JPH10166983A - ホイールパッド構造 - Google Patents

ホイールパッド構造

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Publication number
JPH10166983A
JPH10166983A JP8333805A JP33380596A JPH10166983A JP H10166983 A JPH10166983 A JP H10166983A JP 8333805 A JP8333805 A JP 8333805A JP 33380596 A JP33380596 A JP 33380596A JP H10166983 A JPH10166983 A JP H10166983A
Authority
JP
Japan
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pad
steering wheel
horn
wheel
extension
Prior art date
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Pending
Application number
JP8333805A
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English (en)
Inventor
Naoki Matsuura
直樹 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10166983A publication Critical patent/JPH10166983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
    • B60R21/2035Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit
    • B60R21/2037Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit the module or a major component thereof being yieldably mounted, e.g. for actuating the horn switch or for protecting the driver in a non-deployment situation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フローティング方式のホーン作動機構を成立
させた上で、ホイールパッドに対するデザイン自由度を
向上させる。 【解決手段】 パッド本体部70及びパッド延出部76
から成り、圧縮コイルスプリング64によって浮動的に
支持されたホイールパッド16において、パッド延出部
76の裏面側に従来配設されていた保形用のリブを廃止
した。これにより、パッド延出部76の剛性が低下して
弾性変形し易くなるため、ホーン作動時にはパッド延出
部76が弾性変形することでホーンを作動させることが
できる。従って、従来パッド延出部76とステアリング
ホイール本体12との見切り部に設定されていた隙間を
殆ど無くすことができ、ホイールパッド16に対するデ
ザイン自由度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッド本体部とパ
ッド延出部とを含むホイールパッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】所謂運
転席用のエアバッグ装置は、ステアリングホイールのホ
イールパッド内に組み込まれている。この場合のホーン
作動機構としては、以下の二つのタイプがある。一つは
フローティング方式(センタホーン式)と呼ばれている
もので、ホイールパッド全体を付勢力で浮動的に支持
し、ホーン作動に際してはホイールパッドを押圧してこ
れをステアリングホイール本体の軸方向へ移動させるタ
イプである。他の一つはボタン方式と呼ばれているもの
で、ホイールパッドとは別にステアリングホイール本体
のスポーク部等にホーンボタンを設置し、ホーン作動に
際してはホーンボタンを押圧するタイプである。
【0003】ここで、前者のフローティング方式のホー
ン作動機構を採った場合、ホーン作動時にホイールパッ
ドをステアリングホイール本体の軸方向へ確実に移動さ
せる必要がある。このため、図10に示される如く、従
来のホイールパッド100では、パッド本体部102か
らステアリングホイール本体104のスポーク(図示省
略)に沿って延出されるパッド延出部106とステアリ
ングホイール本体104のリム108との見切り部に所
定の隙間110を設定し、これによりホイールパッド1
00のステアリングホイール本体104の軸方向への移
動の確実性を担保していた。従って、ホイールパッド1
00に対するデザイン(意匠)上の制約が大きくなると
いう問題があった。
【0004】本発明は上記事実を考慮し、フローティン
グ方式のホーン作動機構を成立させた上で、ホイールパ
ッドに対するデザイン自由度を向上させることができる
ホイールパッド構造を得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るホイールパッド構造は、ステアリングホイール本体
の中央部に付勢手段の付勢力によって浮動的に支持さ
れ、ステアリングホイール本体のハブ側への押圧力を受
けることによりステアリングホイール本体の軸方向へ移
動してホーンを作動させるパッド本体部と、このパッド
本体部における外周所定部位からステアリングホイール
本体のスポークに沿って延出されると共にステアリング
ホイール本体のリムに連接され、ホーン作動時にパッド
本体部の移動ストロークに応じてステアリングホイール
本体の軸方向へ弾性変形可能に構成されたパッド延出部
と、を有することを特徴としている。
【0006】請求項2記載の本発明に係るホイールパッ
ド構造は、請求項1に記載の発明において、ステアリン
グホイール本体におけるパッド延出部との対向部位に、
パッド延出部の先端部と係合されることでホーン作動時
における当該先端部のハブ側への変位を阻止する係合手
段を設けた、ことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の本発明に係るホイールパッ
ド構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、パッド延出部の反乗員側に保形用のリブを設けない
ことで、パッド延出部を弾性変形可能に構成した、こと
を特徴としている。
【0008】請求項1記載の本発明によれば、乗員がホ
ーンを作動させるべく、ステアリングホイール本体の中
央部に付勢手段の付勢力によって浮動的に支持されたパ
ッド本体部をハブ側へ押圧すると、パッド本体部は付勢
手段の付勢力に抗してステアリングホイール本体の軸方
向へ移動しようとする。
【0009】ここで、本発明によれば、パッド本体部に
おける外周所定部位からステアリングホイール本体のス
ポークに沿って延出されると共にステアリングホイール
本体のリムに連接されたパッド延出部をステアリングホ
イール本体の軸方向へ弾性変形可能に構成したので、前
述した如くパッド本体部がステアリングホイール本体の
軸方向へ移動しようとすると、これに伴ってパッド本体
部の移動ストロークに応じてパッド延出部が弾性変形さ
れる。これにより、ホーンが作動される。
【0010】すなわち、本発明では、ホイールパッド全
体を付勢手段の付勢力に抗してステアリングホイール本
体の軸方向へ移動させてホーンを作動させるのではな
く、パッド延出部を弾性変形させることにより、パッド
本体部のみをステアリングホイール本体の軸方向へ移動
させてホーンを作動させる。
【0011】従って、従来ではホーン作動時にホイール
パッドを確実に移動させるために必要であった隙間を、
本発明によれば狭くすることができ、更には殆ど無くす
ことも可能になる。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、ステアリ
ングホイール本体におけるパッド延出部との対向部位
に、パッド延出部の先端部と係合されることでホーン作
動時における当該先端部のハブ側への変位を阻止する係
合手段を設けたので、ホーン作動時にパッド本体部が押
圧されると、当該先端部が起点となってパッド延出部が
弾性変形することにより、パッド本体部がステアリング
ホイール本体の軸方向へ移動される。すなわち、パッド
延出部の先端部が係合手段によって係合されてハブ側へ
の変位が阻止されることで、パッド延出部にこれを弾性
変形させようとする力が効果的に作用する。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、パッド延
出部の反乗員側に保形用のリブを設けないことでパッド
延出部を弾性変形可能に構成したので、例えばホイール
パッドの材質をパッド延出部のみ軟質にする等の手法を
採ることにより、パッド延出部を弾性変形可能に構成す
る場合に比し、容易に製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本発
明に係るホイールパッド構造の幾つかの実施形態につい
て説明する。
【0015】図4には本実施形態に係るステアリングホ
イール10の正面図が示されており、又図3にはステア
リングホイール10の横断面構造が示されている。
【0016】これらの図に示されるように、ステアリン
グホイール10は、ステアリングホイール本体12と、
このステアリングホイール本体12のロア側を覆う樹脂
製のロアカバー14と、ステアリングホイール本体12
の中央部に配置されるホイールパッド16と、によって
構成されている。
【0017】ステアリングホイール本体12は、アルミ
合金等によって形成された芯金18と、所定硬度の樹脂
によって形成された被覆部20と、によって構成されて
いる。より具体的には、芯金18は、ステアリングシャ
フトの先端部に固定される芯金ハブ18Aと、この芯金
ハブ18Aに対して平行に配置される環状の芯金リム1
8Bと、芯金ハブ18Aから四方に延出されて芯金リム
18Bと接続される4本の芯金スポーク18Cと、によ
って構成されている。一方、被覆部20は、芯金リム1
8Bの外周部を被覆するリム側被覆部20Aと、リム側
被覆部20Aにおける所定部位(芯金ハブ18Aと芯金
スポーク18Cとの接続部位)の外周部を被覆するスポ
ーク部被覆部20Bと、によって構成されている。な
お、スポーク部被覆部20Bの内側面20B’は、リム
側被覆部20Aを含む面に直交する略垂直な平面とされ
ている。
【0018】上述したステアリングホイール本体12の
中央部には、ホイールパッド16が配置されている。図
5及び図6にも示されるように、このホイールパッド1
6は、構造的には、乗員側に配置されて意匠面を構成す
ると共に略H型の破断部22(図3参照)を備えた頂壁
部24と、この頂壁部24の外周部から反乗員側へ屈曲
された周壁部26と、頂壁部24の裏面側から反乗員側
へ突出されかつ周壁部26から離間して配置される枠状
の収容壁部28と、によってその外郭が構成されてい
る。
【0019】図3に戻り、上記構成のホイールパッド1
6の収容壁部28内には、エアバッグ装置本体部30が
収容されている。エアバッグ装置本体部30は、収容壁
部28の開放側に配置されると共に断面略コ字形に形成
された第1プレート32と、この第1プレート32の反
乗員側の面に当接状態で配置されると共に断面コ字形に
形成された第2プレート34と、を備えている。第1プ
レート32の側部32Aの先端にはフック36が形成さ
れており、このフック36が収容壁部28の内側に形成
された係止溝38に係止されることにより、第1プレー
ト32が収容壁部28に固定されている。また、第2プ
レート34の側部34Aは収容壁部28の中間部に形成
されたスリット40内へ挿入されている。
【0020】上述した第1プレート32の基部32Bと
ホイールパッド16の頂壁部24及び収容壁部28によ
って隔成された空間部内には、バッグ42が折り畳み状
態で収容されている。バッグ42の基端部には円形の開
口部が形成されており、当該基端部は第1プレート32
の基部32Bの乗員側の面に当接されている。さらに、
バッグ42の基端部の開口部内へは、アッパケース44
及びロアケース46から成る扁平円柱形状のインフレー
タ48のアッパ側が挿入されている。インフレータ48
のアッパケース44の周壁には複数のガス噴出孔50が
形成されており、又ロアケース46との合わせ目付近に
は円板状のフランジ部52が一体に形成されている。フ
ランジ部52にはボルト54が溶接されており、このボ
ルト54をバッグ42の基端部、第1プレート32、第
2プレート34の順に貫通させた後に、その貫通端部に
ナット56を螺合させることにより、フランジ部52と
第1プレート32との間にバッグ42の基端部が挟持さ
れた状態で、インフレータ48、バッグ42、第1プレ
ート32、第2プレート34の四者が共締めされてい
る。
【0021】なお、インフレータ48におけるロアケー
ス46の軸心部には所定の高荷重作用状態(車両急減速
状態)を検出するための機械式のセンサ58が配設され
ている。また、インフレータ48の内部には、センサ5
8が高荷重作用状態を検出することにより刺突されて発
火する着火材、燃焼することにより大量のガスを発生す
るガス発生剤、着火材の火炎をガス発生剤に伝播する伝
火材、冷却用のクーラント、燃焼後のガス発生剤の砕片
除去等をするためのフィルタ(スクリーン)等が収容さ
れている。なお、ここでは機械式のセンサ58を用いた
が、電気式のセンサを用いてもよい。
【0022】また、図2にも拡大して示されるように、
上述した第2プレート34の下方側には、断面逆ハット
形状のホーンプレート60が配設されている。なお、ホ
ーンプレート60の基部60Aは、前述した芯金ハブ1
8Aに図示しないスクリュー等で固定されている。ま
た、ホーンプレート60の基部60Aの中央部には比較
的大径の円孔62が形成されており、この円孔62内に
リターンスプリングとして機能する圧縮コイルスプリン
グ64が配設されている。この圧縮コイルスプリング6
4の下端部は芯金ハブ18Aに当接されており、又上端
部はインフレータ48のロアケース46の底面に当接さ
れている。従って、エアバッグ装置本体部30は、常時
乗員側へ押圧付勢されている。
【0023】さらに、上述したホーンプレート60の両
側部における乗員側の面には、固定接点66が取り付け
られている。これに対応して、第2プレート34の基部
34Bの反乗員側の面には、移動接点68が固定接点6
6と対向して取り付けられている。
【0024】上述したホイールパッド16は、構造的に
は前述した如く頂壁部24、周壁部26、収容壁部28
によって構成されているが、乗員側から見た場合の形状
的な構成としては図4乃至図6に示される如くパッド本
体部70と、このパッド本体部70の四隅から芯金スポ
ーク18Cに沿って延出されてスポーク部被覆部20B
と連接されるパッド延出部76と、によって構成されて
いる。
【0025】ここで、本実施形態では、図5及び図6に
示される如く、上述したホイールパッド16におけるパ
ッド本体部70側にのみ保形用のリブ72、74を配設
し、パッド延出部76には保形用のリブを配設していな
い。より具体的には、本実施形態では、収容壁部28の
上壁部28Aと周壁部26の上壁部26Aとの間並びに
収容壁部28の側壁部28Bと周壁部26の側壁部26
Bとの間にのみ、各々対向壁部同士を繋ぐことで剛性を
高め保形性を確保するためのリブ72、74が配設され
ている。従って、本実施形態におけるホイールパッド1
6では、パッド本体部70の剛性は高いのに対し、パッ
ド延出部76の剛性は低くかつ弾性変形可能に構成され
ている。
【0026】この点について補足すると、図7に示され
る如く、従来の構成によれば、ホイールパッド100に
おけるパッド本体部102側の上縁側及び両側縁側にそ
れぞれ同一構成のリブ112、114が配設されている
他、四箇所に設けられたパッド延出部106にも同様目
的のリブ116がそれぞれ配設されている。これに対
し、本実施形態では、上縁側及び両側縁側のリブ11
2、114(即ち、リブ72、74)のみを残し、四箇
所に設けられたパッド延出部106のリブ116につい
てはすべて廃止している。
【0027】また、本実施形態では、パッド延出部76
の先端面76Aはスポーク部被覆部20Bの内側面20
B’に当接されている。従って、両者の見切り部に隙間
は殆ど形成されていない。なお、パッド延出部76の先
端面76Aがスポーク部被覆部20Bの内側面20B’
に当接されることにより両者間に作用する摩擦力が、圧
縮コイルスプリング64に対するストッパとして並びに
パッド本体部70を移動させるべくパッド延出部76が
弾性変形する際の起点(不変位点)として機能してい
る。
【0028】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。ホイールパッド16はステアリングホイー
ル本体12の中央部に圧縮コイルスプリング64の付勢
力によって浮動的に支持されているため、ホーン非作動
時にあっては、ホイールパッド16のパッド本体部70
は図1の実線図示位置に位置されている。なお、この状
態において、所定の高荷重が車体前部に作用すると、こ
の状態がセンサ58によって検出され、インフレータ4
8を作動させる。このため、インフレータ48のガス噴
出孔50からガスが噴出されてバッグ42内へ流入され
る。従って、ホイールパッド16の頂壁部24が破断部
22に沿って破断して展開し、バッグ42が乗員側へ向
けて膨出される。
【0029】一方、乗員がホーンを作動させるべく、パ
ッド本体部70を芯金ハブ18A側へ押圧すると、パッ
ド本体部70は圧縮コイルスプリング64の付勢力に抗
してステアリングホイール本体12の軸方向へ移動しよ
うとする。
【0030】ここで、本実施形態では、ホイールパッド
16におけるパッド本体部70側にのみ保形用のリブ7
2、74を配設し、パッド本体部70の四隅から芯金ス
ポーク18Cに沿って延出されてスポーク部被覆部20
Bと連接されるパッド延出部76側の保形用のリブにつ
いては廃止したので、パッド本体部70の剛性は高いの
に対し、パッド延出部76の剛性は低くなっている。従
って、パッド延出部76は容易に弾性変形可能である。
このため、前述した如くパッド本体部70がステアリン
グホイール本体12の軸方向へ移動しようとすると、こ
れに伴ってパッド本体部70の移動ストロークに応じて
パッド延出部76が弾性変形される(図1の二点鎖線参
照)。これにより、第2プレート34の移動接点68が
ホーンプレート60の固定接点66に接触し、ホーンが
作動される。
【0031】すなわち、本実施形態では、ホイールパッ
ド16全体を圧縮コイルスプリング64の付勢力に抗し
てステアリングホイール本体12の軸方向へ移動させて
ホーンを作動させるのではなく、パッド延出部76を弾
性変形させることにより、パッド本体部70のみをステ
アリングホイール本体12の軸方向へ移動させてホーン
を作動させる。従って、パッド延出部76とスポーク部
被覆部20Bとの見切り部に隙間を設定する必要はな
く、本実施形態においても当該見切り部に隙間はは殆ど
生じていない。総じていえば、本実施形態によれば、フ
ローティング方式のホーン作動機構を成立させた上で、
ホイールパッド16に対するデザイン自由度を向上させ
ることができる。
【0032】また、本実施形態によれば、パッド延出部
76側に従来設けられていたリブを廃止することでパッ
ド延出部76を弾性変形可能に構成したので、部品点数
が増加しないばかりか、製造の容易化を図ることができ
る。このため、製造コストを削減することができる。
【0033】さらに、本実施形態によれば、パッド本体
部70のみを単一の圧縮コイルスプリング64によって
浮動的に支持する構成であるため、複数箇所に配設した
複数のスプリングによって浮動的に支持する構成を採る
場合に比し、押圧部位によるホーン作動荷重のバラツキ
を無くすことができる。つまり、後者の構成を採る場
合、押圧部位がスプリング配設部位付近であれば比較的
弱い押圧力でホイールパッドを移動させることができる
が、押圧部位がホイールパッドの中央付近であるとすべ
てのスプリングの付勢力に抗してホイールパッドを移動
させる必要があることから、比較的強い押圧力でホイー
ルパッドを押圧する必要がある。しかし、本実施形態に
よれば、すべてのパッド延出部76が容易に弾性変形す
るので、パッド本体部70のどの部位を押圧するかによ
ってホーン作動荷重が異なるようなことはない。
【0034】また、前述した如く、単一の圧縮コイルス
プリング64によってパッド本体部70を浮動的に支持
する構成であるため、従来構造に比べてスプリング配設
個数を削減することができる。このため、構造の簡素化
を図ることができる。
【0035】なお、本実施形態では、パッド延出部76
に従来配設されていたリブを廃止することでパッド延出
部76の剛性を低下させかつ弾性変形可能に構成した
が、これに限らず、種々の構成を採ることができる。例
えば、図8に示されるように、従来通りパッド延出部7
6に保形用のリブ80を配設した上で、当該リブ80に
下縁から上縁へ向かうスリット状の切欠82を形成する
ようにしてもよい。この構成によれば、切欠82を形成
したことでリブ80の剛性が低下するので、ホーン作動
時には同図の二点鎖線で示される如くリブ80が切欠8
2の終端を起点として開く方向へ変形し、これによりパ
ッド延出部76が弾性変形する。また、別の構成として
は、パッド延出部の肉厚をパッド本体部の肉厚よりも薄
くすることで剛性を低下させる構成や、パッド延出部を
パッド本体部よりも軟質な材料を使って成形して剛性を
低下させる構成等が適用可能である。
【0036】また、本実施形態では、パッド延出部76
の先端面76Aをスポーク部被覆部20Bの内側面20
B’に当接させるのみとしたが、これに限らず、図9に
示される如く、パッド延出部76の先端部の下側に形成
された切欠90にスポーク被覆部20Bの内側面20
B’から突出された突起92を係合させるようにしても
よい。この構成によれば、突起92がパッド延出部76
の先端部の切欠90に係合されて当該先端部のハブ側へ
の変位が阻止されることで、パッド延出部76にこれを
弾性変形させようとする力が効果的に作用する。従っ
て、パッド本体部70によるホーン作動の信頼性を向上
させることができる。
【0037】また、本実施形態では、エアバッグ装置本
体部30を備えたホイールパッド16を例にして説明し
たが、これに限らず、エアバッグ装置本体部30の代わ
りにエネルギー吸収体等を備えたホイールパッドに本発
明を適用してもよい。
【0038】さらに、本実施形態では、4本スポークタ
イプのステアリングホイール10に対して本発明を適用
したが、これに限らず、2本スポークタイプや3本スポ
ークタイプのステアリングホイールに対して本発明を適
用してもよい。
【0039】また、本実施形態では、付勢手段として圧
縮コイルスプリング64を用いたが、これに限らず、他
の付勢手段(引張コイルスプリング、皿バネ、竹の子バ
ネ等)を利用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るホイールパッド構造は、ステアリングホイール
本体の中央部に付勢手段の付勢力によって浮動的に支持
されたパッド本体部の移動ストロークに応じて、パッド
延出部をステアリングホイール本体の軸方向へ弾性変形
可能に構成したので、ホーン作動の確実性を担保するた
めに従来では必要とされた隙間を狭く或いは殆ど無くす
ことができ、その結果、フローティング方式のホーン作
動機構を成立させた上で、ホイールパッドに対するデザ
イン自由度を向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0041】請求項2記載の本発明に係るホイールパッ
ド構造は、請求項1に記載の発明において、ステアリン
グホイール本体におけるパッド延出部との対向部位に、
パッド延出部の先端部と係合されることでホーン作動時
における当該先端部のハブ側への変位を阻止する係合手
段を設けたので、パッド延出部にこれを弾性変形させよ
うとする力を効果的に作用させることができ、その結果
パッド本体部によるホーン作動の信頼性を向上させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【0042】請求項3記載の本発明に係るホイールパッ
ド構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、パッド延出部の反乗員側に保形用のリブを設けない
ことで、パッド延出部を弾性変形可能に構成したので、
製造の容易化を図ることができ、その結果、コスト削減
を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るホイールパッド構造の要部拡
大断面図である。
【図2】ホーン構造を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】本実施形態に係るステアリングホイール全体の
横断面図である。
【図4】図3に示されるステアリングホイールの正面図
である。
【図5】図1に示されるホイールパッドの裏面側から見
た斜視図である。
【図6】図5に示されるホイールパッドの裏面図であ
る。
【図7】本実施形態と対比説明するための従来のホイー
ルパッドの裏面図である。
【図8】別の実施形態を示す図1に対応する要部拡大断
面図である。
【図9】さらに別の実施形態を示す図1に対応する要部
拡大断面図である。
【図10】従来構造の問題点を説明するための図4に対
応するステアリングホイールの正面図である。
【符号の説明】
12 ステアリングホイール本体 16 ホイールパッド 18A 芯金ハブ 18B 芯金リム 18C 芯金スポーク 64 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 66 固定接点 68 移動接点 70 パッド本体部 76 パッド延出部 90 切欠 92 突起(係合手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体の中央部に付
    勢手段の付勢力によって浮動的に支持され、ステアリン
    グホイール本体のハブ側への押圧力を受けることにより
    ステアリングホイール本体の軸方向へ移動してホーンを
    作動させるパッド本体部と、 このパッド本体部における外周所定部位からステアリン
    グホイール本体のスポークに沿って延出されると共にス
    テアリングホイール本体のリムに連接され、ホーン作動
    時にパッド本体部の移動ストロークに応じてステアリン
    グホイール本体の軸方向へ弾性変形可能に構成されたパ
    ッド延出部と、 を有することを特徴とするホイールパッド構造。
  2. 【請求項2】 ステアリングホイール本体におけるパッ
    ド延出部との対向部位に、パッド延出部の先端部と係合
    されることでホーン作動時における当該先端部のハブ側
    への変位を阻止する係合手段を設けた、 ことを特徴とする請求項1に記載のホイールパッド構
    造。
  3. 【請求項3】 パッド延出部の反乗員側に保形用のリブ
    を設けないことで、パッド延出部を弾性変形可能に構成
    した、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホイー
    ルパッド構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6455792B1 (en) * 1998-10-15 2002-09-24 Takata-Petri Ag Steering wheel with a moving contact
WO2010089352A1 (de) * 2009-02-04 2010-08-12 Takata-Petri Ag Lenkradbaugruppe für ein kraftfahrzeug
JP2011088590A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Nippon Plast Co Ltd 自動車用ステアリングホイール

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WO2010089352A1 (de) * 2009-02-04 2010-08-12 Takata-Petri Ag Lenkradbaugruppe für ein kraftfahrzeug
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