JPH11347926A - シリコンウエハのラッピング方法 - Google Patents

シリコンウエハのラッピング方法

Info

Publication number
JPH11347926A
JPH11347926A JP16165298A JP16165298A JPH11347926A JP H11347926 A JPH11347926 A JP H11347926A JP 16165298 A JP16165298 A JP 16165298A JP 16165298 A JP16165298 A JP 16165298A JP H11347926 A JPH11347926 A JP H11347926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon wafer
lapping
carrier
thickness
surface plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16165298A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩司 村上
Akifusa Kitabayashi
章房 北林
Kazuya Fukuda
和也 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEMC Japan Ltd
Original Assignee
MEMC Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEMC Japan Ltd filed Critical MEMC Japan Ltd
Priority to JP16165298A priority Critical patent/JPH11347926A/ja
Publication of JPH11347926A publication Critical patent/JPH11347926A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエハの平坦度を大幅に向上できる
だけでなく、製品の歩留まりや再現性の向上に寄与する
ことができるシリコンウエハのラッピング方法を提供す
る。 【解決手段】 上定盤11と下定盤12との間にキャリ
ア13により保持されたシリコンウエハ15を挟み込
み、ラップ液を供給しつつ、上下定盤11,12により
圧力と回転運動とを加えて、前記シリコンウエハ15を
研磨するラッピング方法である。キャリア13の厚さ
を、シリコンウエハ15の厚さより0〜20μm厚くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、厚み一定かつ精
度の高い平坦度のシリコンウエハを得るためのシリコン
ウエハのラッピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 シリコンウエハの製造には種々の工程
があるが、ラッピングは、主としてインゴットからスラ
イスしたシリコンウエハの厚みを一定の厚さに揃え、か
つシリコンウエハ表面の凹凸層を削り、シリコンウエハ
の平坦度を高めるためのプロセスである。通常、アルミ
ナおよびジルコニア砥粒と水、界面活性剤の混合物であ
るラップ液をラップ定盤とキャリアにより保持されたシ
リコンウエハの間に流し込み加圧下で回転、摺合わせに
より、シリコンウエハ表面を機械的に研磨する。尚、上
記に用いられるキャリアは、図4に示すように、シリコ
ンウエハのラッピング終了時の目標厚みよりも薄く設定
されており(図4(b)のb参照)、ラッピング中にお
いて、シリコンウエハの表裏両面がラップ定盤にそれぞ
れ当接するようになっている。
【0003】 このとき、キャリアの材質は、SK鋼が
用いられているが、用途が限定され、流通量も少ないた
め、シリコンウエハの厚さに対応したキャリアの厚さを
適切に設定することが困難であった。このため、ラッピ
ングにおいてシリコンウエハの平坦度を所望の水準まで
上げることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記した従
来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、シリコンウエハを超低圧(フローティングお
よびフローティングに近い)でラッピングすることによ
り、シリコンウエハの平坦度を大幅に向上させるととも
に、製品の歩留まりや再現性に優れたシリコンウエハの
ラッピング方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、上定盤と下定盤との間にキャリアにより保持され
たシリコンウエハを挟み込み、ラップ液を供給しつつ、
上下定盤により圧力と回転運動とを加えて、前記シリコ
ンウエハを研磨するラッピング方法であって、前記キャ
リアの厚さを、シリコンウエハの厚さより0〜20μm
厚くすることを特徴とするシリコンウエハのラッピング
方法が提供される。このとき、キャリアの相対自転比
が、−0.12〜−0.14であることが好ましい。
【0006】 尚、本発明で用いるキャリアの材質が、
ステンレス鋼又はSK鋼であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】 本発明のラッピング方法は、上
定盤と下定盤との間にキャリアにより保持されたシリコ
ンウエハを挟み込み、ラップ液を供給しつつ、上下定盤
により圧力と回転運動とを加えて、シリコンウエハを研
磨するラッピング方法であって、キャリアの厚さを、シ
リコンウエハの厚さより0〜20μm厚くするものであ
る。これにより、シリコンウエハを超低圧(フローティ
ングおよびフローティングに近い)でラッピングするこ
とができるため、シリコンウエハの平坦度を大幅に向上
できるだけでなく、製品の歩留まりや再現性の向上に寄
与することができる。
【0008】 以下、図面に基づき本発明を詳細に説明
する。図1は、本発明で用いるラッピング装置の一例を
示す概略説明図である。まず、図1〜2に示すラッピン
グ装置は、上定盤11と、この上定盤11に対向するよ
うに配置され、モータ(図示せず)等により回転駆動さ
れる下定盤12と、これらラップ定盤11,12の間に
挟み込まれる円盤形状のキャリア13と、遊離砥粒を含
有したラップ液を供給するラップ液供給手段14とを有
し、主に上定盤11の自重により圧力Fが加えられるよ
うになっている。また、図2に示すように、キャリア1
3には、複数個(図2では4個)の保持孔が13aが形
成されており、被研磨材であるシリコンウエハ15は、
前記保持孔13aに保持された状態で、ラップ定盤1
1,12の間に挟み込まれる。
【0009】 下定盤12と独立して回転駆動されるサ
ンギヤ16は、ラップ定盤11,12の中央部に設けら
れており、キャリア外周のギヤ13cが噛み合ってい
る。また、キャリア外周のギヤ13cは、下定盤12の
周辺に別個配置したインターナルギヤ17にも噛み合っ
ている。このようなサンギヤ16、インターナルギヤ1
7等からなるキャリア回転手段によりキャリア13を回
転させると、ラップ定盤11,12およびキャリア13
の回転運動に従って、ラップ定盤11,12との間で相
対的な遊星回転運動が生じ、被研磨材であるシリコンウ
エハ15は、ラップ定盤11,12全面を覆う遊星軌道
を描いて移動する。
【0010】 このとき、本発明のラッピング方法の主
な特徴は、図3に示すように、キャリア13の厚さをシ
リコンウエハ15の厚さより0〜20μm厚くすること
にある(図3(c)のd参照)。これにより、ラップ定
盤11,12におけるラップ液の膜厚をより一定にし、
キャリア13により一定の圧力(上定盤11による荷重
F)がかかる状態で、ラップ液の動圧により、超低圧
(フローティングおよびフローティングに近い)で研磨
することができるため、シリコンウエハ15の微少な凹
凸(オーバーハングマーク等)を除去することができ、
シリコンウエハ15の平坦度を大幅に向上させることが
できる。尚、キャリア13の厚さが、シリコンウエハ1
5の厚さより薄い場合、上記の効果が発揮されず、シリ
コンウエハ15の厚さより厚すぎる(20μmを超過す
る)場合、シリコンウエハ15の平坦度が悪化するとと
もに、ラッピング時間とラッピング代が甚大となり経済
的でない。
【0011】 また、本発明のラッピング方法は、キャ
リア13の相対自転比を従来の±0.10から−0.1
2〜−0.14にすることが好ましい。これにより、ラ
ッピング中にシリコンウエハ15がラップ定盤11,1
2の内側及び外側にオーバハングする時間を短くするこ
とができ、シリコンウエハ15の平坦度の悪化を抑制す
ることができる。
【0012】 尚、上記のキャリア13の相対自転比
(β)は、以下に示す式により算出される。
【0013】
【数1】
【0014】ここで、 A:インターナルギヤ回転比 B:サンギヤ回転比 a:インターナルギヤ歯数 b:サンギヤ歯数 c:キャリア歯数 α:キャリア公転比 β:キャリアの相対自転比 を表す。
【0015】 このとき、ラッピング装置のラップ定盤
11,12及びキャリア13等を正面から見たときの回
転方向は、CW(時計周り)を+、CCW(反時計周
り)を−と定義し、前記符号(+,−)を考慮してキャ
リアの相対自転比が、上記の式により算出される。
【0016】 更に、本発明のラッピング方法に用いる
キャリアの材質は、従来から用いられているSK鋼であ
ってもよいが、ステンレス鋼であることがより好まし
い。これは、従来から用いられているSK鋼と比較し
て、錆が発生し難く、流通量も多いことから、キャリア
に必要な板厚を±20μmの精度まで適宜選択すること
ができるため、シリコンウエハの平坦度を大幅に改善す
ることができるからである。尚、SK鋼は、一般に炭素
含有量が構造用炭素鋼より高い(炭素含有量:0.6〜
1.5%)炭素工具鋼である。
【0017】 また、上記に用いられるステンレス鋼
は、炭素含有量を適度に多いもの(炭素含有量:0.1
2〜0.75%以下)にすることが、ラッピング中にお
けるキャリアの滑りを良くするために好ましい。更に、
上記に用いられるステンレス鋼は、伸び率を小さく(伸
び率:22%程度)することが、ラッピング中における
キャリアの変形を防止し、安定したラッピングを行うこ
とができるために好ましい。尚、以上の条件を満たすス
テンレス鋼としては、例えば、SUS430等が挙げら
れる。
【0018】
【実施例】 本発明を実施例に基づいて、更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限られるものでは
ない。尚、本発明のラッピング方法によって得られたシ
リコンウエハの平坦度(TTV)は、静電容量型平坦度
測定器(ADE社製:UltraGage9500)を
用いて測定した。
【0019】 (実施例、比較例)図1に示すラッピン
グ装置を用いて、本発明のラッピング方法(実施例)と
従来のラッピング方法(比較例)におけるシリコンウエ
ハの平坦度(TTV)をそれぞれ測定した。得られた結
果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発
明のラッピング方法は、シリコンウエハを超低圧(フロ
ーティングおよびフローティングに近い)でラッピング
することにより、シリコンウエハの平坦度を大幅に向上
できるだけでなく、製品の歩留まりや再現性の向上に寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるラッピング装置の一例を示す
概略説明図である。
【図2】 図1に示した上定盤、下定盤およびキャリア
等を示す概略斜視図である。
【図3】 本発明で用いるキャリアの一例であり、
(a)は平面図であり、(b)は、(a)のA−A断面
図であり、(c)は、(b)の要部拡大断面図である。
【図4】 従来から用いられているキャリアの一例であ
り、(a)は平面図であり、(b)は、(a)のA−A
断面図である。
【符号の説明】
11…上定盤(ラップ定盤)、12…下定盤(ラップ定
盤)、13…キャリア、13a…保持孔、13b…面取
部、13c…キャリア外周のギヤ、14…ラップ液供給
手段、15…シリコンウエハ、16…サンギヤ、17…
インターナルギヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上定盤と下定盤との間にキャリアにより
    保持されたシリコンウエハを挟み込み、ラップ液を供給
    しつつ、上下定盤により圧力と回転運動とを加えて、前
    記シリコンウエハを研磨するラッピング方法であって、 前記キャリアの厚さを、シリコンウエハの厚さより0〜
    20μm厚くすることを特徴とするシリコンウエハのラ
    ッピング方法。
  2. 【請求項2】 キャリアの相対自転比が、−0.12〜
    −0.14である請求項1に記載のシリコンウエハのラ
    ッピング方法。
  3. 【請求項3】 キャリアの材質が、ステンレス鋼又はS
    K鋼である請求項1又は2に記載のシリコンウエハのラ
    ッピング方法。
JP16165298A 1998-06-10 1998-06-10 シリコンウエハのラッピング方法 Withdrawn JPH11347926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16165298A JPH11347926A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 シリコンウエハのラッピング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16165298A JPH11347926A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 シリコンウエハのラッピング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11347926A true JPH11347926A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15739264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16165298A Withdrawn JPH11347926A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 シリコンウエハのラッピング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11347926A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056530A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Siltronic Ag 半導体ウェハの製造方法
JP2011067905A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状ワーク研磨装置および板状ワーク研磨方法
JP2011222750A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Nippon Steel Corp 炭化珪素単結晶ウェハの製造方法及びこの方法で得られた炭化珪素単結晶ウェハ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056530A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Siltronic Ag 半導体ウェハの製造方法
US8242020B2 (en) 2008-08-27 2012-08-14 Siltronic Ag Method for producing a semiconductor wafer
TWI399804B (zh) * 2008-08-27 2013-06-21 Siltronic Ag 製造半導體晶圓之方法
JP2011067905A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状ワーク研磨装置および板状ワーク研磨方法
JP2011222750A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Nippon Steel Corp 炭化珪素単結晶ウェハの製造方法及びこの方法で得られた炭化珪素単結晶ウェハ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5605499A (en) Flattening method and flattening apparatus of a semiconductor device
US20010008830A1 (en) CMP polishing pad
KR20010050987A (ko) 연마기를 제어하는 방법
JP2000235941A (ja) 半導体ウェハ、半導体ウェハの製造方法および該製造方法の使用
JPH09270401A (ja) 半導体ウェーハの研磨方法
JP2009123806A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
US6569771B2 (en) Carrier head for chemical mechanical polishing
JPH09225819A (ja) 被加工物の保持機構
JPH10180624A (ja) ラッピング装置及び方法
JPH11170156A (ja) 半導体基板用の研磨パッド及び半導体基板の研磨方法
US20020086538A1 (en) Method for polishing semiconductor device
JPH11347926A (ja) シリコンウエハのラッピング方法
JP3326841B2 (ja) 研磨装置
JPH11254305A (ja) ウエーハの両面研磨方法と該研磨方法に用いるウエーハキャリア
WO2000007771A1 (fr) Procede et dispositif de polissage
JP3821947B2 (ja) ウェーハ研磨装置及びウェーハ研磨方法
JPH11333703A (ja) ポリッシング加工機
JP3821944B2 (ja) ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置
JPH09326379A (ja) 半導体基板の研磨方法および装置
JPS639406Y2 (ja)
JP2001138221A (ja) 半導体ウエハラッピング用キャリア
JPH09267256A (ja) 基板研磨方法及びその装置
JPH09193002A (ja) ウェーハ用ラップ機の定盤修正キャリヤ
JP2000185998A (ja) シリコンウエハのラッピング方法
JPH09270399A (ja) 基板研磨方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906