JPH11347762A - 熱交換器シール溶接方法 - Google Patents

熱交換器シール溶接方法

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JPH11347762A
JPH11347762A JP10161665A JP16166598A JPH11347762A JP H11347762 A JPH11347762 A JP H11347762A JP 10161665 A JP10161665 A JP 10161665A JP 16166598 A JP16166598 A JP 16166598A JP H11347762 A JPH11347762 A JP H11347762A
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JP
Japan
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face
welding
tubular body
tube
thickness
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10161665A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ishide
孝 石出
Yoshio Hashimoto
義男 橋本
Yoshiaki Shimokusu
善昭 下楠
Takashi Akaha
崇 赤羽
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11347762A publication Critical patent/JPH11347762A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管板に管体を溶接するに当り、管体の端面角
を除去する熱交換器シール溶接方法を提供する。 【解決手段】 管体2の支持物1への溶接に当り、レー
ザビームを二つの光路B,Bdに分割したツインビーム
を得る光学系10を有する溶接ヘッドを、上記管体2の
端面にて管体厚さ方向の2箇所を同時に溶接するよう上
記端面周囲に沿って移動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるツインビ
ームの溶接ヘッドを用いて管体を溶接する熱交換器シー
ル溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器では、その製造に当り、多数の
管体を管板(支持物)に溶接して固定するという作業が
ある。この場合、従来から行なわれている作業は、TI
G溶接により管体を1本ずつ溶接するやり方で、図3に
示すように管板1の壁面にクランプした管体2をTIG
溶接ヘッド3にて溶接するものである。
【0003】溶接に当っては図4(a)に示すように管
板1に管体2の端面を位置させ、その端面を図4(b)
に示すように円形の周囲に沿って溶接するもので、図4
(b)のような位置にTIGアークを生じさせて溶接し
ている。
【0004】しかしながら、かかるTIG溶接にあって
は、溶接速度が遅く熱歪や熱変形が問題になる。すなわ
ち、多数の管体2の個別の溶接には多くの時間がかか
り、また、管板1に対し管体2の端面厚さの加熱による
歪や変形はどうしても生ずる。
【0005】このため、溶接の速度も早く熱による歪や
変形も生じにくいレーザ溶接が着目され、図4(c)に
示すようにレーザビームを照射して管体2と管板1との
溶接を行なう方法が採られつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レーザ溶接にあっては、次の問題が生じている。TIG
溶接では管体2の端面にアークを生じさせて端面全体を
溶融するものであり、図4(b)に示すように溶接後の
端面は、角が取れた形状に変形する。この変形は後工程
で行なわれる各管体2への検査工具の挿入による検査に
当って、挿入操作を円滑に多数の管体2の検査に好都合
である。
【0007】ところが、図4(c)に示すレーザビーム
による溶接では開先部分のみが溶融することとなり、管
体2の端面の角まで溶融されないためこの角が残り、後
工程での検査工具の挿入操作は非常にやりにくくなって
いる。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑み、管体の端面
角を除去するための熱交換器シール溶接方法の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、次の発明特定事項を有する。第1の発明は、管
体の支持物への溶接に当り、レーザビームを二つの光路
に分割したツインビームを得る光学系を有する溶接ヘッ
ドを、上記管体の端面にて管体厚さ方向の2箇所を同時
に溶接するよう上記端面周囲に沿って移動させるもので
ある。
【0010】第2の発明は、第1の発明を基にして、上
記ツインビームの集光は管体端面に被加工面上で厚さに
応じた間隔だけ離して得るものである。
【0011】第3の発明は、第1の発明を基にして、上
記溶接ヘッドは端面円形の管体の軸心を中心として回転
させるよう移動させたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】ここで、図1,図2を参照して本
発明の実施の形態の一例につき説明する。図1では、ま
ずツインビームを生成する加工光学系を示している。こ
の加工光学系は、主に集光光学系10を有し、レーザ光
源側(光ファイバ11)と集光光学系10との間あるい
は集光光学系10と管体1の端面との間にクサビプリズ
ム12を光軸に直角に光束に対し出し入れ可能な如く配
置する。
【0013】このクサビプリズム12の光束への挿入
は、光ファイバ11から出射されたレーザビームの一部
Bdを分割して出力を調整するもので、レーザビームB
とBdとを照射面の別位置P,Qに集光させるものであ
る。しかも照射面上にて点Pとして集光されるレーザビ
ームBに対し、クサビプリズム12の厚さに伴ってデフ
ォーカスされたレーザビームBdの集光位置がδだけず
れる。この結果、図1(b)で示すS面でのレーザビー
ムB,Bdに対して照射面であるW面では図1(c)に
て示すようにレーザビームBは点にBdは若干の広がり
をもって集光されかつ相互に離間したビーム形状とな
る。
【0014】この場合、レーザビームBとBdとの光エ
ネルギの比率はクサビプリズム12の大きさや挿入量つ
まりS面でのレーザビームBとBdとの面積比で決ま
り、また、レーザビームBdのデフォーカス量δはクサ
ビプリズム12の厚さにて決まり、更に、被照射面Wで
のレーザビームの間隔dはクサビプリズム12のクサビ
角(傾斜程度)により決まる。
【0015】したがって、管体2を管板1に溶接するに
当っては、開先と端面角の溶融量を相対的にどの位にす
るかは、上述のレーザビームBとBdの面積比やクサビ
プリズム12の厚さ(デフォーカス量)に左右され、管
体1の厚みに対応してクサビ角を決定することができ、
微小間隔のツインビームをも得ることができる。
【0016】図1に示すツインビームを生ずる加工光学
系においては、図2(a)に示すようにビームBの集光
点Pは管板1と管体2との開先に位置決めされ、またビ
ームBdの集光部Qは管体2の端面角に位置決めされ
る。そして、図2(b)に示すようにレーザビームB,
Bdが照射されて開先のシール溶接が行なわれかつ端面
の角が溶融される。この結果例えば図2(c)に示すよ
うなビード形状が得られ、管体2の端面角部がわん曲部
となって現われ、この結果、管体2への検査工具の挿入
は円滑に行なわれる。
【0017】管体1の端面が円形である場合には、溶接
に当っては加工光学系を管体1の軸心を中心として回転
させるようにすれば、開先及び端面角を同時に並行して
溶接することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明の如く本発明によれば次の効果
を奏する。第1の発明によれば、管体の支持物への溶接
に当り、レーザビームを二つの光路に分割したツインビ
ームを得る光学系を有する溶接ヘッドを、上記管体の端
面にて管体厚さ方向の2箇所を同時に溶接するよう上記
端面周囲に沿って移動させることにより、管体端面にて
開先と角とを同時に溶接できることとなり、短時間の溶
接で済むこととなり、検査工具等の管体への挿入も支障
なく行なえる。
【0019】第2の発明によれば、上記ツインビームの
集光は管体端面に被加工面上で厚さに応じた間隔だけ離
して得ることにより、管体の厚さの大小にかかわらず、
同時溶接が可能となった。
【0020】第3の発明によれば、上記溶接ヘッドは端
面円形の管体の軸心を中心として回転させるよう移動さ
せたことにより、溶接ヘッドの操作が簡単となりしかも
精度も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツインビームの加工光学系及びそのビーム形状
を示す説明図。
【図2】本発明の形態の一例の説明図。
【図3】熱交換器のシール溶接方法を実施する部分斜視
図。
【図4】管体と管板との関係及び溶接の説明図。
【符号の説明】
1 管板 2 管体 10 集光光学系 11 光ファイバ 12 クサビプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤羽 崇 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の支持物への溶接に当り、レーザビ
    ームを二つの光路に分割したツインビームを得る光学系
    を有する溶接ヘッドを、上記管体の端面にて管体厚さ方
    向の2箇所を同時に溶接するよう上記端面周囲に沿って
    移動させる熱交換器シール溶接方法。
  2. 【請求項2】 上記ツインビームの集光は管体端面の被
    加工面上で厚さに応じた間隔だけ離して得る請求項1記
    載の熱交換器シール溶接方法。
  3. 【請求項3】 上記溶接ヘッドは端面円形の管体の軸心
    を中心として回転させるよう移動させた請求項1記載の
    熱交換器シール溶接方法。
JP10161665A 1998-06-10 1998-06-10 熱交換器シール溶接方法 Withdrawn JPH11347762A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012017130A1 (de) 2012-09-01 2014-03-06 Man Diesel & Turbo Se Laser-Rohreinschweißen
JP2016209925A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 トヨタ自動車株式会社 溶接方法及び溶接装置
CN107649784A (zh) * 2017-10-25 2018-02-02 大族激光科技产业集团股份有限公司 用于动力电池焊接的双光束激光焊接设备及方法
DE102021120648A1 (de) 2021-08-09 2023-02-09 Precitec Gmbh & Co. Kg Optimierung des Schneidprozesses beim Laserschneiden eines Werkstücks

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JP2016209925A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 トヨタ自動車株式会社 溶接方法及び溶接装置
CN107649784A (zh) * 2017-10-25 2018-02-02 大族激光科技产业集团股份有限公司 用于动力电池焊接的双光束激光焊接设备及方法
DE102021120648A1 (de) 2021-08-09 2023-02-09 Precitec Gmbh & Co. Kg Optimierung des Schneidprozesses beim Laserschneiden eines Werkstücks

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Effective date: 20050906