JPH11288039A - フイルム間欠送り装置及びその方法 - Google Patents

フイルム間欠送り装置及びその方法

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JPH11288039A
JPH11288039A JP9211098A JP9211098A JPH11288039A JP H11288039 A JPH11288039 A JP H11288039A JP 9211098 A JP9211098 A JP 9211098A JP 9211098 A JP9211098 A JP 9211098A JP H11288039 A JPH11288039 A JP H11288039A
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film
intermittent
feeding
intermittent feed
intermittently
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JP9211098A
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English (en)
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Hirofumi Nagumo
浩文 南雲
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フイルムを間欠送りしたときの位置
決め精度を向上するようにする。 【解決手段】本発明は、フイルムを間欠送りする場合、
所定の間欠送り信号に基づいてフイルムを走行系の所定
位置に間欠送りし、フイルムが上記所定位置に停止した
ときの当該所定位置とフイルムの目標とする所定部分と
の相対的なずれ量を検出し、当該ずれ量に基づいて間欠
送り信号を補正することにより新たな間欠送り信号を生
成し、当該新たな間欠送り信号に基づいてフイルムを間
欠送りする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)テレシネ装置の全体構成(図1) (2)フイルム間欠送り装置部の回路構成(図2〜図
6) (3)動作及び効果(図7及び図8) (4)他の実施の形態(図9) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム間欠送り装
置及びその方法に関し、例えば映画用のフイルムに記録
された映像をビデオ信号に変換するテレシネ装置に適用
して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、テレシネ装置においては映画フイ
ルムに記録された映像の1コマをビデオカメラの光軸上
に位置決めし、この状態で光源光を映画フイルムを介し
てビデオカメラの撮像系に入射させることにより、当該
位置決めされたコマの像をビデオカメラによつて撮像す
るようになされている。
【0005】またテレシネ装置は、このようにして1コ
マの像を撮像し終わると、映画フイルムを送つて次のコ
マを光軸上に位置決めし、この状態で同様の撮影を行う
ことにより、映画フイルムに順次記録された動画をビデ
オ信号に変換する(以下、これをテレシネ処理と呼ぶ)
ようになされている。
【0006】このようなテレシネ装置において、映画フ
イルムを送る方式としては連続送り方式と間欠送り方式
とがあり、連続送り方式はキヤプスタンにより映画フイ
ルムを等速度で走行させるものである。また間欠送り方
式は、映画フイルムの幅方向における両端部に設けられ
たパーフオレーシヨン(フイルムの送り穴)にスプロケ
ツトの歯をかみ合わせた状態で、当該スプロケツトを例
えばゼネバ歯車等を介して間欠回転させることにより映
画フイルムを間欠送りする方式と、スプロケツトを回転
させるモータ自体を間欠的に回転駆動させることにより
映画フイルムを間欠送りする方式とがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
テレシネ装置においては、ゼネバ歯車等の機械的要素を
介して映画フイルムを間欠送りする場合、ゼネバ歯車の
歯切り精度やスプロケツトの歯のピツチ間隔、スプロケ
ツトの偏心及びモータのコギング等の精度のばらつきに
よつて間欠送りしたときのコマをビデオカメラのレンズ
の光軸上の所定位置に正確に位置決めすることは困難で
あつた。
【0008】またテレシネ装置においては、モータ自体
を間欠的に回転することにより映画フイルムのコマを順
次間欠送りする場合、スプロケツトの位相毎すなわち映
画フイルムの1コマ毎に回転及び停止を繰り返すが、こ
のときコマの停止位置におけるずれ量の測定はなされて
おらず、この場合もコマをビデオカメラのレンズの光軸
上の所定位置に正確に位置決めすることは困難であつ
た。
【0009】このようにテレシネ装置においてコマの位
置決め精度が低い場合には、画ぶれが生じて高精度にテ
レシネ処理できず、画質を劣化させてしまつていた。こ
のような画質の劣化を抑えるために、テレシネ装置では
機械的要素の精度の向上を図ることによりコマの位置決
め精度を向上させることが考えられる。ところがこの方
法では、製造段階における部品精度や、部品の取り付け
精度を向上させなければならないために困難であり、ま
た機械的要素の精度に依存するために位置決め精度の向
上には限界があるという問題があつた。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成でフイルムを間欠送りしたときの位置決
め精度を向上し得るフイルム間欠送り装置及びその方法
を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、フイルムを間欠送りする場合、所
定の間欠送り信号に基づいてフイルムを走行系の所定位
置に間欠送りし、フイルムが上記所定位置に停止したと
きの当該所定位置とフイルムの目標とする所定部分との
相対的なずれ量を検出し、当該ずれ量に基づいて間欠送
り信号を補正することにより新たな間欠送り信号を生成
し、当該新たな間欠送り信号に基づいてフイルムを間欠
送りするようにする。
【0012】機械的要素の精度誤差に相当するずれ量を
基に間欠送り動作を制御する間欠送り信号を補正するこ
とにより、ずれ量分を相殺してフイルムを間欠送りする
ことができ、かくして位置決め精度を向上させると共に
停止位置のばらつきを低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0014】(1)テレシネ装置の全体構成(図1) 図1において、1は全体としてテレシネ装置を示し、リ
ールモータ2によつて回転駆動される供給リール3から
送出された映画フイルム4は、ガイドローラ5、テンシ
ヨンアーム6のローラ7、ガイドローラ8〜10を介し
てフイルム間欠送り装置部11に送出される。ここでテ
ンシヨンアーム6は、ガイドローラ5、ローラ7及びガ
イドローラ8を介して映画フイルム4に所定の張力を与
えることにより、当該映画フイルム4を滑らかにフイル
ム間欠送り装置部11に送出し得るようになされてい
る。
【0015】フイルム間欠送り装置部11は、フイルム
送り側であるフイルム規制部12、フイルムゲート部1
3及びフイルム巻取側であるフイルム規制部14によつ
て構成されている。フイルム規制部12は、連続送り用
スプロケツト15及び間欠送り用スプロケツト18を有
し、パツドローラ16及び17と連続送り用スプロケツ
ト15とによつて映画フイルム4を挟み付けて規制する
ことにより、連続送り用スプロケツト15から映画フイ
ルム4を離脱させないようにすると共に、パツドローラ
19及び20と間欠送り用スプロケツト18とによつて
映画フイルム4を挟み付けて規制することにより、間欠
送り用スプロケツト18から映画フイルム4を離脱させ
ないようになされている。
【0016】またフイルム規制部12は、連続送り用ス
プロケツト15を連続送り用モータ21によつて連続的
に回転駆動すると共に、間欠送り用スプロケツト18を
間欠送り用モータ22によつて所定の角度(位相)毎に
間欠的に回転駆動することにより、連続送り用スプロケ
ツト15と間欠送り用スプロケツト18との間に弛みを
生じさせ、かくして映画フイルム4をフイルムゲート部
13に間欠送りし得るようになされている。
【0017】これに対してフイルム巻取側のフイルム規
制部14も、フイルム規制部12と同様に連続送り用ス
プロケツト24及び間欠送り用スプロケツト25を有
し、パツドローラ26及び27と連続送り用スプロケツ
ト24とによつて映画フイルム4を挟み付けて規制する
ことにより、連続送り用スプロケツト24から映画フイ
ルム4を離脱させないようにすると共に、パツドローラ
28及び29と間欠送り用スプロケツト25とによつて
映画フイルム4を挟み付けて規制することにより、間欠
送り用スプロケツト25から映画フイルム4を離脱させ
ないようになされている。
【0018】またフイルム規制部14でもフイルム規制
部12と同様に、連続送り用スプロケツト24を連続送
り用モータ30によつて連続的に回転駆動すると共に、
間欠送り用スプロケツト25を間欠送り用モータ31に
よつて所定の角度(位相)毎に間欠的に回転駆動するこ
とにより、連続送り用スプロケツト24と間欠送り用ス
プロケツト25との間に弛みを生じさせるようになされ
ている。
【0019】これによりフイルム規制部12及びフイル
ム規制部14によつて間欠送りされる映画フイルム4
は、間欠送り用スプロケツト18と間欠送り用スプロケ
ツト25との間で一定の張力が常に与えられた状態で1
コマづつフイルムゲート部13に間欠送りされる。
【0020】そして映画フイルム4は、ガイドローラ3
3〜35、テンシヨンアーム36のローラ37及びガイ
ドローラ38を介してリールモータ39によつて回転駆
動される巻取リール40に巻き取られる。ここでもテン
シヨンアーム36は、ガイドローラ35、ローラ37及
びガイドローラ38を介して映画フイルム4に所定の張
力を与えることにより、当該映画フイルム4を滑らかに
巻取リール40に送出することができ、この結果巻き取
りむらが生じることなく映画フイルム4を巻き取れるよ
うになされている。
【0021】フイルムゲート部13は、ゲート41と対
向する位置に設けられたCCDカメラ42の光軸上の所
定位置に映画フイルム4のコマを位置決めした状態で、
ゲート41の下側に設けられた光源43から光源光L1
を照射し、これにより映画フイルム4のコマを透過した
透過光をCCDカメラ42の撮像面で撮像する。CCD
カメラ42は、映画フイルム4のコマを透過した透過光
を光電変換することにより、ビデオ信号に変換して出力
する。
【0022】このようにフイルムゲート部13では、1
コマ分の撮影が終了すると、次のコマが間欠送り用スプ
ロケツト18及び25によつてCCDカメラ42の光軸
上の所定位置に間欠送りされる。ここで映画フイルム4
は、パーフオレーシヨンに間欠送り用スプロケツト18
及び25の歯がかみ合わされた状態で所定の張力が与え
られることにより、常に滑らかな間欠送り動作が行われ
るようになされている。
【0023】(2)フイルム間欠送り装置部の回路構成 図2に示すように、フイルム間欠送り装置部11は、間
欠送り用スプロケツト部45及び46によつて間欠送り
した映画フイルム4のコマの停止位置をフイルムゲート
部13によつて検出し、当該検出結果に基づいて間欠送
り制御部47がコマを所定の停止位置に位置決めするた
めのモータ制御信号S11及びS13を生成し、これを
基に間欠送り用スプロケツト部45及び46の間欠回転
動作を制御するようになされている。
【0024】フイルムゲート部13は、固定側ピクチヤ
ゲート51及び可動側ピクチヤゲート52によつて構成
されており、間欠送り用スプロケツト18及び25の間
欠回転動作によつて固定側ピクチヤゲート51及び可動
側ピクチヤゲート52との間を間欠送りされる映画フイ
ルム4のコマがゲート41と対向する位置でかつCCD
カメラ42の光軸上の所定位置に位置決めされるように
なされている。
【0025】ここで可動側ピクチヤゲート52は、映画
フイルム4の1コマの大きさよりも僅かに一回り大きい
ゲート41がほぼ中央部分に形成されると共に、当該ゲ
ート41と対向する固定側ピクチヤゲート51のほぼ中
央部分にゲート41よりも一回り大きく形成された貫通
孔が設けられており、当該貫通孔を介して入射された光
源光が映画フイルム4のコマを透過し、この透過光がゲ
ート41を通過してCCDカメラ42の撮像面に入射さ
れるようになされている。
【0026】また可動側ピクチヤゲート52は、映画フ
イルム4を固定側ピクチヤゲート51に所定の圧力で押
圧しており、これにより可動側ピクチヤゲート52と固
定側ピクチヤゲート51との間に挟み付けるようになさ
れている。因みに、この圧力は映画フイルム4が可動側
ピクチヤゲート52と固定側ピクチヤゲート51との間
で滑らかに間欠走行できる程度である。
【0027】またフイルムゲート部13においては、映
画フイルム4が間欠送りされる走行方向でかつ可動側ピ
クチヤゲート52に形成されたゲート41を中心とした
対称な位置及びそれに対向した固定側ピクチヤゲート5
1の所定位置に後述する静電センサ53及び54が設け
られており、これにより映画フイルム4のコマが停止し
たときに停止位置からのずれ量を間欠送り用スプロケツ
ト18及び25の各位相毎に検出し得るようになされて
いる。そして静電センサ53及び54は、コマの停止位
置を間欠送り用スプロケツト18及び25の位相毎に複
数回検出すると、当該位相毎の複数の検出結果を位置検
出回路55に送出する。
【0028】位置検出回路55は、静電センサ53及び
54から得られる位相毎の複数の検出結果に基づいてそ
の平均値を算出することにより、映画フイルム4のコマ
の停止位置がゲート41に対向する所定位置から長手方
向(すなわち走行方向)にどれ位ずれたかを表すずれ量
を位相毎にそれぞれ検出し、これを増幅した後にデイジ
タル信号化することにより各位相毎の補正量データΔD
として間欠送り制御部47の制御部56に送出する。
【0029】ここで静電センサ53及び54は、静電容
量の変化に基づいて映画フイルム4のコマの停止位置を
検出するようになされており、この構成を図3(A)及
び(B)を用いて説明する。この場合静電センサ53と
静電センサ54とは同一の構成であるため、ここでは静
電センサ53に関してのみ説明する。なお図3(A)
は、静電センサ53をCCDカメラ42側から見た上面
図であり、図3(B)はA−A´線で切つた断面図であ
る。
【0030】図3(B)に示すように静電センサ53
は、映画フイルム4のパーフオレーシヨン4Aに対向し
た固定側ピクチヤゲート51の所定位置に絶縁体81が
埋め込まれており、当該絶縁体81には電極82〜84
及び電極85〜87が埋設されている。
【0031】これらの電極82〜84及び85〜87
は、映画フイルム4がフイルムゲート部13を走行した
ときのパーフオレーシヨン4Aの列と対向する位置に設
けられ、そのうちの電極82と電極83(これで一対で
ある)及び電極85と電極86(これで一対である)が
パーフオレーシヨン4Aよりも小さなほぼ正方形状に形
成されていると共に、長手方向に複数対(図3上では2
対)並べられて配置されている。すなわち電極82及び
83と電極85及び86は、映画フイルム4のコマの停
止位置を検出するための検出電極対として構成されてい
る。また絶縁体81の周辺には、補助電極としての電極
84及び87が埋設されている。
【0032】電極82及び83は、映画フイルム4のコ
マが本来停止すべき所定の位置に位置決めされたときに
は、電極82の左半分がパーフオレーシヨン4Aでない
部分に対向すると共に、右半分がパーフオレーシヨン4
Aに対向するように位置し、電極83の左半分がパーフ
オレーシヨン4Aに対向すると共に、右半分がパーフオ
レーシヨン4Aでない部分に対向するように位置するこ
とになる。
【0033】一方、可動側ピクチヤゲート52において
は、固定側ピクチヤゲート51に設けられた電極82〜
84及び電極85〜87と対向する部分に、それらより
も十分に大きな面積でなる平板形状のグランド電極(接
地された電極)88が設けられており、これにより電極
82〜84及び電極85〜87とグランド電極88とに
よつて平板コンデンサが形成されている。
【0034】ここで映画フイルム4のパーフオレーシヨ
ン4Aにおける周辺の領域は、一般にトリアセテート
(TAC)やポリエステル(PET)等によつて構成さ
れている。また平板コンデンサの静電容量は、一般にそ
の平板コンデンサを構成する2つの極板間に挟まれてい
る物体の誘電率に比例することが知られている。そし
て、絶縁体の比誘電率(空気に対する誘電率)は比較的
大きいことにより、平板コンデンサを構成する2つの極
板間に挟まれている物体が、空気の場合よりも映画フイ
ルム4(パーフオレーシヨン4Aを除いた部分)のよう
な絶縁体の場合の方が平板コンデンサの静電容量が高く
なる。
【0035】従つて電極82〜84が、上述した位置に
配置されることにより、映画フイルム4のコマが本来停
止すべき所定の位置に正確に位置決めされた場合、電極
82とグランド電極88とによつて構成される平板コン
デンサの静電容量と、電極83とグランド電極88とに
よつて構成される平板コンデンサの静電容量とは一致す
る。すなわち電極82で構成される平板コンデンサと、
電極83で構成される平板コンデンサとの静電容量の大
小を判定することにより、映画フイルム4のコマの停止
位置を検出することができる。
【0036】実際上図4に示すように、映画フイルム4
が間欠送りによつて走行中の状態で静電センサ53の出
力電圧が0[V] になる場合というのは、電極82で構成
される平板コンデンサと、電極83で構成される平板コ
ンデンサとの静電容量の差がない、すなわちコマの位置
ずれが生じていない状態である。また静電センサ53の
出力電圧が+3[V] 又は−3[V] になる場合というの
は、電極82で構成される平板コンデンサの静電容量が
多く(又は少なく)、電極83で構成される平板コンデ
ンサの静電容量が少なく(又は多く)、コマが所定の位
置よりも前後どちらかに位置ずれした状態である。
【0037】このように静電センサ53は、電極82で
構成される平板コンデンサと、電極83で構成される平
板コンデンサとの静電容量の差に基づいて映画フイルム
4のコマの位置ずれを位相毎に複数検出し、この複数の
検出結果を位置検出回路55に送出する。これにより位
置検出回路55は、複数の検出結果に基づいてその平均
値を算出することにより補正量データΔDを算出するよ
うになされている。
【0038】実際上静電センサ53は、上述の検出電極
対(電極82及び83)を8組用いてコマの位置ずれを
複数検出し、これを各位相毎に複数回繰り返し行つて得
た複数の検出結果を位置検出回路55に送出する。なお
補助電極84においても、上述の検出電極対(電極82
及び83)による長手方向の検出精度を高めるために設
けられている。
【0039】一方、間欠送り用スプロケツト18及び2
5は、間欠送り用モータ22及び31の回転軸に取り付
けられたエンコーダ57及び58によつて間欠送り用ス
プロケツト18及び25の回転速度に応じた周波数信号
SFG1及びSFG2をカウンタ59及び60に送出す
る。カウンタ59及び60は、周波数信号SFG1及び
SFG2を基にそのパルス数をカウントすることにより
得られたカウント値データD1及びD2を制御部56に
送出する。
【0040】制御部56はCPU(Central Processing
Unit) でなり、カウント値データD1及びD2に基づい
て間欠送り用スプロケツト18及び25の現在の回転角
度を算出することにより、当該間欠送り用スプロケツト
18及び25の回転位置(位相)を得る。このように制
御部56は、間欠送り用スプロケツト18及び25の各
位相を算出すると共に、位置検出回路55から補正量デ
ータΔDを得ることにより、各位相毎に補正量データΔ
Dを対応付けて内部メモリに格納するようになされてい
る。
【0041】因みに制御部56は、各位相ごとの補正量
データΔDを予め算出して内部メモリに記憶しておき、
算出した間欠送り用スプロケツト18及び25の回転位
置(位相)に応じて補正量データΔDを読み出すように
しても良い。
【0042】そして制御部56は、補正量データΔDを
算出するために間欠送り用スプロケツト18及び25を
最初に回転駆動したときの規定量データに補正量データ
ΔDを加算することにより、映画フイルム4を間欠回転
させてコマを所定位置に位置決めするための目標値とな
る間欠送り量データD3及びD4を各位相毎に算出して
内部メモリに格納する。続いて制御部56は、間欠送り
量データD3をデイジタルアナログ変換器61に送出す
ると共に、間欠送り量データD4をデイジタルアナログ
変換器62に送出する。
【0043】デイジタルアナログ変換器61は、間欠送
り量データD3をアナログのモータ制御信号S10に変
換し、これをモータアンプ63に送出する。モータアン
プ63は、モータ制御信号S10を所定のレベルに増幅
し、これをモータ制御信号S11として間欠送り用スプ
ロケツト部45のACサーボモータ64に送出する。A
Cサーボモータ64は、モータ制御信号S11に応じた
回転角度に間欠送り用モータ22を回転駆動させること
により、当該間欠送り用モータ22と連結されている間
欠送り用スプロケツト18を同時に間欠回転させる。
【0044】このとき同時に、デイジタルアナログ変換
器62は、間欠送り量データD4をアナログのモータ制
御信号S12に変換し、これをモータアンプ65に送出
する。モータアンプ65は、モータ制御信号S12を所
定のレベルに増幅し、これをモータ制御信号S13とし
て間欠送り用スプロケツト部46のACサーボモータ6
6に送出する。ACサーボモータ66は、モータ制御信
号S13に応じた回転角度に間欠送り用モータ31を回
転駆動させることにより、当該間欠送り用モータ31と
連結されている間欠送り用スプロケツト25を同時に間
欠回転させる。
【0045】すなわちフイルム間欠送り装置部11は、
間欠送りする映画フイルム4のコマを所定位置に正確に
停止させるための目標値を表す間欠送り量データD3及
びD4を制御部56から同時に出力することにより、間
欠送り用スプロケツト18及び25を同時に間欠回転さ
せることができる。この結果フイルム間欠送り装置部1
1は、間欠送り用スプロケツト18及び25の歯にパー
フオレーシヨン4Aがかみ合わされて所定の張力が与え
られた状態の映画フイルム4を間欠送りして所定位置に
正確に位置決めし得るようになされている。
【0046】続いてフイルム間欠送り装置部11におけ
る実際の間欠送り制御方法を初期設定段階と実際のテレ
シネ処理段階の2段階に分けて説明する。フイルム間欠
送り装置部11は、実際のテレシネ処理を実行する前に
まず間欠送り用スプロケツト18及び25によつて映画
フイルム4を間欠送りするときに停止する位置(位相)
毎に補正量データΔDを算出することにより初期設定を
行うようになされている。ここでフイルム間欠送り装置
部11において初期設定を行う場合の補正量データΔD
の算出処理手順を図5のフローチヤートを用いて説明す
る。
【0047】すなわちフイルム間欠送り装置部11は、
RT1の開始ステツプから入つてステツプSP1に移
る。ステツプSP1においてフイルム間欠送り装置部1
1は、供給リール3から供給された映画フイルム4のパ
ーフオレーシヨン4Aを間欠送り用スプロケツト18及
び25の歯にかみ合わせて映画フイルム4に所定の張力
を与えた状態で、制御部56が予め内部メモリに格納さ
れている規定量データを読み出し、当該規定量データを
基に映画フイルム4を順次間欠送りし、次のステツプS
P2に移る。
【0048】ステツプSP2において制御部56は、間
欠送り用スプロケツト18及び25を間欠送りしたとき
の映画フイルム4のコマの所定位置からの位置ずれを静
電センサ53及び54によつて各位相毎に検出し、次の
ステツプSP3に移る。
【0049】ステツプSP3において制御部56は、各
位相毎に静電センサ53及び54によつて検出した検出
回数が所定の規定回数以上であるか否かを判定する。実
際上、映画フイルム4が通常の4パーフオレーシヨンで
あり、かつ間欠送り用スプロケツト18及び25が16
歯であつた場合には停止する位相(角度)が4種類とな
り、32歯であつた場合には停止する位相(角度)が8
種類となるため、スプロケツトの歯数に応じて各位相ご
との検出回数を規定するようになされている。このよう
に規定回数を設けるようにしたことにより、静電センサ
53及び54の検出結果の精度を向上させるようになさ
れている。
【0050】このときステツプSP3において否定結果
が得られると、このことは静電センサ53及び54によ
る各位相毎の検出回数が規定回数未満であることを表し
ており、このとき制御部56はステツプSP1に戻つて
上述の処理を繰り返す。これに対してステツプSP3に
おいて肯定結果が得られると、このことは静電センサ5
3及び54による各位相毎の検出回数が規定回数以上に
なつたことを表しており、このとき制御部56はステツ
プSP4に移る。
【0051】ステツプSP4において制御部56は、位
置検出回路55によつて間欠送り用スプロケツト18及
び25の各位相毎に検出した複数の検出結果を基にその
平均値を算出することにより、位相毎の補正量データΔ
Dを得、次のステツプSP5に移る。
【0052】ステツプSP5において制御部56は、カ
ウント値データD1及びD2に基づいて間欠送り用スプ
ロケツト18及び25の位相を算出すると共に、位置検
出回路55から供給された平均値を補正量データΔDと
して得ることにより、各位相毎に補正量データΔDを対
応付けた状態で内部メモリに記憶し、次のステツプSP
6に移つて初期設定を終了する。すなわち、ここまでの
処理がフイルム間欠送り装置部11における初期設定で
ある。
【0053】次に、フイルム間欠送り装置部11が初期
設定によつて得た各位相毎の補正量データΔDに基づい
て実際のテレシネ処理を行う場合の間欠送り処理手順を
図6のフローチヤートを用いて説明する。すなわちフイ
ルム間欠送り制御部11は、RT2の開始ステツプから
入つてステツプSP11に移る。
【0054】ステツプSP11においてフイルム間欠送
り装置部11は、上述のRT1における処理手順によつ
て実行した初期設定と全く同じように、映画フイルム4
のパーフオレーシヨン4Aに間欠送り用スプロケツト1
8及び25の歯をかみ合わせてセツトし、当該間欠送り
用スプロケツト18及び25を規定量データに基づいて
間欠回転させる。そして制御部56は、カウンタ59及
び60から送られてくるカウント値データD1及びD2
を基に間欠送り用スプロケツト18及び25の次の位相
(角度)を算出し、次のステツプSP12に移る。
【0055】ステツプSP12において制御部56は、
次の位相における規定量データと、RT1における処理
手順によつて算出した次の位相における補正量データΔ
Dとを加算することにより間欠送り用スプロケツト18
及び25の回転量を補正して映画フイルム4のコマを所
定位置に正確に位置決めするための目標値となる間欠送
り量データD3及びD4を算出すると共に、当該間欠送
り量データD3及びD4を内部メモリに格納し、次のス
テツプSP13に移る。
【0056】ステツプSP13において制御部56は、
デイジタルアナログ変換器61、62及びモータアンプ
63、65を介して間欠送り量データD3及びD4に基
づくモータ制御信号S11及びS13を生成し、これを
間欠送り用スプロケツト部45及び46のACサーボモ
ータ64及び66に送出することにより、間欠送り用ス
プロケツト18及び25を間欠回転させて映画フイルム
4を間欠送りし、次のステツプSP14に移つて処理を
終了する。これによりフイルム間欠送り制御部11は、
制御部56によつて映画フイルム4を間欠送りした際
に、ゲート41に対向する所定位置にコマをより正確に
位置決めし得るようになされている。
【0057】(3)動作及び効果 以上の構成において、フイルム間欠送り装置部11は間
欠送り用スプロケツト18及び25を介して映画フイル
ム4のコマをフイルムゲート部13のゲート41に対向
する所定位置に間欠送りし、このときのコマの所定位置
からの位置ずれを静電センサ53及び54によつて間欠
送り用スプロケツト18及び25の位相毎に複数検出
し、その平均値を位置検出回路55によつて算出するこ
とにより位相毎の補正量データΔDを求める。
【0058】そして制御部56は、補正する前の最初の
規定量データに補正量データΔDを加算することによ
り、映画フイルム4のコマを正確に位置決めするための
目標値となる間欠送り量データD3及びD4を位相毎に
生成し、これを基に間欠送り用モータ22及び31を間
欠回転駆動させる。
【0059】これによりフイルム間欠送り装置部11
は、間欠送り用スプロケツト18及び25がピツチ誤差
や偏心等の機械的要素における誤差を持つていたとして
も、その誤差分を補正量データΔDとして最初の規定量
データに加算して補正することにより、誤差分を相殺し
た間欠送り量データD3及びD4を得、これに基づいて
間欠送り用スプロケツト18及び25の間欠送り動作を
制御する。
【0060】かくしてフイルム間欠送り装置部11は、
間欠送り量データD3及びD4に基づいて間欠送り用ス
プロケツト18及び25を間欠回転させることにより、
映画フイルム4のコマをゲート41に対向する所定位置
に正確に位置決めすることができ、この結果高精度なテ
レシネ処理を実行することができる。
【0061】実際、従来のように補正なしの間欠送り制
御を実行した場合と、フイルム間欠送り装置部11によ
る補正ありの間欠送り制御を実行した場合とでは、コマ
が位置ずれしたときのずれ量とそのばらつきの割合が大
きく異なる。例えば図7(A)〜(C)には、従来の補
正なしの間欠送り制御を実行した場合におけるコマの停
止位置のばらつきを示し、図8(A)〜(C)にはフイ
ルム間欠送り装置部11による補正ありの間欠送り制御
を実行した場合におけるコマの停止位置のばらつきを示
す。
【0062】図7(A)及び(B)は、映画フイルム4
を間欠送り用スプロケツト18及び25によつて間欠送
りしている状態と、テレシネ処理中のような映画フイル
ム4を一時的に静止している状態における静電センサ5
3及び54の出力電圧の変化を表している。ここで図7
(A)〜(C)は、横軸は時間tを表すと共に縦軸は出
力電圧Vを表しており、時間軸t方向における拡大率が
5[msec/division] 、50[msec/division]及び200[msec/
division]と変化している。
【0063】すなわち図7(A)は、図7(B)の部分
AR1を拡大した状態のグラフであり、図7(C)は、
図7(B)において映画フイルム4のコマが静止状態に
あるときのデータ部分だけをサンプルホールドして得た
グラフであり、図7(C)の部分AR2を拡大した状態
が図7(B)である。従つて図7(C)において、映画
フイルム4のコマが静止状態にある場合、コマが所定位
置に正確に位置決めされた場合は出力電圧が0[V] にな
るはずであるが、静止状態におけるコマの位相毎の位置
ずれ量は大きく、そのばらつきも最大で3デイビジヨン
分程度の大きなものとなつている。
【0064】一方、図8(A)及び(B)においても、
フイルム間欠送り装置部11による補正ありの間欠送り
制御を実行した場合に、映画フイルム4を間欠送り用ス
プロケツト18及び25によつて間欠送りしている状態
と、テレシネ処理中に映画フイルム4を静止している状
態における静電センサ53及び54の出力電圧の変化を
表している。
【0065】また図8(A)においても、図7(A)と
同様に図8(B)の部分AR2を拡大した状態のグラフ
であり、図8(C)は、図8(B)において映画フイル
ム4のコマが静止状態にあるときのデータ部分だけをサ
ンプルホールドして得たグラフである。すなわち図8
(C)において、映画フイルム4のコマが静止状態にあ
る場合、そのコマの位相毎の位置ずれ量は図7(C)と
比べて小さく、またそのばらつきも最大で1.5 デイビジ
ヨン分程度(約1/2)の小さなものになつている。
【0066】従つてテレシネ装置1においては、フイル
ム間欠送り装置部11による補正ありの間欠送り制御を
実行した場合の方が、従来に比べてコマの位置ずれが少
なく、かつそのばらつきも小さくなることがわかる。
【0067】かくしてテレシネ装置1は、フイルム間欠
送り装置部11による補正ありの間欠送り制御を実行す
ることにより、映画フイルム4のコマをより正確に所定
位置に位置決めすることができ、かくして高精度にテレ
シネ処理を実行して画質の劣化を防止することができ
る。
【0068】以上の構成によれば、フイルム間欠送り装
置部11は間欠送り用スプロケツト18及び25の各位
相毎に生じるコマの位置ずれを補正量データΔDとして
算出し、当該補正量データΔDに基づいて映画フイルム
4のコマを正確に位置決めするための目標値となる間欠
送り量データD3及びD4を位相毎に算出し、これを基
に間欠送り用モータ22及び31を介して間欠送り用ス
プロケツト18及び25の回転量を補正することによ
り、映画フイルム4のコマをフイルムゲート部13の所
定位置に位置決めしたときのずれ量を小さくすると共
に、そのばらつきを低減することができる。
【0069】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、フイルム間欠送り装
置部11において予め初期設定を行つて算出した補正量
データΔDを基に間欠送り量データD3及びD4を生成
し、当該間欠送り量データD3及びD4に基づいて間欠
送り用スプロケツト18及び25の回転量を補正するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、実際に間欠送り動作を実行しながら、その都度静電
センサ53及び54によつて位置ずれを検出して位置検
出回路55によつて補正量データΔDを算出し、制御部
56によつて当該補正量データΔDを基に新たな間欠送
り量データD3及びD4を生成して内部メモリのデータ
を更新し、当該更新した新たな間欠送り量データD3及
びD4を基に間欠送り用スプロケツト18及び25の回
転量を次の周期から毎回補正するようにしても良い。
【0070】この場合、制御部56は図9に示すよう
に、RT3の開始ステツプから入つてステツプSP21
に移る。ステツプSP21において制御部56は、上述
のRT1における初期設定を行つて、次のステツプSP
22に移る。
【0071】ステツプSP22において制御部56は、
カウンタ59及び60から送られてくるカウント値デー
タD1及びD2を基に間欠送り用スプロケツト18及び
25の次の位相を算出し、次のステツプSP23に移
る。
【0072】ステツプSP23において制御部56は、
初期設定によつて内部メモリに格納しておいた補正量デ
ータΔDを読み出して規定量データと加算することによ
り、次の位相における間欠送り量データD3及びD4を
生成し、次のステツプSP24に移る。ステツプSP2
4において制御部56は、間欠送り量データD3及びD
4に基づいて間欠送り用スプロケツト18及び25を同
時に間欠回転させることにより映画フイルム4を間欠送
りし、次のステツプSP25に移る。
【0073】ステツプSP25において制御部56は、
間欠送りしたときのコマの停止位置を静電センサ53及
び54によつて検出し、次のステツプSP26に移る。
ステツプSP26において制御部56は、静電センサ5
3及び54による検出結果に基づいて補正量データΔD
を位置検出回路55よつて算出し直し、次のステツプS
P27に移る。
【0074】ステツプSP27において制御部56は、
ステツプSP24において間欠送りを実行したときの間
欠送り量データD3及びD4を、ステツプSP26にお
いて算出し直した補正量データΔDに基づいて補正する
ことにより、新たな間欠送り量データD3及びD4を生
成し、これを内部メモリに上書きすることによりデータ
を更新して再度ステツプSP22に戻る。
【0075】このようにフイルム間欠送り装置部11に
おいては、間欠送り量データD3及びD4に基づいて映
画フイルム4を間欠送りする度にコマの停止位置を検出
し、これにより得られた新たな補正量データΔDに基づ
いて間欠送り量データD3及びD4の内容を各位相毎に
更新する。従つてフイルム間欠送り装置部11は、更新
された最新の間欠送り量データD3及びD4を基に次の
周期の位相から間欠送り動作を補正することにより、パ
ーフオレーシヨン4Aの位置が巻き取り始めと巻き取り
終わりで変化した場合や、パーフオレーシヨン4Aが経
年変化していたような場合等のように条件が変化して
も、コマの位置ずれを小さくすると共にそのばらつきを
低減することができる。
【0076】また上述の実施の形態においては、フイル
ム間欠送り装置部11の2つの間欠送り用スプロケツト
18及び25を介して映画フイルム4に所定の張力を与
えた状態で間欠送り動作を実行するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、巻き取り側にだ
け設けた間欠送り用スプロケツトによつて間欠送り動作
を行うようにしても良い。この場合、送り側においてス
ケート抑えを介して映画フイルム4を押圧して所定の張
力を与えれば、上述の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0077】さらに上述の実施の形態においては、映画
フイルム4を通常の送り方向に間欠送りするフイルム間
欠送り装置部11に本発明を適用するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、通常の送り方
向とは逆方向に間欠送りするような場合にも本発明を適
用するようにしても良い。
【0078】さらに上述の実施の形態においては、映画
フイルム4のコマの位置ずれを検出するためにフイルム
の目標とする所定部分としてのパーフオレーシヨン4A
を基準に用いるようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、映画フイルム4のコマのエツジ部分
を基準に用いて位置ずれを検出するようにしても良い。
【0079】さらに上述の実施の形態においては、フイ
ルム間欠送り装置部11によつて映画フイルム4のコマ
の長手方向における位置ずれを補正するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、映画フイル
ム4のコマの幅方向における位置ずれを補正するように
しても良い。
【0080】さらに上述の実施の形態においては、フイ
ルム間欠送り装置としてのフイルム間欠送り装置部11
に、間欠送り手段としての間欠送り用スプロケツト部4
5及び46と、位置検出手段としての静電センサ53、
54及び位置検出回路55を用いるようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、ゼネバ歯車等の
他の種々の間欠送り手段と、光学センサや画像処理によ
る位置検出センサ等の他の種々の位置検出手段を用いる
ようにしても良い。
【0081】さらに上述の実施の形態においては、間欠
送り用スプロケツト部45及び46にACサーボモータ
64及び66を用いるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、ステツピングモータ等のよ
うに高速でかつ高精度に回転駆動し得れば他の種々の駆
動手段を用いるようにしても良い。
【0082】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をテレシネ装置に適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、映写機等のようにフイ
ルム状記録媒体を間欠送りする他の種々のフイルム間欠
送り装置に本発明を適用するようにしても良い。
【0083】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、機械的要
素の精度誤差に相当するずれ量を基に間欠送り動作を制
御する間欠送り信号を補正することにより、ずれ量分を
相殺してフイルムをより正確に所定位置に間欠送りする
ことができ、かくして位置決め精度を向上させると共に
停止位置のばらつきを低減し得るフイルム間欠送り装置
及びその方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテレシネ装置の全
体構成を示すブロツク図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるフイルム間欠送り
装置部の構成を示すブロツク図である。
【図3】本発明の一実施の形態による静電センサの構成
を示す上面図及び断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態による静電センサの出力
波形を示す特性曲線図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるフイルム間欠送り
装置部における補正量データの導出処理手順を示すフロ
ーチヤートである。
【図6】本発明の一実施の形態によるフイルム間欠送り
装置部における補正量データ導出後の間欠送り処理手順
を示すフローチヤートである。
【図7】従来のフイルム間欠送り制御の補正を実行しな
かつた場合における位相毎の位置偏差を示すグラフであ
る。
【図8】本発明の一実施の形態によるフイルム間欠送り
制御の補正を実行した場合における位相毎の位置偏差を
示すグラフである。
【図9】他の実施の形態によるフイルム間欠送り装置部
における間欠送り用スプロケツトの位相毎の補正処理手
順を示すフローチヤートである。
【符号の説明】
1……テレシネ装置、4……映画フイルム、11……フ
イルム間欠送り装置部、18、25……間欠送り用スプ
ロケツト、22、31……間欠送り用モータ、53、5
4……静電センサ、56……制御部、57、58……エ
ンコーダ、59、60……カウンタ、64、66……A
Cサーボモータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムを間欠送りするフイルム間欠送り
    装置において、 所定の間欠送り信号に基づいて上記フイルムを走行系の
    所定位置に間欠送りする間欠送り手段と、 上記フイルムが上記所定位置に停止したときの当該所定
    位置と上記フイルムの目標とする所定部分との相対的な
    ずれ量を検出する位置検出手段と、 上記ずれ量に基づいて上記間欠送り信号を補正すること
    により生成した新たな間欠送り信号を上記間欠送り手段
    に供給する制御手段とを具えることを特徴とするフイル
    ム間欠送り装置。
  2. 【請求項2】上記間欠送り手段は、スプロケツト及び当
    該スプロケツトを回転駆動する駆動手段でなり、上記ス
    プロケツトの歯を上記フイルムの送り穴にかみ合わせる
    ことにより当該フイルムを上記所定位置に間欠送りし、 上記位置検出手段は、上記フイルムが上記所定位置に停
    止したときの上記スプロケツトの歯の位置を表す位相毎
    に上記ずれ量を複数回検出し、その平均値を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフイルム間欠送り装
    置。
  3. 【請求項3】上記位置検出手段は、上記フイルムが上記
    所定位置に停止する度毎に上記ずれ量を検出し、 上記制御手段は、上記停止する度毎に検出したずれ量に
    基づいてその都度上記間欠送り信号を補正することを特
    徴とする請求項1に記載のフイルム間欠送り装置。
  4. 【請求項4】フイルムを間欠送りするフイルム間欠送り
    方法において、 所定の間欠送り信号に基づいて上記フイルムを走行系の
    所定位置に間欠送りし、 上記フイルムが上記所定位置に停止したときの当該所定
    位置と上記フイルムの目標とする所定部分との相対的な
    ずれ量を検出し、 上記ずれ量に基づいて上記間欠送り信号を補正すること
    により新たな間欠送り信号を生成し、当該新たな間欠送
    り信号に基づいて上記フイルムを間欠送りすることを特
    徴とするフイルム間欠送り方法。
  5. 【請求項5】上記フイルム間欠送り方法は、 駆動手段によつて回転するスプロケツトの歯を上記フイ
    ルムの送り穴にかみ合わせることにより当該フイルムを
    上記所定位置に間欠送りし、 上記フイルムが上記所定位置に停止したときの上記スプ
    ロケツトの歯の位置を表す位相毎に上記ずれ量を複数回
    検出し、その平均値に基づいて上記間欠送り信号を補正
    することにより新たな間欠送り信号を生成し、当該新た
    な間欠送り信号に基づいて上記フイルムを間欠送りする
    ことを特徴とする請求項4に記載のフイルム間欠送り方
    法。
  6. 【請求項6】上記フイルムが上記所定位置に停止する度
    毎に上記所定位置からのずれ量を検出し、 上記停止する度毎に検出したずれ量に基づいてその都度
    上記間欠送り信号を補正することを特徴とする請求項4
    に記載のフイルム間欠送り方法。
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