JPH1032752A - テレシネ装置及び映写装置 - Google Patents

テレシネ装置及び映写装置

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JPH1032752A
JPH1032752A JP20914596A JP20914596A JPH1032752A JP H1032752 A JPH1032752 A JP H1032752A JP 20914596 A JP20914596 A JP 20914596A JP 20914596 A JP20914596 A JP 20914596A JP H1032752 A JPH1032752 A JP H1032752A
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JP
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image
optical axis
film
projection
projected
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JP20914596A
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Shuichi Kanbe
秀一 神部
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、テレシネ装置及び映写装置におい
て、簡易な構成で、映画フイルムの損傷及び画振れを抑
え得るようにする。 【解決手段】フイルムゲート内で連続走行中の映写対象
の画像を映写手段によつて映写して生成された映写光束
を光軸補正手段に与え、フイルムゲートにおける映写対
象の画像の走行位置の検出結果に基づいて、光軸補正手
段内の板形状の透明部材を一定角速度で一方向に回転さ
せて、この透明部材を透過する映写光束の光軸位置を映
写対象の画像の走行方向に沿つて平行移動して補正し
て、光軸が静止した映写光束を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 (1)実施例の構成 (1−1)全体構成(図1及び図2) (1−2)光学補正部の構成(図3〜図7) (2)実施例の動作(図8) (3)実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はテレシネ装置及び映
写装置に関し、例えば映画フイルム上に光学的に記録さ
れた画像をビデオ信号に変換するテレシネ装置に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来のテレシネ装置は、映画フイルム上
に光学的に記録された画像(以下これを駒と呼ぶ)に映
写用光束を照射する場所であるフイルムゲートにおける
駒の動きで見たとき、駒を間欠走行させるものと、駒を
連続走行させるものとの2種類に分類される。間欠走行
方式テレシネ装置は、レジストレーシヨンピンを映画フ
イルムのパーフオレーシヨンに押し込み、駒をこのレジ
ストレーシヨンピンで1駒づつ掻き落として間欠走行さ
せると共に、駒をビデオカメラで撮像する期間だけ、駒
をフイルムゲートにおいて完全に静止させる。
【0004】一方、連続走行方式テレシネ装置は、駒を
フイルムゲートにおいて連続走行させると共に、フイル
ムゲート内の駒を何らかの方法で見かけ上1フイールド
期間又は1フレーム期間ビデオカメラに対して静止させ
て、ビデオカメラで撮像する。因みに、連続走行方式
は、一般的に、陰極線管を使用して映画フイルムの走行
に同期させる陰極線管フライングクスポツト方式や振動
ミラー方式が用いられている。
【0005】間欠走行方式テレシネ装置は、駒をレジス
トレーシヨンピンによつてフイルムゲートにおいて1駒
づつ完全に静止させることにより、ビデオカメラで撮像
するとき駒が上下に振動するいわゆる画振れが発生しな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、映画フイル
ムのパーフオレーシヨンの間隔は、温度変化及び湿度変
化により伸縮したり、経年変化により収縮する。映画フ
イルムのパーフオレーシヨンの間隔が変化すると、間欠
走行方式テレシネ装置は、映画フイルムを痛めるという
欠点があつた。このため、映画フイルムを間欠走行方式
テレシネ装置で使用する際は、映画フイルムの取扱いに
非常に注意が必要であり、煩雑であつた。一方、連続走
行方式テレシネ装置では、映画フイルムをフイルムゲー
トにおいて一定速度で走行させることにより、映画フイ
ルムの損傷を抑えて、ビデオ信号を得ることができる。
【0007】ところが、従来の連続走行方式テレシネ装
置は、フイルムゲートにおいて一定速度で走行する駒を
見かけ上静止させて画振れを完全に無くすことが構造上
困難であつた。また従来の連続走行方式テレシネ装置
は、構造が複雑であつた。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で、映画フイルムの損傷及び画振れを抑
え得るテレシネ装置及び映写装置を提案しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の画像がフイルム上に光学的
に順次記録された映画フイルムをフイルムゲートにおい
て連続走行させ、映写対象の画像をフイルムゲートにお
いて映写して得た映写光束をビデオ信号に変換するテレ
シネ装置において、映画フイルムをフイルム走行手段に
よつてフイルムゲートにおいて連続走行させ、フイルム
ゲートにおいて連続走行する映写対象の画像を映写手段
によつて映写する。またフイルムゲートにおける映写対
象の画像の走行位置を画像位置検出手段によつて検出す
る。光軸位置補正手段は、この画像位置検出手段の検出
結果に基づいて、映写光束を透過させる板形状の透明部
材を一定角速度で一方向に回転させて、映写光束の光軸
位置を映写対象の画像の走行方向に沿つて平行移動して
補正する。続いて、光軸位置が光軸位置補正手段によつ
て補正された映写光束を撮像手段によつて撮像してビデ
オ信号を生成する。
【0010】フイルムゲート内で連続走行中の映写対象
の画像を映写手段によつて映写して生成された映写光束
を光軸補正手段に与え、フイルムゲートにおける映写対
象の画像の走行位置の検出結果に基づいて、光軸補正手
段内の板形状の透明部材を一定角速度で一方向に回転さ
せて、この透明部材を透過する映写光束の光軸位置を映
写対象の画像の走行方向に沿つて平行移動して補正し
て、少なくとも撮像手段で撮像する期間に、光軸が撮像
手段に対して静止した映写光束を生成することにより、
簡易な構成で、映画フイルムの損傷及び画振れを抑える
ことができる。
【0011】また本発明においては、複数の画像がフイ
ルム上に光学的に順次記録された映画フイルムをフイル
ムゲートにおいて連続走行させ、映写対象の画像をフイ
ルムゲートにおいて映写して得た映写光束をスクリーン
上に投影する映写装置において、映画フイルムをフイル
ム走行手段によつてフイルムゲートにおいて連続走行さ
せ、フイルムゲートにおいて連続走行する映写対象の画
像を映写手段によつて映写する。またフイルムゲートに
おける映写対象の画像の走行位置を画像位置検出手段に
よつて検出する。光軸位置補正手段は、この画像位置検
出手段の検出結果に基づいて、映写光束を透過させる板
形状の透明部材を一定角速度で一方向に回転させて、映
写光束の光軸位置を映写対象の画像の走行方向に沿つて
平行移動して補正する。続いて、光軸位置が光軸位置補
正手段によつて補正された映写光束を投影光学系によつ
てスクリーン上に投影する。
【0012】フイルムゲート内で連続走行中の映写対象
の画像を映写手段によつて映写して生成された映写光束
を光軸補正手段に与え、フイルムゲートにおける映写対
象の画像の走行位置の検出結果に基づいて、光軸補正手
段内の板形状の透明部材を一定角速度で一方向に回転さ
せて、この透明部材を透過する映写光束の光軸位置を映
写対象の画像の走行方向に沿つて平行移動して補正し
て、少なくとも投影光学系でスクリーン上に投影する期
間に、光軸が投影光学系に対して静止した映写光束を生
成することにより、簡易な構成で、映画フイルムの損傷
及び画振れを抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0014】(1)実施例の構成 (1−1)全体構成 図1において、1は全体として連続走行方式テレシネ装
置を示す。連続走行方式テレシネ装置1は、映画フイル
ム5を映写部2のフイルムガイド3中央部に穿設された
フイルムゲート4において一定速度で連続走行させて映
写する。フイルムゲート4内を走行中の映写対象の駒
は、映写されて映写光束LA1を生成し、この映写光束
LA1を光軸位置補正手段としての光学補正部6に与え
る。
【0015】光学補正部6は、映写光束LA1の光軸位
置を補正して、光軸が撮像手段としてのビデオカメラ7
に対して静止した映写光束LA2を生成する。ビデオカ
メラ7は、この映写光束LA2を1駒づつ順次撮像して
ビデオ信号S1を生成し、このビデオ信号S1を記録部
8に与えて記録させる。連続走行方式テレシネ装置1
は、マイクロコンピユータ構成の制御回路9によつて全
体を制御している。
【0016】映写部2は、供給リール10に巻回された
35〔mm〕映画フイルム5をフイルムガイド3に一定速度
で供給し、巻取りリール11に一定張力で巻き取る。す
なわち、図2に示すように、映写部2は、映画フイルム
5を供給リール10から供給側テンシヨンアーム12先
端のガイドローラ13と、供給側連続送りスプロケツト
14と、供給側テンシヨン制御アーム15とを順次介し
てフイルムガイド3に供給する。
【0017】また映写部2は、フイルムガイド3から送
出された映画フイルム5を巻取り側テンシヨン制御アー
ム16と、巻取り側連続送りスプロケツト17と、巻取
り側テンシヨンアーム18先端のガイドローラ19とを
順次介して巻取りリール11に巻き取る。供給側連続送
りスプロケツト14と、巻取り側連続送りスプロケツト
17とは、ベルト20を介して連続送りモータ21によ
つて同期して回転する。
【0018】画像位置検出手段としてのフイルム位置セ
ンサ22は、フイルムゲート4付近で映画フイルム5端
部に近接して配設されている。光学補正部6は、フイル
ムガイド3のビデオカメラ7との対向面に載置されてい
る。
【0019】図1に示すように、フイルム位置センサ2
2は、映画フイルム5のパーフオレーシヨンの位置をリ
アルタイムで検出し、位置検出信号S2を生成する。制
御回路9は、位置検出信号S2に基づいて、フイルムゲ
ート4における映画フイルム5の走行速度を検出する。
制御回路9は、この走行速度に応じた制御信号S3及び
S4をそれぞれドライバ23及び24に与える。
【0020】図2に示すように、ドライバ23及び24
は、供給リール10に配設されたフイルム走行手段とし
ての電動モータ25の回転速度と、巻取りリール11に
配設されたフイルム走行手段としての電動モータ26の
回転速度とをそれぞれ制御する。これにより、制御回路
9は、フイルムゲート4における映画フイルム5を一定
速度、例えばピツチ19〔mm〕×24〔駒/sec 〕で連続走
行させる。
【0021】因みに、フイルム位置センサ22は、映画
フイルム5のパーフオレーシヨンの走行方向の位置(以
下これを走行位置と呼ぶ)を静電的に検出し、位置検出
信号S2をこの走行位置に応じて論理「1」又は「0」
レベルに切り換える。またフイルム位置センサ22は、
映画フイルム5が停止しているときもパーフオレーシヨ
ンの走行位置に応じて論理「1」又は「0」レベルの位
置検出信号S2を生成する。
【0022】図1に示すように、映写部2は、映写手段
としての光源27から出射された光源光束LA3を映写
手段としてのコンデンサレンズ28に与えて平行な光束
LA4を生成し、この光束LA4を光束規制手段として
の回転シヤツタ29に照射する。回転シヤツタ29は、
円周上に複数の開口部が形成されており、電動モータ3
0によつて回転駆動される。因みに、光源27及びコン
デンサレンズ28の位置は固定されている。
【0023】制御回路9は、フイルム位置センサ22の
位置検出信号S2に基づいて映画フイルム5の走行速度
を検出し、この走行速度に応じた制御信号S5を生成し
てドライバ31に与える。ドライバ31は、制御信号S
5に応じた駆動信号S6を生成し、この駆動信号S6を
電動モータ30に与えて電動モータ30の回転速度を制
御する。これにより、回転シヤツタ29は、フイルムゲ
ート4における駒の走行速度24〔駒/sec 〕と駒の走行
位置とに同期して、光束LA4をフイルムゲート4内に
間欠的に供給する。
【0024】従つて、回転シヤツタ29の開口部を通つ
た光束LA4は、フイルムゲート4において映画フイル
ム5を間欠的に照明し、映写対象の駒ARを透過して映
写光束LA1を生成させる。
【0025】制御回路9は、フイルム位置センサ22の
位置検出信号S2と光学補正部6の検出信号S7とに基
づいて、光学補正部6における映写光束LA1の光軸に
対する補正量を制御する。すなわち、制御回路9は、位
置検出信号S2に基づいて、フイルムゲート4に対する
映写対象の駒ARの走行位置を検出し、この走行位置に
応じた制御信号S8を生成してドライバ32に与える。
ドライバ32は、制御信号S8に応じた駆動信号S9を
光学補正部6に与えて、映写光束LA1の光軸位置を補
正させる。
【0026】光学補正部6は、映写光束LA1の光軸に
対する補正量に応じた検出信号S7を生成し、この検出
信号S7を検出信号出力回路33に与えて、角度検出信
号S10を生成させる。制御回路9は、位置検出信号S
2と角度検出信号S10とを比較演算し、比較結果に応
じて制御信号S8をフイードバツク制御する。これによ
り、制御回路9は、フイルムゲート4における映写対象
の駒ARの走行位置に応じて、この駒ARより得た映写
光束LA1の光軸に対する光学補正部6における補正量
を正確に制御することができる。
【0027】光学補正部6は、駆動信号S9をアクチエ
ータ34に与える。アクチエータ34は、回転軸35の
一端に固着されており、この回転軸35を一方向に回転
させる。回転軸35の中央部には、透明部材としての矩
形の光軸補正板36が固着されている。これにより、ア
クチエータ34は、光軸補正板36を回転軸35の回り
に駆動信号S9に応じた角度に回転させることができ
る。
【0028】回転軸35は、フイルムゲート4における
映写対象の駒ARの面内方向でこの駒の走行方向と直交
したいわゆる映画フイルム5の幅方向と平行に配置され
ている。これにより、光学補正部6は、映写対象の駒A
Rを映写して得た映写光束LA1の光軸位置を駒ARの
走行方向に沿つて光軸補正板36の回転角度に応じた距
離だけ平行に移動させることができる。
【0029】光学補正部6は、光軸補正板36の回転角
度を回転軸35を介してロータリエンコーダ37に伝
え、このロータリエンコーダ37に光軸補正板36の回
転角度に応じた検出信号S7を生成させる。
【0030】制御回路9は、光学補正部6によつて光軸
位置を補正して得た映写光束LA2をビデオカメラ7で
撮像するタイミングを、フイルム位置センサ22の位置
検出信号S2に基づいて制御する。すなわち、フイルム
位置センサ22は、パーフオレーシヨン毎に1つのパル
スを生成し、これを位置検出信号S2として制御回路9
に与える。
【0031】パーフオレーシヨンは映画フイルム5の長
手方向に沿つて駒毎に4つ配置されている。従つて、制
御回路9は、位置検出信号S2のパルスを4分周し、分
周結果に同期したシヤツタ制御信号S11を生成する。
制御回路9は、このシヤツタ制御信号S11をビデオカ
メラ7に与えて映写光束LA2を撮像するタイミング
(撮像開始時刻及び撮像期間)を制御する。
【0032】また制御回路9は、位置検出信号S2の分
周結果に同期した記録制御信号S12を生成する。制御
回路9は、この記録制御信号S12を記録部8に与え、
例えば標準の24〔駒/sec 〕で撮像して得たビデオ信号
S1を60〔フイールド/sec〕に変換して記録させる。
因みに、連続走行方式テレシネ装置1は、操作パネル3
8によつて制御の開始命令や終了命令を制御回路9に与
えたり、制御状態等を表示する。
【0033】(1−2)光学補正部の構成 図3に示すように、光学補正部6は、上下面が開放され
た矩形枠39を有し、この矩形枠39内で光軸補正板3
6を回転させる。回転軸35は、回転軸35A及び35
Bとに分割され、矩形枠39の1対の対向面の穴に挿通
されている。
【0034】回転軸35Aは、一端にアクチユエータ3
4及びロータリエンコーダ37が取り付けられており、
他端に光軸補正板36の対向辺の一方の辺が取り付けら
れている。回転軸35Bは、一端に光軸補正板36の対
向辺の他方の辺が取り付けられている。
【0035】回転軸35A及び35Bは、それぞれベア
リング(図示せず)を介して矩形枠39に支持されてい
る。またベアリングは皿ばね(図示せず)によつて予圧
されている。
【0036】光軸補正板36は、材質が光学ガラスであ
り、映写光束LA1が透過する1対の対向面が平行に形
成されている。図4に示すように、光軸補正板36は、
映画フイルム5の幅方向の寸法が映画フイルム5の幅に
比して少し大きく設定されている。また光軸補正板36
は、映画フイルム5の走行方向の寸法が駒のピツチとほ
ぼ同一に設定されている。
【0037】ここで、光学補正部6において映写対象の
駒ARより得た映写光束LA1の光軸位置を補正する方
法について説明する。光束が透過する1対の対向面が平
行であるガラス板を回転させると、この光束による画像
が平行移動することが一般に知られている。従つて、光
軸補正板を回転角θ°回転させたときの駒の面内方向に
沿つた移動距離δ1 は、屈折率をnとし、厚さをdとし
て、次式、
【数1】 で示される。
【0038】いま回転角θの範囲を十分小さくすると、
次式、
【数2】
【数3】 が成立する。これを(1)式に代入すると、移動距離δ
1 は、次式
【数4】 で得ることができる。
【0039】一方、映画フイルム5の移動距離δ2 は時
間tの関数である。これにより、移動距離δ2 は、映画
フイルム5の速度をvとして、次式
【数5】 で表すことができる。これは、映画フイルム5を連続走
行させた場合、期間tに、映写対象の駒ARより得た映
写光束LA1の光軸が光学補正部6に対して移動距離δ
2 だけ駒ARの面内方向に沿つて平行移動することを意
味する。
【0040】映写光束LA1の光軸の移動距離δ2
(4)式による移動距離δ1 で相殺すると、光軸がビデ
オカメラ7に対して静止した映写光束LA2を生成する
ことができることになる。これにより、光軸補正板36
を、次式、
【数6】 を満たすように制御すれば移動距離δ2 を補正すること
ができることが分かる。回転角θも時間tの関数であ
り、角速度をωとして、次式
【数7】 で表わすことができる。
【0041】(6)式は、(5)式及び(7)式を用い
て角速度ωについて整理すると、次式、
【数8】 となる。従つて、光軸補正板36を(8)式による角速
度ωで映画フイルム5の走行速度に同期してこの走行方
向と同一方向に回転させると、映写対象の駒ARは見か
け上静止することになる。
【0042】例えば、映画フイルム5を19〔mm〕×24
〔駒/sec 〕で定速走行させる場合には、光軸補正板3
6を24〔Hz〕で一定方向に定速回転させる。このときの
ガラス厚dは、(8)式を用いてd=8.88〔mm〕と決定
される。
【0043】ビデオカメラ7のシヤツタスピードは以下
のように決定される。まず使用する光軸補正板36の回
転角と解像度とのデータを取る。このとき、映写光束L
A1が透過する光軸補正板36の対向面の法線方向成分
とフイルムの法線方向成分とが一致したときを回転角θ
=0〔°〕とし、θ=0〔°〕で撮像した駒を基準とす
る。続いて、回転角と解像度とのデータに基づいて、補
正角度−θ1 及びθ1 を決定する。但し、−θ1 <θ<
θ1 とする。続いて、この補正角度−θ1 及びθ1 の絶
対値と光軸補正板36の回転速度N〔rps 〕によりシヤ
ツタを開いて撮像する期間tS 〔s〕を次式、
【数9】 により決定する。
【0044】(2)実施例の動作 以上の構成において、まず映画フイルム5は、駒中心と
フイルムゲート4中心とを位置合わせして、供給側連続
送りスプロケツト14及び巻取り側連続送りスプロケツ
ト17に掛けられる。このとき、制御回路9は、光軸補
正板36の透光面の法線41をフイルムゲート4中心に
一致させている。
【0045】これにより、図5のθ=0の状態に示すよ
うに、透光面の法線41と駒ARの重心がビデオカメラ
7の光軸上で一致することになる。従つて、制御回路9
は、この初期位置を基準として位置検出信号S2のパル
スをカウントして、光軸補正板36やビデオカメラ7を
制御するタイミングを決める。この後、映画フイルム5
は、一定速度(ここではピツチ19〔mm〕×24〔駒/sec
〕)で連続走行する。また光軸補正板36は、映画フ
イルム5の走行速度に同期して(8)式に示した角速度
ω(ここでは24〔Hz〕)で一方向に回転する。
【0046】次に、映画フイルム5と光軸補正板36と
の1サイクルの動作を説明する。光軸補正板36の回転
角が−θ1 の位置に達したとき、ビデオカメラ7はシヤ
ツタを開き、映写対象の駒ARの撮像を開始する。光軸
補正板36の回転角がθ1 の位置に達したとき、ビデオ
カメラ7はシヤツタを閉じ、映写対象の駒ARの撮像を
終了する。ビデオカメラ7で撮像している期間tS に、
映写対象の駒ARの光軸は、平行移動して補正されて見
かけ上静止している。これによつてビデオカメラ7は画
振れのない安定した駒を撮像することができる。連続走
行方式テレシネ装置1は、以上の動作を映画フイルム5
の走行に同期して繰り返す。
【0047】ここで、連続走行方式テレシネ装置1は、
映画フイルム5が一定速度で走行し光軸補正板36が一
方向に一定角速度で回転していることにより、映画フイ
ルムを任意の走行速度vで走行させて撮像することがで
きる。例えば、連続走行方式テレシネ装置1は、nを整
数として、映画フイルム5をn/2(n=1、2、3、
4、5、6……)倍速で走行させて撮像することができ
る。この場合、光軸補正板36の回転数は、映画フイル
ム5の走行速度と同様にn/2(n=1、2、4、5、
6……)倍とする。
【0048】但し、n倍速の場合、連続走行方式テレシ
ネ装置1は、映写光束LA1を光軸補正板36の片面か
らのみ入射させる。一方、図6に示すように、(n+0.
5 )倍速の場合、連続走行方式テレシネ装置1は、映写
光束LA1を光軸補正板36の両面から交互に入射させ
る。
【0049】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、フイルムゲート4内で連続走行中
の映写対象の駒ARを単一の光源27によつて映写して
生成された映写光束LA1を光学補正部6に与え、フイ
ルムゲート4における映写対象の駒ARの走行位置の検
出結果に基づいて、光学補正部6内の光軸補正板36を
一定角速度で一方向に回転させて、光軸補正板36を透
過する映写光束LA1の光軸位置を駒ARの走行方向に
沿つて平行移動して補正して、少なくともビデオカメラ
7で撮像する期間に、光軸がビデオカメラ7に対して静
止した映写光束LA2を生成することにより、映画フイ
ルム5の走行に同期させる陰極線管等の特別な光源を使
用する従来のテレシネ装置に比して、一段と簡易な構成
で画振れを抑えることができる。
【0050】また映写対象の駒ARをフイルムゲート4
において連続走行させることにより、映画フイルム5の
損傷を抑えることができる。さらに映写光束LA2の光
軸がビデオカメラ7に対して静止していることにより、
この映写光束LA2を撮像して得た画像を改めて画像処
理して画振れを除去する必要が無い。
【0051】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、映写対象の駒ARの走行
位置を検出する際、フイルム位置センサ22によつてパ
ーフオレーシヨンの位置を検出する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、映画フイルムの画枠を検出
したり、光学マークや磁気マーク等の任意の指標を検出
する場合にも適用し得る。また映画フイルムに接触回転
する回転ローラを設け、当該回転ローラの例えば回転量
を計測して映写対象の駒の走行位置を検出しても良い。
またパーフオレーシヨンにはめ込んで映画フイルムを連
続走行させるスプロケツトの回転量を計測しても良い、
このように映写対象の駒の走行位置を検出することがで
きるものであれば任意の構成で良い。この場合にも上述
と同様の効果を得ることができる。
【0052】また上述の実施例においては、光源27及
びコンデンサレンズ28の位置が固定されていて、コン
デンサレンズ28から射出される光束LA3の光軸位置
が固定されている場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、光源やコンデンサレンズの位置を映写対象の
駒の走行位置に応じて変位させる等の任意の方法で制御
して光軸角度を調節したり光軸を平行移動することによ
つて、この駒に照射する光束の光軸が映写対象の駒を追
尾する場合にも適用できる。
【0053】さらに上述の実施例においては、光軸補正
板36の材質が光学ガラスである場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、光軸補正手段の材質が透明
な任意の材質、例えば合成樹脂である場合にも適用でき
る。
【0054】さらに上述の実施例においては、本発明を
連続走行方式テレシネ装置1に適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、光軸位置を平行移動し
て補正して、少なくとも投影光学系でスクリーン上に投
影する期間に、光軸が投影光学系に対して静止した映写
光束を生成し、この光軸を補正して得た映写光束を投影
光学系を通してスクリーン上に投影する映写装置にも適
用できる。
【0055】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、フイルム
ゲート内で連続走行中の映写対象の画像を映写手段によ
つて映写して生成された映写光束を光軸補正手段に与
え、フイルムゲートにおける映写対象の画像の走行位置
の検出結果に基づいて、光軸補正手段内の板形状の透明
部材を一定角速度で一方向に回転させて、この透明部材
を透過する映写光束の光軸位置を映写対象の画像の走行
方向に沿つて平行移動して補正して、少なくとも撮像手
段で撮像する期間に、光軸が撮像手段に対して静止した
映写光束を生成することにより、簡易な構成で、映画フ
イルムの損傷及び画振れを抑え得るテレシネ装置を実現
することができる。
【0056】また本発明によれば、フイルムゲート内で
連続走行中の映写対象の画像を映写手段によつて映写し
て生成された映写光束を光軸補正手段に与え、フイルム
ゲートにおける映写対象の画像の走行位置の検出結果に
基づいて、光軸補正手段内の板形状の透明部材を一定角
速度で一方向に回転させて、この透明部材を透過する映
写光束の光軸位置を映写対象の画像の走行方向に沿つて
平行移動して補正して、少なくとも投影光学系でスクリ
ーン上に投影する期間に、光軸が投影光学系に対して静
止した映写光束を生成することにより、簡易な構成で、
映画フイルムの損傷及び画振れを抑え得る映写装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレシネ装置及び映写装置の一実
施例を示すブロツク図である。
【図2】図1のテレシネ装置の機構配置を示す略線的正
面図である。
【図3】光学補正部の構成を示す略線的斜視図である。
【図4】映写対象の駒に対する光軸補正板の位置を示す
略線的平面図である。
【図5】映写対象の駒の走行位置に対する光軸補正板の
回転角を示す略線図である。
【図6】映写対象の駒の走行位置に対する光軸補正板の
回転角を示す略線図である。
【符号の説明】
1……連続走行方式テレシネ装置、2……映写部、3…
…フイルムガイド、4……フイルムゲート、5……映画
フイルム、6……光学補正部、7……ビデオカメラ、8
……記録部、9……制御回路、10……供給リール、1
1……巻取りリール、12……供給側テンシヨンアー
ム、13……ガイドローラ、14……供給側連続送りス
プロケツト、15……供給側テンシヨン制御アーム、1
6……巻取り側テンシヨン制御アーム、17……巻取り
側連続送りスプロケツト、18……巻取り側テンシヨン
アーム、19……ガイドローラ、20……ベルト、21
……連続送りモータ、22……フイルム位置センサ、2
3、24、31、32……ドライバ、25、26……電
動モータ、27……光源、28……コンデンサレンズ、
29……回転シヤツタ、30……電動モータ、33……
検出信号出力回路、34……アクチエータ、35……回
転軸、36……光軸補正板、37……MRセンサ、38
……操作パネル、39……矩形枠、41……光軸補正板
の透光面の法線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像がフイルム上に光学的に順次記
    録された映画フイルムをフイルムゲートにおいて連続走
    行させ、映写対象の上記画像を上記フイルムゲートにお
    いて映写して得た映写光束をビデオ信号に変換するテレ
    シネ装置において、 上記映画フイルムを上記フイルムゲートにおいて連続走
    行させるフイルム走行手段と、 上記フイルムゲートにおいて連続走行する映写対象の上
    記画像を映写する映写手段と、 上記フイルムゲートにおける映写対象の上記画像の走行
    位置を検出する画像位置検出手段と、 上記画像位置検出手段の検出結果に基づいて、上記映写
    光束を透過させる板形状の透明部材を一定角速度で一方
    向に回転させて、上記映写光束の光軸位置を映写対象の
    上記画像の走行方向に沿つて平行移動して補正する光軸
    位置補正手段と、 光軸位置が上記光軸位置補正手段によつて補正された上
    記映写光束を撮像して上記ビデオ信号を生成する撮像手
    段とを具えることを特徴とするテレシネ装置。
  2. 【請求項2】上記映写光束を、映写対象の上記画像を切
    り換える変換する期間に規制する光束規制手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のテレシネ装置。
  3. 【請求項3】上記映写手段は、 上記フイルムゲートにおける映写対象の上記画像の走行
    位置に応じて、当該画像に供給する照明光束の光軸を当
    該画像の走行方向に沿つて補正することを特徴とする請
    求項1に記載のテレシネ装置。
  4. 【請求項4】上記画像位置検出手段は、 上記画像の走行位置に対応してパルスを生成することを
    特徴とする請求項1に記載のテレシネ装置。
  5. 【請求項5】複数の画像がフイルム上に光学的に順次記
    録された映画フイルムをフイルムゲートにおいて連続走
    行させ、映写対象の上記画像を上記フイルムゲートにお
    いて映写して得た映写光束をスクリーン上に投影する映
    写装置において、 上記映画フイルムを上記フイルムゲートにおいて連続走
    行させるフイルム走行手段と、 上記フイルムゲートにおいて連続走行する映写対象の上
    記画像を映写する映写手段と、 上記フイルムゲートにおける映写対象の上記画像の走行
    位置を検出する画像位置検出手段と、 上記画像位置検出手段の検出結果に基づいて、上記映写
    光束を透過させる板形状の透明部材を一定角速度で一方
    向に回転させて、上記映写光束の光軸位置を映写対象の
    上記画像の走行方向に沿つて平行移動して補正する光軸
    位置補正手段と、 光軸位置が上記光軸位置補正手段によつて補正された上
    記映写光束を上記スクリーン上に投影する投影光学系と
    を具えることを特徴とする映写装置。
  6. 【請求項6】上記映写光束を、映写対象の上記画像を切
    り換える変換する期間に規制する光束規制手段を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の映写装置。
  7. 【請求項7】上記映写手段は、 上記フイルムゲートにおける映写対象の上記画像の走行
    位置に応じて、当該画像に供給する照明光束の光軸を当
    該画像の走行方向に沿つて補正することを特徴とする請
    求項5に記載の映写装置。
  8. 【請求項8】上記画像位置検出手段は、 上記画像の走行位置に対応してパルスを生成することを
    特徴とする請求項5に記載の映写装置。
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