JPH11350633A - 建築用板材 - Google Patents

建築用板材

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Publication number
JPH11350633A
JPH11350633A JP10163732A JP16373298A JPH11350633A JP H11350633 A JPH11350633 A JP H11350633A JP 10163732 A JP10163732 A JP 10163732A JP 16373298 A JP16373298 A JP 16373298A JP H11350633 A JPH11350633 A JP H11350633A
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JP
Japan
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plate
extending
edge
extending edge
architectural
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Application number
JP10163732A
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English (en)
Inventor
Iichiro Kikuchi
猪一郎 菊地
Yasushi Hiramoto
康 平本
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Dainippon Plastics Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易であり、防音性、断熱性、耐衝撃
性に優れた採光板材を提供する。 【解決手段】 建築用板材50は、2枚の樹脂製矩形平
板61,62を、それぞれの平板に直交して平板の長さ
方向に延出した互いに平行な多数のリブ63を介して重
畳してなる板本体部51と、板本体部51のリブ63と
平行する両側面部51a、51bに形成され複数の板本
体部51を略同一平面内に隣接して接続させる1対の接
続部52a,52bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建築用板材に関
し、さらに詳しくは、壁板、床板として使用される建築
用板材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から工場、倉庫、物置あるいはガレ
ージ等においては、プラスチック波板が壁板あるいは屋
根板として広く使用されている。プラスチック波板は、
その透光性により採光を得ることができるとともに、ガ
ラスに比べ、軽いこと、割れにくいこと、施工が容易な
こと等が利点として挙げられる。しかし、壁板として使
用するには強度及び耐衝撃性が十分ではない。また、防
音性、断熱性あるいは美粧性の点から使用が制限される
場合が多い。
【0003】一方、構造体の一部として、例えば壁板と
して金属製サイディング材が普及している。このような
サイディング材としては、例えば、1mm以下の板厚を
有する鋼板を曲げ加工して中空の板本体部を形成し、こ
の板本体部の両側面に1対の接続部を形成したものがあ
る。板本体部の中空部分には、断熱材あるいは防火材等
が充填され、施工に際し、複数の板本体部が略同一平面
内に隣接するよう互いの接続部を介して建築物の骨組み
(柱等)に接続固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したサイディング
材を壁板として用い、さらに採光のためにガラス窓を取
り付ける場合、建築物の骨組みに窓枠を別途に形成し、
この窓枠に合わせてサイディング材を切断し建築物の骨
組みに固定することになる。したがって、プラスチック
波板のように採光壁を容易に形成する訳にはいかない。
【0005】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、施工が容易であ
り、防音性、断熱性、耐衝撃性に優れた採光板材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の樹脂製
矩形平板を、それぞれの平板に直交して平板の幅または
長さ方向に延出した互いに平行な多数のリブを介して重
畳してなる板本体部と、この板本体部の前記リブと平行
する両側面に形成され複数の板本体部を略同一平面内に
隣接して接続させる1対の接続部とからなる建築用板材
を提供する。
【0007】すなわち、多数のリブで補強された樹脂製
板本体部と、複数の本発明の建築用板材を隣接して接続
可能な接続部とを備えているので、接続部を用いて建築
用板材を複数枚接続することにより、剛性、耐衝撃性、
断熱性及び遮音性にすぐれた壁面または床面を容易に構
成できる。さらに、前記板材を透光性樹脂で一体に成形
し、接続部を金属製サイディング材の接続部と実質的に
同一の構成とすることにより、壁面に窓枠を別途設ける
ことなく透光窓を容易に構成できる。
【0008】この発明におけるリブとは、2枚の平板を
接続するとともに形成される板本体部に剛性及び耐衝撃
性を与えるための補強部材である。この発明における接
続部とは、本発明の透光性樹脂で一体に成形された建築
用板材どうしを接続することができ、さらに金属製サイ
ディング材と接続可能なものが好ましい。したがって、
本発明の透光性樹脂で一体に成形された建築用板材の接
続部は、サイディング材の接続部と同形状のもの、ある
いは異なる形状であっても接続可能なものであればよ
い。この発明における建築用板材とは、壁板、床板ある
いは屋根板として使用可能な剛性及び耐衝撃性を有する
板材をいう。この板材は、リブの延出方向と平行に溶融
樹脂を押出成形して得られる。
【0009】接続部が、金属製サイディング材と接続可
能に形成される構成により、窓枠を別途に形成しなくて
も金属からなる建築用板材(サイディング材)の間に所
望の面積を有する透光性壁面または床面を容易に形成で
きる。リブが、平板の幅または長さ方向に連続して延出
し、それによって隣接するリブとの間に断熱及び遮音の
ための帯状空間を形成することにより、透光性を有しな
がら断熱及び遮音の効果をあわせもつことができる。
【0010】建築用板材が、少なくとも板本体部のいず
れか一方の主面について、アクリルフィルムによる表面
ラミネート、ラッカー塗布、共押出による一体成形及び
紫外線または熱線による表面硬化のいずれかにより、耐
候処理を施されておれば、長い期間にわたって板本体部
の変質及び劣化のない状態に維持することができる。建
築用板材が、透光性樹脂で一体に成形されることによ
り、製造が容易であり、かつ強度に優れた建築用板材を
提供できる。
【0011】透光性樹脂としては、ポリカーボネイト樹
脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチロ
ール樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS樹脂、透明ABS
樹脂等が挙げられる。しかし、上記した樹脂に限定され
ることなく様々な樹脂を成形材料とすることができる。
平板が、2枚のうちの少なくとも一方がその表面にリブ
と平行に略等間隔で形成された複数の突条を備え、それ
によって反射光を散乱して外部からの目隠しを形成する
ように構成すれば、目隠しの機能を容易に構成すること
ができるとともに、美粧性を付与することもできる。ま
た、複数の突条は押出成形時に溶融樹脂の流れ方向を整
える作用を有する。上記した突条は、2枚の平板の表
面、すなわち前面側の平板の表・裏面及び後面側の平板
の表・裏面のうちの少なくとも1つの表面に形成されて
おればよいが、汚れの付着を防止する観点から前面側の
平板の表面を除く3面のうちの少なくとも1面に形成す
るのが好ましい。
【0012】接続部の一方が、板本体部の一側面から板
本体部の後面に沿って外方へ延出した第1延出縁と、同
一側面の前面側から第1延出縁と略平行に延出した第2
延出縁とを備え、接続部の他方が、板本体部の他側面か
ら第1延出縁及び第2延出縁と平行に外方へ延出した第
3延出縁を備え、第3延出縁は、複数の板本体部を同一
平面内に隣接して接続させる際、第1延出縁と第2延出
縁との間に挿入されるよう構成すれば、雨水等の侵入を
抑えることができ、かつ建築用板材を隣接して接続する
際に、接続させる建築用板材の接続位置の位置決めが容
易にできる。
【0013】第1延出縁及び第3延出縁の少なくともい
ずれか一方が、それらの先端に形成され前面側に突出し
た突起を有しておれば、雨水等の侵入をより確実に抑え
ることができる。第1延出縁及び第3延出縁は平板の突
出部分で構成され、第2延出縁は中空の突出部分で構成
されることにより、弾性と強度とを備えた接続部を形成
できる。
【0014】第3延出縁が、さらに板本体部の前面に沿
って外方へ延出した押さえ縁を派生し、複数の板本体部
を同一平面内に隣接して接続させる際、第1延出縁と第
2延出縁との間に嵌入され、前記押さえ縁が第2延出縁
の前面側を覆って板本体部の前面を略平坦にする構成と
すれば、隣接する建築用板材との間にずれを生じないよ
うに両者を接続でき、汚れ等が付着しにくい壁面を形成
できる。
【0015】第1延出縁、第2延出縁及び第3延出縁
が、中空の突出部分で構成されることにより強度を備
え、かつ断熱及び遮音のための帯状空間を板本体部と連
続して形成することができる。第1延出縁、第2延出縁
及び第3延出縁は、これら3つの延出縁のうちの1つま
たは2つが突出部分の内部にリブを備え、複数の板本体
部を同一平面内に隣接して接続させる際、前記したリブ
を備えていない他の延出縁の少なくとも1つが弾性変形
を生じ、それによって第1延出縁と第2延出縁との間に
第3延出縁が嵌入するのを容易にする構成とすることに
より、剛性と弾性とを適所に付与してこれら双方をより
高い次元で両立させ得る接続部を形成できる。
【0016】具体的には、第1延出縁及び第2延出縁
は、少なくとも一方が突出部分の内部にリブを備えてお
り、第3延出縁が突出部分の内部にリブを備えていない
構成が挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1〜3は、本発明の一つの実施形態による壁板または
床板として使用可能な建築用板材を示す。建築用板材1
0は、透明のポリカーボネイト樹脂を原料として押出成
形された一体の成形品であり、2枚の矩形の平板11,
12を、それぞれの平板11,12に直交して平板1
1,12の長さ方向に延出した互いに平行な多数のリブ
13を介して重畳してなる板本体部1と、リブ13と平
行する板本体部1の両側面部1a,1bに形成され複数
の板本体部1を略同一平面内に隣接して接続させる1対
の接続部2a,2bとからなる。
【0018】平板11,12のそれぞれには、平行かつ
等間隔で配列され、半円の断面形状を有して平板11,
12の長さ方向に連続した溝14を有する。この溝14
は、補強及び装飾の役目を有する。さらに、平板11,
12のそれぞれの内部表面には、リブ13と平行に略等
間隔で形成された複数の突条15が形成される(図2及
び図3)。突条15は、反射光を散乱して室外からの目
隠しを形成する。リブ13は、隣接するリブ13との間
に遮熱及び遮音のための帯状空間16を形成する。
【0019】一方の接続部2aは、板本体部1の後面、
すなわち平板12に沿って外方へ平板12と略同じ厚み
を有して延出した第1延出縁21と、同一側面の前面側
から第1延出縁21と略平行に延出した中空の第2延出
縁22と、側面部1aの下部に設けられ第1延出縁21
と第2延出縁22との間に形成された延出縁挿入溝24
とを備える。第1延出縁21には釘打ち固定用の長孔2
1bが略等間隔で一列に形成されている。
【0020】他方の接続部2bは、側面部1bの下部に
形成された延出縁挿入段部27と、側面部1bから第1
延出縁21及び第2延出縁22と平行に外方へ平板12
と略同じ厚みを有して延出した第3延出縁23とを備え
る。第3延出縁23は、延出縁挿入段部27の側面26
から略直角に図中下方へ延出した概略L字状の平板から
なり、その基端側部分は短く形成され、先端側は基端側
部分から略直角に屈曲して平板12の想定延長面より平
板12の略厚み分だけ前面側(図中上方)に位置するよ
う形成される。延出縁21,23の先端には、延出縁2
1,23の厚みと略同じ高さで半円状断面を有する抜け
止め用突起21a,23aがそれぞれ形成されている。
なお、建築用板材10は、平板11,12の厚みが1m
m、板本体部1の厚みが12mm、両接続部2a,2b
間の寸法(幅寸法)が281mmであり、表面に共押出
により厚み50μmのポリカーボネート高耐候層が形成
されたものが挙げられる。
【0021】施工の際は、まず1枚の建築用板材10a
の接続部2a側を支柱等の支持面Sに当接し、長孔21
bを釘Nで貫通して第1延出縁21を固定する。次い
で、別の1枚の建築用板材10bの接続部2b側の第3
延出縁23を延出縁挿入溝24に挿入する。このとき、
建築用板材10bの延出縁挿入段部27が、建築用板材
10aの第1延出縁21の先端に当接して建築用板材1
0aに対する建築用板材10bの位置決めが正確になさ
れ、隣接する複数の板材10a,10b・・・を隙間な
く固定できる。抜け止め用突起21a及び23aは、延
出縁挿入段部27及び延出縁挿入溝24において雨水の
侵入防止の機能を併せもつ。
【0022】各建築用板材10a,10b,10c・・
・は、それぞれの接続部2a,2bが上・下または、左
・右に位置するよう隣接して固定できる。接続部2a,
2bを左・右に位置させて板材10aと板材10cとを
上下に固定した場合の縦断面を図4に示す。
【0023】図4において、板材10aの上端部を笠木
31で覆い、下端部を支持用ジョイナー32を介して下
方の建築用板材10cに隣接させている。これらの接続
用金物(役物)は、従来の金属製のサイディング材の接
続用金物として使用されているものであり、通常、鋼板
製で弾性を有して形成され、各先端の返し部分が雨水の
侵入を防止する。このようにして、従来の金属製サイデ
ィング材と隣接する透光性壁面を同一壁面内に容易に形
成できる。
【0024】実施の形態2 図5〜7は、本発明の他の実施形態による壁板または床
板として使用可能な建築用板材を示す。建築用板材50
は、透明のポリカーボネイト樹脂を原料として押出成形
された一体の成形品であり、2枚の矩形平板61,62
を、それぞれの平板61,62に直交して平板61,6
2の長さ方向に延出した互いに平行な多数のリブ63を
介して重畳してなる板本体部51と、リブ63と平行す
る板本体部51の両側面部51a,51bに形成され複
数の板本体部51を略同一平面内に隣接して接続させる
1対の接続部52a,52bとからなる。
【0025】平板61,62のそれぞれには、平行かつ
等間隔で配列され、半円の断面形状を有して平板61,
62の長さ方向に連続した溝64を有する。さらに、平
板61,62のそれぞれの内部表面には、リブ63と平
行に略等間隔で形成された複数の突条65が形成され
る。突条65は、反射光を散乱して室外からの目隠しを
形成する。リブ63は、隣接するリブ63との間に遮熱
及び遮音のための帯状空間66を形成する。
【0026】接続部52a,52bは、板本体部51の
各側面から平板61,62と略平行に外方へ所定の形状
を有してそれぞれ延出した、一体成形の中空の突出部分
からなる1対の異形の延出縁で構成される。すなわち、
一方の接続部52aは、板本体部51の一側面から板本
体部51の後面に沿って外方へ延出した第1延出縁71
と、同一側面の前面側から第1延出縁71と略平行に延
出した第2延出縁72とを備える。第1延出縁71及び
第2延出縁72の内部には所定の高さのリブ63が形成
される。さらに、第1延出縁71及び第2延出縁72の
間には、延出縁挿入溝74が形成されている。第1延出
縁71は、平板62の先端部分で形成された後面押さえ
縁75と、後面押さえ縁75の先端からわずかに後退し
た位置に配設された略三角形状の断面を有する係合突起
76とを有する。また、係合突起76の基端側には釘打
ち固定用の長孔71aが略等間隔で一列に形成されてい
る(図1の21bに相当するため図示は省略する)。
【0027】他方の接続部52bには、前記の第1延出
縁71及び第2延出縁72と平行に外方へ延出した第3
延出縁83と、平板61に沿って第3延出縁83から派
生して外方へ延出した、すなわち平板61の先端部分で
形成された前面押さえ縁84と、側面部51aの下部に
形成された延出縁挿入段部77とを備える。延出縁挿入
段部77には、第3延出縁83の基部から第3延出縁8
3の延出方向と直交する方向に窪んだ、係合突起76挿
入用の突起受け溝85が形成されている。接続部52a
の第2延出縁72及び係合突起76の先端部分、接続部
52bの第3延出縁83の先端部分は、それぞれ半円状
断面を有する。なお、建築用板材50は、平板61,6
2の厚みが1mm、板本体部51の厚みが25mm、両
接続部52a,52bの各先端間の寸法(幅寸法)が4
53mmであり、表面に共押出により厚み50μmのポ
リカーボネート高耐候層が形成されたものが挙げられ
る。
【0028】施工の際は、図6に示すように、まず1枚
の建築用板材50aの接続部52a側を支柱等の支持面
Sに当接し、長孔71bを釘Nで貫通して第1延出縁7
1を固定する。次いで、別の1枚の建築用板材50bの
第3延出縁83を延出縁挿入溝74に嵌入する。
【0029】このとき、第2延出縁72の先端部分72
aは第3延出縁83の上面部分83bに、第3延出縁8
3の先端部分83aは第1延出縁71の上面部分71b
に、係合突起76の先端部分76aは第3延出縁83の
下面部分83cに当接するが、半円状断面で形成された
各先端部分は上記した延出縁の上面部分または下面部分
に対して滑らかに摺動し嵌入を容易にする。さらに、第
3延出縁83は内部にリブ63が形成されていないの
で、基部から先端部分にわたって全体的に撓み易く、挿
入の際に容易に弾性変形して、剛性を有する第1延出縁
71及び第2延出縁72の間に嵌入される。それぞれの
延出縁は、中空の突出部分で構成されているので、上述
した建築用板材10のそれらに比較してより高い強度を
備える。
【0030】建築用板材50bの突起受け溝85が、建
築用板材50aの係合突起76に係合すると(図7)、
建築用板材50aに対する建築用板材50bの位置決め
が正確になされ、隣接する複数の板材50a,50b・
・・を隙間なく固定できる。前面押さえ縁84及び後面
押さえ縁75は、板本体部51の前面及び後面を略平坦
にして雨水の侵入を防止する。
【0031】各建築用板材50a,50b,50c・・
・は、それぞれの接続部52a,52bが上・下また
は、左・右に位置するよう隣接して固定できる。接続部
52a,52bを左・右に位置させて板材を固定した場
合の縦断面は、図4に示し、上述した建築用板材10と
同じである。建築用板材50においても接続用金物(役
物)は、金属製のサイディング材のそれらと共用でき
る。
【0032】上記したように、第3延出縁83が、板本
体部51の前面に沿って外方へ延出した前面押さえ縁8
4を派生し、複数の板本体部を同一平面内に隣接して接
続させる際、第1延出縁71と第2延出縁72との間に
嵌入され、前面押さえ縁84が第2延出縁72の前面側
を覆って板本体部51の前面を略平坦にする構成とすれ
ば、隣接する建築用板材50a,50bとの間にずれを
生じないように両者を接続でき、汚れ等が付着しにくい
壁面を形成できる。
【0033】第1延出縁71、第2延出縁72及び第3
延出縁83が、中空の突出部分で構成されているので、
接続部52a,52bは、強度が付与されかつ断熱及び
遮音のための帯状空間を板本体部51と連続して形成す
ることができる。上記の実施形態では、第1延出縁71
及び第2延出縁72が突出部分の内部にリブ63を備え
ており、第3延出縁83が突出部分の内部にリブ63を
備えていない構成としたが、第1延出縁71、第2延出
縁72及び第3延出縁83は、これら3つの延出縁のう
ちの1つまたは2つが突出部分の内部にリブ63を備
え、複数の板本体部を同一平面内に隣接して接続させる
際、リブ63を備えていない他の延出縁の少なくとも1
つが弾性変形を生じ、それによって第1延出縁71と第
2延出縁72との間に第3延出縁83が嵌入するのを容
易にする構成であれば、リブ63の設定位置及び設定個
数は任意に決められる。このように、中空の突出部分と
その内部のリブを組み合わせて接続部52a,52bを
構成することにより、剛性と弾性とを適所に付与して剛
性と弾性の双方をより高い次元で両立させた接続部を形
成できる。
【0034】
【発明の効果】本願発明による建築用板材は、多数のリ
ブで補強された樹脂製板本体部と、複数の本発明の建築
用板材を隣接して接続可能な接続部とを備えているの
で、接続部を用いて建築用板材を複数枚接続することに
より、剛性、耐衝撃性、断熱性及び遮音性にすぐれた壁
面または床面を容易に構成できる。さらに、前記板材を
透光性樹脂で一体に成形し、接続部を金属製サイディン
グ材の接続部と実質的に同一の構成とすることにより、
壁面に窓枠を別途設けることなく透光窓を容易に構成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施態様による建築用板材の
斜視図。
【図2】図1の建築用板材の正面図。
【図3】図1の建築用板材の接続部を用いて板材どうし
を接続した状態を示す拡大断面図。
【図4】図1の建築用板材の縦方向における接続状態を
示す縦断面図。
【図5】この発明の第2の実施態様による建築用板材の
正面図。
【図6】図5の建築用板材の接続部を用いて板材どうし
を接続する状態を示す拡大断面図。
【図7】図5の建築用板材の接続部を用いて板材どうし
を接続した状態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1 板本体部 1a、1b 側面部(側面) 2(2a、2b) 接続部 10 建築用板材 11、12 平板 13 リブ 50 建築用板材 51 板本体部 51a、51b 側面部(側面) 52(52a、52b) 接続部 61、62 平板 63 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 13/18 E04C 2/46 J 15/10 104 2/50 F

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の樹脂製矩形平板を、それぞれの平
    板に直交して平板の幅または長さ方向に延出した互いに
    平行な多数のリブを介して重畳してなる板本体部と、こ
    の板本体部の前記リブと平行する両側面に形成され複数
    の板本体部を略同一平面内に隣接して接続させる1対の
    接続部とからなる建築用板材。
  2. 【請求項2】 接続部が、金属製サイディング材と接続
    可能に形成されてなる請求項1に記載の建築用板材。
  3. 【請求項3】 リブは、平板の幅または長さ方向に連続
    して延出し、それによって隣接するリブとの間に遮熱及
    び遮音のための帯状空間を形成する請求項1または2に
    記載の建築用板材。
  4. 【請求項4】 建築用板材が、少なくとも板本体部のい
    ずれか一方の主面について、アクリルフィルムによる表
    面ラミネート、ラッカー塗布、共押出による一体成形及
    び紫外線または熱線による表面硬化のいずれかにより、
    耐候処理を施されてなる請求項1から3のいずれか1つ
    に記載の建築用板材。
  5. 【請求項5】 建築用板材が、透光性樹脂で一体に成形
    されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つ
    に記載の建築用板材。
  6. 【請求項6】 透光性樹脂が、ポリカーボネイト樹脂、
    メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチロール
    樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS樹脂及び透明ABS樹
    脂のいずれかである請求項1から5のいずれか1つに記
    載の建築用板材。
  7. 【請求項7】 平板は、2枚のうちの少なくとも一方が
    その表面にリブと平行に略等間隔で形成された複数の突
    条を備え、それによって反射光を散乱して外部からの目
    隠しを形成する請求項5に記載の建築用板材。
  8. 【請求項8】 接続部の一方が、板本体部の一側面から
    板本体部の後面に沿って外方へ延出した第1延出縁と、
    同一側面の前面側から第1延出縁と略平行に延出した第
    2延出縁とを備え、接続部の他方が、板本体部の他側面
    から第1延出縁及び第2延出縁と平行に外方へ延出した
    第3延出縁を備え、 第3延出縁は、複数の板本体部を同一平面内に隣接して
    接続させる際、第1延出縁と第2延出縁との間に挿入さ
    れることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに
    記載の建築用板材。
  9. 【請求項9】 第1延出縁及び第3延出縁の少なくとも
    いずれか一方が、それらの先端に形成され前面側に突出
    した突起を有してなる請求項8に記載の建築用板材。
  10. 【請求項10】 第1延出縁及び第3延出縁は平板の突
    出部分で構成され、第2延出縁は中空の突出部分で構成
    されてなる請求項8に記載の建築用板材。
  11. 【請求項11】 第3延出縁は、さらに板本体部の前面
    に沿って外方へ延出した押さえ縁を派生し、複数の板本
    体部を同一平面内に隣接して接続させる際、第1延出縁
    と第2延出縁との間に嵌入され、前記押さえ縁が第2延
    出縁の前面側を覆って板本体部の前面を略平坦にするこ
    とを特徴とする請求項8に記載の建築用板材。
  12. 【請求項12】 第1延出縁、第2延出縁及び第3延出
    縁が、中空の突出部分で構成されてなる請求項11に記
    載の建築用板材。
  13. 【請求項13】 第1延出縁、第2延出縁及び第3延出
    縁は、これら3つの延出縁のうちの1つまたは2つが突
    出部分の内部にリブを備え、複数の板本体部を同一平面
    内に隣接して接続させる際、前記したリブを備えていな
    い他の延出縁の少なくとも1つが弾性変形を生じ、それ
    によって第1延出縁と第2延出縁との間に第3延出縁が
    嵌入するのを容易にする請求項11に記載の建築用板
    材。
  14. 【請求項14】 第1延出縁及び第2延出縁は、少なく
    とも一方が突出部分の内部にリブを備えており、第3延
    出縁が突出部分の内部にリブを備えていない請求項11
    に記載の建築用板材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101329679B1 (ko) * 2011-09-09 2013-11-19 최병진 내외장용 패널
CN103696533A (zh) * 2013-12-29 2014-04-02 大连千森体育设施工程有限公司 一种型材

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