JPH1134667A - 車両用ウインド装置 - Google Patents

車両用ウインド装置

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JPH1134667A
JPH1134667A JP19580097A JP19580097A JPH1134667A JP H1134667 A JPH1134667 A JP H1134667A JP 19580097 A JP19580097 A JP 19580097A JP 19580097 A JP19580097 A JP 19580097A JP H1134667 A JPH1134667 A JP H1134667A
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JP
Japan
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resin window
reinforcing member
window
contraction
thermal expansion
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JP19580097A
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English (en)
Inventor
Kotaro Oami
浩太郎 大網
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂ウインドと、その樹脂ウインドに結合さ
れる補強用の補強部材からなる車両用ウインド装置にお
いて、組付性の向上を図るとともに、熱伸縮吸収機能を
損なうことなく、樹脂ウインドのガタツキを防止できる
ようにする。 【解決手段】 樹脂ウインドと補強部材2とを、その全
周にわたって所定間隔毎にボルトとナットによって樹脂
ウインドの熱伸縮による相対的ずれ移動可能に結合する
場合において、補強部材2に設けられ、かつ前記ボルト
が挿通される取付孔7のうち、前後両辺の中央部に設け
られる取付孔7の一方を樹脂ウインドの熱伸縮の起点と
する基準孔7a、他方を熱伸縮の方向を決定する副基準
孔7bとした。このことにより基準孔7aが組付け基準
となるので、組付が容易になる。また、樹脂ウインドは
基準孔7aを中心とする放射方向に熱伸縮することが可
能となるが、熱伸縮以外の移動、即ちガタツキは防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のサ
ンルーフ等に適用される車両用ウインド装置に係り、特
に採光部材として樹脂ウインドを用いる車両用ウインド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サンルーフに適用される車両用ウ
インド装置においては、車両の軽量化に対応するため
に、採光部材としてガラスよりも比重の小さい樹脂ウイ
ンドを用いたものが知られている。そして、樹脂ウイン
ドは曲げ及び捩じり剛性を補強するためにその周縁部が
鉄やアルミ等よりなる補強部材によって補強されてい
る。ところで、樹脂ウインドは温度変化に伴う熱伸縮の
変形量が、鉄やアルミ等の一般的に補強部材として使用
される材質に対し大きい。このため、従来は、樹脂ウイ
ンドを補強部材に対して横方向にずれ移動可能に取り付
けることによって樹脂ウインドの熱伸縮を吸収する構成
を採用している。このような車両用ウインド装置として
は、例えば特開昭62−214011号公報や実開平5
−16419号公報がある。上記公報に代表される従来
の車両用ウインド装置は、樹脂ウインドと、それを補強
する補強部材との結合部位(例えば、取付孔と突起との
係合部位又はボルトとナットによる締結部位)毎に隙間
を設け、その隙間によって樹脂ウインドの熱伸縮を吸収
するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な取付孔の隙間を利用した熱伸縮吸収方式の場合、その
隙間が適正となるように補強部材と樹脂ウインドを組付
けることが難しく、組付性が悪いという不具合がある。
また、隙間について特別の配慮がなされない限り、隙間
の存在によって当然のことながら樹脂ウインドにはガタ
ツキが発生することになる。従って、従来装置では隙間
にスポンジゴム等を充填したり樹脂ウインドを弾性体で
挟着したりすることによって樹脂ウインドのガタツキを
防止するようにしているが、このような方式によると、
ガタツキ防止効果を高めたときには、熱伸縮吸収効果が
著しく低下することになり、樹脂ウインドの熱伸縮吸収
効果とガタツキ防止効果を共に満足させることが困難で
あった。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、組
付性の向上を図るとともに、熱伸縮吸収機能を損なうこ
となく、樹脂ウインドのガタツキを防止できる車両用ウ
インド装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1の発明は、樹脂ウインドと、その樹脂ウインドの
周縁に沿って配置される補強部材とを備え、前記樹脂ウ
インドを周方向に並設される複数個の取付孔又は取付溝
に挿通される複数の結合部材を介して前記補強部材に対
し熱伸縮による相対的ずれ移動可能に結合する車両用ウ
インド装置であって、前記取付孔又は取付溝を、前記樹
脂ウインドにいずれの方向に関しても熱伸縮による相対
的ずれ移動が規制される1つの不動点が設定されるとと
もに前記熱伸縮によるずれ移動が前記不動点を中心とす
る放射方向となる向きに規制するように形成したことを
特徴とする。
【0006】上記のように構成された請求項1の発明に
よれば、樹脂ウインドと補強部材とを取付孔又は取付溝
に挿通される結合部材を介して組付けるに際して、不動
点を組付け基準にできるため、組付けを容易かつ適正に
行うことができる。従って、組付性が向上されるととも
に、製品毎でのばらつきを最小限に抑えることが可能と
なる。また、樹脂ウインドは常には不動点にて全方向に
関する移動が規制されるとともに、放射方向以外の方向
の移動を規制された状態で補強部材に組付けられるの
で、補強部材に対する樹脂ウインドのガタツキが確実に
防止される。一方、組付状態においては、温度変化に伴
う樹脂ウインドの熱伸縮が不動点を中心として取付孔又
は取付溝にて規制される放射方向に特定される。つま
り、樹脂ウインドは取付孔又は取付溝にて規制される不
動点を中心とした放射方向には熱伸縮することが許容さ
れ、このことによって樹脂ウインドの歪な変形が防止さ
れる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
車両用ウインド装置において、前記取付孔のうちの1つ
を前記結合部材がいずれの方向にも移動しないように規
制する不動点構成用の基準孔とし、他の取付孔又は取付
溝の1つを前記熱伸縮によるずれ移動が前記基準孔を中
心とする放射方向となるように結合部材の移動方向を規
制する副基準孔としたことを特徴とする。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
車両用ウインド装置であって、全周にわたって並設され
る取付孔又は取付溝のうちの少なくとも3つを、結合部
材の、補強部材の内側にて設定した不動点を中心とする
放射方向のずれ移動は許容し、他の方向のずれ移動を規
制する基準孔としたことを特徴とする。
【0009】従って、請求項2及び3の発明の場合は、
基準孔を組付け基準にして補強部材と樹脂ウインドとを
組付けることができるため、請求項1の発明の場合と同
様に組付性が向上される。また、組付状態においては、
補強部材に対する樹脂ウインドの熱伸縮を吸収した上
で、樹脂ウインドのガタツキを確実に防止することがで
き、特に請求項3の発明の場合は、不動点を補強部材の
中心部近く、つまり樹脂ウインドの中心部近くに設定す
ることが可能なことから、熱伸縮による周縁部の変形量
を略均等化することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。先ず、第1の実施の形態
を図1〜図4に基づいて説明する。図1は概略断面斜視
図であり、図2は補強部材の平面図、図3は図2のA−
A線に対応する樹脂ウインドと補強部材の結合構造を示
す断面図、図4は同じく図2のB−B線に対応する樹脂
ウインドと補強部材の結合構造を示す断面図である。
【0011】本実施の形態に係る車両用ウインド装置
は、サンルーフに適用されるものにして、図1に示すよ
うに、横長の方形のパネル状に形成される樹脂ウインド
1と、その樹脂ウインド1を補強するために外周側内面
(下面)に沿って配置される補強部材2とから構成され
ており、補強部材2が車両のボデー(図示省略)に装着
される。ポリメチルメタクリレート製又はポリカーボネ
ート製の樹脂ウインド1は、ガラスに比べて弾性率が低
いため、図2に示すような方形の枠構造の補強部材2に
よって曲げ・ねじり剛性が補強される。また、サンルー
フの場合、補強部材2は高速走行時の吸い出され荷重に
対抗できる断面二次モーメントを有する断面形状に形成
される。
【0012】そして、樹脂ウインド1と補強部材2は、
その全周にわたって適宜間隔毎にボルト5とナット4か
らなる複数の結合部材6によって結合される。以下、そ
の結合構造を主として図3及び図4の断面図に基づいて
説明する。樹脂ウインド1の外周寄り内面には、全周に
わたって円筒形をなす複数の結合用ボス3が適宜間隔で
内向きに一体成形され、それら結合用ボス3の筒孔内に
は、成形時にそれぞれ鍔付きナット4がインサートされ
て固定されている。一方、補強部材2には、結合用ボス
3に対応する取付孔7が全周にわたって設けられ、その
取付孔7を通して段付きボルト5をナット4にねじ込む
ことによって樹脂ウインド1と補強部材2を締結してい
る。
【0013】即ち、この実施の形態では、樹脂ウインド
1と補強部材2との結合を段付きボルト5と鍔付きナッ
ト4とによる締結構造としたものであって、ボルト5の
頭部5aとネジ部5cとの間に形成された段部5bは、
頭部5aよりは小径でネジ部5cよりも大径の円形に設
定されるとともに、その軸方向長さが補強部材2の板厚
よりもやや大きめに設定されている。従って、ボルト5
のネジ部5cをナット4に締付けたとき、段部5bの端
面がナット4の端面に当接することでそれ以上の締付け
が阻止されるので、ナット4の鍔部4aとボルト5の頭
部5aとの間の間隔は、そこに挟み込まれる補強部材2
の板厚よりも若干大きい間隔に確保されることになる。
このため、樹脂ウインド1は、図4の如く、補強部材2
の取付孔7とそれに係合する段部5bとの間に関して径
方向に隙間Cがあれば、その隙間Cの範囲内で補強部材
2に対して面方向に関しての相対的なずれ移動、即ち温
度変化による熱伸縮可能状態に組付けられることにな
る。
【0014】この場合、ナット4に設けた鍔部4aが結
合用ボス3の端面に対して全面当たりで当接しているた
め、樹脂ウインド1の熱伸縮によるずれ移動時等におい
て、結合用ボス3に直接又は集中的に荷重が入力するこ
とを回避することができる。このため、樹脂の欠点であ
るひび割れや欠けあるいは削れ等の問題を防止すること
が可能となる。
【0015】しかして、本実施の形態においては、補強
部材2の全周にわたって設けられる取付孔7のうち、図
2に示すように、補強部材2の前後両辺の中央部に設け
られる取付孔7の一方を基準孔7a、他方を副基準孔7
bとしている。ここで、基準孔7aとは、ボルト5の段
部5bがいずれの方向にもずれ移動しないように規制す
る段部5bと同径の円形の孔であり、これによって不動
点が構成される。また、副基準孔7bとは、その中心と
基準孔7aの中心とを結ぶ直線方向(長径方向)にはボ
ルト5の段部5bがずれ移動することを許容し、それ以
外の方向にはずれ移動しないように規制する(短径方向
の内径がボルト5の段部5bの外径に等しい)長孔であ
る。
【0016】このように、基準孔7a及び副基準孔7b
を決定すれば、樹脂ウインド1の伸縮方向は、基準孔7
aを中心とした放射線方向に特定されることになる。従
って、その他の取付孔7については、樹脂ウインド1の
基準孔7aを中心とする放射方向の伸縮を規制しないよ
うな形状に形成される。本実施の形態では、図示のよう
に、その中心と基準孔7aの中心とを結ぶ直線方向を長
径方向とする長孔であり、しかも短径方向の内径もボル
ト5の段部5bの外径よりもやや大きめに設定してあ
る。このように径を設定することは、製作誤差を吸収す
る上で効果がある。なお、図3及び図4において、8は
補強部材2の外周に取り付けられたウェザーストリップ
であり、9は樹脂ウインド1と補強部材2との間に介在
されたシール材である。
【0017】本実施の形態は上記のように構成したもの
である。従って、樹脂ウインド1を補強部材2に組付け
るに際して、基準孔7aが組付け基準になるので、組付
けを容易かつ適正に行うことができる。このため、組付
性が向上されるとともに、製品毎でのばらつきを最小限
に抑えることが可能となる。また、樹脂ウインドは常に
は基準孔7a及び副基準孔7bによって伸縮以外の移動
を規制された状態で補強部材2に結合されるので、補強
部材2に対する樹脂ウインド1のガタツキは、製作誤差
が無い限り確実に防止されることになる。
【0018】一方、樹脂ウインド1の温度変化に伴う熱
伸縮は、基準孔7aを中心とする放射方向に行われるこ
とで吸収され、このことによって熱伸縮による樹脂ウイ
ンドの歪な変形が防止される。この場合、樹脂ウインド
1の熱伸縮方向が基準孔7aを中心とする放射方向とな
るように副基準孔7bにて規制したことにより、樹脂ウ
インド2における各結合部の熱伸縮量を計算にて求める
ことが可能となり、各取付孔7(副基準孔7bを含む)
の熱伸縮吸収のための面積を必要最小限の大きさに設定
できる。
【0019】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。第2の実施の形態は、樹脂ウインド
1の伸縮時の不動点の設定に関する変更例であって、樹
脂ウインド1と補強部材2の結合構造については、第1
の実施の形態と同様に構成されるものとする。この実施
の形態では、方形状の補強部材2の全周にわたって適宜
間隔で設けられる取付孔7のうち、前後左右の各辺にお
ける略中央部の取付孔をそれぞれ基準孔10a〜10d
としたものである。即ち、前辺及び後辺の基準孔10
a,10bは辺に直交する前後方向を長径方向とする長
孔とし、左右の基準孔10c,10dは辺に直交する左
右方向を長径方向とする長孔としてあり、短径方向の内
径はそれに係合するボルト5の段部5bの外径と等しく
設定されてその方向に関してのボルト5の移動が規制さ
れている。
【0020】このように基準孔10a〜10dを定めた
ときは、補強部材2の略中央部において交差する基準孔
10a〜10dの長径線の交点が不動点11となる。こ
のため、樹脂ウインド1の伸縮は不動点11を中心とし
た放射方向に規制されることになる。従って、基準孔1
0a〜10dを除く取付孔7は、第1の実施の形態の場
合と同様にその中心と不動点11とを結ぶ直線方向を長
径方向とし、かつ短径方向の内径がそれに係合するボル
ト5の段部5bの外径よりもやや大きめの長孔に形成さ
れる。
【0021】上記のように、第2の実施の形態は補強部
材2の各辺毎に設けられる複数の基準孔10a〜10d
によって樹脂ウインド1と補強部材2との実際の結合部
以外の部位に樹脂ウインド1の不動点11を設定したも
のであり、樹脂ウインド1は常には、それら複数の基準
孔10a〜10dによって補強部材2に対して伸縮以外
の移動が完全に規制される。このため、ガタツキが発生
しない。また、樹脂ウインド1と補強部材2とを組付け
る場合、基準孔10a〜10dが組付け基準となるの
で、第1の実施の形態の場合と同様に、組付けを容易か
つ適正に行うことができる。また、不動点11を樹脂ウ
インド1の中心部近くに設定することが可能なことか
ら、熱伸縮による周縁部の変形量を略均等化することが
可能となる。また、不動点11を補強部材2の内側に設
定することにより、不動点11より各取付孔7までの長
さ、及び、各取付孔7における不動点11を起点とした
樹脂ウインド1の変形量の最大値、及び、必要とされる
各取付孔7の長径の最大値を第1の実施の形態より小さ
くすることができ、補強部材2の強度を相対的に向上さ
せることができる。
【0022】なお、本発明は図示の実施の形態に限ら
ず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能で
ある。
【0023】例えば、樹脂ウインド1と補強部材2とを
相対的ずれ移動可能に結合するための結合構造は、図6
や図7に示す如く変更することが可能である。図6に示
す変更例は、結合部材として爪リブを用いる結合構造で
あり、樹脂ウインド1の全周にわたって前述の結合用ボ
ス3に変えて対向する爪リブ12を所定間隔で一体に突
設し、この爪リブ12をその弾性変形を利用して補強部
材2の取付孔7に挿入係合することによって樹脂ウイン
ド1と補強部材2とを結合するようにしたものである。
そして、図示はしないが、所定の間隔で配置される爪リ
ブ12間には、結合時に補強部材2の上面に当接するス
トッパが設けられており、このストッパと爪リブ12の
爪とによって補強部材2を上下から挟着して樹脂ウイン
ド1の熱伸縮による相対的ずれ移動を可能としている。
【0024】また、図7に示す変更例は、結合部材とし
て柱状ボスを用いた熱カシメによる結合構造であり、こ
の場合は樹脂ウインド1の全周にわたって柱状ボス13
が所定間隔で一体に突設されている。そして、その柱状
ボス13を補強部材2の取付孔7に挿入後、座金14を
介して柱状ボス13の先端を熱カシメで潰すことによっ
て柱状ボス13の頭部13aとその近傍に設けられたリ
ブ15の先端で補強部材2を上下から挟着するようにし
たものであり、このことによって樹脂ウインド1が補強
部材2に対して熱伸縮による相対的ずれ移動可能に結合
されている。
【0025】また、第2の実施の形態では、不動点11
を補強部材2の内側に設定するために各辺毎に4つの基
準孔10a〜10dを設けたが、基準孔は3つでもよ
く、また補強部材2の前後左右を構成する4辺中の1辺
上にて、隣合うように配置してもよい。このように、基
準孔を隣接することにより、樹脂ウインド1と補強部材
2の組付けを更に容易にすることができる。また、本発
明の車両用ウインド装置の適用範囲はサンルーフに限ら
ず、例えば、リヤクォータウインドやリヤウインド等よ
うな車両用のウインドであれば適用可能である。また、
ウインド形状は四角形に限らず、三角形でも五角形でも
差し支えない。また、補強部材2の取付孔7は、補強部
材強度が確保されるならば、一端が開放された孔、つま
り溝であっても差し支えない。さらにまた、樹脂ウイン
ド1と補強部材2とをボルト5とナット4による締結式
で結合する場合において、樹脂ウインド1側にも取付孔
又は取付溝を設定してもよく、その場合、補強部材2側
において基準孔設定による熱伸縮方向の特定化を行って
もよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
補強部材に対する樹脂ウインドの熱伸縮による変位を吸
収した上で、補強部材に対する樹脂ウインドのガタツキ
を確実に防止することができる。しかも樹脂ウインドと
補強部材との組付けを容易かつ適正に行うことができる
ため、組付性が向上されるとともに、製品毎でのばらつ
きを最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ウインド装置の概略断面斜視図である。
【図2】補強部材の平面図である。
【図3】図2のA−A線に対応する樹脂ウインドと補強
部材の結合構造を示す断面図である。
【図4】図2のB−B線に対応する樹脂ウインドと補強
部材の結合構造を示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る補強部材の平面図であ
る。
【図6】樹脂ウインドと補強部材の結合構造の変更例を
示す断面図である。
【図7】樹脂ウインドと補強部材の結合構造の他の変更
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…樹脂ウインド 2…補強部材 4…ナット 5…ボルト 7…取付孔 7a…基準孔 7b…副基準孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂ウインドと、その樹脂ウインドの周
    縁に沿って配置される補強部材とを備え、前記樹脂ウイ
    ンドを周方向に並設される複数個の取付孔又は取付溝に
    挿通される複数の結合部材を介して前記補強部材に対し
    熱伸縮による相対的ずれ移動可能に結合する車両用ウイ
    ンド装置であって、 前記取付孔又は取付溝を、前記樹脂ウインドにいずれの
    方向に関しても熱伸縮による相対的ずれ移動が規制され
    る1つの不動点が設定されるとともに前記熱伸縮による
    ずれ移動が前記不動点を中心とする放射方向となる向き
    に規制するように形成した車両用ウインド装置。
  2. 【請求項2】 前記取付孔のうちの1つを前記結合部材
    がいずれの方向にも移動しないように規制する不動点構
    成用の基準孔とし、他の取付孔又は取付溝の1つを前記
    熱伸縮によるずれ移動が前記基準孔を中心とする放射方
    向となるように結合部材の移動方向を規制する副基準孔
    とした請求項1記載の車両用ウインド装置。
  3. 【請求項3】 全周にわたって並設される取付孔又は取
    付溝のうちの少なくとも3つを、結合部材の、補強部材
    の内側にて設定した不動点を中心とする放射方向のずれ
    移動は許容し、他の方向のずれ移動を規制する基準孔と
    した請求項1記載の車両用ウインド装置。
  4. 【請求項4】 前記取付孔又は取付溝は前記補強部材に
    穿たれており、かつ、前記結合部材は前記樹脂ウインド
    に固定されている請求項1から3のいずれかに記載の車
    両用ウインド装置。
  5. 【請求項5】 前記取付孔又は取付溝は前記樹脂ウイン
    ドに穿たれており、かつ、前記結合部材は前記補強部材
    に固定されている請求項1から3のいずれかに記載の車
    両用ウインド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2329979A2 (en) 2009-12-02 2011-06-08 Yachiyo Industry Co., Ltd. Connecting structure of resin panel and stiffener for vehicle

Cited By (3)

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EP2329979A2 (en) 2009-12-02 2011-06-08 Yachiyo Industry Co., Ltd. Connecting structure of resin panel and stiffener for vehicle
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