JPH11348760A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH11348760A
JPH11348760A JP18140298A JP18140298A JPH11348760A JP H11348760 A JPH11348760 A JP H11348760A JP 18140298 A JP18140298 A JP 18140298A JP 18140298 A JP18140298 A JP 18140298A JP H11348760 A JPH11348760 A JP H11348760A
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tank
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cylinder
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昭一 佐藤
Masahito Numata
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液面センサの検出精度を損なうことなく、液
面センサの損傷を簡易な構成で抑制できるマスタシリン
ダを提供する。 【解決手段】 タンク側固定用板部7の基端部側に、略
台形の基端側孔15を形成し、基端側孔15と同軸とな
るようにして、タンク本体4の下面部に、液面センサを
嵌合して保持する筒部11を形成し、筒部11と基端側
孔15の縁部との間に略コ字形の空隙16を残した。筒
部11との間に略コ字形の空隙16(下部空隙16a及
び側部空隙16b)が形成されていることにより、仮に
タンク側固定用板部7がタンク本体4からの外力を受け
て変形しても筒部11にはタンク側固定用板部7の変形
力が伝達されることがなく、筒部11に挿入された液面
センサが損傷するようなことがない。筒部11の変形に
伴う液面センサの損傷の防止を、簡易な構成で達成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ機
構やクラッチ機構等に用いられるマスタシリンダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマスタシリンダの一例として図1
1及び図12に示すものがある。図11及び図12にお
いて、マスタシリンダ1は、ピストン(図示省略)によ
り画成される2つの液室を有しペダル(図示省略)の踏
力を液圧に変えるマスタシリンダ本体2と、マスタシリ
ンダ本体2上に載置されてこのマスタシリンダ本体2用
の液を貯留する樹脂製のリザーバタンク3とから、大略
構成されている。リザーバタンク3は、液を貯留するタ
ンク本体4と、タンク本体4の開口部5を閉じるキャッ
プ6とから大略構成されている。
【0003】タンク本体4の底面部(リザーバタンク3
の底面部)には、マスタシリンダ本体2との固定のため
の正面視略三角形の2枚の固定用板部(以下、タンク側
固定用板部という。)7が相対向して(図11紙面表裏
方向に配置して対面した状態で)立設されている。さら
に、タンク本体4の底面部には、タンク側固定用板部7
を間にしてマスタシリンダ本体2との連通用の2つの筒
状のボス部(以下、タンク側ボス部という。)8が形成
されている。タンク側固定用板部7の先端側には、スプ
リングピン等の軸部材9が挿通される長孔10が形成さ
れている。
【0004】2枚のタンク側固定用板部7間には、それ
ぞれの基端部を挿通するようにして、図11紙面表裏方
向(後述する矢印Nと直交する方向)に延びる筒部11
が形成されており、両タンク側固定用板部7の対向面間
はこの筒部11によって一体的に連結されている。この
筒部11にはリザーバタンク3内の液量を検出する液面
センサ(図示省略)が嵌合され保持される。この液面セ
ンサを嵌合して保持する筒部11は、タンク本体4の底
面部の略中央部分、すなわちタンク側固定用板部7によ
ってマスタシリンダ本体2に対して固定支持されるタン
ク本体4の底面部分に設けられ、リザーバタンク3の振
動による液面変動の影響が少ないように配置されてお
り、液面センサの検出精度の向上が図れるようにしてい
る。
【0005】マスタシリンダ本体2の上部における長手
方向(図11矢印N方向)の略中央部分には前記リザー
バタンク3のタンク側固定用板部7に対する固定用板部
(以下、シリンダ側固定用板部という。)12が立設さ
れている。シリンダ側固定用板部12には前記軸部材9
が挿通される孔13が形成されている。マスタシリンダ
本体2の上部には、タンク側ボス部8をグロメットシー
ル部材(図示省略)を介して嵌装する筒状のボス部(以
下、シリンダ側ボス部という。)14がマスタシリンダ
本体2の長手方向(図11矢印N方向)に沿って2つ形
成されている。前記シリンダ側固定用板部12は2つの
シリンダ側ボス部14の間における略中央部分に配置さ
れている。
【0006】上記のように構成されるリザーバタンク3
のマスタシリンダ本体2に対する固定は、タンク側ボス
部8をシリンダ側ボス部14に嵌合させ、かつ、シリン
ダ側固定用板部12の孔13及びタンク側固定用板部7
の長孔10に前記軸部材9を挿通させてリザーバタンク
3がマスタシリンダ本体2に固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したマ
スタシリンダ1では、リザーバタンク3に外力が作用し
た場合、ボス部8,14同士間にはグロメットシール部
材が介在するのに対し、軸部材9によってシリンダ側固
定用板部12に固定されたタンク側固定用板部7は、リ
ザーバタンク3に作用した外力が伝達されて変形し、こ
れに伴ってタンク側固定用板部7と一体的の筒部11が
変形する虞があった。そして、筒部11の変形により筒
部11内に保持された液面センサが損傷してしまうこと
が起こり得た。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、液面センサの検出精度を損なうことなく、液面セン
サの損傷を簡易な構成で抑制できるマスタシリンダを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、リザーバタン
クの底面部に設けられたタンク側接続部を、マスタシリ
ンダ本体に設けられた前記タンク側接続部に対応する本
体側接続部に接続し、前記リザーバタンク内と前記マス
タシリンダ本体内との間で液を連通可能にすると共に、
前記リザーバタンクの底面部には、前記マスタシリンダ
本体に対するタンク側支持部を立設し、該タンク側支持
部を前記マスタシリンダ本体に形成された該タンク側支
持部に対応する本体側支持部に結合部材を介して取り付
けたマスタシリンダにおいて、前記リザーバタンクの底
面部には、該底面部における前記タンク側支持部を立設
した部分により規定される領域に平面視略重なり合うよ
うにして、かつ、力伝達上前記タンク側支持部と独立さ
せて、前記リザーバタンク内の液量を検出する液面セン
サを嵌合され保持する筒部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
のマスタシリンダ1を図1ないし図5に基づいて説明す
る。なお、図11及び図12に示す部材、部分と同等の
部材、部分については、同一の符号で示し、その説明
は、適宜、省略する。図1ないし図5において、リザー
バタンク3の底面部3tに形成されるタンク側固定用板
部(タンク側支持部)7の基端部側には、略台形状の孔
(以下、基端側孔という。)15が形成されている。基
端側孔15に同軸となるようにして、タンク本体4の下
面部には、基端側孔15に比して小径で、かつリザーバ
タンク3内の液量を検出する液面センサ(図示省略)を
嵌合して保持する筒部11が形成されている。筒部11
は、図1紙面表裏方向に延びたものとなっている。ま
た、筒部11は、図5に示すように、リザーバタンク3
の底面部3tにおけるタンク側固定用板部(タンク側支
持部)7を立設した部分により規定される領域S〔図5
にハッチングを示した部分が4か所あるがこの部分に囲
まれた範囲(図5に示す縦線X、横線Yで規定される範
囲)で、かつタンク側固定用板部7を立設した部分を除
く部分〕に平面視少なくともその一部が重なり合うよう
に配置されている。この場合、2枚のタンク側固定用板
部7間の長さMと筒部11の長さLとは、図2及び図5
に示すように同等に設定されている。
【0011】筒部11は、その外径が基端側孔15に比
して相対的に小さくて、基端側孔15の縁部との間に略
コ字形の空隙16が残されるようになっている。以下、
略コ字形の空隙16のうち、図1下側部分を下部空隙1
6aといい、図1左右側部分を側部空隙16bという。
なお、本実施の形態では、タンク側ボス部8がタンク側
接続部を構成し、シリンダ側ボス部14が本体側接続部
を構成し、シリンダ側固定用板部12が本体が和支持部
を構成し、軸部材9が結合部材を構成している。
【0012】上述したように構成したマスタシリンダ1
では、タンク本体4の開口部5側で筒部11上部に相当
する部分に、図3矢印Aで示すように、マスタシリンダ
本体2の長手方向(以下、軸方向という。)と直交する
方向(以下、軸直交方向という。)の力が作用した場
合、この力の一部がタンク側固定用板部7に伝達され
て、タンク側固定用板部7が軸直交方向に変形してタン
ク本体4からの力を吸収する。
【0013】この際、タンク側固定用板部7が変形して
も、筒部11との間に下部空隙16a及び側部空隙16
bが形成されていることにより、筒部11はタンク側固
定用板部7の変形力を受けることがなく(すなわち、筒
部11は力伝達上、タンク側固定用板部7と独立したも
のになっており)、変形することがない。このため、筒
部11に嵌合して保持された液面センサが、筒部11の
変形による損傷を招くことがない。タンク側固定用板部
7と筒部11との間に空隙16(下部空隙16a及び側
部空隙16b)を形成することにより、筒部11変形に
よる液面センサの損傷を防止するので、液面センサの損
傷防止を簡易な構成で達成できる。
【0014】また、タンク本体4の開口部5側で筒部1
1上部から外れた部分に、図3矢印Bで示すように、軸
直交方向の力が作用した場合、この力の一部がタンク側
固定用板部7に伝達されて、タンク側固定用板部7がね
じれ変形してタンク本体4からの力を吸収する。この
際、タンク側固定用板部7がねじれ変形しても、筒部1
1との間に下部空隙16a及び側部空隙16bが形成さ
れていることにより、筒部11はタンク側固定用板部7
の変形力を受けることがなく(すなわち、筒部11は力
伝達上、タンク側固定用板部7と独立したものになって
おり)、変形することがない。このため、筒部11に嵌
合して保持された液面センサが、筒部11の変形による
損傷を招くことがない。
【0015】上述したように、本実施の形態によれば、
筒部11との間に下部空隙16a及び側部空隙16bが
形成されていることにより、例えばリザーバタンク3を
マスタシリンダ本体2に組み付けたり、あるいはリザー
バタンク3のマスタシリンダ本体2への組み付けにより
一体化されたマスタシリンダ1を車両に組み付けたりす
る際等に、仮にタンク側固定用板部7がタンク本体4か
らの外力を受けて変形しても筒部11にはタンク側固定
用板部7の変形力が伝達されることがなく、筒部11に
嵌合して保持された液面センサが損傷するようなことが
ない。
【0016】なお、仮に筒部11との間に下部空隙16
aが形成されていても側部空隙16bを形成しなければ
(このタイプのマスタシリンダが特開平9−28631
9号公報に示されている。)、タンク本体4からの外力
によりタンク側固定用板部7が変形した場合、その変形
力が筒部11に伝達され、筒部11が変形し液面センサ
の損傷を招くことが起こり得る。
【0017】上記実施の形態では、2枚のタンク側固定
用板部7間の長さMと筒部11の長さLとが同等である
場合を例にしたが、これに替えて、図6及び図7に示す
ように、2枚のタンク側固定用板部7間の長さMに比し
て短くなるように筒部11の長さLを設定してもよい。
この場合、筒部11は、図7に示すように、リザーバタ
ンク3の底面部3tにおけるタンク側固定用板部(タン
ク側支持部)7を立設した部分により規定される領域S
〔図7にハッチングを示した部分が4か所あるがこの部
分に囲まれた範囲(図7に示す縦線X、横線Yで規定さ
れる範囲)で、かつタンク側固定用板部7を立設した部
分を除く部分〕に平面視少なくともその一部が重なり合
うように配置されている。また、図8に示すように、2
枚のタンク側固定用板部7間に入るように筒部11の長
さLを設定してもよい。この場合、筒部11は、図8に
示すように、リザーバタンク3の底面部3tにおけるタ
ンク側固定用板部(タンク側支持部)7を立設した部分
により規定される領域S〔図8にハッチングを示した部
分が4か所あるがこの部分に囲まれた範囲(図8に示す
縦線X、横線Yで規定される範囲)で、かつタンク側固
定用板部7を立設した部分を除く部分〕に平面視少なく
ともその一部が重なり合うように配置されている。
【0018】上記実施の形態では、タンク本体4に2枚
のタンク側固定用板部7を形成した場合を例にしたが、
これに替えて、図9及び図10に示すように、1枚のタ
ンク側固定用板部7を形成し、マスタシリンダ本体2の
タンク側固定用板部7に雌ねじ17を形成し、タンク側
固定用板部7とタンク側固定用板部7とを重ねて雌ねじ
17にボルト18を螺合するように構成(本発明の第2
の実施の形態)してもよい。第2の実施の形態でも、前
記第1の実施の形態と同様に、筒部11との間に下部空
隙16a及び側部空隙16bが形成されていることによ
り、仮にタンク側固定用板部7がタンク本体4からの外
力を受けて変形しても筒部11にはタンク側固定用板部
7の変形力が伝達されることがなく、筒部11に嵌合し
て保持された液面センサが損傷するようなことがない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、リザーバタンクの底面部に設
けたタンク側接続部に対して力伝達上、独立するように
液面センサを嵌合して保持する筒部を設けており、タン
ク側接続部がリザーバタンクからの外力により変形して
も筒部がタンク側接続部の変形力を受けることがないの
で、筒部は変形せず、これにより筒部に嵌合して保持さ
れた液面センサが、筒部の変形による損傷を招くことが
ない。タンク側接続部に対して筒部を力伝達上、略独立
させることは、例えば筒部の外周部におけるリザーバタ
ンクとの接合部を除く部分とタンク側接続部との間に空
隙を形成することにより果たすことが可能であり、簡易
な構成により、筒部の変形による液面センサの損傷防止
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のマスタシリンダを
示す正面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図1のリザーバタンクを示す斜視図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図1のタンク側固定用板部の配置部分を模式的
に示す平面視の断面図である。
【図6】第1の実施の形態の筒部に替える他のタイプの
筒部を用いたマスタシリンダを示す断面図である。
【図7】図6のタンク側固定用板部の配置部分を模式的
に示す平面視の断面図である。
【図8】第1の実施の形態の筒部に替えるさらに他のタ
イプの筒部を用いたマスタシリンダを模式的に示す平面
視の断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のマスタシリンダを
示す正面図である。
【図10】図9のZ−Z線に沿う断面図である。
【図11】従来のマスタシリンダの一例を示す正面図で
ある。
【図12】図11のタンク側固定用板部、シリンダ側固
定用板部、タンク側ボス部及びシリンダ側ボス部の位置
関係を模式的に示す下面図である。
【符号の説明】
2 マスタシリンダ本体 3 リザーバタンク 7 タンク側固定用板部(タンク側支持部) 11 筒部 16 空隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リザーバタンクの底面部に設けられたタ
    ンク側接続部を、マスタシリンダ本体に設けられた前記
    タンク側接続部に対応する本体側接続部に接続し、前記
    リザーバタンク内と前記マスタシリンダ本体内との間で
    液を連通可能にすると共に、前記リザーバタンクの底面
    部には、前記マスタシリンダ本体に対するタンク側支持
    部を立設し、該タンク側支持部を前記マスタシリンダ本
    体に形成された該タンク側支持部に対応する本体側支持
    部に結合部材を介して取り付けたマスタシリンダにおい
    て、 前記リザーバタンクの底面部には、該底面部における前
    記タンク側支持部を立設した部分により規定される領域
    に平面視略重なり合うようにして、かつ、力伝達上前記
    タンク側支持部と独立させて、前記リザーバタンク内の
    液量を検出する液面センサを嵌合して保持する筒部を設
    けたことを特徴とするマスタシリンダ。
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