JPH11351480A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH11351480A
JPH11351480A JP10162077A JP16207798A JPH11351480A JP H11351480 A JPH11351480 A JP H11351480A JP 10162077 A JP10162077 A JP 10162077A JP 16207798 A JP16207798 A JP 16207798A JP H11351480 A JPH11351480 A JP H11351480A
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pipe
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Takashi Sasayama
貴司 笹山
Norio Mizuguchi
憲男 水口
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NASUKO FITTING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ保持機能の信頼性向上を図る。 【解決手段】 継手本体10内に内筒30を装着し、内
筒30の保持片34と継手本体10とにテーパ状の締付
け面17、35(締付け部)を形成した。パイプPを差
し込んで僅かに引き戻すと、締付け面17,35同士の
係合により保持片34が縮径変位してパイプPの外周を
締付け保持する。さらに、圧縮コイルバネ39により保
持片34を食い込み方向に付勢するとともに、ロック部
材40により内筒30のロック解除方向への遊動規制し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅における水回
り設備の配管等に用いられるパイプを接続するための管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅において台所・浴室などへ湯水を供
給するためのパイプや床暖房用に温水を流通させるため
のパイプを配管する場合には、そのパイプを給水元管や
給湯器に接続する作業を行う。このとき、給水元管や給
湯器には予め管継手が取り付けられ、この管継手にパイ
プを接続するようになっている。この種の管継手として
は、特開平6−193787号に開示されているものが
ある。これは、継手本体内に内筒を収容するとともに、
継手本体の内周に、内筒に形成した保持片の外周が係合
されるテーパ状の締付け部を設けた構造になる。パイプ
を内筒に奥深く挿入してから引き戻すと、パイプとの摩
擦により内筒が移動し、それに伴って、保持片が締付け
部の傾斜により縮径してパイプを締め付け、もってパイ
プが抜止め状態となる。また、この状態からパイプを外
す際には、内筒を押し込み操作する。すると、保持片が
締付け部による縮径状態から解放され、この保持片によ
るパイプの保持も解除されるので、あとはパイプを引き
抜けばよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる管継手
では、接続されているパイプに対して挿入方向の押圧力
が作用した場合、パイプと一緒に内筒が不用意に移動し
てしまい易く、保持片によるパイプの保持機能の信頼性
に問題があった。また、パイプが樹脂製であって外周が
変形を来す虞のある場合には、長期間の使用のあいだに
保持片によるパイプの保持力が低下し、この点において
もパイプ保持機能に問題がある。さらに、かかる管継手
では、内筒が挿入方向へ不用意に押される虞があり、こ
のように内筒が押された場合には、保持片によるパイプ
の保持が解除されてしまうことになり、この点、パイプ
の保持機能の信頼性に問題があった。本願発明は上記事
情に鑑みて創案されたものであって、パイプの保持機能
の信頼性向上を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒形
をなす継手本体と、この継手本体に軸方向への移動可能
に内嵌されてパイプの挿入を可能とした内筒とを備えて
なり、前記内筒には径方向に変位可能な保持片が形成さ
れているとともに、この保持片の外周と前記継手本体の
内周とに、前記内筒の前記パイプの抜き方向への移動に
伴って係合可能であり且つ少なくとも一方を前記パイプ
の抜き方向に向かって縮径するテーパ状とした締付け部
が形成され、前記内筒のパイプ抜き方向への移動にとも
なって前記保持片が前記締付け部により縮径変位して前
記パイプの外周に係合することで前記パイプを抜止め保
持するようにした管継手であって、前記内筒をパイプ抜
き方向へ付勢する付勢部材を備えている構成とした。
【0005】請求項2の発明は、筒形をなす継手本体
と、この継手本体に軸方向への移動可能に内嵌されてパ
イプの挿入を可能とした内筒とを備えてなり、前記内筒
には径方向に変位可能な保持片が形成されているととも
に、この保持片の外周と前記継手本体の内周とに、前記
内筒の前記パイプの抜き方向への移動に伴って係合可能
であり且つ少なくとも一方を前記パイプの抜き方向に向
かって縮径するテーパ状とした締付け部が形成され、前
記内筒のパイプ抜き方向への移動にともなって前記保持
片が前記締付け部により縮径変位して前記パイプの外周
に係合することで前記パイプを抜止め保持するととも
に、前記内筒をパイプ挿入方向へ移動させることで前記
保持片による前記パイプへの抜止め保持が解除されるよ
うにした管継手であって、前記内筒のパイプ挿入方向へ
の移動を規制可能なロック部材を備えている構成とし
た。
【0006】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記ロック部材が、前記内筒のパイプ挿入方向への
移動を規制するロック位置と、前記内筒のパイプ挿入方
向への移動を許容するロック解除位置との間での変位を
可能に前記継手本体に取り付けられている構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]内筒に対し
てパイプ抜き方向に付与される付勢力は、保持片に対し
て締付け方向の付勢力として作用するのであり、言い換
えると保持片はパイプを保持する縮径方向へ付勢されて
いることになる。したがって、パイプ保持機能の信頼性
が高い。
【0008】[請求項2の発明]内筒のパイプ挿入方向
への遊動、即ち保持片によるパイプの抜止め保持が解除
される方向への遊動は、ロック部材によって規制できる
ので、パイプ保持機能の信頼性が高い。 [請求項3の発明]パイプの挿抜操作を行う際には、ロ
ック部材をロック解除位置へ変位させておき、パイプを
挿入状態にロックする場合には、ロック部材をロック位
置へ変位される。ロック部材は継手本体に支持されてい
るので、取り扱いや運搬に際して紛失等のおそれがな
い。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明す
る。本実施形態の管継手Aは、住宅において給水元管や
給湯器からパイプPを通して台所・浴室・洗面所などへ
水や湯を供給したり、床暖房用に張り巡らした温水パイ
プPに温水を供給したりするための水回りの配管設備と
して用いられる。かかる管継手Aは、継手本体10と内
筒30とロック部材40とを備えて構成されている。
【0010】継手本体10は、金属製であって全体とし
て円筒状をなしている。継手本体10の外周後端部(図
1における左側の端部)には六角形断面の治具嵌合部1
1が形成されているとともに、外周の前端部外周には雄
ネジ部12が形成されている。継手本体10は、治具嵌
合部11に治具を嵌め、給水元管、給湯器などの供給装
置(図示せず)の雌ねじ部に雄ネジ部12を螺合させる
ことによってその供給装置に予め取り付けられている。
【0011】継手本体10の中空内の後端部は内筒収容
部13となっており、この内筒収容部13の内周のシー
ル溝14には内筒30との間をシールするためのシール
リング15が装着されている。内筒収容部13よりも前
方には保持片収容部16が形成され、この保持片収容部
16の後半部分の内周は、後方(パイプPの抜き方向)
に向かって縮径したテーパ状の締付け面17(本発明の
構成要件である締付け部)となっている。この締付け面
17は、後述する内筒30の締付け面35と協動するこ
とにより保持片34を縮径変形させてパイプPを保持す
る機能を発揮する。この締付け面17と内筒収容部13
との間には段差状に縮径したストッパ部18が形成さ
れ、このストッパ部18により内筒30の抜けが規制さ
れる。
【0012】また、継手本体10の内周には、保持片収
容部16の前半領域内に突出する拡径リング19が後方
へ突出する形態で圧入により取り付けられている。この
拡径リング19は、保持片34を拡径変位させる機能を
有する。さらに、この拡径リング19よりも前方にはシ
ール溝20が形成され、このシール溝20には、パイプ
Pの外周との隙間をシールするためのシールリング21
が装着されている。尚、このシールリング21は、拡径
リング19の後端に当接することによって前方への抜止
めがなされている。また、このシール溝20よりも前方
には、継手本体10の後方から挿入されたパイプPの先
端部を受け入れるためのパイプ受入部22が形成されて
おり、このパイプ受入部22の前端奥面はパイプPの先
端面が当接可能な突当面23となっている。さらに、パ
イプ受入部22よりも前方には、パイプPの内周に嵌合
されるガイド筒24が圧入によって取り付けられてい
る。このガイド筒24は、管継手AにおけるパイプPの
挿入側の端部に至る長い領域に亘って設けられている。
さらに、このガイド筒24よりも前方の部分は、継手本
体10の先端面に開口して水・湯の流通を可能とした流
通路25となっている。
【0013】内筒30は、継手本体10と同じく金属製
であって全体として円筒状をなし、内筒収容部13内で
径方向のガタ付きなく前後方向へ移動可能となってい
る。内筒30の後端部は継手本体10の後端面から外部
へ突出しており、この突出端の外周にはフランジ部31
が形成されている。また、内筒30の内周にはシール溝
32が形成され、このシール溝32にはパイプPの外周
との隙間をシールするシールリング33が装着されてい
る。
【0014】内筒30には、その前端内周縁から片持ち
状に突出する複数の保持片34が一体形成されている。
保持片34は、周方向のスリットによって分割され、径
方向の弾性変形が可能となっている。保持片34の先端
部外周は径が大きくなっていてその断面は舳先状に尖っ
ている。この拡径部分の外周後端は後方(パイプPの抜
き方向)に向かって縮径したテーパ状をなす締付け面3
5(本発明の構成要件である締付け部)となっていて、
上記継手本体10の締付け面17と係合するようになっ
ている。
【0015】また、保持片34の先端部内周には食い込
み突起36が形成されており、この食い込み突起36が
パイプPの外周に食い込むことによってそのパイプPの
軸方向の移動を規制するようになっている。さらに、こ
の食い込み突起36よりも先端側は、前方(パイプPの
挿入方向)に向かって拡径したテーパ状をなす被ガイド
面37となっており、この被ガイド面37は上記拡径リ
ング19に係合することによって保持片34を強制的に
拡径変形させるようになっている。
【0016】また、締付け面35の後端面は段差状に縮
径した係止部38となっており、この係止部38がスト
ッパ部18に当接することにより内筒30の抜けが規制
されている。尚、保持片34の先端部と拡径リング19
の後端部とは、内筒30が最も後退した状態において径
方向に重なるようになっており、この状態では、保持片
34が拡径リング19よりも内周側へ変位することが規
制されている。内筒収容部13内においては、この後端
面と内筒30の前端面との間に圧縮コイルバネ39(本
発明の構成要件である付勢部材)が装着されており、こ
の圧縮コイルバネ39は内筒30を後方(パイプPの抜
き方向)へ付勢している。この圧縮コイルバネ39の付
勢により、内筒30は、常には、保持片34の係止部3
8をストッパ部18に当接させる最後端位置に保持され
ているが、前方への押込力が付与されると圧縮コイルバ
ネ39を弾縮しつつ前方へ移動し得るようになってい
る。内筒30が圧縮コイルバネ39の付勢にしたがって
最後端位置にある状態では、そのフランジ部31と継手
本体10の後端面との間に間隙Sが空き、また、内筒3
0が前進するのにともなってその隙間Sが狭くなるよう
になっている。
【0017】ロック部材40は合成樹脂製であって、ほ
ぼ全周に亘るC形リング状をなし、拡径変形が可能とな
っている。ロック部材40の内周後部には段差状に縮径
したスペーサ部41が形成されている。このスペーサ部
41の軸方向(前後方向)の寸法は、内筒30が上記最
後端位置にある状態におけるフランジ部31と継手本体
10の後端面との隙間Sよりも少し小さい寸法に設定さ
れている。また、スペーサ部41の自由状態における内
径寸法は、内筒30の外径とほぼ同じであって、フラン
ジ部31の外径よりも小さい寸法に設定されている。さ
らに、ロック部材40の内周前端には、ロック部材40
を継手本体10に対してロック解除位置に仮係止するた
めの仮係止用突条42が形成されている。
【0018】一方、継手本体10の後端部外周には、ロ
ック部材40のスペーサ部41の内径よりも径が大きい
待機部43が形成され、この待機部43よりも前方外周
には、上記仮係止用突条42を係止させるための仮係止
溝44が形成されている。仮係止用突条42が仮係止溝
44に係止した状態、即ちロック部材40がロック解除
位置にある状態では、ロック部材40が弾性的に拡径
し、スペーサ部41が待機部43に外嵌されてフランジ
部31と非干渉となり、これにより、内筒30の前方
(パイプPの挿入方向)への移動が可能となる。また、
仮係止用突条42を仮係止溝44から外すと、スペーサ
部41をフランジ部31と継手本体10との隙間Sに嵌
合させてロック部材40をロック位置とすることがで
き、この状態では、内筒30のパイプ挿入方向への移動
が規制される。
【0019】次に、本実施形態の作用について説明す
る。管継手AにパイプPを接続する際には、ロック部材
40をロック解除位置に保持し、管継手Aの後方から内
筒30内にパイプPを差し込むだけでよい。パイプPの
差込み操作の初期においては、パイプPの先端が食い込
み突起36に引っ掛かること、及びパイプPの外周とシ
ールリング33との摩擦により、圧縮コイルバネ39を
弾縮しつつ内筒30がパイプPとほぼ一体となって前方
へ押動される。そして、保持片34の先端の被ガイド面
37が拡径リング19の後端(先端)に押圧されると、
被ガイド面37の傾斜により保持片34が拡径変位させ
られ、保持片34の食い込み突起36がパイプPから離
間する。このときパイプPによる保持片34への直接的
な押動作用は解除されるが、シールリング33とパイプ
Pとの摩擦抵抗により内筒30の戻りが規制されるた
め、保持片34は拡径変位した状態に保持される。尚、
内筒30は圧縮コイルバネ39によって戻り方向へ付勢
されているが、シールリングとパイプPとの摩擦抵抗は
圧縮コイルバネ39の弾性復元力よりも大きく設定され
ているため、内筒30が戻ることはない。
【0020】パイプPの挿入が進むと、その先端がパイ
プ受入部22内に進入し、やがてパイプPが突当面23
に突き当たってそれ以上挿入することができなくなる。
このようになったら、パイプPを抜き方向へ引き戻すよ
うにする。すると、内筒30も一緒に引き戻されて保持
片34が次第に縮径変位し、食い込み突起36がパイプ
Pの外周に当接する。そして、保持片34の締付け面3
5が継手本体10の締付け面17に係合すると、その傾
斜により保持片34が縮径方向へ強制的に変位させら
れ、食い込み突起36がパイプPの外周に深く食い込ん
でいく。そして、食い込みが最大になると、内筒30と
パイプPの引き戻し動作が規制される。この後、ロック
部材40をロック解除位置から外してロック位置へ装着
し、スペーサ部41をフランジ部31と継手本体10の
後端面との隙間Sに嵌合させる。これにより、フランジ
部31の前方への移動、即ち内筒30の前進が規制さ
れ、保持片34によるパイプPの締付け状態が保たれ
る。以上によってパイプPの接続作業が完了する。
【0021】この状態では、内筒30の係止部38は継
手本体10のストッパ部18から離間しているため、圧
縮コイルバネ39の付勢力が内筒30に作用することに
なる。この圧縮コイルバネ39の付勢力は、保持片34
がパイプPを締付ける力として作用するため、パイプP
は強固に保持される。また、このようにして接続したパ
イプPには、給水元管・給湯器から供給される水・湯が
継手本体10の流通路25を介して流入されるが、パイ
プPの先端部においては、継手本体10との間がシール
リング21によって防水が図られているため、ここでの
漏水が防止されている。尚、万一このシールリング21
において漏水が発生しても、内筒30の内周に設けたシ
ールリング33と継手本体10の後端部内周に設けたシ
ールリング15とにより、継手本体10の外部への漏水
が確実に防止される。
【0022】さて、パイプPを抜き取る際には、ロック
位置にあるロック部材40をロック解除位置へ装着し直
すか、一旦継手本体10から取り外し、内筒30に対す
る移動規制を解除する。次に、フランジ部31を指で押
し、圧縮コイルバネ39の付勢に抗して内筒30を継手
本体10内に押し込む。すると、保持片34が拡径リン
グ19に当たって拡径変形させられ、パイプPは保持片
34による締付けから解放されるので、このままパイプ
Pを引っ張れば、パイプPはその外周面を食い込み突起
36で傷つけられることなく抜き取られる。
【0023】上述のように本実施形態の管継手Aには、
内筒30をパイプPの抜き方向、即ち保持片34を縮径
させる方向へ付勢する圧縮コイルバネ39が設けられて
いるので、保持片34によるパイプPの締付け機能が高
く、信頼性に優れる。また、ロック部材40を設け、内
筒30がパイプPの挿入方向、即ち保持片34によるパ
イプPへの締付けを解除する方向へ移動することを規制
するようにしたので、保持片34によるパイプPの保持
機能の信頼性が高くなっている。さらに、ロック部材4
0はロック解除状態でも継手本体10に支持されている
ので、取り扱いや運搬に際して紛失等のおそれがない。
また、パイプPの内部にはガイド筒24が嵌入されるた
め、管継手Aの外部でパイプPに曲げ力が作用しても、
管継手A内ではパイプPが変形することがなく、したが
って、シールリング21,33によるシール機能が損な
われることはない。
【0024】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図6及び図7を参照して説明する。本実施
形態は、ロック部材50を上記実施形態1とは異なる構
成としたものである。その他の構成については上記実施
形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符
号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。本実
施形態のロック部材50は、金属線材を曲げ加工してな
り、半円よりも広い角度範囲の円弧状をなすスペーサ部
51と、このスペーサ部51の両端からL字形に延出す
る一対のアーム部52と、この両アーム部52の先端か
ら内側へ突出する軸部53とからなる。一方、継手本体
10の後端部外周には、互いに同軸状となるように穿設
された一対の軸受孔54が形成されており、ロック部材
50は、その両軸部53を軸受孔54に嵌入することに
より回動可能に支持されている。パイプPの挿入が完了
し、保持片34によるパイプPの締付け保持を解除する
方向へ内筒30が移動しないようにする場合には、ロッ
ク部材50をロック位置(図7に実線で示す)へ回動変
位させ、スペーサ部51を内筒30に外嵌するようにし
つつフランジ部31と継手本体10の後端面との隙間S
に嵌合させる。これにより、フランジ部31の移動が規
制され、保持片34によるパイプPの保持状態が保たれ
る。また、パイプPの挿抜を行う際には、ロック部材5
0をロック解除位置(図7に鎖線で示す)へ回動変位さ
せれば、内筒30が移動可能な状態となる。
【0025】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではロック部材を設けたが、請求項
1の発明によれば、ロック部材を設けない構成としても
よい。 (2)上記実施形態ではロック部材をロック位置とロッ
ク解除位置との2位置の間で変位し得るように継手本体
に取り付けたが、本発明によれば、ロック部材をロック
位置のみに取り付けられるようにしてもよい。
【0026】(3)本発明によれば、パイプを合成樹脂
製とせず、保持片よりも軟質の金属材料としてもよい。 (4)本発明によれば、保持片に楔状の食い込み突起を
設けずに、保持片とパイプとの間の摩擦抵抗だけでパイ
プの抜け防止を図るようにしてもよい。 (5)上記実施形態では保持片を縮径変位させる手段と
して継手本体と保持片の双方にテーパ状の締付け面を形
成したが、本発明によれば、テーパ状の締付け面は継手
本体と保持片のうちの一方だけとしてもよい。
【0027】(6)本発明は、住宅において水・湯を供
給するための配管設備に限らず、他の用途の配管設備に
用いられる管継手にも適用することができる。 (7)上記実施形態では拡径リングを設けて保持片を強
制的に拡径変形させるようにしたが、本発明は、かかる
拡径手段を設けないものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてパイプを挿入する前の状態
を示す縦断面図
【図2】実施形態1においてパイプの挿入過程を示す縦
断面図
【図3】実施形態1においてパイプの挿入が完了した状
態を示す縦断面図
【図4】実施形態1においてロック部材がロック解除位
置にある状態を示す正面図
【図5】実施形態1においてロック部材がロック位置に
ある状態を示す正面図
【図6】実施形態2におけるロック部材を示す斜視図
【図7】実施形態2の一部切欠側面図
【符号の説明】
A…管継手 P…パイプ 10…継手本体 17…締付け面(締付け部) 30…内筒 34…保持片 35…締付け面(締付け部) 39…圧縮コイルバネ(付勢部材) 40…ロック部材 50…ロック部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒形
をなす継手本体と、この継手本体に軸方向への移動可能
に内嵌されてパイプの挿入を可能とした内筒とを備えて
なり、前記内筒には径方向に変位可能な保持片が形成さ
れているとともに、この保持片の外周と前記継手本体の
内周とに、前記内筒の前記パイプの抜き方向への移動に
伴って係合可能であり且つ少なくとも一方を前記パイプ
の抜き方向に向かって縮径するテーパ状とした締付け部
が形成され、前記内筒のパイプ抜き方向への移動にとも
なって前記保持片が前記締付け部により縮径変位して前
記パイプの外周に係合することで前記パイプを抜止め保
持するようにした管継手であって、前記内筒をパイプ抜
き方向へ付勢する付勢部材を備えており、前記継手本体
には、前記締付け部同士の当接位置よりもパイプ挿入方
向奥側へ変位した前記保持片を拡径変位させる拡径リン
グが設けられ、前記内筒の内周には、前記パイプの外周
との間の摩擦により、前記保持片を前記付勢部材の付勢
に抗して前記パイプの挿入動作に追従させつつ前記拡径
リングによる拡径位置へ変位させるシールリングが設け
られている構成とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】請求項2の発明は、前記内筒をパイプ挿入
方向へ移動させることで前記保持片による前記パイプへ
の抜止め保持が解除されるようにした請求項1のものに
おいて、前記内筒のパイプ挿入方向への移動を規制可能
なロック部材を備えている構成とした。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形をなす継手本体と、 この継手本体に軸方向への移動可能に内嵌されてパイプ
    の挿入を可能とした内筒とを備えてなり、 前記内筒には径方向に変位可能な保持片が形成されてい
    るとともに、 この保持片の外周と前記継手本体の内周とに、前記内筒
    の前記パイプの抜き方向への移動に伴って係合可能であ
    り且つ少なくとも一方を前記パイプの抜き方向に向かっ
    て縮径するテーパ状とした締付け部が形成され、 前記内筒のパイプ抜き方向への移動にともなって前記保
    持片が前記締付け部により縮径変位して前記パイプの外
    周に係合することで前記パイプを抜止め保持するように
    した管継手であって、 前記内筒をパイプ抜き方向へ付勢する付勢部材を備えて
    いることを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 筒形をなす継手本体と、 この継手本体に軸方向への移動可能に内嵌されてパイプ
    の挿入を可能とした内筒とを備えてなり、 前記内筒には径方向に変位可能な保持片が形成されてい
    るとともに、 この保持片の外周と前記継手本体の内周とに、前記内筒
    の前記パイプの抜き方向への移動に伴って係合可能であ
    り且つ少なくとも一方を前記パイプの抜き方向に向かっ
    て縮径するテーパ状とした締付け部が形成され、 前記内筒のパイプ抜き方向への移動にともなって前記保
    持片が前記締付け部により縮径変位して前記パイプの外
    周に係合することで前記パイプを抜止め保持するととも
    に、前記内筒をパイプ挿入方向へ移動させることで前記
    保持片による前記パイプへの抜止め保持が解除されるよ
    うにした管継手であって、 前記内筒のパイプ挿入方向への移動を規制可能なロック
    部材を備えていることを特徴とする管継手。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材が、前記内筒のパイプ挿
    入方向への移動を規制するロック位置と、前記内筒のパ
    イプ挿入方向への移動を許容するロック解除位置との間
    での変位を可能に前記継手本体に取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の管継手。
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