JPH11352590A - フイルム位置決め装置及びその方法 - Google Patents

フイルム位置決め装置及びその方法

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JPH11352590A
JPH11352590A JP10161115A JP16111598A JPH11352590A JP H11352590 A JPH11352590 A JP H11352590A JP 10161115 A JP10161115 A JP 10161115A JP 16111598 A JP16111598 A JP 16111598A JP H11352590 A JPH11352590 A JP H11352590A
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Japan
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film
feeding
feed
intermittent
frame
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JP10161115A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Nagumo
浩文 南雲
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/36Scanning of motion picture films, e.g. for telecine
    • H04N3/40Scanning of motion picture films, e.g. for telecine with intermittently moving film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/32Details specially adapted for motion-picture projection

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フイルムの位置決めを安定して行え
るようにする。 【解決手段】本発明は、第1の送り手段及び第2の送り
手段を同期して駆動することにより停止位置にフイルム
を送つた後、第1の送り手段又は第2の送り手段のいず
れか一方の送り手段によつて停止位置で位置決めした
際、他方の送り手段によつてフイルムに一定の張力を加
えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム位置決め装
置及びその方法に関し、例えば映画用のフイルムに記録
された映像をビデオ信号に変換するテレシネ装置に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレシネ装置においては映画フイ
ルムに記録された映像の1コマをビデオカメラの光軸上
に位置決めし、この状態で光源光を映画フイルムを介し
てビデオカメラの撮像系に入射させることにより、当該
位置決めされたコマの像をビデオカメラによつて撮像す
るようになされている。
【0003】またテレシネ装置は、このようにして1コ
マの像を撮像し終わると、映画フイルムを送つて次のコ
マを光軸上に位置決めし、この状態で同様の撮影を行う
ことにより、映画フイルムに順次記録された画像をビデ
オ信号に変換する(以下、これをテレシネ処理と呼ぶ)
ようになされている。
【0004】このようなテレシネ装置においては、映画
フイルムを1コマずつ間欠的に送るためのフイルム間欠
送り装置が設けられており、当該フイルム間欠送り装置
には映画フイルムの幅方向における両端部に設けられた
パーフオレーシヨン(フイルムの送り穴)にスプロケツ
トの歯をかみ合わせた状態で、当該スプロケツトを例え
ばゼネバ歯車等を介して間欠回転させることにより映画
フイルムを間欠送りする機械制御式の間欠送り方式と、
スプロケツトを回転させるモータ自体を間欠的に回転駆
動させることにより映画フイルムを間欠送りする電子制
御式の間欠送り方式とがある。
【0005】機械制御式の間欠送り方式では、機械が良
く調整されている場合には、レジストレーシヨンピンと
併用することにより映画フイルムの位置決め精度が良好
となり、いわゆる画止り性能が向上する。
【0006】ところで、映画フイルムの1コマ当たりの
送り長は、例えば35mmフイルムで4個のパーフオレ
ーシヨンに相当する送り長が標準フオーマツトである
が、この他にも1コマ当たりの送り長が8個のパーフオ
レーシヨンに相当する高画質モード用のフオーマツト
や、1コマ当たり3個のパーフオレーシヨンとしたフイ
ルムのランニングコスト低減用のフオーマツトがある
他、さらに最近では1コマ当たり2.5個のパーフオレ
ーシヨンのフイルムフオーマツトや、16mmフイルム
との兼用性を考慮したフイルムフオーマツト等、多種多
様なフイルムフオーマツトが存在しており、これに容易
に対応できかつ経済的なフイルム間欠送り装置が望まれ
ている。
【0007】しかしながら、上述のような機械制御式の
間欠送り方式でなるフイルム間欠送り装置においては、
間欠送り動作が機械式であることにより、多種多様なフ
イルムフオーマツトに対応することは困難である。また
映画フイルムは、フイルム自体の経年変化によつてパー
フオレーシヨンピツチが変化してしまう場合があり、機
械制御式のフイルム間欠送り装置では基本的に所定ピツ
チのパーフオレーシヨンにしか対応していないことによ
り、パーフオレーシヨンピツチが変化した映画フイルム
を間欠送りすると、フイルム自体を損傷させてしまう可
能性がある。
【0008】これに対して図8に示すように、電子制御
式の間欠送り方式でなるフイルム間欠送り装置200に
おいては、供給側の供給リール(図示せず)から供給さ
れた映画フイルム201を巻き取り側の巻取リール(図
示せず)に間欠送りするために、1つの間欠送り用スプ
ロケツト202が設けられている。
【0009】またフイルム間欠送り装置200は、ビデ
オカメラ(図示せず)の光軸上の位置でフイルムゲート
203により映画フイルム201の送り位置を規制しな
がら当該映画フイルム201を案内する。
【0010】このときフイルム間欠送り装置200は、
映画フイルム201の供給側と巻取側にそれぞれ1つの
連続送り用スプロケツト(図示せず)を有し、供給側の
連続送り用スプロケツトとフイルムゲート203との間
及び巻取側の連続送り用スプロケツトと間欠送り用スプ
ロケツト202との間にそれぞれ弛み部210を生じさ
せるようにした状態で、間欠送り用スプロケツト202
を回転駆動させながらスケート押え204によつてフイ
ルムゲート203に映画フイルム201を所定の圧力で
押し付けることにより間欠送りするようになされてい
る。
【0011】この間欠送り用スプロケツト202は、D
Cサーボモータ(図示せず)によつて回転駆動され、映
画フイルム201の幅方向の両端部に設けられたパーフ
オレーシヨンに歯をかみ合わせた状態で当該映画フイル
ム201を間欠送りする。このとき間欠送り用スプロケ
ツト202の歯が映画フイルム201のパーフオレーシ
ヨンに対して円滑に抜き差しするために、当該パーフオ
レーシヨンの送り方向には若干の隙間が設けられてい
る。
【0012】また間欠送り用スプロケツト202は、駆
動モータやカム等の電子制御により映画フイルム201
を1コマ毎に位置決めするように起動及び停止するよう
になされている。すなわち間欠送り用スプロケツト20
2は、映画フイルム201を引つ張る歯を定角度に位置
決めするように回転駆動されると共に、歯の剛性が映画
フイルム201のフイルム負荷と比較して十分に大きく
設定されている。
【0013】スケート押え204は、映画フイルム20
1のコマを安定して位置決めするための摩擦力FP を発
生させるための押さえ機構であり、例えば35mmの映
画フイルム201に対しては15[N] 程度の圧力を加え
ることにより、4.5[N] 程度の摩擦力FP を順送り方
向CWとは逆方向に生じさせるようになされている。こ
のスケート押え204による摩擦力FP が無い場合に
は、間欠送り用スプロケツト202による映画フイルム
201の送り動作自体は行えるものの、間欠送り用スプ
ロケツト202の停止時において、映画フイルム201
の慣性力によつてフイルムが停止位置に停止しない、い
わゆるオーバーランを起こしてしまつて安定した位置決
め動作を行うことができない。
【0014】また、近年では映画フイルム201の間欠
送り動作を48コマ/秒又はそれ以上の高速度で行う場
合があり、このような場合には映画フイルム201の安
定的な位置決めを行う上でスケート押え204による摩
擦力FP がさらに大きく必要になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
テレシネ装置においては、フイルム間欠送り装置200
によつて映画フイルム201を1コマずつ間欠送りする
際に、スケート押え204による摩擦力FP を映画フイ
ルム201の両端部分(エツジ部分)に加えるわけだ
が、この部分には最近デイジタル音声信号やタイムコー
ド等の制御データが記録されており、スケート押え20
4による摩擦力FP でデイジタル音声信号や制御データ
にダメージを与えてしまうという問題があつた。
【0016】またテレシネ装置においては、フイルム間
欠送り装置200によつて映画フイルム201を1コマ
ずつ間欠送りする際に、当該映画フイルム201の種類
や新旧等による違いによつて加える摩擦力FP を調整し
なければ安定的な位置決め動作を行うことは困難であ
り、例え調整できたとしても映画フイルム201を走行
させているうちにフイルムの条件が変化することによつ
て加える摩擦力FP も変つてしまうので安定した位置決
め動作を行うことができないという問題があつた。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成でフイルムの位置決めを安定して実行し
得るフイルム位置決め装置及びその方法を提案しようと
するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、フイルムをその長手方向に送つた
後、予め決められた停止位置に停止させる場合、フイル
ムの送り方向に対して供給先側でフイルムに係合された
第1の送り手段によつて当該フイルムを送り方向に所定
距離だけ引つ張ると共に、フイルムの送り方向に対して
供給元側でフイルムに係合された第2の送り手段によつ
て第1の送り手段に同期してフイルムを送り方向に所定
距離だけ送り出すことによりフイルムを停止位置まで送
り、フイルムが停止位置で停止した際に第1の送り手段
又は第2の送り手段のいずれか一方の送り手段によつて
フイルムを停止位置で保持させると共に、一方の送り手
段によつてフイルムを停止位置で保持した際に、他方の
送り手段によつてフイルムに一定の張力を加えるように
する。
【0019】第1の送り手段及び第2の送り手段を同期
して駆動することにより停止位置にフイルムを送つた
後、第1の送り手段又は第2の送り手段のいずれか一方
の送り手段によつて停止位置で位置決めした際、他方の
送り手段によつてフイルムに一定の張力を加えることに
より、フイルム位置決め時にフイルムに対して常に一定
の張力を与えることができるので停止位置に正確に位置
決めできる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0021】図1において、1は全体としてテレシネ装
置を示し、リールモータ2によつて回転駆動される供給
リール3から送出された映画フイルム4は、ガイドロー
ラ5、テンシヨンアーム6のローラ7、ガイドローラ8
〜10を介してフイルム間欠送り装置部11に送出され
る。ここでテンシヨンアーム6は、ガイドローラ5、ロ
ーラ7及びガイドローラ8を介して映画フイルム4に所
定のテンシヨンを与えることにより、当該映画フイルム
4を滑らかにフイルム間欠送り装置部11に送出し得る
ようになされている。
【0022】フイルム間欠送り装置部11は、フイルム
供給側のフイルム規制部12、フイルムゲート部13及
びフイルム巻取側のフイルム規制部14によつて構成さ
れている。フイルム規制部12は、連続送り用スプロケ
ツト15及び間欠送り用スプロケツト18を有し、パツ
ドローラ16及び17と連続送り用スプロケツト15と
によつて映画フイルム4を挟み付けて規制することによ
り、連続送り用スプロケツト15から映画フイルム4を
離脱させないようにすると共に、パツドローラ19及び
20と間欠送り用スプロケツト18とによつて映画フイ
ルム4を挟み付けて規制することにより、間欠送り用ス
プロケツト18から映画フイルム4を離脱させないよう
になされている。
【0023】またフイルム規制部12は、連続送り用ス
プロケツト15を連続送り用モータ21によつて連続的
に回転駆動すると共に、間欠送り用スプロケツト18を
間欠送り用モータ22によつて所定の角度毎に間欠的に
回転駆動することにより、連続送り用スプロケツト15
と間欠送り用スプロケツト18との間に弛みを生じさ
せ、かくして映画フイルム4をフイルムゲート部13に
間欠送りし得るようになされている。
【0024】これに対してフイルム巻取側のフイルム規
制部14も、フイルム規制部12と同様に連続送り用ス
プロケツト24及び間欠送り用スプロケツト25を有
し、パツドローラ26及び27と連続送り用スプロケツ
ト24とによつて映画フイルム4を挟み付けて規制する
ことにより、連続送り用スプロケツト24から映画フイ
ルム4を離脱させないようにすると共に、パツドローラ
28及び29と間欠送り用スプロケツト25とによつて
映画フイルム4を挟み付けて規制することにより、間欠
送り用スプロケツト25から映画フイルム4を離脱させ
ないようになされている。
【0025】またフイルム規制部14でもフイルム規制
部12と同様に、連続送り用スプロケツト24を連続送
り用モータ30によつて連続的に回転駆動すると共に、
間欠送り用スプロケツト25を間欠送り用モータ31に
よつて所定の角度毎に間欠的に回転駆動することによ
り、連続送り用スプロケツト24と間欠送り用スプロケ
ツト25との間に弛みを生じさせるようになされてい
る。
【0026】これによりフイルム規制部12及びフイル
ム規制部14によつて間欠送りされる映画フイルム4
は、間欠送り用スプロケツト18及び間欠送り用スプロ
ケツト25のそれぞれの歯がパーフオレーシヨンに片寄
せされた状態でかみ合わされることにより、間欠送り用
スプロケツト18及び間欠送り用スプロケツト25の回
転動作と一体化して、がたつくことなく1コマづつフイ
ルムゲート部13に間欠送りされる。
【0027】そして映画フイルム4は、ガイドローラ3
3〜35、テンシヨンアーム36のローラ37及びガイ
ドローラ38を介してリールモータ39によつて回転駆
動される巻取リール40に巻き取られる。ここでもテン
シヨンアーム36は、ガイドローラ35、ローラ37及
びガイドローラ38を介して映画フイルム4に所定のテ
ンシヨンを与えることにより、当該映画フイルム4を滑
らかに巻取リール40に送出することができ、この結果
巻き取りむらが生じることなく映画フイルム4を巻き取
れるようになされている。
【0028】フイルムゲート部13は、ゲート41と対
向する位置に設けられたCCDカメラ42の光軸上の所
定位置に映画フイルム4のコマを位置決めした状態で、
ゲート41の下側に設けられた光源43から光源光を照
射し、これにより映画フイルム4のコマを透過した透過
光をCCDカメラ42の撮像面で撮像する。CCDカメ
ラ42は、映画フイルム4のコマを透過した透過光を光
電変換することにより、ビデオ信号に変換して出力す
る。
【0029】このようにフイルムゲート部13では、1
コマ分の撮影が終了すると、次のコマが間欠送り用スプ
ロケツト18及び25によつてCCDカメラ42の光軸
上の所定位置に間欠送りされて位置決めされる。
【0030】(2)フイルム間欠送り装置部の回路構成 図2に示すように、フイルム間欠送り装置部11は、間
欠送り用スプロケツト部45及び46によつて間欠送り
した映画フイルム4のコマの停止位置をフイルムゲート
部13で検出し、当該検出結果に基づいて間欠送り制御
部47がコマを所定の停止位置に位置決めするためのモ
ータトルク信号S11及びS13を間欠送り用スプロケ
ツト部45及び46に供給することにより、間欠回転動
作を制御するようになされている。
【0031】フイルムゲート部13は、固定側ピクチヤ
ゲート51及び可動側ピクチヤゲート52によつて構成
されており、間欠送り用スプロケツト18及び25の間
欠回転動作によつて固定側ピクチヤゲート51及び可動
側ピクチヤゲート52との間を間欠送りされる映画フイ
ルム4のコマがゲート41と対向する位置でかつCCD
カメラ42の光軸上の所定位置に位置決めされるように
なされている。
【0032】ここで可動側ピクチヤゲート52は、映画
フイルム4の1コマの大きさよりも僅かに一回り大きい
ゲート41がほぼ中央部分に形成されると共に、当該ゲ
ート41と対向する固定側ピクチヤゲート51のほぼ中
央部分にゲート41よりも一回り大きく形成された貫通
孔が設けられており、当該貫通孔を介して入射された光
源光が映画フイルム4のコマを透過し、この透過光がゲ
ート41を通過してCCDカメラ42の撮像面に入射さ
れるようになされている。
【0033】また可動側ピクチヤゲート52は、映画フ
イルム4を固定側ピクチヤゲート51に所定の圧力で押
圧しており、これにより可動側ピクチヤゲート52と固
定側ピクチヤゲート51との間に挟み付けるようになさ
れている。因みに、この圧力は映画フイルム4が可動側
ピクチヤゲート52と固定側ピクチヤゲート51との間
で滑らかに間欠走行できる程度である。
【0034】一方、間欠送り用スプロケツト18及び2
5は、間欠送り用モータ22及び31の回転軸に取り付
けられたエンコーダ57及び58によつて間欠送り用ス
プロケツト18及び25の回転速度に応じた周波数信号
SFG1及びSFG2をカウンタ59及び60に送出す
る。カウンタ59及び60は、周波数信号SFG1及び
SFG2を基にそのパルス数をカウントすることにより
得られたカウント値データD1及びD2を制御部56に
送出する。
【0035】制御部56は、間欠送り用スプロケツト1
8及び25の現在の回転角度(すなわち回転位置)をカ
ウント値データD1及びD2として得る。そして制御部
56は、コントローラ70から供給された次の1フレー
ム分のテレシネ処理を行うためのフレームパルスFPに
基づいて映画フイルム4を現在の回転位置から1コマ分
間欠送りして位置決めするための間欠駆動パルスデータ
D3及びD4をそれぞれ生成し、これをデイジタルアナ
ログ変換器61及び62に送出する。
【0036】この場合、間欠送り制御部47は間欠送り
用スプロケツト18及び25を間欠駆動パルスデータD
3及びD4によつてそれぞれ同時に回転駆動させること
により、当該間欠送り用スプロケツト18及び25の回
転動作と一体させて映画フイルム4を間欠送りする。こ
れにより制御部56は、間欠送り用スプロケツト18又
は25のどちらか一方が回転動作しなかつたときに生じ
る急激なテンシヨンを映画フイルム4に与えることな
く、安定した間欠送りを行うようになされている。
【0037】このとき間欠送り制御部47は、間欠送り
用スプロケツト25を映画フイルム4の間欠送り動作の
ための位置制御にのみ用いると共に、間欠送り用スプロ
ケツト18を位置制御とテンシヨン制御に用いるように
なされており、これにより映画フイルム4のパーフオレ
ーシヨンピツチが角コマ毎に長くあるいは短く変化して
いた場合でも、映画フイルム4に対して常時一定のテン
シヨンを与えた状態で間欠送りすることができ、かくし
て映画フイルム4の各コマを所定の停止位置に正確に位
置決めし得るようになされている。
【0038】すなわち間欠送り用スプロケツト25は、
映画フイルム4を巻き取る方向に所定の回転角度だけ回
転駆動することにより、1コマ分だけ動かした後その位
置で停止するようになされており、また間欠送り用スプ
ロケツト18は間欠送り用スプロケツト25と同様に所
定の回転角度だけ回転駆動することによりほぼ1コマ分
だけ動かし、その後逆方向に回転させるような一定のト
ルクを与えることにより映画フイルム4に一定のテンシ
ヨンを加えるようになされている。
【0039】デイジタルアナログ変換器62は、位置制
御を行うための間欠駆動パルスデータD4をアナログの
モータトルク信号S12に変換し、これをモータアンプ
65に送出する。モータアンプ65は、モータトルク信
号S12を所定のレベルに増幅し、これをモータトルク
信号S13として間欠送り用スプロケツト部46のAC
サーボモータ66に送出する。
【0040】ACサーボモータ66は、モータトルク信
号S13に応じた回転角度に間欠送り用モータ31を回
転駆動させることにより、当該間欠送り用モータ31と
連結されている間欠送り用スプロケツト25を同時に間
欠回転させる。このとき同時に、デイジタルアナログ変
換器61は、位置制御を行つた後にテンシヨン制御を行
うための間欠駆動パルスデータD3をアナログのモータ
トルク信号S10に変換し、これをモータアンプ63に
送出する。モータアンプ63は、モータトルク信号S1
0を所定のレベルに増幅し、これをモータトルク信号S
11として間欠送り用スプロケツト部45のACサーボ
モータ64に送出する。
【0041】ACサーボモータ64は、モータトルク信
号S11に応じた回転角度に間欠送り用モータ22を回
転駆動させることにより、当該間欠送り用モータ22と
連結されている間欠送り用スプロケツト18を同時に間
欠回転させた後、逆方向に間欠送り用スプロケツト18
を回転させるように一定のトルクを与える。
【0042】すなわちフイルム間欠送り装置部11は、
間欠駆動パルスデータD3及びD4を制御部56から同
時に出力して間欠送り用スプロケツト18及び25を共
に間欠回転させ、映画フイルム4が1コマ分動いた後に
間欠送り用スプロケツト18だけを逆方向に回転させる
ように一定のトルクを与えることにより、映画フイルム
4にダメージを与えることなくコマを間欠送りした後、
所定位置に正確に位置決めし得るようになされている。
【0043】続いて、フイルム間欠送り装置部11にお
ける実際の間欠送り制御方法を、位置制御のみを行う間
欠送り用スプロケツト25と、位置制御を行つた後にテ
ンシヨン制御を行う間欠送り用スプロケツト18とに分
けてそれぞれ説明する。
【0044】フイルム間欠送り装置部11は、位置制御
のみを行う間欠送り用スプロケツト25によつて映画フ
イルム4を間欠送りして位置決めするときの処理手順を
図3のフローチヤートを用いて説明する。
【0045】すなわちフイルム間欠送り装置部11は、
RT1の開始ステツプから入つてステツプSP1に移
る。ステツプSP1において制御部56は、エンコーダ
58からの周波数信号SFG2をカウンタ60によつて
カウントすることにより間欠送り用スプロケツト25の
現在の停止位置を認識し、次のステツプSP2に移る。
【0046】ステツプSP2において制御部56は、コ
ントローラ70から間欠駆動トリガとしてフレームパル
スFPが与えられたか否かを判定する。ここで肯定結果
が得られると、このことは、コントローラ70からフレ
ームパルスFPが与えられたことを表しており、このと
き制御部56は次のステツプSP3に移る。
【0047】ステツプSP3において制御部56は、コ
ントローラ70から供給されるフレームパルスFPの立
ち上がりエツジに基づいて映画フイルム4を1コマ分動
かすための間欠駆動パルスデータD4を生成する。
【0048】ここで、映画フイルム4を1コマ分間欠送
りするために例えば間欠駆動パルスデータD4が9パル
ス分必要である場合、制御部56は間欠駆動パルスデー
タD4の9パルスを段階的に分けて出力するようになさ
れている。すなわち制御部56は、まず映画フイルム4
を1コマ分動かすための最初の目標位置を0パルスとし
た場合に、次の目標位置を当該0パルスに1パルスの加
算増分を加算した1パルス目とし、次の目標位置を当該
1パルスに2パルスの加算増分を加算した3パルス目と
し、次の目標位置を当該3パルスに3パルスの加算増分
を加算した6パルス目とし、以降2パルス及び1パルス
の順番で加算増分を累積的に加算することにより、9パ
ルス目を最終的な目標位置となるように段階的に目標位
置を設定して間欠駆動パルスデータD4を出力する。
【0049】このようにして制御部56は、9パルス分
の間欠駆動パルスデータD4を段階的に分けて全て出力
することにより、映画フイルム4の1コマを滑らかに間
欠送りするようになされている。
【0050】実際上、図4に示すようにフレームパルス
FPは、映画フイルム4の1コマを間欠回転させて所定
位置に位置決めした後テレシネ処理するために要する4
1.67[msec] の周期でコントローラ70から制御部56
に供給されており、当該41.67[msec] の周期のうちの8
[msec] で映画フイルム4の1コマを送るようになされ
ている。従つて制御部56は、間欠駆動パルスデータD
4を8[msec] の間に9パルス分を出力して1コマ分動か
した後、その位置で映画フイルム4を停止させた状態に
して位置制御するようになされている。
【0051】ステツプSP4において制御部56は、間
欠駆動パルスデータD4を9パルス分全て出力し終えた
か否かを判定する。ここで否定結果が得られると、この
ことは未だ間欠駆動パルスデータD4を9パルス分全て
出力し終えておらず途中の段階であることを表してお
り、このとき制御部56は次のステツプSP5に移る。
【0052】ステツプSP5において制御部56は、9
パルス分の間欠駆動パルスデータD4のうち残りの段階
的な加算増分を現在の目標位置に加算して得た値を新た
な目標位置として更新し、次のステツプSP6に移る。
【0053】ステツプSP6において制御部56は、図
5に示すように、間欠駆動パルスデータD4の表す目標
位置と、実際の間欠送り用スプロケツト25の動いた現
在位置との差を、間欠送り用スプロケツト25が間欠駆
動パルスデータD4に追従しきれない誤差データeとし
て用いて、次式
【0054】
【数1】
【0055】で表される演算式によつて加算増分の間欠
駆動パルスデータD4を表すようになされている。
【0056】ここで、上述の(1)式で表された間欠駆
動パルスデータD4においては、定数K2 の値を大きく
設定してやれば微分によつて得られる少しの誤差を数倍
にすることになるので追従性を良くすることができ、ま
た定数K3 の値を大きく設定してやれば追従性を遅くす
ることができ、このようにして制御部56は間欠送り用
スプロケツト25の目標位置に対する実際の間欠送り動
作の応答性を調整するようになされている。
【0057】ステツプSP7において制御部56は、映
画フイルム4の1コマを間欠送りするために供給する間
欠駆動パルスデータD4の値を制限することにより、A
Cサーボモータ66に必要以上の負荷を与えないように
してデイジタルアナログ変換器62に出力する。
【0058】ステツプSP8において制御部56は、デ
イジタルアナログ変換器62によつて間欠駆動パルスデ
ータD4に応じたアナログのモータトルク信号S12を
生成し、これをモータアンプ65に供給する。
【0059】これによりモータアンプ65は、モータト
ルク信号S12を所定のレベルに増幅し、これをモータ
トルク信号S13としてACサーボモータ66に送出す
る。ACサーボモータ66は、モータトルク信号S13
に応じた回転角度に間欠送り用モータ31を回転駆動す
ることにより、与えられた間欠駆動パルスデータD4の
加算増分のパルス数毎に当該間欠送り用モータ31と連
結されている間欠送り用スプロケツト25を回転させ、
上述のステツプSP1に戻つて以降の処理を繰り返す。
【0060】そしてステツプSP2においては最初のフ
レームパルスFPが与えられた状態で、次のフレームパ
ルスFPは未だ与えられていない状態であるので、否定
結果を得てステツプSP4に移る。ステツプSP4にお
いて制御部56は間欠駆動パルスデータD4を9パルス
分全て出力し終えたときに肯定結果を得、このときステ
ツプSP9に移る。
【0061】ステツプSP9において制御部56は、間
欠送り用スプロケツト25の現在位置を新たな目標位置
に保持したまま、次のステツプSP6以降の処理を繰り
返す。ここでは、実際に間欠送り用スプロケツト25の
回転角度が新しい目標位置に到達していない場合がある
ため、再度ステツプSP6以降の処理を繰り返すように
なされている。このようにしてフイルム間欠送り装置部
11は、位置制御用の間欠送り用スプロケツト25を用
いて映画フイルム4を1コマずつ間欠送りする。
【0062】次にフイルム間欠送り装置部11は、位置
制御及びテンシヨン制御を行う間欠送り用スプロケツト
18によつて映画フイルム4を間欠送りして位置決めす
るときの処理手順を図6のフローチヤートを用いて説明
する。
【0063】すなわちフイルム間欠送り装置部11は、
RT2の開始ステツプから入つてステツプSP11に移
る。ステツプSP11において制御部56は、エンコー
ダ57からの周波数信号SFG1をカウンタ59によつ
てカウントすることにより間欠送り用スプロケツト18
の現在の停止位置を認識し、次のステツプSP12に移
る。
【0064】ステツプSP12において制御部56は、
コントローラ70から間欠駆動トリガとしてフレームパ
ルスFPが与えられたか否かを判定する。
【0065】ここで肯定結果が得られると、このことは
コントローラ70から間欠駆動トリガとしてフレームパ
ルスFPが与えられたことを表しており、このとき制御
部56は次のステツプSP13に移る。
【0066】ステツプSP13において制御部56は、
間欠送り用スプロケツト18を動かす前の現在の停止位
置を間欠送りする際の基準位置として設定し、次のステ
ツプSP14に移る。間欠送り用スプロケツト18で
は、位置制御の後にテンシヨン制御を行うために、元の
映画フイルム4のコマの停止位置から逆方向に戻される
ために正確に1コマ分動かされた位置からずれが生じて
いることがある。このため制御部56は、間欠送り用ス
プロケツト18を動かす前の現在の停止位置を間欠送り
する際の基準位置として設定し、当該基準位置を基に1
コマ分間欠送りするようになされている。
【0067】ステツプSP14において制御部56は、
フレームパルスFPの立ち上がりエツジに基づいて映画
フイルム4を1コマ動かすための間欠駆動パルスデータ
D3を生成する。この場合も、映画フイルム4を1コマ
間欠送りするために間欠駆動パルスデータD3が9パル
ス分必要である場合を想定し、制御部56は間欠駆動パ
ルスデータD3の9パルスを間欠駆動パルスデータD4
と同様に段階的に分けて出力するようになされている。
【0068】ステツプSP15において制御部56は、
間欠駆動パルスデータD3を9パルス分全て出力し終え
たか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、こ
のことは未だ間欠駆動パルスデータD3を9パルス分全
て出力し終えておらず途中の段階であることを表してお
り、このとき制御部56は次のステツプSP16に移
る。
【0069】ステツプSP16において制御部56は、
9パルス分の間欠駆動パルスデータD3のうち残りの段
階的な加算増分を現在の目標位置に加算して得た値を新
たな目標位置として更新し、次のステツプSP17に移
る。
【0070】ステツプSP17において制御部56は、
図5の間欠駆動パルスデータD4と同様に、当該間欠駆
動パルスデータD3の表す目標位置と、実際の間欠送り
用スプロケツト18の動いた現在位置との差を、間欠送
り用スプロケツト18が間欠駆動パルスデータD3に追
従しきれない誤差データEとして用いて、次式
【0071】
【数2】
【0072】で表される演算式によつて加算増分の間欠
駆動パルスデータD3を表すようになされている。
【0073】ここで、上述の(2)式で表された間欠駆
動パルスデータD3においては、定数Q2 の値を大きく
設定してやれば微分によつて得られる少しの誤差を数倍
にすることになるので追従性を良くすることができ、ま
た定数Q3 の値を大きく設定してやれば追従性を遅くす
ることができ、このようにして制御部56は間欠送り用
スプロケツト18の目標位置に対する実際の間欠送り動
作の応答性を調整するようになされている。
【0074】ステツプSP18において制御部56は、
映画フイルム4の1コマを間欠送りするために供給する
間欠駆動パルスデータD3の値を制限することにより、
ACサーボモータ64に必要以上の負荷を与えないよう
にしてデイジタルアナログ変換器61に出力する。
【0075】ステツプSP19において制御部56は、
デイジタルアナログ変換器61によつて間欠駆動パルス
データD3に応じたアナログのモータトルク信号S10
を生成し、これをモータアンプ63に供給する。これに
よりモータアンプ63は、モータトルク信号S10を所
定のレベルに増幅し、これをモータトルク信号S11と
してACサーボモータ64に送出する。
【0076】ACサーボモータ64は、モータトルク信
号S11に応じた回転角度に間欠送り用モータ22を回
転駆動することにより、当該間欠送り用モータ22と連
結されている間欠送り用スプロケツト18を与えられた
間欠駆動パルスデータD3の加算増分のパルス数毎に間
欠回転させ、上述のステツプSP11に戻つて以降の処
理を繰り返す。
【0077】そしてステツプSP12においては最初の
フレームパルスFPが与えられた状態で、次のフレーム
パルスFPは未だ与えられていない状態であるので、否
定結果を得てステツプSP15に移る。ステツプSP1
5においては間欠駆動パルスデータD3を9パルス分全
て出力し終えたときに肯定結果を得、このとき制御部5
6はステツプSP20に移る。
【0078】ステツプSP20において制御部56は、
間欠送り用スプロケツト18の現在の停止位置と目標位
置との差の絶対値が所定の規定値以下であるか否かを判
定する。ここで否定結果が得られると、このことは間欠
送り用スプロケツト18の現在の停止位置と目標位置と
の差の絶対値が所定の規定値を越えていることを表して
おり、すなわち間欠駆動パルスデータD3に対する間欠
送り用スプロケツト18の応答性が悪く、未だ間欠駆動
パルスデータD3の9パルス分に相当する1コマの間欠
送りが正確に行われておらず、間欠駆動パルスデータD
3に誤差データEが多く含まれていると考えられるの
で、制御部56はステツプSP17以降の処理を繰り返
す。
【0079】これに対してステツプSP20において肯
定結果が得られると、このことは間欠送り用スプロケツ
ト18の現在の停止位置と目標位置との差の絶対値が所
定の規定値以下になつていることを表しており、このと
き制御部56は間欠駆動パルスデータD3の9パルス分
に相当する1コマの間欠送り動作がほぼ許容される範囲
内で正確に行われたと認識し、次のステツプSP21に
移る。
【0080】ステツプSP21において制御部56は、
実際上、間欠駆動パルスデータD3(図4)によつて8
[msec] の間に9パルス分を出力して間欠送り用スプロ
ケツト18により映画フイルム4を1コマ分動かすこと
により、間欠送り用スプロケツト25に追従して映画フ
イルム4に必要以上のテンシヨンを与えることなく滑ら
かに間欠送りする。その後、制御部56は映画フイルム
4に逆方向に回転させるような一定のトルクを与えるこ
とにより映画フイルム4に一定のテンシヨンを与えるよ
うになされている。
【0081】実際上、間欠駆動パルスデータD3は図7
に示すような回転トルク(V)を表した駆動波形となつ
ており、映画フイルム4の1コマを動かした後、その動
かした方向とは逆方向に動かすためにマイナス方向のト
ルク電圧を与えるようになされている。
【0082】このようにフイルム間欠送り装置部11
は、制御部56によつてRT1及びRT2の処理手順を
介して間欠送り用スプロケツト18及び25を回転制御
することにより、パーフオレーシヨンピツチの変化に係
わらず常に一定のテンシヨンを与えた状態で映画フイル
ム4を1コマ分間欠送りしてフイルムゲート部13の所
定位置に正確に位置決めする。
【0083】(3)動作及び効果 以上の構成において、フイルム間欠送り装置部11は制
御部56がコントローラ70から供給されたフレームパ
ルスFPに基づいて映画フイルム4を1コマ毎に間欠送
りするための間欠駆動パルスデータD3及びD4をそれ
ぞれ生成し、これを基に間欠送り用スプロケツト18及
び25を間欠送り動作させる。
【0084】このとき間欠送り用スプロケツト25は、
間欠駆動パルスデータD4に基づいて映画フイルム4を
1コマ分間欠送りした後、その位置で映画フイルム4を
停止する。このとき同時に間欠送り用スプロケツト18
は、間欠駆動パルスデータD3に基づいて映画フイルム
4を規定値の範囲内に入る程度に1コマ分間欠送りした
後、間欠送りした方向とは逆方向に回転するような一定
のトルクが与えられる。
【0085】これによりフイルム間欠送り装置部11
は、映画フイルム4を1コマ分間欠送りしたときに一方
の間欠送り用スプロケツト18を間欠送りした方向とは
逆方向に回転するような一定のトルクが間欠送り用スプ
ロケツト18に与えられたことにより、間欠送り用スプ
ロケツト18及び25の歯にパーフオレーシヨンがかみ
合わせられた状態の映画フイルム4に対して一定のテン
シヨンを与えることができる。
【0086】従つてフイルム間欠送り装置部11は、間
欠送り用スプロケツト25によつて映画フイルム4を1
コマ分正確に間欠送りすると共に間欠送り用スプロケツ
ト18によつて映画フイルム4に一定のテンシヨンを与
えたことにより、映画フイルム4のパーフオレーシヨン
ピツチの変化に関係なく常に安定した状態でフイルムゲ
ート部13の所定位置に正確に位置決めし得ると共に、
パーフオレーシヨンピツチが拡がつたときに映画フイル
ム4が浮いてしまうをことを防止することができる。
【0087】以上の構成によれば、フイルム間欠送り装
置部11は間欠送り用スプロケツト25を位置制御にの
み用い、間欠送り用スプロケツト18を位置制御及びテ
ンシヨン制御に用いるようにしたことにより、映画フイ
ルム4を1コマずつ間欠送りしたときに常に一定のテン
シヨンを与えた状態を保持することができるので正確に
位置決めすることができる。
【0088】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、フイルム間欠送り装
置部11において間欠送りスプロケツト25によつて位
置制御を行い、間欠送りスプロケツト18によつて位置
制御及びテンシヨン制御を行うようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、間欠送りスプロケツ
ト25によつて位置制御及びテンシヨン制御を行い、間
欠送りスプロケツト18によつて位置制御を行うように
しても良い。この場合、間欠送りスプロケツト25はテ
ンシヨン制御を行うときに、間欠送り方向にさらに回転
するような一定のトルクを与えるようにすればよい。
【0089】また上述の実施の形態においては、映画フ
イルム4を通常の送り方向に間欠送りするフイルム間欠
送り装置部11に本発明を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、通常の送り方向
とは逆方向に間欠送りするような場合にも本発明を適用
するようにしても良い。
【0090】さらに上述の実施の形態においては、フイ
ルム位置決め装置としてのフイルム間欠送り装置部11
において、第1の送り手段として間欠送り用スプロケツ
ト部46(又は45)、第2の送り手段として間欠送り
用スプロケツト部45(又は46)、制御手段として制
御部56及びコントローラ70を用いるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の
第1の送り手段、第2の送り手段及び制御手段を用いる
ようにしても良い。
【0091】さらに上述の実施の形態においては、間欠
送り用スプロケツト18及び25を回転駆動するために
ACサーボモータ64及び66を用いるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、DCモータ
等のように高速でかつ高精度に回転駆動し得れば他の種
々の駆動手段を用いるようにしても良い。
【0092】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をテレシネ装置に適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、映写機等のようにフイ
ルム状記録媒体を間欠送りする他の種々のフイルム間欠
送り装置に本発明を適用するようにしても良い。
【0093】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1の送
り手段及び第2の送り手段を同期して駆動することによ
り停止位置にフイルムを送つた後、第1の送り手段又は
第2の送り手段のいずれか一方の送り手段によつて停止
位置で位置決めした際、他方の送り手段によつてフイル
ムに一定の張力を加えることにより、フイルム位置決め
時にフイルムに対して常に一定の張力を与えることがで
きるので停止位置に正確に位置決めでき、かくして簡易
な構成でフイルムの位置決めを安定して実行し得るフイ
ルム位置決め装置及びその方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテレシネ装置の全
体構成を示すブロツク図である。
【図2】フイルム間欠送り装置部の構成を示すブロツク
図である。
【図3】位置制御用の間欠送り用スプロケツトの処理手
順を示すフローチヤートである。
【図4】間欠駆動時のタイミングチヤートを示す波形図
である。
【図5】目標位置と現在位置との誤差を示す特性曲線図
である。
【図6】位置制御用及びテンシヨン制御用の間欠送り用
スプロケツトの処理手順を示すフローチヤートである。
【図7】位置制御及びテンシヨン制御用の間欠送り用ス
プロケツトにおける駆動波形を示す特性曲線図である。
【図8】従来の電子制御式のフイルム間欠送り装置の構
成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……テレシネ装置、4……映画フイルム、11……フ
イルム間欠送り装置部、18、25……間欠送り用スプ
ロケツト、30、31……間欠送り用モータ、56……
制御部、57、58……エンコーダ、59、60……カ
ウンタ、60、62……ACサーボモータ、70……コ
ントローラ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムをその長手方向に送つた後、予め
    決められた停止位置に停止させるフイルム位置決め装置
    において、 上記フイルムの送り方向に対して供給先側で上記フイル
    ムに係合され当該フイルムを上記送り方向に所定距離だ
    け引つ張ることにより上記フイルムを上記停止位置まで
    送る第1の送り手段と、 上記フイルムの送り方向に対して供給元側で上記フイル
    ムに係合され上記第1の送り手段に同期して上記フイル
    ムを上記送り方向に所定距離だけ送り出すことにより上
    記フイルムを上記停止位置まで送る第2の送り手段と、 上記フイルムが上記停止位置で停止した際に上記第1の
    送り手段又は上記第2の送り手段のいずれか一方の送り
    手段によつて上記フイルムを上記停止位置で保持させる
    と共に、上記一方の送り手段によつて上記フイルムを上
    記停止位置で保持した際に、他方の送り手段によつて上
    記フイルムに一定の張力を加える制御手段とを具えるこ
    とを特徴とするフイルム位置決め装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、上記第1の送り手段及び
    上記第2の送り手段に対してそれぞれ駆動信号を段階的
    に分けて順番に供給することにより、当該第1の送り手
    段及び当該第2の送り手段を駆動させることを特徴とす
    る請求項1に記載のフイルム位置決め装置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、上記駆動信号によつて表
    される目標位置と、上記駆動信号に応じて駆動したとき
    の上記第1の送り手段及び上記第2の送り手段の駆動位
    置との誤差に基づいて、上記駆動信号に応じて駆動する
    上記第1の送り手段及び上記第2の送り手段の応答性を
    調整することを特徴とする請求項1に記載のフイルム位
    置決め装置。
  4. 【請求項4】フイルムをその長手方向に送つた後、予め
    決められた停止位置に停止させるフイルム位置決め方法
    において、 上記フイルムの送り方向に対して供給先側で上記フイル
    ムに係合された第1の送り手段によつて当該フイルムを
    上記送り方向に所定距離だけ引つ張ると共に、上記フイ
    ルムの送り方向に対して供給元側で上記フイルムに係合
    された第2の送り手段によつて上記第1の送り手段に同
    期して上記フイルムを上記送り方向に所定距離だけ送り
    出すことにより上記フイルムを上記停止位置まで送り、 上記フイルムが上記停止位置で停止した際に上記第1の
    送り手段又は上記第2の送り手段のいずれか一方の送り
    手段によつて上記フイルムを上記停止位置で保持させる
    と共に、上記一方の送り手段によつて上記フイルムを上
    記停止位置で保持した際に、他方の送り手段によつて上
    記フイルムに一定の張力を加えることを特徴とするフイ
    ルム位置決め方法。
  5. 【請求項5】上記フイルム位置決め方法は、上記第1の
    送り手段及び上記第2の送り手段に対してそれぞれ駆動
    信号を段階的に分けて順番に供給することにより、当該
    第1の送り手段及び当該第2の送り手段を駆動させるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のフイルム位置決め方
    法。
  6. 【請求項6】上記フイルム位置決め方法は、上記駆動信
    号によつて表される目標位置と、上記駆動信号に応じて
    駆動したときの上記第1の送り手段及び上記第2の送り
    手段の駆動位置との誤差に基づいて、上記駆動信号に応
    じて駆動する上記第1の送り手段及び上記第2の送り手
    段の応答性を調整することを特徴とする請求項4に記載
    のフイルム位置決め方法。
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