JPH11350180A - 種板製造用母板 - Google Patents
種板製造用母板Info
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- JPH11350180A JPH11350180A JP10173988A JP17398898A JPH11350180A JP H11350180 A JPH11350180 A JP H11350180A JP 10173988 A JP10173988 A JP 10173988A JP 17398898 A JP17398898 A JP 17398898A JP H11350180 A JPH11350180 A JP H11350180A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Abstract
板が得られ、また母板の手直し作業を大幅に減少するこ
とができ、さらに使用した絶縁体の寿命を大幅に延長さ
せることが可能となり、かつ種板形状も長期に亘って安
定した種板製造用母板を提供する。 【解決手段】 種板製造用母板上部の電解液液面部付近
に、その断面形状がほぼコ字型である一対の耐食性を有
する絶縁板を、前記母板を挟持しかつ該絶縁板のほぼコ
字型先端部が該母板に接するように対称的に配設して、
該母板に前記一対の絶縁板を固定した種板製造用母板を
特徴とするものであり、前記母板の左右両側部および下
部を覆ったそれぞれ1本の固定式絶縁体3本のうちの少
なくとも1本の一部分を、前記母板のコーナー部に回動
自在に設けたことを特徴とするものである。
Description
属の電解精製や電解採取に陰極として用いられる種板を
製造するための種板製造用母板に関するものである。
用いられる種板は、ステンレス板やチ夕ン板を陰極とし
て用いて電解精製あるいは、電解採取により前記ステン
レス板やチタン板上に電着させて製造されている。
塩化物浴を用いるニッケル電解採取法においては、濾布
で包まれた不溶性電極をアノードとし、1mm程度の厚
さを有するニッケル種板をカソードとして塩化ニッケル
溶液の電気分解が行われ、溶液中のニッケルイオンは種
板上に金属ニッケルとして電解析出して製品となり、塩
素イオンはアノード表面で放電して塩素ガスとなる。こ
のときカソードとして用いられるニッケル種板は、前記
電解採取法においてニッケル種板に代えてチタン製母板
をカソードとして使用することにより、母板の両表面に
ニッケルを電析させこれを剥ぎ取ることによって製造す
る。
図5に示すようにチタン製母板1′の左右両側部および
下部の3辺には絶縁体2′が嵌込まれて固定され、母板
1′の両表面に電析した種板同士が接触しないようにな
っている。一方上辺部には母板1′に電気を供給するた
めの給電部4′があるため、前記3辺のような絶縁方法
は適用できない構造となっている。そのため母板1′の
上部にテープ3′を貼ったり、あるいは塩化ビニールな
どでできた絶縁板を母板に取付けて種板の上辺を形成さ
せていた。
浸食性に富むとともにその温度も60℃以上と高いた
め、テープ3′や絶縁板の一部がすぐに母板1′から剥
がれてその部分にニッケルが電析する結果、種板の形状
を正しく保つことができないという問題を有していた。
このようにして得られた上辺部が凸凹している種板をそ
のまま使うと製品の電気ニッケルもその上辺部が凸凹と
なり、切断工程での作業性を著しく悪化させたり切断屑
の発生量が増加するという問題を生じていた。また種板
の上辺部が極めて薄くなるため、種板を取り扱う工程で
作業者が指などを切傷する場合もあり、そのため上辺部
が凹凸状になった種板は当該部分を正規の形状に切断加
工して使用していたが、この作業は種板の上辺部が正規
の形状状態に保てるならば全く無駄といえるものであっ
た。
種板を剥ぎ取る作業は、図6に示すように先ず母板1′
の両側部にはめ込み固定してある絶縁体2′の上端2′
−1を母板1′の側部の外方向に向かって拡開するよう
叩き出して一旦絶縁体の上端2′−1を母板から外した
後、剥ぎ取り用のチス(種板を母板から剥ぎ取るための
先端がタガネ状の工具;以下「チス」という)を母板上
に電析した種板の側部に当て、母板と種板の間に挿入す
ることによって種板の一部を剥離させて実施していた。
その後母板両表面の種板を完全に剥ぎ取った後、外して
ある絶縁体2′の上端2′−1を再び母板1′の側部に
叩き込むことによって再使用できる状態に戻していた
が、この方法は種板の剥ぎ取り自体については何ら問題
がないものの、絶縁体2′の寿命を短くするという問題
点があった。
ついては剥ぎ取りの度ごとに1カ所に変形応力が集中す
るため、その部分の劣化が進んで種板の一部が絶縁体の
内部にまで染み込み電析したり、絶縁体が応力集中部分
を起点としてちぎれ始めるという欠点があった。これら
の欠点の防止策として固定式絶縁体の変形を少なくして
種板を剥ぎ取ることが考えられるが、そのようにすると
チス挿入部が狭くなって該チスが種板のみならず絶縁体
にも当接することになり、結果として絶縁体が傷つき、
短期に交換する必要が生じた。
規の形状に保つことのでき、さらに母板の左右両側部お
よび下部に固定する絶縁体の寿命を延長することが可能
な種板製造用母板を提供することを目的とするものであ
る。
本発明の第1の実施態様は、種板製造用母板上部の電解
液液面部付近に、その断面形状がほぼコ字型である一対
の耐食性を有する絶縁板を、前記母板を挟持しかつ該絶
縁板のほぼコ字型先端部が該母板に接するように対称的
に配設して、該母板に前記一対の絶縁板を固定した種板
製造用母板を特徴とするものであり、また前記ほぼコ字
型の絶縁板の下辺側先端部の外面が、前記母板との接触
部から該絶縁板の板厚方向において該絶縁板の上辺側先
端部に向かった傾斜面を有し、該傾斜面は水平面に対し
て2〜10°の角度を有することが好ましく、さらに前
記絶縁板を母板に固定するため、該絶縁板の中央部の長
辺に平行な中心線より一方のずれた側に穿設した複数個
の穴と、該穴に対応して穿設した母板の穴とを介して挿
通された耐食性を有する絶縁ボルト・ナットにより締着
するものである。
用母板の左右両側部および下部を覆ったそれぞれ1本の
固定式絶縁体3本のうちの少なくとも1本の一部分を、
前記母板のコーナー部に回動自在に設けたことを特徴と
するものであり、かつ前記絶縁体の回動自在な一部分と
該絶縁体の固定部分との合せ面を平面とし、かつ該平面
となる回動自在な一部分の切断面と該一部分の母板側長
辺とのなす角度を95〜175°とすることが好まし
い。
前記第1の実施態様に係る構造の絶縁板を固定し、また
該種板製造用母板の左右両側部および下部を覆った絶縁
板のうち少なくとも1本に前記第2の実施態様に係る構
造を採用することが好ましい。
明する。図1は本発明に係る種板製造用母板の一実施例
を示す正面図、図2は母板上部に設ける絶縁板の取付け
状態を示す斜視図、図3は上部の絶縁板を示す図で、
(a)はその正面図、(b)は側面図、(c)は平面
図、図4は母板の側部の絶縁板の取付け状態を示す正面
拡大図である。
ッケル電解採取法に用いる種板製造用母板1はステンレ
ス製やチタン製であって、図1に示すように電解採取の
際に該母板1の両表面の上部の電解液表面部付近に、塩
化ビニールあるいはFRPなどの耐食性を有する板状絶
縁物3が、該絶縁板3のほぼコ字型先端部3−1、3−
2が母板1に接するように対称的に一対配置され、該絶
縁板3により前記母板1が挟持されるものである。また
この絶縁板3の中央部3−3の長辺に平行な中心線より
も一方にずれた側に数個の締付け用穴5が穿設されてい
る。そして該穴5を挿通して、母板1にあけた穴(図示
せず)を介して各絶縁板3と同等の耐食性および絶縁性
を有するボルト・ナットを用いて母板1に各絶縁板3を
固定する。
は、図2に示すように前記ボルト・ナットの締付け圧力
を絶縁板3の周囲に集中させて、母板1と絶縁板3のほ
ぼコ字型先端部3−1、3−2を密着させ、電着した種
板の上辺部が絶縁板3と母板1の間に食い込まないよう
にするためである。さらにボルト・ナットの締付け用穴
5を絶縁板3の中央部3−3の長辺に平行な中心線より
も下側になるよう穿設したのは、ボルト・ナットの締付
け圧力を前記ほぼコ字型の形状の効果に加えてさらに絶
縁板3の下辺側先端部3−2に集中させるためである。
先端部3−2の外面が、母板1との接触部から絶縁板3
の板厚方向において絶縁板3の上辺側先端部3−1に向
かった傾斜面を有し、該傾斜面は水平面に対して2〜1
0°(図3(b)では6°)、好ましくは5〜7°の角
度αを有していることを特徴としている。絶縁板3の下
辺側先端部3−2を図2に示すように斜めにする理由
は、もし水平(角度0°)であれば種板を剥ぎ取るとき
に、種板上辺部が絶縁板3の下辺側先端部3−2の外面
を突き上げ絶縁板3と母板1の密着力を徐々に弱めるこ
とになるからであり、この突き上げ効果を減じるためで
ある。このように下辺側先端部3−2の外面が水平面に
対して取る角度αは重要であり、2〜10°が好まし
く、5〜7°が一層好ましい。角度αが2°未満の場合
は実質上突き上げ効果を減じることができず、また角度
が10°より大きい場合は種板の上辺部にニッケルが粒
状に電着し凹凸が発生するという現象の原因となるから
である。なお4は母板1に電気を供給する給電部であ
る。
び下部に固定された絶縁体2について説明する。本発明
では従来の固定式絶縁板を2つに分け、その一部分2−
1を母板1のコーナー部を支点として回動自在とし、そ
れ以外を固定部分2−2として絶縁体2を形成したもの
であり、種板剥ぎ取り時に絶縁体の一部に変形応力が集
中することがなく、また従来の方法に比べてチス挿入部
が広くなり、チスによって絶縁体を傷つけることがな
い。また本発明では絶縁体2の回動自在な一部分2−1
と固定部分2−2との合せ面を平面とし、該合せ面の切
断面と母板側長辺との間に一定の角度βを設けるように
したものである。そして該角度βは95〜175°とす
ることが好ましく、95〜100°とすることが一層好
ましい。その理由は、95°未満の角度βでは固定部分
2−2をずらすことなく回動自在な一部分2−1を母板
1から外すことができず、一方175°を超える角度で
は固定部分2−2の先端の強度を確保できないからであ
る。なお一層好ましい角度βの上限を100°としたの
は、固定部分2−2の先端強度をさらに確保するためで
ある。
み回動自在な一部分2−1を有する絶縁体2が取り付け
られているが、これは一例に過ぎず残りの3つのコーナ
ー部のどのコーナー部にも取り付けることができ、また
複数のコーナー部に取り付けることも可能である。さら
に回動自在な一部分2−1の長さについても、母板1の
寸法やチス挿入部の位置に応じて適宜変えることができ
る。
ともに説明する。 実施例1 全体として長さ800mm、幅60mm、板厚10mm
であって、上辺および下辺のコ字型先端部の高さが1m
mで、下辺側先端部の外面の角度が6°であり、上辺か
ら40mmの中央部の箇所に100mm間隔で締付け用
穴を穿設した図3に示す絶縁板を耐熱塩化ビニールで製
作し、チタン製母板に取り付けて使用したところ、6ヶ
月に亘って正常な種板を製造することができた。一方そ
の上部に従来のテープを張り付けた母板は、5日でテー
プの一部が剥がれ1ケ月後には種板の上辺部を切断加工
しなければならない程度にまでなった。
側長辺とのなす角度を100°とした図4に示す回動自
在な一部分および固定部分とからなる絶縁体を工業用プ
ラスチックで製作し、チタン製母板の左右両側部と下部
に取り付けて塩化物浴でのニッケルの電解採取に使用し
たところ、1年半の間に亘って絶縁体の劣化は認められ
ず、種板の形状にも異常はなかった。一方従来の固定式
絶縁体のみの場合は、絶縁体は約1年で使用不可能とな
り、また絶縁体の使用末期においては種板のチス挿入部
に染み込み電析が認められた。
安定して上端部が所望の形状である種板が得られ、また
母板の手直し作業を大幅に減少することができ、さらに
使用した絶縁体の寿命を大幅に延長させることが可能と
なり、かつ種板形状も長期に亘って安定した種板製造用
母板を提供することができる。
正面図である。
を示す斜視図である。
の正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
す正面拡大図である。
正面図である。
を示す正面拡大図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 種板製造用母板上部の電解液液面部付近
に、その断面形状がほぼコ字型である一対の耐食性を有
する絶縁板を、前記母板を挟持しかつ該絶縁板のほぼコ
字型先端部が該母板に接するように対称的に配設して、
該母板に前記一対の絶縁板を固定したことを特徴とする
種板製造用母板。 - 【請求項2】 前記ほぼコ字型の絶縁板の下辺側先端部
の外面が、前記母板との接触部から該絶縁板の板厚方向
において該絶縁板の上辺側先端部に向かった傾斜面を有
し、該傾斜面は水平面に対して2〜10°の角度を有す
ることを特徴とする請求項1記載の種板製造用母板。 - 【請求項3】 前記絶縁板を母板に固定するため、該絶
縁板の中央部の長辺に平行な中心線より一方のずれた側
に穿設した複数個の穴と、該穴に対応して穿設した母板
の穴とを介して挿通された耐食性を有する絶縁ボルト・
ナットにより締着することを特徴とする請求項1または
2記載の種板製造用母板。 - 【請求項4】 前記母板の左右両側部および下部を覆っ
たそれぞれ1本の固定式絶縁体3本のうちの少なくとも
1本の一部分を、前記母板のコーナー部に回動自在に設
けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載
の種板製造用母板。 - 【請求項5】 前記絶縁体の回動自在な一部分と該絶縁
体の固定部分との合せ面を平面とし、かつ該平面となる
回動自在な一部分の切断面と該一部分の母板側長辺との
なす角度を95〜175°としたことを特徴とした請求
項4記載の種板製造用母板。 - 【請求項6】 種板製造用母板の左右両側部および下部
を覆ったそれぞれ1本の固定式絶縁体3本のうちの少な
くとも1本の一部分を、前記母板のコーナー部に回動自
在に設けたことを特徴とする種板製造用母板。 - 【請求項7】 前記絶縁体の回動自在な一部分と該絶縁
体の固定部分との合せ面を平面とし、かつ該平面となる
回動自在な一部分の切断面と該一部分の母板側長辺との
なす角度を95〜175°としたことを特徴とした請求
項6記載の種板製造用母板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17398898A JP3666250B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 種板製造用母板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17398898A JP3666250B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 種板製造用母板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11350180A true JPH11350180A (ja) | 1999-12-21 |
JP3666250B2 JP3666250B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=15970704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17398898A Expired - Lifetime JP3666250B2 (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 種板製造用母板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3666250B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016113678A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 三菱マテリアル株式会社 | 縁部絶縁部材 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102011152A (zh) * | 2010-11-05 | 2011-04-13 | 梧州三和新材料科技有限公司 | 一种镍电解用始极片的制备方法 |
-
1998
- 1998-06-05 JP JP17398898A patent/JP3666250B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016113678A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 三菱マテリアル株式会社 | 縁部絶縁部材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3666250B2 (ja) | 2005-06-29 |
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