JPH11351636A - 入浴用脱衣室の温度調節方法及び温度調節装置 - Google Patents
入浴用脱衣室の温度調節方法及び温度調節装置Info
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- JPH11351636A JPH11351636A JP10164674A JP16467498A JPH11351636A JP H11351636 A JPH11351636 A JP H11351636A JP 10164674 A JP10164674 A JP 10164674A JP 16467498 A JP16467498 A JP 16467498A JP H11351636 A JPH11351636 A JP H11351636A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 身体的な安全性を損なうことなく、脱衣室内
の入浴者に不快感を感じさせにくくする。 【解決手段】 入浴用脱衣室の室内温度を、入浴開始前
において24℃〜29℃になるように調節し、入浴終了
直後において22℃〜27℃になるように調節する。
の入浴者に不快感を感じさせにくくする。 【解決手段】 入浴用脱衣室の室内温度を、入浴開始前
において24℃〜29℃になるように調節し、入浴終了
直後において22℃〜27℃になるように調節する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴用脱衣室の温
度調節方法及び温度調節装置に関する。
度調節方法及び温度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の入浴用脱衣室の温度調節方法とし
て、特開平8−14623号公報に記載されているよう
に、入浴者が浴室に入っている間に、脱衣室の室内温度
を浴室の室内温度に近い温度に調節しておき、入浴終了
後の入浴者が脱衣室に戻ると、その室内温度を徐々に居
室等の脱衣室外の温度に近づけるようにして、脱衣室に
戻った入浴者が急激な温度変化にさらされないようにし
たものや、特開平4−268149号公報に記載されて
いるように、入浴者が浴室に入っている間に、脱衣室の
室内温度を予め設定した目標温度になるように調節し
て、脱衣室に戻った入浴者が快適に過ごせるようにした
ものが提案されている。
て、特開平8−14623号公報に記載されているよう
に、入浴者が浴室に入っている間に、脱衣室の室内温度
を浴室の室内温度に近い温度に調節しておき、入浴終了
後の入浴者が脱衣室に戻ると、その室内温度を徐々に居
室等の脱衣室外の温度に近づけるようにして、脱衣室に
戻った入浴者が急激な温度変化にさらされないようにし
たものや、特開平4−268149号公報に記載されて
いるように、入浴者が浴室に入っている間に、脱衣室の
室内温度を予め設定した目標温度になるように調節し
て、脱衣室に戻った入浴者が快適に過ごせるようにした
ものが提案されている。
【0003】また、特開平7−190429号公報に
は、半身浴用浴室に、温度制御装置,湿度制御装置及び
入浴者に風が当たるように設けた送風機のうちの少なく
とも一つを備え、大気環境をきわめて良好なものとし、
長時間の入浴を可能にするものが提案されている。しか
し、健康を害することなく、かつ快適感を得られる温度
範囲や入浴前後の温度調節方法及び装置について提案し
ているものはない。
は、半身浴用浴室に、温度制御装置,湿度制御装置及び
入浴者に風が当たるように設けた送風機のうちの少なく
とも一つを備え、大気環境をきわめて良好なものとし、
長時間の入浴を可能にするものが提案されている。しか
し、健康を害することなく、かつ快適感を得られる温度
範囲や入浴前後の温度調節方法及び装置について提案し
ているものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】入浴中の入浴者は、一
般に、その入浴に伴う温熱作用によって皮膚温度が上昇
し、血管拡張によって血流促進が生じる一方、血圧が低
下している。
般に、その入浴に伴う温熱作用によって皮膚温度が上昇
し、血管拡張によって血流促進が生じる一方、血圧が低
下している。
【0005】そして、脱衣室の室内温度を浴室の室内温
度に近い温度に調節する方法では、脱衣室に戻った入浴
者の血圧が血管収縮によって急激に上昇するおそれが少
なく、身体的な安全性が高いといえるが、浴室の室内温
度が高くて入浴者の皮膚温度も高くなっているときに
は、脱衣室の室内温度も高くなっているので、血圧が低
下している入浴者が脱衣室に戻ると、のぼせたり目眩等
の不快感を感じることがあり、浴室の室内温度が低くて
入浴者の皮膚温度も低くなっているときには、脱衣室の
室内温度も低くなっているので、脱衣室に戻った入浴者
が寒気等の不快感を感じることがある。
度に近い温度に調節する方法では、脱衣室に戻った入浴
者の血圧が血管収縮によって急激に上昇するおそれが少
なく、身体的な安全性が高いといえるが、浴室の室内温
度が高くて入浴者の皮膚温度も高くなっているときに
は、脱衣室の室内温度も高くなっているので、血圧が低
下している入浴者が脱衣室に戻ると、のぼせたり目眩等
の不快感を感じることがあり、浴室の室内温度が低くて
入浴者の皮膚温度も低くなっているときには、脱衣室の
室内温度も低くなっているので、脱衣室に戻った入浴者
が寒気等の不快感を感じることがある。
【0006】また、入浴後の入浴者が快適に感じる温度
として設定した目標温度になるように脱衣室の室温を調
節する方法でも、浴室の室内温度が高くて入浴者の皮膚
温度も高くなっているときに、脱衣室の目標温度が高い
場合は、脱衣室に戻った入浴者がのぼせたり目眩等の不
快感を感じることがあり、また、浴室の室内温度が低く
て入浴者の皮膚温度も低くなっているときに、脱衣室の
目標温度が低い場合は、脱衣室に戻った入浴者が寒気等
の不快感を感じることがある。
として設定した目標温度になるように脱衣室の室温を調
節する方法でも、浴室の室内温度が高くて入浴者の皮膚
温度も高くなっているときに、脱衣室の目標温度が高い
場合は、脱衣室に戻った入浴者がのぼせたり目眩等の不
快感を感じることがあり、また、浴室の室内温度が低く
て入浴者の皮膚温度も低くなっているときに、脱衣室の
目標温度が低い場合は、脱衣室に戻った入浴者が寒気等
の不快感を感じることがある。
【0007】つまり、いづれの方法によっても、入浴者
の入浴行動に伴う生理的反応と心理的反応と同時に考慮
せず、単に浴室の室内温度や予め設定した目標温度等を
基準にして脱衣室の室内温度を調節している為、入浴を
終えて脱衣室に戻った入浴者に不快感を感じさせること
がある。
の入浴行動に伴う生理的反応と心理的反応と同時に考慮
せず、単に浴室の室内温度や予め設定した目標温度等を
基準にして脱衣室の室内温度を調節している為、入浴を
終えて脱衣室に戻った入浴者に不快感を感じさせること
がある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、身体的な安全性を損なうことなく、脱衣室内の
入浴者に不快感を感じさせにくくすることを目的とす
る。
あって、身体的な安全性を損なうことなく、脱衣室内の
入浴者に不快感を感じさせにくくすることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の入浴用脱
衣室の温度調節方法の特徴構成は、入浴用脱衣室の室内
温度を、入浴開始前において24℃〜29℃になるよう
に調節し、入浴終了直後において22℃〜27℃になる
ように調節する点にある。
衣室の温度調節方法の特徴構成は、入浴用脱衣室の室内
温度を、入浴開始前において24℃〜29℃になるよう
に調節し、入浴終了直後において22℃〜27℃になる
ように調節する点にある。
【0010】上記構成により、後述するように、身体的
な安全性を損なうことなく、脱衣室内の入浴者に不快感
を感じさせにくくすることができた。
な安全性を損なうことなく、脱衣室内の入浴者に不快感
を感じさせにくくすることができた。
【0011】請求項2記載の入浴用脱衣室の温度調節方
法の特徴構成は、前記入浴終了直後の室内温度を、入浴
開始前における室内温度よりも低い温度になるように調
節し、前記入浴終了直後から温度が上昇するように調節
する点にある。
法の特徴構成は、前記入浴終了直後の室内温度を、入浴
開始前における室内温度よりも低い温度になるように調
節し、前記入浴終了直後から温度が上昇するように調節
する点にある。
【0012】つまり、入浴終了直後の室内温度を、入浴
開始前における室内温度よりも低い温度になるように調
節するので、入浴開始前の室内温度が比較的高い場合で
も、脱衣室に戻った入浴終了直後の入浴者に爽快感を感
じさせ易く、その室内温度を、入浴終了直後から上昇す
るように調節するので、入浴終了直後の室内温度が比較
的低い場合でも、入浴終了からの時間の経過に伴って寒
さを感じさせるおそれが少ない。
開始前における室内温度よりも低い温度になるように調
節するので、入浴開始前の室内温度が比較的高い場合で
も、脱衣室に戻った入浴終了直後の入浴者に爽快感を感
じさせ易く、その室内温度を、入浴終了直後から上昇す
るように調節するので、入浴終了直後の室内温度が比較
的低い場合でも、入浴終了からの時間の経過に伴って寒
さを感じさせるおそれが少ない。
【0013】従って、脱衣室に戻った入浴者が、のぼせ
たり湯冷めするおそれが少なくない状態で快適に過ごす
ことができる。
たり湯冷めするおそれが少なくない状態で快適に過ごす
ことができる。
【0014】請求項3記載の入浴用脱衣室の温度調節方
法の特徴構成は、前記室内温度を、入浴終了から9分経
過すると24℃〜28℃になるように調節する点にあ
る。
法の特徴構成は、前記室内温度を、入浴終了から9分経
過すると24℃〜28℃になるように調節する点にあ
る。
【0015】上記構成により、後述するように、入浴終
了から時間が経過しても、身体的な安全性を損なうこと
なう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさせにくくする
ことができた。
了から時間が経過しても、身体的な安全性を損なうこと
なう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさせにくくする
ことができた。
【0016】つまり、年齢が21歳から24歳迄の健常
な男子からなる12名の被験者(A〜L)に、各種セン
サーを取り付けた標準服に着替えてもらい、図1のタイ
ムスケジュールに示すように、室温が常に温度26℃に
維持されている前室に30分間椅座位で安静にした後、
入浴用脱衣室(実験室)に移動して脱衣してもらい、脱
衣後6分間椅座位でその脱衣室で待機した後、湯温を常
に40℃に維持した浴槽に8分間胸まで浸かり、その
後、体を充分に拭いて脱衣室に戻ってもらって10分間
椅座位で滞在するというタイムスケジュールで、脱衣室
の室内温度が5℃,10℃,15℃,20℃,25℃,
30℃,35℃の各々の室内温度条件において各種デー
タを収集した。
な男子からなる12名の被験者(A〜L)に、各種セン
サーを取り付けた標準服に着替えてもらい、図1のタイ
ムスケジュールに示すように、室温が常に温度26℃に
維持されている前室に30分間椅座位で安静にした後、
入浴用脱衣室(実験室)に移動して脱衣してもらい、脱
衣後6分間椅座位でその脱衣室で待機した後、湯温を常
に40℃に維持した浴槽に8分間胸まで浸かり、その
後、体を充分に拭いて脱衣室に戻ってもらって10分間
椅座位で滞在するというタイムスケジュールで、脱衣室
の室内温度が5℃,10℃,15℃,20℃,25℃,
30℃,35℃の各々の室内温度条件において各種デー
タを収集した。
【0017】そして、入浴者の入浴行動に伴う生理的反
応を検討する為に、脱衣室の室内温度が5℃,10℃,
15℃,20℃,25℃,30℃,35℃の各温度条件
において、脱衣室に入る前の10分間と、脱衣室に入っ
てから浴室に入る迄の6分間と、浴室に入ってから脱衣
室に戻るまでの8分間と、脱衣室に戻ってからの10分
間(脱衣室に戻ってからの3分間は計測できなかった)
とに亘って、各被験者(A〜L)の皮膚温度を計測し
て、平均皮膚温度の平均値(被験者12名)の経時変動
を求めた(図2参照)。
応を検討する為に、脱衣室の室内温度が5℃,10℃,
15℃,20℃,25℃,30℃,35℃の各温度条件
において、脱衣室に入る前の10分間と、脱衣室に入っ
てから浴室に入る迄の6分間と、浴室に入ってから脱衣
室に戻るまでの8分間と、脱衣室に戻ってからの10分
間(脱衣室に戻ってからの3分間は計測できなかった)
とに亘って、各被験者(A〜L)の皮膚温度を計測し
て、平均皮膚温度の平均値(被験者12名)の経時変動
を求めた(図2参照)。
【0018】尚、皮膚温度は、サーミスタ(日機装ワイ
エスアイITP011)を7部位(額,腹,前腕,手背,大
腿,下腿,足背)にサージカルテープで貼付し、安静開
始時から実験終了まで連続的(入浴終了からの3分間を
除く)に1分間隔でデータロガー(グラムLT8A)にて記
録して、パーソナルコンピュータ(東芝PA1224JT)に取
り込んだ。
エスアイITP011)を7部位(額,腹,前腕,手背,大
腿,下腿,足背)にサージカルテープで貼付し、安静開
始時から実験終了まで連続的(入浴終了からの3分間を
除く)に1分間隔でデータロガー(グラムLT8A)にて記
録して、パーソナルコンピュータ(東芝PA1224JT)に取
り込んだ。
【0019】前記平均皮膚温度はHardy-DuBois(1938)提
案の7点法(平均皮膚温度=0.07×額+0.35×腹+0.14
×前腕+0.05×手背+0.19×大腿+0.13×下腿+0.07×
足背)にて算出した。
案の7点法(平均皮膚温度=0.07×額+0.35×腹+0.14
×前腕+0.05×手背+0.19×大腿+0.13×下腿+0.07×
足背)にて算出した。
【0020】更に、脱衣室に入る10分前と5分前の安
静時と、入浴開始前(脱衣室に入ってから1分経過後)
と、入浴開始から1分経過後及び7分経過後と、入浴終
了直後(入浴終了から3分経過後)と、入浴終了から9
分経過後の各々において、血圧計(オムロンHEM-755C)
により各被験者(A〜L)の最高血圧を計測して、その
平均値の経時変動を求めた(図4参照)。
静時と、入浴開始前(脱衣室に入ってから1分経過後)
と、入浴開始から1分経過後及び7分経過後と、入浴終
了直後(入浴終了から3分経過後)と、入浴終了から9
分経過後の各々において、血圧計(オムロンHEM-755C)
により各被験者(A〜L)の最高血圧を計測して、その
平均値の経時変動を求めた(図4参照)。
【0021】また、入浴者の入浴行動に伴う心理的反応
を検討する為に、各被験者(A〜L)の最高血圧の計測
時に、各被験者(A〜L)の全身温冷感と温熱的不快感
と温熱環境許容度とを申告してもらって、脱衣室の室内
温度が5℃,10℃,15℃,20℃,25℃,30
℃,35℃の各温度条件において、全身温冷感申告値の
平均値の経時変動と(図7参照)、温熱的不快感申告値
の平均値の経時変動と(図9参照)、温熱環境の不満足
者率(図11参照)とを調査した。
を検討する為に、各被験者(A〜L)の最高血圧の計測
時に、各被験者(A〜L)の全身温冷感と温熱的不快感
と温熱環境許容度とを申告してもらって、脱衣室の室内
温度が5℃,10℃,15℃,20℃,25℃,30
℃,35℃の各温度条件において、全身温冷感申告値の
平均値の経時変動と(図7参照)、温熱的不快感申告値
の平均値の経時変動と(図9参照)、温熱環境の不満足
者率(図11参照)とを調査した。
【0022】尚、全身温冷感としては、+4:非常に暑
い,+3:暑い,+2:暖かい,+1:やや暖かい,
0:どちらでもない,−1:やや涼しい,−2:やや涼
しい,−3:寒い,−4:非常に寒いの9段階のうちの
一つを数値で申告してもらい、温熱的不快感としては、
+3:非常に不快,+2:不快,+1:やや不快,0:
快適の4段階のうちの一つを数値で申告してもらい、温
熱環境許容度としては、「許容できる」,「許容できな
い」の二者択一で申告してもらった。
い,+3:暑い,+2:暖かい,+1:やや暖かい,
0:どちらでもない,−1:やや涼しい,−2:やや涼
しい,−3:寒い,−4:非常に寒いの9段階のうちの
一つを数値で申告してもらい、温熱的不快感としては、
+3:非常に不快,+2:不快,+1:やや不快,0:
快適の4段階のうちの一つを数値で申告してもらい、温
熱環境許容度としては、「許容できる」,「許容できな
い」の二者択一で申告してもらった。
【0023】以下、入浴者の入浴行動に伴う生理的反応
を検討する。まず、平均皮膚温度の平均値の経時変動
(図2参照)から、入浴開始前(脱衣室に入ってから6
分経過後)と、入浴終了直後(入浴終了から3分経過
後)と、入浴終了から9分経過後の各々について、脱衣
室の室内温度と平均皮膚温度との相関関係(図3参照)
を求めた。
を検討する。まず、平均皮膚温度の平均値の経時変動
(図2参照)から、入浴開始前(脱衣室に入ってから6
分経過後)と、入浴終了直後(入浴終了から3分経過
後)と、入浴終了から9分経過後の各々について、脱衣
室の室内温度と平均皮膚温度との相関関係(図3参照)
を求めた。
【0024】そして、Gagge(1937) らが種々の環境にお
ける皮膚温度の測定を行って、着衣の場合でも裸体の場
合でも、被験者の温冷感申告が暑くも寒くもないときの
平均皮膚温度として報告している33℃〜34℃の皮膚
温度に対応する室内温度を、入浴開始前と、入浴終了直
後と、入浴終了から9分経過後との各々について図3か
ら求めたところ、入浴開始前においては24℃〜29
℃、入浴終了直後においては22℃〜27℃、入浴終了
から9分経過後においては24℃〜28℃が得られた。
ける皮膚温度の測定を行って、着衣の場合でも裸体の場
合でも、被験者の温冷感申告が暑くも寒くもないときの
平均皮膚温度として報告している33℃〜34℃の皮膚
温度に対応する室内温度を、入浴開始前と、入浴終了直
後と、入浴終了から9分経過後との各々について図3か
ら求めたところ、入浴開始前においては24℃〜29
℃、入浴終了直後においては22℃〜27℃、入浴終了
から9分経過後においては24℃〜28℃が得られた。
【0025】次に、各被験者(A〜L)の最高血圧の計
測データ(図5,図6参照)から、各被験者(A〜L)
毎の脱衣室に入る5分前の前室における安静時の平均最
高血圧を算出し(図5(イ)参照)、その平均最高血圧
に10mmHgを加算した基準値を基準にして、各被験
者(A〜L)毎に、入浴開始前(図5(ロ)参照)と入
浴終了直後(図6(ハ)参照)と入浴終了から9分経過
後(図6(ニ)参照)との各々について、各温度条件に
おける最高血圧がその基準値を越えている場合に身体的
な危険度が高いと判断した。
測データ(図5,図6参照)から、各被験者(A〜L)
毎の脱衣室に入る5分前の前室における安静時の平均最
高血圧を算出し(図5(イ)参照)、その平均最高血圧
に10mmHgを加算した基準値を基準にして、各被験
者(A〜L)毎に、入浴開始前(図5(ロ)参照)と入
浴終了直後(図6(ハ)参照)と入浴終了から9分経過
後(図6(ニ)参照)との各々について、各温度条件に
おける最高血圧がその基準値を越えている場合に身体的
な危険度が高いと判断した。
【0026】つまり、最高血圧が平均最高血圧+10m
mHgを越えると、その人が暴露されている環境はその
人の体にとって負荷となっていることに鑑み、図5,図
6において、ハッチングを施した部分に記載した最高血
圧は、身体的な危険度が高い血圧を示しており、入浴開
始前,入浴終了直後,入浴終了から9分経過後の各々に
おいて、脱衣室の室内温度が20℃以上であれば、各被
験者(A〜L)の身体的な危険度が少ないことが分か
る。
mHgを越えると、その人が暴露されている環境はその
人の体にとって負荷となっていることに鑑み、図5,図
6において、ハッチングを施した部分に記載した最高血
圧は、身体的な危険度が高い血圧を示しており、入浴開
始前,入浴終了直後,入浴終了から9分経過後の各々に
おいて、脱衣室の室内温度が20℃以上であれば、各被
験者(A〜L)の身体的な危険度が少ないことが分か
る。
【0027】以上の説明から、脱衣室の室内温度を、入
浴開始前においては24℃〜29℃、入浴終了直後にお
いては22℃〜27℃、入浴終了から9分経過後におい
ては24℃〜28℃となるように調節しても、各被験者
(A〜L)の身体的な危険度が少ない20℃以上に調節
できるので、身体的な安全性を損なうおそれが少ないと
いうことができる。
浴開始前においては24℃〜29℃、入浴終了直後にお
いては22℃〜27℃、入浴終了から9分経過後におい
ては24℃〜28℃となるように調節しても、各被験者
(A〜L)の身体的な危険度が少ない20℃以上に調節
できるので、身体的な安全性を損なうおそれが少ないと
いうことができる。
【0028】次に、入浴者の入浴行動に伴う心理的反応
を検討する。まず、全身温冷感申告値の平均値の経時変
動(図7参照)から、入浴開始前と、入浴終了直後と、
入浴終了から9分経過後との各々について、脱衣室の室
内温度と平均申告値との相関関係(図8参照)を求め、
平均申告値が+1〜−1の範囲に対応する室内温度を求
めたところ、入浴開始前では21℃〜32℃、入浴終了
直後では20℃〜31℃、入浴終了から9分経過後では
21℃〜31℃が得られた。
を検討する。まず、全身温冷感申告値の平均値の経時変
動(図7参照)から、入浴開始前と、入浴終了直後と、
入浴終了から9分経過後との各々について、脱衣室の室
内温度と平均申告値との相関関係(図8参照)を求め、
平均申告値が+1〜−1の範囲に対応する室内温度を求
めたところ、入浴開始前では21℃〜32℃、入浴終了
直後では20℃〜31℃、入浴終了から9分経過後では
21℃〜31℃が得られた。
【0029】従って、全身温冷感からみた許容温度範囲
は、入浴開始前と入浴終了直後と入浴終了から9分経過
後とに共通する21℃〜31℃と考えることができ、室
内温度の調節範囲である22℃〜29℃の範囲では、全
身温冷感に関して入浴者に不快感を感じさせにくいこと
がわかる。
は、入浴開始前と入浴終了直後と入浴終了から9分経過
後とに共通する21℃〜31℃と考えることができ、室
内温度の調節範囲である22℃〜29℃の範囲では、全
身温冷感に関して入浴者に不快感を感じさせにくいこと
がわかる。
【0030】また、温熱的不快感申告値の平均値の経時
変動(図9参照)から、入浴開始前と、入浴終了直後
と、入浴終了から9分経過後との各々について、脱衣室
の室内温度と平均申告値との相関関係(図10参照)を
求めたところ、最も「快適」側に近い室内温度が、入浴
開始前では27℃、入浴終了直後では25℃、入浴終了
から9分経過後では27℃となり、室内温度の調節範囲
である22℃〜29℃の範囲では、温熱的不快感の平均
申告値が「快適」側に近い値を示しているので、入浴者
に不快感を感じさせにくいことがわかる。
変動(図9参照)から、入浴開始前と、入浴終了直後
と、入浴終了から9分経過後との各々について、脱衣室
の室内温度と平均申告値との相関関係(図10参照)を
求めたところ、最も「快適」側に近い室内温度が、入浴
開始前では27℃、入浴終了直後では25℃、入浴終了
から9分経過後では27℃となり、室内温度の調節範囲
である22℃〜29℃の範囲では、温熱的不快感の平均
申告値が「快適」側に近い値を示しているので、入浴者
に不快感を感じさせにくいことがわかる。
【0031】更に、温熱環境の不満足者率(図11参
照)から、入浴開始前と、入浴終了直後と、入浴終了か
ら9分経過後との各々について、脱衣室の室内温度と不
満足者率との相関関係(図12参照)を求めたところ、
最も不満足者率が低い室内温度が、入浴開始前では31
℃、入浴終了直後では25℃、入浴終了から9分経過後
では26℃となった。
照)から、入浴開始前と、入浴終了直後と、入浴終了か
ら9分経過後との各々について、脱衣室の室内温度と不
満足者率との相関関係(図12参照)を求めたところ、
最も不満足者率が低い室内温度が、入浴開始前では31
℃、入浴終了直後では25℃、入浴終了から9分経過後
では26℃となった。
【0032】そして、ASHRAE(1993)によれば、「許容不
満足者率は20%で、温熱環境基準は少なくとも在室者
の80%に受け入れられなければならない」とされてお
り、許容不満足者率20%に対応する室内温度を求めた
ところ、入浴開始前では22℃〜40℃、入浴終了直後
では20℃〜30℃、入浴終了から9分経過後では21
℃〜31℃が得られた。従って、室内温度の調節範囲で
ある22℃〜29℃の範囲では、入浴者の不満感が少な
いことがわかる。
満足者率は20%で、温熱環境基準は少なくとも在室者
の80%に受け入れられなければならない」とされてお
り、許容不満足者率20%に対応する室内温度を求めた
ところ、入浴開始前では22℃〜40℃、入浴終了直後
では20℃〜30℃、入浴終了から9分経過後では21
℃〜31℃が得られた。従って、室内温度の調節範囲で
ある22℃〜29℃の範囲では、入浴者の不満感が少な
いことがわかる。
【0033】以上の生理的反応と心理的反応との検討結
果から、請求項1記載の発明によれば、身体的な安全性
を損なうことなう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさ
せにくいことが分かり、請求項3記載の発明によれば、
入浴終了から時間が経過しても、身体的な安全性を損な
うことなう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさせにく
いことが分かる。
果から、請求項1記載の発明によれば、身体的な安全性
を損なうことなう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさ
せにくいことが分かり、請求項3記載の発明によれば、
入浴終了から時間が経過しても、身体的な安全性を損な
うことなう、脱衣室内の入浴者に不快感を感じさせにく
いことが分かる。
【0034】請求項1〜3のいずれか1項記載の入浴用
脱衣室の温度調節方法に使用する温度調節装置の特徴構
成は、入浴開始前と入浴終了後との各々に対応する室内
温度を各別に設定操作自在な温度設定手段と、前記室内
温度を変更する温度変更手段と、前記室内温度を検出す
る温度検出手段と、前記脱衣室と浴室との間での入浴者
の出入りを検出する出入り検出手段と、前記入浴開始前
において、前記温度検出手段にて検出された検出室内温
度が入浴開始前に対応して設定した室内温度になるよう
に、かつ、前記出入り検出手段の検出情報に基づいて、
前記入浴終了後において、前記検出室内温度が入浴終了
後に対応して設定した室内温度になるように、前記温度
変更手段の作動を制御する制御手段とが設けられている
点にある。
脱衣室の温度調節方法に使用する温度調節装置の特徴構
成は、入浴開始前と入浴終了後との各々に対応する室内
温度を各別に設定操作自在な温度設定手段と、前記室内
温度を変更する温度変更手段と、前記室内温度を検出す
る温度検出手段と、前記脱衣室と浴室との間での入浴者
の出入りを検出する出入り検出手段と、前記入浴開始前
において、前記温度検出手段にて検出された検出室内温
度が入浴開始前に対応して設定した室内温度になるよう
に、かつ、前記出入り検出手段の検出情報に基づいて、
前記入浴終了後において、前記検出室内温度が入浴終了
後に対応して設定した室内温度になるように、前記温度
変更手段の作動を制御する制御手段とが設けられている
点にある。
【0035】つまり、請求項1記載のように、入浴用脱
衣室の室内温度を、入浴開始前において24℃〜29℃
になるように調節し、入浴終了直後において22℃〜2
7℃になるように調節するときは、24℃〜29℃の範
囲内の温度を入浴開始前に対応する室内温度として設定
しておき、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後に対応する室内温度として設定しておくと、制御手段
は、入浴開始前において、検出室内温度が入浴開始前に
対応して設定した室内温度になるように、温度変更手段
の作動を制御し、出入り検出手段の検出情報に基づい
て、入浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知する
と、検出室内温度が入浴終了直後に対応して設定した室
内温度になるように、温度変更手段の作動を制御する。
衣室の室内温度を、入浴開始前において24℃〜29℃
になるように調節し、入浴終了直後において22℃〜2
7℃になるように調節するときは、24℃〜29℃の範
囲内の温度を入浴開始前に対応する室内温度として設定
しておき、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後に対応する室内温度として設定しておくと、制御手段
は、入浴開始前において、検出室内温度が入浴開始前に
対応して設定した室内温度になるように、温度変更手段
の作動を制御し、出入り検出手段の検出情報に基づい
て、入浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知する
と、検出室内温度が入浴終了直後に対応して設定した室
内温度になるように、温度変更手段の作動を制御する。
【0036】また、請求項2記載のように、入浴終了直
後の室内温度を、入浴開始前における室内温度よりも低
い温度になるように調節し、入浴終了直後から温度が上
昇するように調節するときは、24℃〜29℃の範囲内
の温度を入浴開始前に対応する室内温度として設定して
おき、入浴開始前に対応して設定した室内温度よりも低
く、かつ、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後に対応する室内温度として設定しておき、入浴終了直
後に対応して設定した室内温度よりも高く、かつ、24
℃〜28℃の範囲内の温度を入浴終了から9分経過後に
対応する室内温度として設定しておくと、制御手段は、
入浴開始前において、検出室内温度が入浴開始前に対応
して設定した室内温度になるように、温度変更手段の作
動を制御し、出入り検出手段の検出情報に基づいて、入
浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知すると、室内
温度が入浴開始前における室内温度よりも低い温度にな
るように温度変更手段の作動を制御し、出入り検出手段
の検出情報に基づいて、入浴者が浴室から脱衣室に入っ
たことを検知すると、室内温度が入浴終了直後における
室内温度よりも高い温度になるように、温度変更手段の
作動を制御する。
後の室内温度を、入浴開始前における室内温度よりも低
い温度になるように調節し、入浴終了直後から温度が上
昇するように調節するときは、24℃〜29℃の範囲内
の温度を入浴開始前に対応する室内温度として設定して
おき、入浴開始前に対応して設定した室内温度よりも低
く、かつ、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後に対応する室内温度として設定しておき、入浴終了直
後に対応して設定した室内温度よりも高く、かつ、24
℃〜28℃の範囲内の温度を入浴終了から9分経過後に
対応する室内温度として設定しておくと、制御手段は、
入浴開始前において、検出室内温度が入浴開始前に対応
して設定した室内温度になるように、温度変更手段の作
動を制御し、出入り検出手段の検出情報に基づいて、入
浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知すると、室内
温度が入浴開始前における室内温度よりも低い温度にな
るように温度変更手段の作動を制御し、出入り検出手段
の検出情報に基づいて、入浴者が浴室から脱衣室に入っ
たことを検知すると、室内温度が入浴終了直後における
室内温度よりも高い温度になるように、温度変更手段の
作動を制御する。
【0037】また、請求項3記載のように、室内温度
を、入浴終了から9分経過すると24℃〜28℃になる
ように調節するときは、入浴終了から9分経過後に対応
する室内温度として24℃〜28℃の範囲内の温度を設
定しておくと、制御手段は、出入り検出手段の検出情報
に基づいて、入浴者が浴室から脱衣室に入ったことを検
知すると、検出室内温度が入浴終了から9分経過後に対
応して設定した室内温度になるように、温度変更手段の
作動を制御する。
を、入浴終了から9分経過すると24℃〜28℃になる
ように調節するときは、入浴終了から9分経過後に対応
する室内温度として24℃〜28℃の範囲内の温度を設
定しておくと、制御手段は、出入り検出手段の検出情報
に基づいて、入浴者が浴室から脱衣室に入ったことを検
知すると、検出室内温度が入浴終了から9分経過後に対
応して設定した室内温度になるように、温度変更手段の
作動を制御する。
【0038】従って、入浴者の入浴所要時間に応じて、
脱衣室の室内温度をタイミング良く正確に調節すること
ができる。
脱衣室の室内温度をタイミング良く正確に調節すること
ができる。
【0039】
【発明の実施の形態】図13は、入浴用脱衣室の室内温
度を、入浴開始前において24℃〜29℃の範囲内の温
度になり、入浴終了直後において22℃〜27℃の範囲
内の温度とした後、入浴終了から9分経過すると24℃
〜28℃の範囲内の温度になるように調節する温度調節
装置の制御ブロック図を示す。
度を、入浴開始前において24℃〜29℃の範囲内の温
度になり、入浴終了直後において22℃〜27℃の範囲
内の温度とした後、入浴終了から9分経過すると24℃
〜28℃の範囲内の温度になるように調節する温度調節
装置の制御ブロック図を示す。
【0040】この温度調節装置には、運転指令を入力す
る運転スイッチ1aを備えたリモコン装置1と、室内温
度を変更する空調装置等の温度変更手段2と、脱衣室の
室内温度を検出するサーミスタ等の温度検出手段3と、
脱衣室と浴室との間での入浴者の出入りを検出するため
の、例えば脱衣室や浴室に設けた赤外線センサー等の出
入り検出手段4と、マイクロコンピユータ利用の制御手
段5とが設けられている。
る運転スイッチ1aを備えたリモコン装置1と、室内温
度を変更する空調装置等の温度変更手段2と、脱衣室の
室内温度を検出するサーミスタ等の温度検出手段3と、
脱衣室と浴室との間での入浴者の出入りを検出するため
の、例えば脱衣室や浴室に設けた赤外線センサー等の出
入り検出手段4と、マイクロコンピユータ利用の制御手
段5とが設けられている。
【0041】前記制御手段5は、入浴開始前において、
温度検出手段3にて検出された検出室内温度が入浴開始
前に対応して設定した室内温度になるように、かつ、出
入り検出手段4の検出情報に基づいて、入浴終了後にお
いて、検出室内温度が入浴終了後に対応して設定した室
内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御する
ように構成されている。
温度検出手段3にて検出された検出室内温度が入浴開始
前に対応して設定した室内温度になるように、かつ、出
入り検出手段4の検出情報に基づいて、入浴終了後にお
いて、検出室内温度が入浴終了後に対応して設定した室
内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御する
ように構成されている。
【0042】前記リモコン装置1には、入浴開始前と入
浴終了後との各々に対応する室内温度を各別に設定操作
自在な温度設定手段Sが設けられ、この温度設定手段S
は、入浴開始前に対応する室内温度を設定する第1温度
設定部S1と、入浴終了直後に対応する室内温度を設定
する第2温度設定部S2と、入浴終了後から9分経過後
に対応する室内温度を設定する第3温度設定部S3とを
備えている。
浴終了後との各々に対応する室内温度を各別に設定操作
自在な温度設定手段Sが設けられ、この温度設定手段S
は、入浴開始前に対応する室内温度を設定する第1温度
設定部S1と、入浴終了直後に対応する室内温度を設定
する第2温度設定部S2と、入浴終了後から9分経過後
に対応する室内温度を設定する第3温度設定部S3とを
備えている。
【0043】前記温度設定手段Sは、入浴開始前に対応
する室内温度(以下、入浴開始前温度という)として2
4℃〜29℃の範囲内の温度を設定し、入浴終了直後に
対応する室内温度(以下、入浴終了直後温度という)と
して22℃〜27℃の範囲内の温度を設定し、入浴終了
から9分経過後に対応する室内温度(以下、入浴終了後
温度という)として24℃〜28℃の範囲内の温度を設
定できるように構成されている。
する室内温度(以下、入浴開始前温度という)として2
4℃〜29℃の範囲内の温度を設定し、入浴終了直後に
対応する室内温度(以下、入浴終了直後温度という)と
して22℃〜27℃の範囲内の温度を設定し、入浴終了
から9分経過後に対応する室内温度(以下、入浴終了後
温度という)として24℃〜28℃の範囲内の温度を設
定できるように構成されている。
【0044】従って、入浴終了直後温度を入浴開始前温
度よりも低い温度になるように調節し、入浴終了後温度
を入浴終了直後温度よりも高い温度になるように調節す
るときは、24℃〜29℃の範囲内の温度を入浴開始前
温度として設定しておき、その入浴開始前温度よりも低
く、かつ、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後温度として設定しておき、その入浴終了直後温度より
も高く、かつ、24℃〜28℃の範囲内の温度を入浴終
了後温度として設定しておけば良い。
度よりも低い温度になるように調節し、入浴終了後温度
を入浴終了直後温度よりも高い温度になるように調節す
るときは、24℃〜29℃の範囲内の温度を入浴開始前
温度として設定しておき、その入浴開始前温度よりも低
く、かつ、22℃〜27℃の範囲内の温度を入浴終了直
後温度として設定しておき、その入浴終了直後温度より
も高く、かつ、24℃〜28℃の範囲内の温度を入浴終
了後温度として設定しておけば良い。
【0045】尚、本実施形態では、入浴開始前における
脱衣室の室内温度が、24℃〜29℃の範囲内で、浴室
の室内温度と同じ温度に設定されており、浴室の室内温
度が29℃を越える場合は、29℃として設定されてい
る。
脱衣室の室内温度が、24℃〜29℃の範囲内で、浴室
の室内温度と同じ温度に設定されており、浴室の室内温
度が29℃を越える場合は、29℃として設定されてい
る。
【0046】前記制御手段5による脱衣室の温度制御動
作を図14のフローチャートを参照しながら説明する。
入浴者が脱衣室にも浴室にも入室していない状態で、リ
モコン装置1の運転スイッチ1aにて運転指令を制御手
段5に入力すると、入浴前温度調節処理を実行する。こ
の入浴前温度調節処理では、検出室内温度が入浴開始前
に対応して設定されている24℃〜29℃の範囲内の室
内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御す
る。
作を図14のフローチャートを参照しながら説明する。
入浴者が脱衣室にも浴室にも入室していない状態で、リ
モコン装置1の運転スイッチ1aにて運転指令を制御手
段5に入力すると、入浴前温度調節処理を実行する。こ
の入浴前温度調節処理では、検出室内温度が入浴開始前
に対応して設定されている24℃〜29℃の範囲内の室
内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御す
る。
【0047】次に、出入り検出手段4の検出情報に基づ
いて、入浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知する
と、入浴中温度調節処理を実行する。この入浴中温度調
節処理では、検出室内温度が入浴終了直後に対応して設
定されている22℃〜27℃の範囲内の室内温度になる
ように、温度変更手段2の作動を制御する。
いて、入浴者が脱衣室から浴室に入ったことを検知する
と、入浴中温度調節処理を実行する。この入浴中温度調
節処理では、検出室内温度が入浴終了直後に対応して設
定されている22℃〜27℃の範囲内の室内温度になる
ように、温度変更手段2の作動を制御する。
【0048】次に、出入り検出手段4の検出情報に基づ
いて、入浴者が浴室から脱衣室に入ったことを検知する
と、入浴後温度調節処理を実行する。この入浴後温度調
節処理では、検出室内温度が入浴終了から9分経過した
ときに対応して設定されている24℃〜28℃の範囲内
の室内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御
する。そして、運転スイッチ1aがOFF操作される
と、脱衣室の温度制御動作を終了する。
いて、入浴者が浴室から脱衣室に入ったことを検知する
と、入浴後温度調節処理を実行する。この入浴後温度調
節処理では、検出室内温度が入浴終了から9分経過した
ときに対応して設定されている24℃〜28℃の範囲内
の室内温度になるように、温度変更手段2の作動を制御
する。そして、運転スイッチ1aがOFF操作される
と、脱衣室の温度制御動作を終了する。
【0049】〔その他の実施形態〕 1.入浴用脱衣室の室内温度を、入浴開始前において
も、入浴終了直後においても24℃〜27℃の範囲内の
一定温度に調節するようにしても良い。 2.手動操作によって室内温度を調節しても良い。 3.本発明において使用する「入浴」の文言は体を浴槽
に入れるという意味に限定されず、例えばシャワーを浴
びる意味も含まれる。
も、入浴終了直後においても24℃〜27℃の範囲内の
一定温度に調節するようにしても良い。 2.手動操作によって室内温度を調節しても良い。 3.本発明において使用する「入浴」の文言は体を浴槽
に入れるという意味に限定されず、例えばシャワーを浴
びる意味も含まれる。
【0050】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】実験のタイムスケジュール
【図2】平均皮膚温度の平均値の経時変動を示すグラフ
【図3】平均皮膚温度と室内温度との関係を示すグラフ
【図4】最高血圧の平均値の経時変動を示すグラフ
【図5】最高血圧の計測データを示す表
【図6】最高血圧の計測データを示す表
【図7】全身温冷感申告値の平均値の経時変動を示すグ
ラフ
ラフ
【図8】全身温冷感申告値と室内温度との関係を示すグ
ラフ
ラフ
【図9】不快感申告値の平均値の経時変動を示すグラフ
【図10】不快感申告値と室内温度との関係を示すグラ
フ
フ
【図11】不満足者率を示す表
【図12】不満足者率と室内温度との関係を示すグラフ
【図13】制御ブロック図
【図14】フローチャート
2 温度変更手段 3 温度検出手段 4 出入り検出手段 5 制御手段 S 温度設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 昌彦 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内 (72)発明者 栃原 裕 福岡県福岡市南区塩原4丁目9番1号 九 州芸術工科大学内 (72)発明者 安河内 朗 福岡県福岡市南区塩原4丁目9番1号 九 州芸術工科大学内 (72)発明者 宿口 郁子 福岡県福岡市南区塩原4丁目9番1号 九 州芸術工科大学内
Claims (4)
- 【請求項1】 入浴用脱衣室の室内温度を、入浴開始前
において24℃〜29℃になるように調節し、入浴終了
直後において22℃〜27℃になるように調節する入浴
用脱衣室の温度調節方法。 - 【請求項2】 前記入浴終了直後の前記室内温度を、入
浴開始前における前記室内温度よりも低い温度になるよ
うに調節し、 前記入浴終了直後から温度が上昇するように調節する請
求項1記載の入浴用脱衣室の温度調節方法。 - 【請求項3】 前記室内温度を、入浴終了から9分経過
すると24℃〜28℃になるように調節する請求項2記
載の入浴用脱衣室の温度調節方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の入浴
用脱衣室の温度調節方法に使用する温度調節装置であっ
て、 入浴開始前と入浴終了後との各々に対応する室内温度を
各別に設定操作自在な温度設定手段(S)と、 前記室内温度を変更する温度変更手段(2)と、 前記室内温度を検出する温度検出手段(3)と、 前記脱衣室と浴室との間での入浴者の出入りを検出する
出入り検出手段(4)と、 前記入浴開始前において、前記温度検出手段(3)にて
検出された検出室内温度が入浴開始前に対応して設定し
た室内温度になるように、かつ、前記出入り検出手段
(4)の検出情報に基づいて、前記入浴終了後におい
て、前記検出室内温度が入浴終了後に対応して設定した
室内温度になるように、前記温度変更手段(2)の作動
を制御する制御手段(5)とが設けられている温度調節
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164674A JPH11351636A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 入浴用脱衣室の温度調節方法及び温度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164674A JPH11351636A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 入浴用脱衣室の温度調節方法及び温度調節装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351636A true JPH11351636A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15797693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10164674A Pending JPH11351636A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 入浴用脱衣室の温度調節方法及び温度調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351636A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248688A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Denso Corp | 車両用シート空調装置 |
JP2015098952A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-28 | 東邦瓦斯株式会社 | 暖房システム |
JP2018119695A (ja) * | 2017-01-23 | 2018-08-02 | シャープ株式会社 | 空気調和システム |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10164674A patent/JPH11351636A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248688A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Denso Corp | 車両用シート空調装置 |
JP2015098952A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-28 | 東邦瓦斯株式会社 | 暖房システム |
JP2018119695A (ja) * | 2017-01-23 | 2018-08-02 | シャープ株式会社 | 空気調和システム |
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