JPH1134882A - ホーンスイッチ - Google Patents

ホーンスイッチ

Info

Publication number
JPH1134882A
JPH1134882A JP9192937A JP19293797A JPH1134882A JP H1134882 A JPH1134882 A JP H1134882A JP 9192937 A JP9192937 A JP 9192937A JP 19293797 A JP19293797 A JP 19293797A JP H1134882 A JPH1134882 A JP H1134882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad cover
occupant
horn switch
bracket
steering wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9192937A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Matsuura
直樹 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP9192937A priority Critical patent/JPH1134882A/ja
Publication of JPH1134882A publication Critical patent/JPH1134882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観を損なうことがなく、しかもコストを抑
えることができるホーンスイッチを得る。 【解決手段】 本ホーンスイッチ10を適用したステア
リングホイール16では、パッドカバー52とエアバッ
グ装置30のブラケット32が別体で構成されており、
ブラケット32はその略反乗員方向側に設けられた支持
板56に対して略乗員方向側及びその反対方向へ向けて
変位可能に設けられている。パッドカバー52の上底部
52Aを押圧して略反乗員方向側へ向けて弾性変形させ
ると、エアバッグ装置30の袋体46が押圧され、ブラ
ケット32が略反乗員方向側へ向けて変位する。このた
め、支持板56に設けられた固定接点74へブラケット
32に設けられた移動接点78が接近して導通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グホイールに設けられるホーンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置が搭載されたステアリン
グホイールに適用されるホーンスイッチとしては、パッ
ドカバーと一体とされたエアバッグ装置のブラケットに
移動接点を設け、パッドカバーを押圧してパッドカバー
と共にブラケットを略反乗員方向側へ向けて変位させる
ことで移動接点をステアリングホイールのハブに設けら
れた固定接点へ接触させて導通させる所謂フローティン
グタイプのホーンスイッチが知られている。
【0003】また、これに対して、パッドカバーの裏面
側(略反乗員方向側)にシート状のメンブレンスイッチ
を配置し、パッドカバーへの押圧力によってメンブレン
スイッチを導通させるタイプのホーンスイッチも知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したフ
ローティングタイプのホーンスイッチの場合には、略乗
員方向側からの押圧力によってパッドカバー全体を円滑
に略反乗員方向側へ向けて変位させるために、パッドカ
バーの外周部とステアリングホイールのリムとの間に充
分な隙間を設けなければならず、ステアリングホイール
の外観が悪くなってしまう。
【0005】これに対し、メンブレンスイッチを適用し
た場合には、このような隙間を設けなくてもよいが、メ
ンブレンスイッチ自体が高価であるため、全体的にコス
ト高となってしまう。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、外観を損なう
ことがなく、しかもコストを抑えることができるホーン
スイッチを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のホーンス
イッチは、ステアリングホイールに設けられ、略乗員方
向側からの押圧力により少なくともその押圧された部分
が略反乗員方向側へ向けて弾性変形するパッドカバー
と、前記パッドカバーの略反乗員方向側に設けられ、略
反乗員方向側へ向けて弾性変形した前記パッドカバーに
よって変位させられる移動体と、前記パッドカバーの略
反乗員方向側に設けられ、前記移動体の変位を検知する
移動体検出手段と、を備えている。
【0008】上記構成のホーンスイッチによれば、略乗
員方向側からパッドカバーを押圧すると、この押圧力に
よってパッドカバーの少なくとも押圧された部分が略反
乗員方向側へ向けて弾性変形し、更に、弾性変形したパ
ッドカバーが直接或いは間接的に移動体を押圧して移動
体を変位させる。移動体が変位してこの移動体の変位を
移動体検出手段が検知すると、例えば、移動体検出手段
が電気的にON状態となり、ホーン(警音機)が作動す
る。
【0009】ここで、本ホーンスイッチでは、パッドカ
バーの弾性変形によって移動体を変位させるため、押圧
時にパッドカバー全体が略反乗員方向側へ向けて変位す
る必要はなく、したがって、従来のフローティングタイ
プのホーンスイッチに必要であったパッドカバーとステ
アリングホイールの間の隙間が基本的に不要となる。
【0010】なお、本発明においては、パッドカバーは
ステアリングホイールと一体で構成してもよいし、ま
た、別体で構成してもよい。
【0011】また、移動体の変位を移動体検出手段が検
出する構成としては、変位した移動体が移動体検出手段
に接触することにより移動体検出手段が移動体の変位を
検知する構成(一例としては、移動接点が固定接点に接
触して導通する所謂機械式スイッチ等)が考えられる
が、この他にも、例えば、移動体の変位に伴う電気或い
は磁気現象等の変化を移動体検出手段が検知する構成
(すなわち、高周波形近接スイッチ、容量形近接スイッ
チ、磁気形近接スイッチ等の近接スイッチ)が考えられ
る。
【0012】請求項2記載のホーンスイッチは、請求項
1記載のホーンスイッチにおいて、前記移動体は、前記
パッドカバーとステアリングホイールのハブとの間に配
置されて車両急減速時に略乗員方向側へ向けて袋体を膨
張展開させるエアバッグ装置を支持すると共に、略反乗
員方向側へ向けて弾性変形した前記パッドカバーによっ
て変位させられるブラケットに設けられたことを特徴と
している。
【0013】上記構成のホーンスイッチによれば、パッ
ドカバーを押圧して略反乗員方向側へ向けて弾性変形さ
せると、エアバッグ装置を支持するブラケットが略反乗
員方向側へ向けて変位する。これによって、ブラケット
に設けられた移動体が変位すると、この移動体の変位を
移動体検出手段が検知して、例えば、移動体検出手段が
電気的にON状態となりホーンが作動する。
【0014】請求項3記載のホーンスイッチは、請求項
1又は請求項2記載のホーンスイッチにおいて、前記パ
ッドカバーは、押圧力による全体的な変位が前記ステア
リングホイールにより制限されていることを特徴として
いる。
【0015】上記構成のホーンスイッチによれば、略乗
員方向側からの押圧力がパッドカバーに作用しても、パ
ッドカバーは弾性変形して部分的には変位するが、パッ
ドカバーの全体が略反乗員方向側へ変位することはな
く、パッドカバーの重さがパッドカバーを押圧する際の
押圧力の抵抗になることはない。したがって、押圧力に
よってパッドカバー全体が変位する構成のホーンスイッ
チと比べると、本発明のホーンスイッチは軽い押圧力で
作動させることができる。
【0016】なお、本発明においてステアリングホイー
ルがパッドカバーの全体的な変位を制限する具体的な態
様としては、例えば、ステアリングホイールとパッドカ
バーとを予め一体とする態様が考えられる。この場合に
は、ステアリングホイールとパッドカバーとを完全に
(着脱不可能に)一体としてもよく、また、ステアリン
グホイールとパッドカバーの何れか一方に係合部を設
け、他方に係合部と係合してステアリングホイールとパ
ッドカバーとを一体とするような被係合部を設けて、別
体のステアリングホイールとパッドカバーとを完全に或
いは着脱可能に一体としてもよい。さらには、パッドカ
バーとステアリングホイールとを別体で構成すると共
に、ステアリングホイール及びパッドカバーの何れか一
方に設けられ、パッドカバーが全体的に変位しようとし
た場合に何れか他方へ干渉してパッドカバーの全体的な
変位を制限する干渉部等を設けることが考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係るホーンスイッチ10を搭載したステアリング
ホイール16の断面図が示されている。ステアリングホ
イール16は全体的にリング状のリム18を備えてい
る。このリム18は略反乗員方向側(図1の矢印A方向
側)側へ向けて開口した断面凹形状とされており、その
外周部分は革や合成皮革、布、更にはウレタン樹脂等の
合成樹脂材等によって形成された被覆部20よって被覆
されている。
【0018】また、このリム18の中心部から略反乗員
方向側へ若干量変位した位置にはハブ22が設けられて
いる。このハブ22の外周部からは細幅板状のスポーク
24が略半径方向外方側へ向けて複数本延出されてお
り、リム18の内周部へ連結されている。また、ハブ2
2の中心には取付孔26が形成されており、取付孔26
をステアリングシャフト(図示省略)へ嵌め合わせるこ
とによりステアリングホイール16を車体へ固定できる
ようになっている。
【0019】また、このハブ22の略乗員方向側(図1
の矢印B方向側)にはエアバッグ装置30が配置されて
いる。エアバッグ装置30は略反乗員方向側へ向けて開
口した箱状のブラケット32を備えている。ブラケット
32は金属又は硬質の合成樹脂材によって形成されてお
り、その中央には円孔34が形成されている。この円孔
34には略円柱形状のインフレータ36が貫通状態で配
置されており、インフレータ36の外周部から延出され
たフランジ部38がブラケット32とラップしてボルト
40によって締め付け固定されている。このインフレー
タ36の内部には、起動装置、雷管、伝爆材、ガス発生
材、及びフィルタ等の各部材(何れも図示省略)が収容
されており、車両が急減速状態になると、内部の加速度
センサ、又は車体に取り付けられた加速度センサからの
信号によって起動装置が作動して雷管を発火させ、伝爆
材を介してガス発生材を燃焼させて大量のガスを発生さ
せる。さらに、フィルタによってガスを冷却すると共に
破片等を除去してインフレータ36の外周部に形成され
ている複数のガス孔42から外部に放出するようになっ
ている。
【0020】このインフレータ36の略乗員方向側には
袋体46が密に折り畳まれた状態で配置されている。な
お、ここでいう「密な折り畳み」とは、折り畳まれた状
態であっても外力による変形が小さく(すなわち、外力
の吸収率が小さく)、受けた外力をそのまま外力の作用
方向へ伝えることができる程度に折り畳んだ状態をい
う。この袋体46は略反乗員方向側の端部が開口してお
り、その開口縁部が略乗員方向側からリングプレート4
8によってブラケット32へ押し付けられ、上述したボ
ルト40によってインフレータ36と共にブラケット3
2へ固定されている。したがって、袋体46は、略反乗
員方向側の端部が開口しているものの、ブラケット32
及びインフレータ36によって閉止されているため、イ
ンフレータ36のガス孔42からガスが噴出すると袋体
46の内圧が上昇して略乗員方向側へ向けて膨張して展
開する。
【0021】また、この袋体46の略乗員方向側には略
反乗員方向側へ向けて開口した略箱形状のパッドカバー
52が設けられており、その外周部がステアリングホイ
ール16の被覆部20の内周部に形成された段部20A
によって略反乗員方向側から支持されている。このパッ
ドカバー52は、略反乗員方向側へ向けて開口した凹面
状の上底部52Aを備えている。この上底部52Aは、
肉厚方向の荷重(より具体的には、乗員がパッドカバー
52を押圧した際の押圧力)により略反乗員方向側へ向
けて弾性変形可能な合成樹脂材によって形成されてい
る。また、上底部52Aの裏面(略反乗員方向側の面)
には縦壁部52Bが形成されており、縦壁部52Bの略
反乗員方向側端部52Cが後述する梁部62の支持部6
6によって略反乗員方向側から支持されている。これに
より、パッドカバー52はその全体が略反乗員方向側へ
向けて変位できないようになっている。また、このパッ
ドカバー52の縦壁部52Bには透孔54が形成されて
おり、ブラケット32の略反乗員方向側に配置された支
持板56の係止部58が貫通状態で係止されている。
【0022】図2に示されるように、支持板56は略反
乗員方向側(図2の矢印A方向側)へ向けて開口した略
箱形状とされており、その略反乗員方向側に配置された
細幅板状の一対の梁部62を介してステアリングホイー
ル16のスポーク24に固定された縦壁部64に支持さ
れている。
【0023】図2に示されるように、梁部62はその長
手方向両端部が略乗員方向側(図2の矢印B方向側)へ
向けて屈曲されており、この屈曲部分の幅方向一端が縦
壁部64と繋がって一体とされている。また、この屈曲
部分の略乗員方向側端部は更に長手方向内側へ向けて屈
曲されて支持部66とされ、パッドカバー52を略反乗
員方向側から支持している。また、支持板56と梁部6
2には複数のブシュ68が貫通している。これらのブシ
ュ68は樹脂材によって略乗員方向側の端部が開口した
有底円筒形状に形成されており、ブラケット32の略反
乗員方向側の端面に形成された円筒状の摺動軸70がブ
シュ68に沿って摺動可能に挿入されている。さらに、
このブシュ68の外側には、一端が支持板56に係止さ
れた圧縮コイルスプリング72が配置されている。この
圧縮コイルスプリング72の他端はブラケット32の略
反乗員方向側の端面に当接しており、ブラケット32を
略乗員方向側へ付勢している。このため、通常状態では
袋体46がパッドカバー52の上底部52Aの裏面へ当
接している。
【0024】また、梁部62の各ブシュ68の近傍には
移動体検出手段としての円柱形状の固定接点74が支持
板56及び梁部62を貫通した状態で固定されている。
これらの固定接点74は樹脂製のカラー76によって軸
方向中間部よりも略反乗員方向側が被覆されており、そ
の略反乗員方向側の端部はケーブル等の接続手段を介し
て警笛用のホーン(何れも図示省略)へ電気的に接続さ
れている。
【0025】これに対し、図1に示されるように、ブラ
ケット32の略反乗員方向側端面には移動体としての複
数の円柱形状の移動接点78が固定されている。これら
の移動接点78は、ケーブル等の接続手段を介して車載
バッテリ(何れも図示省略)へ電気的に接続され、更
に、車載バッテリ及び車載バッテリを介して上述した警
笛用のホーンへ電気的に接続されている。また、これら
の移動接点78は略反乗員方向側端面が固定接点74の
略乗員方向側端面と対向しており、摺動軸70(ブラケ
ット32)がブシュ68に沿って略反乗員方向側へ変位
すると、移動接点78が固定接点74へ接触して導通す
るようになっている。
【0026】次に本実施の形態の作用並びに効果につい
て説明する。本ホーンスイッチ10を搭載したステアリ
ングホイール16では、パッドカバー52の外周部は被
覆部20に形成された段部20Aによって略車両下方側
から支持されているため、パッドカバー52の上底部5
2Aを略乗員方向側から所定値以上の押圧力Fで押圧す
ると、図3に示されるように、それまで略反乗員方向側
へ向けて開口した凹面形状だった上底部52Aが平板状
或いは略乗員方向側へ向け凹形状(図3では平板状)に
弾性変形して袋体46を略反乗員方向側へ向けて押圧す
る。この袋体46は密に折り畳まれているため、受けた
押圧力Fを殆ど吸収せずに略反乗員方向側へ伝えてブラ
ケット32及びインフレータ36を略反乗員方向側へ向
けて押圧する。インフレータ36はそのフランジ部38
がボルト40によってブラケット32へ固定されている
ため、インフレータ36に作用した押圧力Fは結果的に
ブラケット32に作用する。袋体46から直接及びイン
フレータ36を介して間接的に押圧力Fを受けたブラケ
ット32は圧縮コイルスプリング72の付勢力に抗して
ブシュ68に沿って略反乗員方向側へ向けて変位する。
これにより、ブラケット32に設けられた移動接点78
が支持板56に設けられた固定接点74へ接触してホー
ンスイッチ10がON状態となりホーンが鳴る。
【0027】また、パッドカバー52に作用する略乗員
方向側からの押圧力Fが解除されると、上底部52A自
体はその弾性により元の略乗員方向側へ向けて凹形状に
復元する。また、押圧力Fが解除されることにより、ブ
ラケット32は圧縮コイルスプリング72の付勢力によ
って略乗員方向側へ変位する。これにより、移動接点7
8が固定接点74から離間してホーンスイッチ10がO
FF状態となる。
【0028】ここで、本ホーンスイッチ10は、ブラケ
ット32へパッドカバー52が固定され押圧力Fによっ
てパッドカバー52全体が略反乗員方向側へ変位する従
来のホーンスイッチと異なり、パッドカバー52の外周
部はステアリングホイール16の被覆部20に形成され
た段部20Aによって略車両下方側から支持されている
ため、押圧力Fを受けてもパッドカバー52は上底部5
2Aが弾性変形するだけである。したがって、パッドカ
バー52とスポーク24の間の隙間(図1の円Cで囲ま
れた部分のパッドカバー52とスポーク24の間の隙
間)を小さくできる。これにより、ステアリングホイー
ル16の全体的な外観が向上する。
【0029】また、本ホーンスイッチ10はメンブレン
スイッチのような高価な部品を使用していないため、安
価なコストで製造が可能である。
【0030】さらに、押圧力Fによってパッドカバー5
2全体が変位する従来の構成とは異なり、袋体46が押
圧力Fを受けて直接及び間接的にブラケット32を押圧
することにより、押圧力Fはブラケット32の底部全体
に作用する。したがって、上底部52Aの中心を押圧し
なくても図1の矢印Dの範囲内であれば、略均等な力で
ブラケット32を略反乗員方向側へ変位させることがで
き、所謂「片押し感」(押圧した箇所が上底部52Aの
中心からずれてパッドカバー52の一部分だけが略反乗
員方向側へ変位する為に乗員が感じる違和感)が生じる
ことはない。
【0031】また、本ホーンスイッチ10では、パッド
カバー52の周縁部が被覆部20(ステアリングホイー
ル16)の段部20Aによって略反乗員方向側から支持
されているため、押圧力Fを受けたパッドカバー52全
体が略反乗員方向側へ変位することはない。すなわち、
押圧力Fはパッドカバー52の全体を変位させるほどの
大きさは必要なく、比較的軽い力でホーンスイッチ10
を作動させることができる。
【0032】なお、本実施の形態では、ステアリングホ
イール16の被覆部20に形成した段部20Aによって
パッドカバー52を略車両下方側から支持した構成であ
ったが、パッドカバー52を略車両下方側から支持する
ための支持手段(換言すれば、押圧力Fによるパッドカ
バー52全体の変位を制限するための制限手段)の構成
はこれに限るものではない。また、このような支持手段
を設けないで、予めステアリングホイール16とパッド
カバー52とを一体で構成してもよい。
【0033】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位については同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0034】図4には本発明の第2の実施の形態に係る
ホーンスイッチ90を適用したステアリングホイール9
2の断面図が示されている。この図に示されるように、
本実施の形態では、ブラケット32の開口端部の一部が
リム18の略半径方向外方側へ向けて延出され、パッド
カバー52の縦壁部52Bに形成された貫通孔94を貫
通している。この貫通孔94は透孔54よりも略乗員方
向側に形成されており、その略乗員方向側の開口寸法
(図4の矢印A方向の寸法)はブラケット32の板厚よ
りも長く、ブラケット32は貫通孔94の開口寸法分だ
け略乗員方向側及びその反対方向へ変位できるようにな
っている。
【0035】また、本実施の形態では、縦壁部64の略
乗員方向側端部がリム18の略半径方向外方側へ向けて
屈曲され、貫通孔94を貫通したブラケット32の端部
と対向している。この縦壁部64の略乗員方向側端部と
貫通孔94を貫通したブラケット32の端部との間には
圧縮コイルスプリング72が配置されている。すなわ
ち、本実施の形態では、前記第1の実施の形態に係るホ
ーンスイッチ10よりもブラケット32の外周側を圧縮
コイルスプリング72が支持しつつ略乗員方向側へ向け
て付勢した構成となっている。
【0036】このホーンスイッチ90は、基本的に前記
第1の実施の形態に係るホーンスイッチ10と同様の作
用、効果を得ることができるのみならず、本ホーンスイ
ッチ90では、ブラケット32の外周側を圧縮コイルス
プリング72が支持する構成とすることで、結果的にパ
ッドカバー52の重心近傍に圧縮コイルスプリング72
が配置される構成となるため、パッドカバー52を弾性
変形させることでブラケット32をより一層円滑に変位
させることができる。
【0037】なお、上記の各実施の形態では、エアバッ
グ装置30を備えたステアリングホイール16、92に
本発明を適用した構成であったが、請求項1記載の本発
明との関係でいえば、ステアリングホイール16、92
がエアバッグ装置30を備えている必要はなく、パッド
カバー52の上底部52Aの略反乗員方向側に弾性変形
した上底部52Aの押圧力で略反乗員方向側へ変位する
ような固体(例えば、エアバッグ装置以外の他の装置を
構成する部品やその部品を収容するケース等)を設けて
も上述した効果をえることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るホー
ンスイッチは、従来のパッドカバーの変位を円滑にする
ために設けられていたパッドカバーとステアリングホイ
ールの間の隙間が不要となり、ステアリングホイールの
外観を向上できる。しかも、メンブレンスイッチのよう
な高価な部品を必要としないため安価なコストで製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るホーンスイッ
チを搭載したステアリングホイールの断面図である。
【図2】ステアリングホイールの内側の構造を示す分解
斜視図である。
【図3】パッドカバーを押圧した状態を示す図1に対応
した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るホーンスイッ
チを搭載したステアリングホイールの断面図である。
【符号の説明】
10 ホーンスイッチ 16 ステアリングホイール 30 エアバッグ装置 32 ブラケット 46 袋体 52 パッドカバー 74 固定接点(移動体検出手段) 78 移動接点(移動体) 90 ホーンスイッチ 92 ステアリングホイール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに設けられ、略乗
    員方向側からの押圧力により少なくともその押圧された
    部分が略反乗員方向側へ向けて弾性変形するパッドカバ
    ーと、 前記パッドカバーの略反乗員方向側に設けられ、略反乗
    員方向側へ向けて弾性変形した前記パッドカバーによっ
    て変位させられる移動体と、 前記パッドカバーの略反乗員方向側に設けられ、前記移
    動体の変位を検知する移動体検出手段と、 を備えるホーンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記移動体は、前記パッドカバーとステ
    アリングホイールのハブとの間に配置されて車両急減速
    時に略乗員方向側へ向けて袋体を膨張展開させるエアバ
    ッグ装置を支持すると共に、略反乗員方向側へ向けて弾
    性変形した前記パッドカバーによって変位させられるブ
    ラケットに設けられたことを特徴とする請求項1記載の
    ホーンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記パッドカバーは、押圧力による全体
    的な変位が前記ステアリングホイールにより制限されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホー
    ンスイッチ。
JP9192937A 1997-07-17 1997-07-17 ホーンスイッチ Pending JPH1134882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9192937A JPH1134882A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 ホーンスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9192937A JPH1134882A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 ホーンスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1134882A true JPH1134882A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16299492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9192937A Pending JPH1134882A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 ホーンスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1134882A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1555170A2 (en) 2004-01-14 2005-07-20 Takata Corporation Vehicle steering apparatus
JP2013095225A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Takata Corp エアバッグ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1555170A2 (en) 2004-01-14 2005-07-20 Takata Corporation Vehicle steering apparatus
EP1555170A3 (en) * 2004-01-14 2006-08-16 Takata Corporation Vehicle steering apparatus
JP2013095225A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Takata Corp エアバッグ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2348290C (en) Air bag device
US5597177A (en) Steering wheel pad structure
JP4907159B2 (ja) エアバッグ装置及びステアリングホイール
US5235146A (en) Steering wheel horn switch arrangement
KR101115980B1 (ko) 차량의 스티어링 휘일용 에어백 모듈
JP2001233159A (ja) エアバッグ装置組付構造
JPH05162605A (ja) エアバッグ装置のモジュールカバー
US5904366A (en) Air bag apparatus
JP2002120730A (ja) ステアリングスイッチの取付構造
JPH0533424Y2 (ja)
US7261317B2 (en) Airbag system
JP3726101B2 (ja) 運転席用エアバッグモジュール
EP0949125B1 (en) Steering device
JPH1086827A (ja) ステアリングホイール
JPH1134882A (ja) ホーンスイッチ
US6435546B1 (en) Cover assembly for an air bag
JPH08318806A (ja) 運転席用エアバッグモジュール
JPH0379471A (ja) ステアリングホイール
JP2000025548A (ja) エアバッグ装置
US20240149821A1 (en) Steering wheel
JP2001047957A (ja) エアバッグ装置
JPH11144555A (ja) ステアリングホイール
JPH10166983A (ja) ホイールパッド構造
JP3665881B2 (ja) 運転席用エアバッグモジュール
JPH09309398A (ja) ステアリングホイール