JPH11351042A - 過給機付き内燃機関 - Google Patents
過給機付き内燃機関Info
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- JPH11351042A JPH11351042A JP10158951A JP15895198A JPH11351042A JP H11351042 A JPH11351042 A JP H11351042A JP 10158951 A JP10158951 A JP 10158951A JP 15895198 A JP15895198 A JP 15895198A JP H11351042 A JPH11351042 A JP H11351042A
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Abstract
路内の圧力を検出する圧力センサのいずれかが故障した
場合にも燃焼を安定させ得るようにする。 【解決手段】 吸気通路内の過給圧は過給圧ソレノイド
37により調整され、吸気通路内の吸入空気の圧力は圧
力センサ38により検出され、過給圧ソレノイド37が
故障しているか否かは、ソレノイド作動検出信号72に
基づいて過給圧ソレノイド故障判定部62bにより判定
され、圧力センサ38が故障しているか否かは、圧力セ
ンサ38からの信号に基づいて圧力センサ故障判定部6
2cにより判定される。エンジンの燃焼形態は、運転状
況に応じて燃焼形態設定部62aからインジェクタ4
1,42などに作動信号を送ることにより設定される。
過給圧ソレノイド37と圧力センサ38のいずれかが故
障した場合には、燃焼形態設定部62aからの信号によ
り均一燃焼に設定される。
Description
る空気を過給する過給機を有する過給機付き内燃機関に
関する。
っては、エンジンからの排気ガスにより回転するタービ
ンによってコンプレッサを駆動し、燃焼室内に供給され
る吸入空気をコンプレッサにより過給するようにしてい
る。一方、エンジンへの燃料の供給方式としては、目標
とする空燃比を実現するのに必要とされるガソリン量を
求めることにより、イジェクタからガソリンを供給する
ようにしたものがあり、燃焼室内に直接燃料を噴射する
筒内インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する筒外
インジェクタの一方あるいは双方を有するものがある。
タと過給機とを有する筒内直接噴射式内燃機関として
は、たとえば、特開昭62-237057 号公報に開示されてい
るものがある。
圧が所定値以上に上昇しないようにするために、吸気通
路内の過給圧を圧力センサにより検出し、過給圧が所定
値以上となった場合には過給圧ソレノイドを作動して、
タービンを迂回するバイパス通路をウエストゲートバル
ブにより開いて過給圧が所定値を超えないようにしてい
る。
と、エンジンを適正に作動させることができなくなるの
で、フェイルセイフの機能を持たせた過給圧制御方法
が、たとえば、特開平7-208230号公報に開示されてい
る。
路内に燃料を噴射させるようにしており、過給圧が所定
値以内であれば、過給圧に対応した燃料を筒外インジェ
クタから吸気通路内に噴射するようにし、過給圧が異常
圧力値を超えていてもエンジンの回転数が所定値以下で
あるときには、エンジン回転数に対応させた量の燃料を
噴射するようにし、さらに、過給圧が異常圧力値を超え
しかもエンジン回転数が所定値を超えたときには、燃料
の供給を停止したり減少したり、あるいはエンジン回転
数を所定値以下に設定するようにしている。
定量の燃料を筒外インジェクタから吸気通路内に噴射す
るようにする場合には、筒外インジェクタを作動させる
ためのソレノイドに対して印加されるパルス幅を制限す
ることによって、フェイルセーフ機能を持たせることが
できる。
ンジェクタを有するエンジンにあっては、運転状況に応
じて成層燃焼と均一燃焼のいずれかの燃焼形態に切り換
えるようにしており、燃焼形態によって吸入空気量も大
きく相違している。
や過給圧を調整する過給圧ソレノイドに故障が発生した
ときに、インジェクタを作動させるためのソレノイドに
対するパルス幅のみを制御してフェイルセイフを行うよ
うにすると、フェイルセイフ時には燃焼を安定させるこ
とができなくなる。なぜならば、成層燃焼時に吸入空気
量に対応させて噴射量を変化させると、失火するおそれ
があるからである。
において、過給圧を調整する過給圧ソレノイドと吸気通
路内の圧力を検出する圧力センサのいずれかが故障した
場合にも燃焼を安定させ得るようにすることにある。
機関は、燃焼室内に吸入される空気を過給する過給機を
有する過給機付き内燃機関であって、前記燃焼室に連通
する吸気通路内の過給圧を調整する過給圧ソレノイド
と、前記過給圧ソレノイドの故障を判定する過給圧ソレ
ノイド故障判定手段と、前記燃焼室内に燃料を噴射する
筒内インジェクタと、運転状況に応じて前記燃焼室内で
の燃焼形態を決定し、スロットルバルブの開度および燃
料噴射量を調整するとともに、前記過給圧ソレノイドの
故障が発生したときには燃焼形態を均一燃焼に設定する
燃焼決定手段とを有することを特徴とする。本発明にあ
っては、過給圧を調整する過給圧ソレノイドが故障した
場合には、燃焼形態が均一燃焼に切り換えられるので、
燃焼を安定させることができる。
に吸入される空気を過給する過給機を有する過給機付き
内燃機関であって、前記燃焼室に連通する吸気通路内の
吸入空気の絶対圧および大気圧を検出する圧力センサ
と、前記圧力センサの故障を判定する過給圧ソレノイド
故障判定手段と、前記燃焼室に燃料を噴射する筒内イン
ジェクタと、運転状況に応じて前記燃焼室内での燃焼形
態を決定し、スロットルバルブの開度および燃料噴射量
を調整するとともに、前記圧力センサの故障が発生した
ときには燃焼形態を均一燃焼に設定する燃焼決定手段と
を有することを特徴とする。本発明にあっては、吸気通
路内の圧力を検出する圧力センサが故障した場合には、
燃焼形態が均一燃焼に切り換えられるので、燃焼を安定
させることができる。
に吸入される空気を過給する過給機を有する過給機付き
内燃機関であって、前記燃焼室に連通する吸気通路内の
吸入空気の絶対圧および大気圧を検出する圧力センサ
と、前記吸気通路内の過給圧を調整する過給圧ソレノイ
ドと、前記圧力センサの故障を判定する過給圧ソレノイ
ド故障判定手段と、前記過給圧ソレノイドの故障を判定
する過給圧ソレノイド故障判定手段と、前記燃焼室に燃
料を噴射する筒内インジェクタと、運転状況に応じて前
記燃焼室内での燃焼形態を決定し、スロットルバルブの
開度および燃料噴射量を調整するとともに、前記圧力セ
ンサと前記過給圧ソレノイドのいずれかの故障が発生し
たときには燃焼形態を均一燃焼に設定する燃焼決定手段
とを有することを特徴とする。本発明にあっては、過給
圧ソレノイドと圧力センサのいずれかの故障が発生した
場合には、燃焼形態が均一燃焼に切り換えられので、燃
焼を安定させることができる。
に基づいて詳細に説明する。
あり、シリンダブロック1と、これの上部に設けられた
シリンダヘッド2とによりエンジン本体が形成されてい
る。シリンダブロック1とこの下部に設けられたオイル
パン3とにより形成されたクランク室4内にはクランク
軸5が回転自在に設けられ、シリンダボア内に軸方向に
往復動自在に設けられたピストン6は、コンロッド7に
よりクランク軸5に接続されている。このクランク軸5
の回転角度を検出するために、クランク角センサ9が設
けられており、このクランク角センサ9からの信号によ
りクランク軸5の回転数、つまりエンジン回転数を検出
することができる。なお、シリンダブロック1には、4
つあるいは6つなどの所定の数のピストン6が設けられ
ているが、図1には1つのみが示されている。
空気を供給するための吸気ポート10と、燃焼したガス
を排出するための排気ポート11とがそれぞれシリンダ
ヘッド2に形成されており、吸気ポート10は吸気バル
ブ12により開閉され、排気ポート11は排気バルブ1
3により開閉されるようになっている。
と燃料供給系17が設けられ、吸気系15は導入空気を
浄化するエアクリーナ18を通って流入した空気を冷却
するインタークーラ19が設けられた吸気管20と、吸
気ポート10に分岐して接続される吸気管分岐部21を
備えたインテークマニホールド22とを有している。こ
のインテークマニホールド22は吸気管分岐部21を介
してそれぞれの吸気ポート10に連通するコレクトチャ
ンバ23を有している。吸気系15には吸入空気量を検
出するためのエアフローメータ24と、燃焼室8に供給
される空気の量を調整するためのスロットルバルブ25
aとが設けられており、このスロットルバルブ25a
は、電子スロットル制御(ETC)装置25により駆動
されるようになっている。
排気管が集合されたエグゾーストマニホールド26と、
触媒27およびマフラー28を備えた排気管29とを有
している。
ャージャ31を備えており、ターボチャージャ31は排
気ガスにより回転するタービン32と、このタービン3
2により駆動されて吸入空気を加圧するコンプレッサ3
3とを有している。排気管29のタービン入口には、過
給圧を調整するためにタービン32を迂回するようにバ
イパス通路34が設けられ、このバイパス通路34はウ
エストゲートバルブ35によって開閉されるようになっ
ている。このウエストゲートバルブ35は、アクチュエ
ータ36により駆動されるようになっており、このアク
チュエータ36は過給圧ソレノイド37によって作動
し、これにより、ターボチャージャ31による過給圧が
調整されることになる。
圧とを切り換えて検出するために、吸気通路に連通する
導通管40には圧力センサ38が設けられ、切換えソレ
ノイド39により作動する切換弁39aにより、圧力セ
ンサ38は吸気通路に連通する状態と大気に連通する状
態とに切り換えて設定される。圧力センサ38は、これ
が大気圧に連通する状態では大気圧を検出する。一方、
圧力センサ38は、これが吸気通路に連通した状態では
吸入空気の圧力を検出し、ターボチャージャ31により
吸入空気が過給された状態では、圧力センサ38は過給
圧を検出することになる。
を噴射し高圧インジェクタとも言われる筒内インジェク
タ41が取り付けられており、インテークマニホールド
22には吸気バルブ12の直前の吸気管通路内に燃料を
噴射し低圧インジェクタとも言われる筒外インジェクタ
42が取り付けられている。
めに、低圧ポンプ43とフィルタ44を有する低圧燃料
供給管45が筒外インジェクタ42と燃料タンク46と
の間に接続され、筒外インジェクタ42から噴射される
燃圧つまり燃料の圧力は低圧レギュレータ47により調
整されるようになっている。
めに、筒内インジェクタ41に接続されたコモンレール
48と低圧燃料供給管45との間に接続された高圧燃料
供給管51には、高圧燃料ポンプ52が設けられてお
り、筒内インジェクタ41からは高圧燃料ポンプ52に
より加圧された燃圧で燃料が噴射される。なお、高圧燃
料供給管51には、逆止弁53とバイパス弁54が設け
られている。
を吸気系に戻すようにしたEGR装置(図示省略)が設
けられ、燃焼ガスの最高温度を低下してNOx の発生を
抑えるようにしており、運転状況に応じてEGRバルブ
をオンオフすることによって、排気ガスの一部を吸気系
に供給したり、それを停止することができる。また、触
媒27はNOx 吸蔵触媒を有しており、触媒27のNO
x 吸蔵量が基準値を超えた場合には、リッチスパイクを
行うことにより触媒27のNOx 浄化を行うことができ
る。
ェクタ41からの燃料噴射量と噴射時期および吸入空気
量を調整することによって燃焼形態を変化させることが
できる。
に燃料の濃い濃混合気の部分と燃料の薄い薄混合気の部
分とを形成させて濃混合気に着火させるようにした成層
燃焼と、混合気を全体的に均一の濃度とした均一燃焼と
に分類することができる。均一燃焼としては、理論空燃
比あるいはそれに近い空燃比で燃焼させるストイキオ燃
焼と、理論空燃比よりも燃料を薄くした均一リーン燃焼
と、理論空燃比よりも燃料を濃くした均一リッチ燃焼と
があり、ストイキオ燃焼の場合にはEGRを作動させる
場合と停止させる場合とがある。成層燃焼させる場合に
は、燃焼室内の混合気は全体的に理論空燃比よりも薄く
設定され、成層リーン燃焼となる。
す5つの燃焼形態がある。すなわち、EGRを不作動と
した均一ストイキオ燃焼(燃焼形態A)、EGRを作動
させた均一ストイキオ燃焼(燃焼形態B)、均一リーン
燃焼(燃焼形態C)、成層リーン燃焼(燃焼形態D)
と、均一リッチ燃焼(燃焼形態E)とがある。
が設けられており、過給圧が高くなって燃焼室内に多量
の空気が供給されるようになっているので、吸入される
空気の量が増加することによって、筒内インジェクタ4
1からの燃料噴射量が吸入空気量に対応しなくなった場
合には、不足分の燃料が筒外インジェクタ42から供給
されるようになっている。
ルクに応じていずれかに選択されることになり、エンジ
ンの始動時、全開時そしてリッチスパイクを行う場合に
は燃焼形態Eが設定される。また、エンジン冷却液の温
度が所定値以下の場合にも燃焼形態Eに設定される。
目標トルクとエンジン回転数から設定される目標空燃比
となるようにETC装置によって吸入空気量が調整され
るとともに、それぞれのインジェクタ41,42からの
燃料噴射量が調整される。成層燃焼から均一燃焼に切り
換えられるときには、燃料噴射量を増加し吸入空気量を
減少するように制御し、噴射時期は成層限界空燃比まで
は圧縮工程噴射とし、これ以降は吸気工程噴射となる。
また、均一燃焼から成層燃焼に切り換えられるときに
は、燃料噴射量を減少し吸入空気量を増加するように制
御し、噴射時期は均一限界空燃比までは吸気工程噴射と
し、これ以降は圧縮工程噴射となる。
た燃焼形態A〜Eのうちいずれかの燃焼形態を設定する
とともに、過給圧ソレノイド37が故障したか否かと、
圧力センサ38が故障したか否かを検出して、いずれか
が故障した場合には、燃焼形態を燃焼形態Aの均一燃焼
に設定するように、ETC装置25、筒内と筒外の両イ
ンジェクタ41,42を制御する制御回路を示すブロッ
ク図である。
61はCPU62、ROM63、RAM64を有してお
り、これらはバス線を介して接続されている。
されており、このセンサ9からの信号に基づいて信号間
隔を演算することによりエンジン回転数が検出される。
また、CPU62にはエンジン冷却液の温度を検出する
水温センサ65と、アクセルペダル66の踏み込み量を
検出するアクセル開度センサ67とが接続されており、
さらには、リッチスパイクを行うリッチスパイク指令信
号68がCPU62に送られるようになっている。この
リッチスパイク指令信号68は触媒27におけるNOx
の吸蔵量を検出するセンサを設けた場合には、そのセン
サから送られることになり、特定の燃焼形態が所定時間
経過したことをCPU62により演算して、リッチスパ
イクを行うようにしても良い。
Rバルブ71と、インジェクタ41,42にそれぞれ作
動信号が送られるようになっている。ROM63にはエ
ンジン回転数とアクセル開度とに基づいた目標トルクの
マップデータが格納されており、エンジン回転数とアク
セル開度とにより目標トルクを演算し、リッチスパイク
の要求があるか否かと、エンジン冷却液の温度とに基づ
いて、ETC装置25、EGRバルブ71および両方の
インジェクタ41,42に作動信号を送って燃焼形態を
前述したA〜Eの形態のうちいずれかに設定する燃焼形
態設定部62aをCPU62は有している。ROM63
にはエンジン回転数とアクセル開度とに基づいた目標過
給圧のマップデータが格納されており、運転状況に応じ
て読み出されたマップデータの目標過給圧となるよう
に、CPU62からは過給圧ソレノイド37に作動信号
が送られる。
号は、図示しない入力インターフェースおよび出力イン
ターフェースを介して接続されている。
るソレノイド作動検出信号72と、バッテリ電圧を検出
するバッテリ電圧信号73とがそれぞれCPU62に送
られるようになっており、これらの信号によって過給圧
ソレノイド37が正常であるか故障しているかを判定す
る過給圧ソレノイド故障判定部62bをCPU62は有
している。これらの信号によって過給圧ソレノイド37
が故障していると判定されたときには、運転状況にかか
わらず、燃焼形態Aつまり均一燃焼に設定されるように
なっている。
か否かを検出するアイドリングスイッチ74と、圧力セ
ンサ38とからの信号がCPU62に入力されるように
なっており、これらの入力信号と、クランク角センサ9
により検出されたエンジン回転数とに基づいて、圧力セ
ンサ38が正常であるか故障しているかを判定する圧力
センサ故障判定部62cをCPU62は有している。
送る過給圧ソレノイド制御部75の一例を示す回路図で
あり、過給圧ソレノイド37をオンオフさせるトランジ
スタ76のベース端子にはCPU62からオンオフ信号
が送られるようになっている。過給圧ソレノイド37に
接続されたコレクタ端子はCPU62にも接続され、C
PU62にはソレノイド作動検出信号72が送られるよ
うになっている。
定パルス幅のオン信号がCPU62から出力されている
ときに、それに対応してソレノイド作動検出信号72が
出力されているか否かを検出することによって、過給圧
ソレノイド37が故障しているか否かを判定することが
できる。なお、符号77はバッテリを示す。
図であり、圧力センサ38は圧力に応じた電圧を出力す
る。この圧力センサ38は、図1に示すように、切換バ
ルブ39aによって吸気通路に連通する状態と、大気に
連通する状態とに切り換えられるようになっている。こ
のように、圧力センサ38によって大気圧を検出するこ
とにより圧力センサ38が正常であるか故障しているか
が判定される。
たいずれかの形態に設定するための燃焼形態設定の手順
を示すメインフローチャートであり、ステップS1でエ
ンジン回転数などの運転状況を示す信号を取り込み、ス
テップS2で過給圧ソレノイド37が正常であるか故障
しているかを判定し、ステップS3では圧力センサ38
が正常であるか故障しているか否かを判定し、これらの
判定結果と運転状況の検出結果とに基づいて、ステップ
S4では燃焼形態A〜Eのいずれかが設定される。
ソレノイドの故障判定のサブルーチンを示すフローチャ
ートであり、ステップS10ではバッテリ77の電圧が
所定電圧値以上となっているか否かが判断される。所定
電圧値としては、たとえば11V程度に設定されてい
る。バッテリ電圧を判断するのは、以降に述べる判定に
おいてバッテリ電圧が降下していると、正確な故障の判
定ないし診断を行うことができないからであり、バッテ
リ電圧が所定電圧値以下であれば故障判定を行わない。
ソレノイド37にこれを作動させる信号が送られたか否
かが判断され、ステップS12ではソレノイド作動検出
信号72を検出して過給圧ソレノイド37が正常である
か否かが判断される。正常であると判断されれば、ステ
ップS13で過給圧ソレノイド故障フラグをクリアし、
故障であると判断されれば、ステップS14で過給圧ソ
レノイド故障フラグをセットする。
となっている場合には、ステップS11ではトランジス
タ76のベース端子に信号が出力されたか否かを判断
し、ステップS12ではコレクタ端子がLOW レベルであ
るか、HIGHレベルであるかを判断する。つまり、過給圧
ソレノイド37が正常であれば、CPU62からベース
端子に信号がオンされるとコレクタ端子はLOW レベルと
なり、故障していれば、ベース端子に信号がオンされて
もコレクタ端子はHIGHレベルとなるので、これを検出す
ることにより、過給圧ソレノイド37が正常であるか故
障であるかを判定することができる。
供給されてないときには、ステップS11でトランジス
タ76のベースに信号が出力されていないと判断される
ことになり、このときには、ステップS15ではステッ
プS12と同様に、コレクタ端子がLOW レベルである
か、HIGHレベルであるかを判断する。つまり、過給圧ソ
レノイド37が正常であれば、CPU62からベース端
子に信号がオフされているときにはコレクタ端子はHIGH
レベルとなり、故障していれば、ベース端子に信号がオ
フとなっていてもコレクタ端子はLOW レベルとなるの
で、これを検出することによって、過給圧ソレノイド3
7が正常であるか故障であるかを判定することができ
る。
定のサブルーチンを示すフローチャートである。圧力セ
ンサ38は切換えソレノイド39を作動させることによ
って所定の時間毎に大気圧を検出しており、大気圧は急
激に大きく変動しないので、所定時間経過の前後で圧力
センサ38が設定圧力値以上の差を検出した場合には、
圧力センサ38が故障であると判定することができる。
その設定圧力値は、200mmHg程度に設定されている。
検出値 ALTn と前回の大気圧検出値ALTn-1 との差が設
定圧力値よりも大きいか否かを判断する。圧力差が設定
圧力値(200mmHg)以下であれば、ステップS21に
進んで、切換えソレノイド39がオンとなっているかオ
フとなっているかを判断する。切換えソレノイド39が
オンとなると、圧力センサ38は大気圧を検出すること
になり、オフとなると、吸気通路内の吸入空気の絶対圧
を検出することになる。
の圧力は、図4に示すように、通常では、100〜19
00mmHg程度の絶対圧となっていれば十分であり、それ
に対応したセンサ電圧は1〜4.5Vとなっている。した
がって、この範囲を超えた電圧が圧力センサから出力さ
れた場合には圧力センサ38が故障していると判断する
ことができる。そこで、ステップS22では所定の最小
電圧値、たとえば、0.2V以下となっているか否かを判
断し、ステップS23では所定の最大電圧値、たとえ
ば、4.9V以上となっているか否かを判断する。これら
のステップS23でセンサ出力電圧が所定の範囲内であ
ると判断されれば、ステップS24が実行される。
イッチ74がオンとなっているか否かを判断し、このス
イッチ74がオンとなっているときには、ステップS2
5ではエンジン回転数が最小のアイドリング回転数、た
とえば、500rpm 以上となっているか否かを判断す
る。エンジンがこの回転数以上となっている場合には、
ステップS26において、圧力センサ38の出力電圧が
アイドリング判定電圧であるか否かを判断する。たとえ
ば、エンジンの回転数が500rpm 程度であれば、吸入
空気の負圧は−500mmHg程度となるのが通常であり、
大気圧が760mmHgであるときには、絶対圧は260mm
Hg程度になり、そのときの圧力センサ38の出力電圧
は、2.1V以下となる。そこで、ステップS26では、
アイドリング判定電圧を2.5Vと設定し、エンジンがア
イドリング回転しているときのセンサ出力電圧が、2.5
V以下であれば、圧力センサ38は正常であると判断す
る。
常であると判断された場合には、圧力センサ38の出力
特性も正常であり、しかも、切換ソレノイド39の作動
も正常であるので、ステップS27では圧力センサ故障
フラグをクリアする。ステップS24でアイドリングス
イッチ74がオンしていないと判断されたとき、つまり
エンジンがアイドリング回転となっていないとき、およ
びステップS25でアイドリングの回転数が、最小のア
イドリング回転数以下となっていると判断されたときに
は、圧力センサ38の故障判定を行わない。
出力電圧が所定の範囲外となっていると判断されたと
き、およびステップS26でアイドリング時の圧力セン
サの出力電圧がアイドリング判定電圧である2.5Vより
も高いときには、ステップS28が実行されて、圧力セ
ンサ故障フラグがセットされる。
最新の大気圧検出値の圧力差が設定圧力値以上となって
いれば、圧力センサ38の故障であるとして、ステップ
S28が実行される。
であると判断された場合には、ステップS22と同様
に、ステップS29において、圧力センサの出力電圧が
所定の最小電圧値、たとえば、0.2V以下となっている
か否かを判断し、この最小電圧値よりも小さい電圧が出
力されたときには、圧力センサ38が故障であると判断
してステップS28に進み、最小電圧値よりも大きい場
合には、ステップS30に進む。
大気圧上限電圧値よりも大きいか否かを判断する。大気
圧上限電圧値としては、通常の大気圧値である760mm
Hgに対応した2.1Vの電圧よりも高い電圧値、つまり、
大気圧以上の所定の圧力値に対応した電圧値が設定され
ており、それよりも低い電圧値であれば、圧力センサは
正常であるとして、ステップS27が実行され、それよ
りも高い電圧が出力されれば、圧力センサ38は故障で
あると判断して、ステップS28が実行される。
態の設定のサブルーチンを示すフローチャートであり、
ステップS31では過給圧ソレノイド故障フラグがセッ
トされているか否かを判断し、ステップS32ではセン
サ故障フラグがセットされているか否かを判断する。過
給圧ソレノイド37、圧力センサ38および切換えソレ
ノイド39のいずれも正常であれば、これらのステップ
でいずれもフラグのクリアが判断されて、ステップS3
3において燃焼形態切換えモードが実行されて、前述し
た5つの燃焼形態のいずれかが、運転状況に応じて設定
される。
ノイド37、圧力センサ38および切換えソレノイド3
9の少なくともいずれかに故障が発生したと判断された
ならば、ステップS34において故障時の燃焼形態が設
定されて、EGRを作動させない状態での均一ストイキ
オ燃焼(燃焼形態A)が設定される。この故障時の燃焼
形態としては、成層燃焼でなければ、均一リッチに設定
するようにしても良い。
センサ38および切替えソレノイド39の少なくともい
ずれかが故障した場合には、均一燃焼に対応させて吸入
空気量および燃料供給量を調整することにより、これら
の故障時にも安定的に燃焼を行うことができる。なお、
図6および図7の1ルーチンは50msで実行され、図
8の1ルーチンは10msで実行されるようになってい
る。
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、過給機として
は、図示する場合にはターボチャージャ31を用いてい
るが、スーパーチャージャを用いるようにしても良い。
給圧ソレノイドと、吸気通路内の圧力を検出する圧力セ
ンサのいずれかの故障が発生した場合には、燃焼形態が
均一燃焼に制御されるので、これらの故障が発生した場
合でも燃焼を安定させることができる。
関を示す概略図である。
ブロック図である。
トである。
示すフローチャートである。
ローチャートである。
ートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼室内に吸入される空気を過給する過
給機を有する過給機付き内燃機関であって、 前記燃焼室に連通する吸気通路内の過給圧を調整する過
給圧ソレノイドと、 前記過給圧ソレノイドの故障を判定する過給圧ソレノイ
ド故障判定手段と、 前記燃焼室内に燃料を噴射する筒内インジェクタと、 運転状況に応じて前記燃焼室内での燃焼形態を決定し、
スロットルバルブの開度および燃料噴射量を調整すると
ともに、前記過給圧ソレノイドの故障が発生したときに
は燃焼形態を均一燃焼に設定する燃焼決定手段とを有す
ることを特徴とする過給機付き内燃機関。 - 【請求項2】 燃焼室内に吸入される空気を過給する過
給機を有する過給機付き内燃機関であって、 前記燃焼室に連通する吸気通路内の吸入空気の絶対圧お
よび大気圧を検出する圧力センサと、 前記圧力センサの故障を判定する過給圧ソレノイド故障
判定手段と、 前記燃焼室に燃料を噴射する筒内インジェクタと、 運転状況に応じて前記燃焼室内での燃焼形態を決定し、
スロットルバルブの開度および燃料噴射量を調整すると
ともに、前記圧力センサの故障が発生したときには燃焼
形態を均一燃焼に設定する燃焼決定手段とを有すること
を特徴とする過給機付き内燃機関。 - 【請求項3】 燃焼室内に吸入される空気を過給する過
給機を有する過給機付き内燃機関であって、 前記燃焼室に連通する吸気通路内の吸入空気の絶対圧お
よび大気圧を検出する圧力センサと、 前記吸気通路内の過給圧を調整する過給圧ソレノイド
と、 前記圧力センサの故障を判定する過給圧ソレノイド故障
判定手段と、 前記過給圧ソレノイドの故障を判定する過給圧ソレノイ
ド故障判定手段と、 前記燃焼室に燃料を噴射する筒内インジェクタと、 運転状況に応じて前記燃焼室内での燃焼形態を決定し、
スロットルバルブの開度および燃料噴射量を調整すると
ともに、前記圧力センサと前記過給圧ソレノイドのいず
れかの故障が発生したときには燃焼形態を均一燃焼に設
定する燃焼決定手段とを有することを特徴とする過給機
付き内燃機関。
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