JPH1135288A - 移動式クレーンの後方転倒防止装置 - Google Patents

移動式クレーンの後方転倒防止装置

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Publication number
JPH1135288A
JPH1135288A JP20393497A JP20393497A JPH1135288A JP H1135288 A JPH1135288 A JP H1135288A JP 20393497 A JP20393497 A JP 20393497A JP 20393497 A JP20393497 A JP 20393497A JP H1135288 A JPH1135288 A JP H1135288A
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JP
Japan
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boom
balance weight
limit switch
attached
set value
Prior art date
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Pending
Application number
JP20393497A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩司 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP20393497A priority Critical patent/JPH1135288A/ja
Publication of JPH1135288A publication Critical patent/JPH1135288A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム先端部へのバランスウエイトの取付の
有無を検出し、その有無によってブームの起伏角度を規
制するようにして、移動式クレーンの安定性を増大さ
せ、後方への転倒事故の発生を未然に防止する。 【解決手段】 ブームの先端部にバランスウエイト5の
取付の有無を検出するバランスウエイト検出用リミット
スイッチ6を取り付けると共に、ブームの基端部に、ブ
ームの対地角度が設定値に達したとき作動してブームの
起伏を停止させるための、設定値の異なる2個のブーム
起伏停止用リミットスイッチ7A,7Bを並設して互い
に並列に接続し、かつ、前記設定値の異なる2個のブー
ム起伏停止用リミットスイッチ7A,7Bのうち設定値
が大きな一方を前記ウエイト検出用リミットスイッチ6
と直列に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体後部にカウ
ンターウエイトを備えたトラッククレーン等移動式クレ
ーンの荷役作業時における安定性を確保し、特に、後方
への転倒事故を未然に防止する構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】トラッククレーン等の移動式クレーンに
おいて、荷役作業時の吊上げ性能を向上させるために、
車体の後部にカウンターウエイトを取り付けることは周
知である。
【0003】また、吊上げ荷重の変化に対応するために
カウンターウエイトの重量を可変とし、大荷重の吊上げ
に際してのみカウンターウエイトの重量を増大させるよ
うにすることも屡々行われている。
【0004】カウンターウエイトの重量を増大させれ
ば、当然のことながら吊上げ性能は向上し、吊上げ荷重
を増大させることができる利点がある反面、作業半径を
小さくしたとき、換言すれば、ブームの対地角度が大き
くなったときの後方安定性が不足し、極端な場合には転
倒事故の危険が生ずる虞れがある。
【0005】そこで、小作業半径時の安定性を確保する
ために、カウンターウエイトの重量を増大させたときに
は、ブームの先端部にバランスウエイトを取り付けるこ
とにより、安定度を向上させることが知られている。
【0006】しかし、実際の荷役運転作業時には、カウ
ンターウエイトの重量を増大させておきながら、バラン
スウエイトの取り付けを怠ったり、バランスウエイトの
取り付けを忘れて運転ミスにより危険を招いたりするこ
とがないとはいえない実情である。
【0007】このように、オペレータの運転ミスや誤操
作によりブーム先端部のバランスウエイトの取り付けを
失念したときは、小作業半径における荷役作業時の安定
度が不足し、移動式クレーンの本体が不安定となり、後
方への転倒事故を招くことがあるという問題点がある。
【0008】
【この発明が解決しようとする課題】この発明は、上記
従来技術の問題点を解決することを課題としてなされた
ものであって、ブーム先端部へのバランスウエイトの取
付の有無を検出し、その有無によってブームの起伏角度
を規制するようにして、移動式クレーンの安定性を増大
させ、後方への転倒事故の発生を未然に防止しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題解
決のための手段を提供するものであって、ブーム3の先
端部に、バランスウエイト5の取付の有無を検出するバ
ランスウエイト検出用リミットスイッチ6を取り付ける
と共に、ブーム3の基端部に、ブーム3の対地角度が設
定値に達したとき作動してブームの起伏を停止させるた
めの、設定値の異なる2個のブーム起伏停止用リミット
スイッチ7A,7Bを並設して互いに並列に接続し、か
つ、前記設定値の異なる2個のブーム起伏停止用リミッ
トスイッチ7A,7Bのうち設定値が大きな一方を前記
ウエイト検出用リミットスイッチ6と直列に接続したこ
とを特徴とする移動式クレーンの後方転倒防止を要旨と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図において、1は自走可能な下部
走行体であって、運転室2aを備えた上部旋回体2が旋
回自在に搭載され、該上部旋回体2の前部にはブーム3
が起伏自在に枢着され、後部には可変重量のカウンター
ウエイト4が取り付けられている。図においてはキャタ
ピラーマウントの形式を示したが、ホイールマウントの
トラッククレーンでも差し支えない。
【0011】ブーム3の先端には、着脱自在のバランス
ウエイト5が取り付けられるようになっている。このバ
ランスウエイト5は、カウンターウエイト4の重量を増
加させたときに車体の安定を図るために、必要に応じて
取り付けられるようになっている。
【0012】6はブーム3の先端部に取り付けられたバ
ランスウエイト検出用リミットスイッチであって、バラ
ンスウエイト5の取付の有無を検出するためのものであ
る。このリミットスイッチ6は、常開形のリミットスイ
ッチであって、常時は図4に図示のようにOFFしてい
るが、バランスウエイト5を取り付けたときはその重量
を感知してONし、取り外したときはOFFに復帰する
ようになっている。
【0013】7A,7Bはブーム3の基端部に並設され
た2個のブーム起立停止用リミットスイッチであって、
ブーム3の対地起立角度が予め規定された設定値に達し
たとき作動してブームの起立を停止させるためのもので
ある。このリミットスイッチ7A,7Bは、常閉形のリ
ミットスイッチであって、一方のスイッチ7Aはブーム
3の対地起立角度が設定値αに達したときOFFし、他
方のスイッチ7Bはそれより大きな設定値βに達したと
きOFFするようになっている。図4は一方のスイッチ
7AのみOFFされた状態を示す。
【0014】一方のスイッチ7Aの設定値αは、バラン
スウエイト5を取り付けていないときでも安全を保つこ
とができるブーム3の最大対地起立角度αに、他方のス
イッチ7Bの設定値βは、バランスウエイト5を取り付
けたときにのみ安全を保つことができるブーム3の最大
対地起立角度βに、予めそれぞれ設定されておりその値
はα<βとなっている。
【0015】上記2個のブーム起伏停止用リミットスイ
ッチ7A,7Bは、互いに並列に接続され、前記設定値
(α<β)が大きな一方のスイッチ7Bはバランスウエ
イト検出用リミットスイッチ6と直列に接続され、何れ
もブーム3の起上停止用リレーRの励磁回路8に挿入さ
れている。rはリレーRのa接点でソレノイド切換弁9
のソレノイドSの励磁回路に挿入されている。
【0016】10はブーム起伏用コントロール弁、11
はその操作用コントロール弁、11Aはブーム上げ側操
作回路、11Bはブーム下げ側操作回路であって、前記
ソレノイド切換弁9は、ブーム上げ側操作回路11Aに
挿入されており、常時はソレノイドSの励磁により連通
位置9Aに保たれているが、リレーRの接点rが開きO
FFされたときは、励磁を失い図示のように遮断位置9
Bに切り替えられるようになっている。
【0017】以上のとおりであるから、常時は、操作用
コントロール弁11の操作により、ブーム上げ側操作回
路11A又はブーム下げ側操作回路11Bにパイロット
圧を加えることによって、ブーム3を起伏させることが
できるが、ソレノイド切換弁9が遮断側に切り替えられ
たときは、ブーム上げ側操作回路11Aが遮断されるた
め、ブーム3の起上動作は停止する。
【0018】以下、ブーム3の先端部にバランスウエイ
ト5を取り付けていない時と、取り付けている時とに分
けて、バランスウエイト検出用リミットスイッチ6およ
びブーム起立停止用リミットスイッチ7A,7Bの作動
について説明する。
【0019】[ブーム3の先端部にバランスウエイト5
を取り付けていないとき]バランスウエイト検出用リミ
ットスイッチ6は、図4に図示のようにOFFされてい
る。したがって、一方のブーム起立停止用スイッチ7A
のON/OFFのみによってブーム3の起上停止用リレ
ー回路8がON/OFFされる。すなわち、ブーム3の
対地起立角度が予め規定された安全上限角度である設定
値αに達するまでは、リミットスイッチ7AがONされ
ているので、リレーRの接点rはONの状態を保ち、ソ
レノイドSの励磁によりソレノイド切換弁9は連通位置
9Aに保たれるので、自由にブーム3の起伏操作が可能
である。
【0020】しかし、ブーム3の上げ操作によりその対
地起立角度が予め規定された設定値αに達すると、リミ
ットスイッチ7AがOFFするので、リレーRが励磁を
失いその接点rがOFFされ、ソレノイドSも励磁を失
いソレノイド切換弁9が遮断位置9Bに切り替えられ、
ブーム上げ側操作回路11Aが遮断されるため、ブーム
起伏用コントロール弁10はパイロット圧を失い中立位
置に戻り、ブーム3の起上動作は停止する。
【0021】このように、ブーム3の先端部にバランス
ウエイト5を取り付けていないときは、バランスウエイ
ト5を取り付けていないときでも安全を保つことができ
るブーム3の最大対地起立角度αの範囲内でのみ荷役作
業が可能であり、この上限角度αを超えてブーム3を起
立させようとしたときは、リミットスイッチ7Aの作動
により、ブーム3の起上動作が停止するので、オペレー
タの操作ミスやバランスウエイト5の取り付け忘れによ
る危険運転や転倒事故を未然に防止することができる。
【0022】[ブーム3の先端部にバランスウエイト5
を取り付けているとき]バランスウエイト検出用リミッ
トスイッチ6はバランスウエイト5の重量を感知してO
Nされる。したがって、一方のスイッチ7AがOFFさ
れても、他方のリミットスイッチ7BがONされている
間は、ブーム3の起上停止用リレー回路8はOFFされ
ない。すなわち、ブーム3の対地起立角度が予め規定さ
れた設定値β(>α)に達するまでは、リミットスイッ
チ7BがONされているので、リレーRの接点rはON
の状態を保ち、ソレノイドSの励磁によりソレノイド切
換弁9は連通位置9Aに保たれ、自由にブーム3の起伏
操作が可能である。
【0023】しかし、ブーム3の上げ操作によりその対
地起立角度が予め規定された設定値βに達すると、リミ
ットスイッチ7BがOFFするので、リレーRが励磁を
失いその接点rがOFFされ、ソレノイドSも励磁を失
いソレノイド切換弁9が遮断位置9Bに切り替えられ、
ブーム上げ側操作回路11Aが遮断されるため、ブーム
起伏用コントロール弁10はパイロット圧を失い中立位
置に戻り、ブーム3の起上動作は停止する。
【0024】このように、ブーム3の先端部にバランス
ウエイト5を取り付けているときはバランスウエイト検
出用リミットスイッチ6がONされ、バランスウエイト
5を取り付けていないときでも安全を保つことができる
ブーム3の最大対地起立角度αを超えてブーム3を起立
させることができ、小作業半径における荷役作業を安全
に行うことができる。しかも、バランスウエイト5を取
り付けたときに安全を保つことができる最大対地起立角
度βに達したときは、リミットスイッチ7Bの作動によ
り、ブーム3の起上動作が停止するので極めて安全であ
る。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、バランスウエイト検
出用リミットスイッチ6と、ブーム3の対地角度が設定
値に達したとき作動してブームの起伏を停止させるため
の、設定値の異なる2個のブーム起伏停止用リミットス
イッチ7A,7Bとを備え、互いに並列に接続された2
個のブーム起伏停止用リミットスイッチ7A,7Bのう
ち、設定値が大きな一方を前記ウエイト検出用リミット
スイッチ6と直列に接続したことにより、ブーム3の先
端部に対するバランスウエイト5の取付の有無を検出
し、その有無によってブームの起伏角度を規制すること
ができる。
【0026】すなわち、取り付けていないときは、バラ
ンスウエイト5の有無に拘らず安全を保つことができる
ブーム3の最大対地起立角度αの範囲内でのみ荷役作業
を可能とし、オペレータの操作ミスやバランスウエイト
5の取り付け忘れによる危険運転や転倒事故を未然に防
止することができ、取り付けているときはバランスウエ
イト検出用リミットスイッチ6がONされ、バランスウ
エイト5を取り付けているときのみ安全を保つことがで
きるブーム3の最大対地起立角度βまでブーム3を起立
させることができるから、小作業半径における荷役作業
が可能となり移動式クレーンの安定性を増大させ、後方
への転倒事故の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動式クレーンの概略を示す側面図である。
【図2】(a)はブーム先端部バランスウエイト取付状
況を示す概略図、(b)はそのA〜断面図である。
【図3】ブーム基端部リミットスイッチ取付状況を示す
概略図である。
【図4】ブーム起伏停止作動回路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 2a 運転室 3 ブーム 4 カウンターウエイト 5 バランスウエイト 6 バランスウエイト検出用リミットスイッチ 7A,7B ブーム起立停止用リミットスイッチ 8 リレー回路 R リレー r 接点 9 ソレノイド切換弁 S ソレノイド 10 ブーム起伏用コントロール弁 11 ブーム起伏操作用コントロール弁 11A ブーム上げ側操作回路 11B ブーム下げ側操作回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム3の先端部に、バランスウエイト
    5の取付の有無を検出するバランスウエイト検出用リミ
    ットスイッチ6を取り付けると共に、ブーム3の基端部
    に、ブーム3の対地角度が設定値に達したとき作動して
    ブームの起伏を停止させるための、設定値の異なる2個
    のブーム起伏停止用リミットスイッチ7A,7Bを並設
    して互いに並列に接続し、かつ、前記設定値の異なる2
    個のブーム起伏停止用リミットスイッチ7A,7Bのう
    ち設定値が大きな一方を前記ウエイト検出用リミットス
    イッチ6と直列に接続したことを特徴とする移動式クレ
    ーンの後方転倒防止。
  2. 【請求項2】 バランスウエイト検出用リミットスイッ
    チ6は、常開形のリミットスイッチであって、常時はO
    FFしているが、バランスウエイト5を取り付けたとき
    はその重量を感知してONし、取り外したときはOFF
    に復帰するようになっている請求項1記載の移動式クレ
    ーンの後方転倒防止。
  3. 【請求項3】 ブーム3の基端部に並設された2個のブ
    ーム起立停止用リミットスイッチ7A,7Bは、常閉形
    のリミットスイッチであって、一方のスイッチ7Aはブ
    ーム3の対地起立角度が設定値αに達したときOFF
    し、他方のスイッチ7Bはそれより大きな設定値βに達
    したときOFFするようになっている請求項1または2
    記載の移動式クレーンの後方転倒防止。
JP20393497A 1997-07-15 1997-07-15 移動式クレーンの後方転倒防止装置 Pending JPH1135288A (ja)

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