚、図1では、第3サ
ブフィールドから第n−1サブフィールドまでは記載を
省略している。
【0021】第1サブフィールドでは表示領域の内、プ
ライミングを発生させるセル2のみ、すなわち図の小さ
い正方形の部分だけプライミング放電を発生させる。第
2サブフィールドでは第1サブフィールドとは異なった
パターンでプライミング放電を発生させる。ただし第1
サブフィールドと重複しても良い。以下サブフィールド
毎に予め決められたパターンでプライミング放電を発生
する。プライミング放電を発生させないセルには、近傍
のプライミングを発生させたセルからの荷電粒子の拡散
によって、プライミング効果を得る。上記の手順によれ
ばプライミング放電の回数が減りコントラストが向上す
る。図1では市松模様状としたが、いろいろなパターン
が考えられる。
【0022】図2は、本実施例のプラズマディスプレイ
パネルを制御する駆動部の主要部分の回路構成を、ブロ
ックダイアグラムで示している。実施例の駆動部は、入
力信号を処理して駆動信号を出力する信号処理回路1
1、駆動信号に基づきプラズマディスプレイパネルを駆
動する駆動回路12、表示パネルであるプラズマディス
プレイパネル13、駆動信号のデータ数を係数するデー
タ数計数回路14、データ数計数回路の出力に基づきプ
ライミングパルスを生成するプライミングパルス発生回
路15とを有して構成される。
【0023】上記の構成を有するプラズマディスプレイ
パネルを制御する駆動部は、入力信号を信号処理回路1
1で輝度信号に応じたサブフィールド毎のデータに変換
する。これをもとに駆動回路12でデータパルスを発生
させる。データ数計数回路14では信号処理回路11で
作った各サブフィールド毎のデータ数を計数する。この
計数したデータをもとに所定の規則に基づいてプライミ
ングパルス発生回路15でプライミングパルスを発生さ
せ、プラズマディスプレイパネル13に印加する。これ
によって少ないプライミング放電の回数で効率の良いプ
ライミング効果が得られる。
【0024】図3は本実施例の駆動状態を示す駆動波形
の構成例である。本タイミングパルスは、維持電極、走
査電極n、走査電極n+1、走査電極n+2、走査電極
n+3、およびデータ電極へ印加される電圧のタイミン
グを表している。
【0025】図3は、同時にm本おきにプライミング放
電を発生させる、電極間隔m=1の場合を示す。つま
り、各サブフィールドのはじめに走査電極の奇数本目と
偶数本目にあたるセルにそれぞれに分けて、一サブフィ
ールド毎に交互にプライミング放電を発生させる。図3
でn+2、n+4、n+6、…本目とプライミング放電
を発生させる。この時この間のセル、すなわち走査電極
n+1、n+3、n+5、…本目にあたるセルではプラ
イミング放電を発生させるセルよりプライミング効果が
若干弱まる。そこでサブパルスである荷電粒子誘引パル
ス24を印加し、隣接したセルで発生したプライミング
による荷電粒子の一部を誘引することによって、プライ
ミング効果を高めることが出来る。この時荷電粒子誘引
パルスでは放電しないので、コントラストは1本おきに
プライミング放電させた場合と変わらない。荷電粒子誘
引パルス24は、プライミングパルス20の印加タイミ
ングとほぼ同時、もしくはプライミングパルス20と走
査パルス25が印加されるまでの間に印加すればよい。
また図3では負極性の荷電粒子誘引パルスを印加し正イ
オンを誘引する図になっているが、正極性のパルスでも
良く、この場合は電子が誘引される。電極間隔mが2以
上の場合も同様である。電極間隔mが2以上の場合に
は、n、n+1、n+2、…本目と、プライミング放電
をスイープ的に行うことも可能である。
【0026】上記の実施例は、各種の変化例がある。プ
ライミングの発生パターンの変化例を以下に示す。図4
はプライミング発生パターンの変化例1である。本変化
例では、表示領域を同一の走査電極に属する複数のセル
4を一つの単位として、プライミングを発生させる。図
4のセル4がプライミングを発生させる。この一つの単
位、例えば走査電極1本おきにプライミングを発生させ
る。本手順によれば、表示領域全体としてのプライミン
グの輝度は半分になる。これを2本おき、3本おき、
…、m本おきとすれば、プライミング輝度はより小さく
なりコントラストは向上する。しかしプライミングの効
果は徐々に低下するので、プライミングを発生させる電
極間隔はパネルのセル間の荷電粒子の動き易さや、駆動
波形のデータの書き込みのし易さ等から決定すると良
い。
【0027】図5はプライミング発生パターンの変化例
2である。本変化例2では、変化例1の走査電極の代わ
りに、同一のデータ電極に属する複数のセルを一つの単
位とする。この場合もプライミングを発生させるセルを
データ電極1本おきからm本おきまで、パネル構造や駆
動方法から決定すると良い。
【0028】上記の実施例および変化例の駆動波形にお
いて、全てのセル毎のプライミング発光回数が、例えば
1フィールド完了した時点で、一致するように駆動方法
の規則を設定する。これにより画面全体での各セルのプ
ライミング発光回数が等しくなるので、プライミングの
ムラによるコントラストの不均一さや、書き込みの不均
一さが解消できる。但し、複数のフィールド毎にプライ
ミング発光回数を一致させることも可能であり、例えば
これが4フィールドならば、4フィールド毎に画面全体
での各セルのプライミング発光回数が等しくなる。
【0029】図6は、走査電極の奇数本目にあたるセル
と偶数本目にあたるセルとに分けて、サブフィールド毎
に交互にプライミング放電を発生させるものである。勿
論データ電極奇数本目と偶数本目に分けてプライミング
放電を発生させても効果は同様である。例えば、所定の
規則をもとにセルを2つのグループに分割する。この二
つのグループ毎にあるサブフィールドでデータを書き込
む数を計数する。データ数の多い方のグループにプライ
ミングパルスを印加すると、パネル全体でのデータの書
き込みがより良好になる。これによって少ないプライミ
ング放電によって効率よくプライミング効果が得られ
る。
【0030】他の例では、所定の規則をもとにセルを2
つのグループに分割する。この二つのグループ毎にある
サブフィールドでデータを書き込む数を計数する。デー
タ数の少ない方のグループに次のサブフィールドでプラ
イミングパルスを印加する。すなわち一つ前のサブフィ
ールドでのデータの少ない方のグループにプライミング
放電を発生させる。一度表示放電したセルはプライミン
グ効果が次のサブフィールドまで残るため、これらのセ
ルには出来るだけプライミング放電を発生させないよう
にして、プライミング輝度を落としてコントラストを上
げることが出来る。
【0031】上述の2つのグループを走査電極の奇数本
目と偶数本目にあたるセルに分割し、交互にプライミン
グ放電を発生させる。勿論これをデータ電極に置き換え
ても良い。
【0032】図7に1フィールド期間中のプライミング
放電タイミング、走査期間、維持期間及び走査タイミン
グの一例を示す。1フィールドは1/60秒(≒16.
67mSEC)である。プラズマディスプレイパネル
は、階調表示をそれぞれ輝度の重みを変えたサブフィー
ルドの組み合わせで行う。プライミング放電を走査電極
m本おきに発生させる場合、m=1ならば各サブフィー
ルドのはじめに、走査電極の奇数本目と偶数本目にあた
るセルにそれぞれに分けて、一サブフィールド毎に交互
にプライミング放電を発生させる。
【0033】図7でn、n+2、n+4、n+6、…本
目とプライミング放電を発生させる。この時この間のセ
ル、すなわち走査電極n+1,n+3、n+5、…本目
にあたるセルではプライミング放電を発生させたセルよ
りプライミング効果が若干弱まる。そこでサブパルスで
ある弱放電プライミングパルス34を印加する。隣接し
たセルで発生したプライミング放電が起きているので、
このセルではプライミングパルス30よりも低い電圧で
放電を発生させることが可能である。電圧が低いためプ
ライミングパルス30を印加したセルよりもプライミン
グ放電が暗く、コントラストが向上する。弱放電プライ
ミングパルス34は、プライミングパルス30の印加タ
イミングとほぼ同時であれば良い。m=2以上の場合も
同様である。
【0034】他の変化例では、プライミングパルス20
又は30を印加する走査電極をサブフィールド1回毎に
入れ替える。これによりパネル全面で均一にプライミン
グ効果が得られ、コントラストも均一になる。
【0035】更に他の変化例では、上記の各駆動方法を
各サブフィールド毎に組み合わせて構成する。この組み
合わせの中には全てのセルにプライミング放電を発生さ
せる従来の方法も含まれている。サブフィールドの輝度
の重みに応じて組み合わせる方法もある。輝度の重みの
高いサブフィールドは書き込み不足が発生した場合影響
が大きいので、全てのセルにプライミング放電を発生さ
せる。重みの低いサブフィールドはコントラストを優先
して、各方法を適宜組み合わせる。
【0036】以上のプラズマディスプレイパネルの駆動
方法によって、プライミング効果を従来の方法に近いレ
ベルに保ちながら、プライミング輝度を低減し、コント
ラストを大幅に改善することが出来る。本発明の目的は
プライミング放電を発生させるセルの数を減らすことが
本質である。従って、いろいろなバリエーションが可能
となる。上記方法をディスプレイ表示内容によって適宜
選択すると得られる効果が高くなる。また同一のディス
プレイで入力信号に応じて、例えばTV動画信号や、コ
ンピュータデータなどでプライミングの方法を切り替え
ることも有効である。
【0037】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるが、本発明はこれに限定されるものではな
く本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施
可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
プラズマディスプレイパネルの駆動方法および駆動装置
は、少なくとも1つ以上のサブフィールド毎にプライミ
ング放電を予め決められた所定のセルに発生させる。よ
って、サブフィールド毎に予め定められたセルのプライ
ミング放電を発生させ、その他のセルのプライング放電
を発生させない。これにより総体的にプライミング放電
の回数を削減させ、表示のコントラストを高めることが
可能となる。
【0039】また、他のプラズマディスプレイパネルの
駆動方法および駆動装置によれば、走査電極またはデー
タ電極に沿って走査電極またはデータ電極m本おきの第
1のセル群にプライミングパルスを印加してプライミン
グ放電を発生させ、第1のセル群と異なる第2のセル群
にプライミングパルスより電圧値の低いサブパルスを印
加する。よって、第1のセル群のプライミングによって
発生した荷電粒子を第2のセル群に誘引させ、プライミ
ング効果を高めコントラストを高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方
法および駆動装置の、一実施例の表示領域の構成を示す
概念図である。
【図2】図1のプラズマディスプレイパネルを駆動する
駆動部の構成例を示すブロック図である。
【図3】実施例の一実施例に用いられるプラズマディス
プレイパネルの駆動手順を示す駆動波形である。
【図4】図1の変化例を示す図である。
【図5】図1の変化例を示す図である。
【図6】図1の変化例を示す図である。
【図7】図3の変化例を示す図である。
【図8】従来のプラズマディスプレイパネルの構成例を
示す断面図である。
【図9】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動手順
例を示す駆動波形である。
【図10】従来のプラズマディスプレイパネルのサブフ
ィールド駆動構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 表示領域 2 プライミングを発生させるセル 3 表示領域 4 プライミングを発生させるセル 5 表示領域 6 プライミングを発生させるセル 7 表示領域 8 奇数本目の走査電極にあたるセル。 9 偶数本目の走査電極にあたるセル 20 プライミングパルス 21 プライミング消去パルス 22 維持パルス 23 維持パルス 24 荷電粒子誘引パルス 25 走査パルス 26 データパルス 30 プライミングパルス 31 プライミング消去パルス 32 維持パルス 33 維持パルス 34 弱放電プライミングパルス 35 走査パルス 36 データパルス 40 前面基板 41 透明電極 42 バス電極 43 透明絶緑層 44 保護層 45 黒色隔壁 46 白色隔壁 47 白色絶縁層 48 データ電極 49 後面基坂 50 蛍光体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブフィールドを用いて階調表示を行
    い、かつプライミング放電を発生させるプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法において、前記プライミング放
    電を同時に発生させるセルが、全表示セル数よりも少な
    い場合があることを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記プライミング放電を発生させる当該
    サブフィールドの表示データ数を計数し、表示データ数
    の多いセルを所定のセルとして該セルにプライミング放
    電を発生させることを特徴とする請求項1記載のプラズ
    マディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記プライミング放電を発生させる当該
    サブフィールドの一つ前のサブフィールドの表示データ
    数を計数し、表示データ数の少ないセルを所定のセルと
    して該セルにプライミング放電を発生させることを特徴
    とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  4. 【請求項4】 前記プライミング放電を前記サブフィ
    ールド毎に前記走査電極の奇数本目にあたるセルと偶数
    本目にあたるセルとで、計数したデータの多い方の走査
    電極にあたるセルにプライミング放電を発生させること
    を特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記プライミング放電を発生させる一つ
    前の各前記サブフィールドのデータ数を計数し、前記走
    査電極の奇数本目にあたるセルと偶数本目にあたるセル
    とで、計数したデータの少ない方の走査電極にあたるセ
    ルにプライミング放電を発生させることを特徴とする請
    求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 輝度の重みの順位の高いサブフィールド
    は全てのセルでプライミング放電を発生させることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの
    駆動方法。
  7. 【請求項7】 サブフィールドを用いて階調表示を行
    い、少なくとも1つ以上のサブフィールドでプライミン
    グ放電を発生させるプラズマディスプレイパネルの駆動
    装置において、少なくとも1つ以上のサブフィールド毎
    に前記プライミング放電を全表示セル数より少ない予め
    決められた所定のセルに発生させることを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動装置。
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