JPH11350317A - ブレイダーの組成安定化ガイド - Google Patents
ブレイダーの組成安定化ガイドInfo
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- JPH11350317A JPH11350317A JP15796898A JP15796898A JPH11350317A JP H11350317 A JPH11350317 A JP H11350317A JP 15796898 A JP15796898 A JP 15796898A JP 15796898 A JP15796898 A JP 15796898A JP H11350317 A JPH11350317 A JP H11350317A
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- mandrel
- braid
- composition
- guide ring
- guide
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- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ブレイダーの作動時に、マンドレルの軸の向き
が変化しても、マンドレルの周方向に関し組物組成点の
位置が安定し、組角が一定に維持されるようにし、均一
な構造をもち、良好な機械的性能を備えた組物の製造を
可能とする。 【解決手段】マンドレルmを動かし、ボビンキャリアー
Cとマンドレルの間に渡した複数本の糸条Yをマンドレ
ルのまわりに交錯旋回させ、マンドレル上に組物を組成
するブレイダーBRに取り付けられる。糸条の旋回面よ
り組物組成方向前方に配置されマンドレルが通され得る
糸条案内リング1と、ブレイダー本体に取り付けられて
糸条案内リングを支持する支持部材とからなる。糸条案
内リングはリングの囲む面が常にマンドレルの軸に略直
交するようにマンドレルの運動に追従して動く。
が変化しても、マンドレルの周方向に関し組物組成点の
位置が安定し、組角が一定に維持されるようにし、均一
な構造をもち、良好な機械的性能を備えた組物の製造を
可能とする。 【解決手段】マンドレルmを動かし、ボビンキャリアー
Cとマンドレルの間に渡した複数本の糸条Yをマンドレ
ルのまわりに交錯旋回させ、マンドレル上に組物を組成
するブレイダーBRに取り付けられる。糸条の旋回面よ
り組物組成方向前方に配置されマンドレルが通され得る
糸条案内リング1と、ブレイダー本体に取り付けられて
糸条案内リングを支持する支持部材とからなる。糸条案
内リングはリングの囲む面が常にマンドレルの軸に略直
交するようにマンドレルの運動に追従して動く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンドレル上に複
数本の糸条または繊維束等(以下、「糸条」という。)
を組んで種々の組物を組成するブレイダー、特に、ブレ
イダーにおける組物組成点の位置を安定させるための組
成安定化ガイドに関するものである。
数本の糸条または繊維束等(以下、「糸条」という。)
を組んで種々の組物を組成するブレイダー、特に、ブレ
イダーにおける組物組成点の位置を安定させるための組
成安定化ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブレイダーにおいては、マンドレ
ルが組物組成方向に動かされるとともに、ブレイダーの
各ボビンキャリアーとマンドレルの間に渡された複数本
の糸条がマンドレルのまわりに交錯旋回させられ、マン
ドレル上に組物が組成されるようになっている。
ルが組物組成方向に動かされるとともに、ブレイダーの
各ボビンキャリアーとマンドレルの間に渡された複数本
の糸条がマンドレルのまわりに交錯旋回させられ、マン
ドレル上に組物が組成されるようになっている。
【0003】このとき、ブレイダーには、通常、糸条の
旋回面より組物組成方向前方に組成位置安定化ガイドリ
ングが備えられている。このガイドリングは、作製すべ
き組物の形状に対応した内径を有し、糸条の旋回面に実
質上平行になるようにブレイダーに固定して配置されて
いる。
旋回面より組物組成方向前方に組成位置安定化ガイドリ
ングが備えられている。このガイドリングは、作製すべ
き組物の形状に対応した内径を有し、糸条の旋回面に実
質上平行になるようにブレイダーに固定して配置されて
いる。
【0004】そして、組物の組成の間に、マンドレルは
ガイドリングに通されながら組物組成方向に動かされる
と同時に、複数本の糸条が各ボビンキャリアーからガイ
ドリングを通ってマンドレル上の組成点に供給され、各
ボビンキャリアーとマンドレルの間に渡された複数本の
糸条がマンドレルのまわりに交錯旋回させられ、マンド
レル上に組物が組成される。
ガイドリングに通されながら組物組成方向に動かされる
と同時に、複数本の糸条が各ボビンキャリアーからガイ
ドリングを通ってマンドレル上の組成点に供給され、各
ボビンキャリアーとマンドレルの間に渡された複数本の
糸条がマンドレルのまわりに交錯旋回させられ、マンド
レル上に組物が組成される。
【0005】このとき、ガイドリングの作用によって、
所定の軌道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリ
アーの運動に伴う糸条の揺れ、およびマンドレルの運動
に伴うマンドレル上の組物組成点の変動が抑制され、組
成される糸条が組成点付近において不規則に交絡するこ
とがなく、その結果、安定した均一な組物の組成がなさ
れ、対称的な構造を有しかつ良好な機械的性能をもつ組
物を製造することができる。
所定の軌道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリ
アーの運動に伴う糸条の揺れ、およびマンドレルの運動
に伴うマンドレル上の組物組成点の変動が抑制され、組
成される糸条が組成点付近において不規則に交絡するこ
とがなく、その結果、安定した均一な組物の組成がなさ
れ、対称的な構造を有しかつ良好な機械的性能をもつ組
物を製造することができる。
【0006】ところが、このガイドリングの作用は、マ
ンドレルを、その軸がガイドリングの囲む面にほぼ直交
するようにガイドリングに通すことによって得られる。
しかしながら、従来のブレイダーによれば、このガイド
リングは固定されて動かないので、例えばU字形状やコ
字形状等の曲がった形状のマンドレル上に組物を組成す
る場合には、ブレイダーの構造上の制約から、マンドレ
ルをその軸がガイドリングの囲む面に常にほぼ直交する
ようにガイドリングに通すことができず、例えば、マン
ドレルの軸がガイドリングの囲む面に対して斜めになっ
た状態で組物が組成される。この状況を図6に示した。
図6において、20はマンドレル、21はガイドリン
グ、22は糸条、23はボビンキャリアーである。そし
て、この場合には、マンドレルの周方向に関して組成点
の位置が安定せず、一定の組角での組成が行えなくな
り、作製された組物は非対称な構造をもち、そのため機
械的性能が低下するという問題が生じる。
ンドレルを、その軸がガイドリングの囲む面にほぼ直交
するようにガイドリングに通すことによって得られる。
しかしながら、従来のブレイダーによれば、このガイド
リングは固定されて動かないので、例えばU字形状やコ
字形状等の曲がった形状のマンドレル上に組物を組成す
る場合には、ブレイダーの構造上の制約から、マンドレ
ルをその軸がガイドリングの囲む面に常にほぼ直交する
ようにガイドリングに通すことができず、例えば、マン
ドレルの軸がガイドリングの囲む面に対して斜めになっ
た状態で組物が組成される。この状況を図6に示した。
図6において、20はマンドレル、21はガイドリン
グ、22は糸条、23はボビンキャリアーである。そし
て、この場合には、マンドレルの周方向に関して組成点
の位置が安定せず、一定の組角での組成が行えなくな
り、作製された組物は非対称な構造をもち、そのため機
械的性能が低下するという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、ブレイダーの作動時に、マンドレルの軸の向き
が変化しても、マンドレルの周方向に関して組成点の位
置を安定させ、組角を一定に維持し、均一で対称的な構
造をもち、良好な機械的性能を備えた組物の製造を可能
とすることにある。
課題は、ブレイダーの作動時に、マンドレルの軸の向き
が変化しても、マンドレルの周方向に関して組成点の位
置を安定させ、組角を一定に維持し、均一で対称的な構
造をもち、良好な機械的性能を備えた組物の製造を可能
とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、マンドレルを動かしながら各ボビンキャ
リアーとマンドレルの間に渡した糸条をマンドレルのま
わりに交錯旋回させ、マンドレル上に組物を組成するブ
レイダーに取り付けて使用するものであり、糸条の旋回
面より組成方向前方に配置され前記マンドレルが通過す
る糸条案内リングと、前記ブレイダーの本体に取り付け
られて前記糸条案内リングを支持する支持部材とからな
り、前記リングはそれの囲む面が常に前記マンドレルの
軸に略垂直になるように前記マンドレルの運動に追従し
て自由に動くようになっていることを特徴とする組成安
定化ガイドを構成したものである。
め、本発明は、マンドレルを動かしながら各ボビンキャ
リアーとマンドレルの間に渡した糸条をマンドレルのま
わりに交錯旋回させ、マンドレル上に組物を組成するブ
レイダーに取り付けて使用するものであり、糸条の旋回
面より組成方向前方に配置され前記マンドレルが通過す
る糸条案内リングと、前記ブレイダーの本体に取り付け
られて前記糸条案内リングを支持する支持部材とからな
り、前記リングはそれの囲む面が常に前記マンドレルの
軸に略垂直になるように前記マンドレルの運動に追従し
て自由に動くようになっていることを特徴とする組成安
定化ガイドを構成したものである。
【0009】本発明の好ましい実施例によれば、前記糸
条案内リングを、前記マンドレルの運動に追従させて動
かすアクチュエータが備えられている。本発明の別の好
ましい実施例によれば、前記アクチュエータは、前記糸
条案内リングに一体的に設けられ前記組物の組成方向に
突出する少なくとも3本のガイドロッドと、前記ガイド
ロッドの先端に備えられたローラとからなり、前記ロー
ラは、前記マンドレルの外周面に接触し、前記マンドレ
ルの運動に伴って前記マンドレルの外周面上を転動する
ようになっている。
条案内リングを、前記マンドレルの運動に追従させて動
かすアクチュエータが備えられている。本発明の別の好
ましい実施例によれば、前記アクチュエータは、前記糸
条案内リングに一体的に設けられ前記組物の組成方向に
突出する少なくとも3本のガイドロッドと、前記ガイド
ロッドの先端に備えられたローラとからなり、前記ロー
ラは、前記マンドレルの外周面に接触し、前記マンドレ
ルの運動に伴って前記マンドレルの外周面上を転動する
ようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発
明の1実施例による組成安定化ガイドを備えたブレイダ
ーの側断面図であり、図2は図1のX−X線に沿った断
面図である。
発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発
明の1実施例による組成安定化ガイドを備えたブレイダ
ーの側断面図であり、図2は図1のX−X線に沿った断
面図である。
【0011】図1及び図2において、ブレイダーBR
は、ブレイダー本体Bbとロボットアーム装置Raから
構成されている。ブレイダー本体Bbは、軸線が水平で
両端に開口eを有するほぼ円筒状の機台Fb内に配置さ
れた一定の曲率半径をもつ曲面状の上板Uと、上板Uの
周方向に穿設された(図示しない)軌道に沿って走行す
る複数のボビンキャリアーCと、ボビンキャリアーCを
軌道に沿って走行させるための駆動装置Dを有してい
る。
は、ブレイダー本体Bbとロボットアーム装置Raから
構成されている。ブレイダー本体Bbは、軸線が水平で
両端に開口eを有するほぼ円筒状の機台Fb内に配置さ
れた一定の曲率半径をもつ曲面状の上板Uと、上板Uの
周方向に穿設された(図示しない)軌道に沿って走行す
る複数のボビンキャリアーCと、ボビンキャリアーCを
軌道に沿って走行させるための駆動装置Dを有してい
る。
【0012】そして、マンドレルmが組物組成方向に動
かされないとき、各ボビンキャリアーCに載置されたボ
ビンからボビンの軸線方向に引き出される糸条(図1の
破線Y’参照)が上板Uのほぼ中心に集合し、また、ロ
ボットアーム装置Raに取り付けられたマンドレルmの
位置は、マンドレルm上に形成される組物の組成点Pが
上板Uの中心に位置するようになっている。ロボットア
ーム装置Raは、マンドレルmを一次元、二次元あるい
は三次元的に位置制御することができる。
かされないとき、各ボビンキャリアーCに載置されたボ
ビンからボビンの軸線方向に引き出される糸条(図1の
破線Y’参照)が上板Uのほぼ中心に集合し、また、ロ
ボットアーム装置Raに取り付けられたマンドレルmの
位置は、マンドレルm上に形成される組物の組成点Pが
上板Uの中心に位置するようになっている。ロボットア
ーム装置Raは、マンドレルmを一次元、二次元あるい
は三次元的に位置制御することができる。
【0013】こうして、各ボビンキャリアーCが駆動装
置Dによって軌道に沿って走行させられるとともに、マ
ンドレルmの位置がロボットアーム装置Raによって制
御されながら組成方向に動かされ、それによって、各ボ
ビンキャリアーCとマンドレルmの間に渡された多数の
糸条Yがマンドレルmのまわりに交錯旋回し、また、必
要に応じて、機台FbのフレームFb’にほぼ水平に配
置されたボビンキャリアーCから中糸用糸条yが、軌道
に沿って走行するボビンキャリアーCから巻き戻され組
み上げられる糸条Yに交絡することにより、ブレイディ
ングが行われてマンドレルm上に組物が組成される。そ
して、ブレイディングが完了すると、適当な切断装置に
よって糸条Y及びyが切断され、組物が組成されたマン
ドレルmは、ロッボットアーム装置Raから取り外され
る。
置Dによって軌道に沿って走行させられるとともに、マ
ンドレルmの位置がロボットアーム装置Raによって制
御されながら組成方向に動かされ、それによって、各ボ
ビンキャリアーCとマンドレルmの間に渡された多数の
糸条Yがマンドレルmのまわりに交錯旋回し、また、必
要に応じて、機台FbのフレームFb’にほぼ水平に配
置されたボビンキャリアーCから中糸用糸条yが、軌道
に沿って走行するボビンキャリアーCから巻き戻され組
み上げられる糸条Yに交絡することにより、ブレイディ
ングが行われてマンドレルm上に組物が組成される。そ
して、ブレイディングが完了すると、適当な切断装置に
よって糸条Y及びyが切断され、組物が組成されたマン
ドレルmは、ロッボットアーム装置Raから取り外され
る。
【0014】本発明による組成安定化ガイドGは、組物
の組成方向において糸条Yの旋回面の前方に配置され
る。なお、この実施例では、マンドレルmをブレイダー
BRに対して一方向にだけ運動させて組物の組成を行う
(組物の組成方向が常に一定になる)形式のブレイダー
BRを想定しているので、組成安定化ガイドGが1つだ
け、組物の組成方向において糸条Yの旋回面の前方に配
置されているが、マンドレルmをブレイダーBRに対し
て前後に往復運動させて組物の組成を行う(組物の組成
方向が前後に変化する)形式のブレイダーBRの場合に
は、本発明による組成安定化ガイドGが一対、組物の組
成方向において糸条Yの旋回面を挟んで前後に配置され
る。
の組成方向において糸条Yの旋回面の前方に配置され
る。なお、この実施例では、マンドレルmをブレイダー
BRに対して一方向にだけ運動させて組物の組成を行う
(組物の組成方向が常に一定になる)形式のブレイダー
BRを想定しているので、組成安定化ガイドGが1つだ
け、組物の組成方向において糸条Yの旋回面の前方に配
置されているが、マンドレルmをブレイダーBRに対し
て前後に往復運動させて組物の組成を行う(組物の組成
方向が前後に変化する)形式のブレイダーBRの場合に
は、本発明による組成安定化ガイドGが一対、組物の組
成方向において糸条Yの旋回面を挟んで前後に配置され
る。
【0015】図3および図4は、それぞれ、本発明によ
る組成安定化ガイドGの正面図および側面図である。図
3および図4に示したように、組成安定化ガイドGは、
マンドレルmによって通過され得る糸条案内リング1
と、ブレイダー本体Bbに取り付けられて糸条案内リン
グ1を支持する支持部材2とからなっている。
る組成安定化ガイドGの正面図および側面図である。図
3および図4に示したように、組成安定化ガイドGは、
マンドレルmによって通過され得る糸条案内リング1
と、ブレイダー本体Bbに取り付けられて糸条案内リン
グ1を支持する支持部材2とからなっている。
【0016】図3からわかるように、支持部材2は、中
央に糸条案内リング1の径より大きい径の円形開口3が
形成された四角形の支持プレート4を有している。そし
て支持プレート4の円形開口3の領域内に、糸条案内リ
ング1が同心的に配置されている。糸条案内リング1に
は、1つの直径方向(図3の実施例では、支持プレート
4の側縁に平行となる直径方向)に沿って糸条案内リン
グ1の外側にのびる回転軸5a、5bが設けられてお
り、各回転軸5a、5bは、支持プレート4に設けられ
た軸受6a、6bに支持されている。すなわち、糸条案
内リング1は、支持プレート4によって、回転軸5a、
5bのまわりに360°回転自在に支持されている。
央に糸条案内リング1の径より大きい径の円形開口3が
形成された四角形の支持プレート4を有している。そし
て支持プレート4の円形開口3の領域内に、糸条案内リ
ング1が同心的に配置されている。糸条案内リング1に
は、1つの直径方向(図3の実施例では、支持プレート
4の側縁に平行となる直径方向)に沿って糸条案内リン
グ1の外側にのびる回転軸5a、5bが設けられてお
り、各回転軸5a、5bは、支持プレート4に設けられ
た軸受6a、6bに支持されている。すなわち、糸条案
内リング1は、支持プレート4によって、回転軸5a、
5bのまわりに360°回転自在に支持されている。
【0017】また、図3に示したように、支持プレート
4の側縁には、糸条案内リング1の中心、よって円形開
口3の中心を通って回転軸5a、5bに直交する方向に
沿って支持プレート4の側縁の外側にのびる回転軸7
a、7bが設けられている。さらに、回転軸7a、7b
は、それぞれ、支持フレーム9の実質上U字状に形成さ
れた先端部に設けられた軸受8a、8bに支持されてい
る。すなわち、支持プレート4は、支持フレーム9の先
端部のU字の脚の間に、回転軸7a、7bのまわりに3
60°回転自在に支持されている。
4の側縁には、糸条案内リング1の中心、よって円形開
口3の中心を通って回転軸5a、5bに直交する方向に
沿って支持プレート4の側縁の外側にのびる回転軸7
a、7bが設けられている。さらに、回転軸7a、7b
は、それぞれ、支持フレーム9の実質上U字状に形成さ
れた先端部に設けられた軸受8a、8bに支持されてい
る。すなわち、支持プレート4は、支持フレーム9の先
端部のU字の脚の間に、回転軸7a、7bのまわりに3
60°回転自在に支持されている。
【0018】この実施例では、糸条案内リング1を支持
する支持部材2は、支持プレート4、回転軸5a、5
b、軸受6a、6b、回転軸7a、7b、軸受8a、8
bおよび支持フレーム9から構成されている。そして、
支持フレーム9がブレイダー本体Bbに固定して取り付
けられることによって、組成安定化ガイドGは糸条Yの
旋回面より組物組成方向前方に配置されるようになって
いる。
する支持部材2は、支持プレート4、回転軸5a、5
b、軸受6a、6b、回転軸7a、7b、軸受8a、8
bおよび支持フレーム9から構成されている。そして、
支持フレーム9がブレイダー本体Bbに固定して取り付
けられることによって、組成安定化ガイドGは糸条Yの
旋回面より組物組成方向前方に配置されるようになって
いる。
【0019】図4に示したように、少なくとも3本のガ
イドロッド10が糸条案内リング1に一体的に設けら
れ、糸条案内リング1から組物組成方向に突出してい
る。ガイドロッド10はそれぞれ、先端にローラ11を
備えており、ローラ11はマンドレルmの外周面に接触
し、マンドレルmの運動に伴ってマンドレルmの外周面
上を転動するようになっている。
イドロッド10が糸条案内リング1に一体的に設けら
れ、糸条案内リング1から組物組成方向に突出してい
る。ガイドロッド10はそれぞれ、先端にローラ11を
備えており、ローラ11はマンドレルmの外周面に接触
し、マンドレルmの運動に伴ってマンドレルmの外周面
上を転動するようになっている。
【0020】こうして、ガイドロッド10およびローラ
11によって、糸条案内リング1は、それの囲む面が常
にマンドレルmの軸に対して略垂直になるように位置決
めされる。そして、糸条案内リング1は、互いに直交し
かつマンドレルmの軸に直交する直径を通る各軸にまわ
りに独立して自由に回転し得るようになっているので、
ブレイダーBRが作動して組物が組成される間に、マン
ドレルmの軸の向きが変化しても、糸条案内リング1
は、それの囲む面が常にマンドレルmの軸に略垂直にな
るようにマンドレルmの運動に追従して自由に動き得
る。ガイドロッド10およびローラ11は、糸条案内リ
ング1をマンドレルmの運動に追従させて動かすアクチ
ュエータとして機能する。
11によって、糸条案内リング1は、それの囲む面が常
にマンドレルmの軸に対して略垂直になるように位置決
めされる。そして、糸条案内リング1は、互いに直交し
かつマンドレルmの軸に直交する直径を通る各軸にまわ
りに独立して自由に回転し得るようになっているので、
ブレイダーBRが作動して組物が組成される間に、マン
ドレルmの軸の向きが変化しても、糸条案内リング1
は、それの囲む面が常にマンドレルmの軸に略垂直にな
るようにマンドレルmの運動に追従して自由に動き得
る。ガイドロッド10およびローラ11は、糸条案内リ
ング1をマンドレルmの運動に追従させて動かすアクチ
ュエータとして機能する。
【0021】こうして、ブレイダーBRが作動すると、
マンドレルmは、本発明による組成安定化ガイドGの糸
条案内リング1を通過しながら組成方向に動かされると
ともに、複数本の糸条YがブレイダーBRの各ボビンキ
ャリアーCから糸条案内リング1を通ってマンドレルm
上の組成点に供給され、各ボビンキャリアーCとマンド
レルmの間に渡された複数本の糸条Yがマンドレルmの
まわりに交錯旋回させられ、マンドレルm上に組物が組
成される。そして、組物の組成の間にマンドレルmの軸
の向きが変化しても、糸条案内リング1はそれの囲む面
が常にマンドレルmの軸に略垂直になるようにマンドレ
ルmの運動に追従して動く。この状況を図5に示した。
そして、この場合には、マンドレルmの軸の向きが変化
しても、マンドレルmの周方向に関して組成点の位置が
安定し、組角が一定に維持され、均一な構造を有し、良
好な機械的性能を備えた組物が得られる。
マンドレルmは、本発明による組成安定化ガイドGの糸
条案内リング1を通過しながら組成方向に動かされると
ともに、複数本の糸条YがブレイダーBRの各ボビンキ
ャリアーCから糸条案内リング1を通ってマンドレルm
上の組成点に供給され、各ボビンキャリアーCとマンド
レルmの間に渡された複数本の糸条Yがマンドレルmの
まわりに交錯旋回させられ、マンドレルm上に組物が組
成される。そして、組物の組成の間にマンドレルmの軸
の向きが変化しても、糸条案内リング1はそれの囲む面
が常にマンドレルmの軸に略垂直になるようにマンドレ
ルmの運動に追従して動く。この状況を図5に示した。
そして、この場合には、マンドレルmの軸の向きが変化
しても、マンドレルmの周方向に関して組成点の位置が
安定し、組角が一定に維持され、均一な構造を有し、良
好な機械的性能を備えた組物が得られる。
【0022】この実施例では、糸条案内リング1を支持
プレート4に回転軸5a、5bのまわりに回転自在に支
持するとともに、支持プレート4を支持フレーム9に回
転軸7a、7bのまわりに回転自在に支持するように
し、糸条案内リング1をガイドロッド10およびガイド
ローラ11によってマンドレルmに対して位置決めし、
糸条案内リング1が、マンドレルmの軸の向きの変化に
追従するようにしたが、本発明の構成はこの実施例に限
定されるものではなく、例えば、回転軸5a、5bの一
方がモータによって回転駆動され、かつ回転軸7a、7
bの一方が別のモータによって回転駆動されるように
し、これら2つのモータの回転を制御することによっ
て、マンドレルmの軸の向きが変化に応じて、糸条案内
リング1をそれの囲む面が常にマンドレルmの軸に略垂
直になるように動かすこともできる。この場合には、ガ
イドロッド10およびガイドローラ11は必ずしも必要
ではない。
プレート4に回転軸5a、5bのまわりに回転自在に支
持するとともに、支持プレート4を支持フレーム9に回
転軸7a、7bのまわりに回転自在に支持するように
し、糸条案内リング1をガイドロッド10およびガイド
ローラ11によってマンドレルmに対して位置決めし、
糸条案内リング1が、マンドレルmの軸の向きの変化に
追従するようにしたが、本発明の構成はこの実施例に限
定されるものではなく、例えば、回転軸5a、5bの一
方がモータによって回転駆動され、かつ回転軸7a、7
bの一方が別のモータによって回転駆動されるように
し、これら2つのモータの回転を制御することによっ
て、マンドレルmの軸の向きが変化に応じて、糸条案内
リング1をそれの囲む面が常にマンドレルmの軸に略垂
直になるように動かすこともできる。この場合には、ガ
イドロッド10およびガイドローラ11は必ずしも必要
ではない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブレイダーによるブレイディングの間に、マンドレルが
組物組成方向に通過する糸条案内リングを、マンドレル
の動きに追従させてリングの囲む面が常にマンドレルの
軸に略直交するようにしたので、マンドレルの周方向に
関して組物組成点の位置を安定させ、組角を一定に維持
することができるので、均一な構造を有し、良好な機械
的性能を備えた組物の製造が可能となる。
ブレイダーによるブレイディングの間に、マンドレルが
組物組成方向に通過する糸条案内リングを、マンドレル
の動きに追従させてリングの囲む面が常にマンドレルの
軸に略直交するようにしたので、マンドレルの周方向に
関して組物組成点の位置を安定させ、組角を一定に維持
することができるので、均一な構造を有し、良好な機械
的性能を備えた組物の製造が可能となる。
【図1】本発明の1実施例による組成安定化ガイドを備
えたブレイダーの側断面図である。
えたブレイダーの側断面図である。
【図2】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図3】本発明による組成安定化ガイドの正面図であ
る。
る。
【図4】本発明による組成安定化ガイドの側面図であ
る。
る。
【図5】本発明による組成安定化ガイドを備えたブレイ
ダーにおける組物組成時の糸条案内リングとマンドレル
との位置関係を示した概略的な側面図である。
ダーにおける組物組成時の糸条案内リングとマンドレル
との位置関係を示した概略的な側面図である。
【図6】従来のブレイダーにおける組物組成時のガイド
リングとマンドレルとの位置関係を示した概略的な側面
図である。
リングとマンドレルとの位置関係を示した概略的な側面
図である。
1 糸条案内リング 2 支持部材 3 円形開口 4 支持プレート 5a、5b 回転軸 6a、6b 軸受 7a、7b 回転軸 8a、8b 軸受 9 支持フレーム 10 ガイドロッド 11 ローラ BR ブレイダー Bb ブレイダー本体 Ra ロボットアーム装置 e 開口 Fb 機台 Fb’フレーム U 上板 C ボビンキャリアー D 駆動装置 Y’糸条 Y、y 糸条 P 組物組成点 G 組成安定化ガイド
Claims (3)
- 【請求項1】 マンドレルを動かしながら各ボビンキャ
リアーとマンドレルの間に渡した糸条をマンドレルのま
わりに交錯旋回させ、マンドレル上に組物を組成するブ
レイダーに取り付けて使用するものであり、糸条の旋回
面より組成方向前方に配置され前記マンドレルが通過す
る糸条案内リングと、前記ブレイダーの本体に取り付け
られて前記糸条案内リングを支持する支持部材とからな
り、前記リングはそれの囲む面が常に前記マンドレルの
軸に略垂直になるように前記マンドレルの運動に追従し
て自由に動くようになっていることを特徴とする組成安
定化ガイド。 - 【請求項2】 前記糸条案内リングを前記マンドレルの
運動に追従させて動かすアクチュエータが備えられてい
ることを特徴とする請求項1に記載の組成安定化ガイ
ド。 - 【請求項3】 前記アクチュエータは、前記糸条案内リ
ングに一体的に設けられ前記組物の組成方向に突出する
少なくとも3本のガイドロッドと、前記ガイドロッドの
先端に備えられたローラとからなり、前記ローラは、前
記マンドレルの外周面に接触し、前記マンドレルの運動
に伴って前記マンドレルの外周面上を転動することを特
徴とする請求項2に記載の組成安定化ガイド。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15796898A JP3185755B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | ブレイダーの組成安定化ガイド |
EP98115917A EP0902114B1 (en) | 1997-09-09 | 1998-08-24 | Formation stabilizing guide for braider |
DE69812514T DE69812514T2 (de) | 1997-09-09 | 1998-08-24 | Führer zum Stabilisieren der Flechtformung an einer Flechtmaschine |
US09/143,785 US6024005A (en) | 1997-09-09 | 1998-08-31 | Formation stabilizing guide for braider |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15796898A JP3185755B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | ブレイダーの組成安定化ガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11350317A true JPH11350317A (ja) | 1999-12-21 |
JP3185755B2 JP3185755B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=15661386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15796898A Expired - Fee Related JP3185755B2 (ja) | 1997-09-09 | 1998-06-05 | ブレイダーの組成安定化ガイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185755B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8006601B2 (en) | 2007-08-10 | 2011-08-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fiber reinforced resin member and method of manufacturing the same, and apparatus manufacturing fiber fabric |
JP2018506318A (ja) * | 2014-12-10 | 2018-03-08 | ナイキ イノベイト シーブイ | 履物を編組するための靴型システム |
US10238176B2 (en) | 2015-05-26 | 2019-03-26 | Nike, Inc. | Braiding machine and method of forming a braided article using such braiding machine |
US10870933B2 (en) | 2015-05-26 | 2020-12-22 | Nike, Inc. | Braiding machine and method of forming an article incorporating a moving object |
CN115161871A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-10-11 | 徐州恒辉编织机械有限公司 | 一种电缆网缆牵引伸缩网套编织机 |
-
1998
- 1998-06-05 JP JP15796898A patent/JP3185755B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8006601B2 (en) | 2007-08-10 | 2011-08-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fiber reinforced resin member and method of manufacturing the same, and apparatus manufacturing fiber fabric |
JP2018506318A (ja) * | 2014-12-10 | 2018-03-08 | ナイキ イノベイト シーブイ | 履物を編組するための靴型システム |
US10238176B2 (en) | 2015-05-26 | 2019-03-26 | Nike, Inc. | Braiding machine and method of forming a braided article using such braiding machine |
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US11339513B2 (en) | 2015-05-26 | 2022-05-24 | Nike, Inc. | Braiding machine and method of forming an article incorporating a moving object |
CN115161871A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-10-11 | 徐州恒辉编织机械有限公司 | 一种电缆网缆牵引伸缩网套编织机 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3185755B2 (ja) | 2001-07-11 |
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