JPH11347497A - 廃容器用分別装置 - Google Patents

廃容器用分別装置

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JPH11347497A
JPH11347497A JP15465098A JP15465098A JPH11347497A JP H11347497 A JPH11347497 A JP H11347497A JP 15465098 A JP15465098 A JP 15465098A JP 15465098 A JP15465098 A JP 15465098A JP H11347497 A JPH11347497 A JP H11347497A
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JP
Japan
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container
waste container
receiving
waste
plate
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JP15465098A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tada
篤 多田
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TSUGAWA KK
Original Assignee
TSUGAWA KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/10Waste collection, transportation, transfer or storage, e.g. segregated refuse collecting, electric or hybrid propulsion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃容器を勢いがついて飛び出さないように
し、姿勢の変化を生じにくくし、分別精度の向上を図
り、稼動効率の向上を図る。 【解決手段】 機枠20に設けられた投入口21から投
入された廃容器Hを一時的に受ける受け部機構30と、
受け部機構30から廃容器Hを支承プレート51で受け
取って所定重量以上の廃容器Hと所定重量以下の廃容器
Hとに分ける一次分別機構50と、一次分別機構50で
分別された所定重量以下の廃容器Hを磁着性容器と非磁
着性容器とに分ける二次分別機構60とを備えて構成
し、受け部機構30を、廃容器Hを受ける受け位置A及
び放し位置Bの2位置に移動できるように回動可能に軸
支される受け板31と、受け板31を受け位置A側に向
けて付勢する錘35とを備えて構成し、上記受け板31
の放し位置Bにおいて受け板31と支承プレート51と
の間に所定大きさ以下の廃容器Hを落下させる間隔を設
け、小さいガラスビン等を分別できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、清涼飲料水や酒類
等が入れられたスチール缶,プラスチック缶,アルミ
缶,ガラスビン等の空いた廃容器を分別する廃容器用分
別装置に係り、特に、ガラスビンや飲み残しの入った缶
等の比較的重量のある廃容器を分別するとともに、更
に、スチール缶等の磁着性容器とアルミ缶等の非磁着性
容器とを分別する廃容器用分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃容器用分別装置とし
て、例えば、特開平6−156609号公報に掲載され
たものが知られている。この廃容器用分別装置は、図9
に示すように、機枠101に設けられ廃容器Hがその軸
線を略一定方向にして投入される投入口102と、投入
口102に投入された廃容器Hを一時的に受けて放す受
け部機構103と、受け部機構103から放された廃容
器Hを受け取って所定重量以上の廃容器Hと所定重量以
下の廃容器Hとに分け、所定重量以上の廃容器Hを重量
容器収容エリヤGAに導く一次分別機構104と、一次
分別機構104で分別された所定重量以下の廃容器Hを
磁着性容器と非磁着性容器とに分けて各々磁着性容器収
容エリヤSA及び非磁着性容器収容エリヤLAに導く二
次分別機構105とを備えて構成されている。
【0003】受け部機構103は、放射状に延び投入口
102に投入された廃容器Hを受ける複数のブレード1
06を有し、機枠101に回転可能に軸支され、この回
転によってブレード106で一時的に受けた廃容器Hを
放して落下させる羽根車107を備えている。一次分別
機構104は、受け部機構103から放されて落下して
きた廃容器Hを支承して前側へ転動させる上側の支承位
置X及び廃容器Hを後側に落下させる落下位置Yの2位
置に移動できるように回動可能に機枠101に軸支され
る支承部材108と、支承部材108の前側に設けられ
この支承部材108を支承位置Xに位置させるとともに
支承された廃容器Hが所定重量以上のとき支承部材10
8を落下位置Yに回動させて廃容器Hを重量容器収容エ
リヤGAに落下させるウエイト109とを備えている。
二次分別機構105は、一次分別機構104の支承部材
108を転動してくる廃容器Hを転動させる転動プレー
ト110と、転動プレート110の上流側に設けられア
ルミ缶等の非磁着性容器を非磁着性容器収容エリヤLA
に落下させる第一孔111と、この第一孔111の上方
に設けられスチール缶等の磁着性容器を引っ張り第一孔
111の位置を通過させて下流側に転動させるマグネッ
ト112と、転動プレート110の下流側に設けられス
チール缶等の磁着性容器を磁着性容器収容エリヤSAに
落下させる第二孔113とを備えて構成されている。
【0004】そして、投入口102から廃容器Hが投入
されると、廃容器Hは受け部機構103の羽根車107
のブレード106に一時的に受けられた後、羽根車10
7の回転によって放されて落下し、一次分別機構105
の支承部材108に支承される。この場合、廃容器Hが
ガラスビンや飲み残しの入った缶等の比較的重量のある
廃容器Hの場合に、これが所定重量以上のときは、支承
部材108が後側に回転するので、廃容器Hは重量容器
収容エリヤGAに落下させられる。所定重量以下の場合
では、支承部材108は回転せずに、廃容器Hを下流側
に導き、二次分別機構105の転動プレート110上を
転動させる。この場合、廃容器Hがアルミ缶等の非磁着
性容器であれば、転動プレート110の第一孔111か
ら非磁着性容器収容エリヤLAへ落下していく。また、
廃容器Hがスチール缶等の磁着性容器であれば、マグネ
ット112に引っ張られて第一孔111の位置を通過さ
せられ下流側に転動させられる。そして、廃容器Hが転
動プレート110の第二孔113に至ると磁着性容器収
容エリヤSAに落下していく。このようにして分別が行
なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
廃容器用分別装置にあっては、廃容器Hは受け部機構1
03の羽根車107に一時的に受けられるが、羽根車1
07の回転によって放されて落下するので、勢いがつく
と、一次分別機構104の支承部材108での重量検知
が行なわれずに、下流へ飛び出してしまい、下流の第一
孔111から非磁着性容器収容エリヤLAへ落下した
り、第二孔113から磁着性容器収容エリヤSAに落下
してしまうことがあり、それだけ、分別精度が悪いとい
う問題があった。特に、羽根車107は投入される廃容
器Hが重量があればあるほど回転し易すくなるので、一
次分別機構104での分別精度が悪くなっている。ま
た、羽根車107の回転によって放されて落下して支承
部材108に衝突すると、姿勢が変わってしまい、例え
ば、廃容器Hの軸線が略90度もずれてしまい(図9H
a)、転動できなくなって、容器詰まりが生じることが
あり、メンテナンスなどで稼動効率が悪くなってしまう
ことがあるという問題もあった。
【0006】また、投入口102と羽根車107のブレ
ード106との間にも距離があって、投入された廃容器
Hがブレード106に至るまでに勢いがついてしまい、
この点でも、上記の問題が生じ易い。更にまた、磁着性
容器を分別するためのマグネット112が上方に設けら
れているので、廃容器Hの形状や大きさによっては、磁
力の影響力が異なってしまい、分別ミスが生じ易くな
る。例えば、スチール缶が細いと、磁力が及ばずに第一
孔111から非磁着性収容エリヤSAに落下してしまう
確率が高くなり、缶が太いと、マグネット112に磁着
してしまってくっついて落ちなくなり、容器詰まりが生
じてしまう確率が高くなる。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、廃容器をできるだけ緩やかに転動できるよ
うにして、勢いがついて飛び出さないようにするととも
に、姿勢の変化を生じにくくし、分別精度の向上を図
り、容器詰まりを生じにくくして稼動効率の向上を図っ
た廃容器用分別装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、機枠と、該機枠に設け
られ廃容器がその軸線を略一定方向にして投入される投
入口と、該投入口に投入された廃容器を一時的に受けて
該廃容器をその軸線を中心に前側に転動させて放す受け
部機構と、該受け部機構から放された廃容器を受け取っ
て所定重量以上の廃容器と所定重量以下の廃容器とに分
け該所定重量以上の廃容器を重量容器収容エリヤに導く
一次分別機構と、該一次分別機構で分別された所定重量
以下の廃容器を磁着性容器と非磁着性容器とに分けて各
々磁着性容器収容エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤに
導く二次分別機構とを備えた廃容器用分別装置におい
て、上記受け部機構を、上記廃容器を受ける受け面を有
するとともに該受け面で該廃容器を受ける上側の受け位
置及び該廃容器を前側へ転動させて放す下側の放し位置
の2位置に移動できるように回動可能に上記機枠に軸支
される受け板と、該受け板の後側に設けられ該受け板を
上記受け位置側に向けて付勢し上記廃容器が受けられた
とき該廃容器の自重によって該受け板の放し位置側への
回動を許容する錘と、該錘の付勢力によって上側に回動
させられる上記受け板を上記受け位置に停止させるスト
ッパとを備えて構成している。これにより、受け部機構
の受け板に錘で反対側に荷重を掛けて受け板が急に回動
しないようにし、わずかの時間でも廃容器を受け板上に
停留させるので、廃容器が勢いよく飛び出ることがな
く、また、姿勢も変化しにくくなるので、下流での分別
のミスが低減され、分別精度が向上させられる。
【0009】そして、上記一次分別機構を、上記受け部
機構の受け板が上記放し位置へ移動したとき該受け面か
ら転動して放された廃容器を支承して前側へ転動させる
支承面を有するとともに該支承面で該廃容器を支承する
支承位置及び該廃容器を後側に落下させる落下位置の2
位置に移動できるように回動可能に上記機枠に軸支され
る支承プレートと、該支承プレートの前側に設けられ該
支承面を上記支承位置側に向けて付勢し上記支承面に支
承された廃容器が所定重量以上のとき該支承プレートの
落下位置側への回動を許容するウエイトと、該ウエイト
の付勢力によって上側に回動させられる上記支承プレー
トを上記支承位置に停止させるストッパとを備えて構成
している。これにより、受け板が放し位置へ移動したと
き、廃容器を転動させて受け渡すので、受け渡しの衝撃
が和らげられて、廃容器の受け渡しが円滑に行なわれ、
そのため、廃容器が勢いよく飛び出ることがなく、ま
た、姿勢も整えられるので、廃容器が引っかかって詰ま
ったりする事態が防止され、下流での分別のミスが低減
され、分別精度が向上させられる。
【0010】また、上記受け部機構の受け板の上記放し
位置において、該受け板と一次分別機構の支承プレート
との間に、所定大きさ以下の廃容器を重量容器収容エリ
ヤに落下させる間隔を設けた構成としている。これによ
り、もし、廃容器が所定大きさ以下の廃容器であれば、
受け板と一次分別機構の支承プレートとの間の間隔か
ら、重量容器収容エリアに落下させることができるの
で、重量が軽い比較的小さい大きさのガラスビン等が磁
着性容器収容エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤの方へ
落下してしまう事態が防止され、これによっても、分別
精度が向上させられる。
【0011】そして、必要に応じ、上記機枠に、上記受
け部機構の受け板の上記放し位置において、該受け板が
弾接するバネ部材を設けた構成としている。これによ
り、バネ部材のバネ力によって、受け板を受け位置に戻
り易くすることができ、そのため、受け板を即座に受け
位置に位置させることができるので、次に投入される廃
容器への対応が良くなる。そしてまた、必要に応じ、上
記二次分別機構を、上記一次分別機構の支承位置での支
承プレートの支承面に連続し支承プレートの支承面を転
動してくる廃容器を上記支承面方向に略沿う接線方向に
放出可能な湾曲面及びこの湾曲面に連続し後側へ延びる
延長面を有した放出プレートと、該放出プレートに設け
られ湾曲面に至った磁着性容器を引き込んで延長面に沿
わせて落下させるマグネットとを備えて構成している。
これにより、マグネットが放出プレートに設けられてい
るので、磁力が下から及ぶことになり、そのため、廃容
器がその太さに無関係に引き込まれることになり、確実
に磁着性容器が分別される。
【0012】また、必要に応じ、上記投入口を、上記廃
容器をその軸方向に挿入して投入しうる大きさに形成
し、該投入口に、上記廃容器を該投入口に挿入可能にガ
イドする筒状ガイドを突設し、該筒状ガイドの少なくと
も下側を複数のロッドを間隔を空けて列設して構成して
いる。廃容器をロッドで支持するので、廃容器との接触
抵抗が少なく、そのため、廃容器の投入を円滑に行なわ
せることができ、廃容器が引っかかって詰まったりしに
くくなり、それだけ、稼動効率が向上させられる。更
に、必要に応じ、上記受け部機構の受け板の先端に、上
側に折曲形成された突条を設けた構成としている。この
突条に廃容器がある程度引っかかり、そのため、廃容器
が勢いよく飛び出ることがなく、また、姿勢も変化しに
くいので、前側へ流れていく際、間違って別のエリヤに
飛び込んだりする事態が防止され、分別ミスが低減させ
られ、分別精度が向上させられる。
【0013】更にまた、必要に応じ、上記非磁着性容器
収容エリヤの前位に、正規の姿勢とは異なる傾いた姿勢
で落下してくる廃容器をふるい分けて上記磁着性容器収
容エリヤに導くふるい分け部を設けた構成としている。
これにより、鉄製等の磁着性容器はアルミ等の非磁着性
容器に比較して重量があることから転動時に傾き易く、
そのまま、非磁着性容器収容エリヤに落下していこうと
するが、このような傾いて非磁着性容器収容エリヤに行
こうとする磁着性容器が、ふるい分け部で磁着性容器収
容エリヤに導かれ、そのため、より一層分別精度が向上
させられる。
【0014】また、必要に応じ、上記機枠が設けられる
ケース体を備え、該ケース体を、前側に開口を有するケ
ース体本体と、該ケース体本体の開口を開閉する扉と、
上記ケース体本体に設けられ上記扉の開状態で上記機枠
が着脱可能に収納される機枠収納室と、上記ケース体本
体の機枠収納室の下側に設けられ上記重量容器収容エリ
ヤ,磁着性容器収容エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤ
が設けられるエリヤ収納室とを備えて構成している。本
装置の使用において、万一、異物等の投入によって機枠
内の機構に支障が生じたような場合に、修理等を行なう
際には、ケース体の上扉を開けてケース体から機枠を取
外して行なうことができ、そのため、メンテナンスを容
易に行なうことができる。更に、必要に応じ、上記ケー
ス体本体のエリヤ収納室に上記扉の開状態で引出し可能
に設けられ、上記重量容器収容エリヤ,磁着性容器収容
エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤが形成された廃容器
収納ボックスを備えた構成としている。廃容器収納ボッ
クスに廃容器が溜って取り出すときは、ケース体の下扉
を開けて、廃容器収納ボックスを引出すので、袋の取り
外しや交換が容易に行なわれ、作業性を極めて良いもの
にすることができる。
【0015】また、上記の課題を解決するための本発明
の技術的手段としては、以下の構成が有効である。先
ず、上記投入口を、上記廃容器をその軸方向に挿入して
投入しうる大きさに形成し、上記受け部機構の受け板の
受け位置を、上記廃容器の投入口への挿入途中で該廃容
器が上記受け面に当接できる位置に設定した構成とする
ことが有効である。これにより、廃容器を挿入途中で受
け面に当接させて受けるので、投入によって廃容器が受
け板に衝突することがなく、衝撃がほとんどないことか
ら、廃容器が勢いよく飛び出ることがなく、また、姿勢
も整えられるので、廃容器が引っかかって詰まったりす
る事態が防止され、下流での分別のミスが低減され、分
別精度が向上させられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る廃容器用分別装置を詳細に説明す
る。図1乃至図5に示すように、この廃容器用分別装置
は、例えば、清涼飲料水や酒類等が入れられたスチール
缶,プラスチック缶,アルミ缶,ガラスビン等の空いた
廃容器Hを処理するものであり、ガラスビンや飲み残し
の入った缶等の比較的重量のある廃容器Hを分別すると
ともに、更に、スチール缶等の磁着性容器とアルミ缶等
の非磁着性容器とを分別する。一般に、これらの廃容器
Hは、断面円形で軸線を軸として転動可能に形成されて
いる。図1乃至図5に示す本発明の実施の形態に係る廃
容器用分別装置の基本的構成は、ケース体1と、このケ
ース体1に着脱可能に収納される機枠20とを備えてお
り、この機枠20に、廃容器Hがその軸線を略一定方向
にして投入される投入口21と、投入口21に投入され
た廃容器Hを一時的に受けて廃容器Hをその軸線を中心
に前側に転動させて放す受け部機構30と、受け部機構
30から放された廃容器Hを受け取って所定重量以上の
廃容器Hと所定重量以下の廃容器Hとに分け所定重量以
上の廃容器Hを重量容器収容エリヤGAに導く一次分別
機構50と、一次分別機構50で分別された所定重量以
下の廃容器Hを磁着性容器と非磁着性容器とに分けて各
々磁着性容器収容エリヤSA及び非磁着性容器収容エリ
ヤLAに導く二次分別機構60とを備えてなる。
【0017】ケース体1は、図2及び図3に示すよう
に、矩形ボックス状に形成されており、前側に開口2を
有するケース体本体3と、該ケース体本体3の開口2を
開閉する上扉4及び下扉5と、ケース体本体3に設けら
れ上扉4の開状態で機枠20が着脱可能に収納される機
枠収納室6と、ケース体本体3の機枠収納室6の下側に
設けられ重量容器収容エリヤGA,磁着性容器収容エリ
ヤSA及び非磁着性容器収容エリヤLAが設けられるエ
リヤ収納室7とを備えて構成されている。8は機枠収納
室6とエリヤ収納室7とを仕切る仕切り台であって、機
枠20がビス等で着脱可能に取付けられる。仕切り台8
には、廃容器Hが重量容器収容エリヤGA,磁着性容器
収容エリヤSA及び非磁着性容器収容エリヤLAに落下
できる開口8aが形成されている。また、ケース体本体
3のエリヤ収納室7には、下扉5の開状態でレール(図
示せず)を介して引出し可能に設けられ、重量容器収容
エリヤGA,磁着性容器収容エリヤSA及び非磁着性容
器収容エリヤLAが形成された廃容器収納ボックス9が
備えられている。廃容器収納ボックス9には、各エリヤ
毎に、廃容器Hを収納する樹脂製や紙製等の袋(図示せ
ず)が取付けられる。図2及び図3中、10は上扉4に
設けられ投入口21に後述の筒状ガイド22を介して連
通する廃容器Hの投入開口、11は下扉5に設けられ廃
容器収納ボックス9の各エリヤ毎に取付けられた袋の廃
容器Hの収納状態を見るための覗窓である。
【0018】機枠20は、図1,図4及び図5に示すよ
うに、一対の側板20a及び後板20bを備え、一方の
側板20aの上部に投入口21が形成されている。機枠
20の下側は開放しており、投入口21側から順に、重
量容器収容エリヤGA,磁着性容器収容エリヤSA及び
非磁着性容器収容エリヤLAに連通している。投入口2
1は、廃容器Hをその軸方向に挿入して投入しうる大き
さの円形の穴であり、投入口21には同径の筒状ガイド
22が設けられている。筒状ガイド22の下側は、複数
のロッド23を間隔を空けて列設して構成されている。
【0019】受け部機構30は、廃容器Hを受ける受け
面32を有した受け板31を備えている。この受け板3
1は、その中間部がベアリング33を介して機枠20に
回動可能に軸支されており、回動軸34は、受ける廃容
器Hの軸と同方向を向くように設けられている。これに
より、受け板31は、受け面32を略水平状態にして廃
容器Hを受ける上側の受け位置A(図4)及び受け面3
2を傾斜状態にして廃容器Hを前側へ転動させて放す下
側の放し位置B(図7)の2位置に移動できるように回
動可能に機枠20に設けられる。受け面32は、廃容器
Hの受けを安定化させるために、断面V字状に折曲形成
されている。また、受け板31の先端には、上側に折曲
形成された突条32aが設けられている。この受け板3
1の受け位置Aは、廃容器Hの投入口21への挿入途中
で廃容器Hが受け面32に当接できる位置に設定されて
いる。
【0020】また、受け板31の後側には、錘35が設
けられている。この錘35は、受け板31を受け位置A
側に向けて付勢し、廃容器Hが受けられたとき廃容器H
の自重によって受け板31の放し位置B側への回動を許
容する適宜の重さに設定されている。図6に示すよう
に、36は錘35の位置を変えて所定重量以上の廃容器
Hと所定重量以下の廃容器Hとに分別するための当該所
定重量を調整する重量調整部である。この重量調整部3
6は、受け板31にビス37aを軸に回動可能に設けら
れ錘35を吊下する吊下片37と、吊下片37に設けら
れビス37aを中心にした円弧状の長孔38と、長孔3
8に挿通されて長孔38を相対移動し吊下片37を固定
するネジ39とで構成され、長孔38のネジ39に対す
る固定位置を変えることにより、錘35の力点の位置を
変えて付勢力を調整可能にしている。これにより、所定
重量を調整できるので、最適な分別条件に設定すること
が容易に行なわれる。
【0021】更に、受け部機構30において、40は錘
35の付勢力によって上側に回動させられる受け板31
を受け位置Aに停止させるストッパであり、後述の規制
板43の下端で構成されている。41は放し位置におい
て、受け板31が弾接するバネ部材である。バネ部材4
1は、棒状バネであり、受け板31の下側に一対設けら
れており、一端が機枠20の後板に取付部材42を介し
て固定され、受け板31の先端側に伸びている。このバ
ネ部材41は、受け板31のストッパの役目もしてお
り、廃容器Hが所定重量以上のときでも、回動し過ぎな
いようにその強さが設定されている。43は機枠20の
上側に設けられ投入口21から投入される廃容器Hが受
け板31上で飛び跳ねるのを規制する規制板である。
【0022】一次分別機構50は、受け部機構30から
受け渡される廃容器Hを支承する支承プレート51を備
えている。この支承プレート51は、受け部機構30の
受け板31が放し位置Bへ移動したとき、受け板31の
受け面32から転動して放された廃容器Hを支承して前
側へ転動させる支承面52を有している。そして、この
支承プレート51は、その中間部において、支承面52
で廃容器Hを支承する下流側に下がって傾斜した支承位
置X(図4,7)及び廃容器Hを後側に落下させる逆に
傾斜した落下位置Y(図8)の2位置に移動できるよう
に回動可能に機枠20にベアリング53を介して軸支さ
れている。この回動軸54は、受け部機構30の受け板
31の回動軸34と平行に設けられている。
【0023】この支承プレート51の前側には、支承面
52を支承位置X側に向けて付勢し、支承面52に支承
された廃容器Hが所定重量以上のとき、支承プレート5
1の落下位置Y側への回動を許容するウエイト55が設
けられている。また、一次分別機構50において、56
はウエイト55の付勢力によって上側に回動させられる
支承プレート51を、支承位置Xに停止させるストッパ
である。このストッパ56は、後述の放出プレート61
の湾曲面62の上端部で構成されている。また、この放
出プレート61の上端部には、支承プレート51の回動
時にウエイト55を通過させる凹部(図示せず)が設け
られており、干渉しないように形成されている。また、
57はウエイト55の位置を変えて所定重量以上の廃容
器Hと所定重量以下の廃容器Hとに分別するための当該
所定重量を調整する重量調整部であり、図6に示す上記
の重量調整部36と同様に構成されている。これによ
り、所定重量を調整できるので、最適な分別条件に設定
することが容易に行なわれる。
【0024】更に、受け部機構30の受け板31の放し
位置Bにおいて、受け板31と一次分別機構50の支承
プレート51との間に、所定大きさ以下の廃容器Hを重
量容器収容エリアGAに落下させる間隔S(図7)が設
けられている。一般に、重量容器収容エリアGAに落下
させる廃容器Hは、所定大きさ以上のガラスビンを対象
としているが、ガラスビンの中には、所謂ドリンク剤等
といわれる少量の薬液や飲料が入った比較的小さい大き
さのもの(図1及び図7中廃容器H(Hs))が多くあ
り、この小さい大きさの廃容器H(Hs)は、重量が軽
いことから磁着性容器収容エリヤSA及び非磁着性容器
収容エリヤLAの方へ落下してしまうので、これを防止
するために、所定大きさ以下の廃容器Hをこの間隔Sか
ら落下させて、分別してしまうのである。
【0025】二次分別機構60は、機枠20に固定さ
れ、一次分別機構50で分別された所定重量以下の廃容
器Hを受け、磁着性容器と非磁着性容器とに分けて放出
する放出プレート61を備えている。この放出プレート
61は、一次分別機構50の支承位置Xでの支承プレー
ト51の支承面52に連続し支承プレート51の支承面
52を転動してくる廃容器Hを支承面52方向に略沿う
接線方向であって非磁着性容器収容エリヤLAに向けて
に放出可能な湾曲面62と、この湾曲面62に連続し後
側へ延びる延長面63とを有して構成されている。放出
プレート61の裏側の適宜の位置には、湾曲面62に至
った磁着性容器を引き込んで延長面63に沿わせて磁着
性容器収容エリヤSAに落下させるマグネット64が取
付部材65を介して取付けられている。
【0026】また、機枠20には、非磁着性容器収容エ
リヤLAの前位に設けられ、正規の姿勢とは異なる傾い
た姿勢で落下してくる廃容器Hをふるい分けて上記磁着
性容器収容エリヤSAに導くふるい分け部70が設けら
れている。このふるい分け部70は、転動してくる廃容
器Hの正規の軸方向(機枠20の左右方向)とは直交す
る方向(機枠20の前後方向)に沿って面を有した板状
のフィン71を等間隔を隔てて複数(実施の形態では3
枚)設けて構成されている。そして、廃容器Hの軸が機
枠20の左右方向に向いて転動してくるときは、廃容器
Hをフィン71の上端で受けて非磁着性容器収容エリヤ
LAに導き、廃容器Hの軸が機枠20の左右方向に対し
て、所定角度傾いて落下してきたときに、フィン71の
間から落下させて磁着性容器収容エリヤSAに導くよう
にしている。これは、一般に、鉄製等の磁着性容器は、
アルミ等の非磁着性容器に比較して、重量があることか
ら、転動時に傾き易く、この傾いた磁着性容器は上記の
放出プレート61のマグネット64では、湾曲面62沿
って磁着性容器を引き込んで延長面63に沿わせて磁着
性容器収容エリヤSAに落下させにくく、そのまま、非
磁着性容器収容エリヤLAに落下していき易いので、こ
のような傾いて非磁着性容器収容エリヤLAに行こうと
する磁着性容器を、フィン71の間から磁着性容器収容
エリヤSAに落下させて確実に分別させるものである。
尚、上記放出プレート61は、非磁着性金属板で形成さ
れており、引き込まれた磁着性容器がマグネット64か
ら離脱し易いようにしている。
【0027】従って、本発明の実施の形態に係る廃容器
用分別装置によれば、廃容器Hは以下のようにして処理
される。先ず、図2に示すように、廃容器Hを、投入開
口10から投入すると、図4に示すように、投入口21
から受け部機構30の受け板31に受けられる。この場
合、投入口21には筒状のガイド22が設けられている
ので、廃容器Hは確実に軸線を略一定方向にして投入さ
れ、姿勢が正規のものに保持される。この場合、筒状ガ
イド22の下側は、複数のロッド23を間隔を空けて列
設して構成されているので、廃容器Hとの接触抵抗が少
なく、そのため、投入が円滑に行なわれる。また、受け
部機構30の受け板31の受け位置Aが、廃容器Hの投
入口21への挿入途中で廃容器Hが受け面32に当接で
きる位置に設定されているので、廃容器Hは挿入途中で
受け面32に当接させられて受けられ、そのため、投入
によって廃容器Hが受け板31に強く衝突することがな
く、衝撃がほとんどないことから、廃容器Hが勢いよく
飛び出ることがなく、また、姿勢も整えられるので、前
側へ流れていく際、間違って別のエリヤに飛び込んだり
する事態が防止され、分別ミスが低減され、また、廃容
器Hが引っかかって詰まったりする事態が防止される。
【0028】そして、図7に示すように、受け面32に
廃容器Hを受けた受け部機構30の受け板31は、廃容
器Hの自重によって錘35の付勢力に抗して、放し位置
B側へ回動していく。この場合、受け部機構30の受け
板31に錘35で反対側に荷重をかけてあるので、受け
板31が急に回動しないようになり、廃容器Hは受け板
31上に停留させられながら下流へ移動させられる。そ
のため、廃容器Hが勢いよく飛び出ることがなく、ま
た、姿勢も変化しにくいので、前側へ流れていく際、間
違って別のエリヤに飛び込んだりする事態が防止され、
分別ミスが低減され、また、廃容器Hが引っかかって詰
まったりする事態が防止される。更に、受け板31の先
端には、上側に折曲形成された突条32aが設けられて
いるので、この突条32aに廃容器Hがある程度引っか
かり、そのため、この点でも、廃容器Hが勢いよく飛び
出ることがなく、また、姿勢も変化しにくいので、前側
へ流れていく際、間違って別のエリヤに飛び込んだりす
る事態が防止され、分別ミスが低減される。
【0029】図7に示すように、受け板31が放し位置
Bに回動していき、放し位置Bに至ると、放し位置Bに
おいて、受け板31はバネ部材41に弾接して受けられ
る。これにより、受け面32と支承面52が連続するよ
うになり、廃容器Hが転動して支承面52に受け渡され
る。この場合、図7に示すように、もし、廃容器Hが所
定大きさ以下の廃容器H(Hs)であれば、受け板31
と一次分別機構50の支承プレート51との間の間隔S
から、重量容器収容エリアGAに落下して行く。そのた
め、重量が軽い、例えば、所謂ドリンク剤等といわれる
少量の薬液や飲料が入った比較的小さい大きさのガラス
ビン等は、重量容器収容エリアGAに落下して行くの
で、磁着性容器収容エリヤSA及び非磁着性容器収容エ
リヤLAの方へ落下してしまう事態が防止され、そのた
め、分別精度が向上させられる。廃容器Hが受け板31
から移行すると、受け板31は錘35により受け位置A
側に回動させられる。この場合、受け板31はバネ部材
41に弾接しているので、このバネ力によって、戻り易
くなっており、応答が良く、即座に受け位置Aに位置す
るので、次に投入される廃容器Hへの対応が良くなる。
【0030】そして、図8に示すように、支承プレート
51に廃容器Hの荷重が作用した際、廃容器Hがガラス
ビンや飲み残しの入った缶等の比較的重量のある廃容器
Hの場合に、これが所定重量以上のときは、支承プレー
ト51がウエイト55の付勢力に抗して落下位置Yへ回
動していき、廃容器Hは後側に転動させられて、重量容
器収容エリアGAに落下していく。次に、図7に示すよ
うに、一次分別機構50に戻り、支承プレート51に廃
容器Hの荷重が作用した際、廃容器Hが空のアルミ缶や
スチール缶等の比較的軽い廃容器Hの場合に、これが所
定重量以下のときは、支承プレート51が回動しないの
で、廃容器Hは、支承面52上を転動して二次分別機構
60の方へ導かれる。そして、支承プレート51の支承
面52は二次分別機構60の放出プレート61の湾曲面
62に連続しているので、廃容器Hはこの湾曲面62に
転動してくる。湾曲面62に至ると、廃容器Hがアルミ
缶等の非磁着性容器である場合には、支承面52に略沿
う接線方向に放出され、ふるい分け部70のフィン71
で受けられて非磁着性容器収容エリヤLAに落下してい
く。
【0031】一方、湾曲面62に至った廃容器Hがスチ
ール缶等の磁着性容器である場合には、図7に示すよう
に、マグネット64によって、廃容器Hが延長面63に
沿わせて引き込まれ、磁着性容器収容エリヤSAに落下
していく。この場合、延長面63が後側に延びているの
で、引き込まれた廃容器Hが落下し易く容易に分別され
る。また、マグネット64が放出プレート61に設けら
れ、従来と異なって、下から磁力を及ぼすので、容器の
太さに無関係に引き込むことができ、確実に磁着性容器
が分別される。また、この二次分別機構60による分別
においては、廃容器Hは、勢いよく飛び出ることがな
く、姿勢も変化しにくいので、間違って別のエリヤに飛
び込んだりする事態が防止され、分別ミスが低減される
ことから、分別精度の向上が図られるとともに、廃容器
Hが引っかかって詰まったりする事態が防止される。更
にまた、鉄製等の磁着性容器は、アルミ等の非磁着性容
器に比較して、重量があることから、転動時に傾き易
く、この傾いた磁着性容器は上記の放出プレート61の
マグネット64では、湾曲面62沿って磁着性容器を引
き込んで延長面63に沿わせて磁着性容器収容エリヤS
Aに落下させにくく、そのまま、非磁着性容器収容エリ
ヤLAに落下していこうとするが、このような傾いて非
磁着性容器収容エリヤLAに行こうとする磁着性容器
(図5及び図7中廃容器H(Hk))は、ふるい分け部
70のフィン71の間から落下して行くので、磁着性容
器収容エリヤSAに導かれ、そのため、分別精度が向上
させられる。
【0032】また、本装置の使用において、万一、異物
等の投入によって機枠20内の機構に支障が生じたよう
な場合に、修理等を行なう際には、図3に示すように、
ケース体1の上扉4を開けてケース体1から機枠20を
取外して行なうことができ、そのため、メンテナンスを
容易に行なうことができる。更に、図3に示すように、
廃容器収納ボックス9に廃容器Hが溜って取り出すとき
は、ケース体1の下扉5を開けて、廃容器収納ボックス
9を引出し、廃容器Hが入った袋を取り出せば良い。こ
の場合、廃容器収納ボックス9を引出すので、袋の取り
外しや交換が容易に行なわれ、作業性が極めて良いもの
になっている。
【0033】尚、上記実施の形態において、ふるい分け
部70を機枠20に設けたが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、ケース体1の仕切り台8に設けても良
く適宜変更して差支えない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃容器用
分別装置によれば、受け部機構を、廃容器を受ける受け
位置及び放し位置の2位置に回動可能な受け板と、受け
板を受け位置側に向けて付勢し廃容器の自重によって受
け板の放し位置側への回動を許容する錘とを設けたの
で、受け板に錘で反対側に荷重を掛けてあるので、受け
板が急に回動しないようになり、廃容器は受け板上に停
留させられながら下流へ緩やかに転動できる。そのた
め、廃容器が勢いよく飛び出ることがなく、また、姿勢
も変化しにくいので、前側へ流れていく際、間違って別
のエリヤに飛び込んだりする事態を防止することがで
き、分別ミスを低減できることから、分別精度の向上を
図ることができるとともに、廃容器が引っかかって詰ま
ったりしにくくなり、それだけ、メンテナンスが少なく
なり、稼動効率を向上させることができる。
【0035】そして、受け部機構の受け板が放し位置へ
移動したとき、受け板の受け面から一次分別機構の支承
プレートの支承面に廃容器を受け渡すので、受け渡しの
衝撃が和らげられて、廃容器の受け渡しが円滑に行なわ
れ、そのため、廃容器が勢いよく飛び出ることがなく、
また、姿勢も変化しにくいので、前側へ流れていく際、
間違って別のエリヤに飛び込んだりする事態を防止する
ことができ、分別ミスを低減できることから、より一層
分別精度の向上を図ることができるとともに、廃容器が
引っかかって詰まったりしにくくなり、それだけ、より
一層稼動効率を向上させることができる。この場合、も
し、廃容器が所定大きさ以下の廃容器であれば、受け板
と一次分別機構の支承プレートとの間の間隔から、重量
容器収容エリアに落下させることができるので、重量が
軽い比較的小さい大きさのガラスビン等が磁着性容器収
容エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤの方へ落下してし
まう事態を防止することができ、そのため、分別精度を
向上させることができる。また、受け部機構の受け板の
放し位置において、受け板が弾接するバネ部材を設けた
ので、このバネ力によって、受け板を受け位置に戻り易
くすることができ、そのため、受け板を即座に受け位置
に位置させることができるので、次に投入される廃容器
への対応が良くなる。
【0036】そしてまた、二次分別機構を、一次分別機
構の支承位置での支承プレートの支承面に連続し廃容器
を支承面方向に略沿う接線方向に放出可能な湾曲面及び
この湾曲面に連続し後側へ延びる延長面を有した放出プ
レートと、放出プレートに設けられ湾曲面に至った磁着
性容器を引き込んで延長面に沿わせて落下させるマグネ
ットとを備えて構成した場合には、延長面が後側に延び
ているので、引き込まれた廃容器が落下し易く容易に分
別することができる。また、マグネットが放出プレート
に設けられ、従来と異なって、下から磁力を及ぼすの
で、容器の太さに無関係に引き込むことができ、確実に
磁着性容器を分別することができ、この点でも分別精度
を向上させることができる。
【0037】また、投入口に筒状のガイドを設け、この
筒状ガイドの下側を複数のロッドを間隔を空けて列設し
て構成した場合には、ロッドで支持するので、廃容器と
の接触抵抗が少なく、そのため、廃容器の投入を円滑に
行なわせることができ、廃容器が引っかかって詰まった
りしにくくなり、それだけ、稼動効率を向上させること
ができる。更に、受け部機構の受け板の先端に、上側に
折曲形成された突条を設けた場合には、この突条に廃容
器がある程度引っかかり、そのため、廃容器が勢いよく
飛び出ることがなく、また、姿勢も変化しにくいので、
前側へ流れていく際、間違って別のエリヤに飛び込んだ
りする事態を防止でき、分別ミスを低減でき、分別精度
を向上させることができる。また、非磁着性容器収容エ
リヤの前位に、正規の姿勢とは異なる傾いた姿勢で落下
してくる廃容器をふるい分けて磁着性容器収容エリヤに
導くふるい分け部を設けた場合には、鉄製等の磁着性容
器はアルミ等の非磁着性容器に比較して重量があること
から転動時に傾き易く、そのまま、非磁着性容器収容エ
リヤに落下していこうとするが、このような傾いて非磁
着性容器収容エリヤに行こうとする磁着性容器を、ふる
い分け部で磁着性容器収容エリヤに導くことができ、そ
のため、より一層分別精度を向上させることができる。
【0038】更にまた、機枠をケース体に着脱可能にし
た場合には、本装置の使用において、万一、異物等の投
入によって機枠内の機構に支障が生じたような場合に、
修理等を行なう際には、ケース体の上扉を開けてケース
体から機枠を取外して行なうことができ、そのため、メ
ンテナンスを容易に行なうことができる。また、廃容器
収納ボックスを引出し可能にした場合には、廃容器収納
ボックスに廃容器が溜って取り出すときは、ケース体の
下扉を開けて、廃容器収納ボックスを引出すので、袋の
取り外しや交換が容易に行なわれ、作業性を極めて良い
ものにすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置の
要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置の
全体を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置の
全体を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置を
廃容器の投入時の状態で示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置を
後側から見た断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置の
要部を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置を
示し、廃容器の分別時の状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る廃容器用分別装置を
示し、廃容器の分別時の別の状態を示す断面図である。
【図9】従来の廃容器用分別装置の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
H 廃容器 1 ケース体 2 開口 3 ケース体本体 4 上扉 5 下扉 6 機枠収納室 7 エリヤ収納室 8 仕切り台 9 廃容器収納ボックス 10 投入開口 11 覗窓 GA 重量容器収容エリヤ SA 磁着性容器収容エリヤ LA 非磁着性容器収容エリヤ 20 機枠 21 投入口 22 筒状ガイド 23 ロッド 30 受け部機構 31 受け板 32 受け面 32a 突条 A 受け位置 B 放し位置 35 錘 36 重量調整部 40 ストッパ 41 バネ部材 50 一次分別機構 51 支承プレート 52 支承面 X 支承位置 Y 落下位置 55 ウエイト 56 ストッパ 57 重量調整部 S 間隔 60 二次分別機構 61 放出プレート 62 湾曲面 63 延長面 64 マグネット 70 ふるい分け部 71 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65F 1/00 B65F 1/00 E 1/08 1/08 1/14 1/14 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、該機枠に設けられ廃容器がその
    軸線を略一定方向にして投入される投入口と、該投入口
    に投入された廃容器を一時的に受けて該廃容器をその軸
    線を中心に前側に転動させて放す受け部機構と、該受け
    部機構から放された廃容器を受け取って所定重量以上の
    廃容器と所定重量以下の廃容器とに分け該所定重量以上
    の廃容器を重量容器収容エリヤに導く一次分別機構と、
    該一次分別機構で分別された所定重量以下の廃容器を磁
    着性容器と非磁着性容器とに分けて各々磁着性容器収容
    エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤに導く二次分別機構
    とを備えた廃容器用分別装置において、 上記受け部機構を、上記廃容器を受ける受け面を有する
    とともに該受け面で該廃容器を受ける上側の受け位置及
    び該廃容器を前側へ転動させて放す下側の放し位置の2
    位置に移動できるように回動可能に上記機枠に軸支され
    る受け板と、該受け板の後側に設けられ該受け板を上記
    受け位置側に向けて付勢し上記廃容器が受けられたとき
    該廃容器の自重によって該受け板の放し位置側への回動
    を許容する錘と、該錘の付勢力によって上側に回動させ
    られる上記受け板を上記受け位置に停止させるストッパ
    とを備えて構成し、 上記一次分別機構を、上記受け部機構の受け板が上記放
    し位置へ移動したとき受け面から転動して放された廃容
    器を支承して前側へ転動させる支承面を有するとともに
    該支承面で該廃容器を支承する支承位置及び該廃容器を
    後側に落下させる落下位置の2位置に移動できるように
    回動可能に上記機枠に軸支される支承プレートと、該支
    承プレートの前側に設けられ該支承面を上記支承位置側
    に向けて付勢し上記支承面に支承された廃容器が所定重
    量以上のとき該支承プレートの落下位置側への回動を許
    容するウエイトと、該ウエイトの付勢力によって上側に
    回動させられる上記支承プレートを上記支承位置に停止
    させるストッパとを備えて構成し、 上記受け部機構の受け板の上記放し位置において、該受
    け板と一次分別機構の支承プレートとの間に、所定大き
    さ以下の廃容器を重量容器収容エリヤに落下させる間隔
    を設けたことを特徴とする廃容器用分別装置。
  2. 【請求項2】 上記機枠に、上記受け部機構の受け板の
    上記放し位置において、該受け板が弾接するバネ部材を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の廃容器用分別装
    置。
  3. 【請求項3】 上記二次分別機構を、上記一次分別機構
    の支承位置での支承プレートの支承面に連続し支承プレ
    ートの支承面を転動してくる廃容器を上記支承面方向に
    略沿う接線方向に放出可能な湾曲面及びこの湾曲面に連
    続し後側へ延びる延長面を有した放出プレートと、該放
    出プレートに設けられ湾曲面に至った磁着性容器を引き
    込んで延長面に沿わせて落下させるマグネットとを備え
    て構成したことを特徴とする請求項1または2記載の廃
    容器用分別装置。
  4. 【請求項4】 上記投入口を、上記廃容器をその軸方向
    に挿入して投入しうる大きさに形成し、該投入口に、上
    記廃容器を該投入口に挿入可能にガイドする筒状ガイド
    を突設し、該筒状ガイドの少なくとも下側を複数のロッ
    ドを間隔を空けて列設して構成したことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の廃容器用分別装置。
  5. 【請求項5】 上記受け部機構の受け板の先端に、上側
    に折曲形成された突条を設けたことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の廃容器用分別装置。
  6. 【請求項6】 上記非磁着性容器収容エリヤの前位に、
    正規の姿勢とは異なる傾いた姿勢で落下してくる廃容器
    をふるい分けて上記磁着性容器収容エリヤに導くふるい
    分け部を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4
    または5記載の廃容器用分別装置。
  7. 【請求項7】 上記機枠が設けられるケース体を備え、
    該ケース体を、前側に開口を有するケース体本体と、該
    ケース体本体の開口を開閉する扉と、上記ケース体本体
    に設けられ上記扉の開状態で上記機枠が着脱可能に収納
    される機枠収納室と、上記ケース体本体の機枠収納室の
    下側に設けられ上記重量容器収容エリヤ,磁着性容器収
    容エリヤ及び非磁着性容器収容エリヤが設けられるエリ
    ヤ収納室とを備えて構成したことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載の廃容器用分別装置。
  8. 【請求項8】 上記ケース体本体のエリヤ収納室に上記
    扉の開状態で引出し可能に設けられ、上記重量容器収容
    エリヤ,磁着性容器収容エリヤ及び非磁着性容器収容エ
    リヤが形成された廃容器収納ボックスを備えたことを特
    徴とする請求項7記載の廃容器用分別装置。
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