JPH1135190A - シート体搬送装置 - Google Patents

シート体搬送装置

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JPH1135190A
JPH1135190A JP19383297A JP19383297A JPH1135190A JP H1135190 A JPH1135190 A JP H1135190A JP 19383297 A JP19383297 A JP 19383297A JP 19383297 A JP19383297 A JP 19383297A JP H1135190 A JPH1135190 A JP H1135190A
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JP
Japan
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gear
sheet
upstream
roller
motor
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JP19383297A
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Yoichi Horaguchi
洋一 洞口
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばらつきのない一定した搬送量をもってシー
ト体を搬送することができるシート体搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 搬送経路における上流側および下流側の
搬送ローラをモータの駆動力によって回転せしめること
で、これら上流側および下流側の搬送ローラを介してシ
ート体を搬送するシート体搬送装置であって、上流側お
よび下流側ローラギア29,30同士を互いに連結して
連動回転させる連結ギアg26〜g28と、これら連結
ギアg26〜g28のうちの一つの連結ギアg28とモ
ータギアMとを互いに連結することにより、モータの駆
動力を連結ギアg26〜g28全体に伝動する太陽歯車
20、遊星歯車21、および第1のギア22からなるギ
ア列を備えている。太陽歯車20および遊星歯車21か
らなるギア機構は、モータギアMの回転方向に応じて他
のギア列に切り換えられるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送経路における
上流側および下流側の搬送ローラを介してシート体を搬
送するシート体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえば印字装置には、シート
体となる記録用紙を給紙口から排紙口へと搬送するシー
ト体搬送装置が内蔵されており、この種のシート体搬送
装置は、搬送経路における上流側および下流側の搬送ロ
ーラを1つのモータの駆動力によって回転せしめること
で、これら上流側および下流側の搬送ローラを介してシ
ート体を搬送している。このようなシート体搬送装置を
内蔵した印字装置では、搬送経路の途中位置にインクジ
ェット方式などの印字ヘッドを配置し、搬送経路に沿っ
て搬送されつつある記録用紙に対して、その搬送方向に
直交する方向に印字ヘッドを主走査移動させることによ
り印字画像を記録用紙上に形成している。
【0003】具体的に、シート体搬送装置は、給紙口か
ら排紙口にかけての搬送経路の上流側および下流側に搬
送ローラを配置しているとともに、上流側の搬送ローラ
よりもさらに上流側の給紙口近傍には、シート体を差し
挟みつつ繰り出す給紙ローラを配置しており、これら上
流側および下流側の搬送ローラや給紙ローラには、所定
のギア比に設定されたギア列を介してモータの駆動力が
伝動されている。
【0004】さらに詳細に説明すると、上流側および下
流側の搬送ローラは、シート体の搬送に際して連動回転
する必要があることから、連動ギア列を介して互いに連
結されており、モータの駆動力が上流側の搬送ローラに
伝動されると、この上流側の搬送ローラの回転に追従し
て連動ギア列が回転し、続いてこの連動ギア列に連動し
て下流側の搬送ローラが回転するように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ート体搬送装置によれば、シート体の搬送状況によって
上流側の搬送ローラに挙動変化が生じることもあり、た
とえば、シート体の後端が給紙ローラから離脱した瞬
間、シート体に対する負荷変動によって上流側の搬送ロ
ーラがわずかながら所定の回転量を超過したり空転する
ようなことがある。このような場合、上流側の搬送ロー
ラの微細な挙動変化に応じて下流側の搬送ローラもその
挙動変化に追従して回転してしまうので、これら上流側
及び下流側の搬送ローラを介して搬送されるシート体の
搬送量も瞬間的に微変動し、シート体の搬送量にばらつ
きが生じてしまうという問題点があった。
【0006】その結果、たとえば、印字装置に内蔵され
たシート体搬送装置であれば、記録用紙上に形成される
印字画像がその記録用紙の搬送量のばらつきによる影響
を受け、印字画像の画質劣化を招いていた。
【0007】そこで、本発明は、上記の点に鑑みて提案
されたものであって、上流側及び下流側の搬送ローラを
介して搬送されるシート体の瞬間的な微変動を抑制し、
ばらつきのない一定した搬送量をもってシート体を搬送
することができるシート体搬送装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明のシート体搬送装置は、搬
送経路における上流側および下流側の搬送ローラをモー
タの駆動力によって回転せしめることで、これら上流側
および下流側の搬送ローラを介してシート体を搬送する
シート体搬送装置であって、前記上流側および下流側の
搬送ローラ同士を互いに連結して連動回転させる連動ギ
ア機構と、前記連動ギア機構と前記モータの駆動軸とを
互いに連結することにより、このモータの駆動力を前記
連動ギア機構に伝動する第1のギア系列とを備えてい
る。
【0009】このシート体搬送装置によれば、モータの
駆動力が第1のギア系列によって上流側および下流側の
搬送ローラを連動回転させる連動ギア機構に伝動されて
いるので、上流側および下流側の搬送ローラは、連動ギ
ア機構に連動して回転することとなり、互いにどちらの
挙動変化にも追従することがない。したがって、これら
上流側及び下流側の搬送ローラを介して搬送されるシー
ト体は、それぞれの搬送ローラによって搬送量を制御さ
れつつ瞬間的な微変動が抑制されることから、ばらつき
のない一定した搬送量をもってシート体を搬送すること
ができる。
【0010】また、請求項2に記載した発明のシート体
搬送装置は、搬送経路における上流側および下流側の搬
送ローラをモータの駆動力によって回転せしめること
で、これら上流側および下流側の搬送ローラを介してシ
ート体を搬送するシート体搬送装置であって、前記上流
側および下流側の搬送ローラ同士を互いに連結して連動
回転させる連動ギア機構と、前記連動ギア機構を介して
前記下流側の搬送ローラから前記上流側の搬送ローラの
順列で前記モータの駆動力を伝動する第1のギア系列と
を備えている。
【0011】このシート体搬送装置によれば、モータの
駆動力が第1のギア系列および連動ギア機構によって下
流側の搬送ローラから上流側の搬送ローラへの順に伝動
されているので、下流側の搬送ローラは、上流側の搬送
ローラの挙動変化に追従することなく、モータの駆動力
により直接制御され、このような挙動変化の影響が排除
された下流側の搬送ローラにより一定した搬送量をもっ
てシート体を搬送することができる。
【0012】さらに、請求項3に記載した発明のシート
体搬送装置は、請求項1または請求項2に記載のシート
体搬送装置であって、前記上流側の搬送ローラよりさら
に搬送経路の上流側において、前記シート体を差し挟み
つつ繰り出す給紙ローラを備えている。
【0013】このシート体搬送装置によれば、請求項1
または請求項2に記載のシート体搬送装置による効果に
加えて、上流側の搬送ローラよりさらに搬送経路の上流
側において、シート体を差し挟みつつ繰り出す給紙ロー
ラを備えているので、シート体の後端がこの給紙ローラ
から離脱した瞬間、シート体に対する負荷変動によって
上流側の搬送ローラがわずかながら所定の回転量を超過
したり空転するような現象を生じる場合があるが、上流
側の搬送ローラの挙動変化に応ずることなく下流側の搬
送ローラが回転制御されることから、このような下流側
の搬送ローラによってシート体の搬送量が一定とされ、
シート体の搬送量のばらつきを抑制することができる。
【0014】また、請求項4に記載した発明のシート体
搬送装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
のシート体搬送装置であって、前記第1のギア系列に加
えて、前記上流側の搬送ローラと前記モータの駆動軸と
を互いに連結することにより、このモータの駆動力を前
記上流側の搬送ローラに伝動する第2のギア系列を備え
るとともに、この第2のギア系列または前記第1のギア
系列を選択的に切り換える切り換えギア機構を備えてい
る。
【0015】このシート体搬送装置によれば、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載のシート体搬送装置に
よる効果に加えて、第1のギア系列に加えて、モータの
駆動力を上流側の搬送ローラに伝動する第2のギア系列
を備えるとともに、この第2のギア系列または第1のギ
ア系列を選択的に切り換える切り換えギア機構を備えて
いるので、搬送量のばらつきを高度に抑制しつつシート
体を搬送する場合には、第1のギア系列を選択し、逆
に、搬送量の多少のばらつきを許容しつつシート体を搬
送する場合には、第2のギア系列を選択することによっ
て、状況に応じた適切な搬送方式に切り換えることがで
きる。
【0016】さらに、請求項5に記載した発明のシート
体搬送装置は、請求項4に記載のシート体搬送装置であ
って、前記第1のギア系列は、前記第2のギア系列より
も搬送量が細密となるギア比に設定され、前記切り換え
ギア機構は、前記シート体の搬送精度が求められる場合
には前記第1のギア系列を選択し、逆に、搬送精度が求
められない場合には前記第2のギア系列を選択してい
る。
【0017】このシート体搬送装置によれば、請求項4
に記載のシート体搬送装置による効果に加えて、第1の
ギア系列は、第2のギア系列よりも搬送量が細密となる
ギア比に設定され、切り換えギア機構は、シート体の搬
送精度が求められる場合には第1のギア系列を選択し、
逆に、搬送精度が求められない場合には第2のギア系列
を選択するので、シート体の搬送精度に応じた適切な搬
送方式に切り換えることができる。
【0018】また、請求項6に記載した発明のシート体
搬送装置は、請求項4または請求項5に記載のシート体
搬送装置であって、前記切り換えギア機構は、前記モー
タのいずれかの回転方向に対応して前記第1のギア系列
または前記第2のギア系列を選択的に切り換えている。
【0019】このシート体搬送装置によれば、請求項4
または請求項5に記載のシート体搬送装置による効果に
加えて、切り換えギア機構は、モータのいずれかの回転
方向に対応して第1のギア系列または第2のギア系列を
選択的に切り換えるので、切り換えギア機構により切り
換えを行う場合には、モータの回転方向を制御するだけ
で簡単に切り換えを行うことができる。
【0020】さらに、請求項7に記載した発明のシート
体搬送装置は、請求項6に記載のシート体搬送装置であ
って、前記切り換えギア機構は、太陽歯車と遊星歯車と
の組み合わせからなる。
【0021】このシート体搬送装置によれば、請求項6
に記載のシート体搬送装置による効果に加えて、切り換
えギア機構は、太陽歯車と遊星歯車との組み合わせから
なるので、この切り換えギア機構を第1のギア系列およ
び第2のギア系列に組み込むようにして、ギア系列など
からなる駆動系の配置自由度を大きくすることができ
る。
【0022】また、請求項8に記載した発明のシート体
搬送装置は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
のシート体搬送装置であって、前記搬送経路には、印字
手段が配置され、この搬送経路に沿って搬送されつつあ
るシート体に対して前記印字手段より印字画像が形成さ
れる。
【0023】このシート体搬送装置によれば、請求項1
ないし請求項7のいずれかに記載のシート体搬送装置に
よる効果に加えて、搬送経路には、印字手段が配置さ
れ、この搬送経路に沿って搬送されつつあるシート体に
対して印字手段より印字画像が形成されるので、一定し
た搬送量をもってシート体が搬送され、搬送中に印字さ
れる印字画像の画質劣化を防ぐことができる。
【0024】印字手段は、インクジェット方式や感熱方
式などによりシート体に対して印字画像を形成するもの
が考えられるが、特にこれらに限ることはなく、好まし
くはシート体の搬送方向に直交する方向を主走査方向と
して印字画像を形成するものであればよい。
【0025】また、請求項9に記載した発明のシート体
搬送装置は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
のシート体搬送装置であって、前記搬送経路には、読取
手段が配置され、この搬送経路に沿って搬送されつつあ
るシート体に対して前記読取手段より読取画像が読み取
られる。
【0026】このシート体搬送装置によれば、請求項1
ないし請求項7のいずれかに記載のシート体搬送装置に
よる効果に加えて、搬送経路には、読取手段が配置さ
れ、この搬送経路に沿って搬送されつつあるシート体に
対して読取手段より読取画像が読み取られるので、一定
した搬送量をもってシート体が搬送され、搬送中に読み
取られる読取画像の画質劣化を防ぐことができる。
【0027】読取手段は、イメージセンサなどによりシ
ート体に対して読取画像を読み取るものが考えられる
が、特にこれに限ることはなく、好ましくはシート体の
搬送方向に直交する方向を主走査方向として読取画像を
読み取るものであればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施形態にかかるシー
ト体搬送装置を内蔵した多機能周辺装置の概略構成を側
面から示した概略構成側面図である。ここで、多機能周
辺装置とは、プリンタ、ファクシミリ通信、イメージス
キャナ、コピーなどの複数の機能を有してパーソナルコ
ンピュータなどに接続されるものである。
【0030】この図に示す多機能周辺装置には、プリン
タとして機能する際、記録用紙(シート体)1を搬送す
るシート体搬送装置が一体化して内蔵されており、この
シート体搬送装置によって記録用紙1は、給紙部2から
排紙部3にわたる搬送経路に沿って移動しつつ、搬送経
路の途中位置に配置された印字ヘッド4によってインク
ジェット方式により印字画像が形成される。また、プリ
ンタ機能には、異なる解像度で印字画像を形成する機能
も用意されており、一例として、720dpiで印字を
行う場合は、細密な搬送量をもって記録用紙1が搬送さ
れ、一方、360dpiの場合は、粗密な搬送量をもっ
て記録用紙1が搬送される。
【0031】このようなシート体搬送装置が内蔵される
筐体内部の所定箇所には、記録用紙1の搬送位置などを
検出するために、図示されない各種の光学式検知センサ
が設けられており、このような光学式検知センサによる
誤動作を防ぐため、多機能周辺装置の外観一部を示した
図2に示すように、シート体搬送装置を保護するカバー
5の背面は、遮光フィルム6で覆われている。
【0032】給紙部2には、多数枚にわたる記録用紙1
を載置しておくことが可能であり、これら多数枚の記録
用紙1は、給紙部2から搬送経路への入口にあたる給紙
口近傍に配置された後述する給紙ローラによって、差し
挟まれつつ搬送経路へと1枚ずつ繰り出される。
【0033】排紙部3には、搬送経路を経て印字ヘッド
4によって印字画像を形成された記録用紙1が1枚ずつ
送り出されてくる。
【0034】印字ヘッド4は、記録用紙1の搬送方向に
対して直交する方向に主走査移動しながらインクカート
リッジより導かれるインクを吐出することで、1バンド
ずつ印字画像を記録用紙1上に形成している。
【0035】カバー5は、搬送経路において記録用紙1
が紙詰まりなどを起こした際、手で取り除くことができ
るように開閉可能に取り付けられており、通常記録用紙
1が搬送される状況で印字が行われているときは、閉じ
られた状態とされる。
【0036】遮光フィルム6は、材質をたとえばポリエ
チレンテレフタレート樹脂としてカバー5のすき間から
漏れる外乱光を防ぐために設けられており、カバー5が
開かれた状態では、筐体内部に配置されたシート体搬送
装置の取り扱い方法が示されるように、遮光フィルム6
の表面に取り扱い説明文などが直接印刷されている。
【0037】次に、図1とともに図3を参照しつつシー
ト体搬送装置について詳細に説明する。
【0038】まず、図1に示すように、シート体搬送装
置は、搬送経路入口の給紙口近傍に配置される給紙ロー
ラ10、搬送経路の上流側に位置して給紙ローラ10よ
りも下流に配置される上流側の搬送ローラ11、上流側
の搬送ローラ11よりも下流に配置される下流側の搬送
ローラ12、搬送経路出口の排紙口近傍に配置される排
紙ローラ13、およびこれらローラ10〜13に対して
回転駆動力を与える図示されないモータを概略備えてい
る。これらローラ10〜13は、そのローラ軸の両端が
筐体内部に設けられた図示されないフレームに回動自在
に軸支されているとともに、記録用紙1に密着しやすい
たとえば弾性ゴムなどで形成されたローラ面が軸心方向
に沿って所定間隔おきに配置されており、このローラ面
を搬送方向に沿って回転させ、回動自在に支持された拍
車やコロなどとの間に記録用紙1を差し挟むような姿勢
で密着しながら搬送する。
【0039】また、図3は、モータから上流側および下
流側の搬送ローラ11,12にわたる駆動系列を示した
側面図であり、この図に示すように、上流側および下流
側の搬送ローラ11,12に対してモータの駆動力を伝
動するための駆動系列は、モータギアM、太陽歯車g2
0、遊星歯車g21、第1のギアg22、第2のギアg
23〜g25、連結ギアg26〜g28、上流側ローラ
ギアg29、および下流側ローラギアg30を組み合わ
せることにより構成されている。このような駆動系列
は、上記各ローラ10〜13のローラ軸一端側のフレー
ムに沿って配置されている。なお、給紙ローラ10およ
び排紙ローラ13に対してもモータの駆動力を伝動する
ための駆動系列が構成されているが、図3においては図
示省略する。
【0040】給紙ローラ10は、給紙部2に載置された
多数枚の記録用紙1を1枚ずつ差し挟みながら繰り出
す。
【0041】上流側搬送ローラ11および下流側搬送ロ
ーラ12は、それぞれのローラ軸一端に上流側ローラギ
アg29および下流側ローラギアg30が取り付けられ
ており、モータの駆動力がこれらローラギアg29,g
30に伝動されると、上流側搬送ローラ11および下流
側搬送ローラ12は、それぞれのローラ面を記録用紙1
に密着させつつ回転することとなる。ここで、上流側ロ
ーラギアg29から下流側ローラギアg30にかけて
は、連結ギアg26,g27,g28の順からなるギア
列が咬み合わされており、したがって上流側搬送ローラ
11および下流側搬送ローラ12は、このような連結ギ
アg26〜g28によって連動回転するように構成され
ている。
【0042】排紙ローラ13は、搬送経路に沿って排紙
口へと搬送されてきた記録用紙1を差し挟みながら排紙
部3へと送り出す。
【0043】モータは、たとえばステッピングモータか
らなり、プリンタ機能による解像度の選択に応じて回転
方向が逆転するように構成されており、このモータの駆
動軸は、モータギアMに連結されている。
【0044】プリンタ機能において高解像度が選択され
た場合には、図3に示ように、モータの駆動軸の回転方
向に応じてモータギアMが反時計方向(図中、実線矢印
で示す)に回転することとなり、このモータギアMに咬
み合わされた太陽歯車g20が時計方向に回転するとと
もに、この太陽歯車g20の内径歯周りを遊星歯車g2
1が自転しつつ時計方向に公転し、この遊星歯車g21
に第1のギアg22が咬み合う姿勢となる。そして、第
1のギアg22の内径歯は、連結ギアg28に咬み合わ
されていることから、モータギアMが反時計方向に回転
した場合には、太陽歯車g20、遊星歯車g21、第1
のギアg22、連結ギアg28の順にモータの駆動力が
伝動され、この連結ギアg28に連動して下流側ローラ
ギアg30が回転するとともに、さらに連結ギアg2
8,g27,g26の順に駆動力が伝動され、この最終
列の連結ギアg26に連動して上流側ローラギアg29
が回転することとなる。このような高解像度の選択に際
しては、記録用紙1の搬送量を細密とすることから、モ
ータギアMから上流側ローラギアg29および下流側ロ
ーラギアg30までのギア列は、その細密な搬送量とな
るように所定のギア比に設定されている。
【0045】一方、プリンタ機能において低解像度が選
択された場合には、図3に示すように、モータギアMが
時計方向(図中、破線矢印で示す)に回転することとな
り、このモータギアMに咬み合わされた太陽歯車g20
が反時計方向に回転するとともに、この太陽歯車g20
の内径歯周りを遊星歯車g21が自転しつつ反時計方向
に公転し、この遊星歯車g21に第2のギアg23が咬
み合う姿勢となる。そして、第2のギアg23の内径歯
は、第2のギアg24に咬み合わされ、第2のギアg2
4は、第2のギアg25に咬み合わされ、さらに、この
第2のギアg25が上流側ローラギアg29に咬み合わ
されていることから、モータギアMが時計方向に回転し
た場合には、太陽歯車g20、遊星歯車g21、第2の
ギアg23,g24,g25の順にモータの駆動力が伝
動され、この第2のギアg25に連動して上流側ローラ
ギアg29が回転するとともに、さらに連結ギアg2
6,g27,g28の順に駆動力が伝動され、この最終
列の連結ギアg28に連動して下流側ローラギアg30
が回転することとなる。このような低解像度の選択に際
しては、記録用紙1の搬送量を粗密とすることから、モ
ータギアMから上流側ローラギアg29および下流側ロ
ーラギアg30までのギア列は、その粗密な搬送量とな
るように所定のギア比に設定されている。
【0046】すなわち、上流側ローラギアg29および
下流側ローラギアg30、ならびに連結ギアg26〜g
28は、上流側および下流側の搬送ローラ11,12同
士を互いに連結して連動回転させる連動ギア機構を実現
している。
【0047】また、モータギアM、太陽歯車g20、遊
星歯車g21、および第1のギアg22の順に駆動力を
伝動するギア列は、上記連動ギア機構とモータの駆動軸
とを互いに連結することにより、このモータの駆動力を
連動ギア機構に伝動する第1のギア系列を実現してい
る。しかも、このようなギア列は、上記連動ギア機構を
介して下流側の搬送ローラ12から上流側の搬送ローラ
11の順列でモータの駆動力を伝動する第1のギア系列
をも実現している。
【0048】一方、モータギアM、太陽歯車g20、遊
星歯車g21、第2のギアg23,g24,g25の順
に駆動力を伝動するギア列は、上流側の搬送ローラ11
とモータの駆動軸とを互いに連結することにより、この
モータの駆動力を上流側の搬送ローラ11に伝動する第
2のギア系列を実現している。
【0049】さらに、太陽歯車g20および遊星歯車g
21は、モータのいずれかの回転方向に対応して上記第
1のギア系列または第2のギア系列を選択的に切り換え
る切り換えギア機構を実現している。
【0050】次に、このシート体搬送装置の作用の要点
について、図1および図3を参照して詳細に説明する。
【0051】まず、高解像度が選択された場合、給紙ロ
ーラ10が回転することによって給紙部2に載置された
多数枚の記録用紙1が1枚ずつ、この給紙ローラ10に
差し挟まれつつ搬送経路に繰り出される。
【0052】この際、図3に示すように、モータギアM
は、反時計方向に回転することから、太陽歯車g20、
遊星歯車g21、第1のギアg22、連結ギアg28の
順にモータの駆動力が伝動されることとなり、上記第1
のギア系列が選択された状態となる。
【0053】したがって、モータの駆動力は、一方で
は、連結ギアg28を介して下流側ローラギアg30に
伝動される状態で、他方では、連結ギアg28,g2
7,g26の順に経由して上流側ローラギアg29に伝
動される状態となり、これら上流側ローラギアg29お
よび下流側ローラギアg30に連動してそれぞれ上流側
の搬送ローラ11および下流側の搬送ローラ12が細密
な搬送量をもって回転することとなる。すなわち、上流
側および下流側の搬送ローラ11,12は、互いにどち
らの挙動変化にも追従することなく、連結ギアg26〜
g28に連動して回転することとなる。
【0054】そして、上流側の搬送ローラ11および下
流側の搬送ローラ12が回転すると、記録用紙1は、こ
れらローラ11,12の各ローラ面に密着しつつ差し挟
まれる姿勢で搬送経路に沿って繰り出され、最終的に排
紙ローラ13に差し挟まれつつ排紙部3へと送り出され
る。
【0055】ここで、記録用紙1の後端がちょうど給紙
ローラ10のローラ面から離脱する瞬間を考察すると、
記録用紙1に対する負荷変動によって上流側の搬送ロー
ラ11がわずかながら所定の回転量を超過したり空転す
るような現象を生じる場合がある。一方、下流側の搬送
ローラ12は、連結ギアg28および下流側ローラギア
g30を介してモータの駆動力が直接伝動されているこ
とから、上流側の搬送ローラ11の挙動変化に追従する
ことなく独立して回転することとなる。
【0056】すなわち、上流側の搬送ローラ11に挙動
変化が生じた場合でも、下流側の搬送ローラ12によっ
て記録用紙1の搬送量が制御され、記録用紙1の搬送量
のばらつきが抑制されることから、このような一定した
細密の搬送量をもって搬送中の記録用紙1に対して、印
字ヘッド4よりきめ細かい正確な印字画像が形成され
る。
【0057】転じて、低解像度が選択された場合につい
て説明すると、この場合も上記高解像度の場合と同様
に、給紙ローラ10が回転することによって給紙部2に
載置された多数枚の記録用紙1が1枚ずつ、この給紙ロ
ーラ10に差し挟まれつつ搬送経路に繰り出される。
【0058】この際、図3に示すように、モータギアM
は、時計方向に回転することから、太陽歯車g20、遊
星歯車g21、第2のギアg23,g24,g25の順
にモータの駆動力が伝動されることとなり、上記第2の
ギア系列が選択された状態となる。
【0059】したがって、モータの駆動力は、直接上流
側ローラギアg29に伝動された後、この上流側ローラ
ギアg29に追従して回転するように咬み合わされた、
連結ギアg26,g27,g28を順に経由して下流側
ローラギアg30に伝動される状態となり、これら上流
側ローラギアg29および下流側ローラギアg30に連
動してそれぞれ上流側の搬送ローラ11および下流側の
搬送ローラ12が粗密な搬送量をもって回転することと
なる。すなわち、下流側の搬送ローラ12は、上流側の
搬送ローラ11の挙動変化に追従して回転することとな
る。
【0060】そして、低解像度の場合も上記高解像度と
同様に、上流側の搬送ローラ11および下流側の搬送ロ
ーラ12が回転すると、記録用紙1は、これらローラ1
1,12の各ローラ面に密着しつつ差し挟まれる姿勢で
搬送経路に沿って繰り出され、最終的に排紙ローラ13
に差し挟まれつつ排紙部3へと送り出されることとな
る。
【0061】ここにおいても、記録用紙1の後端がちょ
うど給紙ローラ10のローラ面から離脱する瞬間を考察
すると、記録用紙1に対する負荷変動によって上流側の
搬送ローラ11がわずかながら所定の回転量を超過した
り空転するような現象を生じる場合があり、このような
場合、上流側の搬送ローラ11の挙動変化に追従して下
流側の搬送ローラ12が回転してしまうこととなる。
【0062】しかし、この場合プリント機能において選
択されている解像度が低解像度であるため、記録用紙1
の搬送精度に影響を及ぼすような大きな挙動変化でない
限り、記録用紙1の搬送量は一定した状態とみなされ、
このような一定した粗密の搬送量をもって搬送中の記録
用紙1に対して、印字ヘッド4より正確な印字画像が形
成される。
【0063】したがって、上記の構成、作用を有するシ
ート体搬送装置によれば、高解像度が選択された場合、
モータの駆動力が、モータギアM、太陽歯車g20、遊
星歯車g21、および第1のギアg22の順に駆動力を
伝動するギア列によって、上流側および下流側の搬送ロ
ーラ11,12を連動回転させる連結ギアg26〜g2
8に伝動されているので、上流側および下流側の搬送ロ
ーラ11,12は、連結ギアg26〜g28に連動して
回転することとなり、互いにどちらの挙動変化にも追従
することがない。よって、これら上流側及び下流側の搬
送ローラ11,12を介して搬送される記録用紙1は、
それぞれの搬送ローラ11,12によって搬送量を制御
されつつ瞬間的な微変動が抑制されることから、ばらつ
きのない一定した搬送量をもって記録用紙1を搬送する
ことができる。
【0064】また、記録用紙1の後端が給紙ローラ10
から離脱した瞬間、記録用紙1に対する負荷変動によっ
て上流側の搬送ローラ11がわずかながら所定の回転量
を超過したり空転するような現象を生じる場合がある
が、高解像度の場合、上流側の搬送ローラ11の挙動変
化に応ずることなく下流側の搬送ローラ12が連結ギア
g26〜g28に連動して回転することから、この下流
側の搬送ローラ12によって記録用紙1の搬送量が制御
され、記録用紙1の搬送量のばらつきを抑制することが
できる。
【0065】さらに、高解像度または低解像度に応じて
モータの回転方向を切り換えるだけで、その解像度に応
じた搬送量に切り換えることができ、高解像度の場合
は、特に安定した搬送精度を維持しつつ記録用紙1を搬
送することができる。
【0066】さらにまた、解像度に応じたギア列の切り
換えは、モータの回転方向に連動する太陽歯車と遊星歯
車とにより行われるので、このような太陽歯車と遊星歯
車とをギア列に組み込むだけで駆動系の配置自由度を大
きくすることができる。
【0067】さらにまた、カバー5の背面に覆われた遮
光フィルム6には、直接取り扱い説明文などが印刷され
ているので、このような説明文を記載したシールを用意
し、このシールをカバー5の背面に貼り付けるような作
業を行う必要がなく、このようなシール製作のコストを
削減することができる。
【0068】なお、この実施形態にかかるシート体搬送
装置は、多機能周辺装置における印字装置に適用される
として説明したが、特にこれに限ることはなく、読取装
置に適用されるとしてもよい。その場合には、一定した
搬送量をもってシート体が搬送され、搬送中に読み取ら
れる読取画像の画質劣化を防ぐことができる。
【0069】また、図4と図5に本発明の他の実施形態
にかかるシート体搬送装置の駆動系列を示すが、これら
の図に示すように、下流側ローラギアg30と連結ギア
g27との間に連結ギアg31を咬み合わせ、第1のギ
アg22より伝動される駆動力をギアg32を介して直
接下流側のローラギアg30に伝動するような駆動系列
や、あるいは、ギアg33を介して連結ギアg27に伝
動するような駆動系列を構成してもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明のシート体搬送装置によれば、モータの駆動力が
第1のギア系列によって上流側および下流側の搬送ロー
ラを連動回転させる連動ギア機構に伝動されているの
で、上流側および下流側の搬送ローラは、連動ギア機構
に連動して回転することとなり、互いにどちらの挙動変
化にも追従することがない。したがって、これら上流側
及び下流側の搬送ローラを介して搬送されるシート体
は、それぞれの搬送ローラによって搬送量を制御されつ
つ瞬間的な微変動が抑制されることから、ばらつきのな
い一定した搬送量をもってシート体を搬送することがで
きる。
【0071】また、請求項2に記載した発明のシート体
搬送装置によれば、モータの駆動力が第1のギア系列お
よび連動ギア機構によって下流側の搬送ローラから上流
側の搬送ローラへの順に伝動されているので、下流側の
搬送ローラは、上流側の搬送ローラの挙動変化に追従す
ることなく、モータの駆動力により直接制御され、この
ような挙動変化の影響が排除された下流側の搬送ローラ
により一定した搬送量をもってシート体を搬送すること
ができる。
【0072】さらに、請求項3に記載した発明のシート
体搬送装置によれば、請求項1または請求項2に記載の
シート体搬送装置による効果に加えて、上流側の搬送ロ
ーラよりさらに搬送経路の上流側において、シート体を
差し挟みつつ繰り出す給紙ローラを備えているので、シ
ート体の後端がこの給紙ローラから離脱した瞬間、シー
ト体に対する負荷変動によって上流側の搬送ローラがわ
ずかながら所定の回転量を超過したり空転するような現
象を生じる場合があるが、上流側の搬送ローラの挙動変
化に応ずることなく下流側の搬送ローラが回転制御され
ることから、このような下流側の搬送ローラによってシ
ート体の搬送量が一定とされ、シート体の搬送量のばら
つきを抑制することができる。
【0073】また、請求項4に記載した発明のシート体
搬送装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか
に記載のシート体搬送装置による効果に加えて、第1の
ギア系列に加えて、モータの駆動力を上流側の搬送ロー
ラに伝動する第2のギア系列を備えるとともに、この第
2のギア系列または第1のギア系列を選択的に切り換え
る切り換えギア機構を備えているので、搬送量のばらつ
きを高度に抑制しつつシート体を搬送する場合には、第
1のギア系列を選択し、逆に、搬送量の多少のばらつき
を許容しつつシート体を搬送する場合には、第2のギア
系列を選択することによって、状況に応じた適切な搬送
方式に切り換えることができる。
【0074】さらに、請求項5に記載した発明のシート
体搬送装置によれば、請求項4に記載のシート体搬送装
置による効果に加えて、第1のギア系列は、第2のギア
系列よりも搬送精度が細密となるギア比に設定され、切
り換えギア機構は、シート体の搬送量が求められる場合
には第1のギア系列を選択し、逆に、搬送精度が求めら
れない場合には第2のギア系列を選択するので、シート
体の搬送精度に応じた適切な搬送方式に切り換えること
ができる。
【0075】また、請求項6に記載した発明のシート体
搬送装置によれば、請求項4または請求項5に記載のシ
ート体搬送装置による効果に加えて、切り換えギア機構
は、モータのいずれかの回転方向に対応して第1のギア
系列または第2のギア系列を選択的に切り換えるので、
切り換えギア機構により切り換えを行う場合には、モー
タの回転方向を制御するだけで簡単に切り換えを行うこ
とができる。
【0076】さらに、請求項7に記載した発明のシート
体搬送装置によれば、請求項6に記載のシート体搬送装
置による効果に加えて、切り換えギア機構は、太陽歯車
と遊星歯車との組み合わせからなるので、この切り換え
ギア機構を第1のギア系列および第2のギア系列に組み
込むようにして、ギア系列などからなる駆動系の配置自
由度を大きくすることができる。
【0077】また、請求項8に記載した発明のシート体
搬送装置によれば、請求項1ないし請求項7のいずれか
に記載のシート体搬送装置による効果に加えて、搬送経
路には、印字手段が配置され、この搬送経路に沿って搬
送されつつあるシート体に対して印字手段より印字画像
が形成されるので、一定した搬送量をもってシート体が
搬送され、搬送中に印字される印字画像の画質劣化を防
ぐことができる。
【0078】さらに、請求項9に記載した発明のシート
体搬送装置によれば、請求項1ないし請求項7のいずれ
かに記載のシート体搬送装置による効果に加えて、搬送
経路には、読取手段が配置され、この搬送経路に沿って
搬送されつつあるシート体に対して読取手段より読取画
像が読み取られるので、一定した搬送量をもってシート
体が搬送され、搬送中に読み取られる読取画像の画質劣
化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるシート体搬送装置
を内蔵した多機能周辺装置の概略構成を側面から示した
概略構成側面図である。
【図2】多機能周辺装置の外観一部を示した外観斜視図
である。
【図3】モータから上流側および下流側の搬送ローラに
わたる駆動系列を示した側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態にかかるシート体搬送装
置の駆動系列を示した側面図である。
【図5】本発明の他の実施形態にかかるシート体搬送装
置の駆動系列を示した側面図である。
【符号の説明】
1 記録用紙(シート体) 6 遮光フィルム 10 給紙ローラ 11 上流側の搬送ローラ 12 下流側の搬送ローラ g20 太陽歯車 g21 遊星歯車 g22 第1のギア g23〜g25 第2のギア g26〜g28 連結ギア g29,g30 上流側ローラギア,下流側ローラギア M モータギア

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路における上流側および下流側の
    搬送ローラをモータの駆動力によって回転せしめること
    で、これら上流側および下流側の搬送ローラを介してシ
    ート体を搬送するシート体搬送装置であって、 前記上流側および下流側の搬送ローラ同士を互いに連結
    して連動回転させる連動ギア機構と、 前記連動ギア機構と前記モータの駆動軸とを互いに連結
    することにより、このモータの駆動力を前記連動ギア機
    構に伝動する第1のギア系列とを備えることを特徴とす
    るシート体排出装置。
  2. 【請求項2】 搬送経路における上流側および下流側の
    搬送ローラをモータの駆動力によって回転せしめること
    で、これら上流側および下流側の搬送ローラを介してシ
    ート体を搬送するシート体搬送装置であって、 前記上流側および下流側の搬送ローラ同士を互いに連結
    して連動回転させる連動ギア機構と、 前記連動ギア機構を介して前記下流側の搬送ローラから
    前記上流側の搬送ローラの順列で前記モータの駆動力を
    伝動する第1のギア系列とを備えることを特徴とするシ
    ート体排出装置。
  3. 【請求項3】 前記上流側の搬送ローラよりさらに搬送
    経路の上流側において、前記シート体を差し挟みつつ繰
    り出す給紙ローラを備えている、請求項1または請求項
    2に記載のシート体搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のギア系列に加えて、前記上流
    側の搬送ローラと前記モータの駆動軸とを互いに連結す
    ることにより、このモータの駆動力を前記上流側の搬送
    ローラに伝動する第2のギア系列を備えるとともに、こ
    の第2のギア系列または前記第1のギア系列を選択的に
    切り換える切り換えギア機構を備える、請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載のシート体搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のギア系列は、前記第2のギア
    系列よりも搬送量が細密となるギア比に設定され、前記
    切り換えギア機構は、前記シート体の搬送精度が求めら
    れる場合には前記第1のギア系列を選択し、逆に、搬送
    精度が求められない場合には前記第2のギア系列を選択
    する、請求項4に記載のシート体搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記切り換えギア機構は、前記モータの
    いずれかの回転方向に対応して前記第1のギア系列また
    は前記第2のギア系列を選択的に切り換える、請求項4
    または請求項5に記載のシート体搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記切り換えギア機構は、太陽歯車と遊
    星歯車との組み合わせからなる、請求項6に記載のシー
    ト体搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送経路には、印字手段が配置さ
    れ、この搬送経路に沿って搬送されつつあるシート体に
    対して前記印字手段より印字画像が形成される、請求項
    1ないし請求項7のいずれかに記載のシート体搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 前記搬送経路には、読取手段が配置さ
    れ、この搬送経路に沿って搬送されつつあるシート体に
    対して前記読取手段より読取画像が読み取られる、請求
    項1ないし請求項7のいずれかに記載のシート体搬送装
    置。
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