JPH11347086A - ジェットバス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は浴槽内の浴水に対し気泡を混入させた
水を噴出ノズルから噴射させ、身体にマッサ−ジ効果を
与えるジェットバスの改良に関する。 【解決手段】 浴槽内の浴水に対し気泡を混入させた水
を噴射できるようにするために、ポンプ空気取込み部水
及び空気の噴出ノズル及びそれらの各部材を接続する循
環路からなる噴射システムを浴槽に対し付設したジェッ
トバスにおいて、噴射システムの循環路の一部をなし、
多数の噴出ノズルを有する噴出用の管体を浴槽内に揺動
可能に枢着させたジェットバス。１‥浴槽、１１‥段
部、１２‥支承部分、２‥噴射システム、２１‥ポン
プ、２２‥空気取込み部、２３‥噴出ノズル、２４‥循
環路、２５‥吸込み口、２６‥噴出用の管体、Ａ‥管体
の揺動の範囲、Ｍ‥入浴者。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内の浴水に対
し気泡を混入させた水を噴出ノズルから噴射させ、身体
にマッサ−ジ効果を与えるようにしたジェットバスの改
良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のジェットバスは、浴槽内
の浴水に対し気泡を混入させた水（水流）を噴射できる
ようにするために、ポンプ、空気取込み部、水及び空気
の噴出ノズル及びそれらの各部材を接続する循環路から
なる噴射システムを、浴槽に対し付設して構成されてい
るが、水及び気泡の吹き出し口である噴出ノズルは浴槽
の内側壁、例えば前方の内側壁及び後方の内側壁等に固
定して設けてあるため、入浴者は浴槽の底に腰を下した
ままの姿勢で身体全体に対し一様にジェット噴流を受け
ることができず、身体全体に対し好ましいマッサ−ジ効
果を得ることは難しい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明のジェットバス
は、入浴者の全身にジェット噴流を当てることができる
ようにすること、並びに、ジェット噴流をシャワ−とし
ても用いることができるようにすることを目的として提
案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のジェットバスは浴槽内の浴水に対し気泡
を混入させた水を噴射できるようにするために、ポンプ
空気取込み部水及び空気の噴出ノズル及びそれらの各部
材を接続する循環路からなる噴射システムを浴槽に対し
付設したジェットバスにおいて、噴射システムの循環路
の一部をなし、多数の噴出ノズルを有する噴出用の管体
を浴槽内に揺動可能に枢着させたことを特徴とするもの
で、好ましくは、前記管体は浴槽内の基準位置にセット
させた時浴槽の内側壁に設けた段部に納まることができ
るようにしたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は以上の構成を有するもの
であり、特徴的には噴射システムの循環路の一部をな
し、多数の噴出ノズルを有する噴出用の管体を浴槽内に
揺動可能に枢着させたもので、好ましくはこの管体が浴
槽内の基準位置にセットさせた時、浴槽の内側壁に設け
た段部に納まることができるようにしたものである。

【０００６】そして、管体を上方に揺動することによっ
て身体の好きな部位にジェット噴射を浴びせることがで
き、場合によっては、揺動の角度を高めることによって
身体にシャワ−効果をもたらすことも可能である。尚、
管体を浴槽の側面の両側に備えるのが一般的であるが、
場合によっては一方にのみこれを備えたものであっても
よい。

【０００７】

【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
について説明する。図１及び図２において、符号１は例
えば箱形をなす浴槽で入浴者Ｍはその浴槽１に対し通常
の通り長さ方向を向いて底に腰を下して入ることができ
る。浴槽１内の浴水に対し気泡を混入させた水を噴射で
きるようにするための噴射システム２は、周知の通り、
ポンプ２１、空気取込み部２２、水及び空気の噴出ノズ
ル２３及びそれらの各部材を接続する循環路２４等から
なる。符号２５は浴槽１内の浴水を吸入するために設け
た吸込み口であって、循環路２４の基端が開口させてあ
る。

【０００８】本発明のジェットバスにおいては、噴射シ
ステム２の循環路２４の一部をなし、多数の噴出ノズル
２３を有する少なくとも１本の可動の管体２６が浴槽１
内に揺動可能に枢着させてある。図例では可動の管体、
即ち噴出用の管体２６は、クランク状のもの２本が対を
なして設けられており、各管体２６は、浴槽１の長さ方
向（前後方向）に沿って枢軸部分を有し、図２で例えば
角度Ａの範囲を揺動できるようにしてある。図中、符号
１２は管体２６を揺動可能にするための浴槽１における
支承部分である。

【０００９】前記の管体２６は、浴槽１内で基準位置
（揺動範囲の下位位置）にセットした時、浴槽１の内側
壁に沿って設けたほぼ水平な段部１１に納めることがで
きるようにしてある。管体２６がこの段部１１内に納ま
るようにセットさせてある時は、入浴者が入浴中又は浴
槽１から出入りするに際して管体２６に身体がぶつかっ
たり触れたりすることがなく、管体２６の損傷を防止す
ることができる。

【００１０】前記管体２６の揺動における設定位置は角
度Ａの範囲で任意に決めることができ、管体２６はその
所望の位置でねじ材又はばね材等の任意の手段にて安定
的に保持させることができる。

【００１１】尚、噴出用の管体２６の基端と循環路２４
との間は、管体２６の揺動が許容できるようにして連通
される。即ち、管体２６と循環路２４との間は例えばス
イベルジョイントによって回動可能かつ水密に接続して
もよいし、両部材２６、２４の間に可撓管を介在させて
もよい。

【００１２】図１の状態では、左右で対をなす噴出用の
管体２６、２６は浴槽１の段部１１上にあって基準位置
（低位位置）を占めており、噴射システム２のポンプ２
１の駆動時、噴出ノズル２３から放出されるジェット噴
流（気泡の混入する水流）は、主として入浴者Ｍの外周
部分に当ってその部分にマッサ−ジ効果を与える。

【００１３】この際、例えば身体の前面側にはジェット
噴流が当たらないので、可動の管体２６、２６の設定位
置を揺動可能な角度範囲Ａ内で手により動かして所望の
位置に変えることができる。この操作により、管体２
６、２６の噴出ノズル２３から放出されるジェット噴流
は入浴者Ｍの他の部分、即ち前面側にも十分当たること
になる。

【００１４】要するに、入浴者は管体２６の揺動位置を
適当に変えることにより、全身に亘りほぼ一様にジェッ
ト噴流を当てることができることになり、全身に亘るマ
ッサ−ジ効果も得られることになる。

【００１５】又、噴出用の管体２６、２６を浴水の水面
から上の高位位置、例えば、図２で鎖線の位置に設定し
た時は、噴出ノズル２３から放出されるジェット噴流は
シャワ−としての使用もできることとなる。

【００１６】尚、可動の管体２６に設けられた各噴出ノ
ズル２３は、該管体２６に対しても周方向に可動にする
ことができる。その構成によれば、管体２６に対するジ
ェット噴流の噴射方向を変えることができ、入浴者は更
にまんべんなくジェット噴流を身体に当てることができ
る。

【００１７】

【発明の効果】以上説明した本発明のジェットバスによ
れば、多数の噴出ノズルを有する噴出用の管体が浴槽に
対し揺動可能に設けてあるので、入浴者は全身に亘って
ジェット噴流を当てるに極めて楽に行うことができ、全
身に対し好ましいマッサ−ジ効果を与えることができ
る。又、噴出用の管体を浴水の水面上にセットした時
は、噴射ノズルから放出されるジェット噴流はシャワ−
としても利用できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明のジェットバスの実施例を示す平
面図である。

【図２】図２は図１のＡ−Ａ線による横断正面図であ
る。

【符号の説明】

１‥浴槽、 １１‥段部、 １２‥支承部分、 ２‥噴射システム、 ２１‥ポンプ、 ２２‥空気取込み部、 ２３‥噴出ノズル、 ２４‥循環路、 ２５‥吸込み口、 ２６‥噴出用の管体、 Ａ‥管体の揺動の範囲、 Ｍ‥入浴者。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽内の浴水に対し気泡を混入させた水
   を噴射できるようにするために、ポンプ空気取込み部水
   及び空気の噴出ノズル及びそれらの各部材を接続する循
   環路からなる噴射システムを浴槽に対し付設したジェッ
   トバスにおいて、噴射システムの循環路の一部をなし、
   多数の噴出ノズルを有する噴出用の管体を浴槽内に揺動
   可能に枢着させたことを特徴とするジェットバス。
2. 【請求項２】 前記管体は浴槽内の基準位置にセットさ
   せた時浴槽の内側壁に設けた段部に納まることができる
   ようにしたことを特徴とする請求項第１項記載のジェッ
   トバス。